P「春戦」 (40)

みんな春香が好きすぎるss

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~事務所~


小鳥(春香ちゃんが地方ロケに行ってから三日……)


真「……」

響「うー……」

千早「……」ぺらっ

美希「……zzz」


雪歩「あ、あの」

伊織「なによ」

雪歩「ひっ、ご、ごめんなさい!」

雪歩「その……春香ちゃん今日帰ってくるって、言ってたよね」

伊織「……まったく!いつまで待たせるのよ!」



小鳥(心なしか事務所がギスギスしてます)

響「うがー!落ち着かないぞー!」

貴音「響、心を落ち着けて待つのです」

貴音「そしていつも通りの笑顔で迎えてあげるのが一番ですよ」

やよい「千早さんや美希さんみたいにですか?」


千早「……」ぺらっ

美希「……zzz」


響「千早と美希はいつも通りすぎるぞ」



真美「……で…」

亜美「うん……らじゃ!」



わざわざありがとうございますっ

はやくみんなに会いたいなあ



全員「!!」がたっ

かんかんかん


真(この声……そして階段を登る音)

雪歩(来る……っ!!)

伊織(確実に先手を取らなきゃ……やられる!)


響(貴音……)

貴音(ええ、間違いありません……美希と千早も臨戦態勢に入っております)



がちゃ


真(先手必勝ッ!)

響(速攻で仕掛ける!)



春香「みんな、ただいまっ」にこっ



真(あぁ天使がいる)

響(三日ぶりの笑顔……これは反則級だぞ)

真美「はるるーん!」だきっ

亜美「会いたかったYO!」だきっ


春香「わわっ!」



真(しまった!春香の笑顔で思わず出遅れたッ!)

響(あの二人……あの笑顔を見ても平常心を保ってられるのか!?)




貴音(……恐らく、あの二人は目を瞑っていたのでしょう)

雪歩(三日ぶりの春香ちゃんの微笑み、それを捨ててでも真っ先に抱きつきに行った……!)

亜美(ほわぁぁぁ!!)

真美(三日ぶりのはるるん!はるるんだYO!)


亜美(急に抱きつかれて慌てちゃうはるるん→よいではないかよいではないかのコンボが成立すr)

真美(シミュレーションはカンペk)



ぎゅむ



亜美「ほぁ!?」

真美「へぅあ!?」

春香「私も、会いたかったよ」




亜美「」

真美「」




やよい「あ、亜美と真美が」

真「一撃で……!?」

雪歩「ひえぇ……」


伊織(私の認識が甘かった……)

伊織(三日間の地方ロケ、私たちは春香に会えなくて飢えていた……でも、それ以上に)

伊織(春香も私たちに会えなくて飢えていた、ということ!)

春香「あ、そういえば……」ごそごそ




春香「お土産にお饅頭買って来たんだど」

貴音「頂きます!」

雪歩「お茶淹れて来るね!」

響「えっとえっと…………わーい!」

やよい「…………」

春香「ちゃんと家のみんなの分もあるから大丈夫だよ、やよい」

やよい「春香さん……!」ぱぁぁ

真「ほら、亜美、真美」



亜美「……はっ!?」

真美「マジで天国を見たよ……」

やいのやいの


美希「……ん~、なんだかうるさいの」



伊織(━━━━ついに動くのね)

貴音(起こすと怖い、眠り姫……)




春香「美希、ただいまっ」

美希「おかえりなの……あふぅ」

春香「お土産のお饅頭あるけど、食べる?」

美希「うん、もらうね」



美希「あーん」

春香「へ?」

全員「「!?」」



全員((そ、その手があったかぁぁぁぁ!!))

春香「じゃあ……はい、あーん」


真(くそっ、してやられた!)

伊織(次に続こうとしても春香を困らせるだけ……!)



美希「あむっ」

春香「ひゃあ!?」



真美(な……ななな!?)

亜美(はるるんの指ごといったぁーー!?)

貴音(初めからこれが狙いだったと言うのですか!!)

美希「これ、すっごく美味しいの」

春香「もうっ、びっくりしたよ」



真(まさに…………)

響(天才……!!)


美希「あはっ」

春香(美希の唇……柔らかかったな)

春香(……はっ!いけないいけない)


美希(いつまでも正妻ポジションにいると思ったら大間違いだよ、千早さん)


千早「…………」ぺらっ


雪歩(そういえば、千早ちゃんがまだ動きを見せていない)







千早(…………ふっ、甘いわね)

千早(私が何故『正妻』という地位にいるのか、直に思い知ることになるわ)

雪歩(…………)

春香「ちーはーやーちゃん」

千早「……春香」

春香「ただいま」にこっ

千早「ええ、おかえり」



美希(ふふふ、この夫婦感も今日まで)






千早「少し早いけど、そろそろ行く?」

春香「うん」






美希「━━━━━━━なッ!?」

伊織(今……いま千早は何て言った……?)



千早「晩御飯は、何を食べようかしら」

春香「うーん、お鍋とかどうかな」



響(嘘だ!嘘だ嘘だうそだ!)

貴音(まさか……そんな…)




春香「えへへ、久しぶりだから楽しみだな」

春香「千早ちゃんのお家でお泊まり会」




美希(そんな…………あんまりなの!)

真美「い、いいなー!」

春香「え?」

千早「??」



亜美(真美!?)

真美(考えろ!考えるんだ!)

真美(このまま千早お姉ちゃんの一人勝ちにさせちゃいけない!)

千早(ふっ、何をしても無駄……私の勝ちは揺るがない)



真美「…………!!」

真美「は、はるるんだけズルいYO!」

亜美(そうか!……ナイス真美!)

亜美「そうだそうだ!亜美達も千早お姉ちゃんの家でお泊まり会やりたいYO!」

亜美「ね? やよいっち?」

やよい「え?」



千早「……っ!!」

千早(まさか高槻さんまで巻き込むなんて……っ!)

やよい「えっと、でも……」

千早「その……」


伊織「ほら三人とも、そんな大人数で押しかけても困るでしょ」

亜美「でもでも!」

真美「お泊まり会!楽しそうじゃん?」

伊織(この好機……無駄にはしないっ!)



伊織「けど、まぁ」

千早「ま、まさか……」




伊織「私の家なら、全員でお泊まり会でもできるんじゃないかしら?」

春香「わぁ……」きらきら

美希「でこちゃんの家!行くのー!」

千早(唯一無二、絶対のアドバンテージが…………私たち二人のお泊まり会が……)



伊織「今家に電話して準備してもらうわね」pi

伊織「…………ええ、今日なんだけど」

伊織「…………はぁ!?」

伊織「ちょ……聞いてないわよ!!」



伊織「…………」ぐすっ

真「伊織?」

伊織「今日はお父様の友人達が来てるから、って」

雪歩「あ、あの」

伊織「…………なによ」

雪歩「私の家、今日はお父さんとお弟子さん達いないって」




伊織(まさかコイツ!!)

雪歩「だから、私の家なら大丈夫だよ」

春香「どうかな、千早ちゃん?」

千早(ああ……春香は私だけじゃなく皆にも優しい)


千早(そんな春香が私も好きだけど)


千早(だけど……)



千早「え、ええ……素敵だと思うわ」

春香「やたっ!」

雪歩「えへへ、決まりだね」


千早(その優しさを……私だけに向けてほしかった……)がくっ



美希(巨星墜つ……なの)

~そして萩原家~



亜美(さあさあ、はるるんの隣の布団!)

真美(ベストなのは亜美真美包囲の陣で川の字で寝ること……)


雪歩(さて、まずは強敵から)



美希「!!」

美希「あ、あれは…………!!」

雪歩(対美希ちゃん用の切り札、ふかふかの高級羽毛布団!)

美希「あ……ぁ……」がくがく


美希(だめ……こんなの、抗えないの……)







美希「…………zzz」

春香「あれ、美希もう寝ちゃってる」



伊織(やっぱりここでの争いは雪歩が圧倒的に有利ね)

伊織(…………でも)

真(ぬぬぬ……ここらで挽回しないと)

伊織「ねえ、いい作戦を教えてあげるわ」

真「え」






春香(うーん、どのお布団で寝ようかな)

真「ほら、春香」


ばさっ


真「はやく入っておいで」

春香「えっ?」

雪歩「」

真「腕枕、してやるよ」

春香「えぇぇ!?」




真(これで本当に上手くいくのか……心配だなぁ)

真(伊織は間違いなく釣れるって言ってたけど)

春香「え、えと」

雪歩「真ちゃぁぁぁぁん!!」


がばぁっ


真「うわぁ!?」

雪歩「今行くよぉぉ!!」

伊織「にひひっ、ほら釣れたでしょ?」


真「は、謀ったな!伊織ぃ!!」

伊織(さ、今のうちにはる………)





伊織「あれ?」

伊織(春香がいない!?)

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