ダークソウル2とラブライブ!の安価クロスオーバーSSです。
性質上、ダークソウル2又はラブライブ!のストーリーの改変、独自解釈がございます。
また、本来ゲーム上に登場しない事柄も登場しますのでご注意くださいませ。
更新不定期。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417277450
....
........
あれ……ここは……。
う、頭ががんがんするよ……。
ここは、どこ?
確か、海未ちゃんとことりちゃんと一緒に帰ってて……それで……あれ?それからどうしたんだっけ?
家に帰った記憶もないし……。
とにかく、少し歩いてみようかな……。
<ステータスを設定してください>
Character:高坂穂乃果
生命力:このレスのコンマ一桁目
持久力:このレスのコンマ二桁目
体力:>>3のコンマ一桁目
記憶力:>>3のコンマニ桁目
筋力:>>4のコンマ一桁目
技量:>>4のコンマ二桁目
適応力:>>5のコンマ一桁目
理力:>>5のコンマ二桁目
信仰:>>6のコンマ一桁目
運:>>6のコンマニ桁目
あ
ダークソウルしらないけど期待
い
期待
<初期ステータスを決定しました>
生命力:1
持久力:6
体力:1
記憶力:5
筋力:1
技量:0
適応力:6
理力:4
信仰:3
運:1
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
穂乃果「あっ、家があるっ!!」
バタンッ!!
穂乃果「すみませーん!」
老婆「ヒェッヒェッ……騒がしいと思ったら」
老婆「おお……その顔、呪いが浮き出ておるわ」
穂乃果「の、呪い……」
うげっ、なにこのお婆さん達……。
知らない場所で、私一人で心細かったのに、出会っていきなり呪いとか言ってきたよ!
穂乃果「あ、あのー……ここはどこで……」
老婆「ここかい? ここは『隙間の洞』と言うのさ」
老婆「”不死”はすべからくここに来る運命なのさ。そして最期はソウルを求め続ける亡者に……」
老婆達「ヒェッヒェッヒェッ!!!」
穂乃果「ひっ、ひい……!! す、すいませんでした……!」
このお婆さん達には関わらない方がいいかも……。
外に出なくちゃ!
穂乃果「さっきのお婆さん達、一体なんだったんだろう……不死とか、亡者とか……よくわからないよ」
穂乃果「大体、どうして私はここに……」
今日の記憶を思い出してみる。
朝は雪穂に起こされて……。
遅刻しそうだったからパンを加えて飛び出したら、海未ちゃんに『行儀がなってない』とか叱られて……。
部活は、いつも通り練習して、真姫ちゃんが……あれ?
真姫ちゃんがなんか言ってたんだよねー、あれが面白かったのに……。
あれ?そもそも真姫ちゃんだったっけ?
穂乃果「あっ、洞窟の外に出られそう!」
薄暗い洞窟の中を抜けると、ばっと視界が開けて……。
穂乃果「わぁっ……! すごい夕焼け!」
あっちには建物や灯台もあるし、もっと人がいるかも!
行ってみよう!
穂乃果「ん?なんだろ、これ」
< 女神の祝福 を拾いました>
穂乃果「なんかおしゃれな入れ物だなぁ……ジュースかな?」
穂乃果「うーん……ちょうど喉も乾いてたし……飲んじゃえ!」
< 女神の祝福 を消費しました>
穂乃果「うげっ、なんの味もないや……」
やっぱりいろいろ建物とかあるし、人もいるみたい!
でもどことなく寂しい雰囲気だなぁ……。
とりあえず、あそこに立ってる緑色の服の人に話しかけてみようかな?
穂乃果「あのー……」
緑衣の巡礼「貴方は……継ぐ者ですか?」
穂乃果「ふぇっ!?」
緑衣の巡礼「私はいつでもそばにいます。これをお持ちなさい、旅の助けとなるでしょう」
< エスト瓶 を入手しました>
穂乃果「は、はあ……。なにこれ……またジュース?」
緑衣の巡礼「力を得て、王に会いなさい。そこに貴方の求める答えがあります」
穂乃果「それって……家に帰れたり、しますか?」
緑衣の巡礼「……貴方がそれを求めるのならば」
ここで、私の第一目標が決まった!
王様に出会って家に帰る!
……いや、そんなことしなくても帰り道を探そう。
……探せたらいいなぁ。
もう一人話しかけてみようかな。
ちょうど灯台の所に人がいるし。
穂乃果「すみませーん」
ソダン「はい?」
あれ?なんだかこの人は普通そうかも……?
穂乃果「あ、あの! ここってどこだか教えてもらえますか?」
ソダン「……ここは、マデューラという場所です。集落といいますか……かろうじて、人の営みがある所です」
穂乃果「マデューラ……。あの、音ノ木坂ってわかりますか?」
ソダン「オトノキザカ? はて、すみませんね。何分浅識ですから」
穂乃果「そうですか……。ありがとうございます」
ソダン「ところで、貴方も不死のようですね。差し詰め、ここに来れば呪いを解くことができるとでも唆されたのでしょう」
そういえば、あのお婆さん達も不死って言ってたっけ。
穂乃果「不死って何なんですか?」
ソダン「おやおや、もうそこまで亡者と化してしまわれたのですか? まあいいでしょう。不死とは、文字通り不死身の体を有してしまった人のことです」
穂乃果「ええっ!? 不死身!?」
ソダン「……その代償として、やがて亡者となってゆくのです。亡者となりたくなければ、……そうですね、まあ、亡者になるまでの時間を延ばすためにここで何もしないのが得策でしょうか。私みたいにね、ハハ……」
穂乃果「……」
ソダン「さて、私の話はこれくらいにしておきましょう。お嬢さん、武器も持たずにこの世界ではやっていけませんよ? 何か特別な力でも持っているのなら別ですが……」
ソダン「こんなもので良かったら、差し上げます。もう使わないのでね、ハハ……」
< ショートソード を入手しました>
< ラージレザーシールド を入手しました>
穂乃果「……とりあえず、このあたりを散策してみよう」
それにしても、剣と盾なんてなんかかっこいいなぁ。
まるでファンタジーの世界に来ちゃったみたいだよ!
穂乃果「ま、どうせおもちゃだし」サクッ
豚「……」
穂乃果「あっ」
う、うそ!本当に血が出て切れてる!
確かにちょっと重いなって思ったけど……。
豚「……」ドスドスドス
穂乃果「もしかして、怒ってる?」
豚2、3「……」ドンッ!
穂乃果「痛いっ!!!!!」
ぶ、豚ってこんなに強いの!?
豚「……」ガシッ
穂乃果「ッ!!」
嘘っ!噛まれた!?
足から、血が!
穂乃果「っ、離れて!離れてよ!!」
血が流れてく……あ、また噛まれた。
痛い、痛いよ……。
意識が……遠のいていく……。
Y O U D I E D
.....
..........
気づくと、私はマデューラの焚き火らしき場所で眠っていました。
あっちの方向は危ないから行かない方がいいのかも。
でも、どうして私……無傷なんだろ。
あんなに痛かったのに……。
どうやら、私、本当に変な場所に来ちゃったみたい。
この剣も本物だし、きっとこの盾もそう簡単に壊れないものなんだと思う。
μ'sのメンバーに会いたい……お母さん、雪穂にも……。
夢だと思って頬をつねったりしてみてもダメだったし。
何よりさっきあんなに痛かったんだもん。
なんだか逆に現実感がないよ。こんなの……。
でもなんか適応しちゃってる自分もいる……。
なんとしても、帰らなきゃ。
<亡者度が 1 進行しました>
~~~~~~~~~~~~~~~
ステータスを上げられます。
生命力:1
持久力:6
体力:1
記憶力:5
筋力:1
技量:0
適応力:6
理力:4
信仰:3
運:1
上昇可能ステータス量:2
>>17 振るステータスを選んで、いくつ上げるか指定してください。
なお、上昇可能ステータス量の値以上はあげられません。
また、複数のステータスに分けて上げることも可能です。 (例:生命力+1、体力+1)
↑
豚のデーモンは伊達じゃないな
穂乃果「はあ……それにしても、一体何からしたらいいのかわからないよ」
ぱっと見た感じ、マデューラから繋がってる場所は結構あるみたい。
あの豚さんがいた場所は避けて……。う、もう思い出したくないなぁ。
どこに行ってみようかな?
穂乃果「うーん……>>25」
1. とりあえず近くにある道に進んでみようかな?
2. あそこの階段を下がってみよう!
3. なんだか大きな穴があるけど、足場があるから飛び降りれるかも……?
4. そういえば、マデューラのちょっと前に分かれ道があったような……。
5. あれ?あそこにある大きな岩ってなんだろ?
5
穂乃果「なんだろうこれ……石碑?」
穂乃果「でも、なんて書いてあるか読めないや……」
<誓約 『覇者』 を結びますか?>
穂乃果「……!」
穂乃果「なんだか、この石碑に祈ったらすごいことが起こりそうな予感!」
誓約を結びますか?
>>27 のコンマが30未満で誓約成立。
誓約 『覇者』 と誓約を交わすと今後一切の他世界からの協力がなくなり、敵が強化されます。
エグいことすんなぁ・・・
『いけませんっ!穂乃果っ!!』
ッ!?
穂乃果「う、海未ちゃん!?」
今、海未ちゃんの声がしたような……。
後ろを振り返っても、あるのはただ荒涼としたマデューラの風景だけでした。
それ以降、この石碑を見るとゾクゾクするような、悪い胸騒ぎがして……。
とりあえず、しばらくは近づかないでおこうかな。
穂乃果「はぁー。それにしても、何だったんだろう。ついに幻聴が……あわわわ」
穂乃果「これも”不死”になった影響なのかな?」
穂乃果「とりあえず、違う所に向かおう! 今はそれしかできないよね」
穂乃果「>>29」
1. とりあえず近くにある道に進んでみようかな?
2. あそこの階段を下がってみよう!
3. そういえば、マデューラのちょっと前に分かれ道があったような……。
~~~~~~~~~
追記 ステータスが上昇しました。
生命力:3
持久力:6
体力:1
記憶力:5
筋力:1
技量:0
適応力:6
理力:4
信仰:3
運:1
亡者度:1
亡者度が上限 5 に達すると亡者化しゲームオーバーとなります。
亡者度は、(亡者度が1以上の状態で)レスのコンマ00を出して『人の像』を発見するか、ボスを倒すかによってのみリセットされます。
1
― 朽ちた巨人の森 ―
穂乃果「おおっ、ずっと枯れた木ばっかりだったら久々の緑は新鮮かも……」
穂乃果「でも遠くの方に剣を持った人達がいるなぁ……動きがふらふらしてるし、近づいたら襲われそう……」
穂乃果「ここは作戦を立てた方がいいのかな?」
穂乃果「……というか、もう腕が疲れたよ……」
穂乃果「ちょ、ちょっと休憩しよ。その間に作戦を練ろう!」
穂乃果「うーん……」
今後の穂乃果の方針 >>32
1. 考えても無駄! 脳筋ゴリ押しでいくよ! (コンマ50以上で攻略が好転します)
2. ここは敵に見つからないように隠密行動しよう……。 (コンマ20以下で窮地に立たされます)
1
穂乃果「そもそもここ、視界も開けてるし、隠れて移動なんでできないよね……」
穂乃果「覚悟を決めて、行こう!」
穂乃果「おりゃあああああああ!」ブンッ
亡者兵士「……」カキン!
嘘っ、盾で受けられた!
亡者兵士「……」ブンッ
穂乃果「うわっ!」
なんとか避けられた……。幸いあんまり早く動いてこないからちゃんと距離を取ってれば安全かも。
予想以上に剣が重いし、振ろうと思ったら両手で持たないといけない。
この人みたいに片手で剣が触れたら盾を持つ余裕があるんだけど……。
よし、近づいて一度あの人の攻撃を避けて、その隙に一撃を入れてみよう!
穂乃果「ほらっ、こいっ!」
亡者兵士「……」ブンッ
穂乃果「避けれたっ! 今っ!」ブンッ
亡者兵士「ヴェェ....」
穂乃果「やったぁ! これなら穂乃果でもなんとk
っ!!!?
お腹が……焼けるみたいに、熱い!
恐る恐る視線を下げてみると、私のお腹に弓矢が刺さっていました。
あ……、敵はこの人だけじゃなかったよね……、あんなに動いてたら、そりゃ気づかれる……よ……。
でも、まだ、まだいけ
グサッ!!
ッ!?
亡者兵士2「……」
け、剣が……刺さった……。
もう、痛みで声すら出せない……何、も考えら、ない……。
Y O U D I E D
<亡者度が 1 進行しました。現在亡者度 2 >
気がつくと、また私は焚き火の前で眠っていました。
なんだか少しだけ肌の血の気が引いてるような感じがするし……。
とりあえず、正攻法じゃ今は勝てないってことはわかった。
本当は戦いたくないけど、なんとなく戦うことでしか元に戻れないような気がして……。
ふらふらとした足取りで、さっきの森まで移動しました。
穂乃果「はあ……どうしたものかなぁ」
穂乃果「あれ……これ、なんだろう」
< 白サイン を発見しました>
白サインによって他世界からの協力者と共に冒険することが可能となります。
>>39 μ's(穂乃果以外)から一人指定してください。
希
穂乃果「地面が光ってる……。うわっ!!」
<月夜の術師 東條希 を召喚しました>
希「はーい! ウチを呼んでもらってありがとー!」
穂乃果「……!」
穂乃果「のっ、希ちゃん!!!」ダキッ
希「うわわっ、な、なんなん!? ウチはキミのこと知らんよ!」
穂乃果「またまた~!」
こんな所で希ちゃんに逢えるなんて……。
今までの寂しさ、苦しさが全部溶けていくようでした。
希「で、でも……」
穂乃果「うっ、うう……」グスグス
希「や、な、泣かないで! ね? よしよし……」
――
―――
それから、しばらく森の入り口で喋りました。
そして分かったことは、この希ちゃんはどうやら私の知っている希ちゃんではないこと。
この世界と私がいた世界は違うこと。
あと相変わらず、希ちゃんはこんな世界でもスピリチュアルな力を持っていたこと……くらい?
希「にしても大変やね。だいぶ亡者に近づいてるしね」
穂乃果「うん……。私弱くって、すぐ殺されちゃうし……」
希「あ、それに関してはもう大丈夫や。ウチがいれば百人力!」
穂乃果「うう……心強いよぉ」
希「まあ、ウチが助けてあげられるのはここの場所だけだから、これからのためにまずはソウルを使って強くならないと」
穂乃果「ソウル……?」
希「まあ、要するにゲームの経験値みたいなもんや。あそこでふらふらしとる人いるやん? あれを殺せばもらえるんよ」
穂乃果「そうなんだ……。でも良かったよ、希ちゃんに会えてだいぶ元気が出たよ!」
希「ま、まだウチなんもしとらんのにこんなに感謝されると逆にやりづらいというか……まあ、さっさと行こっか!」
穂乃果「うん! ファイトだよっ!」
<東條希が仲間になりました>
攻撃手段:魔術、呪術
生命力:12
持久力:7
体力:6
記憶力:15
筋力:4
技量:5
適応力:3
理力:18
信仰:16
運:50
~~~
一時中断します。21時前後に再開する予定です。
改善点があればお申し付けください。出来る限り努力します。
希「えいっ」ボウッ
亡者兵士「」
穂乃果「うわぁー……すごいや」
希「これは呪術いうてな? 火を生み出す魔法みたいなもんかな。まあ、魔術ともまた違ったりするんだけど」
穂乃果「私にもできるかな?」
希「素質と”呪術の火”さえあれば誰でもできるよ!」
穂乃果「呪術の火?」
希「呪術を使うための触媒のことやんな! ウチの生まれ故郷は呪術が発達していたから呪術の火が手に入れやすかったんだけど……ここにあるかどうかはわからんなぁ」
穂乃果「そっかぁ……まあ気長に探すしかないよね」
希「うんうん! 頑張ってな! そもそも呪術っていうのは、遥か昔にとある魔女が……」
穂乃果「う、うん?」
希「あっ、ごめんな! 興味ないか、てへへ」
穂乃果「いやいや! そういう訳じゃないけど!」
穂乃果「それにしても、すごい奥まで進んできたね……」
希「せやんなぁ。なんだかここの木ってスピリチュアルなパワーを感じたりせえへん?」
穂乃果「え? う~ん……特に……」
希「うーん、そっかぁ」
??「お嬢さん達……」
希「だっ、誰や!」
メレンティラ「おお、おお、物騒な娘だねぇ……。あたしの名前はメレンティラっていうのさ。行商をしていてねぇ……何か、買っておくれよ」
穂乃果「大丈夫かな?」
希「うーん、まあせっかくやし、いろいろ見せてもらおか」
メレンティラ「ヒヒヒッ……さあ、とんと見ておくれ」
穂乃果「>>51」
1. この壺みたいなのって?
2. この鍵はなんですか?
3. この石は一体……。
3
穂乃果「この石は一体……」
メレンティラ「ああ、それは”ファロスの石”さ。ファロスってのは伝説上の人物で、実在したかどうかすら眉唾物なのさ。まあ、そいつはこの世界の各地を旅して、独自の仕掛けで困窮する人々を助けたっていう伝承があるのさ」
穂乃果「ふむふむ……」
メレンティラ「で、買うのかい?」
穂乃果「買います!」
希「穂乃果ちゃん、そんな簡単に決めてもいいの?」
メレンティラ「ヒヒヒ、それじゃ、ソウルを頂くよ」
穂乃果「ええっ!?」シューッ...
希「ソウルはここではもうお金の代わりなんよ」
穂乃果「き、聞いてないよぉ……」
メレンティラ「毎度あり。ヒヒヒッ、さて、あたしはそろそろ別の所へ移るとするかねぇ……。また会った時はよろしく頼むよ?ヒヒヒッ」
穂乃果「は、はい!」
メレンティラ「ヒヒヒッ、あたしはあんたみたいに物分かりのいい子は好きだよ。折角だ、これをあげようかね」
< 貪欲な銀の蛇の指輪 を入手しました>
穂乃果のソウル獲得量がアップします。ステータス設定の際にボーナスとして上昇値が若干上昇します。
希「さて、次に進もか」
穂乃果「うんっ!」
森の奥の場所は全体が砦のようなつくりになっていて複雑なつくりになっていました。
すっかり腐って原型を留めてない死体がたくさんあるし……なんだかもう慣れてきちゃったけど。
希ちゃんの協力で敵を倒しつつ、私もちょこっと加勢したり……。
砦の奥へ進んで梯子を下ると、砦の中庭のような場所に出ました。
砦なのにすっかり木と草に侵食されちゃって、なんだか不思議な雰囲気……。
穂乃果「道が分かれてるね……」
希「うーん……虱潰しで行くにも時間がかかりそうやしなぁ。 よし!穂乃果ちゃん!ここは直感で穂乃果ちゃんが決めよう!」
穂乃果「ええっ!? 私なんかが決めて大丈夫!?」
希「大丈夫大丈夫! 大概のことはなんとかなる!」
穂乃果「そ、そう? それじゃあ……>>54」
1. あれ、あそこに人がいない?
2. あそこの壁にぽっかり開いた穴の中が気になるよ
3. 大きい亀みたいなのがいる!
2
穂乃果「あそこの壁にぽっかり開いた穴の中が気になるよ!」
希「よし、じゃあ行ってみよか」
丁度壁が影になってて、ただでさえ薄暗いのに、壁の中はほとんど見えないや……。
壁が突き破られたのかな?
煉瓦が崩れてる……。
ガチャッ……
希「穂乃果ちゃん! 罠やっ!!!!」
穂乃果「えっ――」
>>56のコンマ一桁が0、9以外で生還。
生還
とにかく、伏せなきゃっ……!
私の頭上を大きな鉄の固まりが風を切り裂きながら飛んでいって、向かい側の壁に大きな傷を残しました。
穂乃果「はぁっ……はぁっ……」
生きた、心地がしないっ……。
ちょっと油断し過ぎてたよ……。
希「バリスタっ……。こんの!」
希ちゃんがうずくまったままの私を飛び越えて、大きな射出機が放射状に向けられた中心に立って……。
希「”炎の大嵐”!」
そう言って間もなく、希ちゃんの手から大きな光が差して、そのままその手を地面に突き落とすと……。
轟音と一緒に地面から渦巻く炎の柱がいくつも立ち上ってきました。
奥では亡者の兵士が酷い声を上げながら燃えていって――。
希「……」パタッ
穂乃果「希ちゃん!」
希「はぁっ……はぁっ……」
穂乃果「大丈夫!? ねえ、希ちゃんってば!」
希「だ、大丈夫や……。てへへ、身の丈に合わない術なんて使うもんやないね」
――
―――
希「多分、ここがこの砦の最深部や」
穂乃果「なんだか、空気がひんやりしてて怖いよ……」
希「かなり地下の方やしね……。正直、ここから先は今まで通りにはいかないと思う。ウチも戦うので精一杯で穂乃果ちゃんを守ってあげられるかわからんし」
穂乃果「……うん。大丈夫。絶対勝ってみせる」
希「ふふ、いい顔や!」
穂乃果「さあ……。 行こう!」
http://i.imgur.com/ksD5oHt.jpg
ゴゴゴゴゴゴゴゴ........
穂乃果「な、何これ……木!?」
希「動くで! 注意してな!」
私達を待ち受けていたのは、背中に数多の剣が刺さった、木……みたいな。
人型をしてて、顔の部分は空洞が開いてて……、ぽっかり開いたそれは、まるで目みたいに私を睨んでくる。
圧倒的に、大きいっ……!
私の身長の…‥多分10倍はあるッ!
最後の巨人『』ゴゴゴゴゴ
希「くっ!」ボワァッ
穂乃果「とりゃっ!」ジャキンッ
~~~
ボスの体力をレスのコンマ分だけ削って戦っていきます。
ボスの体力が0となった時点で終了です。
ただしコンマ11、83で死亡。
死亡指定コンマはボス戦中の>>1のレス毎に1つずつ増加していきます。
ボス戦中にレスは5分毎に投下されます。
最後の巨人 HP 700/700
最後の巨人『』ブワンッ
希「がぁっ!?」
穂乃果「大丈夫!!?」
希「へ、平気っ!」
穂乃果「こうやって後ろで足に張り付いていれば……当たらない!」
最後の巨人 HP 665/700
死亡指定コンマ 11、83、07
希「穂乃果ちゃん、体力が危なくなってきたらちゃんとエスト瓶を飲んで回復するんやで!」
穂乃果「こ、この飲み物、薬だったの!?」
希「ウチが引きつけるから、こいつから離れて飲んどき!」
穂乃果「う、うん!ありがとう!」
最後の巨人 HP 524/700
死亡指定コンマ 11、83、07、59
穂乃果「凄いねこれ! 体の疲れが吹っ飛んじゃったよ!」
希「ふふ、そうやろ! って喋ってる場合やない!」
最後の巨人『……』バキィッ
希「な、なんや! こいつ自分の腕を千切った!」
最後の巨人『』ブォォンッ
穂乃果「きゃっ!」
希「大丈夫?!」
穂乃果「な、なんとか! 腕を剣みたいにして振ってきたら攻撃の当たる範囲が広くなって危ないね!これ!」
最後の巨人 HP 270/700
死亡指定コンマ 11、83、07、59、34
穂乃果「剣先が傷んできてるっ……」
希「短期決戦に持ち込むよ!」
穂乃果「うんっ!」
最後の巨人『』ズカンッ!
希「よっと……。こいつの動きも鈍ってきてる! いけるで、穂乃果ちゃん!」
最後の巨人 HP 34/700
死亡指定コンマ 11、83、07、59、34、00
希「こんのぉぉぉ!」ドガンッ!
最後の巨人『』グォォォォォッ!!
――――
~~~
死亡指定コンマが出ました。
救済措置として、白霊(協力者)が存在する場合、その協力者から順に死亡していくこととします。
~~~~
――
最後の巨人『グガァァァァァッ!!!』
最後の巨人『....』ガクッ
穂乃果「や、やったっ……!!」
穂乃果「やったよ希ちゃ――」
私が見たのは、巨人の腕が腹部に突き刺さった希ちゃんでした。
穂乃果「希ち゛ゃ゛ぁぁぁぁ!!!」
希「て、へ、、。あ、相打ちになってもた……」
穂乃果「ん、の、のぞ、のぞ……みちゃ……!!」
希「あ……安心してっ、ウチは……霊体やから……元の世界にもどっ、カハァッ!!」
希ちゃんの口から血が吐き出されます。
穂乃果「も、もう!! しゃ、喋らなくて……いいから!! ほら、エスト瓶、飲んで、早くっ!!」
希「戻、れば……ウチは元通りや、から……。また、逢えるよ、生きてれば……この世界d――」
瞬間、希ちゃんの体は眩しい光に包まれ、霧散して消えていきました。
元通りって希ちゃんは言ってたけど、あの、光景が、震える希ちゃんが脳裏に焼き付いて……。
< 最後の巨人のソウル を入手しました>
< 亡者度がリセットされました>
ちなみに聞いておきたいんだけどこの白って制限時間(レス数?)とかあるの?
一人毎に50レスとか、本編の進み具合で変わったりとか?もう完全にそういうの無し?
― マデューラ ―
もう……嫌だよ……。
いくら勝ったからとはいっても、あんなのが後一体何回続くの……?
希ちゃんが居たから勝てたのに、私一人じゃ、絶対に無理……!
この焚き火を見てたら、なんだか心が癒やされるなあ……。
例えば、何も考えてなくてもいいような、そんな安心感。
そんな現実逃避。
はあ……一旦休もう。休んで、それから、もう誰も傷つけさせないくらい強くなろう。
~~~~~~~~~~~~~~~
ステータスを上げられます。
生命力:3
持久力:6
体力:1
記憶力:5
筋力:1
技量:0
適応力:6
理力:4
信仰:3
運:1
上昇可能ステータス量:10
>>90 振るステータスを選んで、いくつ上げるか指定してください。
なお、上昇可能ステータス量の値以上はあげられません。
また、複数のステータスに分けて上げることも可能です。 (例:生命力+1、体力+1)
―
現在の所持アイテム:ファロスの石、最後の巨人のソウル
****
本日はここまでとします。ありがとうございました。
ボス戦が少しシビアだったように感じたので、変更を加えるかもしれません。
グロ注意、死亡描写注意の旨を>>1に書いておくべきでしたね……。
>>86
白霊の協力、闇霊の侵入に関してゲーム内と違って、時間制限は設けないつもりです。
生命2
筋力4
技量4
装備重量は加味します。
ただ、現時点で穂乃果は制服なので、装備重量を考える必要が出てくるのは重量のある武器、防具を手に入れてからということになるでしょうか。
各ステータスの強化した恩恵として、ゲーム内通りの効果以外に、コンマの判定が拡大したりしますが、詳しい説明は省きます。
暇があれば22時から再開する予定です。
~~~~
穂乃果「はあ……って、くよくよしてる場合じゃないよね!次に行く場所は……そうだっ!>>98」
1. もう少しあの森の奥を探索してみようかな。
2. 今日はあっちの階段を降りてみよう!
3. マデューラに建ってる家とか、まだ入ったことなかったよねぇ……。
3! 3! 3!
ちょっと時間が厳しかったので今日はやめておきます。すみません!
穂乃果「マデューラに建ってる家とか、まだ入ったことなかったよねぇ……。いくつか建物があるけど、順番に回っていけばいいかな~」
―――
トントン
....
穂乃果「空き家なのかな? あっ、鍵はかかってないみたい……」
猫「……」
穂乃果「わっ! 猫ちゃんだぁ!」モフモフモフモフ
この猫ちゃんすっごい毛並みがもふもふしてるよっ!
こんな殺伐とした世界にも猫ちゃんはいるんだねぇ……癒されるなぁ……。
猫「……ウフフ、あなた、いい匂いがするわね」
……ん?
穂乃果「!? しゃっ、喋ったぁぁぁぁ!!」
シャラゴア「そんなに驚くことかしら? 私はシャラゴアっていうのよ」
穂乃果「ま、まあ、猫ちゃんが喋るくらいのことは簡単に信じられるようにはなっちゃったかも……」
シャラゴア「ウフフ、あなた、バクハツ寸前みたいね。空元気かしら? 不死のお嬢さん?」
穂乃果「私、穂乃果って言います! シャラゴアちゃん!」
シャラゴア「シャラゴアちゃん……・? フフ、面白い響きね。まあ、あなたの好きに呼ぶといいわね」
穂乃果「ありがとう! なんだろう……猫ちゃんだからついついフランクに接しちゃうよ……」
シャラゴア「あら、そんなことを気にするのね。そんなものは些細な事よ? 王様」
穂乃果「へ? 王様?」
シャラゴア「ウフフ、もう少し私の体を撫でていてもいいのよ? 穂乃果」
シャラゴア「……ふうん、それじゃあ穂乃果は別の世界からやってきたのね」
穂乃果「そうなの……。なんか、王様に会えばなんとかなるみたいなんだけど……」
シャラゴア「王様? フフフッ、アハハハハハ」
穂乃果「えっ!? 私、なにか変なこと言っちゃったかな?」
シャラゴア「いいえ? 全くもって全うなことね? それなら、まずはあいつらに会いに行くのが先決かしらね」
穂乃果「あいつら?」
シャラゴア「ずっとずっと古い、4つのもの。カビの生えた退屈な連中よ。誰ももう名前すら覚えていない、ウフフ」
穂乃果「そ、そうなんだ……」
シャラゴア「それと引き換え、あなたは本当にいい匂いだわ。あいつらとも、あの男とも違うわ。せめて、そんなまがい物にならないで頂戴ね」
穂乃果「ま、まがい物? あの男って……? ご、ごめん、私あんまり頭がよくないから、シャラゴアちゃんの言ってることがよくわからないや……」
シャラゴア「ウフフ、今はそれでもいいのよ。さあ、もっと撫でて頂戴」
なんだか不思議な雰囲気の猫ちゃんだなぁ。
物知りなのかな?
いやぁ、それにしてもずっともふもふしてたいなぁ。
穂乃果「それじゃあ、もうそろそろ行くね」
シャラゴア「ええ、楽しかったわ。700年ぶりかしらね。最後にこれをあげるわ」
< 銀猫の指輪 を入手しました>
高所からの落下によるダメージを軽減します。
穂乃果「わっ、可愛い!」
シャラゴア「ウフフ、気に入ったようね。また顔を見せて頂戴ね、その匂いがさらに良くなることを願ってるわ」
穂乃果「……お風呂に入れてないから、におうと思うんだけどなぁ」
シャラゴアちゃんの家から出てふと思ったんだけど、ここっていつでも夕方なんだね。
アイマスクが欲しいなぁ……。あ、でも不死だから眠らなくても平気なのかな?
まだ巡ってない場所もあるけど、今日はもう一箇所くらいでいいかな。
結構な時間をシャラゴアちゃんを撫でて使っちゃったし。
穂乃果「よし、じゃあぱっと見えた家で……どちらにしようかな、天の神様の言う通り……よし、こっち!」
>>109 コンマ偶数か奇数かで決定。
ほい
穂乃果「焚き火のすぐ目の前にあるのに、ちゃんと意識したことなかったんだよねぇ……」
その家に近づいてみると、カーンっと鉄を何かで叩いているような音が……。
鉄格子みたいな扉から中をこっそり覗くと、沢山の剣や盾が壁に立てかけられていました。
穂乃果「失礼しまーす……。あのー……」
あれ?
鉄を叩く音がうるさいからかな? 私の声が聞こえてないみたい。
穂乃果「あのー!」
男「おい、あまり近づくな、危ないだろうが」
穂乃果「あっ! ごめんなさい!」
男「……ふん、お前は……ふん、旅人か、気に入らんな。人間にとって最も尊いことは地に足をつけて働くことだ」
穂乃果「わ、私もそう思います……」
男「それなのにお前らのような輩はあっちこっちにフラフラと……」
穂乃果「ええー……」
私の事をほぼ無視して、鉄の上に乗せられた剣をまた打ち付け始めちゃった……。
男「……まだ何か用か」
穂乃果「え、えと……あなたは……」
男「なんだ? まずは自分から名乗るのが礼儀ってもんだろう、そんなことも教わらなかったのか? これだから浮浪者共は……」
穂乃果「こ、高坂穂乃果です! あと、浮浪者じゃないです!!」
レニガッツ「ふん。ワシの名は、レニガッツだ。見ての通り、ただの鍛冶屋だ。全く……ほれ、見せてみろ」
穂乃果「へ?」
レニガッツ「装備だ! 装備! 鍛冶屋に用があるのは、そういうことだろう!」
穂乃果「あっ、は、はい!」
レニガッツ「おい、刃先をこっちに向けるな! 小娘が!」
と言いつつ、私からほとんど強引に剣を奪い取って、剣を注意深く色んな角度から見つめるレニガッツさん。
今更ながら、この人の肌、すっごい緑色だよ……。
うええ……この人も不死なのかな?
レニガッツ「おい小娘、どういう使い方をしたらこんなに剣を傷めつけられるんだ?」
穂乃果「え、傷んでますか……?」
レニガッツ「自分の剣の具合すら見れない若輩者が剣を手にとる資格は無いぞ!」
穂乃果「ご、ごめんなさい……」
うう、こんなに怒られるとは……。
ちょっとキツい人なのかなぁ。
穂乃果「……ぐすっ」
レニガッツ「……お、おい。泣くな小娘」
穂乃果「……ううっ」
レニガッツ「ああもう! 今回だけはワシが手入れをしてやるから! もう泣き止め!」
穂乃果「ご、ごめんなさぁぁぁ」グスグス
レニガッツ「!? ワシは若い娘の扱い方がわからん! 全く……バカ娘の小さい頃そっくりだ」
穂乃果「むっ、娘さんが、いるんです、か?」
レニガッツ「何なのか知らんが、鉱石を研究するために各地を放浪してるのさ……」
穂乃果「鉱石……」
レニガッツ「ワシら鍛冶屋にとっては、鉱石なぞ、武器を強化する時に使うだけの石コロみたいなもんだ」
穂乃果「そ、それですよ!」
レニガッツ「急に大声を出すな! 耳障りだろうが!」
穂乃果「あっ、ご、ごめんなさい……。でも、多分娘さんは、お父さんの役に立ちたくて研究してるんですよ」
レニガッツ「……ふん」
穂乃果「あ、ちょっと笑いましたよね?」
レニガッツ「小娘が、あんまり年上をからかうもんじゃないぞ! 剣は手入れしたぞ! もうさっさと出て行かんか!」
穂乃果「や、でも……」
レニガッツ「言う通りにしないと、この剣を炉の中に入れて溶かすぞ?」
穂乃果「は、はーい……」
レニガッツ「……しかし、こんな粗末な剣じゃ旅をするのも厳しいだろう。これも受け取れ」
なんだろう……これ、>>114
1. 先が曲がってる……?
2. わっ、凄い尖ってる!
3. ぼ、棒……?
2
< レイピア を入手しました>
これも……剣の一種なのかな?
今まで使ってた剣よりも軽いよ!
もしかしたら、盾を使いながらでも攻撃ができるかも……?
穂乃果「ありがとうございます!」
レニガッツ「……ふん、また来い」
穂乃果「へ?」
レニガッツ「商売のためだ」
穂乃果「は、はい!!」
もしかして、あの人って、意外といい人?
これはもしやかの有名なツンデレ!?
そう……例えるなら、真姫ちゃん。でもまぁ、あの見た目じゃ真姫ちゃんとは程遠いか、えへへ。
……さて、あんまり気は進まないけど、そろそろ別の場所に行かないとね。
なんだかシャラゴアちゃんからもレニガッツさんからも貰い物しちゃったし。
穂乃果「>>117」
1. もう少しあの森の奥を探索してみようかな。
2. 今日はあっちの階段を降りてみよう!
3. やっぱり大きな穴に惹かれちゃう……。
2
― ハイデ大火塔 ―
穂乃果「わっ、海に沈んだ街……かな?」
穂乃果「足場が崩れてて、踏み外したら海に……」
穂乃果「……というか、あの広めの場所で待ち構えてるドデカイのは……やっぱり敵だよね」
穂乃果「はぁ……はぁ……、やっぱ、怖いや……」
穂乃果「でも、行くしかないよね」
私が近づいていくと、待ち構えてましたと言わんばかりに動き出して剣を振り回してきた!
穂乃果「あっぶなー……わっ!」
休憩する暇もなく、続けて剣を振り回してくる。
今は盾が使えるから少しは余裕があるかな、それでも。
でもやっぱり、盾で受けると衝撃が強すぎて、腕が麻痺しちゃいそうになるから、できるだけ避ける方向で……。
穂乃果「何回か降ったら動けないんだね! 今だっ!」
レニガッツさんに貰った新しい剣でチクチクチクチク……。
……あれ? あんまり効いてない?
穂乃果「敵の防具が堅くて……微妙? うわっ!」
また動き出してきた敵の動きをなんとかかわしながら立ち回る。
穂乃果「こうやってある程度距離を取れば――」
背中に固い感触。
嘘っ、壁!? 迂闊だったかも……。
敵はこっちに向かって来そうだし、今から走ったとしても壁がない場所まで移動できない……!
っ、来た!
古騎士「」ブワァッ
>>121 コンマ一桁が4以上で回避成功。
安価が自分に被った場合は下1レスの安価を判定します。
↓
古騎士「」グシャッ
穂乃果「ぐぅ゛っ゛……!!」
避けられなかった――!!
血が出てる……気がする。そんなもの、見てる暇なんて、無い!
古騎士「」ブワンッ
剣を振り上げてる……!
もう避けるのは無理だ。
ここから私がどうにかするには……、剣が振り下ろされて私に当たるよりも前に敵に攻撃を当てることができれば……!
だとしたら今から走って向かうしかないっ!!
>>125のコンマ一桁が7以上で撃破。
せ
穂乃果「ッリャぁぁぁぁぁっっ!!!」
私の後ろで剣が振られて微かに風が発生した。
そしてそれとほぼ同じタイミングで――当たったッ!!
防具の隙間を通り抜けて、中身に刃が突き刺さる感覚。
古騎士「」ガクッ..
穂乃果「っ、はぁっ……はぁっ……。どーだ!」
ちらっと自分の体を見やる。
穂乃果「うわ、制服、真っ赤になってるよ……」
あんまり痛みを感じないことにももう驚かない。
もしかしたら単純に傷が浅いだけかもしれないしね。や、直接傷口を触って確かめる勇気は無いけど。
冷静に、息を整えて、エスト瓶に口をつける。
***
本日はここまでとします。ありがとうございました。
次は金曜日21時くらいを予定に再開できたらいいなと思います。
穂乃果「……うげっ」
綺麗なステンドグラスにつられて、豪華な造りのホールみたいな場所を覗いてみると……。
古騎士1「」
古騎士2「」
古騎士3「」
穂乃果「3対1とか卑怯だよ……」
どっしりと待ち構えてる三人組。
さてさて、どうしよう。
穂乃果「>>137」
1. しょうがない……真っ向から当たるしかないや (コンマ5以上で成功)
2. 分かれ道になってるから……左側に走ればなんとかなるかも? (コンマ6以上で成功)
3. 分かれ道になってるから……右型に走ればなんとかなるかも? (コンマ7以上で成功)
1
訂正: コンマ一桁が~以上でした。
今回は成功扱いにします。
15分ほど離席します!
***
穂乃果「よし、いくよっ!」
ホールの中に足を踏み入れると、一面のステンドグラスに目を奪われそうになる……。
できればゆっくり見たかったなぁ、なんて。
古騎士1「」ゴゴゴ
穂乃果「……およ?」
私の予想だと、三体が一斉に襲ってくるー!ってイメージだったんだけど……。
真ん中しか私に気づいてない……?
いやいや、これってラッキーだよね! とりあえず、これ以上ホールの中に入って他のニ体を気づかせるより、後ろに下がって戦った方が良さそうだね。
古騎士1「」ダダダダッ
古騎士1「」ズガァンッ
何かのオブジェかと思うほどに大きな剣が振られて、強い風が巻き起こる。
さっきの敵の剣よりも大きい剣を持ってるし……。
でもその分動きがゆっくりしてるかも?
距離を取ってかわせばなんとか倒せる相手かもしれない。でも、逆を言えばあの一撃を食らうと結構ヤバイってことだよね……。
古騎士1「」ブワンッ
敵の攻撃を上手くかわして懐に入り込んで、すかさずチクチク……。
あんまり効いてないかもしれないけど、武器はこれと普通の剣しかないし……、効き具合は多分一緒でしょ!
穂乃果「えいっ!えいっ!」チクチク
古騎士1「」
攻撃してるのに仰け反ったりしないから効いてるのかどうか不安になるよ……。
げっ、こっちに向きなおしてきた!
穂乃果「っていうか……この足場狭くて海に落ちちゃいそうだから早くくたばってよ!」
古騎士1「」ブワァッ
穂乃果「んもおおお!」チクチクチクチク...
穂乃果「えいっ、おりゃっ! てい! このっ――あれ?」
古騎士「」
穂乃果「あっ、もう倒しちゃってた……私ったら、頭に血がのぼりすぎだ……あはは」
――
―――
それから、こっそりとホールの中に入って敵を誘導しながら同じやり方で倒していった。
そして、崩れた建物の前に着いた。
穂乃果「そういえば……この霧……」
希ちゃんと一緒に戦ったヤツとの場所にもあった霧だった。
ということは……やっぱりこの先にいるのかなぁ、何かが。
穂乃果「今回は希ちゃんはいないし……。というか、心配だよ……希ちゃん」
穂乃果「とりあえず、私一人で進むしかないかぁ……」
なんて、霧の前でしばらくあの時と同じ白い模様が地面にないか探してから独りごちる。
やっぱり希ちゃんとあの森の化け物を倒したせいか、だいぶ強くなった気がする。
それはもちろん、身体が鍛えられた、とかいうのもあるけど……精神的にもね。
絶対前の私ならこんな所に一人で来てないよ……。
基本的に敵の攻撃はかわしてきたから盾の状態も良さそうだし……多分武器の具合もいいよね。
今回はもしダメになっても、代わりのやつがあるしね!
穂乃果「よし、そろそろ行くよ!」
霧の中をくぐり抜けると、真っ直ぐ中央の円形の足場に向かう道が用意されていた。
まるで決闘場みたいな……。
その中心で待ち構えているのは、やっぱり鎧を着た……兵士、なのかな?
http://i.imgur.com/owROmKI.png
竜騎兵「」ゴゴゴ...
とっさに武器と盾を構える姿勢は、さっきまでの敵と、やっぱり違う雰囲気を醸し出していた。
柄の長い斧を高く振り下ろしながら、私の方へ走って――!
穂乃果「ま、まずっ!!」
私も盾を構えて、中央の足場へ走る。
~~~
以下、ボスの体力をレスのコンマ分だけ削って戦っていきます。
ボスの体力が0となった時点で終了です。
死亡指定コンマはボス戦中の>>1のレス毎に1つずつ増加していきます。
ボス戦中にレスは5分毎に投下されます。
竜騎兵 HP 600/600
穂乃果の攻撃力(コンマ)×1.05倍のダメージが与えられます。(小数点切り捨て)
死亡指定コンマ:01
竜騎兵「」ドガァァァン!!
私の数メートル横に斧が振り下ろされる。
その衝撃は地面に亀裂を作る。
穂乃果「っ……! 当たったら、やばい!」
穂乃果「それっ!」
やっぱり、あんまり手応えが無い……!
竜騎兵「」ブンッ!
穂乃果「がっ゛――!」
鎧の兵士の持つ盾が体に直撃したっ……!
穂乃果「なんのっ……!」
竜騎兵 HP 549/600
死亡指定コンマ:01、64
穂乃果「それっ!」ブンッ
竜騎兵「」ズガンッ
穂乃果「くぅっ……! 盾がっ」
盾で敵の斧を受けてみたら、腕が痺れるどころか、盾がひしゃげちゃった……。
足場もあんまり広くないから落ちないように気をつけなきゃ!
穂乃果「このっ!」ブワァッ
全体重を乗っけて突進して、相手に突き刺さるように攻撃する。
穂乃果「! そっか! この武器、こうやって扱えばいいんだ!」
竜騎兵 HP405/600
死亡指定コンマ:01、64、80
武器の扱い方がだんだん分かってきたから、ちょっとだけど手応えのある攻撃が出せるようになったかも!
穂乃果「えいっ! こn――」
竜騎兵「」ズガァンッ
穂乃果「……ぁ、がっ……ぐうぅ」
ちょっと調子に乗りすぎて油断しちゃった……。
やっぱ全然違う……足が言うことを聞いてくれないっ……!!
足を引きずりながら、隙を見てエスト瓶を一気に飲み干す。
穂乃果「っぷはぁっ!……はぁっ、はぁっ」
竜騎兵 HP 282/600
死亡指定コンマ:01、64、80、63
死亡指定コンマが出ました。
~~~~
穂乃果「くっ……堅い!」
竜騎兵「」ブワァッ
穂乃果「こうやって、かわせる! まだっ!まだっ!」
鎧の兵士の周りで攻撃を避けながら少しずつ攻撃を入れていく。
やっぱ、そう簡単には倒せないよね……!
竜騎兵「」ズンッ
穂乃果「おんなじ手には――」
竜騎兵「」ブワァッ
素早く繰り出される二撃目に、背中に強い衝撃が走る。
一瞬、痛みで頭が混乱して、視界がホワイトアウトした。
竜騎兵「」スッ--
穂乃果「う゛そっ! 三回目ッ!?」
かわさなきゃ。かわさなきゃ、かわせ、かわせ、かわせかわせかわせかわせ、かわせ!!!
麻痺した神経に鞭を打って体を転がす。
穂乃果「ッ……!」
背中の堅い感触が消える。
地面が少しずつ遠ざかる――。
あ、私、足場から落ちちゃってるんだ……。
水面に沈む寸前に見たのは、ただ何も言わずこちらをじっと睨みつける鎧の兵士の顔だった。
水面に反射する夕日が、少しずつ、遠ざかって、水が肺を満たして――。
Y O U D I E D
<亡者度が 1 上昇しました>
穂乃果「やっぱ、死んでないや……えへへ」
確かに海に沈んだことは、この濡れた髪の毛と服が物語っている……のに、いつもと同じ風景が待っているだけ。
どうやら死んじゃうと、敵が復活するみたいだし……。最悪。
穂乃果「あと……少しだったのにっ……」
自分が自分の死に様に対して”悔しい”と思っているのが少し意外だった。
まるで、すっかり自分がこの世界に馴染んでしまったような、そんな気がして。
よくよく考えたら、もうこっちに来て何日経ったかすらも数えられない。
穂乃果「はあ……」
できればここで、敵の目のないこの場所で、波の音をずっと聞いていたいんだけど……。
穂乃果「もっかい、もっかいやろう!」
―ハイデ大火塔 霧の前―
穂乃果「ふう……」
呼吸を整える。
さっきの戦いで、あいつの動きはちょっぴりだけだけど把握できたし、次こそは……!
穂乃果「絶対に、落ちないっ!」
――
―――
竜騎兵「」スンッ
穂乃果「リベンジだよ!」
また来たか、と言わんばかりに攻撃の洗礼を浴びせられる。
穂乃果「やっぱり、動きはさっきと変わらないね!」
注意するのは、さっきみたいな連撃。
さっきの私は、完全に痛みで焦ってた。
いや……あんな痛さだったらまともに考えるのなんて無理じゃないかなぁと思うけどね。
~~~~~
先ほど同様にコンマ(×1.05)でボスのHPを削っていきます。
リベンジ戦では、若干ながら敵のHPが減少します。
また、リベンジの回数分、死亡指定コンマの初期数が多くなります。
竜騎兵 HP 450/450
死亡指定コンマ:32、00
竜騎兵「」グォォォッ
穂乃果「順、調っ!」
でも、油断は禁物!
敵の振り上げと、自分の立ってる場所を注意深く何回も確認する。
穂乃果「とうっ!」ズシャッ
竜騎兵 HP 224/450
死亡指定コンマ:32、00、57
相手の攻撃が振り終わって、次の攻撃に移る間の時間に、少しだけ距離を取って……全力で、突っ込むっ!!
穂乃果「てやぁぁぁぁぁぁ!!!」ズガァッ
竜騎兵「」グ...
竜騎兵「」グガァァッ!!
鎧を着た兵士は、膝から崩れ落ちて、けたたましい叫び声を上げて消えた。
穂乃果「やっ……、やったぁぁぁっっ!!」
穂乃果「はぁっ、はぁっ……」ペタリ
思わず、私も地面に崩れ落ちる。
はぁっ……はぁっ……、足がもうパンパンだよ!
元の世界に戻った時にはもう筋肉隆々になってるんじゃないかなぁ……。
穂乃果「なんてね、あはははっ」
疲れきった体を、さざ波とエスト瓶が心と体の両方を癒してくれる。
あんな冗談が思いつくくらいには、ふふ。
穂乃果「……つ、疲れたぁ」
額から垂れる汗を袖で拭う。
ちょっとだけ、横になって休憩しよう……。
<亡者度がリセットされました>
<竜騎兵のソウル を手に入れました>
何分が経ったのかわからないけど、心臓の鼓動がやっと収まってきた。
私が入ってきた方向と逆方向にも道があるみたいだね……。
うーん……これからどうしようかなぁ。
穂乃果「>>165」
1. マデューラ方面に戻って、違う道を探してみようかな!
2. とりあえず、この先の道に行ってみよう!
~~~~~~~~~~~~~~~
ステータスを上げられます。
生命力:5
持久力:6
体力:1
記憶力:5
筋力:5
技量:4
適応力:6
理力:4
信仰:3
運:1
上昇可能ステータス量:5
>>167 振るステータスを選んで、いくつ上げるか指定してください。
なお、上昇可能ステータス量の値以上はあげられません。
また、複数のステータスに分けて上げることも可能です。 (例:生命力+1、体力+1)
現在の所持アイテム:ファロスの石、最後の巨人のソウル、竜騎兵のソウル
装備:レイピア、ショートソード、貪欲な銀の蛇の指輪、銀猫の指輪
2
生命2
筋力2
理力1
出口を抜けると、壁に沿って作られた階段が上の方に向かって伸びていました。
それを上って行くと、さっき私が戦っていた場所の丁度上の場所へ辿り着くようになっていました。
リーシュ「おや? この地にお住まいの方でしょうか? わたくしの名は、リーシュと申します」
穂乃果「こっ、こんにちはっ!!」
リーシュ「あらあら、お元気な方ですわね」
久しぶりの人影に少しテンションが上がっちゃった。
リーシュさんは膝立ちで手を組み合わせて、祈る姿勢から変えずに私を見つめていました。
リーシュ「わたくしは奇跡の力のしもべ、この素晴らしき力を、この地に伝えに参りました」
穂乃果「奇跡……?」
リーシュ「”奇跡”を知らないようですね。まあそれも無理はないでしょう。簡単に言えば、私達のような聖職者が用いる術のようなものですわ」
穂乃果「ふむふむ……つまり魔法!」
リーシュ「……違いますが、まあいいですわ。奇跡の力の素晴らしさを、あなたならお分かり頂けると信じますわ」
穂乃果「ということは……教えてもらえたり?」
リーシュ「ええ、その通りです」
穂乃果「わぁぁっ! ありがとうございますっ! 私も遠くから敵を狙えるようなやつが欲しかったところなんです!」
リーシュ「お代は、そうですね……あなたのお心を示していただければ」
穂乃果「つまり……タダ!?」
リーシュ「はあ? ん゛ん゛、おっと、すみません。しかしながら、私にも生活があるものですから、少しばかりお代は頂きたいのですわ」
穂乃果「うーん……まあ、いいかなぁ」
リーシュ「ええ、ええ。では……」
リーシュさんはそう言って、私の頭の上に手をかざしてぶつぶつと小声で何かを呟いて……。
リーシュ「……あら?」
穂乃果「はい?」
リーシュ「ごめんなさいね、あなたには信仰心が足りないようですわ」
穂乃果「えっ……と、つまりそれは」
リーシュ「ええ、奇跡の力を享受することはできない、と言っているのです。神への忠誠が貴方には足らぬようです」
穂乃果「えー、残念……」
リーシュ「まったく、わたくしもですわ。しかし、あなたに奇跡をお伝えするのに少しばかり力を使ってしまいましたのよ、その手間賃は頂きますわ」
穂乃果「ええ!?」シューッ....
リーシュ「当然です! 奇跡の力というのは無償ではないのです! 力が欲しいのならばそれに見合ったものを用意すべきですわ!」
穂乃果「……もしかして、ただ単にお金が欲しいだけなんじゃ……」
リーシュ「ち、違います! 僅かなソウルを惜しんでは、祝福は受けられない、そういうものなのです!」
穂乃果「は、はあ……」
穂乃果「ところで、私この先に行こうかと思っているんですけど」
リーシュ「あら、港の方に行かれるのですか? あそこは危険な場所ですわ、それこそ、奇跡の力がなければ……」
なんというか、商魂たくましいなぁ。
穂乃果「ま、まあ、必要になったらまた言いますよ、えへへ」
リーシュ「そうですか? まあそれならいいでしょう。私はこの先にあるという集落に行こうかと思います。もっと多くの方に奇跡を広めねば!」
穂乃果「が、頑張ってくださーい……」
そんなこんなでリーシュさんとも別れを済ませて港の方に向かった。
港っていうからには、なんだか良さそうな場所に思えるんだけどなぁ……危険な場所って言ってたし。
あと気になるのは奇跡かな? 信仰心が足りない……らしいけど、一体何を信仰したらいいのやら?
って、それを聞いておけば良かった……。
穂乃果「……」チラッ
もういないし。
この建物から道が続いていたから、そっちの方面に行ったらよさそうだね。
塔、みたいな場所に繋がってるけど、本当に港なんかに着くのかなぁ……。
―隠れ港―
穂乃果「なんだか暗い洞窟みたいな場所に着いたなぁ……。遠くの方からは確かに海の音が聞こえるし、港が近いのかも!」
穂乃果「あれ?」
仮面をつけた人がいる……。
ちょっと怪しいけど、豪華な衣装はなんだかまるで劇団の人みたいな感じ。
背も高くてスタイルも良さそうだし……。
穂乃果「あのー」
ルカティエル「ふー……。フフッ、奇特な奴だな。こんな怪しげな仮面をつけた者に、危ぶみもせず近づいてくるとは。私の名はルカティエル、と言う」
怪しいっていうのは自覚があったんだ……。
でも喋り方がハキハキしてて、本当に劇の中の人みたいな感じかも。
ルカティエル「遠い東のミラから山岳を越えてきた。この地にはソウルという特別な力があるという。私はそれを求めて、ここにやってきたのだ……」
穂乃果「ソウル……」
ルカティエル「お前も、そういう口か?」
穂乃果「うーん……、そう、かもしれません。ソウルっていうのに、本当に特別な力があるなら、きっと私を元の世界に戻してくれるはずですから!」
ルカティエル「ほう……。何やらお前も不思議な境遇にあるようだ。何、別段詮索はしないさ。さて、もうこれ以上話をしても何もないだろう。お前はお前の目的を達する為に行けばいいさ。もし必要であれば、その時は手を貸してやろう」
穂乃果「ほっ、本当ですか!?」
ルカティエル「もちろんだ、まあ、今すぐとはできないが……」
穂乃果「そうですか……。今まさに頼もうとしてたんだけどなぁ」
ルカティエル「ハハハ、そんなに甘くないさ。さあ、行った行った」
穂乃果「はい! それじゃあまた」
ルカティエル「ああ、また」
穂乃果「あっ!! 私、高坂穂乃果って言います!」
それを聞いて頷くと、ルカティエルさんは私が最初に見た時と同じように、腕組みをして壁にもたれかかり始めました。
洞窟の出口から外側を覗くと、どこかにあるかすかな松明の明かりだけが唯一見える、暗い風景が広がっていました。
果たして港って呼んでいいのかどうか……。
穂乃果「足場も見えづらいし、ゆっくり行こっと……あぁっ!!」
穂乃果「これは……!」
< 白サイン を発見しました>
白サインによって他世界からの協力者と共に冒険することが可能となります。
>>174 μ's(穂乃果、希以外)から一人指定してください。
***
本日はこのあたりで、ありがとうございました。
ことり
<糸紡ぎ 南ことりを召喚しました>
ことり「こんにちはっ♪」
穂乃果「……」
白い光に包まれて現れたのは、私の何よりも大切な幼馴染の一人で……。
可愛い顔や声や所作がなんだかすごく懐かしいように感じて……。
ことり「あ、あれ?」
穂乃果「……」
最近なんだか忘れがちだったけど、私の目的はあくまでも皆のいる元の世界に帰ることだったよね。
そういった、ここに来る前の気持ちを思い出しちゃった。
ことり「うう……どうしたのかなぁ」
なんだろうこの気持ち……。やっぱり癒されるなぁ……!
ことりちゃんの作ったスイーツとか食べたいよ……って、
穂乃果「はっ!? ご、ごめんなさい!」
ことり「あっ、良かったぁ。何も反応がなかったからびっくりしちゃったよぉ」
穂乃果「本当ごめんね!あは、あははは……。ところで、私のこと知ってたりするかな?」
ことり「え?……ごめんね?あの、ことり達って前どこかで……?」
穂乃果「いやいや、ならいいんだ! うん! 私は穂乃果って言うんだ! よろしくね!」
ことり「うん、穂乃果ちゃん♪」
<南ことりが仲間になりました>
主要攻撃:物理(蜘蛛の牙)
生命力:13
持久力:5
体力:3
記憶力:9
筋力:10
技量:25
適応力:5
理力:3
信仰:3
運:10
穂乃果「えいっ!」ザシュッ
下級兵「グェェ」
ことり「わぁっ、穂乃果ちゃん強いんだね~」
穂乃果「えっ、そ、そうかな?」
ことり「うんっ! なんだか本物の騎士さんみたい♪」
穂乃果「えへ、えへへへ……」
メキッ..
穂乃果「わっ!?」
足元が暗くて気付かなかったけど、ここの足場って木製で、水浸しなせいで腐ってる……!
>>184 コンマ一桁が1で落下
あ
木製の足場が鈍い音を立てて抜け落ちた。
海の底はどのくらいの深さなのかも分からないし、少し覚悟してたけど……。
ことり「大丈夫?」
ことりちゃんが寸前で腕を掴んでくれたお陰で一命を取り留めることができた。
穂乃果「あ、ありがと……。危なかったぁ」
ことり「気をつけなきゃねっ。あっ、そうだ!」
ことりちゃんはおもむろに木の棒と赤く光る瓶を取り出して……。
穂乃果「この瓶って……うわっ」
瓶の中には赤い蝶の死骸が山積みで詰め込まれていて……ちょっと気持ち悪い。
ことりちゃんは瓶を開けて蝶を一匹取り出すと、木の棒にそれを乗せて指でぺしっと弾く。
ばんっと音を立てて火花が起きると、棒に燃え移った。
ことり「はいっ、松明!」
穂乃果「おぉっ、明るいね~」
ことり「でしょ? あっ、これはね、火の蝶って言って即席の着火剤になるの」
穂乃果「そんなものもあるんだ……」
ことりちゃんのお陰で近距離なら視界がはっきりするようになった。
港の桟橋を進んでいくと、陸地について……。でも、なんだか嫌に静かだなぁ……。
ことり「あんまり敵がいないね」
穂乃果「だねぇ……でもその方が楽でいいや」
ことり「えへへ、確かに!」
ことりちゃんと楽しくお喋りをしていたら……。
ドカァンッッ!!!
穂乃果「!!」
爆弾!?
ギリギリ外れたからいいけど、あれが当たってたら今頃……。
ことり「穂乃果ちゃん! 前!」
前を向くと、盾を構えてツノの生えたみたいな兜をつけた人が一人……いや、二人!
見た目はなんか、海賊っぽい?
穂乃果「私は右の方をやるから、ことりちゃんは左してくれる?」
ことり「了解っ!」
二人で目配せをしてタイミングを合わせて走り出す。
前方に広がる階段の左右の脇道に立ってる海賊さんを首尾よく分断して処理する。
蛮族亡者「」ブンッ!
穂乃果「くっ」カンッ!
盾で相手の剣技を受けて、すぐに私も剣を振るけど、バックステップでかわされちゃった!
相手も結構強いかも……。
蛮族亡者「」ダダッ
バックステップで距離を取ってた海賊が、こっちに向かって走ってくる!
穂乃果「っ……」
相手の剣が振られる寸前に体制を低くして、振りの方向に逃げる。
蛮族亡者「」フラッ
全体重を乗せて剣を振ったせいで海賊がバランスを崩す。
すかさず体を翻して――。
相手の肩を掴んで、剣を背中に突き刺す。
穂乃果「」グサッ
蛮族亡者「ガァァ...」
膝を付いた海賊から剣を引き抜く。
肩にかけた手を離すと、そのまま地面に倒れた。
穂乃果「ふー……」
ことり「わぁっ、かっこいいよー!」パチパチパチ
穂乃果「ええっ、見てるんなら手伝ってよー!」
ことり「え~……嫌だ♪」
穂乃果「ケチー!」
ことり「えへへ」
そう言って笑うことりちゃんの後ろには滅多刺しで血塗れの海賊が倒れていて……。
もしかしてことりちゃんってすごい強い?
穂乃果「ことりちゃんの方がすごいよ! なんか……後ろすごいことになってるし」
ことり「そうかな? んー……でもことりの戦い方は穂乃果ちゃんみたいにかっこよくないから」
穂乃果「気になるなぁ……」
ことり「じゃあ次出てきたらことりが戦うね?」
穂乃果「その時は必要だったら私も手伝いから言ってね?」
ことり「はーい♪」
海賊の死体を後にして階段を登っていくと、また脇道が左右に分かれて広がっていた。
左は小さい家に繋がっててすぐ行き止まりだけど……右側はなんだか広い場所に出そうかも。
でも階段自体もまだ続いているし……。
ことり「どっちに行くの?」
穂乃果「>>192」
1. まっすぐ登ろう!
2. 右!
1
階段を登り切ると、建物の中に海賊が1、2、3……。
ちょっと分が悪いかも。
ことり「休憩してるのかな?」
穂乃果「だね……なんか飲んでるし……楽しそう」
ことり「いやぁ……どうかなぁ」
穂乃果「ゆっくり通って行けばバレずに済むんじゃない?」
ことり「そうだね……」
ヒソヒソ声のトーンで体勢を低くしたままそろりそろりと歩いていく。
体勢を低くしてれば建物の窓からは死角になるだろうし……。
>>194のコンマ一桁が偶数:通り抜けられる / 奇数:気づかれる
あ
本日はここまでにします。
最近なかなか時間が割けないので、更新が突発的になるかもしれません。
まとまって更新できる場合は前もって告知するようにします。
このSSまとめへのコメント
ラブライブみてる奴でダクソ知ってるひと少なそう
そうなんかな。俺は両方大好きだけど
俺も好きだよでも人を選ぶゲームだからなぁ
頑張って下さい。