ドフラミンゴ「“オペオペの実”を食ったのか、ルフィ……!?」 (47)




トレーボル「んねーんねー!! ルフィおめェ~~~!!、ここにあった実を食ってねェだろ~~な~~~~!?」

ルフィ「あ、食ったぞ。デザートに」

トレーボル「ばっ、馬鹿野郎ォ~~~! あれは“オペオペの実”っていって、食えば“改造自在人間”、そして一生泳げなくなるんだぞ~~~!?」

ルフィ「ええーっ!? 泳げなくなんのか!?」

トレーボル「ちギャ~~~~~う!! そっちはど~~~でもいいんだよォ~~~~~!!!」ブバッ



ピーカ「………………!!」

ディアマンテ「オイオイオイ!! せっかく何年もかけて探し出した伝説の悪魔の実が、食われただとォ!? どうするんだドフィ!?」



ドフラミンゴ「……これは……困ったことになった」



………………

…………

……




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 ●数時間前 フーシャ村



ドフラミンゴ「フッフッフッ……!! ルフィ、お前が海賊になるだと?」


ルフィ「そうだ! おれは海賊になる!」


ディアマンテ「よせよせ、海賊ごっこはフーシャ村の中だけでやることだ」

ルフィ「そんなぁ! おれもドフィの船に乗せてくれよ!!」

ディアマンテ「ダメだダメだ。海賊は遊びじゃないんだぞ? お前なんか、さっさとくたばっちまうのがオチだ」

ルフィ「ディアマンテがいれば死ぬことなんてないだろ?」

ディアマンテ「おいおい、何を……」

ルフィ「ディアマンテならおれを守りながらだって、敵なんか1人で全滅させられるじゃないか!」

ディアマンテ「よせ、そんな……人を伝説の海賊みたいに……」

ルフィ「ディアマンテは伝説の海賊だろ?」

ディアマンテ「やめろよ、そんな……」

ルフィ「そっか、じゃあ―――」

ディアマンテ「そこまで言うなら認めよう!! そう、おれこそが伝説の海賊であると!!!」ドンッ

ルフィ「じゃあ船に乗せてくれよ」

ディアマンテ「認めよう!!」


ジョーラ「ダメざます!!!」

ラオG「乗せられてるのはお前じゃディアマンテ!!! 担GAれてるの“G”!!」G!


ドフラミンゴ「……」





 ●フーシャ村 酒場



ドフラミンゴ「ルフィ……お前を見ていると、昔のおれを思いだす……おれが“人間になる前”のな……」

ルフィ「……?」

ドフラミンゴ「だからつい肩入れしてしまうが……だからこそ、おれの船には乗せられない。お前に海賊は無理だ、諦めろ」

ルフィ「そんなぁ!!」


トレーボル「それにルフィ、おめェはカナヅチだしな~~~~! あっという間に沖まで流されて、泣きべそかいてたもんな~~、べへへ!!」

ルフィ「うるせぇトレーボル! その話これで何十回目だよ! ねちっこいんだよ!! それにお前らほとんどカナヅチだろーが!!」

トレーボル「そうだった、忘れてた!! べっへへへ! 鼻出たわ!!」ブバッ

ルフィ「うわ、きたねェ!!」

トレーボル「海賊は自由でいいぞォ~~~? 好きな時に好きなことを好きなだけ~~~、べっへへへへ!!」


ドフラミンゴ「……よせトレーボル、ルフィに変なことを吹き込むな」

トレーボル「なァに言ってんだドフィ~~~、ほんとのことじゃねェかよ~~~、べへへ!!」





セニョール「ルフィ……ドフィの気持ちもわかってやれ」

ルフィ「セニョール! ドフィの気持ち……?」

セニョール「海賊は、なにも楽しいことだけじゃあねェ……。その辛さ、苦しさをドフィは人一倍知っているのさ」チュパッ

ルフィ「?」


ピーカ「ルフィ、聞き分けろ」

ルフィ「っ!! ピーカまで!」

ピーカ「ドフィはお前が嫌いだから船に乗せないわけではないのだ。……いずれわかる時が来る」

ルフィ「ん~、よくわかんねェけど……相変わらずピーカはおもしれェ声だな! あはは!」

ピーカ「……」

ルフィ「ピーカはおもしれェし強いし優しいし、大好きだ!」ニッ

ピーカ「……」


バッファロー(ピーカ様が声を笑われて怒らないのは、後にも先にもルフィだけだすやん……)ドキドキ





ディアマンテ「どのみちガキを連れて航海なんざしたくねェな。いかにこのおれが伝説の海賊であっても!!」


ルフィ「ガキなら連れてるじゃねェか! デリンジャーなんておれと同じ6歳だし!」

デリンジャー「きゃー! ガキじゃないわよー。あたしはつよいし!」ピョコピョコ


ルフィ「シュガーもガキだし!」

シュガー「……」モグモグ


ルフィ「ベビー5もガキだし!」

ベビー5「あたしはホントにガキじゃないでしょ! もう14歳よ!」

ルフィ「ベビー5もなんか言ってやってくれよ! おれ海賊になりたいんだよ! 頼むよ!」

ベビー5(あたし、必要とされてる……!?)キュン


マッハバイス「ベビー5がまたときめいてるだイ~~~ン!」

モネ「うふふっ」クスッ

グラディウス「……やれやれ」





マキノ「まぁまぁ、ルフィ。あなたもなにか食べてく?」

ルフィ「ああ! 宝払いで食う!」

ドフラミンゴ「フッフッフッ……それくらいおれが奢ってやる」

ルフィ「いいよ! 男なら、自分の分は自分で払う!」

トレーボル「んねーんねー、そのわりには、まだ1ベリーも払ってないみたいだけどな~~~?」

ディアマンテ「詐欺だなァ、こりゃァ」

ルフィ「いつか海賊になって宝を見つけたら、払いに戻ってくるよ!!」

マキノ「ふふふ、期待して待ってるわ」ニコッ

ルフィ「にしし!」





ルフィ「なぁドフィ。あとどれくらいこの村にいるの?」モグモグ

ドフラミンゴ「先日、ついに“目的”は果たしたからな……じきに出て行く。あと数日といったところか」

ルフィ「……ふーん。もうすぐ出て行っちゃうのか……」シュン


マキノ「ルフィ……」


ルフィ「おれ、泳ぎの練習するよ!」

ドフラミンゴ「フッフッフ……そうか、そいつはイイ事だ」





ルフィ「それにもっと強くなる! おれ、鍛えてるからな!」

ドフラミンゴ「ほう……?」

ルフィ「いまに見てろよ! おれの手刀はメスみてェに斬れるんだ!!」ブンッ

トレーボル「べっへへへへ!! なんでメスなんだァ~~~? なんで素手で斬るんだァ~~~?」

ディアマンテ「まさか、ドフィの真似か?」ニヤッ

ルフィ「ぐっ……まだメスくらいの威力だけど、いつか軍艦だってぶった切ってやるんだ!!」

ドフラミンゴ「フッフッフッ……軍艦とは大きく出たな。それはまだおれも斬ったことがねェ」

ルフィ「じゃあおれが斬る! だから船に乗せてくれ!」





 ドガンッ!!



ヒグマ「邪魔するぜェ」



ルフィ「?」

ドフラミンゴ「……」





ヒグマ「ほほう、これが海賊って輩かい……初めて見たぜ。間抜けたツラしてやがる」

マキノ「あの……」

ヒグマ「おれたちは山賊だ。が、べつに店を荒らしに来たわけじゃねェ。酒を売ってくれ。樽で10個ほど」

マキノ「ごめんなさい、今、お酒は切らしていて……今出てるお酒で全部なんです」

ヒグマ「……」




ドフラミンゴ「おれので良ければくれてやろうか。まだ栓も開けていない……」

ヒグマ「……!」ブンッ


 バリィンッ!!


ルフィ「!!」





ドフラミンゴ「……」ポタッ… ポタッ…


ヒグマ「おい貴様、このおれを誰だと思ってやがる。ナメたマネするんじゃねェ」

ドフラミンゴ「……」

ヒグマ「おれの首には800万ベリーの賞金がかかってる。第一級のおたずね者さ。お前のような生意気な奴を、56人殺してる」

ドフラミンゴ「……おい、雑巾はあるか。床がずぶ濡れだ」

ヒグマ「っ!!」


 ガシャァンッ!!


ヒグマ「これで、ちっとは掃除のし甲斐もあるだろ」

ドフラミンゴ「……」


ヒグマ「じゃあな、腰抜けども」スタスタ

山賊「くくく……」スタスタ





マキノ「船長さん! 大丈夫ですか!?」

ドフラミンゴ「ああ、大丈夫さ。フフフ! フッフッフ!!」


ルフィ「なんで笑ってんだよ!」


ドフラミンゴ「……どうした、ルフィ?」

ルフィ「なんで戦わないんだよ! いくら相手が大勢で強そうでも、ドフィたちなら勝てただろ!? あんなことされて笑ってるなんて男じゃない! 海賊じゃない!!」

ドフラミンゴ「そう思うのなら、それはお前がおれたちを買い被っていただけのことだ」

ルフィ「~~~!! もう知るもんか! 弱虫がうつる!!」スタスタ

ドフラミンゴ「……」



ルフィ「んん……? は、はっ……」ムズムズ






ルフィ「はっくしょん!!」


 ブゥンッ…!!!




ドフラミンゴ「……!?」


ディアマンテ「うおぉぉおおおお!!?」

トレーボル「んな~~~~~~~~っ!!?」

ピーカ「…………!?」


デリンジャー「きゃー!? なにこれ、青いのがブーンって!!」

モネ「これは……“ROOM”!?」

セニョール「まさか……!」





トレーボル「んねーんねー!! ルフィおめェ~~~!!、ここにあった実を食べてねェだろ~~な~~~~!?」

ルフィ「あ、食ったぞ。デザートに」

トレーボル「ばっ、馬鹿野郎ォ~~~! あれは“オペオペの実”っていって、食えば“改造自在人間”、そして一生泳げなくなるんだぞ~~~!?」

ルフィ「ええーっ!? 泳げなくなんのか!?」

トレーボル「ちギャ~~~~~う!! そっちはど~~~でもいいんだよォ~~~~~!!!」ブバッ



ピーカ「………………!!」

ディアマンテ「オイオイオイ!! せっかく何年もかけて探し出した伝説の悪魔の実が、食われただとォ!? どうするんだドフィ!?」



ドフラミンゴ「……これは……困ったことになった」





トレーボル「ど~~~すんだドフィ~~~!? んねーんねー!!」ネバッ

ドフラミンゴ「寄りすぎだ、トレーボル」

ディアマンテ「“オペオペの実”は医学の知識が必要なんだろう!? ルフィじゃ使いこなせるはずがない!!」

モネ「私も同感。算数を教えようとしたことがあるけど、5分で無理だと悟ったもの」

シュガー「……じゃあ、もう方法は1つしか……」


ドフラミンゴ「…………今後の事を話し合う。一旦船に戻るぞ」



ベビー5「ねぇ、セニョール。どうして若はさっき、“糸で私たちを動けなくした”の?」

セニョール「じゃねェと、おめェらは我先にと山賊どもに襲いかかっただろう」

ベビー5「うん! グラディウスなんて破裂寸前だったし!」

セニョール「それじゃあ、ルフィの考える“理想的な海賊”だろォが」

ベビー5「……?」

セニョール「フッ……わからねェならそれでいい」チュパッ





 ●後日 フーシャ村



ヒグマ「どうした、ホレ、もっぺん妙な“青い膜”を出してみろ」

ルフィ「ぐっ……!!」

ヒグマ「おかしな生物がいたもんだ」ブンッ

ルフィ「うっ!?」ドサッ

ヒグマ「見世物小屋にでも売り飛ばせば、酒代くらいにはなるか?」

ルフィ「うわぁああ~~!!!」ブンッ

ヒグマ「しつこいぞ」ゲシッ!!

ルフィ「ぐえっ!?」





ヒグマ「おれァただ、酒を飲んでただけだろうが。なにか気に障るようなことでも言ったか?」

ルフィ「言った!! あやまれちくしょう!! この山ざる!!」

ヒグマ「……よし、売り飛ばすのはやめだ。ここで殺そう」スチャッ

ルフィ「!!」



マキノ「ルフィ!!」

村長「た、頼む、見逃してくれ!!」





ドフラミンゴ「フッフッフ……ずいぶんと楽しそうなことやってるじゃねェか」







ヒグマ「……!」

ルフィ「ドフィ!!」


ドフラミンゴ「ルフィ、お前の手刀はメスのように斬れるそうだが……フッフッフ、どうやらとんだナマクラだったようだな」


ルフィ「う、うるせェ!」

ヒグマ「まだいたのか、腰抜け海賊。消え失せな、撃ち殺されないうちにな」





ドフラミンゴ「……」スタスタ



山賊「テメェ、聞こえなかったのか? 頭吹き飛ばされてェみたいだな、ハハハハ!!」スチャッ

ドフラミンゴ「“ごっこ遊び”はもう終わったぞ」

山賊「……あ?」


 バァンッ!!


山賊「」ドサッ

グラディウス「……ふん」



山賊「う、撃ちやがった!! なんて卑怯な奴らだ……!」


ディアマンテ「卑怯? オイオイ、“銃を抜いた”ってことは、“いつでも殺してください”ってェことだろう?」





ヒグマ「……!!!」


ドフラミンゴ「お前はあの時、“腰抜けども”と言った。おれだけでなく、おれの“ファミリー”を侮辱した……それだけでも十分に“死罪”だが」チラッ


ルフィ「!」


ドフラミンゴ「“罪もない子供”を“寄ってたかって痛めつけた”……しかも、よりによってルフィをだ……」


 ザワッ…!!




ドフラミンゴ「さて……何回殺そうか……!!!」






ヒグマ「ハッハッハ!! 殺すだと? 海でぷかぷかやってるテメェらが、この山賊様をか!? ぶっ殺しちまえ、野郎ども!!!」

山賊「うおおおっ!!」




トレーボル「“ベタベタチェ~~~~~~ン”!!」ブバッ

山賊「うぎゃ、なんだ!?」

トレーボル「んねーんねー、山まで歩いて帰るの面倒だろ~~~? だから飛ばしてやるよ~~~!」ブンッ

山賊「ぎゃぁああああああああっ!?」



ヒグマ「なっ……!?」





ピーカ「…………!!」ズズッ


山賊「うわぁ、なんだ!? 地面が……!!」


 グシャァッ!!


ピーカ「…………」





山賊「死ねェ!!」ブンッ


 ガキィンッ!!


山賊「!?」

ディアマンテ「はためく“鋼鉄”は斬れんだろう?」シュルルッ

山賊「!!」

ディアマンテ「“闘牛グレイブ”!!!」ズガンッ





山賊「くそっ、ガキを狙え!!」バッ

シュガー「……ばかなやつら」


 パッ


オモチャ「……えっ!?」

シュガー「契約よ。『わたしの命令に、命尽きるまで従うこと』」

オモチャ「……!?」ビクン

シュガー「他人への攻撃、意思疎通は禁止。それと、目障りだから“魚人島”まで泳いできて。帰ってこなくていいから」

オモチャ「……ッ!!?」カチャッ ガチャン





ヒグマ「な、なんだテメェらは……!? バケモンか!?」

ドフラミンゴ「ただの“海賊”さ……フッフッフ!!」

ヒグマ「く、くそ!!」


 ボゥンッ!!


ベビー5「煙幕だわ!」

バッファロー「おれに任せるだすやん!!」ババババッ


 ブワッ!!


ピーカ「…………!!」

ジョーラ「若様、ルフィがいないざます!!」

ラオG「逃GEられた、の“G”!!」G!



ドフラミンゴ「…………」





 ●海上



ヒグマ「はっはっはっは! まんまと逃げてやったぜ! まさか山賊が海に逃げるとは思うまい!」

ルフィ「……!!」

ヒグマ「さて、テメェは人質として連れてきたが、もう用済みだ。あばよ」


 ポイッ


ルフィ(くそっ、くそォ!! あいつらクズどもを、1発も殴れなかった……!! 畜生……!!)





ルフィ(あの時、酒場で……!!)



ヒグマ『はっはっは!! あの時の海賊共、酒ぶっかけられても文句一つ言えねェでよ!!』

ヒグマ『おれァ、ああいう腰抜けみるとムカムカしてくんだ。よっぽど殺してやろうかと思ったぜ』

ヒグマ『海賊なんてあんなモンだ。カッコばっかで―――』


ルフィ『やめろ!!』


ヒグマ『……ああ?』


ルフィ『ドフィたちを馬鹿にするな!! 腰抜けなんかじゃない!!』

マキノ『やめなさい、ルフィ!』


ルフィ「ドフィたちを馬鹿にするなァ!!!」





 ドボンッ!!


ルフィ「がぼっ、ぶば……!!」バチャバチャ



ヒグマ「はーっはっはっは!! ……は?」


近海の主「グルルル……!!」


ヒグマ「な、なに!? この怪物は……!! ぎゃああああああああああああっ!!」グシャッ





ルフィ「……!!」


近海の主「グァアアア!!」


ルフィ「わああああっ!?」



 バクンッ!!



ドフラミンゴ「―――ッ!!」バッ

ルフィ「ドフィ!?」



ドフラミンゴ「―――失せろ」カッ



近海の主「ッ!!?」ドクンッ…!!





ドフラミンゴ「無事か、ルフィ?」

ルフィ「ドフィ……!!」ポロポロ

ドフラミンゴ「なんて情けねェツラだ……フッフッフ!! 酒場で山賊に喧嘩を売った勢いはどうした?」


ルフィ「だって、ドフィ……腕が!!!」


ドフラミンゴ「安いもんだ、こんなもの」

ルフィ「でも……!!」

ドフラミンゴ「あっちを見ろ。陸の方だ」

ルフィ「え?」クルッ



ドフラミンゴ「……」クイッ クイッ



ルフィ「ドフィが……2人!!?」





ドフィ「フッフッフ。能力者が海を泳げるはずがないだろう。こっちは糸で作った分身だ。だから腕なんて安いもんなのさ」

ルフィ「な、なんだよそりゃァ!! 泣いて損した!!」

ドフィ「フッフッフ!! だが……どうしておれが今まで、お前を船に乗せなかったか……わかっただろう?」

ルフィ「……うん」

ドフィ「だがな、ルフィ。お前が山賊に喧嘩を売った理由を聞いたとき、おれはお前を船に乗せてやってもいいと思った」

ルフィ「!!」

ドフィ「どうだ? おれたちと来るか?」

ルフィ「……」





ルフィ「おれ、がんばって強くなって、いろんなところを旅して、自分で海賊になるよ!!」

ドフラミンゴ「……!!」

ルフィ「そんで、いつかドフィのファミリーのみんなみたいに強くなったら、その時! ドフィの船に乗せてくれ!!」

ドフラミンゴ「……フフフ……フッフッフ!! その時まで生きていられるのか?」

ルフィ「当たり前だろ! おれはドフィの船に乗って、最高幹部になって……そんでいつか、海賊王になるんだ!」

ドフラミンゴ「最高幹部……海賊王か。フッフッフ、そいつはイイ。それならルフィ、お前のために最高幹部の席を空けておいてやる。“ハートの席”だ」

ルフィ「!!」

ドフラミンゴ「“ハートの席”と、そして“オペオペの実”……おれの宝物を2つ、お前に託す。いいか?」ポン

ルフィ「……ああ!!」ポロポロ

ドフィ「フッフッフ……!! さぁ、フーシャ村へ戻るぞ」バサッ





 ―――10年後




 ザパーン… ザザーン…



ルフィ「やー、今日は船出日和だなー」



近海の主「グルルル……!」


ルフィ「おっ! 出たか、近海の主!! だけど相手が悪かったな……10年鍛えたおれの技を見ろ!!」


近海の主「ガァアアア!!」ズアッ!!


ルフィ「“ROOM”!!」ブゥン


近海の主「!?」





ルフィ「“オペオペの……”!!」





ルフィ「“メス”!!!」ブンッ!!



 ズバンッ!!!



近海 / の主「グォ、オオオ!!?」



ルフィ「にししっ、真っ二つ!! 思い知ったか魚め!」

ルフィ「よっしゃいくぞ!!!」



ルフィ「世界中を旅して、強くなって、ドフィの船に乗って、それから……」




ルフィ「海賊王に、おれはなる!!!」ドンッ






 ―――小さな船は海を行く。


 ―――かくして大いなる旅は始まったのだ!!!






 完!!!



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