ヤンデレになった穂乃果の話。
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穂乃果「海未ちゃん! ことりちゃん! おはよーっ!」がばっ
ぎゅーっ
穂乃果「海未ちゃん! 海未ちゃん! うみちゃぁあん!」がしっ
海未「……おはようございます」
ことり「おはよぉ」
穂乃果「うみちゃん、13時間と20分ぶりだね!」すりすりすりすり
海未「……離れてもらえますか?」ぐいっ
穂乃果「海未ちゃん今日もかわいいよ! すっごく美人さんだよ!」ぐいぐい
ことり「穂乃果ちゃんは今日もいつもどおりだねぇ」にこにこ
海未「ことり、見てないで助けてください」
穂乃果「うわっ! 日本人形かと思ったら海未ちゃんだった!」ぐりぐり
穂乃果「綺麗な髪っ! 海未ちゃんの髪の毛すきー!」さわさわ
海未「ああもう……」
穂乃果「海未ちゃんの大好物、ほむまんを10個持ってきたよ!」ごそごそ
海未「……そうですか」
穂乃果「海未ちゃんのために穂乃果が手作りしたの!」
海未「……あとでみんなでいただきましょう」
穂乃果「えーっ! 全部うみちゃんが食べるんだよ!」
海未「10個も食べられませんよ……」
ことり「ふふっ」くすくす
――教室
穂乃果「うみちゃーん」ぎゅーっ
――昼休み
穂乃果「うみちゃんっ!」すりすり
――部室
穂乃果「うみちゃん!?」ぐりぐり
――帰り道
穂乃果「うみちゃん、うみちゃん」ぎゅー
海未「ああもう……」
穂乃果「うみちゃぁん!」すりすりすり
海未「……」
穂乃果「今日さ、海未ちゃんちに遊びいっていい?」くいくい
ことり「あ、ごめん、ことりはこれから用事があって……」
穂乃果「いやん! 海未ちゃんとふたりきりー!」
海未「本当に来るつもりですか? ことりは来れないんですよ?」
穂乃果「なにかな? 海未ちゃんってば穂乃果の魅力を恐れてるのかな!?」
穂乃果「きゃー! 穂乃果おそわれちゃう! 許してぇ!」くねくね
穂乃果「穂乃果が今日はいてるパンツの色教えてあげるから! 今日はピンクだよっ!」ぐいっ
穂乃果「海未ちゃん好きでしょ? ほらほら」ぴらぴら
海未「やめてください……通学路ですよ」
穂乃果「え? お外じゃなかったらもっと見たいってこと?」
穂乃果「じゃあふたりきりになったらね! 期待してて!」ぱちっ
ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん。ことり本当に用事があって……」
ことり「もし穂乃果ちゃんが危なくなっても、ことり、助けに行けないよ?」
穂乃果「いやだなぁ、穂乃果だってトレーニングしてるんだから」
穂乃果「自分の身くらい自分で守れるよ!」
ことり「……」
穂乃果「行こう海未ちゃん! ふたりの愛の巣へレッツゴー!」ぐいぐい
海未「ああ、ほんとに、もぅ……」
――海未の部屋(ふたりきり)
穂乃果「…………」
海未「穂乃果」
穂乃果「………………」
海未「……あの」
穂乃果「……………………」
海未「あの、そんなに離れなくても、私は別に襲ったりしませんから」
穂乃果「………………っ!///」ぷるぷる
海未「ふたりきりというだけで、そこまで緊張することないと思いますよ?」
穂乃果「………………してなぃ」がちがち
海未「昔はふたりのときでも普段通りだったじゃないですか」
穂乃果「だって……それは……」
穂乃果「……こんなに好きだって、意識する、前のことで……///」
穂乃果「ぅぅ…………///」かぁぁっ
穂乃果「こんなの治るもん……おかしいもん……」
穂乃果「すぐ治るんだもん……」ぶつぶつ
海未「では今日は2mまで近づいてみましょう」
穂乃果「………………っ!///」ぶんぶんぶんぶん!
海未「無理じゃないです! やる前から諦めちゃだめです!」
海未「怖くないですよ。大丈夫ですよ」
海未「ほら一歩! 穂乃果、ファイトですよっ!」
穂乃果「…………///」こくこく
穂乃果「…………」じりじり
海未「その調子です! もうすぐ4mです!」
じりじり……
穂乃果「…………」ぴたっ
海未「とまっちゃだめです! ファイトです!」
穂乃果「…………もぅ、無理///」うるっ
穂乃果「海未ちゃんに近づきすぎて、お胸くるしぃよぉ……///」きゅんきゅん
へたっ
穂乃果「お胸くるしくて息がうまくできないよぉ……///」ぐすぐす
穂乃果「た、たすけて……っ///」はーっ、はーっ
海未「ほ、穂乃果っ! 落ち着いてください!」あせあせ
穂乃果「ことりちゃん……!」ぴるるるるる!
穂乃果「電話出てよぉ…ぐす…なんで出ないのぉ……」ぐすぐす
穂乃果「息、くるし……///」きゅんきゅん
海未「穂乃果っ! 紙袋投げます! キャッチしてください!」ひゅっ
穂乃果「はーっ……/// はーっ……///」べこべこ←紙袋
海未「もしもし絵里ですか!? すみませんが――」
――――――――――
絵里「……大丈夫? 穂乃果」なでなで
穂乃果「うん……えりちゃん、迷惑かけてごめんね……」ぐすぐす
絵里「いいのよ、穂乃果が元気でいてくれたら」
穂乃果「本当にごめん……こんな世話役、嫌だよね」ぐすぐす
絵里「大丈夫だってば。みんな穂乃果が好きなのよ? もちろん私も」
穂乃果「絵里ちゃんが穂乃果を好き……?」ぴくっ
絵里「なんかそう言うと印象変わるけど……間違ってはないわね、一応」
穂乃果「穂乃果は心に決めた人がいるから、その気持ちにはこたえられない……」ぐすぐす
絵里「いや、あの……」あせあせ
穂乃果「ごめんなさい……」ぽろぽろ
絵里「……そ、そう。わかったわ」
絵里「気にしてないから……元気出して?」なでなで
海未「絵里にはいつも迷惑をおかけします」
絵里「私は別にいいけど……どうしてふたりっきりになんてなったのかしら」
海未「いや、その。なんと言えばいいか」
絵里「もう……すぐ呼んでね」
――――――――――
――翌日 練習後
絵里「今日の全体練習はここまでだけど……」
穂乃果「わーい! 海未ちゃん遊びにいこー!」がばっ
ぎゅーっ
穂乃果「ねっ? うみちゃんうみちゃん! うみちゃぁん!」すりすり
海未「……凛と穂乃果は振り付けをまだ覚えてないので私と居残り練習です」
凛「えー、鬼だにゃー」ぶーぶー
穂乃果「海未ちゃんたらぁ、口実つけてまで穂乃果を誘ってくれるなんて」くねくね
穂乃果「もぅ、照れるなぁ。そんなに穂乃果のことが好きなの?」てれてれ
――――――――――
海未「ワンツースリーフォー」ぱんぱん
凛「にゃっ、にゃにゃっ!」たんたん
海未「凛っ! そこステップが違います!」
凛「う……」
凛「はー、はー」
海未「少し休みましょうか」
凛「まだやるの? お腹すいた……」くぅ
穂乃果「ねぇ海未ちゃん、穂乃果は? 穂乃果は?」ぐいぐい
海未「えっと、わりとよくできてますね」
穂乃果「海未ちゃんが教えてくれたら穂乃果一回で覚えられるよ!」
海未「そうですね、私の教えたことはすぐ覚えてくれますね」
穂乃果「やっぱり愛の力だよねっ!」がばっ!
ぎゅーっ
海未「ええ、まぁ、そういう考え方もあるかもしれませんね」
穂乃果「いくらでも頑張れるよ! だからもっと、穂乃果を見つめて?」ぎゅ
すりすり
凛「……ちょっとジュース買ってくるにゃ」
海未「あっ、凛! 待ちなさい!」
海未「あなたそう言って前も――」
ばたん!
海未「まったく」はぁ
穂乃果「……………………」そわそわ
海未(あっ)
穂乃果「……………………///」そわそわそわそわ
海未「お、落ち着いてください穂乃果」すすっ
穂乃果「………………」
海未「ここは学校ですし、ほら、凛もきっとすぐ帰ってきますし」すすすっ
穂乃果「………………」
海未「大丈夫です! あなたならきっと耐えられます! ファイトです!」
海未「落ち着いて、距離をとりましょう!」すすすっ
穂乃果「…………なんでそんなに穂乃果から離れたがるの?」
海未(しまった)
穂乃果「穂乃果のこと、ほんとは嫌いなんだ……」うるっ
海未「ち、ちがっ……」あせあせ
穂乃果「みんなのまえでは穂乃果と仲良しのふりしてるけど」じわっ
海未「穂乃果! しっかりしてください!」
穂乃果「ほんとうはめんどくさいって思ってるんだ」ぽろぽろ
海未(それは多少思ってますが……)
穂乃果「うぁああああああああああああん!」ぼろぼろ
海未「ほ、穂乃果……」おろおろ
穂乃果「穂乃果のこと嫌いならあっちに行ってよぉおおおおおおっ!」ぼろぼろ
海未「わ、わたし凛をさがしてきます!」
穂乃果「っ!」びくっ!
穂乃果「ひとりにしないでよぉおおおおおおおおおっ!」ぐすぐす
穂乃果「うあぁあああああああああああああんっ!」ぼろぼろ
海未「もしもし、にこですか!? 助けてください!」
――――――――――
にこ「ほら、涙ふいてあげるわ」ふきふき
穂乃果「ぐす、にこちゃんありがとう」
にこ「いいのよ。部員のケアだって部長の仕事のうちだから」
穂乃果「迷惑だよね……」うるっ
にこ「!!」びくっ
にこ「そ、そんなことないにこー! にこは穂乃果のお世話大好きにこ!」
にこ「ほら、にっこにっこにー!」
海未「……すみません」
にこ「いいのよ、本当に」
にこ「にこ、こういう役回り嫌いじゃないし」
――――――――――
――夜 穂乃果の部屋(ベッド)
もぞもぞ
「………………」そわそわ
[再生]ぴっ!
『穂乃果。今日も一日、お疲れ様でした』
「………………」どきどき
『安心してください、穂乃果は私の大切な幼馴染です』
「………………///」きゅんきゅん
『だから言うとおりにしてくださいね』
「…………!」こくこく
『まずはリラックスして、深呼吸をしましょう』
『1,2,3,4……』
「すぅぅぅ……」
――――――――――
『……一時間、お疲れ様でした』
『ほら、眠くなってきたでしょう?』
『おやすみなさい、また明日……』
[停止]ぴーっ!
「…………」
「……………………」
「………………………………」じわっ
穂乃果「うみちゃんの生声ききたいよぉ……」ぽろぽろ
穂乃果「でもこんな時間に電話したら、穂乃果きらわれちゃうよぉ……」ぐすぐす
穂乃果「あきらめて寝よう……」もぞもぞ
「…………」そわそわ
(一時間後)
「……えぐ、ひぐ……うみちゃぁん」ぽろぽろ
「ほんの少しでいいから、声がききたいよぉ……」ぐすぐす
――――――――――
海未「すー……、すー……」すやすや
ぴるるるるる!
海未「ん……」ぱちっ
海未「……はい」くしゅくしゅ
『……うみちゃ、ひぐ、夜遅くに、うぐ、ごめん』
海未「いえ、起きてましたから」ふぁ、
『うそだよ…えぐ…もう2時だよ……』
海未「今夜は課題に苦戦していまして」
『今日の数学の宿題、穂乃果でも20分でおわったよ……』
海未「……そういえば私が教えたことのある分野でしたね」
海未(結構難しかったと思うのですが……)
『……ごめん、ぐす』
海未「いいんですよ。私も穂乃果と通話するのは好きですから」
『やめて……』
『……お願いだから優しくしないで』
『眠れなくなっちゃうから……ひっく』
海未(今のは嘘ではないのですが。どうしたらいいんでしょうか)
『……きのうはどこまで話したっけ』
海未「小学校に入学してから最初の旅行に行く前までですね」
『うん……通りがかった教会で、たまたま結婚式やってたね』
海未「あっ……」
『…………っ』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
穂乃果『うえでぃんぐドレスきれい!!』
海未『そうですね』
穂乃果『ほのかもあれ着たい!』
海未『きっと似合いますよ』
穂乃果『そうだ!』ごそごそ
穂乃果『うみちゃん! これもらって!』
海未『さっき食べてたおかしについてた……』
穂乃果『ゆびわだよっ!』
海未『いいんですか? 気に入ってたのに』
穂乃果『ほのかね、うみちゃんのおよめさんになる!』
海未『えっ?』
穂乃果『ふたりでいっしょのドレスをきようよ!』
海未『は……はい!』
穂乃果『やくそくだよっ!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『うぁあああああああああああん!』
海未「…………」
『違うの! あれは違うのぉおおおおおお!』
海未「…………」
『忘れて! お願いだから忘れてええええええええええ!』
海未「……はぁ」
海未「さっきから何を言っているんですか?」
『え?』
海未「約束したんじゃないんですか?」
『え……』
海未「それとも穂乃果は忘れたいのですか?」
『忘れて、なかったことにしたいのですか?』
穂乃果「…………だって」ぎゅ
穂乃果「穂乃果は迷惑かけてばかりで……」
穂乃果「……海未ちゃんだって、きっともう穂乃果のことなんて……」じわっ
穂乃果「いまだって、ひぐ、こんな時間に起こされて」ぐすぐす
『そんなことは訊いてません』
『将来、ふたりでいっしょのドレスを着たいのかどうかだけ確認しているのです』
穂乃果「……ひぐ」
穂乃果「着たい、です」ぐすぐす
『それなら私たちには乗り越えるべき課題があるはずです。違いますか?』
穂乃果「ぐす、違わない……」
『だったらまた明日からふたりで頑張りましょう。そうですね?』
穂乃果「うん……」
『そのためには今夜はもう休んで、明日に備えることです。できますか?』
穂乃果「できる……」
『そうですか。ふふ、安心しました』
『……おやすみなさい、穂乃果』
穂乃果「……おやすみ、海未ちゃん」ぴっ
つー、つー、
海未「……ふぅ」
海未「…………」
がらっ
海未「…………」
かぱっ
海未(プラスチックの、指輪)すっ
ぐいぐい
海未「さすがにもう、はめることはできませんけど。ふふ」
海未「こんなものを大事にとっておいてるなんて、私もどうかしてますね」くすくす
――――――――――
――翌日 部室
穂乃果「えっ、合宿!? 真姫ちゃんちで!?」
真姫「ふたり部屋がたくさんある別荘なんだけど」
穂乃果「わーい! 海未ちゃん、楽しみだねっ!」がばっ
ぎゅーっ!
海未「あの……」
穂乃果「穂乃果、海未ちゃんと相部屋がいいなっ! 真姫ちゃんいいでしょっ!?」
絵里「…………」
にこ「…………」
真姫「……いいんじゃない?」
おわり
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