妙高「あら…何か文句が?」
高雄「どう見ても那智さん達より私の妹達の方が可愛いでしょう」
妙高「…?…栄養が目と頭に届いてないのでしょうか」
高雄「貴女意外と失礼ですね」
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妙高「いいですか?まずは次女同士比べますけど…愛宕さんと那智ですよ?勝負にすらなってないでしょう」
高雄「愛宕ほど愛嬌に溢れた娘はいません、見た目でも那智さんより…」
妙高「あの品の無い色に染めた髪でよく言いますね」
高雄「貴女所々ほんとに底意地が悪くなりますね」
妙高「貴女が世迷い言を言うからでしょう」
妙高「凛とした表情、強い意思、模範的な態度、精悍な容姿、愛宕さんと言えど那智には勝てませんわ」
高雄「ぐぐっ…愛宕の魅力がわからないなんて…!」
妙高「那智より愛宕さんを好むのなんて頭の緩い殿方程度でしょう」
高雄「し、しかし那智さんには愛宕ほどの荘厳な艦橋はありません!」
妙高「…まぁ…それはそうですね」
高雄「ふふん!」
妙高「…ですが流石に貴女も足柄より摩耶さんの方が…なんて言いませんよね?」
高雄「何を言うのかしら…口は悪いけど摩耶も愛らしい娘よ、戦闘の事しか頭に無い足柄さんの方が可愛げ無いと思いますわ」
妙高「その一辺倒さが可愛いのでしょう、わかってませんね」
妙高「あの娘は少し抜けてるところもありますがそこもやはり愛おしいの…」
高雄「摩耶だって態度はほめられたものではないけど面倒見のとても良い娘で…」
妙高「…」
高雄「…羽黒さんはとても良い娘だったわ…」
妙高「あら…鳥海さんが拗ねますよ」
高雄「鳥海…あの娘はほんとに頑張りました…私たちの中で一番気が弱かったのに」
妙高「…羽黒もそうですよ、まさかあの娘に最後まで頼ることになるとは思ってませんでした」
高雄「…」
妙高「…」
高雄「…しかし…よりによって私をカバ呼ばわりした奴にね…」
妙高「そう言えば足柄も狼呼ばわりされてましたね」
高雄「…まだマシじゃない」
妙高「ふふっ…」
高雄「シンガポールともお別れですね…」
妙高「ええ…」
高雄「…まさか一緒に沈むことになるのが自分の艦載機を吹き飛ばした間抜けな重巡だなんてね」
妙高「あら、それは貴女もでしょう」
高雄「ふふっ…そうだったわね…」
妙高「私ね…貴女と一緒なら何故か怖くないの」
高雄「奇遇ね私もなの」
妙高「…ねぇ…私たちって…」
高雄「…ええ、似た者同士ね」
高雄「胸を張ってやりましょう妙高、そして…」
妙高「ええ…胸を張ったまま妹達の所へ行きましょう高雄」
おわり
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