京太郎「最近寒くなりましたね」パチッ久「そうね」パチッ (39)

京太郎「朝は布団出るのが億劫になりますよ。おかげでここんとこ遅刻ギリギリの日が多くなってます」パチッ

久「遅刻はダメよ?」パチッ

京太郎「今のとこはなんとか免れてますけどもっと寒くなると危ないですね」パチッ

久「咲に起こしてもらったら?」パチッ

京太郎「いやいや無理ですって。あいつの家とは結構離れてますし」パチッ

久「そうなの?咲とは幼馴染って聞いたんだけど」パチッ

京太郎「中学が同じってだけですよ」パチッ

久「そうだったの」パチッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416043389

久「そうねぇ…じゃあ、遅刻一回につき生徒会の雑務を手伝ってもらおうかしら」

京太郎「なんでですか…」パチッ

久「ふふ、いいじゃない。須賀君が遅刻をしなきゃいいだけよ?」パチッ

京太郎「勘弁してくださいよ、ただでさえ部の雑用で手一杯なのに」パチッ

久「あら、そうなの」パチッ

京太郎「はい、最近皆遠慮がなくなってきて。このままじゃ学業にも影響が…」

久「…」ジーッ

京太郎「すんません嘘ですむしろ皆手伝ってくれて以前より仕事は減りました」パチッ

久「ふふん、私を欺くなんて百年早いんだから」パチッ

京太郎「精進します」パチッ

久「話を戻すけど、確かに朝の布団の誘惑は抗い難いわね」パチッ

京太郎「女子は男より筋肉が少ないから寒さに弱いらしいっすね」パチッ

久「須賀君、セクハラはダメよ?」パチッ

京太郎「えっ あ いやそんなつもりは」アセアセ

久「冗談、よ。でも人によってはそう受け取っちゃう人もいるから気をつけてね」パチッ

京太郎「気をつけます」パチッ

久「よろしい。っと、はい王手」パチッ

京太郎「えっ?あ、あれ」

久「私の勝ちね」フフン

京太郎「っかしぃなぁ飛車で睨みきかせてたはずなんだけど…ん?そういやさっき俺打ったっけ」

久「さ、さぁ須賀君!次はオセロをするわよ!」アセアセ



京太郎「さっきの話の続きになるんすけど」パチッ

久「うん?」パチッ

京太郎「先週からコタツ出したんですよ」パチッ

久「へぇ」パチッ

京太郎「おかげで布団からは出られるようになったんすけど、代わりにコタツから出られなくなっちゃいました」パチッ

久「本末転倒じゃない、まぁ気持ちは分かるけどね」パチッ

京太郎「会長は朝どうしてるんですか」パチッ

久「セクハラよ」パチッ

京太郎「はいはい」パチッ

久「んもぅつれないわね、私は気合で起きてるわ」

京太郎「流石っすね」パチッ

久「ふふ、伊達に麻雀部の部長を
やってたわけじゃないわよ」パチッ

京太郎「いやそれは関係無いような…寒いの平気なんすか?」パチッ

久「ううん私も苦手、だから工夫してるの」パチッ

京太郎「工夫ですか」パチッ

久「まず寝る時に湯たんぽを使うの。あれって朝までホカホカってわけじゃないんだけどそこそこ温かいままだから目覚めがよくなるのよね」パチッ

京太郎「なるほど、俺も今夜はカピー抱いて寝てみようかな」パチッ

久「カピー?」

京太郎「ウチで飼ってるカピバラです」

久「須賀君の家って珍しい動物飼ってるのね」パチッ

京太郎「よく言われます」パチッ

久「そんで後は支度を済ませる間にストーブで制服を温めておくの」パチッ

京太郎「あ、そういや部室のストーブってまだ使えないんすか?」パチッ

久「え?自由に使えるはずよ。ウチの学校は全部電気ストーブだし」パチッ

京太郎「いえ、どこに行けば借りられるのかなって。部室には見当たらないですし」パチッ

久「おかしいわねぇ、そんなはずは…あっ」

京太郎「どしたんすか?」

久「あのね、多分物置の一番奥にあると思う」パチッ

京太郎「物置って、あの魔窟っすか」パチッ

久「うん、三月までは私とまこだけだったからそんなに物も無かったから」パチッ

京太郎「うへぇ…」パチッ

久「頑張れ須賀(ざつよう)君♪」パチッ

京太郎「人の名前なんて読み方してくれるんですか!?ちくしょう…」パチッ

久「あー!?その角私がとろうとしてたのにぃ!」

京太郎「いいじゃないですか他の三つは会長がとってますし。それにオセロの数も1:4ぐらいになってますよ」

久「徹底的に相手を叩き潰すのが私のモットーなのよ」パチッ

京太郎「さいですか…これで終わりっと」パチッ

久「圧倒的大勝利!」ブイッ

京太郎「へーへー」

久「んじゃ早速買い出し行って来て」

京太郎「はぁ!?聞いてないっすよ!」

久「敗者は勝者に絶対服従、これは古からの掟よ♪」

京太郎「横暴だぁー!」



京太郎「さっぶ…」

久「おかえりー 遅かったわね」

京太郎「わざわざ校外のコンビニまで買い出しに行って来た後輩にかける言葉がそれかぁ!?」

久「いーじゃない須賀君の分も奢ったげたんだから」

京太郎「まぁそうなんですけど…はい、ピザまんと午後ティー、あとお釣りにレシートです」

久「ありがと♪やっぱ冬は中華まんよねー」

京太郎「んでこっちが俺の分と」

久「ちょっとそれ豚まんじゃない!他のより高いやつ!」

京太郎「好きなの買っていいって言ったのは部長っすよ?」フフン

久「むむっ…てぃっ」バクッ

京太郎「ちょっ!」

久「むぐむぐ…美味しいわねこれ、私も今度買おうかしら」

京太郎「なにしてんすか…かぶりつかなくたって分けたげましたよ」

久「まぁまぁいいじゃないの、私と間接キス出来るわよ?」

京太郎「えっ」

京太郎「……」

食べかけの豚まん「よぉ」

京太郎「あぁー!?」

久「さぁて須賀君はどこから食べるのかしら?」ニヤニヤ

京太郎(ちくしょうまたしてやられたァ!)

京太郎(どうする!?このまま食べれば部長にしばらく弄られるのは明白だ)

京太郎(だかしかし!この部分だけ残すなんてことは出来ない!)

久「やだ、そんなに情熱的に見つめちゃって。須賀君もやっぱり男の子なのねー」

京太郎(どうする…どうするよ、俺!?)

食べかけの豚まん「カモンブラザー」

京太郎「……」モギッ

豚まん「みぎゃああああ」

京太郎「ど、どうぞ…」

久「くれるの?ありがと」

京太郎「いえ、元々は部長のお金で買ったものですし…」

久「…ヘ・タ・レ・さん♪」

京太郎「ちきしょおおおおおおお!!!」



京太郎「…」

久「いい加減機嫌なおしてよ、ね?」

京太郎「どーせ自分ヘタレっすから…」

久「もう…」

久「さっきはからかっちゃったけど、私嬉しかったわよ?須賀君がテンパるくらい私を意識してくれてるなんて」

京太郎「そりゃ意識しますって、先輩美人ですもん」

久「え、えっ?」


京太郎「スタイルも和とは違う方向で良いですし、器量も良し、後輩の面倒見も良い。こんなんで落ちない男はいません、いたとしたらそいつはホモです」

久「え、あ、その、ありがと…//」

京太郎「?なんか顔が赤くなってますよ」

久「こここれは、その霜焼けよ!」

京太郎「雪降ってないし室内なんすけど」

久「うぅぅ煩い!あまりに寒いから…そう、凍傷になりかけてるの!」

久「会長命令よ、今すぐストーブを用意なさい!」

京太郎「えぇ!?そんな無茶な」

久「つべこべ言わずにさっさとやる!」

京太郎「は、はいー!」

久「…もう//」



久「はぁ〜暖かいわねぇ」

京太郎「ぜぇぜぇ…」

久「やだ須賀君、息づかい荒いわよ」

京太郎「そりゃ荒くもなりますって。なんですかあの物量、絶対物置のキャパ超えてますよ」

久「うん、私もあれほどとは思ってなかった」

久「味気ないわ」

京太郎「いきなりなんですか」

久「ストーブと言えばヤカンでしょ」

京太郎「訳が分かりません」

久「ほら、石油ストーブとかだと上にヤカンかけたりするじゃない」

京太郎「あー、あれって部屋の乾燥防ぐためらしいですね」

久「電気ストーブは加湿器いらないのかしら」

京太郎「どうなんですかねぇ、適度に換気すれば大丈夫でしょうけど」

久「私は潤いを欲してるわ」

京太郎「はい?」

久「このままじゃ干からびてしおしおになっちゃうかも」

京太郎「は??」

久「察しが悪いわねぇ、喉が渇いたなーってこと」

京太郎「分かりませんって、お茶でいいですか?」

久「うん、おねがーい」

京太郎「お待ちどうさまです」

久「ありがと、うん美味しい」

久「そういえば知ってる?お茶の葉って全部同じらしいわよ」

京太郎「どういうことですか?」

久「緑茶とか紅茶の葉っぱって発酵具合が違うだけなんだって」

京太郎「へぇー、烏龍茶とか麦茶もですか?」

久「それはどうなのかしら?少なくとも麦茶は違うんじゃない?麦ってついてるし」

京太郎「そういやそうっすね」

京太郎「じゃあ俺も。イチゴ牛乳って原材料に虫が含まれてるらしいんですよ」

久「それって着色料に虫の色素が使われてるって話でしょ?」

京太郎「いや詳しくは知らないんですけど、身近な食品に虫が使われてるって怖くないですか」

久「なんで?美味しいじゃない、虫」

京太郎「え?」

久「?」

京太郎「…いえ、なんでもないです」

人類は平均8匹の蜘蛛を睡眠中に食べてるらしいから、嫌悪したところで今更と言えば今更

いいねぇ

またファッキンクソゴミ京太郎というなの>>1君投影ヘイトスレの誕生ですか

ここで一句
最近は 寒さで凍えて 凍死京豚

ありがとうございました

>>20
まじかよ・・・

てっきりドンパッチが久になっていると思ったのは俺は重症か……?

モデルが南信地方の学校なんだっけ
確かに南信は虫食べるらしいからな(東北信民並の責任転嫁)

乙。
こういう雰囲気いいねぇ。

これで終わり?

乙~

>>25
ザザ虫・ハチの娘・イナゴの佃煮かな?

乙です

一旦?乙
石油ストーブは灯油中の水素が酸素と結びついて水が発生するが、電気ストーブにはそれがないぶんもっと乾燥するぞ
換気や加湿は大事

電気ストーブエアコン床暖房で温めると空気中の水分量変らずに温度上がる分空気が含める水分限界量大きくなるので湿度が下がる
加湿器必須
石油ストーブは実は普通の広さの部屋なら湿度40%以上保てること多いのでので加湿器いらない場合も多い
ということらしいっす

正確には水分じゃ無くて蒸気(気体)だな
その限界量に達すると湿度100%になって蒸気から液体に変わって湯気や霧になる

ガチャッ

優希「おーっすきょうたろー」

咲「あ、竹井先輩も来てたんですね」

京太郎「よっ、やっと来たかお前ら」

久「お邪魔してるわよー」

ガチャッ

和「すいません、遅くなりました」

まこ「なんじゃ、また来とったんか。受験勉強の方はええんか?前部長さん」

久「るっさいわねぇ、たまには気分転換も必要なのよ」

まこ「あんたは転換してばっかじゃろ」

久「えーん和ー、まこが虐めるわー」

和「ちょっと、先輩どこ触って…きゃんっ」

京太郎「さて、皆集まったし茶を入れ直すか」

咲「あ、私も手伝うよ京ちゃん」

優希「今日は特別にあたしも手伝ってやるじぇ、感謝するといいじょ」

京太郎「お前はむしろ邪魔してくるだろ」

優希「なにをー!」

京太郎「ちょ、痛い痛い!グーで殴るのはやめろ!」

イマノハキョウチャンガワルイヨー
ソウデスネ
モウチットデリカシーモタナキャイケンノウ
レディーニタイシテシツレイダジェ!
オレガワルイノカ!?


久(ふふ、やっぱ皆揃うと賑やかでいいわね…でも)

久(もう少し、二人で話していたかった、かな//)

かんっ!

以上です、やっぱ終わり方予め決めとかないとグダるね

>>31-33
補足ありがとうございます
二酸化炭素中毒の危険はなくても換気はやっぱ必要になるんですねぇ

では依頼してきます


面白かった

おつ(´ω`)おつ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom