アカギ「ククク、ウィクロス……面白い!」 (37)

このssはアカギ「ククク……夢限少女か」(アカギ「ククク……夢限少女か」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413639557/))の圧倒的続編……!

前回までのあらすじ

セレクターになって強敵とバトルし生を実感するためにアカギは夢限少女になることを決めた……!

アカギが購入したのは青デッキ、ブルーアプリ……!

そのデッキからアカギはルリグ、ピルルクを引きセレクターの資格を手にするっ……!

デッキを手にした、アカギの前に現れたのは人気読者モデル、蒼井晶っ……!

晶もまたアカギと同じセレクターだったっ……!

ルールもろくに知らない状態でアカギはバトルを開始し、その常人では考えられない天才的な才覚を垣間見せながら晶を倒す……!

バトルに敗北し襲いかかってきた晶とのリアルファイトを制したアカギは次なる勝負を求めて行動を開始したっ……!


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415536923

カードショップ


晶との死闘を終えアカギが向かったのはカードショップ……!

税込324円のパックをボックスで購入し、足りないカードはシングルで買い足す

これで準備完了……これよりアカギが行うのはデッキ強化!

デッキ強化とはすなわちデッキを強化するということっ……!


アカギ「ククク、それじゃあ始めよう……!」

ピルルク「」コク


ウィクロスのデッキを強化する上で気をつけなければならないことは幾つかある


ピルルク「ウィクロスで使用するデッキ、その枚数は40枚と決まっている」


まずはデッキの枚数……メインデッキは40枚と定められていた……!

39枚でも41枚でも駄目っ……! ピッタリ40枚でなければならない……!


アカギ「分かりました」


この時、アカギ意外に素直

ルリグ、ピルルクのアドバイスに従ってデッキの枚数を40枚にする


ピルルク「ライフバーストの枚数にも気をつけないといけない」


ライフバーストはデッキの半分、すなわち20枚投入しなければならない

ここで注意すべきは20枚以下でもアウトということっ……!

多く入れるのも駄目だが少なくても駄目っ……!

つまりウィクロスのメインデッキはライフバースト20枚とそれ以外のカード20枚で構築されることになる

ピルルク「ルリグデッキに関しては10枚以下でも大丈夫」

ピルルク「でも普通ならルリグはレベル4までグロウするから5枚、残りの5枠はアーツで埋める」


デッキによっては2止めや3止めがあるがピルルクはレベル4までグロウするのが主流となっている


ピルルク「それからブルーアプリは初期状態では13000以上のパワーを持つシグニに対処できるカードがない」

ピルルク「もし何の改造もしなければ同じ初期デッキのホワイトホープ相手でも勝ち目が薄いから注意して」


構築済みスターターの中でブルーアプリは決定的な弱点を抱えている

それはパワー13000以上のシグニに対処できないということっ!

赤デッキならアーツでバニッシュ、すなわち破壊することができるが青には盤面に干渉する手段がない

白の初期デッキに入っているローメイルは相手のターンの間パワー13000になるシグニ

これに対処できるカードが青の初期デッキには入っていない……!


ピルルク「さっきのバトルはイカサマが成功したけど、あれは相手が弱かったから」

ピルルク「上位のセレクター相手には簡単にイカサマができるとは思わない方がいい」

アカギ「ククク、元よりイカサマを多用するつもりはない」

ピルルク「それならいいけど、じゃあ説明を続ける」

ピルルク「次は限定カードについて」


ウィクロスには~限定というカードがある……!

他のカードに比べて効果が強力であるのだが専用のルリグでしか使用できないっ!


ピルルク「ピルルク限定のカードは主に電機と水獣の二種類に多い」

ピルルク「私をルリグにするなら、この二種類を中心にデッキを構築する必要がある」

アカギ「ふーん、そいつは初耳だ」

アカギ「でも関係ねーな、そんなこと」

ピルルク「えっ……!」


ここまでアカギが従ってきたのはルールの根幹にかかわることだったため……!

デッキの枚数やライフバーストの枚数を増やすのは麻雀に例えるなら手牌を20枚にしたりするようなもの……!

そんな勝ち方をしたところで意味はない……故に厳守、基本ルールをアカギは守る

アカギ「が、デッキの中身に関しては別っ……!」

アカギ「別にピルルク限定のカードを入れなければならないというルールはないんだろっ……!」

ピルルク「そ、それはそうだけど。でも他の青のカードだけじゃアドバンテージを取りにくいから」

アカギ「何を勘違いしている……俺がまずデッキに入れるのはこれだ……!」


アカギが取り出したのは黒のシグニ、悪魔姫アンナ・ミラージュ……!


ピルルク「どうしてっ! よりにもよって、そのカードを」

悪魔姫アンナ・ミラージュとは圧倒的悪魔の姫

黒属性の上級レベルである4のレベルを持つシグニ

だがウリス限定であるためピルルクがルリグでは場に出すこともできない……!


ピルルク「しかもウリスを使うプレイヤーですら、このカードを入れるプレイヤーは少ない」


アンナ・ミラージュは場に出た際、自分のシグニ一体をトラッシュ、墓場送りにしなければならない

このディスアドバンテージを嫌いウリスを使うプレイヤーですら、アンナ・ミラージュをデッキに一体入れるかどうか迷う程

レアカードであるが値段も安い……! 圧倒的カスレア……!

ピルルク「もしかしてライフバーストを狙っているの?」


アンナ・ミラージュのライフバーストはデッキの上からカードを5枚公開して、その中から悪魔のシグニを一枚手札に加え、残りをトラッシュに送るというもの


ピルルク「このカードの他にも悪魔のシグニを複数入れておくということ?」

ピルルク「でもそれじゃあグロウがしづらくなる」

アカギ「ズレてるぜ、ピルルクさん……俺は悪魔のシグニはこのカード以外入れるつもりはないっ……!」

ピルルク「ど、どういうこと……!」


意味不明……圧倒的謎構築……!

ピルルクデッキでありながら異端のアンナ・ミラージュ、ピン刺し……!

水獣、電機を主軸にするはずのピルルクデッキでは考えられない構築

が、若き天才アカギはこの時全く別のストーリーを思い描いていた

その後もアカギはピルルクとは関係のないカードをデッキに投入する

サーバントすら入れないためガードもできない


ピルルク(これじゃあ紙束、こんなデッキでバトルすれば確実に負ける)

ピルルク(それともこの男には何か別の考えがあるというの?)


アカギがデッキを作り終えたその時……


晶「デッキは作り終えたみてえだな、アカギィ!」


再登場……蒼井晶っ……!

アカギ「あんたにもう用はないんだけどな」

晶「てめーになくてもこっちにはあるんだよ、クソ野郎!」

晶「さっきの借りを返してやる、てめーの御自慢のデッキを叩き潰してな!」

アカギ「ククク、つまりバトルがしたいということか」

晶「そうだよ、てめーに本当のセレクターバトルってのを教えてやる」

晶「話を聞いてりゃさっきはイカサマしたそうじゃねえか」

晶「今度もそんな舐めた真似ができると思うんじゃねえぞ」

ミルルン「みるるっるん~♪ ばっちり監視してイカサマは見逃さない♪」

アカギ「さっさと始めよう」

晶「ちっ、ムカつく態度をとりやがって」

晶「見てろ、数分後にはその顔から血の気を引き抜いてやる」

アカギ、晶「「オープン!!」」


アカギ ライフクロス7枚

晶 ライフクロス7枚


晶「私はな、てめーらが仲良くデッキを作ってるところを全部見てたんだよ」

ピルルク「じゃあ、デッキの中身も」

晶「当然、あきらぶりーは知ってるよ」

晶「紙束、アンナミラージュなんてクズカードを入れる素人構築」

晶「そんなカスデッキに負けるか!」

ピルルク「くっ……!」

一方的にデッキの中身を知られているというのは、それだけで不利な戦いを強いられるということ

加えて、アカギのデッキは紙束構築! イカサマもできないとなれば、この戦い勝機は薄い

が、それもあくまで、このままならの話……!


アカギ「ククク」

晶「あ? 何笑ってやがる」

アカギ「信用するなよ……人を」


アカギは先ほど、構築した紙束を放棄!

そして取り出した……懐から新たなデッキを……!

晶「てめえ! まさか……!」

アカギ「あんたがデッキを作るのを覗いていたのは知っていた」

アカギ「だから俺はわざと弱いデッキを作ってその様子を見せた……!」

晶「アカギィ、ふざけやがって!!」

アカギ「俺の先攻、エナをチャージ、グロウ」

アカギ「場に出すのはコードアート R・F・R……!」


手札交換能力を持つ圧倒的ピルルク限定カード!


アカギ「コードアート G・R・Bを出して起動能力を発動」


圧倒的、電機シグニ……!

アカギ「デッキトップはコードアートM・G・T……!」

アカギ「電機シグニなので手札へ加える……!」


そして数ターン経過……!


アカギ ライフクロス4

晶 ライフクロス 1


アカギ「ピルルクΩの効果でそちらの手札を全ハンデス……!」

アカギ「コードアート A・C・Gの起動能力でシグニを凍結し、アイスブレイクでバニッシュ!」

アカギ「コードハート V・A・Cの常時能力によってアイスブレイクのコストは0になる……!」

晶「くそう! くそう!」

アカギ「アタックフェイズ!」

アカギ「アーツ発動、ロックユー!」

アカギ「そのままバトル……!」

アカギ「V・A・Cでライフクロスをクラッシュ……!」


晶 ライフクロス0

アカギ「ピルルクΩでアタック……!」

晶「畜生ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


圧倒的、決着……!

イカサマなしのガチ勝負でアカギは晶に勝利を収める……!


ピルルク(薄々は感じていたけど、この男、イカサマなしの勝負でも強い)

ピルルク(並外れた才能、白いルリグの持ち主や人間時代の私より上……!)

晶「み、認められるか、こんな結果認められるかぁ!」


またしてもナイフを取り出し晶、アカギに飛び掛かる……!

が、ここで……銃声!


晶「え……?」


アカギの手にあるのは拳銃……!

圧倒的、拳銃……!

発砲……持っていた銃でアカギは発砲した!

銃弾が晶の足に命中……!


アカギ「何で繰り返すかね、同じことを」

アカギ「失せろ、苛つくんだよてめえ……殺すぞ」

晶「ひぃ……!」


こうして敗走、足を引きずりながら晶、逃げ出す……!

ピルルク「情報、聞き出さなくて良かったの?」


アカギはウリスとの勝負を望んでいる

晶であれば何かしらの手掛かりを握っていたはず

だがアカギは敗者を痛めつけることを良しとしない

不必要な暴力を好まない……!


アカギ「どちらにせよ同じこと」

アカギ「セレクターバトルを続けていれば、いずれはぶつかる……!」


ウリスとの対決、それが近いうちに行われるであろうということをアカギは直感的に感じ取っていた

アカギ「そして、このデッキは不要だ」


晶に勝利したデッキをあろうことかアカギは放棄! ドブに捨てる……!


ピルルク「あのデッキは完璧だった、なのに何で」

アカギ「そう、このデッキはピルルクというルリグを使う上で完璧な構築」

アカギ「だから駄目っ……!」

アカギ「それは所詮、凡夫のデッキ……!」


今回のアカギのデッキと戦略はウィクロスパーティーで優勝するピルルク使いとほぼ同じもの

一度のバトルを経験しただけでアカギはウィクロスパーティー優勝者と同じデッキを構築し、同等かそれ以上のプレイングを見せた……!

アカギ「だが結局のところ、それは凡人の行うバトルの延長線上にあるプレイング」

アカギ「早い話が蒼井晶でも数年の時間を費やせばこの域にたどり着くことができるっ……!」


故に破壊……アカギは満足いくまで何回も(デッキを)壊してしまう……!

そして何(何のカード)を選んで何(何のカード)を手放すのか……!


アカギ「ククク、ウィクロス……面白い!」


再開……アカギは再びデッキ構築を開始した……!


第二部・完

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