春香「偶然だねこんなところで。」
冬馬「あぁ、そうだな。」
春香「このお店良く来るの?」
冬馬「うーん、まぁ、けっこう来るかな。」
春香「このお店のエクレア美味しいもんね。」
冬馬「そうなんだよ。あのフワサクっとした食感がなんとも言えないよな。だけど、おれとしてはあの店のシュークリームも捨てがたいな。」
春香「分かる。あのお店のシュークリームも絶品だよね。ところで、この後なにか予定ある?」
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冬馬「えっこのあと?いや、特に何もないけど。」
春香「本当?じゃぁ買い物付き合ってよ。」
冬馬「買い物?まぁ、暇だからいいか…」
春香「ありがとう。やっぱり買い物には男手が欲しいもんね。」
冬馬「おれをなんだと思ってるんだよ…」
移動中
冬馬「おっ、この寿司屋。」
春香「そういえば、前にここのお寿司屋来たんだっけ?」
冬馬「そうそう、懐かしいなぁ。」
春香「まぁその時私はいなかったんだけど…」
冬馬「って拗ねるなよ。」
春香「あはは、冗談冗談。」
冬馬「あの時は水入らずのところ邪魔しちゃって悪かったな。」
春香「うーん、たぶんみんなそういうの気にしないから大丈夫だと思うけど。というか最初に絡んだのこっちなんじゃない?」
冬馬「そういや、そうだった。」
春香「なら気にしなくていいよ。」
買い物
春香「これとそれどっちが良いと思う?」
冬馬「うーん、おれならこっちだな。なんかかっこいい。」
春香「じゃぁこっちにしようかな。」
冬馬「おれの意見なんか参考にして良かったのか?」
春香「うん、どっちも同じくらい良いなって思ってたから。せっかくだしね。」
冬馬「ふーん、それならいいけど…」
移動中
春香「あれ?」
冬馬「ん?どうした?本屋に何か用か?」
春香「いや、この店先に置いてある…これ、どこかで見たことあるような。」
冬馬「…落とし物?」
店主「おぉ、君達これを知ってるのかい?」
春香「はい、知り合いの持っているものに良く似ているような…どんな人が落としたか分かりますか?」
店主「恐らくなんだが、二人組の片方の子が落としたものだと思うんだよ。」
春香「その二人組の特徴は…?」
店主「あぁ、確か片方の子は手に人形のようなものを持っていたな。でも落としたのはその子じゃないんだ。もう一人の…なんと言われていたかな…確か…まこ…なんちゃらと言われていた、男の子のような女の子、いや女の子のような男の子だったかな?が落としたものだと思うよ。」
冬馬「それって…」
春香「うん。あっすいません、たぶん…というか間違いなく知り合いのものなので私が返しておいてもいいでしょうか?」
店主「そうか、それなら助かるよ。あっだけど一応連絡先を教えてね。何かあったら困るから。」
買い物終了
冬馬「思ったより荷物にならなかったな。」
春香「そうだね。これなら一人で持って帰れそう。」
冬馬「なんだ、おれいらなかったな。」
春香「そんなことないよ。私は一緒に買い物できて楽しかったよ。」
冬馬「まぁそれなら良かった。」
春香「…」
冬馬「…」
春香「行こうか。」
冬馬「おぉ。」
帰り道
冬馬「じゃぁおれはこっちだから。」
春香「あっ、うん。今日は付き合ってくれてありがとう。」
冬馬「おう!」
春香「また今度ね。」
冬馬「あぁ、またな!」
終わり
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