美穂子「……」
池田「……」
加治木「……」
モモ「……」
まこ「……」
藤田「……」すぱー
春「……」ぽりぽり
洋榎「……」もぐもぐ
揺杏「……」
和(やっぱり空気が完全に氷ついてますよ)ひそひそ
咲(と言うか、前よりも人数が増えてるよお…)
優希(に、逃げ出したいじぇ…)
久「みんな来てくれてありがと~♪」にへらー
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加治木「なに。久の祝い事とあらば、どこからだって駆けつけるさ」
美穂子「わ、私も久のためでしたらっ」
揺杏「あー、私も久おねーさんのお呼びなら、北海道からだろうと来るしかない、みたいなー?」
久「嬉しいわ。みんな優しいわね~」
まこ「…それにしても、今回はまたずいぶんと人数が多いのう」
藤田「まったくだ。よく知りもしない新参者までゾロゾロと、なぁ?」ギロッ
優希(ヤバイヤバイヤバイじぇ)
咲(一触即発の雰囲気だよぉ)
和(部長、なんでこんなに多勢を…)
春「付き合いが浅いかどうかなんて関係無い…大切なのは、彼女を大事に思っているか…」
揺杏「あっはー。それそれ。私も久おねーさんにはお世話なってるし?お誕生日くらい祝わないといけないしょー」
洋榎「ま、うちもこいつとは浅からぬ付き合いやしなぁ?」
藤田「ハッ、そうかよ。で?お前ら誰なわけ?」
洋榎「あー?」
久「ちょっと靖子~、ケンカ売らないでよ!」
藤田「誰も売ってねーだろ!」
揺杏「あはは、この大きいおねーさんおっかないなァ」にやにや
藤田「おい。大きいお姉さんってのはどういう意味だコラ?あ?」
久「売ってるじゃない。もうっ!」
春「……」ぽりぽり
まこ「やれやれ。相変わらずお前さんの周りはさわがしいのう」
加治木「祝いの席だ。少しは自重しないか?」
池田「藤田プロさっきからうっせーし!」
藤田「てめえ、池田とか言ったか?また今回も何しに来たんだよてめえはよ?」
池田「私はあくまでキャプテンの付き添いなんで」しれっ
美穂子「あのっ、あのっ…か、華菜っ!」
洋榎「なぁ、いつも誕生日こんな感じなんか?」
久「そうよ?にぎやかでしょ?」
洋榎「これをにぎやか言うんはお前だけやで、久」
加治木「まったくだな。無駄な人数が多い分、少し部屋の中が窮屈だ」
モモ「なんかぎっしりって感じっすね」
藤田「ハッ、一番無駄なヤツが何を言ってんだよ?」
春「部外者」ぼそっ
モモ「はい?なんか言ったっすかー?」
加治木「よせモモ」
久「あ、モモちゃんも来てくれたのね?ありがとー♪」にっ
モモ「別に竹井のためじゃないっす!それに、先輩の前で私を『モモちゃん』とか呼ばないで欲しいっす!」
加治木「…モモちゃん?私の前で呼ばないよう…?」
モモ「へっ?あ、いやっ、違うっすよ先輩!?」
久「ふふっ、この前仲良くなったのよねーモモちゃん?」
加治木「も、モモ…いつの間に久と…?」
モモ「違うっす!誤解を招くような事言わないで欲しいっす竹井!この前、ただ放課後にばったり会って少し会話しただけっす!」
久「その時からモモちゃんって呼んでるのよ?」
加治木「そ、そうか…知らなかったな…」
モモ「えっと、別に先輩に隠してたわけじゃないっすよ?」あせあせ
まこ「おい久、会話が弾んどるとこ悪いが一度乾杯せんか?まだしとらんじゃろ」
久「あ、それもそうね」
洋榎「飲み物足りてへんでー?」
久「えっ、ホント?」
美穂子「あ、でしたら私g
久「華菜~ジュースのボトル、キッチンにあるから持ってきてよ」
美穂子「…えっ?」
池田「華菜ちゃんをパシリに使うなし久!私は今日はあくまでキャプテンの付き添いだからキャプテンのそばに居るし!」
久「もう、いいじゃない。なんか華菜っておつかいとか得意そうだし」
池田「勝手に決めんなし!!」
美穂子「か、華菜…?」
池田「えっ?あ、えっと、これはですねキャプテンっ」
久「最近私と華菜、仲良いのよ?ねー華菜?」
美穂子「そ、そうなんですか…」
池田「違うし!!スーパーの特売の日によく会うってだけですキャプテン!」
久「え~?一回うちにも来たことあるじゃない」
池田「お前は黙ってろし!!」
美穂子「あ、はは…知らなかったわ、華菜…」
池田「キャ、キャプテン!?違いますからね!?」あたふた
咲(部長…!)
和(どんなところにまで手を出しているんですかっ!)
優希(恐ろしいじぇ)ブルブル
洋榎(うわー。絹連れて来ようかと思ったけど、連れて来んで正解やったな)
加治木(モモ…)ずーん
美穂子(華菜…)ずーん
池田「違いますよ?そんなんじゃなくてっ」
モモ「信じてくださいっす先輩っ」
揺杏「いやー。やっぱりモテるんすねぇ、久おねーさんって」
久「そう?」
揺杏「私もおこぼれにあずかりたいなー?なんて思って仲良くさせてもらい始めましたけど、全然真似出来そうにないっすわー」
久「あら、そんなつもりだったの揺杏?」
揺杏「まぁ、今は違うんすけどねー?」
久「あら、じゃあ今はどうなのかしら?」
揺杏「んー、それは…
藤田「おいお前。不純な動機で久に近付いてんなら帰れよ。少しは部屋が広くなるしな」
春「この場に、ふさわしくない」
揺杏「はぁ?何言ってるんですかねこの人たち。人の話に割って入ってきたりとか」
藤田「なんかイラつくなぁ、お前」
揺杏「チッ、うっぜ!」イライラ
洋榎「はっ、でも何人か帰すって手はアリかもなぁ?なんや部屋の中狭くて鬱陶しいで」
久「えー?嫌よ、せっかくみんな来てくれてるのに!」
まこ「そう言うてもなぁ」
久「じゃあわかったわ!こうしましょう!」ひょいっ
優希「へっ!?」びくぅっ!
久「はい!優希を私の膝の上に乗せれば一人分スペースができるでしょ?」とすん
優希「わっ、わぁ……!」
久「ほらほら、空いたスペースにみんな散らばって!さっさと乾杯しましょうよ~」ぎゅーっ
加治木「……」キッ
藤田「……」ギロッ
春「……」むすっ
洋榎「……」イライラ
揺杏「チッ」
美穂子「……!」オロオロ
久「んー、優希ってやっぱり軽いわねぇ」なでなで
優希「やめてくださいやめてくださいやめてください…」ガクガクガクガク
和(ゆーきぃいい!!)
咲(帰りたい…)ぐすっ
まこ「やめんしゃい。優希が怖がっとろうが」
久「えー?どうしてよ?」
優希(助けてだじぇ!誰か!!)ブルブル
和(ごめんなさい優希。力が及ばぬ私たちを許してください…)
咲(私たちにはこの場をどうにか耐えるだけで精一杯だよ)
まこ「そんな事せんでも、テーブル一つ片付ければ少し部屋が広くなるじゃろ。どうせみんな半分くらい料理食うたからの」
洋榎「ハハッ、人間イライラすると食が進むからなー?」もぐもぐ
藤田「そうだな」ガツガツ
久「ちぇー。せっかく優希をしばらくの間抱っこできると思ったのに」
優希「勘弁してくださいじぇ勘弁してくださいじぇ勘弁してくださいじぇ」
加治木「それでは、一段落したところで乾杯とプレゼントを渡さないか?」
まこ「そいじゃあいつも通り、プレゼントは早いもん勝ちという事で…」
藤田「おい、いつからいつも通りになったんだよ?」
洋榎「あ、ならうち乾杯の音頭とったるわ」
春「ダメ。その流れで先にプレゼントを渡すつもり」
揺杏「え?なにこれ?早いもの勝ちってヤバくないすかー?」
美穂子「あのっ、あのっ」オロオロ
モモ「うわっ、またこれっすか」
池田「藤田プロのプレゼントを最後にすれば丸くおさまるし!て言うか帰れし!」
藤田「てめえ何つった池田ァ」
池田「あ、じゃあ華菜ちゃんから先に渡すし!ほら、久。欲しがってた健康グッズ、安くなってたし!」ヒョイ
藤田「あっ、てめっ!」
久「わぁ、ありがと華菜♪」
美穂子「か、華菜…」
藤田「ハッ、つーか、今回は持ってきたんだなぁ、プレゼント?」
華菜「前回誰かさんがしつこく言ったからじゃないか?誰かさんが」
藤田「へぇ?」
美穂子「……」
モモ「あ、ちなみに私も今回はちゃんとプレゼント持ってきたっすよ。前みたいに手ぶらじゃ先輩にも悪いっすからね」
加治木「え?ああ、そうなのかモモ?」
モモ「はい、ハンドクリームっす。そろそろ乾燥する季節っすから」
久「わぁ、モモちゃん私の事心配してくれたの?ありがとう!」
モモ「そんなんじゃないっす。たんに必需品を考えただけっす!」
久「へぇ、桃の香りがするハンドクリームかぁ…」
加治木「……」
モモ「…他意は無いっすよ」
春「私は…黒糖のロールケーキ」
久「わー!美味しそ~!」
春「すごく美味しいから、あなたにも食べて欲しかった」
藤田「ケーキなら誕生日ケーキがあるだろ。かぶってるんだよ」ケッ
春「……」ぽりぽり
藤田「チッ、何か言えよ」イラッ
久「ありがとう春ちゃん。いただきまーす♪」もぐもぐ
久「おいっしい~♪はい、咲にも一口あげる!あーんして?」
咲「へっ!?あっ、わっ、私ですか!?」ビクッ
久「もう、また三人とも部屋の隅っこにいるんだから!こっち来て一緒に食べましょうよ」ちょいちょい
咲「いや、えっと…」
優希(遠慮したいじぇ)
和(入っていける空気じゃないですよ!)
久「もー。遠慮なんかしなくていいのに!」
三人(遠慮せずにいられませんっ!)
藤田「…まあいいや。ほら、この流れで新参組からプレゼント渡しちまいなよ。見ててやるから」にやにや
洋榎「あ、うちはなんにも持ってきてへんでー?」もぐもぐ
藤田「…は?」
洋榎「まるっきり体ひとつや!」
藤田「はぁ!?」
洋榎「まあ久の場合それでいいかと思ってなー」
久「もちろん、来てくれただけで嬉しいわよ♪」
洋榎「せやろ?うちに会えて嬉しいやろ?」
久「まあそこそこ」
洋榎「そこそこかいっ!」びしっ
揺杏「あー、ぶっちゃけ私も手ぶらっすわー」
加治木「…君たちは何をしに来たのかな?」
春「…無礼」
揺杏「飛行機代だけでお金無いもんで。すんませーん」
揺杏「まぁでも、何をしに来たかって気かれたら…」
洋榎「誕生日に手ぶらで、となれば…あげられるもんはひとつやろなあ?」
まこ「おい、認めんぞわしは…!」ガタッ
美穂子「わ、私もダメだと思いますっ!」
洋榎「はぁ?そんなん当人同士の問題やろ?部外者が楯突くなや」ガタッ
揺杏「あっはぁ!マジでハンパねーなぁ久おねーさんの誕生日!」ガタッ
久「もー。やめなさいよみんな~」
久「ほら!そんなに言うなら、今から全員ですればいいじゃない!」ぬぎっ
全員「何を言ってるんだお前は!!!」
咲・和・優希(家に帰してください…)ぐすん
おしまい!
昨年書いた
咲「部長の誕生会が案の定『竹井久被害者の会』になった」
の続きのつもりで書きました
コンセプトはひたすら空気の悪い咲キャラたちです
お誕生日おめでとうございます久さん!
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