珪子「おやすみなさい!お義兄ちゃん!」ニパッ
キリト「あぁ…おやすみ…」
…ガチャ…パタン…
キリト「…」スッ…
…ピッポッパッ…
《prrrr…prrrr…》
沙織「いかがされました?きりりん氏」
キリト「沙織…いきなりだけど折り入って相談したいことがあるんだ」
沙織「他でもないきりりん氏のご相談…拙者でよければよろこんでお話を聞かせてもらうでござるよ」
キリト「ありがとう…実は…」
沙織「ほうほう…」
キリト「…ってわけなんだ」
沙織「ふむふむ…」フム…
沙織「きりりん氏のお父上のご友人がその奥方殿諸とも不幸な事故でお亡くなりになり…」
沙織「そして一人遺されてしまった娘さんを不憫に思われたきりりん氏のお父上と母上殿はその子を養子として引きとられた…と」
キリト「あぁ…」
沙織「しかもその子はなんとあのシリカ氏であった…と」
キリト「そうなんだ…珪子はまだ俺がキリトだってことには気付いてないみたいだけど…」
沙織「なるほど…ではきりりん氏のご相談とはその事でござるな」
キリト「いや…相談したいのはシリ…珪子の事じゃなくて…妹の直葉の事なんだ」
沙織「スグハ氏…でござるか?」
キリト「あぁ…珪子は凄くいい子なんだけど、あの子がウチに来てからどうも直葉の様子が変でさぁ…」
キリト「なんかソワソワしてるっていうかイライラしてるっていうか…」
沙織「きりりん氏…それはきっと…」ハァ…
キリト「ん?」
沙織「いえ…そういうことならこの拙者、沙織バジーナに任せるでござるよ」フンス!
キリト「いつもすまんな沙織…」
沙織「礼には及びませぬ。困った時はお互い様でござるよ」
沙織「それに拙者、きりりん氏にはsaoで黒猫氏共々何度も危ない所を助けて頂いたご恩があるでござる」
沙織「だからきりりん氏のお力になれるなら何でもさせてもらうでござるよ」
キリト「はは…あの時の事なんてわざわざ恩に感じなくてもいいって…」
沙織(キリトさん…)フフ…
沙織「そ…そういうわけにもいかないでござるよ」
沙織「とりあえずきりりん氏は今週の日曜日のご予定を空けておいて下さい…またいつもの喫茶店でお会いしましょう」
沙織「詳しいお話はまた後程ということで」
キリト「わかった」
沙織「でわこれにて失礼」
キリト「あぁ…おやすみ!」ヒッ…
…ツー…ツー…
沙織(ふふ…キリトさんったら相変わらず鈍いですねぇ)スッ…
沙織「さて…日曜日はキリトさんと直葉さんの為に頑張らないと」
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