穂乃果「みんなの幸せ」 (66)
ラブライブの二次創作です
SS初心者なので、誤字脱字やキャラ崩壊があるかもしれませんがご了承お願いします
鬱エンドです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415105075
海未「穂乃果!聞いてください!」
大好きな幼馴染みの声が私を呼ぶ。
穂乃果「どうしたの?海未ちゃん」
海未「日曜日にことりと二人きりで遊ぶ約束をしました!」
穂乃果「やったね!海未ちゃん」
海未ちゃんはことりちゃんのことが好きなのだ。もちろん恋愛的な意味で。
海未「穂乃果のアドバイスのおかげです。私一人なら誘うことは出来ませんでした、本当にありがとうございます」
アドバイスもなにもことりちゃんからも海未ちゃんのことで相談を受けていたので、二人は両思いだということを知っていた。だから距離を近づけるのは私には簡単なことだった。
海未「洋服はなにを着ていけばいいでしょうか?」
穂乃果「海未ちゃんは何を着てもかわいいからことりちゃんなら喜ぶと思うよ」
海未「そうでしょうか・・・」
穂乃果「なら、ミニスカートとか普段履かないものを着てみたら?」
海未「ミニスカートですか・・・。恥ずかしいですが、ことりのためにも頑張ってみます!」
こんな会話を帰り道にことりちゃんと別れた後は毎日していた。
穂乃果「海未ちゃんまた明日ね~」
海未「明日は寝坊しないでくださいね」
穂乃果「分かってるって」
海未「それでは、また」
やっと一人になれた。海未ちゃんと話すのは楽しいけど、内容が内容だけに最近はなんとも言えない。
海未ちゃんは本当に鈍感だなー。端から見ればことりちゃんが海未ちゃんのことを好きなのなんてすぐ分かるのに。
穂乃果「だから、私の気持ちにも気付かないんだよね・・・」
ここ数日は毎晩一人で泣いていた。相談しようにもその二人には話せない。
穂乃果「ファイトだよ・・・、ファイトだよ・・・」
こうやって自分を慰めることでみんなの前では今までの明るい自分を保ってこれた。
~日曜の夜~
海未ちゃんはことりちゃんとうまくできなたのかな?ことりちゃんとだしきっと大丈夫だよね。
ピリリリリ
海未ちゃんからのメールだ。
正直私はデートに失敗したって内容ならいいなと思っていたが案の定
今日はとても良い一日でした
また相談よろしくお願いします
穂乃果「ははは、やっぱりねー」
メール見て失敗すればいいと思った自分に嫌気がした。
結局この晩は適当にメールを返してすぐに寝てしまった。
穂乃果「もう朝か・・・」
いつもより少し早く目が覚めたけど布団から出る気がしない。そう思っていたら意識が遠のき、遅刻
雪穂「お姉ちゃーん、遅刻するよー」
穂乃果「はっ!また遅れちゃうよ!」
穂乃果「二人とも待たせてごめーん」
海未「まったく、穂乃果は何度いっても・・・」
ことり「海未ちゃん、そんなこと言ってたら遅刻しちゃうよー」
海未「そうですね、穂乃果は反省してください」
穂乃果「ごめん、ごめん」
海未ちゃんが私を見てくれる。そう思うと怒られるのもなんだか嬉しかった。
~放課後~
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん、一緒に帰ろー」
海未「すみません、少し用事があるので先に帰っていてください」
ことり「ごめんね穂乃果ちゃん、私も用事が・・・」
二人とも?まさかね、そんなことないよね。
穂乃果「分かった、先に帰るね」
今までも二人とも用事があって一人で帰ることもあったし、大丈夫。
~翌朝~
今日は約束の時間に間に合いそうだなー。あれ?海未ちゃんとことりちゃんが真剣な顔で話してるけどどうしたんだろ?
穂乃果「二人とも、おはよー」
ことり「おはよー、穂乃果ちゃん」
海未「おはようございます。今日は早いですね。」
穂乃果「二人とも真剣な顔でなに話してたの?」
ことり「海未ちゃん・・・」
海未「大丈夫です、私から言います」
どうしたんだろ?二人で見つめあって。そんなに大事な話なのかな?
海未「穂乃果、私達付き合うことになりました」
ことり「えへへー、穂乃果ちゃんのおかけだよ!」
え?今何て言ったの?付き合う・・・?
駄目だ、二人に悟られ無いように精一杯明るくしなきゃ。
穂乃果「二人ともおめでとう!」
目眩がする。今すぐにでも帰りたい気分だ。だけど二人に気付かれたらきっと二人の関係を壊しちゃう。
穂乃果「もしかして私邪魔だった?よし!明日からは一人で早く登校しよーってと」
海未「そんな気を使わなくて結構ですよ」
海未ちゃんは優しいなあ。でもこの二人と一緒に登校なんて私が耐えられないよ。
穂乃果「あー、なんだか走りたくなっちゃったー。先に学校行くね!」
今すぐこの場から立ち去りたい。
穂乃果「じゃあねー、二人とも。また学校でー」
ことり「穂乃果ちゃん・・・」
海未「まったく穂乃果は、変な気を使って。仕方ありません、二人で歩いて行きましょう。」
ことり「うん、海未ちゃん・・・」
海未「どうかしました?何か言いたげな顔をして」
ことり「手、繋いでもいいかな?」
海未「構いませんよ」
ことり「ありがとう!海未ちゃん大好き」
海未「私も大好きですよ」
振り返ると二人は手を繋いでいた。まだ泣いちゃ駄目だ。せめて学校までは我慢しないきゃ。
明日から一人で登校かー。寂しいなあ。でも仕方ないよね。いつかはこういう日が来るって分かってたんだから。
海未ちゃんとことりちゃんが登校してきた。二人とも手まだ手繋いでる・・・。
穂乃果「二人とも朝から熱いねー」
海未「そ、そんなこと!・・・」
海未「ことり、手を」
ことり「海未ちゃん、ごめんね」
海未「いえ、謝らなくても・・・、私も嬉しくてつい」
ことり「えへへー。海未ちゃんもことりと一緒だったんだー!」
海未「それは、その・・・」
やめてよ二人とも。私の前でそんなこと。
穂乃果「ちょっとトイレ行ってくるね」
海未「もうすぐHRですよ。急いでくださいね」
穂乃果「分かってるよー
HR間に合うかな?いや、間に合わせなくちゃ。二人の前ではこんな顔見せられない。
私はどうしたらいいんだろう?海未ちゃんは幸せそうだった。ことりちゃんも。私一人のわがままで二人の幸せを壊すことなんかできない。
穂乃果「ファイトだよ・・・、ファイトだよ・・・」
こうやって自分を元気付けるのも限界なのかな?ううん、限界だとしても明るくしなくちゃいけないよね。
なんとか私はHRに間に合った。海未ちゃんもことりちゃんも心配してたけどたぶん気付いてないよね?
その後も海未ちゃんたちが私の本当の気持ちに気付くことはなかった。それは私が明るく振る舞ってるからだよね。でもなんだか寂しいな。
~しばらくたったある日の練習中~
海未「ワン、ツー、スリー、フォー」
海未「凛、少しテンポが早いですよ!」
凛「はいにゃ!」
海未「花陽は遅れてます!」
花陽「は、はい!」
海未「少し休憩にしましょう」
にこ「疲れたー、もうくたくたよー」
絵里「相変わらず海未は厳しいわね」
海未「そんなことありません!これぐらい当然です」
凛「でも海未ちゃんが厳しくしてくれるお陰で凛たちうまくなってるよ」
希「海未ちゃんがみんなのことをよく見て的確なアドバイスくれるおかげやん」
海未「そ、そんなこと・・・///」
希ちゃんは分かってないなー。海未ちゃんはチラチラことりちゃんの方ばかり見てたのに。私は海未ちゃんをずっと見てたから分かったんだよ。
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃんばいばーい」
海未「さようなら」
ことり「ばいばい、穂乃果ちゃん」
私は二人の邪魔をしないよう逃げるようにその場から去った。一人で帰るのは淋しいけど、仕方ないよね。
そういえば今日はお母さんにお使いを頼まれてたんだった。もう少しで忘れて帰るとこだったよ。
買い物してたら結構遅くなっちゃったなー。あ、海未ちゃんとことりちゃんだ。こんな時間に何してるんだろう?
ことり「海未ちゃん・・・///」
海未「ことり・・・///」
ことり「海未ちゃん、お願い。キスして・・・///」
海未「こっ、こんなところでですか!?」
ことり「だめ?」
海未「し、仕方ないですねっ!今回だけですよ」
うわー、見たくないもの見ちゃったなー。そりゃ付き合ってるんだから手も繋ぐしでデートもするし・・・・・・キスもするよね。
でも海未ちゃんが、二人が幸せならそれでいいんだよね。それで・・・・・・。
海未「・・・か、ほ・・・か、穂乃果!」
穂乃果「どっ、どうしたの?海未ちゃん」
海未「どうしたのじゃありません。練習にボーッとして」
穂乃果「ごめん、ごめん」
真姫「・・・・・・」
海未「まったく、穂乃果は」
真姫「それぐらいにしてあげて。たまにはそういう日もあるわよ」
海未「そうですね、ちゃんと話を聞いててくださいよ」
穂乃果「分かったよー」
最近練習中によく抜け出してトイレに籠って一人で泣くことが増えてきた。みんなの前で暗い顔なんて見せられない。この気持ちはみんなに知られちゃいけないんだ。
真姫「穂乃果、練習終わった後少し部室に残っててくれる?」
穂乃果「う、うん。」
真姫ちゃんが用があるなんて珍しいな。どうしたんだろ?
凛「えー!真姫ちゃん一緒に帰らないの?」
真姫「凛、ごめんね。今日は花陽と二人で帰ってちょうだい」
凛「そんなー、凛淋しいよー」
花陽「凛ちゃん、仕方ないよ。今日は二人で帰ろ?」
凛「うん・・・」
真姫「穂乃果、どしたの?」
穂乃果「どうしたのって?」
真姫「とぼけないでよ。最近、一人でで泣いてるでしょ?」
あちゃー、ばれてたか。そんなはずはなかったのに。
穂乃果「どうして真姫ちゃんがそれを?」
真姫「この前たまたまお手洗いに行ったら聞いちゃったのよ。その後も何度かね。練習にも支障をきたしてるみたいだし、私で良かったら相談乗るわよ?」
穂乃果「真姫ちゃん・・・」
真姫「どうしたの?」
穂乃果「どうして、真姫ちゃんはそんなに優しいの?」
真姫「当然じゃない。好きな人が悩んでたら助けたくなるのわ」
穂乃果「えっ!?」
真姫「いっ、今の好きはloveじゃなくてlikeよ!当然でしょ!」
穂乃果「エヘヘ、分かってるよー」
真姫「たくっ、からかわないでよね」
そして私は真姫ちゃんにすべてを話した。海未ちゃんとことりちゃんのことも。自分の本当の気持ちも。誰かに話すってこんなに気持ちが軽くなるものなんだ。
穂乃果「真姫ちゃん、ギューってしてもいい?」
真姫「仕方ないわね、いいわよ」
穂乃果「真姫ちゃん・・・」
真姫「無理に我慢せずに、泣いてもいいのよ」
その一言で私を私の感情に歯止めがきかなくなった。
穂乃果「わぁぁぁぁん、なんで私じゃないの?海未ちゃんずっと一緒にいてくれるって言ってたのに!どうして!」
私は真姫ちゃんの胸の中で思いっきり泣いて叫んだ。今まで溜め込んだものを全部吐き出すように。
凛「かよちん、ちょっと忘れ物したから取りに行ってくるね」
凛「部室が明るい。あ、まだ穂乃果ちゃんと真姫ちゃんがいるんだった」
凛「えっ?なんで穂乃果ちゃんと真姫ちゃんが抱き合ってるの?もしかして二人は・・・・・・」
穂乃果「真姫ちゃんの胸の中なんだかとっても落ち着くよ」
真姫「そんなこと言わないでよ。恥ずかしい///」
凛「嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ」
~翌日~
凛「まーきちゃん!」
真姫「いきなり抱きついて、どうしたのよ?」
凛「真姫ちゃんは穂乃果ちゃんのことが好きなの?」
真姫「えっ!?」
凛「昨日部室に忘れ物を取りに行こうと思ったら、見ちゃったの・・・」
真姫「・・・・・・。そうよ、好きよ」
凛「本当に好きなの?」
真姫「そうだって言ってるじゃない」
凛「そうなんだ。分かったよ」
真姫「・・・・・・凛?」
凛「なんでもないにゃ!それより真姫ちゃん・・・・・・」
今日はいつもより気が楽だなー。これも真姫ちゃんのおかげだね。
あっ!真姫ちゃんだ!
穂乃果「真姫ちゃーん」
真姫「どうしたの?」
穂乃果「今日も相談に乗ってくれない?」
真姫「いいわよ。」
穂乃果「ありがとう真姫ちゃん!大好きだよ!」
真姫「からかわないでよ!」
こんな風に毎日真姫ちゃんと話していたらある日
穂乃果「どうして海未ちゃんは振り向いてくれないの?こんなに想っているのに」
穂乃果「ヒック・・・ヒック・・・辛いよぉ・・・」
真姫「穂乃果ぁ・・・・・・」
真姫「穂乃果、私じゃだめなの?」
穂乃果「真姫ちゃん、なに言って・・・」
真姫「私だったら穂乃果を傷つけたりしないし、こんな風に泣かせたりしないわ」
穂乃果「真姫ちゃん・・・・・・」
真姫「今すぐになんて無理なのは分かってる。だけどゆっくりでいいから考えてみて。私と一緒になる未来を」
穂乃果「う、うん・・・」
真姫ちゃんが私のことをそんな風に想っててくれたんだ。なんだか嬉しいな。
その日以降もまた真姫ちゃんはいつものように穂乃果の話を聞いてくれた。真姫ちゃんの告白なんかなかったみたいに。
| ̄| ∧∧
|ニニ( ゚Д∩コ
|_|⊂ ノ
/ _0
(ノ
えっ…と、糞スレ
\はここかな…、と/
 ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ ∧∧
∩Д゚≡゚Д゚)| ̄|
ヽ |)ニニニ|
| |? |_|
∪∪
∧∧ ミ ドスッ
( ) ___
/ つ 終了|
?( /  ̄|| ̄
∪∪ || ε3
~2週間後~
海未ちゃんとことりちゃんがイチャイチャしてても前ほど気にならなくっていた。
真姫「穂乃果、最近調子良さそうね。相談にも来ないし」
穂乃果「諦めがついたのかな?いつまでもくよくよできないしね」
真姫「それなら良かったわ」
穂乃果「・・・・・・」
真姫「・・・・・・」
穂乃果「真姫ちゃん、あのね?」
真姫「ん?」
穂乃果「あの、そのー」
真姫「なんなのよ?はっきり言いなさい」
穂乃果「真姫ちゃん、私ね・・・」
凛「まーきーちゃーん!」
真姫「凛、びっくりさせないでよ」
凛「ごめんにゃ」
凛「二人でなに話してたの?」
真姫「凛には関係ないことよ」
凛「えー、そんなー」
穂乃果「大したことじゃないよー」
凛ちゃんに邪魔されちゃったなー。凛ちゃんが私のこと睨んでた気がしたけど、気のせいだよね。
凛「あ、穂乃果ちゃん。今日は凛と二人で帰ってほしいんだけど、良い?」
穂乃果「別に良いけど・・・」
凛「ありがとにゃ!じゃあ、また後でー」
凛ちゃん行っちゃった。どうしたんだろ?穂乃果に相談かな?
~帰り道~
穂乃果「それでねー、その時海未ちゃんが」
凛「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「どうしたの?」
凛「大事な話があるの」
凛「穂乃果ちゃんって、真姫ちゃんのことが好きなの?」
穂乃果「え!?」
凛「正直に答えてよ。嘘ついたら怒るから」
穂乃果「私は・・・、私は真姫ちゃんのことが好き!」
凛「やっぱりそうだったんだね」
穂乃果「やっぱりって?」
凛「最近の穂乃果ちゃん見たらそれぐらい分かるよー」
穂乃果「あはははー、そうなんだー」
たしかに私は真姫ちゃんのお陰で前みたいに無理することはなくなった。そのせいか最近は前より真姫ちゃんにべたべたしていた気もする
凛「あ!穂乃果ちゃんあそこに猫が」
穂乃果「え!どこ?」
ブスッ
穂乃果「え・・・」
脇腹から赤い血がしたたる。刺された所が妙に熱く感じた。
凛「穂乃果ちゃんがいけないんだよ」
凛ちゃんの手には私の血で染まった包丁が握られていた。
凛「穂乃果ちゃんが真姫ちゃんのことをそそのかすから」
そう言うと手に持った包丁を自分に突き刺した。
穂乃果「凛ちゃ・・・・・・」
凛「人殺しの凛じゃあ・・・真姫ちゃんは仲良くしてくれないからね・・・。凛も・・・死ぬしかなんだ・・・」
凛「穂乃果ちゃん・・・ばい・ば・・い・・・」
凛ちゃんにもう一度包丁で刺されて私は意識がなくった。
~その後~
凛「穂乃果ちゃんごめんね、凛だけ生き延びちゃった」
凛「凛と穂乃果ちゃんの事は通り魔の犯行ってことになってたみたい」
凛「死のうとして結果的に成功したみたいだね」
凛「穂乃果ちゃんのことはもう怒ってないし、むしろ感謝してるよ」
凛「穂乃果ちゃんが死んで落ち込んでる真姫ちゃんを落とすのは簡単だったなー」
凛「海未ちゃんとことりちゃんは穂乃果ちゃんが死んだ心の穴を埋めようと前より仲良くなったみたい」
凛「穂乃果ちゃんのおかけでみんな幸せだよ」
凛「穂乃果ちゃん、ありがとね」
終わり
html化依頼してきます
読んでくださった方々ありがとうございました
このSSまとめへのコメント
面白かった!
ssまとめ速報さんにお願いなのですが、>>27みたいなレスはまとめないでほしいです…
後半の投げやりっぷりが半端ないな