杏子「お前なんかゾンビの体じゃキスできないとか言ってたけどさ」
さやか「…」
杏子「まぁあれって要はふられたくなかったから言ったみたいなもんじゃん」
さやか「そ、それは」
杏子「結局お前の絶望って完璧な親友に女として負けたって自覚しちまったってだけだろ」
さやか「う、うるさい!」
杏子「あはは」
杏子「あたしって、ほんとバカってよく言ったもんだよな」
杏子「自分のことバカって言う奴は馬鹿じゃないってことが多いけど」
杏子「お前ほんとに馬鹿だもんな」
さやか「言い過ぎだろ!」
杏子「しかも魔女の性質が恋慕て」
杏子「もうお前の魔女の存在そのものがお前の絶望って対したことないって言ってるようなもんだし」
さやか「やめろお!」
杏子「あっははは」
杏子「人魚はねぇよ、人魚は」
さやか「な、何がよ!」
杏子「だって人魚っていったらあれじゃん」
杏子「大好きな王子様との恋も実らず泡になって消えてくじゃん」
杏子「お前死んでからも自虐とか半端ねーよ」
さやか「そ、それくらい落ち込んでたの!」
杏子「ふぅん」
杏子「あとあれだ」
杏子「あのまどかってやつ」
さやか「…う」
杏子「最後の最後までお前のこと心配してたのになぁ」
さやか「それマジへこむ」
杏子「何だっけ?じゃああんたが戦ってよ、だっけ?」
杏子「大の親友によく言えたもんだよな」
さやか「うわぁぁん!」
杏子「まどかのやつ大泣きしてたぜ」
杏子「お前のためにお前が忌み嫌った魔法少女になろうとしたくらいだ」
さやか「…」
杏子「すげぇよな、実際真似できねぇよ」
杏子「友達と家族っていやぁやっぱり家族の方が大事じゃん」
杏子「にも関わらず迷いなくお前のためにたった1度の奇跡を使おうとしたんだぜ」
杏子「あたしにゃ真似できねぇ」
さやか「わ、分かってるよ…」
さやか「あ、あたしだって恭介のために使ったもん!」
杏子「それはお前がまだ魔法少女の真実を知らなかったからだろ」
杏子「まどかはんなもん承知の上でなろうとしてたぜ」
杏子「実際、あんなヤツいねぇよ、天性のお人好しだ」
さやか「…」
杏子「おい、黙んなって」
さやか「…あんただって」
杏子「ん?」
さやか「あんただって変じゃん!」
杏子「あぁ!?」
さやか「何か親が勝手に死んじゃったからって勝手に絶望してさぁ!」
さやか「教会の娘だってのに悪事ばっっっか働いて!」
杏子「そ、それは仕方ねぇだろ!」
さやか「そりゃそれでも絶望せずに生きるってのはすごいことだけどさ!」
杏子「…グッ」
さやか「しかも何がなんだかわからないうちに勝手に自分とあたしを重ねてさ!」
杏子「う、うっせぇ!」
さやか「八つ当たりまがいのことされて迷惑ったらありゃしない」
杏子「…」
さやか「食物連鎖だっけ?」
杏子「やめろ!」
後から書く
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