ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊  Spring breeze (97)


 ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊のssです

 一応ストーリー沿いで更新していきます。ちなみにDSでポケダンの物語を進めながらストーリーを書いていきます  
 (全クリしていたので、 記録を消す を押すのに胸が痛みました) 
 主人公は適当に質問を適当にAボタンをポチポチして、決まりました。パートナーも初めてポケダンを始めた時に選んだポケモンにしました


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415026714



 ようこそ!


 ここは ポケモンたちの せかいへつうじる いりぐちだ!


 この とびらの むこうには キミのしらない さまざまな ぼうけんが まちうけていることだろう!


 キミは このせかいで パートナーとともに この不思議なせかいを ぼうけんするんだ!


 じゅんびは いいかな?


 おっと そのまえに キミの『はどう』を おしえてあげるよ 


 『はどう』とは キミのからだが はっする みえないエネルギーのことだ


 ずばり キミの『はどう』は・・・


 ふんわりとしたピンクだ!


 では いよいよ ポケモンたちが すむ せかいへ しゅっぱつだ!


 がんばってくれ!


 (CV:山寺宏一)


 あ、安価です

 名前は自分が考えたのでもいいですか?それとも、そのままポケモンの名前がいいですか?


 1.考えた名前
 
 2.そのままのポケモンの名前


 2が多いので、2でいきます


 雷が辺りで鳴り響き、風が吹き荒れ雨が斜め向きに降り注ぐ嵐の中で声が聞こえてくる


 *「・・・うおっ!だ だいじょうぶか?!」

 
 *「っ・・・!」


 *「は はなしては ダメだ!もうすこし・・・。なんとか がんばるんだ!」


 *「・・・―――――」


 *「ダ ダメだ・・・。こ このままだと・・・」


 誰かが恐怖の予感を予知した瞬間、何かが激しくフラッシュした

 
 *「うわあああああああぁぁぁ・・・!」

 
 *「~~~っ!」

 
 
 2人の声が闇夜に消えていった


 

 
 波が打ち付ける絶壁にある、ポケモンの顔をしたような岩肌の空洞で一匹のポケモンが藁のベッドですやすやとしっぽを抱き枕にして寝ていた


 しかし次の瞬間何かが墜落したような爆音が聞こえ、反射的に飛び起きて周りをキョロキョロと見回した


 そして一瞬視界がフラッシュした後、雷が稲妻を走らせて落ちた音が聞こえた


 *「きゃあっ!す すごいおと・・・」


 そのポケモンは恐る恐る空洞から海が見える大きな穴を覗くように外を見て、か細い声で呟いた


 雨が降り注いでいるのにも関わらず、穴からは入って来ないのは穴の上にある丸みのある三角形の飛び出ている岩のおかげでなのであろう


 ポケモンは雷の音にうんざりしながらも再び睡魔に襲われ始め、欠伸をして前足で目を掻き藁のベッドに戻り自分のしっぽを抱いて眠りについた


 嵐が過ぎ去り、海の向こうに巨大な入道雲が晴天の空に浮いて見える、海辺で波が砂と一緒に打ち付けてくる


 海は太陽の光で反射され、まるで宝石の様に光り輝いている


 *「・・・。・・・・。・・・・・・。うう・・・・・・」


 乾ききった砂浜に一匹のポケモンが仰向けに倒れていた


 *「・・・・ふあぁ~・・・だめだ・・・もうちょっと寝よ・・・」


 そのポケモンは薄ら目を開けて、状況を判断をしようとも考えていないのか何事も無く欠伸をして再び目を瞑った



 
 そして時間が経ち、空がオレンジと群青色に分かれ始め薄らと星々が見え始めた


 *「うーん・・・。」


 昨夜、雷のせいで目が覚めてしまったポケモンが、プクリンの形をしたテントの前で立っていた


 プクリンの形をしたテントの左右にポケモンをモチーフにしたトーテムポールと明かりを灯す、炎が燃えていた


 ポケモンは辺りをウロウロと行ったり来たりを繰り返しながら悩んでいると、不意に立ち止った


 *「いや。こんなことしてちゃ ダメ。きょうこそ ゆうきを ふりしぼらなくちゃ」


 ポケモンは意を決してプクリンのテントに入ろうと一歩踏み出した


 その時足元で軋む音が聞こえてた。


 *「ポケモン はっけん!!ポケモン はっけん!!」


 *「だれの あしがた?だれの あしがた?」


 *「あしがたは ロコン!あしがたは ロコン!」


 ロコン「わわっ!!」


 茶褐色の胴体を持ち、先端がカールした6本の尻尾を持つポケモン「ロコン」


 小型犬に近いキツネの様な姿をしており、ダークブラウンの瞳と小さな口、正三角形に近い丸っこい耳を持ってる


 頭の上にも尾と似た毛が3本生えており、尾と同様の橙色をしている。腹部は薄黄色である他、4本の足は半分より下側が胴体よりも濃い茶色をしている。

  
 ロコンは自分の事を誰かに呼ばれたのに驚き、後ろに飛び跳ねた


 ロコン「び びっくりしたあ~!!」(CV:中川亜紀子)


 ロコンは焦りながら心臓をバクバクと鼓動を激しくさせ、落ち着かせると溜息をついた


 ロコン「・・・。ダメ。けっきょく はいる ふんぎりが つかないよ。きょうこそ・・・とおもって きたんだけど・・・」


 ロコンはションボリしながら何かを地面に置いた。それは不思議な模様が描かれている欠片の様だった


 ロコン「この たからものを にぎりしめていけば ゆうきも でるかと おもったんだけど・・・」


 ロコンは欠片を拾って、首を横に振った


 ロコン「ああ ダメだなあ。ワタシって ホント おくびょうものだよね・・・。なさけないよ・・・」


 ロコンは自分の情けない事を自覚して諦めたのか、プクリンのテントに続く若干ながい道を歩いて階段を下りて行きプクリンのテントを後にした


 *「おい ズバット。いまの みたかよ」


 ズバット「ああ もちろんだぜ。ドガース」(CV:関智一)


 怪しい2匹のポケモン達が先程までいたロコンの話をし始めた


 ドガース「さっき ウロウロしてたヤツ・・・アイツ なんか もってたよな」(CV:立木文彦)


 ズバット「ああ。ありゃあ きっと おたからか なんか だぜ」


 ドガース「ねらうか」


 ズバット「おう」



 所変わって海岸。夕日が海に沈む時間帯にクラブ達が泡を出して、辺りを泡で虹色に輝く


 ロコン「わあ~!きれい!」


 ロコンはまるで宝箱を開けて宝石を見つけたように目をキラキラを輝かせながら、オレンジ色に染まる空と夕日が映る海を見つめた


 ロコン「ここは てんきがいいと いつも クラブたちが ゆうひがたに あわを ふくんだけど・・・ゆうひの うみに たくさんの あわが かさなって・・・

     ホント いつみても きれいだよね」


 ロコンはその絶景に見惚れながら、先程までの自分の行動を思い返した


 ロコン「・・・ワタシ おちこんだときは きまって ここに くるんだけど・・・きょうも きてみて よかった。


     ここに くると いつも げんきが でてくるよ」


 ロコンはふと浜辺に目を向けると、何かを見つけた


 ロコン「ん?・・・あれ?なんだろ」


 ロコンはそれが何か気になって、近づいてみるとそこには青と黒の毛をしたポケモンが倒れていた・・・正確には鼾をかいて寝ていた


 ロコン「・・・えっと・・・寝てるのかな?」


 ロコンは一瞬倒れているかと心配したが、拍子抜けて目をパチクリさせたがここで寝ていると風邪を引くと思い近寄った


 ロコン「もしもーし、だいじょうぶ?」


 *「・・・~~っん~~~・・・」


 ポケモンは目を薄ら開けて、ムクリと上半身だけ起こすと両手を大きく広げて背筋を伸ばすと小さく溜息を吐いた


 ロコン「あっ おきた」


 ロコンは青と黒の毛をしたポケモンが寝ていたとわかっていたが、何故か目を覚ましたのに少しホッとした様な心持ちになった


ポケモンはムニャムニャとまだ眠たそうに口をモゴモゴさせ目を掻いて、ブルルっと犬に似た鳴き声を出しながら首を横に降り、眠気を吹き飛ばした


 *「ふぅ・・・よくねた・・・って、あれ?ここは?」


ポケモンは満足気に微笑むと、辺りを見渡して見たことのない場所だとわかった途端、目をパッチリと開き、ヘタッと伏せていた耳をピンと立てた


 ロコン「キミ、ここで寝てたんだよ?」


 *「ねてた?・・・ボクが?・・・」


 ポケモンは自分がここで寝ていたと教えてくれた目の前に居るロコンを見てから、尻に付いた砂を払いながら立ち上がった
 

 ポケモンは立ち上がってみると、ある事に気付いた。それは全くと言うぐらいロコンとの目線が変わらない事だった


 ロコン「ワタシは ロコン。よろしくね!」
 

 *「んぇ?あ、うん。ども・・・」


 ポケモンが疑問を抱いていると、ロコンが明るく元気な笑顔で自己紹介をしてきた


 それに若干戸惑ったがポケモンはが小さく会釈をした


 ロコン「・・・それで キミは?ここらへんじゃ みかけないけど・・・」


 *「みかけないっていうよりも ボクからしたら ロコンがしゃべってるじてんで みたことすらないよ」


 ロコン「? いってることが よくわからないよ」


 ロコンはポケモンの返答が理解できず首を傾げると、ポケモンはロコンの反応に初めはポカンとしたが、すぐにロコンに理解出来るにるように言葉を述べた


 *「だから ボクはニンゲンのことばを しゃべるロコンなんて みたこのないって いってるんだ」

 
 ロコン「どういうこと?」


 ロコンの止めを刺すような返答にポケモンは期待していた返事が返って来なかったので、思わずズッコケた


 そしてとうとう、愛想がつきそうになって前頭部を掻きながら悩んだ末、再び述べた


 *「あぁ~ あたまパンクするなぁ。ボクは ニンゲンだ だから ポケモンとかいわすることが」


 ロコン「ええ~~っ!?ニンゲンだって~~~っ!」


 *「そんなオーバーに リアクションしなくても・・・」


  話す途中で、やっとまともな返事が返って来ると思ったが、全く意味の違うリアクションが返ってきたのにポケモンは驚いた


 

 ロコン「でも キミ どこからみても―――――リオルだよ?」


 リオル「・・・へ?」(CV:小清水亜美)


 胴体の大半が青で首回りが黄色く、足と目の周りが黒で頭にも黒い二本の房があるポケモン「リオル」 
 

 小型の獣人に近い容姿をして、目は今の夕焼けにそっくりな程の輝かしいオレンジ色をしている


 小柄ながらしなやかで強靭な体をしており、一晩で山3つ、谷2つを超える程の運動神経を持つと言われる


 今度はリオルがロコンの言った事に理解が出来なかった。しかし、その意味がフワフワ浮遊する泡が目の前で止まった瞬間にわかった


 リオル「・・・。ぬぁんじゃこりゃあああ~~~!?」
 

 リオルの叫び声が周辺にまで響き渡り、木々に止まっていた鳥ポケモン達が驚いてけたたましい程の鳴き声を上げながら飛び出してきた


 パニックになりながら、リオルは自分の手を見たり、足やしっぽを見て、頬を引っ張ったりした


 至近距離でリオルの叫び声を諸に耳の鼓膜に叩きつけられたロコンは、口を開けたまま気を失った様に立ったままポカーンとしていた


 リオル「・・・。・・・ひゃうッ?!」


 リオルは突然弱弱しい鳴き声を出して、ロコンは体をビクッとさせて我に返った


 ロコン「ど、どうしたの!?どこか いたいの!?」


 リオル「い いや なんか これさわったら じぶんでビックリしちゃって・・・。」


 リオルが指したのは頭にある2本の房だった。


 ロコン「そ そうだったんだ・・・。もう こっちも ビックリしたよ」


 リオル「ご ごめん・・・。・・・それにしても。・・・」


 リオルは改めて浮遊している泡に映る自分の姿を見た。そこに映っているのは確かにリオルであり、自分自身だった


 リオル「(たしかに リオルに なってる・・・・でも どうしてだろう?なにも おもいだせない・・・)」


 腕を組みながらリオルは何故自分がポケモンのリオルになったのか、思い出そうとしても何も頭に浮かんでこなかった


 ロコン「・・・キミ なんか あやしいね。もしかして ワタシを ゆだんさせて だまそうとしてる?」


 リオル「ちょっ! なにひとぎぎわるいこと いってるの!そんなことしないよ!」


 リオルはロコンが自分の事を怪しんでるのに慌てて、腕を振りながら否定した


 ロコン「ホントに?じゃあ なまえはなんて いうの?」


 リオル「なまえ? そうだ なまえは・・・」


 リオルは目を瞑って自分の名前を思い出そうとすると、房が浮き上がり精神力を高め始めた


 ロコン「(わっ リオルのふさが ういてる!はなしには きいたことあるけど・・・。ほんとうに うかぶんだ)」


 ロコンはリオルの浮かんだ房を興味津々に見ていると、リオルの体が小刻みに震えた


 リオル「・・・っく。はぁ~っ・・・!はぁ・・・はぁ・・・」


 リオルは息を止めていたかのように溜めていた息を吐き出した。それと同時に浮かんでいた房が沈んだ


 リオル「ダメだ・・・。おもいだせない・・・」


 リオルは少し辛そうに顔を歪ませて息を荒くしていた。額に汗が浮き毛に引っ付いて水滴になった


 自分を落ち着かせようと深呼吸をすると、一晩で山3つ、谷2つを超える程の運動神経を持つと言われるだけあってか、すぐに落ち着きを取り戻した


 リオル「よしっ。もういちど」


 リオルは再び目を瞑って、精神力を高めていき房を浮かび上がらせた


 リオル「っ・・・」


 しかし今度はすぐに精神力が途切れてしまい、リオルは汗を一滴流した


 リオル「こ こんどこそ・・・。」


 ロコン「あっ・・・。リオル むりしなくていいよ?」


 リオル「えっ?」


 リオルは再び自分の名前を思い出そうと目を瞑ろうとすると、先程まで自分を疑っていたロコンが心配そうに見つめながら、そう言った

 
 リオル「で でも ロコンはまだボクを うたがってるんじゃ」


 ロコン「ううん。・・・だって そんなにまで ひっしにおもいだそうとしてるの みてたら こっちもふあんになっちゃうから」


 ロコンはリオルが自分が疑ってるのに必死になって思い出そうとしている姿を見て、リオルは悪いポケモンではないと認識したようだった


 リオル「そ そっか・・・。じゃあ もううたがってない?」


 ロコン「うん。さっきは うたがって ゴメンね。・・・といのも さいきん わるいポケモンが ふえててさ・・・いきなり おそってくる ポケモンもいるし・・・


     なんか さいきんブッソウなのよね・・・。」


 その時、ロコンの後ろから誰かがロコンを突き飛ばした


 ロコン「イタッ!」


 リオル「おっと」


 ロコンはリオルに向かって突き飛ばされたがリオルは反射神経の良さでロコンを抱きとめて、ゆっくり降ろしてあげた


 ドガース「おっと ゴメンよ。」


 ロコン「なんなの!いきなり!」


 突き飛ばしたのはドガースだった。その隣にはズバットもいる。ドガースは憎たらしく笑いながら嘘くさく謝った


 ロコンは突き飛ばしたドガースに向き直って、青筋を立てながらいきり立っていた


 ズバット「へへっ わからないのかい?オマエに からみたくて チョッカイだしてるのさ」


 ロコン「ええっ!?」


 リオル「(えっ なにこのドガースとズバット。まさかロリコン?)」


 リオルはドガースとズバットとロコンのやり取りを見て、真顔でそう心の中で思っていた


 ズバット「それ オマエのもんだろ」


 ロコン「ああっ!それは!!」


 ズバットとロコンの視線の先には、ロコンが所持していたあの不思議な模様の描かれている欠片が転がっていた


 ズバット「わるいが これは もらっておくぜ」


 ズバットは有無を言わさず、不思議な模様が描かれている欠片を拾い上げ、奪った


 ロコン「あ――――――っ!!」


 ドガース「ケッ てっきり すぐ うばいかえしにくると おもったんだが・・・なんだ?うごけねえのか?

      
      いがいと いくじなしなんだな」


 ドガースの言う通りロコンはズバットに欠片を奪われたのにも関わらず、ぐうの音も出せずに一歩も動けないでいた


 ドガース「さっ いこうぜ」


 ズバット「じゃあな。よわむしちゃん。へへっ」


 ドガースとズバットは洞窟の中に入っていき、ロコンの持っていた不思議な模様が描かれている欠片を持ち去って行った


 ロコン「・・・・ああ・・・。・・・ど どうしよう?」


 リオル「どうする、たって・・・どうしたいの?」


 ロコン「あれ ワタシのたいせつな たからもの なの・・・。あれが なくなったら ワタシは・・・。」


 ロコンは次第に目に大粒の涙を溜め始め、リオルはそれを見て口を一文字に結んで悩み始めた


 リオル「(うわぁ・・・ど~うしよう・・・いま じぶんのこともたいへんだし なんかロコンもたいへんなことになったし・・・)」


 ロコン「こうしちゃいられない なんとか とりかえさなきゃ!キミ てつだってくれる?」


 ロコンは涙を振り払うと覚悟を決めたようで、リオルに手伝ってくれるかと頼んだ


 リオル「ど どうしよう」


 ロコン「ま まよってるヒマないのよ!はやく!」


 リオルは腕を組んで眉間に皺を寄せ呻りながら考えると、ロコンは急かす様に手伝うことを頼んだ


 リオル「で でも いきなり たのまれても・・・」


 ロコン「あれは ワタシにとって たいせつな たからもの なのよ・・・。あれが なくなったら ホントに ワタシは・・・。

     とにかく おねがい!とりかえすの てつだって!」


 ロコンは再び涙目になったが、もう腹を括っているので今度はリオルを圧迫すように頼んだ


 リオル「けど いままでの きおくも ないし・・・」


 ロコン「そ それは たいへんだと おもうけど・・・でも いまは!きおくなくても いいから とりあえず てつだってよ! おねがい!」


 ロコンは若干やけくそになってきたのか、少し怒りながら頼んだ


 リオル「でもたしか ニンゲンだったはずだし・・・」


 ロコン「ああもう! ニンゲンでも だれでもいいから てつだって! おねがい!」


 とうとう怒りが爆発したのか、頭から機関車の様に煙を出しながら青筋を立てて頼んだ


 リオル「わ わかった!」


 ロコン「ホ ホントに!?ホントに てつだってくれるの!?あ ありがとう!はやく いこう!」


 リオル「う、うん!(ホントにって言われても最後に出てきた選択しそれだけしかなかったんだもん・・・)」


 ロコンは駆け足で洞窟に向かい、リオルも頭をポリポリと掻きながらロコンの後を付いて行った


 かいがんのどうくつ
 

 リオル「うわぁ・・・何か暗いなぁ」


 ロコン「うん・・・それに ここって みずタイプのポケモンたちが すんでるから ワタシはにがてなんだ・・・」


 リオルとロコンは冷気が漂い、寒気を感じる「かんがいんのどうくつ」の通路を歩いていた


 リオル「あっ、そっか ほのおタイプだもんね」


 ポケモンには相性があり、ロコンはほのおタイプで、みずタイプの攻撃に弱いのだ


 かいがんのどうくつはその名の通り、かいがんにあるどうつなので、みずタイプのポケモン達が住み着いている


 ロコン「うん。でも がんばろうね リオル!」

 
 リオル「お おう!」


 ロコンの笑顔を見てリオルは頬を2回手で叩いて気合を入れた


 しばらく進むと広い空間に出た。通路の入り口が2つあり、その内前方の入り口に向かおうと歩き出した瞬間


 シェルダー「シェルァーッ!」


 リオル「うぉぉああっ!?ビックしたぁ!」


 ロコン「シェ シェルダーだ!」


 リオルは突然現れたシェルダーにビックリして目を見開き、ロコンは早速現れてしまった、みずポケモンのシェルダーにたじろいだ


 リオル「(シェルダーは みずタイプ・・・)ロコン!ここは ボクにまかせて!」


 ロコン「で でも・・・。」


 リオル「だいじょう!あんなかいがらやろうに まけないって!それにロコンじゃ ふりだしね」


 ロコン「あっ・・・う うん」


 リオル「いくぜ!」


 リオルのこうげき!
 シェルダー♂に6ダメージ!

 シェルダー♂は『たいあたり』をくりだした!
 リオルに1ダメージ!

  
 リオル「くっ!やるな!」


 リオルは『でんこうせっか』をくりだした!
 シェルダー♂に13ダメージ!
 シェルダー♂をたおした!


 シェルダー「シェルァ~・・・」

 
 シェルダーはリオルの『でんこうせっか』を喰らって残りのHPが0になり目を回して倒れた


 リオル「っしゃ!」


 リオルはシェルダーを倒してガッツポーズを取った


 ロコン「リオル だいじょうぶ?」


 リオル「うん。さっ いこう!」


 ロコン「うん!」


 リオルはロコンに大丈夫と言わんばかりにジャンプをして笑顔でVサインをした。それを見たロコンは安心した様に笑って、入り口に向かうリオルを追いかけた


 リオル「やっぱ くらいね・・・。」


 ロコン「うん・・・。」
 

 暗い通路は光が僅かしか入らず、前方が全く見えなかった


 通路を抜けると今度は先程よりも狭い空間に出た。入り口は一つしかなかったのでその入り口に入って行った


 シェルダー「シェルァーッ!」


 リオル「どひゃぁっ!・・・おどかすな!」


 リオルは『でんこうせっか』をくりだした!
 シェルダー♂に13ダメージ!
 シェルダー♂をたおした


 シェルダー「シェルア~・・・」


 リオル「あぁ~~~。もうぉ~~~!びっくりするなあ!」


 ロコン「だ だいじょうぶ?」


 リオル「あ ま まああれくらい どうってことないよ。いこうっ」


 ロコン「う うん・・・」


 リオルは誤魔化すように咳払いをして通路を進んで行った


 通路を進んでいくと曲がり角がありそこを曲がって真っ直ぐ進むと広い空間に出ると、その空間び階段の様なものを発見した


 ロコン「あっ!かいだんだ!あそこで いどうすれば つぎのフロアにいけるよ!」


 リオル「じゃあ すぐいこう・・・ん?」


 リオルはすぐに階段に行こうとした時、何かを踏んだような感触がして足を上げると、足の裏に丸い金色の硬貨の様な物だった


 リオル「これは なに?」


 ロコン「ポケだよ。これで おみせにうってるものが かえるんだよ」


 リオル「ようするに おかねだね」

 
 リオルとロコンは階段を使って次のフロアに向かった


 B2Fに着くと、すぐ目の前に階段を発見した。リオルは階段に向かおうとした途中、何か落ちてるのに気付いた


 リオル「これって たしか オレンのみだよね」


 リオルが手にしたのは青色の木の実のオレンのみだった。


 ロコン「うん。これを たべると HPがかいふくするんだよ」


 リオル「じゃあ、もっていこうか」


 ロコン「うん。でも いまは いれるものが ないから このオレンのみだけしか もてないからね?」


 リオルはロコンにオレンのみを渡すと、ロコンは小さなバックの中に居れた。ロコンの言った通りバックは小さい為オレンのみ一つしか入らなかった

 
 リオル「わかった。じゃあ いこう」


 ロコン「うん!」


 リオルとロコンは階段を使って次のフロアに出た。階段から出た空間は狭く入り口が二つあった


 ロコン「どっちに いく?」


 リオル「・・・」


 ロコンの問いかけにリオルは目を瞑ると精神力を高めていき房を浮かび上がらせた


 ロコン「(このフロアを みとおしてるのかな・・・)」


 リオル「・・・こっち」


 ロコンはリオルがフロアを何か不思議な力で見通しているのだと思い、静かに見ているとリオルはカッと目を開けると背後にある入り口に向かって歩き出した


 通路を進んでいき、曲がり角を曲がって、真っ直ぐな通路を進むと空間に出た。そこには見事階段があった


 ロコン「す すごい!なんで わかったの!?」


 リオル「かん」


 ロコン「えっ。?だ だって さっき みとおしてたんじゃないの?」


 リオル「そんなこと できないよ」


 ロコン「な なあんだ そうだったの・・・」


 ロコンは期待外れだったのが余程ショックだったらしく、肩をガクっと落とした


 階段を使って、次のフロアに出ると広い空間に出た。そこに上を指している矢印のマークがある床があった


 リオル「あれはなに?」


 ロコン「ふしぎなゆかって いって あれにのると ぼうぎょやこうげきとかが さげられたら あれのうえにのればもとにもどるんだよ」


 リオル「へぇ いまのったら どうなるんだろ」


 ふしぎなゆかのうえに のった!
 リオルの つよさは へんかしないようだ


 リオル「・・・なんも おこらなかったね。いこう」


 リオルは何も起こらなかったのに特に気にせず、右側の壁にあった入り口に向かって行った


 通路を進んでいき、曲がり角を曲がって進んでいくと広い空間に出た。そしてそこにポケモンがいるのに気付いた


 リオル「あっ・・・。ロコン カラナクシだ」


 そこにいたのは、カラナクシだった。しかし、カラナクシは寝ていて敵意は無いようだった


 ロコン「ねているポケモンは ほっといても だいじょうぶだから すすもう」


 リオル「うん」


 リオルとロコンは静かに忍び足で左側の壁にある入り口に向かった


 通路を進んで、角を曲がりそのまま進むとすぐに出口が見え広い空間に出た


 そこに階段があったので、すぐに次のフロアに向かった



 
 次のフロアは先程までとは打って変わって巨大な空洞になっていた


 リオル「もしかして ここが どうくつのおくそこかな?」

 
 ロコン「そうかもしれないね・・・」


 リオル「・・・あっ。いた!」


 ロコン「ホントだ!いこう!」

 
 ロコンはすぐさまドガース達の所に走り出そうとしたが、リオルがロコンのしっぽを掴んだ


 リオル「まったまった」


 ロコン「な なんで!?はやく とりかえそうよ!」


 リオル「ここは さくせんをたてよう」


 ロコン「?。さくせん?」


 リオル「うん・・・まず・・・―――――」 


 ロコン「ね・・・・ねえ!」

 
 ロコンの呼びかけにドガースとズバットはすぐに反応して、後ろを振り向いた


 ドガース「おやおや。だれかと おもえば よわむしちゃんじゃないか」


 ドガースは声のポケモンがロコンだとわかると、からかう様にニヤニヤと不敵に笑っていた


 ロコン「うっ・・・」


 リオル「(ほらっ たいせつなものを とりかえすんだろ)」


 リオルは怖気付きそうなロコンに耳打ちをすると、ロコンは一歩前に出て目を瞑りながら叫んだ


 ロコン「ぬ・・・ぬすんだものを・・・ぬすんだものを かえしてよ!あれは ワタシにとって とてもだいじな たからもの なのよ!」


 リオル「(これで やつらが どうこたえるかな・・・)」


 ズバット「ほう たからもの?やっぱり あれは おたから なんだな?」


 ドガース「おもったより ねうちが あるかも しれないな。どこかで うっぱらえば たかい ねが つくかもしれない

      ケッ。よけい かえせなくなったぜ」


 ロコン「ええ~~~っ!?」


 ズバット「かえして ほしければ うでずくで くるんだな!へへっ!」


 ロコン「リ リオル!どうしよう!ぜんぜん さくせんしっぱいだよ!?」


 リオル「うん。そだね」


 狼狽えるロコンにリオルは淡々と返事をして、首の回して、指と指を間に入れてポキポキっと鳴らした


 ロコン「そだねって・・・どうするの!?」


 リオル「もちろん。さくせんへんこう バトルようのさくせんでいくよ!」


 ロコン「そ そんな~!」


 
 リオルは『でんこうせっか』をくりだした!
 ズバット♂に7ダメージ!


 ズバット「おっと・・・やるな!」


 ドガースとズバットは一歩前進し、ロコンもリオルの隣に前進した


 リオルは『かみつく』をくりだした!
 ドガース♂に18ダメージ!
 ロコンは『しっぽふるを』くりだした
 ズバット♂のぼうぎょがさがった!

 
 ドガース「いてててて!このーッ!」


 ドガースは『たいあたり』をくりだした

 きゅうしょにあたった!

 ロコンに20ダメージ!



 ロコン「きゃっ!くぅっ・・・よくも やったわね!」


 ズバット♂のこうげき!

 リオルに3ダメージ


 リオル「っと・・・フンッ。あそんでるのかよ!」


 リオルは『でんこうせっか』をくりだした!

 ドガースに13ダメージ

 ドガースはたおれた!

 ロコンは『だましうち』をくりだした!

 ズバットに15ダメージ!

 ズバットはたおれた!



 ドガース「イテテテ・・・」


 ズバット「ううっ・・・や やられた・・・。」


 ドガース「く くそう・・・。こんなヤツらに まけるとはな・・・」


 ズバット「ちぇ。これは かえしてやるよ」


 ズバットは渋々不思議な模様が描かれている欠片をロコンの前に放り投げた


 ドガース「ケッ。まぐれで かったからって いいきに なるなよな!」


 ズバット「お おぼえてろ!」


 ドガースとズバットは逃げる様に去っていき、リオルは首だけを動かしてニヤリと笑った


 リオル「フンッ・・・よわいポケモンほど よくほえるって まさに ああいうことだね」


 ロコン「いせきのかけらだ!」


 ロコンはいせきのかけらと言い、それを大事に拾い上げた


 ロコン「よかったぁ・・・。ワタシ ホントに とりかえすことが できたのね・・・。」


 リオル「よかったね。ロコン」


 ロコン「これも すべては リオルが てつだってくれた おかげだよ。ありがととう!リオル!」


 リオル「べ べつにボクは たいしたこと してないよ」


 ロコンは涙ぐみながら笑顔でリオルにお礼言うと、リオルは照れ臭そうにして手の甲で頬に付いた砂を吹き取った


 ロコン「ホントに ありがとうね!」


 リオル「・・・。(つい なりゆきで たすけちゃったけど よかったのかなあ・・・。でも まあいいよね。ロコンもよろこんでるんだし。
   
     ロリコン共もたおして すっきりしたし。かんしゃされて わるい きぶんは しないよね)」


 リオルは微笑みながら嬉しさに浸っていると、ロコンが目の前にいせきのかけらと呼ばれる欠片を置いた


 ロコン「さっき ぬすまれたものだよ。これは いせきのかけら。・・・といっても ワタシが かってに そうよんでいるんだけなんだけど・・・。

     でも この いせきのかけらは・・・ワタシの たいせつな たからもの なの。ワタシ まえから むかしばなしや でんせつが だいすきで・・・


     そんな はなしを きくたびに ワクワクするのよ!」


 ロコンは目をキラキラと輝かせながらリオルの目を真っ直ぐと見つめながら話した


 リオル「そうんなんだ・・・」


 ロコン「だって そうおもわない?ナゾの いせきや かくされた ざいほう・・・。やみのまきょうや・・・」


 リオル「(えっ。やみのまきょうって アンタ・・・まぁ いっか)」


 ロコン「だれも いったことがない あたらしい たいりく・・・。そんなところには おうごんや おたからが ザックザック!

     そこには きっと ロマンがある」


 リオル「へぇ・・・(なるほど ロコンはドでかいゆめをしょってるのか・・・)」


 ロコン「ワタシ いつも そんなことを かんがえては ワクワクしてるのよ。そして あるひ・・・ふとしたことで ひろったのが この いせきのかけら なの


     いっけん ガラクタにも みえるけど・・・よーく みて?」


 リオルはロコンの言われた通り、いせきのかけらに顔を近づけてみると、その不思議な模様がはっきりと見えた


 ロコン「ホラッ ふしぎなもようが かかれてるよね?」


 リオル「(・・・。ほんとうだ。たしかに ふしぎだ。こんな もようは みたことがない・・・)」


 リオルはその不思議な模様に魅了されたのか、ずっと見続けた


 ロコン「この もようには きっと いみがあるに ちがいないよ。この かけらが でんせつてきな ばしょや ひほうへの いりぐちに なっている・・・


     そんな きがしてならないのよ。だから ワタシも たんかんたいに なって・・・。この かけらが はまる
ばしょを いつか はっけんしたい!

    
    ワタシじしんで このかけらの ナゾを いつか ときたい!

 
    そうおもって さっきも たんけんたいに でしいり しようと したんだけど・・・。


    でも・・・ワタシ いくじなしでさ・・・」


 ロコンは少し俯きがちでそう言うと、いつの間にか不思議な模様から目を逸らしたリオルと目があった


 ロコン「・・・。リオルは・・・これからどうするの?きおくをなくして なぜか ポケモンに なっちゃったってことだけど・・・

     このあと どこか いくあてとか あるの?」


 リオル「あるように おもう?」


 ロコン「な ないよね・・・ごめんなさい」


 リオルはわかりきってるような質問にジト目で答えるとロコンは申し訳なさそうに謝った


 リオル「わかれば よろしい」


 ロコン「・・・・もし ないなら・・・おねがい」


 リオル「つぎに ロコンはこういう 「ワタシと いっしょに やんけんたい やってくれない?」」


 ロコン「ワタシと いっしょに やんけんたい やってくれない?・・・えっ!?」


 ロコンはリオルが言った言葉通りに言ったのに自分自身でもびっくりしていた


 リオル「だとおもったよ。まぁ とおまわしに いおうとしてたでしょ?バレバレだったよ」


 ロコン「そ そっか・・・」

 
 リオル「はぁ・・・。まあ いくあても ないし これから どうしていいのかも わからないしね・・・。わかった ロコンと いっしょに いるよ」


 ロコン「え・・・?ってことは・・・」


 リオル「たんけんたい やるよ」


 ロコン「え?ホント!?いっしょに たんけんたい やってくれるの?」


 リオルは微笑みながらロコンに探検隊をやると述べると、ロコンは嬉しそうに目を輝かせた


 リオル「ボクは うそをつけないからね」


 ロコン「やったぁ!!ありがとう!!ワタシたち ぜったい いいコンビになるよ!よろしくね!」


 リオル「うん。よろしく!」


 リオルとロコンは固く握手をして、笑い合った

 
 ロコン「まずは プクリンの ところにいって でしいり しよう。そこで いちにんまえの たんけんたいに なるための しゅぎょうをするのよ」


 リオル「えっ。しゅぎょう?」


 リオルは修行と言う単語を聞いた瞬間、露骨に嫌そうな顔になった


 ロコン「しゅぎょうは とても たいへんそうけど・・・でも がんばろうね!リオル!」


 リオル「ううぅんあぁ・・・うん」




 リオルはロコンに言われるままの形でロコンの後を追いかけて行った


               こうして・・・ロコンとリオルの 


 
               たんけんたいが けっせいされた


           
                  そして それは・・・



          これから おこるであろう はるかなる ぼうけんへの・・・


 
                  いりぐちだったのである









                ポケモン不思議のダンジョン

                   *空の探検隊 
 





    (CV:山寺宏一)


         


 夕日で若干薄暗くなってきた頃、リオルとロコンはプクリンのギルドと呼ばれる入り口の前に二匹は立って、プクリンの形をしたテントを見上げていた

 
 そのテントは表情は明るく笑っているのだが、どこか怪しげな雰囲気を放っていた


 ロコン「ここが プクリンのギルドよ。たんけんたいに なるなら ここでまず チームをとうろくして・・・いちにんまえに なるまで しゅぎょうしなくちゃ ならないんだけど・・・。」

 
 リオル「だけど?」


 ロコンはリオルに探検隊についての説明をしていると、何故か急に怯えているのか体を震わせた


 ロコン「なんか あやしげな ところだよね。やっぱり。」


 リオル「たしかにね。なんか わらってるのが よけいこわいよ」


 ロコン「うん。でも、こんどは リオルも いっしょなんだし。ゆうきを ださなくちゃ」


 ロコンは首を降って、自分に言い聞かせる様に言うと一歩踏み出した


 リオル「がんばって ロコン」


 ロコンはリオルの応援を背に受けて、地面に丸く開けられた穴に張られてある木の格子の上に乗った


 *「ポケモン はっけん!!ポケモン はっけん!!」


 *「だれの あしがた?だれの あしがた?」

 
 *「あしがたは ロコン!あしがたは ロコン!」


 ロコンがリオルと会う前に、ギルドに訪れた時と同じ様に、二匹のポケモンの声が聞こえた


 ロコン「わわっ!!」


 ロコンは一瞬後ろに跳び跳ねそうになったが、震えながら何とか堪えた


 ロコン「い いや。ここは ガマンしなくちゃ・・・。」


 リオル「フレー!フレー!ロッコッン!」


 ロコンが堪えてるのを見て、リオルは声を出しながら腕を振って応援をした


 ロコン「う うん・・・!」


 *「・・・よし。そばに もう1ぴき いるな。オマエも のれ」


 ロコンはリオルの応援で耐え続け、数秒経つと誰かが話しかけた。ロコンはもういいのだと思い、木の格子から離れてリオルの方を向いて話しかけた


 *「たぶん リオルのこと いってるんだと おもうよ。ここに のれって」


 ごめんなさい!*はロコンです。やっちゃいました・・・超ショックです


 リオル「(これって だれかかが おちないように してあるのは わかるけど・・・。なんか みょうなんだよね。きょうどがなさそうだし あみめがおおきすぎる というか)」


 リオルは先程ロコンが乗っていたので大丈夫だとは思っているが、どうしてもそれが気になっているようだった


 *「おい!そこの もう1ぴき!はやく のらんか!」


 リオルが木の格子の事が気になって考え事をしていると、どこからか聞こえる声がリオルに早く乗れと急かした

 
 リオル「・・・あっ。おもしろいこと おもいついた」


 リオルはふと何を思い付いたのかわからないが、口に手を当てて悪戯っぽく笑った


 *「ポケモン はっけん!!ポケモン はっけん!!」


 *「だれの あしがた?だれの あしがた?」


 *「あしがたは・・・あしがたは・・・エート・・・」


 穴の中から聞こえてくる声は、何故か先程までロコンの足形はわかったのに何故かリオルの足形はわからないようだった


 *「どうした!?みはりばん!・・・。ん?みはりばん!?みはりばんの ディグダ!どうしたんだ!? おうとうせよ!」


 ディグダ「んーと・・・エート・・・んー?わからないよ このあしがた。みたことないもん」(CV:矢島晶子)


 *「わからないだと!? あしのウラの カタチをみて どのポケモンか みわけるのが・・・。ディグダ。オマエの しごとだろう?」


 ディグダ「でも このあしがたは ホントに みたことないよー・・・」


 ディグダがわからないのは、当然である。何故ならば



 
 ロコン「リ リオル・・・?。なんで さかだちしてるの?」


 リオル「あしがたが わかるんなら てがたでも わかるのかなぁ っておもって」


 ロコンの言った通り、リオルは器用にバランスを取って房を逆さに垂らして、ピンと足を伸ばしたまま逆立ちをしながら格子の上に乗っていた


 *「おまえに わからないあしがたは ないだろう!よくみてみろ!」

 
 ディグダ「んー・・・んー・・・。ごめん、ホントにわからない」


 ディグダに足形をよく見ろと言うポケモンに対してディグダは、わかる筈もないリオルの手形を見続けて本当にお手上げ状態になった


 *「おい!よくみたのか!?」


 ディグダ「みたよー!でも わからないもん!」



 リオル「やっぱ わからないみたいだね。よっと」


 リオルはそろそろ可哀そうだと思い、左足を先に下ろし、次に右足を下ろして逆立ちを止めて普通立ったままに格子の上に乗った


 ディグダ「エート・・・あしがたはぁ・・・あれ・・・?あしがたが かわったような・・・。でも これは・・・。たぶん リオル!たぶん リオル!」


 *「なんだ!たぶんって!? それじゃあ わからないのと いっしょじゃないかっ!」


 ディクダは突然足形の形が変わったのに違和感を覚えたが、何となくリオルの足形だと思い、もう一匹のポケモンに報告した


 しかし、たぶんと言ったのが仇となって怒涛の返事が返ってきた


 ディグダ「だ だってぇー・・・。このへんじゃ みかけない あしがた なんだもん・・・。」


 *「あーもう なさけないな!」


 ディグダ「そんなこと いわれてもぅ・・・。わからないものは わからないよー」


 

 ロコン「・・・。なんか もめてるのかな・・・。」


 リオル「ちょっち おふざけが すぎたかも」


 ロコンとリオルはディクダともう一匹の揉め事を聞きながら、待ち惚けを喰らっていた


 *「・・・・またせたな」


 少しすると、ポケモンの声が聞こえた


 *「まあ・・・たしかに リオルは ここらじゃ みかけないが・・・でも あやしいものでは なさそうだな・・・。よし!いいだろう!はいれ!」


 ポケモンの声が終わったと同時に、檻の様な扉が鉄と鉄が擦り合う音を立てながら上に上がっていき、テントの入り口が開いた


 リオル「うぉっ!?」  ロコン「ひゃー!」


 リオルとロコンは扉が開いたのに驚き、飛び跳ねた


 ロコン「キンチョーしてるせいか いちいちビックリだよ。でも はいれるように なったみたいで よかったね。まだドキドキしてるけど・・・。」


 リオル「うん。そう・・・そ そんなことないよ」


 ロコン「えっ・・・?。・・・とにかく いってみよう」


 リオル「そうだね。」


 リオルは木の絡子から降りて、入り口に入っていくとロコンもリオルに付いて行った


 ロコン「!。こ こんなところに ちかの いりぐちが!!」


 リオル「これを おりるみたいだね」


 入り口に入ると、そこには梯子の様な螺旋状の階段があった。リオルとロコンはそれを使って下りて行った
 


 ロコン「わぁ~!」


 リオル「おぉ~・・・。」


 螺旋階段を下りていくと、広く床は芝生になっていて地下とは思えない程とても明るい空間が目に映った。そこには沢山のポケモン達が集まって、楽しげに話していた


 リオルとロコンは芝生の上を歩いて、キョロキョロと見渡しながら空間の中央より少し下がった所で立ち止まった


 ロコン「ここが プクリンのギルドなのね!ポケモンたちが たくさん いるけど みんな たんけんだい なのかな
あ。」


 リオル「そう・・・かな?(えっ。ケムッソとオオスバメが いっしょにはなしてるけど ふつう あぶないんじゃ・・・)」


 *「おい!」


 リオルはケムッソとオオスバメが楽しげに話している奇妙な光景にポカンとしながら見ていると、誰かがリオルとロコンに呼びかけた


 二匹は声がした方向を見ると、螺旋階段の横にあったもう一つ地下に降りる為の螺旋階段から一匹のポケモンが近づいてきた


 *「さっき はいってきたのは オマエたちだな?」


 ロコン「は はい!」


 ペラップ「ワタシじゃ ペラップ♪ここらでは いちばんの じょうほうつうであり・・・プクリンおやかたの いちのこぶんだ♪

      かんゆうや アンケートなら おことわりだよ。さあ かえったかえった。」(CV:坂口大助)


 口うるさそうな高飛車な言動が目立つ、ペラップは羽をバサバサと払いながらリオルとロコンを追い返そうとした


 ロコン「ち ちがうよ!そんなことで きたんじゃないよ。ワタシたち たんけんたいに なりたくて・・・ここで たんけんたいの しゅぎょうを するために きたのよ。」


 リオル「そうそう。それなのに そのたいどって どうよ」


 ロコンは自分達は探検隊になるために修行に来たと説明し、リオルはペラップの態度が気に入らなかったのか腕を組みながらムスッと眉間に皺を寄せた


 ペラップ「えっ!?た たんけんたい!?」


 ペラップは二匹の来た目的に驚いた。そして少し困った顔をしながら二人に顔を見せないように後ろを向いた


 ペラップ「いまどき めずらしいコだよ。このギルドに でしいり したいとは・・・。あんな きびしい しゅぎょうは もう とても たえられないといって・・・


     だっそうするポケモンも あとを たたないというのに・・・。」


 リオル「(うぅ~わぁ、きいちゃいけないこと きいちゃったかも・・・。)」


 ロコン「ねえ。たんけんたいの しゅぎょうって そんなに きびしいの?」


 ペラップ「はっ!?」


 ペラップの独り言が聞こえたのか、リオルは左目の瞼を下に歪ませ、口の端も斜めに上げて犬歯を出しながら物凄く嫌そうな表情になり、ロコンは修行が厳しいのかどうかを聞いた


 ペラップ「いやいやいやいやいやいや!!そ そんな ことないよ!」


 ペラップは慌てながら翼をバサバサを羽ばたかせ、ピョンピョンと飛び跳ねながら否定した 


 ペラップ「たんけんたいの しゅぎょうは とーっても らくちん!そっかー♪たんけんたいに なりたいなら はやく いってくれなきゃー♪フッフッフッフ♪」


 リオル「(やべぇ ブラックきぎょうてきな とこにきちゃったかも)」


 ロコン「・・・なんか きゅうに たいどが かわったね・・・。」


 リオル「うむ。とんでも ないとこ きちゃったかも しんないよ」


 突然態度の口調と態度が変わったペラップを見て、ロコンとリオルはヒソヒソと小声で呟いた


 ペラップ「じゃ さっそく チームを とうろくするから ついてきてね♪」

 
 ペラップは嘘か本当かわからない明るくリオルとロコンに言うと、螺旋階段に向かった


 リオル「ロコン かんがえるなら いまのうちだよぉ?。このあぶなそうな ところから ひきかえすの」


 ロコン「そ それはやだよ!ゆうきをだして やっとはいれたのに!」


 リオル「そうだけど・・・。」


 リオルは明らかにここは怪しすぎると思い引き返そうと、ロコンに提案したが、ロコンは初めてリオルの言葉を拒否した


 ペラップ「なに してんの?こっちだよ♪さあ はやく♪」


 ペラップは付いてこない二匹に呼びかけた。リオルとロコンは数秒顔を見合わせて、ロコンは目からキラキラと光りを放ち、リオルはそれを浴びてついに心が折れた様で


 ペラップの後に付いて行った。ロコンはふふんとちょっと得意気に笑ってリオルの後を追った


 
 螺旋階段を下りると、一番下の地下に着いたようで螺旋階段はそこで止まっていた


 ペラップ「ここは ギルドの ちか2かい。おもに でしたちが はたらく ばしょだ。チームの とうろくは こっちだよ。さあ」


 ペラップは二匹を案内して、すぐ左にある扉の前に立った


 その時ロコンが何かを見るけて走った。その先にはあったのは、ただの窓だった


 ロコン「わあ!ここ ちか2かい なのに そとが みえるよ!」


 ペラップ「いちいち はしゃぐんじゃ ないよ!このギルドは ガケのうえに たっている。だから そとも みえるんだよ!」


 ペラップはロコンに注意をして、ギルドが崖の上に立っている事を説明した


 ロコン「へえ~っ。」


 リオン「(それって ぎゃくに なんかこわいなあ~。どしゃくずれとか あったらどうすんのよ)」


 ペラップ「さあ ここが プクリンおやかたの おへやだ。くれぐれも・・・くれぐれも そそうが ないようにな。」


 リオル「(そんな やばいのか プクリンおやかたって やつは・・・。)」


 ペラップが何か意味深気な言葉を言ったのに、リオルは肩に付いていた埃を払った。ペラップは一息ついて、扉に向かい直った
 


 ペラップ「ぴゃかたさま。ペラップです♪はいります。」


 ペラップは丁寧な口調でそう言うと、両開きの扉を開けた。ペラップは入れとリオルとロコンに言うと、リオルは息を大きく吸って勢いよく息を吐いて入って行き


 ロコンも戸惑いながらもリオルの後を付いて行った


 
 ペラップ「おやかたさま。こちらが こんど あたらしく でしいりを きぼうしている ものたちです。」


 ペラップは後ろを向いて立っているプクリンにリオルとロコンを紹介した。しかし、プクリンは微動だにせず後ろを向いたままだった

 
 ペラップ「おやかたさま・・・。・・・おやかたさま?・・・。」


 ペラップは反応しないプクリンを何度も呼んだ。リオルは眉を顰めてプクリンの背中を見続けた


 プクリン「やあっ!!」


 突然プクリンが振り向いて、大声を出したのにロコンはビックリして飛び跳ね、リオルは少し肩をビクつかせた


 プクリン「ボク プクリン!ここのギルドの おやかただよ?たんけんたいに なりたいんだって?」(CV:小林ゆう)


 ロコン「は はい!」


 リオル「う うん」


 プクリン「じゃ いっしょに がんばろうね!とりあえず たんけんたいの チームめいを とうろくしなくちゃ。キミたちの チームのなまえを おしえてくれる?」


 ロコン「ええ? チームのなまえ?」


 リオル「どうしたの?」


 ロコン「チームの なまえなんて かんがえて なかったよ。リオル。なにか いいなまえ ある?」


 リオルはロコンの無茶ぶりに似た質問に、一瞬戸惑ったが、腕を組んで考え始めた


 リオル「・・・かぜ・・・」


 ロコン「えっ?なに・・・?。」


 リオルはポツリと何か呟いたのだが、ロコンは上手く聞き取れなかった


 リオル「「はるかぜ」・・・ってのは どうかな?」


 リオルはあまり納得いかないと思っているのか、後頭部を掻きながらロコンに考えたチーム名を言った


 ロコン「・・・「はるかぜ」!?はるかぜ!!」


 リオン「う うん・・・。なんか ふまんある?」


 リオルはロコンが自分が考えたチーム名を聞いて、何か不満があるのかと心配になった


 しかし、ロコンは首を横に振って目を輝かせた


 ロコン「ぜんぜん!いいなまえだね!うん!きにいったよ!」


 リオル「そ そう・・・そ そうだろ!?いいなまえだろ!」


 リオルは拍子抜けした後、一瞬照れたが顔を横に振って我に戻り、生意気に腕を組んだ


 プクリン「きまりだね!じゃあ はるかぜで とうろくするよ。とうろく♪ とうろく♪みんな とうろく・・・」


 プクリンはおまじないの様に呟いた後


 プクリン「たあ――――――――――――っ!!」


 高く飛び跳ねて、叫んだ。一瞬部屋の中がフラッシュしたような感覚を覚えた


 プクリン「おめでとう!これで キミたちも きょうから たんけんたいだよ!」


 ロコン「ホ ホントですか!あ ありがとうございます!」


 リオル「(あれで とうろくなんだ・・・。 てっきり なにかカミみたいなのに かくのかと おもってた)」


 プクリン「きねんに これを あげるよ」


 プクリンはポケモンたんけんたいキットをリオルとロコンの前に置いた


 ロコン「ポケモンたんけんたいキット?」


 プクリン「うん。たんけんたいに ひつようなもの なんだよ。はやく なかを あけてみて」


 プクリンに言われたようにロコンはポケモンたんけんたいキットを開けてみた


 その中には 白くて丸い羽が生えているようなバッジ「たんけんたいバッジ」、くるくる巻に巻かれた「ふしぎなちず」、しっかりとした革で作られた新品の「トレジャーバッグ」が入っていた


 ロコン「わあ~!いろいろ はいってる!!」


 リオル「うん。これは なにかな?」


 リオルは「たんけんたいバッジ」を手に取ると、プクリンは説明をしてくれた


 プクリン「まず 「たんけんたいバッジ」。たんけんたいの あかしだよ。そして 「ふしぎなちず」。とてもべんりな ちずなんだよ。


      さいごに「トレジャーバッグ」。ダンジョンで ひろった どうぐを とっておけるんだよ。


      また キミたちの これからの かつやくによって バッグのなかみも どんどん おおきくなっていくとい・・・とても ふしぎなバッグなんだよ♪」


 リオル「(・・・ようは それって ただ ブカブカになるから なんじゃないのか?)」


 プクリン「トレジャーバッグの なかを みてごらん」


 ロコンはトレジャーバッグを覗いてみた。リオルもつられて中身を覗いた


 その中には「みずいろスカーフ」と「ピンクリボン」が入っていた


 プクリン「その2つの どうぐは とくべつなもの。キミたちの たんけんに きっと やくだつと おもうよ♪」


 ロコン「あ ありがとう!ワタシたち これから がんばります!」


 リオル「ま、ます」


 ロコンは嬉しそうにプクリンにお礼を言い、リオルも躊躇しながらも頭を下げた


 プクリン「うん。でも まだ みならい だから がんばって しゅぎょうしてね!」


 ロコン「はい!」


 リオル「オッス」


 ロコンとリオルが返事をすると、プクリンは嬉しそうにニコニコと笑っていた


 ロコン「リオル!がんばろうね!!」


 リオル「お おう!」


 ロコンの言葉にリオルは、握り拳を作って頷いた




 ペラップ「ここが オマエたちの へやだよ♪」


 ペラップはリオルとロコンをこれから修行をするために生活する部屋に案内した


 リオル「おぉ~ ツインルームか。いい~ねぇ~」


 ロコン「ワ~イ!ベッドだあ!」


 リオルはベッドが二つあることにちょっとだけホッとしていた。何故ならロコンは牝であるため、無意識に異性としてロコンを見ているからベッドが一つだけと言う事になったら


  どうしようかと思っていたからである。そんな気遣いをロコンは気付くはずも無く、ベッドの上に飛び乗った


 ペラップ「これから オマエたちには すみこみで はたらいてもらう。あしたから いそがしいぞ♪じゃやおき しなきゃならんし きそくも きびしい。


     よふかし しないで きょうは もう はやめに ねるんだぞ♪じゃあな。」


 ペラップは諸注意を言って、出入り口のドアを開け部屋から出て行った


 ロコン「はぁ~ リオルも ねてみなよ。すっごく ふかふかで きもちいいよ」


 リオル「ああ うん。わかった」


 リオルはベッドに寝転んでいるロコンの誘いに乗って、隣のベッドにゆっくりと座った


 リオル「(ああ なんだろ・・・。ポケモンに なってるから おちつくのかなぁ・・・。)」


 ロコン「ねっ?きもちいいでしょ?」


 リオル「うん・・・すっごく」


 ロコン「あっ そうだ!リオル プクリンから もらった これ」


 ロコンは肩に掛けてるトレジャーバッグから「みずいろスカーフ」と「ピンクリボン」を取り出した


 ロコン「せっかくだから つけてみようよ」


 リオル「うん いいよ。じゃあ ボクは」


 ロコン「ワタシは 「みずいろスカーフ」がいいな!」


 リオル「え(マジか ロコンは おんなのこだから 「ピンクリボン」を えらぶと おもってた)」


 ロコン「あっ リオルがさきに きめていいよ。これからは リオルが リーダーだから」


 リオル「あっ・・・。う うん・・・じゃあ これで」


 リオルは震える手で一瞬「みずいろスカーフ」に手を伸ばしたが、ピクッと手が止まり「ピンクリボン」をガッと鷲掴みした


 ロコン「あっ じゃあ ワタシは 「みずいろスカーフだね!」


 リオル「う うん・・・。」

  
 リオルは苦笑いをした後重く溜息をついて、今更交換しようと言いにくくなったので、「ピンクリボン」を首に巻いた


 リオル「・・・(ピンクか・・・。まぁ ロコンが みずいろがいいみたいだし しかたないか)」


 リオルはロコンを見ると、前足でスカーフを巻くのが難しいのか巻くのに苦戦していた


 リオル「やってあげるよ ロコン」


 ロコン「あっ ありがとう リオル」


 リオルはロコンの後ろに立って、スカーフを受け取ってから首の前に回し、項部分で結ぼうとしたのだが今度はリオルも巻くのに苦戦し始めた。


 リオルの手は3本指なので元々人間だったリオルは通常では5本指を使って、巻くので3本指で巻くのが難しいようだ


 若干焦ってリオルは前かがみになりながら結ぼうとした。その時ふと、スンと匂いを嗅ぐと甘い香りがした


 リオル「(あれ・・・。なんか いいにおいが・・・)」


 リオルは何の匂いだろうと前を向くと、ロコンから香ってきたのがわかった。虫ポケモンが好みそうな花の香りがして、少しお日様の匂いも混ざった何とも不思議な匂いだが


 リオルにとって初めて香ったので、少しの間惚けていた


 ロコン「?。どうしたの?」


 リオル「!。あ ううん! なんでもない!」


 リオルは突然ロコンが話しかけてきたのにビックリして慌ててスカーフを結んだ


 リオル「はい。むすんだよ」


 ロコン「ありがとう リオル」


 そして、時間が過ぎて完全に夜になり、月が優しく光を照らしていた


 リオルは仰向けになり自分の腕で腕枕をして、ロコンはしっぽを抱き枕にしてそれぞれ自分のベッドに寝転んでした


 ロコン「・・・。・・・・。・・・ねえ リオル。まだ おきてる?」


 リオル「うん(いろいろ かんがえることが おおすぎて ねれないよ・・・)」


 ロコンは薄眼を開けながらリオルに話しかけると、リオルはまだ目を開けたまま天井を見つめて考え事をしていた

 
 ロコン「ワタシ きょうはもう ずっと ドキドキだったけど・・・でも おもいきって ここにきて よかったよ。プクリンも もっと コワイかと おもったけど 

     あんがい やさしそうだったしさ・・・。」


 リオル「そうだね。ペラップが くれぐれも って2かいもいうから どんなポケモンか ちょっとあせったと」


 リオルは初めてプクリンを見た時、拍子抜けしたのに少しおかしくなってふふっと吹いた


 ロコン「あはは・・・。あしたから また いろんなことが ありそうだけど でも ワタシ そんなに こわくない。ぎゃくに これから どんな 

     ぼうけんが あるんだろうって ワクワクしてるんだよ」


 リオル「・・・そっか」


 リオルはロコンが少しだけ、自信を持てたのに嬉しさを感じて微笑んだ


 ロコン「・・・すこし ねむくなっちゃった・・・。あしたから がんばろうね。じゃあね。リオル・・・。」


 リオル「うん。おやすみ」


 ロコン「おやすみなさい・・・。」


 ロコンはそう言い残して、寝息を立てながら眠りについた


 リオルはロコンが寝たのを確認し、微笑んでから再び天井を見つめた


 リオル「・・・・・。(なんか あっとういう まに ギルドに にゅうもん しちゃったな・・・。たしかに ロコンと いっしょにいるのも たのしそうだけど・・・。


     でも・・・それよりも・・・ボクは いったい・・・なにもの なんだろ・・・。


     だいだい どうして ボクは ポケモンに なっちゃったんだろ。それに なんで あの はまべで ねてたんだろ・・・。)

    
      ・・・・・・ふあぁ~、ボクもねむたくなっちゃった。まあ いま かんげても しかたないし・・・とりあえずは ギルドのしごとを がんばろう・・・。


     そうすれば・・・きっと なにかみえてくる・・・しんじつも・・・そのうち・・・きっと・・・」


 リオルは段々と意識が薄れていき、ロコンと共に眠りについた。

今日はここまで。

ちなみにロコンの「みずいろスカーフ」はオリジナルのものです。

空の探検隊で知ってる方は、ご存知かもしれませんがw多分、知らない人が多いと自分は思います

あの、辞典よりもぶ厚い攻略本で、それに主人公のポケモンが載っているページでロコンが水色のスカーフをしていたので、それにしました


 次の朝、と言うよりもまだ星が点々と見えるぐらいの群青色の空が広がっている早朝。リオルは薄く目を開いた。

 
 オレンジ色の目を半目にしてまだ寝惚けている様で、見覚えのない天井を見てどこだろうと思い、少しだけ重い上半身を起こした


 リオル「・・・・。あっ そっか ボクは・・・」


 リオルは隣で寝ているロコンを見てすぐに、ポケモンになった事を思い出して自分の手と顔を触ると、改めて夢ではなかったと認めた


 リオル「・・・まだ たいようも でてないや・・・。」


 ベッドから降りて、窓に近づき外を見た。まだ太陽は出る気配はせず、少し肌寒いシーンと静まり返った時間帯に起きた様だった


 リオルは完全に目が覚めたので自分の両手の指を絡ませてくぅっと声を出しながら背筋を伸ばした


 はぁっと独特の快感を味わって満足げに溜息をつくとロコンが目を覚まさないように静かに歩いて、ドアをゆっくりと開けた


 リオル「・・・よしっ。」


 先にリオルは部屋から出て、最後にロコンが起きてないか確認して静かにドアを閉めた


 地中を円筒状に掘った通路を進んで行く途中、大きな鼾が聞こえた。リオルは耳を使って鼾が聞こえてくる左側をみると、リオルとロコンの部屋と同じ様なドアがあり、そこから聞こえていた


 リオル「・・・。でっかい いびきだ こと」


 リオルは少しあしらう様にドアを見たまま呟き、通路を数進んで行った。そして昨日ペラップが教えてくれた地下2階の広場に出た


 まだ誰も起きていないのか、不気味な程、静まり返っていた。


 リオル「・・・なんだ はやく おきすぎちゃったのかな。」


 リオルはもう一度寝ようかなと考えたが、もう冴えてしまったので寝ることは出来ないと判断した。


 リオル「・・・!。そうだ。」


 リオルは突然何かを思い出した様に、螺旋階段の方に向かい上って行った


 地下1階に着くと、ふとリオルは階段に足を乗せた瞬間ある事を思い出した


 リオル「そういえば・・・。とびらが ひらいてないかも しれないな・・・。」


 リオルは足を一回降ろして、うーんと口に手をあてながら呻った後、一応上がってみようと思い螺旋階段を上った


 
 そして、螺旋階段を上り終えると、偶然にも扉は開いていた


 リオル「あっ なんだ あいてたんだ」


 リオルは開いていた事に微笑みながらホッとして、テントの入り口から出て行った

>>57
 あっ。わかりました、そうします。

 はい。ただ単に水色リボンをスカーフにしただけです

CV誰って言われただけで声がわかるのか……俺には無理だわ

 >>59
 誠に申し訳ありません。今度から、見てくださっている方のご想像に任せることにいたします


 リオル「・・・。ここに 来れば 何か手がかりがあるのかと 思ったけど・・・。やっぱり 何も無いや・・・。」


 リオルは自分がロコンと初めて出会った海岸に来ていた。海の向こうから太陽が顔を出そうとしているのか、水平線に沿ってオレンジ色の光が砂浜を照らしている。


 波の音だけが聞こえる海岸で、一匹佇むリオルは朝日を眺めた。段々と太陽が出てきて辺りが明るくなり始めた


 リオル「・・・ん?。」


 その時、何か光が目に当たってるに気付き横を向いた。太陽の光で反射されるように何かが光っていた


 リオル「何だろう・・・。」


 リオルは光っている何かに、近づいてみると砂の中に埋まっているのがわかった


 リオルは膝を砂浜に付いて膝立ちになり、手で埋まっている何かを掘り始めた


 すると、砂の中に埋まって光っていた、何かの全貌が明らかになってリオルは目を見開いた


 リオル「こ これって・・・。」


 リオルは掘って空いた穴に手を突っ込んで埋まっていたモノを引っこ抜いた。そして、出てきた物は・・・


 リオル「帽子とゴーグル・・・だよね。飛行士とかが着ける・・・。」


 それは茶色い革で内側はフワフワとした綿で作られた飛行士用の帽子と黒い縁のゴーグルだった


 リオルは太腿に帽子とゴーグルを叩きつけながら砂を落として、中々落ちない砂はどうしようかと考えるとあっと声を出して突然走り出した


 
 リオルは真っ直ぐ行くとプクリンのギルドがあり、右と左にも道がある十字路の交差点で、屋根の下に中心に水が貯まる様に掘られた岩が置いてある所で


 水を使って砂を落としていた


 一通り砂を落とすと、付着した水を振るい払った。水は冷えていたので手が少し悴んだが、そんな事は気にせずに、帽子とゴーグルを見た


 リオル「・・・名前とか 書いてないのかな?」


 リオルは帽子とゴーグルの至る所を見てみたが、何も書かれてはいなかった


 リオル「無いか・・・。まぁ これが 人間の物と 決まったわけじゃないからね。ポケモンの 物かもしれないし。とりあえず 持っとこう」


 そう言うとリオルは帽子を自分の頭に被った。まだ乾いていないので頭が冷たく感じたがすぐに慣れて、ゴーグルも付けた


 帽子とゴーグルは奇跡的にリオルの頭にフィットしていた。リオルは水が貯まっている岩を覗きこんだ。


 リオル「・・・。うーん 似合ってるじゃない。ボクにピッタシだ」


 リオルは手に顎を乗せて、目をキリッとさせ恰好を付けた


 リオル「なーんて してる場合じゃないや。ギルドに戻ろう」


 リオルは自分でやって恥ずかしくなったのか照れ笑いをしてギルドに続く道を歩いて行った


 やがてすっかり朝になっており、世界は明るい太陽の光に包まれた。


 リオルがギルドに戻ろうとしている、その頃ロコンはまだスヤスヤと自分のしっぽを食べ物だと思い込んでいるのか、甘噛みしながら寝ていた


 その時誰かがドアを開けて、ズカズカと入ってきた


 *「おいっ!!おおおっぃっっっっっ!!起きろおおおおおおお――――!!!朝だぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!!」


 その大地を揺るがすような大声は、部屋の中に響きロコンの鼓膜に衝突して脳内にまで響いた


 ロコン「ひゃぅぅ!?な、何!?どげんしたの!?」


 ロコンは驚いて飛び起き、何故かいつもと全く違う喋り方でパニックになりながら周りをキョロキョロと見渡した


 *「いつまで 寝てンだよ――――っ!!早く 起きろ―――――っ!!」

 
 ロコン「くひぃ~~~~!み 耳がぁ・・・。」


 ロコンはまたもやポケモンの大声を耳に直で聞いてしまい、頭がクラクラし始めて足元が覚束なくなってきた


 ドゴーム「寝惚けてンじゃね――――!俺は ドゴーム。弟子の 一匹だ。急げ!集合時間に 遅れると とんでもない事になるぞ!


      もしも プクリンおやかたを おこらせて・・・その げきりんに ふれたひにゃ・・・」


 ドゴームは普通に話しても大声のままでロコンにプクリンが怒ると、どうなるかを話し始めた


 ドゴーム「あの おやかたの・・・たあ――――――――――――――っ!!・・・をくらったひにゃ・・・。ああ かんがえただけでも おそろしい・・・」


 ドゴームはプクリンが怒った時、何が起こったのかわからないが体をブルブルと震わせた


 ドゴーム「とにか―――くっ!お前が 遅れたせいで こっちまで とばっちり喰うのは ゴメンだからな!早く 支度 しろよな!!」


 そう言うとドゴームは急いでドアを開けて部屋から出て行った


 ロコン「うう・・・まだ 耳が キーンとしちょる・・・。何か 支度とか 言ってた様な 気が・・・。えっ!」


 ロコンはクラクラしながら頭の中でドゴームの言っていた事を整理しながら、今までの事を思い出した


 ロコン「あっ そっか。ワタシ プクリンのギルドに 弟子入り したのよね。ん?と言う事は・・・」


 ロコンは先程までの喋り方と打って変わって普通の喋り方になり昨日の出来事を振り返りながら、思い出して一筋の汗を流した


 ロコン「わー 寝坊だよ!いそごう! リオル・・・って あれ!?居ない!?」


 ロコンは隣に寝ていると思っていた筈のリオルが居ないのにパニックになりそうになったが、多分先に行ったのだろうと思い、急いでトレジャーバックを肩に掛けて部屋を飛び出した

 
 ロコンは通路を走って、広場に出ると弟子のポケモン達が綺麗に横5列に並んで集まっていた


 ドゴーム「遅いぞ! 新入り!!」


 ペラップ「おだまり!お前の 声は 相変わらず うるさい!!」


 ドゴームはロコンに注意をすると、声が大きすぎて逆にペラップに怒られてしまった


 ドゴーム「う―――・・・。」


 ドゴームはペラップに怒られて拗ねたのか口を噤んだ。ペラップは弟子のポケモン達が集まっているか見渡して、全員居るのを確認した


 ペラップ「全員 集まった ようだな」


 ロコン「あ あれ?リオルが いないんだけど・・・。」


 ロコンはポケモン達の中にリオルが居ないのに気付いて、ペラップに焦りながら教えた


 リオル「呼んだ?」


 すると螺旋階段を下りてきたリオルがキョトンとしながら、ペラップの前を通りロコンに近寄った


 ロコン「あっ リオル~ どこに行ってたの?心配したんだから」


 リオル「ごめんごめん。ちょっとね」


 ロコンは先に行っていると思い、行ってみると居なかったリオルが現れたのに頬を膨らませた。リオルは苦笑いをしながらロコンに謝った


 ペラップ「では 改めて これで 全員 集まった。よろしい♪では これから 朝礼を 行う。」


 横に整列するため、前列の一番右端にリオルは並んでロコンはその後ろに並んだ


 ペラップ「おやかたさまー♪全員 揃いました♪」


 ペラップはプクリンが居る部屋のドアに向かってそう言うと、ドアが開いてプクリンが出てきた


 ペラップ「それでは おやかたさま♪一言 お願いします。」


 プクリン「・・・・ぐうぐう・・・ぐうぐう・・・ぐーう ぐうぐう・・・・。」


 リオル「(えっ)」


 *「ヒソヒソ(プクリンおやかたって 相変わらず すごいよな・・・。)」


 *「ザワザワ・・・。(ああ。ホントそうだよな・・・。)」


 *「ヒソヒソ・・・。(ああやって 朝は 起きてるように 見えて・・・。)」


 *「ザワザワ・・・。(実は 目を 開けながら 寝てるんだもんな・・・。)」


 リオル「(えぇ~ 何それ すげぇ)」


 ペラップ「ありがたい お言葉 ありがとうございましたぁ♪」


 リオル「(何も 言ってないようにしか 見えなかったけど・・・。)」


 リオルは心の中でそう思って、口には出さず目を閉じて言わないでおこうと決めた


 ペラップ「さあ みんな♪おやかたさまの 忠告を 肝に 銘じるんだよ♪さいごに♪朝の 誓いの言葉!はじめッ♪」


 ペラップの合図と同時に弟子のポケモン達が誓いの言葉を大きな声で言い始めた


 リオルとロコンは何の事はわからないので、黙って誓いの言葉を聞き始めた


 みんな「せえ~~のっ!ひとーつ!しごとは ぜったい サボらなーい!」


 リオル「(まぁ 普通だな)」


 みんな「ふたーつ!だっそうしたら おしおきだ!」


 リオル「(おい 待て。おかしいぞ)」


 みんな「みっつー!みんな えがおで あかるいギルド!」


 リオル「(脱走したらお 仕置きだの 時点で明るくないだろうよ)」


 ペラップ「さあ みんなっ♪仕事に かかるよ♪」


 みんな「おお――――――っ!!」


 弟子のポケモン達はペラップの声掛けに返事をして、それぞれの仕事場に向かった


 リオルとロコンはポツンとその場に立ったまま、どうしていいか困り始めた


 ロコン「ワタシ達は・・・どうしたら いいのかな?・・・。」


 リオル「ペラップ ボク達は どうすればいいの?」


 ロコンの質問にリオルは素っ気なくペラップに聞けばいいと思い、ペラップを呼びかけた


 ペラップ「ああ オマエ達は こっちだ♪」

 
 ペラップは先に螺旋階段を上って行き、リオルとロコンは顔を見合わせた後にペラップの後を追いかけた


 
 ペラップは地下1階に出ると、入ってすぐ右にある何か書かれている紙が貼られてあるボードの様な物の前に立ち、リオルとロコンは立っているペラップの前に立った


 ペラップ「オマエ達は 初心者だからね。まずは この 仕事を やってもらうよ♪これは 掲示板。各地の ポケモン達の 以来が ここに 集まってるんだ。」


 ペラップはリオルとロコンに何をしてもらうかを説明し始め亜t


 ペラップ「最近 悪いポケモンが 増えてるのは 知っているよな?」


 ロコン「うん。何でも 時が 狂い始めた 影響で・・・悪いポケモン達も 増えてるんでしょ?」


 リオル「(時が 狂い始めてる?時って 時間か?それが おかしくなって 悪いポケモンが増えてる・・・。いったい どういうこと?)」


 ペラップ「その通り。時の 影響で 悪いポケモンが わんさか 増えてるせいか・・・この 掲示板も 最近 特に 依頼が 増えているんだ。まだ・・・これも 時の 影響なのか どうかは わからないが・・・


      最近 各地に 広がって 来てるのが・・・不思議のダンジョンだ。」


 リオル「不思議の・・・ダンジョン?」


 ロコン「リオル。昨日 ワタシ達で いせきのかけらを 取り返したよね?あそこも 不思議のダンジョンだったのよ。不思議のダンジョンは 入る度に 地形が 変わるし 落ちている 道具も変わる。


    途中で 倒れると お金が 半分 無くなるし・・・道具も 半分ぐらい 無くなることが あったりして・・・


    ダンジョンの 外に 戻されると言う・・・ホント 不思議な場所 なんだけど・・・でも!行く度に いつも 新しい 発見が あるから・・・探検するには 本当に 魅力的な 場所なのよ!」


 リオル「そ そっか」


 ロコンはリオルに目を輝かせて、不思議のダンジョンについて説明するとペラップは嬉しそうにしていた


 ペラップ「何だ!よく 知ってるじゃないか♪それなら 話が 早い♪依頼の場所は 全て 不思議のダンジョンだからな。さて・・・では どの 依頼を やってもらおうかな♪」


 ペラップは掲示板に張られている依頼を見ながら、リオルとロコンが出来そうな依頼を選んだ


 ペラップ「うん♪これが いいかな?」


 ペラップは一枚の依頼を選んで、リオルとロコンの前に置いた


 ロコン「え~何々?・・・」


 「はじめまして。ワタシ バネブーと 申します。ある日 ワタシの 大事な真珠が 盗まれてたんです!


  真珠は ワタシにとって 命。頭の上に 真珠が ないと ワタシ 落ち着かなくて もう できません!


  そんな時!ワタシの 真珠が 見つかったとの 情報が!どうやら 岩場に 捨てられた らしいんですが・・・


  その 岩場は とても 危険な所らしく・・・ワタシ 怖くて そんな所 いけませ―――ん!


  ですので おねがい。誰か 岩場に 行って 真珠を 取って来て くれないでしょうか?


  探検隊の 皆さん おねがいします!     
                       バネブーより」


 と、依頼にはそう書かれていた


 ロコン「・・・って これ・・・ただ 落し物を 拾ってくるだけじゃない!?」


 ロコンは探検隊なら探検隊らしく冒険の様なものをするのかと思いきや、全く別の事をやるのに青筋を立てて怒った

 
 リオル「いよぉ~しよし ロコン」


 ロコン「リオルも 何か言ってよ」


 リオル「行こう。真珠を取りに」


 ロコン「そうそう 真珠を取りに行こう・・・ええぇぇ~~~~~~っ!?」


 ペラップ「よしよし じゃあ 頑張ってね♪」


 ロコン「ちょ ちょっと待って!リオル!ワタシは もっと 冒険したいよ!お宝を 探したり 知らない場所を 冒険したり とかさあ・・・。」


 リオル「バカじゃないの!アンタ!」

 
 ロコン「ひゃ――っ!」


 突然甲高い声でリオルが青筋を立てて怒ったのに、ロコンは驚いた
 

 リオル「こっちは 泊めさせてもらっている上に 仕事まで 貰えてるだよ!?(ブラック企業みたいな とこだけども)それにね ボクァ 冒険を始める前にね ワンクッション 何か挟まないと 行けないよ!怖いから!」


 ロコン「ううっ・・・。・・・そうだよね ごめん リオルは ここに来たの 初めてだから 怖いのは当たり前だよね・・・。」


 リオル「ったくぅ」


 ペラップ「さあ 話は済んだら 早く 仕事に 取りかかってくれ♪」




 
 
 しばらくして、リオルとロコンは真珠の落し物があるとと言われる岩場に到着した



 ロコン「ここが 岩場の 入り口ね。バネブーの 依頼だと 真珠は ここのB7Fに あるって 事だけど・・・とても 危険な 場所らしいから 気を付けて行こうね。リオル!」


 リオル「もちろん!安全第一で行こうよ」


 ロコン「別に 安全じゃなくても いいのになぁ・・・。少しだけスリルが あっても いいと思うし・・・」


 リオル「ボクァね!ホントに この世界のこと 何っにも わかんないんだよ!?そして 記憶も無いし!どれ程 怖いか ロコン わかるの!?」 


 ロコン「ご ごめんね。そうだよね・・・。」


 リオル「・・・こっちも ごめん。ロコンが 冒険をしたいって 気持ちは わかるんだよ?わかるんだけど・・・。ボクは嘘をつけません」


 ロコン「そっか・・・。ううん リオルは 悪くないよ。こっちも ごめんね 自分の事ばっかり 考えてて・・・」


 リオル「ロコン・・・。い いいよ。あ ありがとう」


 ロコン「うん。リオル!がんばろうね!」

 
 リオル「おう!」


 リオルとロコンは頷き合って、岩場の入り口にへと入って行った

 今日はここまで

 リオルが「ボクァね」って言うのを自分で書いた時、ふと大泉洋さんが思い浮かびましたw

 水曜どうでしょう、最高です!

ギリ時間取れましたので、ちょっとだけ更新します!


 岩場の最初のフロアに入るとすぐに階段が見つかり、次のフロアに向かった。


 階段で移動して次のフロアに出ると、少し広いぐらいの空間に出た。入り口が1つしかないので、その通路を進んで行き
通路を進み続けて、また少し広いぐらいの空間に出た。


リオル「また 入り口が 1つしかないね」


 ロコン「そうだね。でも 分かれ道よりかは 安心だね」


 リオル「その通りだね」


 リオルとロコンは、また1つしかない入り口に入っていった


 通路を真っ直ぐ進んで出口から出ると広い空間に出て、そこに階段があった

 
 その階段に向かおうとした時、遠くに居るので姿は見えないが動物的・・・もといポケモン的感覚なのか、二匹が接近して来るのがわかった


 リオル「おっと やばい。行こう!」


 ロコン「うん!」


 リオルとロコンは慌てずに階段に向かい、次のフロアに向かった




 次のフロアに出た途端、アノプスが現れた


 アノプス「ノプスァー!」


 リオル「一旦 引き付けてから 技を出すよ」


 ロコン「う うん!」


 リオルの指示にロコンは近付いてくるアノプスに怯えながらも近付いてくるのを待った。そしてアノプスがすぐ目の前まで近づいて来た


 リオルは「でんこうせっか」をくりだした!
 こうかは いまひとつのようだ・・・
 アノプスに8ダメージ!

 ロコンは「ひのこ」をくりだした!
 アノプスに18ダメージ!
 アノプスをたおした!


 アノプス「ノプスァ~・・・」


 リオル「ふぅ・・・。ボクの「でんこうせっか」じゃ 効果はあんまりない みたいだね」


 リオルは目を回して倒れたアノプスを見ながら、自分の技が余り効かないことがわかり、少々苦い顔になった


 ロコン「相性を 考えながら 技を 繰り出せばいいと 思うよ」

 
 リオル「だね。じゃあ 行こう」


 リオルは背後にある入り口に入っていき通路を進んで行った


 そして、通路の出口から出ると、広い空間に出てそこに 階段を見つけた

 
 リオル「あった」


 リオルは階段に向かおうとした時に階段の近くに何か落ちているのを見つけて、階段で次のフロアに移動するのを後回しにしてその落ちている何かを拾った


リオル「これは・・・リンゴ?。おっきいね」


 ロコン「おおきなリンゴだよ。それを お腹が空いて倒れそうになる前に 食べると お腹一杯になるんだよ」


 リオル「へぇ~。じゃあ トレジャーバッグに 入れて」


 ロコン「うん」


 リオルはロコンにおおきなリンゴを渡して、階段に戻ろうとした時リリーラが現れた


 リリーラ「リリラー!」


 リオル「わっ!・・・効果 あるのか わからないけど 先手必勝!」


 リオルは「でんこうせっか」をくりだした!
 こうかは いまひとつのようだ・・・
 リリーラに9ダメージ!


 リリーラ「リリラー!」


 リオル「やっぱ 効果ないか!」


 一歩近づいてきたリリーラに、リオルはこうげきをした!
 リリーラに4ダメージ!
 
 ロコンは「だましうち」をくりだした!
 リリーラに11ダメージ!
 リリーラをたおした!


 リリーラ「リリラ~」


 カラナクシ「カラナー!」


 リリーラを倒した直後カラナクシが出現した


 リオル「おっと またか・・・。しかも 出口から もう1匹来てるな」


 リオルは直後に出現したカラナクシの後ろからも、もう1匹のカラナクシが近づいてきてるのに気づいた


 ロコン「ど どうしよう!?」


 リオル「慌てないで ここは 冷静に対処しよう」


 ロコン「う うん・・・。すぅ~ はぁ~・・・。」


 ロコンは2匹同時に出現したカラナクシに慌てそうになったが、リオルの言葉に冷静になろうと深呼吸をした


 リオル「まず 一番近くの カラナクシを!」

 
 リオルは「でんこうせっか」をくりだした!
 カラナクシに11ダメージ!
 

 カラナクシは「どろあそび」をくりだした!
 「どろあそびじょうたい」になった


  リオル「わっ!・・・汚れるでしょうが!」
 

 リオルは「でんこうせっか」をくりだした!
 カラナクシに11ダメージ!
 カラナクシをたおした!


 カラナクシ「カラナー!」


 リオル「もういっちょ!。」


 リオルは「でんこうせっか」をくりだした!
 カラナクシに10ダメージ!


 リオル「ロコン!」
 

 ロコン「任せて!」


 ロコンは「だましうち」をくりだした!
 カラナクシに12ダメージ!
 カラナクシをたおした!


 カラナクシ「カラナ~・・・」


 カラナクシは倒れた拍子に何を落とした。それは小さな種だった


 リオル「これも 食べ物なの?」


 ロコン「あっ!。それは 食べちゃダメだよ!」


 リオル「え?」


 ロコン「それは すいみんのタネと 言って 敵に 投げると 少しの間 眠るの。自分が食べちゃうと 自分が寝ちゃうから 気を付けてね」


 リオル「あ そっか。危ない危ない」


 リオルは すいみんのタネを ロコンに渡して 階段を使って 次のフロアに向かった。



 
 次のフロアに出ると、空間の端に何か落ちてるのを見つけた


 リオル「これも・・・すいみんのタネ?」


 ロコン「ううん。これは いやしのタネだよ。これを食べると 悪い状態が 回復するの」


 リオル「へぇ~。タネって 色々種類あるんだね」


 リオルは いやしのタネを ロコンに渡して 入り口に入って行き通路を進んで出口を見つけ出てみると、小さな空間に出た。


 すぐ足元にポケが落ちていたのでそれを拾ってロコンに渡し、再び入り口に入って行った

 
 カラナクシ「カラナー!」


 リオル「しつこいなぁっ!」


 通路を通っている途中でカラナクシの遭遇し、リオルはウンザリしながらも戦闘態勢に入った


 リオルは「でんこうせっか」をくりだした!
 カラナクシに14ダメージ!
 カラナクシをたおした!


 カラナクシ「カラナ~・・・」


 リオル「あ あれ 一発で倒せた・・・。」


 リオルは「でんこうせっか」一発で倒せたのに、自分でもビックリして目をパチクリさせた


 ロコン「多分 レベルアップしたからよ!。ワタシ達 ポケモンは レベルを上げることで 強くなるの」


 リオル「ああ。なるほど・・・」


 リオルはロコンの言った事に納得して、通路を進み始めた。曲がり角を曲がって、真っ直ぐ続く通路を進んで行くと広い空間に出てそこに階段があった。


 その階段の近くにまた、何か落ちていた。それは、ボトルの様な物で中に液体が入っていた


 リオル「これは 何?飲み物?」


 リオルはボトルの様な物の蓋部分を持って、中に入っている液体を揺らして音を立てた


 ロコン「それは ピーピマックス。技には 限度があって PPが無くなると 技を繰り出せなくなるの。だから それを 飲むと PPが 回復するのよ」


 リオル「おおぉ~ 便利な道具だね」


 リオルはピーピーマックスをロコンに渡して、ロコンはトレジャーバックに入れた。そして 階段を使って次のフロアに向かった

今日はここまで。意外と順調に更新できました


念のためもう一度安価です。原作に沿って更新すると、言ったので、今更大変言いにくいのですが・・・

エロ要素を入れてはダメですか?まだ出しませんが

1.yes 出してOK

2.no 出してはダメ

>>75
あぁ、それわかりますw小学校の頃に、えんまくを喰らいまくって全然技が当たらないのに怒り狂って、電源を切ってしまった時がありましたw

ポケダンでエロって想像つかないんだが
どの程度のものなの?

>>78
まぁ・・・動物的な感じですかね?ごめんなさい、わかりにくですよね;


えっと・・・発情期ものとか、無意識なエロとか、普通にノーマルのエロ要素です。

エロはいらない

>>80 
わかりました!無しで行きます。

>>80

わかりました!無しで行きます


 次のフロアに出ると、何かが落ちていた。それは青色の木の実だった

 リオル「おっ オレンの実だ」
 
 リオルはオレンの実だと思っい、ロコンに木の実を渡そうとしたが、ロコンは受け取ろうとしたとき、木の実に鼻を近づけて嗅いだ。

 
 ロコン「待って リオル。これは オレンの実じゃないよ」

 
 リオル「え?違うの?」


 ロコン「これは オレソの実。これを 食べると ダメージを 受けちゃうの。お腹は少しだけ 回復するけど」


 リオル「ふぅ~ん。じゃあ いらないね」


 リオルはオレソの実が使えないと知ると、壁に向けて投げた。オレソの実は固いためか壁に当たっても潰れなかった


 リオル「行こう」 

 
 ロコン「うん。あっ 待って!」


 ロコンはリオルの指示で入り口に入ろうとした時、何かを見つけたようだった

 
 ロコン「やっぱり!いしのつぶてだ!」


 リオル「それは何なの?」

 
 
 ロコン「これはいしのつぶてだよ。これを敵に投げて攻撃するの」


 
 リオル「へぇ。ロコンって 色々と 詳しいね。スゴいよ」


 ロコン「そ そうかな。えへへ」


 リオルは自分は全くわからない道具を全て把握しているロコンを褒めると、頬を赤くして照れ笑いをした


 リオルはいしのつぶて(5)を拾い、ロコンに渡してトレジャーバッグに入れた。
 入り口に入っていき、一直線に続く通路を進んだ

 リーシャン「リーシャァー!」

 リオル「っとぉ」

 通路の出口からリーシャンが現れた。リオルは少し驚いたがすぐに、臨戦態勢に入った。

 リオルは「でんこうせっか」をくりだした!
 リーシャンに14ダメージ!
 
 リーシャン「リーシャァー!」

 リーシャン♂は「まきつく」をくりだした!
 リオルはまきつかれた!

 リオル「ぐぁっ!?」

 リオルはまきつかれて動けない!
 6ダメージを受けた!

 リオル「グ、ガァ、ァ・・・!」

 ロコン「リオル!!」

 リーシャン♂はまきついて動けない!
 リオルはまきつかれて動けない!
 リーシャン♂はまきついて動けない!

 リリーラ「リリラー!」

 リオル「ガッ、や、ヤベ・・・!」
 
 突如としてリーシャンの後ろからリリーラとアノプスが現れた。

 リリーラ「リリラー!」

 リオル「~~っ!!」

 リリーラ♂は「からみつく」をくりだした!
 リオルに4ダメージ!
 リオルはどんそくになった!

 ロコン「ど、どうしようどうしようどうしよう・・・」

 ロコン同様、今作者(自分も)かなり焦ってます。やばいこれはかなりやばい!
 
 アノプス♂はいしのつぶて(5)を拾った
 リーシャンはまきついて動けない!
 
 リリーラ「リリラー!」

 リオル「・・・ぬぁっ!」

 リオルはリリーラのからみつきを何とかかわした。
 リオルは何ともない!
 リオルはまきつかれて動けない!

 リオル「ぐぁぁ・・・!」

 リオルはまきつかれ6ダメージを受けた!
 リーシャンはまきついて動けない!
 
 リリーラ「リリラァァア!!」

 リリーラは「おどろかす」をくりだした!

 リオル「っ!?」

 急所に当たった!
 リオルに8ダメージ!

 リーシャン♂はまきついて動けない!

 
 リリーラ「リリー・・・ラァア!」


 リオル「っく!?」


 リリーラ♂は「おどろかす」をくりだした!
 リオルに5ダメージ!
 リオルはまきつかれ動けない!
 リーシャン♂はまきついて動けない!


 リリーラ「リリラー!」
 

 リオル「っふっぬぉ!」


 リリーラ♂は「からみつき」をくりだした!
 リオルはかわしてダメージはない!


 アノプス「ノプスァー!」

 
 アノプス♂は「かたくなる」をくりだした!
 アノプス♂の防御がちょっと上がった!
 リーシャンはまきついて動けない!
 リリーラ♂は「からみつき」をくりだした! リオルに4ダメージ!


 リーシャン「リーシャァ!」
 

 リオル「ぐはっ!」
 

 リーシャンはリオルを離した。
 リオルは動けるようになった!   


 ロコン「リ、リオル!」
 

 リオル「くっ・・・そ・・・!」


 ロコンはリオルに近寄って心配そうに見つめた。
 リオルはダメージを受け過ぎて足腰に力が入らない。

 【HP残り2】

 リオル「や、やばい・・・。朦朧としてきた・・・」


 ロコン「!。そうだ、これ!」

 ロコンは今にも倒れそうなリオルに何かを差し出した。
 それは青い木の実の、オレンの実だった。


 リオル「あっ、うん・・・」


 リオルはオレンの実を受け取って一口かじった。
 すると見る見る内に体の底から力が湧き溢れだしてきて、リオルは残りの実を一口で食べた。


 リオル「ッシャァ!」
 リオルは完全に回復した!


 リーシャン「リーシャァー!」


 リーシャン♂の攻撃!
 リオルに2ダメージ!
 

 リリーラ「リリラー!」


 リリーラ♂は「からみつく」をくりだした!
 リオルに3ダメージ!

 リーシャン♂の攻撃!
 リオルに3ダメージ!


 リオル「はっ!?何で連続攻撃するの!?」

 
 ロコン「り、リオル・・・今鈍足になってるよ?」


 リオル「あ」


 リリーラ♂は「からみつく」をくりだした!

 リオルに3ダメージ!


 リオル「いてっ」 


 ロコン「だ、大丈夫・・・?」


 リオル「べ、別に痛くないから!」


 ロコン「でも、さっき」


 リオル「反撃だ!ガブッ!」

 
 ロコンが何か言う前にリオルは「かみつく」をくりだした!
 急所に当たった!
 効果は抜群だ!

 
 リーシャン「リーシャァ~・・・」


 リオル「どんなもんじゃい!」


 リーシャン♂に29ダメージ!
 リーシャンを倒した!


 リリーラ「リリラー!」


 リリーラは「からみつく」をくりだした!
 リオルに4ダメージ!

 
 リオル「っ・・・くっ!」


 リオルは「こらえる」をくりだした!
 リオルはこらえている!
 


 リリーラ♂は「おどろかす」をくりだした!
 急所に当たった!
 リオルに7ダメージ!


 リオル「まだまだぁ!」

 
 アノプス♂は「かたくなる」をくりだした! アノプス♂の防御がちょっと上がった!
 リリーラ♂の攻撃!
 リオルにダメージはない!


 アノプス「ノプスァー!」

 
 アノプス♂は「かたくなる」をくりだした!
 アノプス♂の防御がちょっと上がった!


 リオル「ガブッ!」

  
 リリーラ「リ、リリラー!」


 リオルは「かみつく」をくりだした!
 リリーラに14ダメージ!
 リリーラの攻撃!
 リオルに1ダメージ!
 

 アノプス「ノプスァー!」

 
 リオル「くっ!?」


 アノプスは「ひっかく」をくりだした!
 リオルに5ダメージ!
 リリーラは「からみつく」をくりだした!
 

 リオル「くっ・・・!」


 リオルに3ダメージ!
 アノプスは「かたくなる」をくりだした!
 アノプスの防御がちょっと上がった!


 リオル「くっ、はぁ、はぁっ!」

 リオルはこらえるのをやめた!
 リオルは普通の速さになった!


 リオル「よっしゃぁ!」


 リリーラ「リリラー!」    


 リオル「あヤバ」


 リオルは「こらえる」をくりだした!
 リオルはこらえている!

 リリーラ「リリラー!」
 
 リリーラの攻撃!
 リオルに1ダメージ!
 
 リオル「うっ・・・あっぶなかったぁ」
   

 倒れそうだったが何とかこらえた!

 アノプス「ノプスァー!」


 アノプスは「ひっかく」をくりだした!
 リオルに5ダメージ!

 リオル「ぜぇっ、ぜえっ・・・」


 リオルは2連続の技の攻撃で息も途絶え途絶えになりながらも何とかこらえた!

 リオル「ヴォオオオ!!ガブッ!」


 リオルは野獣のような眼になり「かみつく」をくりだした!
 リリーラに14ダメージ!

 リリーラ「リリラ~・・・」


 リリラを倒した!
 

 リオル「オッシャア!」

 アノプスは「ひっかく」をくりだした!
 リオルに5ダメージ!

 リオル「うっ・・・ぬぅん」

 リオルは倒れそうだったが何とかこらえた!
 リオルはこらえるのをやめた!

 リオル「ロコン、変わって・・・」


 ロコン「任せて!」

 リオルとロコンはお互いの位置を替えた。
 ロコンが前に出て、リオルは後ろに退き足から崩れるように地面に寝そべった。

 アノプス「ノプスァー!」

 
 アノプスは「かたくなる」をくりだした! 
 アノプスの防御がちょっと上がった!


 ロコン「ロァッ!」


 ロコンは「だましうち」をくりだした!
 アノプスに8ダメージ!

 アノプス「ノプスァー!」


 ロコン「きゃ・・・っ!」

 アノプスは「ひっかく」をくりだした!
 ロコンに6ダメージ!

 ロコン「ま、負けない!ロアァ!」


 ロコンは「だましうち」をくりだした!
 アノプスに8ダメージ!

 アノプス「ノプスァ~・・・」

 アノプスを倒した!
 アノプスが倒れた直後いしのつぶてを落とした。


 ロコン「はぁ はぁ・・・。はっ! リオルー!」
 

 ロコンは最後の一匹であるアノプスを倒し終えると直ぐ様、後ろで息を荒くして横たえ、湿った地面に身を委ねているリオルに駆け寄った。

 リオル「はぁ・・・。はぁ・・・。だ 大丈夫。大丈夫だよ ロコン」
 

ロコン「ごめんね・・・。ごめんね リオル・・・!」

 リオルは体を横向きから仰向けにして、ロコンの方を向き辛そうにしながらも笑顔でロコンを安心させようとした。
 しかし、ロコンは目から大粒の涙を流し始め、リオルに謝った。


 ロコン「私が 何も 出来なかった ばかりに・・・。」

 ロコンは自分がリオルの後ろに居ながらも、何も出来なかったのを悔やしさ、リオルに深いダメージを負わせてしまった悲しみの両方が入り交じった気持ちになっていた。
 しかし、リオルはそんなロコンを見たまま優しく微笑んだ

 リオル「・・・。しょうがないよ だって まだまだ ボク達は レベルが 低いんだから それなりの 技も 持ってないし」


 ロコン「で でも・・・。」


 リオル「それにさ さっき アノプスを 倒したでしょ?」


 ロコン「倒したよ・・・。倒したけど・・・。たった 一匹だけよ」


 リオル「それでも ボクの 替わりに 倒してくれた。だから 言い分は ないよ」


 ロコン「はぁ はぁ・・・。はっ! リオルー!」
 

 ロコンは最後の一匹であるアノプスを倒し終えると直ぐ様、後ろで息を荒くして横たえ、湿った地面に身を委ねているリオルに駆け寄った。

 リオル「はぁ・・・。はぁ・・・。だ 大丈夫。大丈夫だよ ロコン」
 

ロコン「ごめんね・・・。ごめんね リオル・・・!」

 リオルは体を横向きから仰向けにして、ロコンの方を向き辛そうにしながらも笑顔でロコンを安心させようとした。
 しかし、ロコンは目から大粒の涙を流し始め、リオルに謝った。


 ロコン「私が 何も 出来なかった ばかりに・・・。」

 ロコンは自分がリオルの後ろに居ながらも、何も出来なかったのを悔やしさ、リオルに深いダメージを負わせてしまった悲しみの両方が入り交じった気持ちになっていた。
 しかし、リオルはそんなロコンを見たまま優しく微笑んだ

 リオル「・・・。しょうがないよ だって まだまだ ボク達は レベルが 低いんだから それなりの 技も 持ってないし」


 ロコン「で でも・・・。」


 リオル「それにさ さっき アノプスを 倒したでしょ?」


 ロコン「倒したよ・・・。倒したけど・・・。たった 一匹だけよ」


 リオル「それでも ボクの 替わりに 倒してくれた。だから 言い分は ないよ」

あぁ、誤爆した。すみません


 ロコン「リオル・・・。」

 リオル「さてと・・・。もう 大丈夫だよ」
 (HP9)

 ロコン「え?で でも まだ 回復してないでしょ?」


 リオルは無理矢理重い鉛の様な体を手で押し上げながら起き上がり、本能的なのか体を細かく震わせて体に付着した水を弾き飛ばした。
 ロコンはまだ回復がままならないリオルを心配そうに見つめるが、リオルは初めてロコンとダンジョンに入って、シェルダーを倒した時と同じ様にジャンプをして笑顔でVサインをした。

 リオル「ねっ?」


 ロコン「・・・。うん わかった。でも 無理はしないでね・・・?」


 リオル「百も承知。行こう」


 そう言うとロコンは微笑みながら頷き、出口から出てすぐ目の前にあった階段で次のフロアに移動した。

 
 次のフロアに出ると、広い空間に出た。
 リオルは若干覚束無い足取りで階段から出て目の前の空間の壁に凭れた。
 
 ロコン「大丈夫?リオル・・・。」

 
 リオル「う うん・・・。・・・!。ロコン 危ない!」


 ロコン「えっ?」


 リオル「ヴォオッ!」
 リオルは「でんこうせっか」をくりだした!
 リーシャンに16ダメージ!


 リーシャン「リーシャァー!」


 後ろには不意を突こうとしていたリーシャンがいた。

 
 
 ロコン「わっ!?ロァアッ!」

 ロコンは「ひのこ」をくりだした!
 リーシャンに24ダメージ!


 リーシャン「リーシャァ~・・・」

 リーシャンを倒した!


 ロコン「ビ ビックリしたあ~。ありがとう リオル」


 ロコンは心臓をバクバクと鳴らしながら、リオルの方を向いて礼を言った。
 リオルは再び体を壁に凭れさせながら、首を上に向けて目を瞑りながら深呼吸をした。

 リオル「どういたしまして。でも やっぱり 休ませて」


 ロコン「うん。そうして」


 ロコン「ねぇ リオル。今朝から ずっと気に なってたんだけど・・・。」

 
 リオル「ん? 何?」


 ロコン「頭に 乗ってる それは?」


 リオル「・・・え?知らないの?」


 ロコン「うん。見たことも 無いよ?」


 リオル「(じゃあ・・・。・・・これは・・・!)」


 ロコン「何かに 使う物なの?」


 リオル「まぁ そうだよ・・・。ゴーグルと帽子って 言って 目と頭を 守るんだ」


 ロコン「へぇ そうなんだ。でも どこで 手に入れたの?」


 リオル「海岸で。ギルドの ポケモン達が 集合したとき ボクが いなかったでしょ?

 あの時に 拾ったんだ」


 ロコン「そっかあ。でも 誰かのじゃないの?」


 リオル「そうかもしれないね。でも これは 人間が 使う物だから・・・」


 ロコン「えぇ!?に 人間が 使う物なの!?」

 
 リオル「うん。もしかしたら ボクの 物なのかも・・・」


 ロコン「それに 何か 手掛かりが あるの?」


 リオル「ううん 何も 無い。でも 無いよりは マシって 思ってね」


 リオルは帽子に触れた。その時


 リオル「・・・っ。・・・えっ」


 ロコン「?。どうかしたの?」


 リオル「・・・あっ ううん?何でもないよ ちょっとクラッと しただけ」


 ロコン「え?大丈夫?」


 リオル「うん。じゃあ もう 本当に 大丈夫だから 行こう」


 ロコン「うん・・・。(リオル・・・)」

 
 ここまで

 ポケダン 時も持ってたので久しぶりにゼロの島挑戦しました

 あっちゅうまに1Fでやられました

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