お前ら「キャプテンアメリカになりたい!」ぼく「おう・・・」 (21)

お前ら「なりたい」

ぼく「キャプテンアメリカは無理だろう」

お前ら「なんで」

ぼく「ここ日本じゃん」

お前ら「じゃあキャプテンジャップ」

ぼく「言葉汚いな」

ぼく「そもそも超人パワーがないじゃん」

お前ら「ぐぬぬ」

ぼく「ぐぬぬじゃないが。まぁ筋トレからだろうな」

翌日

お前ら「おいちょっと聞いてくれ」

ぼく「どうした」

お前ら「昨日オナニーしたんだけど」

ぼく「朝から汚いな」

お前ら「スーパーパワーが身に付いたんだよ!」

ぼく「よく分からないな」

お前ら「オナニーしたら体から力がみなぎって…昨日初めてしたんだよ!そしたら物凄いことになった」

ぼく「例えば?」

お前ら「PS3やろうとしたらコントローラーぶっ壊れたんだよ。それから外に出て車を持ち上げた」

ぼく「それは凄いな」

お前ら「射精したら強くなるらしい」

ぼく「やってみてよ」

お前ら「パワーがつくのは一時間程度なんだ」

お前ら「今からトイレでオナニーするから待ってくれよ」

ぼく「汚いな。でも待つよ」

5分後

お前ら「出してきたよ。能年ちゃんの顔面に」

ぼく「気持ち悪いな。で、パワーは?」

お前ら「みなぎってきたよ…車を持ち上げよう」車ヒョイ

ぼく「凄いなおい」

お前ら「これで俺もアベンジャーズに・・・」

ぼく「気持ち悪いが入れるかもな」

お前ら「どうする?」

ぼく「何が」

お前ら「悪党をやっつけよう!」



お前ら「・・・」

ぼく「・・・誰もいないな」

お前ら「あそこにDQNがいるよ!」

ぼく「たむろしてるだけだしな」

お前ら「・・・」

ぼく「・・・」

お前ら「キックアスみたいになると思ったんだけど」

ぼく「そう簡単に悪いやついないな」

お前ら「それから毎日彼と世遠し歩いたが町にいたのはDQNと朝帰りする女性と
ホモと酔っぱらいだけ。それから五年過ぎ、ぼくは犬のペニーと猫の吉田さんと住んでいる普通のサラリーマンになった」

ぼく「久しぶりに会ったらどうした急に」

ぼく「セックスしたのか」

お前ら「いやしてない。したら危ないだろ」

ぼく「・・・いややる人いなかっただけじゃないのか」

お前ら「俺は超人ハルクみたいなもんなんだぞ」

ぼく「でも目立たずによく頑張ったな」

お前ら「いやほんとに使う場面が見つからなかった
一回だけひったくりに遭遇したがオナニーしないと意味がないので追いかけたが見失った」

ぼく「宝の持ち腐れだな」

お前ら「で、用ってなんなんだい」

ぼく「実は殺したいやつがいるんだ」

お前ら 「いきなり物騒だな」

ぼく「最低なやつなんだ。俺の前の職場の上司で俺を徹底的に痛め付けたんだ」

お前ら「それぐらいでは・・・」

ぼく「頼む。ほんとに最低なやつなんだよ」

お前ら「じゃあ一度会ってみようかな」

お前ら「行きつけのバー行って会ってきたがぶちのめすほどじゃなかったぞ」

ぼく「なんだよ一体。お前のあれを使えばいいだろ」

お前ら「あれってあれか。オナニーした後に屁をしたら周囲1mの動物が即死する必殺オナラ
一度あれでお前の犬が死んだよな」

ぼく「それだよ。使えよ」

お前ら「確かに嫌なやつかも知れないが…」

ぼく「なんで使わないんだよ!」銃カチャ

お前ら「やめるんだ。早まるな」

ぼく「今からあいつに会って殺してやる」

お前ら「ま、まて!…行ってしまった…」

お前ら「仕方ない…」シコシコ

お前ら「ハァハァ…ハァハァ…うっ…能年の顔に…出すよぉぉぉ!!」

お前ら「・・・よし強くなった」

お前ら「待て!」

ぼく「離せ!」バン

お前ら「うっ・・・!」プゥ

ぼく「しまっ・・・撃つ気は・・・ん?・・・くっさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ」バタ

お前ら「あっ・・・」

お前ら「死んだ」

お前ら「彼を殺した僕は自分を呪った。酷く後悔した。あの時オナニーしなければこんなことには・・・
あの時臭いオナラを出さなければ・・・しかしもう遅い
彼はいない。俺はそれからまた普通の人生を歩みだしたのだ。
超人パワーはあれから一度も出していない。つまり、オナニーをしていない。
だって思い出すじゃないか。オナニーして彼と夜に町を歩いたことも含めて全て。
結局悪いやつはそうそういないのだ。日本は自分の周りだけかも知れないが、殆どの場合は、
悪党なんていやしないのだ。彼だって、なだめたら分かってくれたに違いないんだ」

30年後

お前ら「結局結婚はしなかった」

お前ら「犬は死んだ。猫はある日いなくなった」

お前ら「・・・」

お前ら「久しぶりにマスターベーションが猛烈にしたいな」

お前ら「」シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ

お前ら「・・・ハァハァ…」

お前ら「島崎和香子で・・・いややっぱり能年ちゃんの顔に出すょぉぉぉぉぉおおおお」

彼は死んだ。死因はテクノブレイクらしい。発見したのは家賃をとりにきた大家で
死後一週間を経過していた。しかし、お前らの顔は大家には安らかに眠っていたように見えたという

the end

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