ペーチュ「扶桑の黒い牙」 (112)


ウルスラ「1970年の世界の話です…」

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ペーチュ「ここが501……」

ペーチュ「ここが501……」 - SSまとめ速報
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の続きです。よろしくお願いします

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ウルスラ「皆さんどうも。カールスラントの双子のエースでお馴染みのウルスラです。
私が研究のエース。姉様は空のエースということでなにとぞ理解をお願いします
さて、前回はペーチュが不思議な経験をしたようで……
内容を教えてもらいましたが…実際に501に行ったのか…それとも壮大な夢を見たのか…
501の皆さんのおかげでペーチュは自分を見直し、またひとつ成長しました。
ペーチュを中心といた物語はこの報告書で終了のようです
これまでのご愛読ありがとうございました。
引き続き物語を楽しみください」



1971.秋期 横須賀海岸沖

坂本「この周辺にネウロイのコアは見当たらない!教員及び生徒!そして守備隊はペーチュ捜索開始!手掛かりを発見次第目印としてシールドを張れ!」ブーン

教官「了解!捜索開始!」ブーン

クラスメイト達「了解!」ブーン


宮藤「懐かしいユニットを持ってきましたね…坂本さん」ブーン

坂本「この二人乗りユニットか?快く貸してくれたぞ」ブーン

宮藤「そうですか……」ブーン

坂本「宮藤のユニットは消費が悪いから搜索にユニットを乗り換えると思ってな。待ち伏せさせてもらったわけだ」ブーン

宮藤「それはいいですけど…見えますか?」ブーン

坂本「宮藤のおかげだ。魔眼で見ることができる」ブーン

宮藤「…この海域にはいなそう…もう少し奥に行きます」ブーン


横須賀海岸沖

坂本「それにしても……」ブーン

宮藤「なんですか?坂本さん」ブーン

坂本「宮藤の家系には何かあるなと……」ブーン

宮藤「どういうことです?」ブーン

坂本「この前宮藤の母親に肩を揉んでもらったのだが…その時も……」ブーン

宮藤「魔眼が…ですか?」ブーン

坂本「そうだ…この海域にもいなさそうだ」ブーン

宮藤「わかりました。さらに奥へ行きます」ブーン



坂本「宮藤!正面2時3Kmにペーチュ発見!いそげ!」ブーン

宮藤「生きていて!ペーチュさん!」ブーン


横須賀海岸沖 25Km地点

宮藤「ペーチュさんを確認!シールドを張ります!」ブーン

坂本「その前に私を海へ落とせ!救助が先だ!」ブーン

宮藤「あ!坂本さん!」ブーン

坂本「宮藤から離れたからといって高度2Mからじゃ死にはしない!高度をとってシールドを張れ!」ヒュ 

宮藤「わかりました!」ブーーン


坂本「白いユニットに救われたな…ペーチュ」


扶桑軍事養成所 滑走路


教官「ペーチュ!しっかりしろ!」

宮藤「ここへ来るあいだに必要最低限の処置は済ませました。あとは本人次第です」

教官「ありがとうございます…ペーチュを医務室へ!宮藤少将……」

宮藤「階級はくすぐったいので……」

教官「なら、宮藤さん。改めてお礼を言わせてもらいます」

宮藤「お礼はもうじゅうぶんされました。それよりもなぜ守備隊が……」


教官「守備隊が遅くなった理由として一番多かったのは生徒用の演習機を好んで使っていた人が多く……」

宮藤「自分用に配備されたユニットは?」

教官「そこまでは…後ほど聞きたいと思ってます」

宮藤「資料をまとめたら必要だと思う場所を厳選して坂本さんの家へ。その後本部に行き編成を見直します」

教官「了解しました。来週までに送り届けます」

宮藤「おねがいね」


???「お!ミヤフジじゃん!おっひさ!」


扶桑軍事養成所 医務室


ペーチュ「ん……」

ルームメイト「ペーチュ!私がわかる?」

ペーチュ「ここは?」

ルームメイト「医務室のベッドだよ!」

ペーチュ「今は1971年?」

ルームメイト「ペーチュ頭でも打った?大丈夫?」

ペーチュ「ふふっ。なんでもない!」

ルームメイト「とりあえず先生呼んでくるね?」


扶桑軍事養成所 滑走路


???「ミヤフジ!無視はいけないとおもうな!」

教官「ハルトマン大佐!本日はどのようで?」

ハルトマン「いやぁ~ミヤフジにいろいろ聞こうと思って診療所に行ったらお母さんだけだったし坂本中佐の家に行ってもダメだったし…諦めて娘の様子を見に来たら…今って感じ」

宮藤「ハルトマン大佐。お久しぶりです」

ハルトマン「お?今日は攻めるねミヤフジ~…なんか騒がしいけどどうしたの?」

教官「それは…」


-----事情説明中-----


ハルトマン「へぇ…それで騒いでいたんだ」

教官「申し訳ありません!ハルトマン大佐!」

ハルトマン「あと大佐っていうのもやめて。もう軍は抜けたつもりだし呼ばれても『黒い悪魔』として呼ばれるだけだから…軍のマスコットはやめてほしいよね……」

教官「失礼しました」


ハルトマン「まぁいいってことよ。今回の件で私は3つ…いいかな?」

教官「なんでしょう」

ハルトマン「宮藤が参加する軍の編成会議。私も参加させて!」

教官「それは私には……」

宮藤「私の補佐として連れていけばどうにかなるかも……」

ハルトマン「さっすがミヤフジ!伊達に将軍じゃないね!」

宮藤「初めて階級が役に立ったと思います」

教官「それとあと2つは…?」


ハルトマン「ペーチュの飛行訓練の時の代表者を出して」

教官「私です」

ハルトマン「そうか。なら遠慮なくッ!」バキッ

教官「ッ!」

ハルトマン「久々に本気で殴ったよ。ふぅ…シャーリーの言っていたことがなんとなくわかった気がする……」

宮藤「教官さん!」

教官「いえ…だいじょうぶです。この痛みは必然的な痛みですから」

ハルトマン「いうねぇ…ならもう1発!」

教官「ッ!?」

ハルトマン「なーんてね。これでもペーチュの教官様だし。このことでペーチュと教官様のあいだに傷を作るのもなんかね」


宮藤「最後のひとつは?」

ハルトマン「教官さん?」

教官「なんでしょう」

ハルトマン「…ここの授業参観って次いつかわかる?」

教官「えっと……」

ハルトマン「たまにはペーチュと話をしてみたいし」

教官「ペーチュはいま医務室に…授業参観は来週の末、金曜日になるかと」

ハルトマン「金曜日ね…了解。ミヤフジ!ペーチュのアフターケアは任せたよ!」

宮藤「娘さんに会っていかないんですか?」

ハルトマン「私の娘だからね!いまどんな気持ちかだいたい予想はつく。いまは会わないが吉かなって」


教官「そうですか……」

ハルトマン「そうそう。あ!来週の金曜まで家に泊めてくれない?」

宮藤「わたしはいいですけど坂本さんに聞いてください」

坂本「私はいいぞ」

宮藤「坂本さん!いつからここへ?」

坂本「抱えてくれた訓練生がどうも飛び方が緊張しててな。それとハルトマンが教官を殴ったところを見てタイミングを合わせていたら遅くなってな」

ハルトマン(そりゃぁ訓練生が坂本中佐を抱えるわけだから緊張も…まぁいっか)

宮藤「よかったですね!ハルトマンさん!ですが旦那さんは?」

ハルトマン「遠出になるって伝えてきたからいいよ。久々のミヤフジのご飯だ!」

宮藤「腕に磨きをかけてお料理しますからね!」


ハルトマン「坂本中佐!」

坂本「なんだ?ハルトマン」

ハルトマン「電話使っていい?」

坂本「国外電話は長話するんじゃないぞ?」

宮藤「でもこのまえミーナさんと3時間くらい…」

坂本「家長の権限ってやつだ!」



坂本「とりあえず私とハルトマンは先に帰ってるぞ」

ハルトマン「じゃあねーミヤフジ!夜は期待して待ってるから!」



教官「宮藤さん。今回のことで一度職員室に。少し時間をもらいます」

宮藤「わかりました」


扶桑軍事養成所 職員室


宮藤「これは?」

教官「簡易的な出撃報告書です。宮藤さんは扶桑皇国に所属していますが出撃は本人次第なのでこういった報告書を書いてもらうようになります」

宮藤「なるほど……」


コンコン

ルームメイト「先生!ペーチュが目を覚ましました!」

宮藤「行きましょう」

教官「えぇ……」


扶桑軍事養成所 医務室


ルームメイト「ペーチュ!」

ペーチュ「もう大丈夫だって!」

教官「すまなかったペーチュ。許してくれ」

ペーチュ「頭を上げてください教官殿!魔力切れで落ちただけでしたし!死んでいないからそれだけでじゅうぶんです!」


宮藤「どこか痛む場所はありますか?少しのことでもいいので」

ペーチュ「すこし…胸が痛いです…ですが大丈夫です!このくらいがちょうどいいですから」

宮藤「そうですか…無理だけはしないように」

ペーチュ「了解です!」

ルームメイト「体はどう?」

ペーチュ「魔力切れでけだるいけど帰るくらいならできそうだ」

ルームメイト「それじゃあ帰りましょう。夕飯は任せてくださいな」


扶桑軍事養成所 宿舎


ルームメイト「今日は災難だったね」

ペーチュ「言い忘れたけどありがとね」

ルームメイト「なにがです?」

ペーチュ「ネウロイが追っかけて来た時さ。私を抱えて飛んでくれたじゃん」

ルームメイト「それがどうかしたの?」

ペーチュ「私を見捨てて逃げてくれても良かったのに」

ルームメイト「またおかしなことを言うのね」

ペーチュ「だってそうじゃん。だからありがと!」


ルームメイト「飛行不能な僚機を見捨てて逃亡なんてメイト家の名が泣きますわ!」

ペーチュ「久々にあんたのお嬢様言葉聞いたきがする。それにしても家系かぁ」

ルームメイト「そういえばもうすぐ授業参観じゃない?ペーチュはもう伝えた?」

ペーチュ「手紙でやりとりはしているけど授業参観のことは言ってないよ」

ルームメイト「あら?言ったらいいじゃない」

ペーチュ「授業参観の日って毎回決まって飛行訓練があんじゃん…嫌なんだよね」

ルームメイト「勇気を出して聞いたらいいじゃないです?使い魔の懐かせかたを」

ペーチュ「使い魔がいないって母親に馬鹿にされたくないからね…今回もパスって感じ」

ルームメイト「そう…ペーチュのことを考えてもう寝ましょうか」

ペーチュ「なにからなにまでありがとね。おやすみ」

ルームメイト「おやすみペーチュ」


扶桑軍事養成所 座学教室 金曜日 08:20 ホームルーム


教官「本日のカリキュラムは座学5、飛行訓練が1だ。他にあるか?」

ペーチュ「飛行訓練の時に天候が悪くなった場合どうするんですか?」

教官「今日は雲ひとつない晴天だがもし雨が降った場合は座学に変更だ」

ペーチュ「そうですか……」

教官「それと今日は事前に通告したとおりおまえらの保護者が来るかもしれん…ミスはするなよ?」

クラスメイト達「ガヤガヤ ダイジョウブダッテー ウチノハコナケレバイイノニ… ヒコウクンレン…」

クラスメイトA「教官!飛行訓練の時!親と一緒に飛んでいいですか?」

クラスメイトB「どうなんですかー?」

教官「その時に私か副教師に報告をしてくれればふたり乗りのユニットを手配しよう」

クラスメイト達「ママトソラエ… ウィッチノカケイッテ… ダメダシサレソウ…」


教官「質問は以上だな!では1限の準備をしろ!教科は軍事だ!」

クラスメイト達「ハーイ」


扶桑軍事養成所 座学教室 08;40 1限 軍事


教官「本日は保護者の方々のご参加ありがとうございます。授業参観とのことなのでゲストを呼んでいます。どうぞ!」

黒服黒マントs「……」


クラスメイト「ダレー? カオガカクレテミエナイー ハヤクハジメテー」


黒服マントA「覚悟は決めたか?」

黒服マントB「いつでもいけるよ!」


バサッ


バルクホルン「ゲルトルート・バルクホルンと!」

ハルトマン「エーリカ・ハルトマンのぉ~」

バルクホルン&ハルトマン「知って損無い世界の軍事!」


クラスメイト達「エッ!? カールスラントノエイユウ… キネンサツエイ…」

バルクホルン「静まれぃ!」

クラスメイト達「ッ!」

バルクホルン「それでは授業をはじめる」


バルクホルン「初歩的なことだがハルトマン!軍事とはなんだ?」

ハルトマン「えぇ~っとぉ…」チラッ

ペーチュ「!!」

ハルトマン「う~んとぉ」チラッ

ペーチュ「…軍事とは軍隊が司る事柄を指す用語であり、公共的な利益。政治的な重要性を伴うものです」

バルクホルン「ペーチュ。参考書(Wiki)に添ったいい回答だ!ハルトマン!次にそういう態度をしたらどうなるかわかっているな?」

ハルトマン「息抜きだよトゥルーデ。真面目にやるって」

バルクホルン「失礼した。授業に戻る」


ハルトマン「今日みんなに覚えてもらうのは軍事の中では私達ウィッチに必要不可欠な内容!『軍隊』と『戦術』だよ!」

バルクホルン「私は軍隊。ハルトマンは戦術の講師をする。わからないことがあったら休憩時間に聞け!」

クラスメイト達「ハーイ」


バルクホルン「では軍隊の授業をはじめる」

バルクホルン「軍隊とは、昔は意味合いが違ったが今は『ネウロイを屠る者』と解釈して構わない」

バルクホルン「軍隊の大きな分け方として3勢力ある。陸と海と空だ」

バルクホルン「陸は過去のウィッチの戦闘でネウロイの巣は全て海中へと移動したためにここ最近では各所ごとの自警団として成り立っているところが多いだろう」

バルクホルン「次は空だ。いまは陸内にウィッチはほとんどいない。貴様等も配属されるとしたらどこかの海沿いになるだろう」


バルクホルン「最後に海だ。海は空との連携が大事だが戦闘は空がほとんど行う。主な理由は戦艦の火力と我々ウィッチとしての火力の違いが大きな点であることは間違いない」

バルクホルン「簡単に言うと『自警の陸』『戦闘の空』『偵察の海』だ。おぼえておけ!」


バルクホルン「今回はその3つの中でも我々に最も関係する『戦闘の空』についてだ」

バルクホルン「昔はウィッチ自体の数が少なかったため空での戦いは理想でしかなかったが今は人口が増え、人口の増加を比例にウィッチ志願の人数も増えた」

バルクホルン「昔は少数精鋭の航空団を世界の各所に配備していたが今はその必要がなくなり1ヶ所にウィッチが20人いるところが大半だろう」


バルクホルン「空での戦闘や生存に関わる『自己完結性』を高めることは後々授業。そして配備された航空団で習うことが一般となっているが今憶えても構わない。できるだけ憶えろ」

バルクホルン「軍隊に必要不可欠な上下関係。階級制度だ」

バルクホルン「昔はカールスラント制、リベリオン制、扶桑制と階級は様々だったが今は統一されどこの国とも対等な階級を採用するようになった」

バルクホルン「だからといって同じ階級でも自分と同じだと考えるな。転属で階級が上がった者、訳あって進級を拒む者。その他の理由で進級、降等をくりかえす者。様々だろう」


バルクホルン「階級の前に相手を見て、そして知れ。それができればどんな人とでも仲良く、強い絆を結べるだろう」

バルクホルン「少し長くなったが軍隊と授業を終わりにする。今やった内容は軍隊の規律のほんの一部でしかない。皆学業に勤しめ!」


クラスメイト達「ハーイ」


ハルトマン「次は私達ウィッチの戦術について勉強するよ!」


ハルトマン「ウィッチは魔力を操作し、大きく分けて4つに分散するんだ」

ハルトマン「ひとつめは『身体』。空での高速戦闘のGに耐えられる、高高度の温度に耐えられる用に体の表面に流れている魔力」

ハルトマン「ふたつめは『武器』。武器にもいろいろあって一般的には機関銃。ところにより対装甲ライフル。そして扶桑に多い近接武器などがあるよ」


ハルトマン「みっつめは『シールド』。シールドはその人の向き不向きがあるからよく憶えておくこと」

ハルトマン「よっつめは『ユニット』。ユニットにもともと魔力を分散させる能力を持っているけどそれを踏まえて説明するよ」


ハルトマン「まず『身体』からいってみよう!」

ハルトマン「とりあえずユニットに内蔵されているシステムが高度やスピードを感じ取り自動でしてくれるからユニットを履いているときはそこまで気にしなくていいかな」

ハルトマン「もしもユニットを履いていない状態で航空機や貨物機に振り落とされたときは重視するかな」

ハルトマン「それと一部の人が持つ固有魔法もここが管理しているんだよ!しっかり憶えてね」


ハルトマン「次に『武器』だね」

ハルトマン「ウィッチの基本武器の機関銃はネウロイに対して有効だけどコア移動型、ツインコア型にはちょっと火力不足かな」

ハルトマン「その火力不足を補うのが対装甲ライフルだよ!機関銃と違って威力はあるけど速射はできない。もしこの中で持つ人がいる場合、10発9中を心がけること」

ハルトマン「そして近接武器。ウィッチ自ら魔力を込めながら作った武器なら対ネウロイ戦では計り知れない戦果が期待できるよ。その代わりネウロイに近づく技術とビームを避ける経験がないと絶対に使ってはいけない。みんな約束してね」


ハルトマン「そして私達の命綱『シールド』」

ハルトマン「ウィッチの中では最小1M。最大でミヤフジの100Mが記録されてるよ」

ハルトマン「大きさも必要だけどそれよりも重要視されてるのが強度だよ」

ハルトマン「ネウロイのビームはどんなに硬い建物。丈夫な戦艦だって貫通してしまう威力だからそこは勘違いしないでね」

ハルトマン「大きさより強度。ここテストに出るからね?」


ハルトマン「最後に『ユニット』。これなくしてはウィッチを語れないからね!」

ハルトマン「ユニットにはもともと魔力をどう分散するかを予め製作者が設定してあるんだ」

ハルトマン「ユニットに精通している者なら誰だって変更できるけど私は変える必要はないと思うな」

ハルトマン「ユニットのことで最近話題になってる『使い魔がユニットを通してシールドを張る』っていうニュース…これについてはよくわからないから先に行っておくね。私はわかりません!」


ハルトマン「戦術っていったけど教えたのは魔力の使い方だったね。詳しい戦術やフォーメーションとかは配属された先の先輩とかに聞いてね」

ハルトマン「今は私が戦っていた頃と違って即戦力を期待しているわけじゃないから優しく教えてくれるよ」

ハルトマン「今習ったことはちゃんと復唱しておくこと!」


バルクホルン「そろそろ時間だ」

ハルトマン「了解!みんな頑張って勉強するんだぞー」

バルクホルン「それでは……」

教官「ありがとうございました」

クラスメイト達「アリガトーゴザイマシター」


1限 軍事終了


扶桑軍事養成所 廊下


バルクホルン「上出来だったじゃないか」

ハルトマン「もっと詳しく教えたほうがよかったかな?」

バルクホルン「いや。あれくらいの曖昧さがいいだろう。自分で考えることが学生にとって大きな試練であるだろう」

ハルトマン「そうかな」

バルクホルン「あれ以上教えてしまって実践で死なれたら元も子もない」


ハルトマン「トゥルーデが501にいたときの魔力配分ってどうしてた?」

バルクホルン「身体2、武器1、シールド1、ユニット6だが?」

ハルトマン「私は全くわかんなかったよ…自分でコントロールできることさえもね」

バルクホルン「そうか……」

ハルトマン「とりあえずおつかれ。どっかで休憩しよっか」

バルクホルン「そうだな。久々に思い出を語り合うとでもするか……」


扶桑軍事養成所 座学教室 09;27 休み時間


教官「次は地理だ!準備して席についていろ!」


ルームメイト「ねぇねぇペーチュ」

ペーチュ「なに?」

ルームメイト「ペーチュのお母さん来たね!」

ペーチュ「うん…きちゃった……」

ルームメイト「私の母様まだかしら」

ペーチュ「もう少しで来るんじゃない?」

ルームメイト「せめて飛行訓練には……」

ペーチュ「思い出した…訓練あるんだった…仮病でも使おうかな」

ルームメイト「ダメよペーチュ!」

ペーチュ「はぁ……」


扶桑軍事養成所 座学教室 09;35 2限 地理


黒服黒マントs「………」


クラスメイト達「ガヤガヤ マタダワ ダレダロウ…」

黒服黒マントC「呼ばれてないのに入ってしまっていいのかしら?」

黒服黒マントD「時間になったらッテ言ってたダロ?」


黒服黒マントD「やっぱコレ暑い!脱ごう!」

エイラ「ウン!涼シイ」

サーニャ「段取り通りにやらないとって言いだしたのはエイラよ」

エイラ「スオムスと違っテこっち暑いからしょうがないナ」

サーニャ「脱線したけど地理の授業を始めます」


サーニャ「まず地理を学ぶと共に各国の正式名称も憶えてしまいましょう」

サーニャ「エイラ。いまの主要国家を教えて?」

エイラ「っと…まず扶桑皇国だな。ここはストライカーユニット製作者宮藤一郎氏の出身国で近接武器の国でもあるな」

エイラ「東に大きく動いてリベリオン合衆国があるな。ここは国力が全国上位のバケモンだけどその代わりに昔はウィッチ不足だったんだ。けど今はネウロイの巣が海中に移動した為海沿いにはたくさんの拠点が建っている激戦区だ」


エイラ「そっからまた東に回ってこの大きい島がブリタニア連邦だな!ここは扶桑と同じ島国で海沿いに航空団が配備されているな!501跡地はいま新生501が使っているらしいぞ」

エイラ「そっから南に動いてヒスパニアだな。ガリア復興と共に国力をあげていまでは自分の国の航空団を持つくらいの規模になったんだな。ガリア復興前は難民キャンプとして国を発展させていたそうだ」


エイラ「すこし北東に動いてガリア共和国。ここはネウロイの巣があった場所で今は農業国として栄えている国だな。昔506を創設したがこのことでまた争いがあったんだな。いまは506をガリアの埠頭に移動させてネウロイから国を守っているらしいぞ」

エイラ「また北東に移動して帝政カールスラント。ここはウィッチの質でいえば最高で最強の国家だ。その為昔はいろんな国に派遣させていたけど自国の守りが薄くなり陥落。けどガリア復興後に陸上にあるネウロイの巣掃討作戦が行われた次の年にカールスラントは奪還されたとさ」


エイラ「ん?みんな眠そうだな!あと2つだけ説明させてくれ!」

エイラ「オラーシャ帝国!ここは欧州の中では最大の国土を持つ国だけど大半は凍土で覆われているから実際の人口は少なく海沿いの防衛しか人はいないって言われるほどいないんだ。海が凍る日もあるから陸戦用ユニットの出番もあるぞ!」

エイラ「最後にスオムスだ!ここは海に接していない為昔は激戦区だったがいまは森と氷の絶景が楽しめるいい場所になったぞ!」


エイラ「って…ほとんど寝ちゃったか…サーニャ?」

サーニャ「すぅ……」Zzz

エイラ「まいったな…先生…残りの30分は休憩ってことでいいですか?」

教官「すまない…」

エイラ「まぁ前の授業がハルトマンとバルクホルンの講義じゃ疲れはしゃあない。私もねるから終了と共に起こしてくれな」

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扶桑軍事養成所 座学教室 10;17 2限 地理

教官「全員起きろ!!」

エイラ「!」ビクゥ

クラスメイト達「!!」ビクゥ

サーニャ「!…スヤァ」Zzz


エイラ「えーっと…これで地理の授業を終わります。ありがとうございました」

クラスメイト達「アリガトーゴザイマシタ」


エイラ「先生…サーニャのためにベッド貸してくれ!」

教官「医務室でいいなら案内しよう」

エイラ「サーニャ?…起きないか…よっと」

クラスメイト「 キャー お姫様抱っこだと… オウジサマー」


教官「次は調理室だ!素早く行動しろ!」

2限  地理終了


扶桑軍事養成所 廊下

サーニャ「うぅん?」

エイラ「起きたかサーニャ?」

サーニャ「私…ごめんねエイラ」

エイラ「イイッテ」

サーニャ「口調…頑張ったね…偉いわ」

エイラ「もっと褒めてイイゾ!」

サーニャ「エイラ…大好き」

エイラ「ちょっ!横に先生が!」

教官「私はいませんので」

サーニャ「エッ」カァァ


扶桑軍事養成所 調理室 10;30 休み時間


ペーチュ「あんた寝てたね」

ルームメイト「ガリアくらいで寝ちゃいました……」

ペーチュ「はぁ…今思えばこの休み時間20分あるじゃん……」

ルームメイト「2限と3限の間の20分休みが至高のひと時ってこの前言ってましたね」

ペーチュ「そんなの忘れたよぉ……」

ルームメイト「あ!母様だ!ちょっと行ってくるね」

ペーチュ「はいはい」


ペーチュ「授業参観で寝るって本末転倒だよね。授業参観ってすごいと思う」

ルームメイト「ねぇペーチュ!母様が挨拶したいって!」

ペーチュ「飛行訓練の時におねがいできる?もう少しで授業だし私もあんな母だけど紹介したいから」

ルームメイト「伝えてくるね!」

ペーチュ「はぁ…憂鬱」


扶桑軍事養成所 調理室 10;40 3限 家庭科

ガララッ

ペリーヌ「これから家庭科の授業を始めますわ」

リーネ「今日はバタークッキーを作りたいと思います」

ペリーヌ「本当は1時間程度欲しいのですけど授業ですので45分間で収まるようにしますわ」

リーネ「それじゃあ早速手順を説明しますのでロッテを作って聞きながら作業をしてください」


クラスメイト達「ハーイ」


リーネ「まずはボールにバターを溶かしたもの(100g)を用意しましたので泡立て器でかき混ぜてください」シャカシャカ

クラスメイト達「ハーイ」シャカシャカ

ペリーヌ「白くなったら砂糖(70g)と卵(1個)を入れて卵黄と卵白が混ざるまでかき混ぜてくださいな」シャカシャカ

クラスメイト達「ハーイ」シャカシャカ


リーネ「混ざった人はテーブルの上にある袋1(薄力粉100g)をボールの中にいれて玉がなくなるまでかき混ぜてください」シャカペタ

クラスメイト達「ハーイ」シャカペタ

ペリーヌ「玉がなくなった人から袋2(薄力粉100g)を入れて泡立て器でかき混ぜてくださいな」ポロポロ

クラスメイト達「ハーイ」シャカポロ


リーネ「ボールの中がそぼろ状になってきたら生地を袋1に入れて強めにこねてね」コネコネ

クラスメイト達「ハーイ」コネコネ

ペリーヌ「生地がひとつにまとまったら袋2に入れて10分間生地を休ませますわ」

クラスメイト達「ハーイ」


リーネ「生地を休ませるあいだに今使ったボールと泡立て器を洗いましょう。時間を有効利用です」バシャ…フキフキ

クラスメイト達「ハーイ」フキフキ

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ペリーヌ「そろそろ時間ですわ!袋2の中から生地をちぎって丸めて碁石のような形を作ってくださいな」チギックルッペタ

クラクメイト達「ハーイ」ペタ

リーネ「生地をクッキーの形にできたロッテからオーブンの前へ。焼き上げます」

クラスメイト達「ハーイ」

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ペリーヌ「この香り…焼きあがりましたわ!」

リーネ「焼きあがったロッテからクッキーを2つの袋にわけて教室へ戻ってください」

ペリーヌ「給食の時間に食べるのが熱も冷めて食べごろになりますわ」

リーネ「時間もちょうどいいですしこれで家庭科の授業を終わります」

ペリーヌ&リーネ「ありがとうございました」

クラスメイト達「アリガトーゴザイマシタ」


教官「次は体育だ!動きやすい服装で運動場に整列しておけ!」


3限 家庭科終了


教官「リネット大尉。クロステルマン中佐。本日はご参加ありがとうございました」

リーネ「私は芳佳ちゃんに呼ばれてきただけだから……」

ペリーヌ「私も中佐のひとこえと…扶桑の輝かしい生徒を見に来ただけですから……」

教官「そう言ってもらえるとありがたいです」

ペリーヌ「バタークッキー。私とリーネさんで作ったので職員室のみんなでわけてください」

教官「ありがとうございます。おふたりの分は……」

ペリーヌ「501にはお菓子がないと駄々をこねる人がいるので今から作ろうと思っていますの」

教官「わかりました。調理室の使用延長の届けは私から出しておきます」

ペリーヌ「ふふっ。ありがとうございます」


ペリーヌ「保温庫ってこれかしら…あらこれって……」


扶桑軍事養成所 運動場 11;25 休み時間


ペーチュ「バタークッキーって初めて食べたけど美味しいね」

ルームメイト「え?もうつまみ食いしたの?」

ペーチュ「出来立てってなんでも美味しいじゃん。実際に美味しかったけど」

ルームメイト「私は実家で食べたことあるから……」

ペーチュ「流石ブリタニアの貴族様……」

ルームメイト「やっぱ家のことって良くないね」

ペーチュ「私はソレ入学式の頃から言ってた」


扶桑軍事養成所 運動場 11;35 4限 体育


坂本「これより訓練を始める!」

シャーリー「訓練じゃなく授業です中佐」

坂本「そうか…これより授業を始める!」

シャーリー「気合入れていくぞー!」


クラスメイト達「ヨロシクオネガイシマス」


坂本「今日はウィッチとしてではなく本人の基礎体力を測定させてもらう!」

シャーリー「要するにこの授業の間は魔法を使ってはいけないってこと!」

坂本「破る者はいないと思うが…皆の実力に期待する」

シャーリー「耳出した瞬間にわかるからな~!」

坂本「それではロッテを組み、柔軟後グラウンドを10周!」

シャーリー「400Mトラックをたかが10周だ!へばるんじゃないぞ!」


坂本「辛いか?」

シャーリー「何がです?」

坂本「こうやってウィッチを見ることがだ」

シャーリー「…もう慣れましたし過去のことをいつまでも引きずっては前に進めませんから」

坂本「そうか…実は今日のイベントにシャーリーを呼ぶのをためらったんだ」

シャーリー「え!?」

坂本「そしたらハルトマンが怒ってな。『シャーリーはそんなに弱くない』って」

シャーリー「そうですか……」


坂本「あの時受けた傷は何よりも大きい。特にシャーリーには致命傷だっただろう…良く持ち堪えてくれた…ありがとう」

シャーリー「そんな…自己管理はできますって!ッ私も走ってきていいですか?」

坂本「行ってこい!…だがその顔をどうにかしろ。生徒を不安にさせるなよ?」

シャーリー「ありがとう…ちゅうさぁ」


坂本「ミーナに続いてシャーリーまで泣かせてしまったか……」


坂本「よし!皆走りきったな!」

シャーリー「リベリオンに欲しい子が何人か…持って帰っちゃダメですかね?」

坂本「まだこいつらは2年だ。来年もまた来てスカウトするがいい」

シャーリー「来年かぁ…また呼んでくださいね?」

坂本「企画と実行はハルトマンだ」

シャーリー「了解。昼食くらいに聞いておきます」


坂本「走り終わったものから先程のロッテで柔軟して待機」

シャーリー「ふくらはぎほぐしておけよ~」


坂本「これより倉庫の奥で眠っていた九九式二号二型改13mm機関銃を持ってトラック3周!」

シャーリー「これで今日の体育は終了だ!みんながんばれ!」


クラスメイト達「ハーイ」


シャーリー「九九式って昔宮藤が使ってましたよね」

坂本「九九式は扶桑全体で使われているポピュラーな機銃だ」

シャーリー「確か13mmはお蔵入りで今は20mmが正式採用されてますよね」

坂本「ネウロイ掃討作戦をきっかけに装甲の変化が起きたからな。13mmでははじかれるようになったんだ」


シャーリー「へぇ~九九式って意外と重いですね」

坂本「弾などを外しても20Kgはあるからな!」

シャーリー「肩に担いで走っているんですよね……」

坂本「これも体力作りの授業だと思ってくれればいいんだがな」

シャーリー「普通の女学校では虐待って言われますねハハハ」


坂本「全員九九式を倉庫に片付けたな。これで体育の授業を終わる!」

シャーリー「みんなおつかれー」


クラスメイト達「アリガトウゴザイマシタ!」


教官「次は給食だ!教室に戻って全員が配膳完了次第食べてよし!」


4限 体育終了


教官「坂本中佐、イェーガー少佐。本日は……」

シャーリー「やめてくれって。固っ苦しいのは柄じゃないんだ」

坂本「そういうことだ」

教官「それでもです。それと昼はこちらで用意できますがどうしますか?」

坂本「宮藤がランチボックスを持ってきている。皆でわけて食べるそうだ」

教官「わかりました。他になにか……」

坂本「校内アナウンスで旧501のメンバーに呼びかけてくれないか?『滑走路で宮藤が弁当と共に待機している』と」

教官「わかりました。わたしはこれで」


シャーリー「もう宮藤は滑走路に?」

坂本「いや校内を散歩しているかどこかの教室だろう」

シャーリー「久々の宮藤の飯だ!ベルトを緩めておこう!」

坂本「いい年だからバルクホルンと取り合うなよ?」

シャーリー「私先に待機してますね!」


扶桑軍事養成所 座学教室 12:30 給食


ペーチュ「今日は遅れを取らなかったぞ!」

ルームメイト「魔法力使わないで九九式を持って走るなんて初めて……」

ペーチュ「けど腕を見込まれた生徒もいるんでしょ?イェーガー少佐だって言ってたし」

ルームメイト「私もいつかネウロイと戦うのですね……」

ペーチュ「もう戦ったじゃん。撤退戦だけど」

ルームメイト「結果は惨敗ですけどね……」

ペーチュ「食べよっか!午後は飛行訓練だし」

ルームメイト「そうね。いただきます」


ハルトマン「あ!ペーチュ見っけ」

バルクホルン「記憶にないと思うが久しぶりだなペーチュ」

ペーチュ「母さんとバルクホルンさん。バルクホルンさんは小学校卒業以来ですよね」

バルクホルン「カールスラントの小学校から扶桑行くとは思いもしなかったが元気そうでなによりだ」

ペーチュ「はい。いまのところはなにも」

ハルトマン「甘い匂い…ペーチュお菓子持ってる?」

ペーチュ「家庭科の実習で作ったのがあるよ。いっこだけね」

ハルトマン「うん。美味しい!ありがとペーチュ」


バルクホルン「遅くなったがそちらの娘さんは?」

ペーチュ「ルーム・メイト。ブリタニアのメイト家のお嬢様だよ」

ルームメイト「ペーチュとは仲良くさせてもらっています!よろしくお願いします!」

ハルトマン「ルーム。ペーチュのことよろしくね!」

バルクホルン「私からもペーチュのことをよろしく頼むぞ」

ペーチュ「すごいじゃん。一瞬で英雄と顔見知りだよ。大出世間違いなしだよ」

ルームメイト「そんなつもりじゃ…」


校内アナウンス「えー旧501の皆さん。宮藤少将がお弁当を手に滑走路で待っています。至急お集まりください」


ペーチュ「呼ばれてるよ母さん」

バルクホルン「名残惜しいが行くぞハルトマン」

ハルトマン「ペーチュ。午後に飛行訓練あるでしょ?渡したいのがあるからユニット装着前に私のところに来て」

ペーチュ「わかった」

ハルトマン「よし!いくよトゥルーデ!」


ペーチュ「ごめんね。なんか居づらかったでしょ?教室も静かになってたし」

ルームメイト「そんなことないよ。それより初めて名前で呼んでくれた事が嬉しかったかな」

ペーチュ「さっきのは紹介だからノーカウント!」

ルームメイト「そういうことにしてあげます」


扶桑軍事養成所 滑走路


校内アナウンス「えー旧501の皆さん。宮藤少将がお弁当を手に滑走路で待っています。至急お集まりください」


シャーリー「アナウンスが流れたってことはもう少しで来るか」

坂本「そうだな」


エイラ「シャーリーと中佐。おひさしダナ。いまサーニャはお昼寝しているから静かにナ」

サーニャ「すぅ……」Zzz

坂本「抱きかかえるとは…筋力は衰えないようだな」

シャーリー「お姫様抱っこですよ中佐」

エイラ「サーニャは重くナイ!それとサーニャが起きた時にみんながいるとサーニャビックリするダロ?サプライズだ!」

シャーリー「確かにハルトマンから収集かかった時はみんな来るって知らなかったな。宮藤と中佐はなんとなくだったけど」

エイラ「ダロ?早く来ないかナ」


宮藤「遅くなりました!」

エイラ「宮藤。静かにな」

ペリーヌ「あら…サーニャさんはお昼寝?」

リーネ「30過ぎてもこの肌…羨ましいです」

坂本「もう少しで揃うな」

シャーリー「宮藤とペリーヌ達はどこで合流したんだ?」

ペリーヌ「私とリーネさんが調理室にで作業している時に宮藤さんが来て……」

リーネ「一緒にクッキーを焼いていたんです。そしたらアナウンスが……」


シャーリー「なるほど。食後につまもうかな」

坂本「どのくらい焼いたんだ?」

ペリーヌ「ざっと2Kgくらいでしょうか」

坂本「ペリーヌが持っている大袋はクッキーか。宮藤の弁当はどこだ?」

宮藤「運ぶのを手伝って欲しくてきたんですけど…誰か手あいています?」

シャーリー「私がいこう」

宮藤「ではシャーリーさんと調理室に行ってきます」

シャーリー「急いで戻ってくるからな!」


エイラ「ペリーヌ。それつまみ食いしてイイカ?」

ペリーヌ「どうぞ。食べ過ぎないでくださいね」

エイラ「サンキュ。お!うめぇ」

ペリーヌ「ありがとうございますわ」


緊急アナウンス「滑走路に着陸要請が入りました。滑走路にいる方は注意してください」


サーニャ「なに?エイラ呼んだ?」

エイラ「あぁ!サーニャが起きちゃった!」

リーネ「サーニャちゃん。おはよう」

ペリーヌ「サーニャさん。おはようですわ」

サーニャ「リーネさん…ペリーヌさん…おはようございます」

エイラ「ったくダレダヨモー!サーニャの眠りを邪魔しやがって!」

坂本「あれは…カールスラントの戦闘機…ってことは間に合ったんだな」

エイラ「お!出てきたゾ!」


ミーナ「遅くなったわね」


坂本「ようこそ扶桑へ。待っていたぞ」

ミーナ「そんなにかしこまらないでよ美緒。私たちの仲でしょ?」

坂本「そうだな。昼飯がもう少しで来る。ゆっくり待っていろ」

ミーナ「職員室に行って挨拶だけ済ましてくるわ。他のメンバーは?」

坂本「直に来る。挨拶をする時間はあるだろう」

ミーナ「わかったわ」


ハルトマン「お!揃ってる揃ってる!」

バルクホルン「カールスラントの…k-4か…随分古いのに乗ってきたんだな。給油の回数が馬鹿にならないぞ」

ハルトマン「そのかわり速度は出るよね。まぁ詳しいことは置いておいて食べちゃお!」

バルクホルン「中佐。宮藤は?」

坂本「調理室に弁当を取りにいった。直に戻ってくる」

ハルトマン「お菓子の匂い!」

エイラ「ハルトマンもつまみ食いするカ?うまいゾこれ」

ハルトマン「これペーチュも持ってたやつだ」

ペリーヌ「3限目の家庭科で作りましたの」

ハルトマン「3限目はペリーヌの授業だったのか!うん!美味しい!」


宮藤「もってきましたよー」

シャーリー「重箱8箱って食いきれるのか?」

宮藤「むしろ足りないと思いますよ?」


ミーナ「挨拶し終わったわ。あら…揃ったようね」


旧501「いただきます!」


扶桑軍事養成所 座学教室 13:45 


ペーチュ「給食終わって昼休みが過ぎ掃除も終えた……」

ルームメイト「あとは5限と飛行訓練だけですね」

ペーチュ「5限って何か聞いた?」

ルームメイト「音楽って聞いたよ?早い人はもう音楽室に行ってるって」


扶桑軍事養成所 音楽室 14:00 5限 音楽


ミーナ「それでは授業を始めます」

サーニャ「よろしく願いします」


クラスメイト達「ヨロシクオネガイシマス」


ミーナ「それでは発生練習から」

クラスメイト「ドーレミーファッソーラシドー」


ミーナ「それでは1曲目歌いましょうか。サーニャさん。伴奏を」

サーニャ「はい。…~~♪~♫」

クラスメイト達「ワータシーニーデーキルコトー ヒトーツズーツーカーナエタイ」


-----

ミーナ「いい声ね。NEXT!」

サーニャ「この曲かな…~♪~♪」

クラスメイト達「イツカ イツカ ヤクソクノーソラー キミトーナラーマタートーベールヨー」

-----

ミーナ「撫子っていい声よね…続けて!」

サーニャ「うーんと…~♫♫~♪」

クラスメイト達「カミヲナデルヒーザシー オモイキリスイコーンダーラー」

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ミーナ「いい生徒達……」

サーニャ「声が澄んでますね。耳が気持ちいいです」


ミーナ「それでは各国の代表的な歌を聞いてみましょう。感想用紙などは今回書かなくていいので自由に聞いてください」

サーニャ「寝ちゃダメですからね?」

-----


ミーナ「そろそろ時間ね…最後にあの曲で終わりにしましょう。サーニャさん」

サーニャ「はい。♪~♫♪~~♪」

ミーナ「みなさんはAパート。私達はBパートを歌います」


クラスメイト達「キミノナカニーワータシヲズットーーブックマークシテッネー」

ミーナ&サーニャ「笑いながら頑張ったとーめちゃくちゃほめてーねー」

-----


ミーナ「これで音楽の授業を終わります」

サーニャ「ありがとうございました」


クラスメイト達「アリガトウゴザイマシタ」

5限 音楽終了


ミーナ「ふぅ…あとは滑走路での飛行訓練ね」

サーニャ「はい…」

ミーナ「あら…サーニャさんはAパートをお願いできる?」

サーニャ「はい!~♪♫~」


扶桑軍事養成所 滑走路 14:50 休み時間


ペーチュ「緊張とストレスとプレッシャーでお腹痛くならないかな」

ルームメイト「もう諦めなって!それよりサインもらってきましょうよ!」

ペーチュ「行けばいいじゃん。私は今プレッシャーと戦っているの」

ルームメイト「私ひとりじゃ緊張で死んじゃうの!お願いだから!」

ペーチュ「はいはい…ついていきますよ」

ルームメイト「夢みたいな日……」


扶桑軍事養成所 滑走路 14:55 6限 飛行訓練

教官「これより飛行訓練を行う!」

宮藤「よろしくお願いします」


クラスメイト達「ヨロシクオネガイシマス」


教官「事前に話した通り飛行訓練は早めに打ち切り、自由時間を設けたいと思う」

宮藤「二人乗りのユニットは全員分あるので気軽に申請してください」

教官「それでは通常訓練に移る!ユニットを装着後各自空へ上がれ!」


ペーチュ「今日は人生でいちばん嫌な日になると思う」

ルームメイト「そんなことないって。お母さんに呼ばれてなかった?」

ペーチュ「そうだった。行ってくる」


ペーチュ「母さん。渡す物って?」

ハルトマン「その前にペーチュに謝っておくね。ごめん」

ペーチュ「……」

ハルトマン「ペーチュを産んだ時に使い魔契約はもう終わっていたんだ」

ペーチュ「えっ!?」

ハルトマン「さぁ…いきな」

ダックスフント「ワン!」


ハルトマン「ミヤフジから聞いたんだ。訓練生でひとりだけ使い魔がいなく苦労しているって」

ペーチュ「なんで……」

ハルトマン「だってペーチュ卒業したらすぐ扶桑行きの大型航空機に乗って行っちゃったじゃん」

ペーチュ「そうだった……」

ハルトマン「使い魔としては一流だよ。なんだって『黒い悪魔』を支えた使い魔なんだから」

ペーチュ「うん…いってくる」

ハルトマン「あと自由時間になったら乗せてね?」

ペーチュ「わかった!行ってくる!」

ハルトマン「いってきな!」


バルクホルン「使い魔有りの初フライトか……」

宮藤「訓練はしているはずですから大丈夫ですよきっと」

坂本「訓練なしでいきなり飛んだ宮藤が言うとなんかな」

エイラ「誰でも緊張はするよナ」

ミーナ「カールスラントに欲しい人材よね」

サーニャ「さっきまでの雰囲気とは大違い」

シャーリー「まさに『テストで定規が必要なのに忘れてしまったと思いきや荷物の底にあった』って感じだな」

ペリーヌ「なんとなくですがわかりますわ」

リーネ「…がんばって」


ハルトマン「大丈夫だって!ペーチュは私の娘なんだから!」


                   完!

ウルスラ「1970年の世界の話です…」

ウルスラ「1970年の世界の話です…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415977614/)

ペーチュ「ここが501……」

ペーチュ「ここが501……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416001940/)


ペーチュ「扶桑の黒い牙」

ペーチュ「扶桑の黒い牙」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416561234/)

ご飯たべてくるお。このあと1レス分の後日談とこのssオリジナルキャラの軽いステータスを載せます


後日談


扶桑軍事養成所 卒業式


ハルトマン「ペーチュ。配属先はどこ?」

ペーチュ「リベリオンのフロリダだよ!」

ハルトマン「…激戦区じゃん」

ペーチュ「リベリオンはどこも激戦区だよ」

ハルトマン「ひとりでいくのか?」

ペーチュ「ルームも一緒だよ」


ハルトマン「そう…」

ペーチュ「心配しないでよ」

ハルトマン「これだけは約束して」

ペーチュ「なに?」

ハルトマン「死なないで!それと…死なせないで」

ペーチュ「わかってるよ。母さんがウィッチの頃のノートもって行っていい?」

ハルトマン「もう使わないからいいよ……」

ペーチュ「あと写真立ても持っていくね!」

ハルトマン「写真?」

ペーチュ「去年の授業参観の写真!」

ハルトマン「あの最後に撮った写真ね。ペーチュとルームと教官と501の」


ペーチュ「それとなんで激戦区選んだか教えてあげよっか?」

ハルトマン「そういや聞いてなかったね。なんで?」

ペーチュ「人類最高撃破数の記録を塗り替えるためだよ!」

ハルトマン「お!私に挑戦するとはね!」

ペーチュ「そういや私の妹は?」

ハルトマン「トゥルーデに預けてあるよ」

ペーチュ「私も上がりを迎えたら子供欲しいな」

ハルトマン「その前にネウロイ殲滅。頼んだよ」

ペーチュ「了解!」



本当に完

名前 ペーチュ・ハルトマン (Paetsch Hartmann)
年齢15歳(卒業時) 身長163cm 誕生日6月9日
所属-リベリオン合衆国第9航空軍第381戦闘飛行郡第411戦闘飛行隊
階級-一等兵(卒業時)→軍曹(着任時)→大尉(ネウロイ殲滅後)
固有魔法-疾風
使用機材-Bf109K-4(訓練機)→Bf109K-14 black coating(ウルスラからの贈り物)
使用武器-九九式二号二型改13mm MK108機関砲(ウルスラからの贈り物)
使い魔-ダックスフント(エーリカ・ハルトマンからの譲りもの)
服装-エーリカ・ハルトマンから譲り受けたヤッケの下に扶桑軍事養成所卒業祝いのスクール水着に似たボディースーツ。フロリダは基本暖かいが雨天など少し寒いと黒のタイツを履く。
通称-『ペーチュ』『黒い新人』『黒い牙』
イメージモデル-オリジナルキャラ・名はペーチュ・ウルスラから抜粋
撃墜数-400オーバー
カールスラントの普通科小学校を卒業し、母に憧れウィッチの道を歩き始める。扶桑軍事養成所に入学し、相部屋になったルーム・メイトと共に学業に励んでいる。当時使い魔が不在で飛行訓練がうまくいかず苦手意識もありながらも訓練についていく。入学してから2年目秋に横須賀沖海域でネウロイと遭遇。海に放り出されたが後救出され、そこから成績を伸ばしていった。同時期に授業参観があり久々に母と再会。使い魔を渡され、ペーチュは初めてウィッチとして空を飛んだ。卒業事前の最終試験でシャーリーにリベリオンに来いと推薦状を貰いそのままリベリオンに飛んだ。
リベリオン合衆国フロリダ着任と同日、ネウロイ出現。戦闘空域には入らなかったが経験は得たようで2日後のネウロイ出現で記念すべき初撃破を飾る。初撃破の記念にウルスラから袋が届き、新しい黒翼を手に入れ、撃墜数を重ねていった。当時激戦区だったリベリオンでは50で新人、100を超えると一人前と言われる程ネウロイの出現が多くそれに伴い撃墜数を稼いでいった。18歳の秋に撃墜数300に更新し、リベリオン合衆国から勲章と昇格(中尉)、当時履いていたBf109K-14のカラーリングから『黒い牙』の通り名を受け取る。19歳の春に海中ネウロイ掃討戦が行われネウロイ対人類の終止符が落とされた。

ペーチュは髪を長く揃えており、フロリダ着任後先任ウィッチ達に暑いから切ったほうがいいと言われ母と同じ髪型に変えた。魔法力発動と同時に尾は出現するが耳は母譲りなのか毛先が白く染まる。
着任当時は撃墜数を稼ぐために前に出て何度も危険な目にあうが母のノート開き、母と似て同じの戦闘スタイルで僚機(ルーム・メイト)と終戦まで戦い抜いた。

名前 ルーム・メイト (Room Mate)
年齢15歳(卒業時) 身長151cm 誕生日10月5日
所属-リベリオン合衆国第9航空軍第381戦闘飛行郡第411戦闘飛行隊
階級-一等兵(卒業時)→軍曹(着任時)→中尉(ネウロイ殲滅後)
固有魔法-シールド投擲
使用機材-スピットファイアMk.22(訓練機)→Bf109K-14 white coating(贈り物)
使用武器-九九式二号二型改13mm Hispano-Suiza HS.404  MK108機関砲(贈り物)
使い魔-アカトビ
服装-在学中はブリタニア軍のセーラー服だがフロリダ着任後世界中の軍服を買い漁り気分によって変えている
通称-『ルーム』『軍服屋』『白い牙』
イメージモデル-完全オリジナルキャラクター
撃墜数-50オーバー
ブリタニア女学院の初等部を卒業後、中等部に行く際のテストで赤点を出しまさかの途中退場。親に相談したところ扶桑の学校に空きを見つけ入学。相部屋になったペーチュ・ハルトマンと共に学業に励んでいる。体力には自信があったがやはり勉強は苦手でいつもテスト前はペーチュと共に夜遅くまで復習をしていた。時が経つにつれペーチュとの絆は強くなり2年次から始まる飛行訓練では進んでロッテになるまで成長していた。鳥が使い魔だったため空での技術は使い魔を得たペーチュに並ぶ素晴らしい飛行を見せた。卒業事前の最終試験でシャーリーにペーチュのアシストとして推薦状を貰いそのままリベリオンに羽ばたいた。
リベリオン合衆国フロリダ着任と同日、ネウロイ出現。ペーチュは後方待機だったがルームは戦闘に参加。ネウロイのビームをシールドで弾いた経験があったからである。後日ペーチュ宛に袋が届き、ウルスラからペーチュを通し、白翼を得た。撃破数が欲しいと固有魔法を得たペーチュから相談を受け、そのことをシャーリーに相談した結果、偶然の産物か固有魔法を習得。それからペーチュと共にリベリオンの空を舞い、ペーチュの撃破数が300をカウントした時に僚機として昇格(少尉)、『白い牙』の通り名を貰った。19歳の春に海中ネウロイ掃討戦が行われネウロイ対人類の終止符が落とされた。

ルームはフロリダ着任後先任ウィッチ達を見て軍服の素晴らしさに感動し、初任給のほとんどを他国の軍服回収に当ててしまい上官に何度も叱られるが懲りずにまた買い漁っている。魔法力発動と同時にマルセイユ同等、頭部から翼が生え、風の動きを機敏に感知し空を舞う。魔法力発動中に興奮すると翼を羽ばたかせる。お嬢様家庭だがバカなのか時々口調が命令形になるがチームのみんなは温かく見守っている。実家よりハルトマン夫妻との業務連絡が多いことがあり、ルームもハルトマン夫妻もペーチュに関する情報は豊富なものとなっている

名前 飛行軍事教官 (Military instructor)
年齢 19歳   身長173cm  誕生日12月3日
所属-扶桑皇国扶桑軍事養成横須賀校 2-3学年飛行訓練教官
階級-中尉
固有魔法-なし
使用機材-N1K5-J紫電改五型
使用武器-斬馬刀 九九式20mm機銃
使い魔-秋田犬
服装-機銃戦は扶桑皇国士官用上衣とスク水スーツ。斬馬刀での戦闘は扶桑皇国軍近接戦闘用スーツ『巫女』
通称『先生』『教官』
イメージモデル-完全オリジナルキャラクター
撃墜数-20オーバー
子供の頃に旧501の伝説を親から聞かされウィッチの道へ進む。横須賀基地のウィッチーズ養成学校で初等部、中等部を卒業にそのままウィッチーズ養成学校を教官として居座り続ける生粋の横須賀好き。ウィッチーズ養成学校の名が扶桑軍事養成所に変わるのが嫌らしく最後まで抵抗したが『ウィッチだけではなく、軍事生産にも取り組むべきだ』と、恩師坂本の言葉により首を縦に降った。
教官になって4年目の夏、受け持った生徒の中に使い魔がいなくても空を飛ぶ不思議な生徒と出会う。後のペーチュである。ペーチュに隠された才能を見抜き半ば強制で恩師坂本の元へ送り、更なる成長を期待した。
教員や生徒からの信頼は厚く、国外派遣の依頼もあったが全て断り横須賀の守りを支えている。撃墜数や昇進などは特に考えておらず、自分のことより生徒を第一と考える姿勢は教官の鏡と言って過言ではない。
教官になって初めての年の飛行訓練中にネウロイ出現。3名の生徒に怪我をさせてしまう失態を犯し、教官の道を閉ざそうとしたが負傷した生徒に『やめないで』と懇願され、また新たに教官の道を進むことをした。
坂本とは初等部及び中等部の体育の教師と生徒の関係であり501補正はありながら苦手意識を持っていたが、その厳しさは自分達のためだと自覚し、恩師として受け入れるようになった。宮藤とは坂本邸で初めて会話し、上官とは思えないやわらかさに心を打たれ自分にも優しさを取り入れようと努力する。
ペーチュの親、ハルトマンのおかげで授業参観の日に幼少の頃からの夢だった『旧501のメンバーと話す』という夢を達成し、旧501、黒白の牙、教官のメンバーで撮った記念写真を一生の宝物として職員室の自席に飾ってある。
後日友人に頼みロマーニャ空軍機G55Sの模型を購入。写真立ての隣に飾る。これが彼女なりの優しさなのかもしれない。



やっぱ続編つくろっかな


続編書き始めますかね…投下は長期未定なのでこのスレをHTMLにぶち込んでおきます

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