上嬢「だいすきだぞー」 ???「はいはい」(144)



・上条当麻は女の子、いわゆる上嬢さん
・本編からおよそ5年後の設定(たぶん)
・一部安価(予定)
・地の文や台詞では「上条」標記
・ゆっくりやっていきたい

とある居酒屋


青髪「ほーいそれじゃ料理も揃ったところで乾杯いくでー!」

一方通行「ン」スッ

上嬢「ん」スッ

垣根「おう」スッ

浜面「ほい」スッ

絹旗「はいです」スッ


青髪「では久々の飲み会と浜面くんの結婚を祝してー」

「「「「カンパーイ」」」」

青髪「さあ飲むで~! 今日は浜面くんの奢りや!」

浜面「いや奢らねえよ!? 割勘だよ!? 新生活の準備とかで出費かさんで金欠なんだよ!?」

垣根「んなタマのちいせえこと言うなよ浜面ァ」

絹旗「甲斐性のない男に苦労させられる滝壺が超可哀想ですね」フンッ

浜面「お前らとは収入が違ぇの。……ってなんで絹旗来てんの?」

絹旗「いまさらですか……たまたまさっきそこで一位と上条さんと会って誘っていただいたんです。浜面がいるなんて超予想外でしたけど」フンッ

浜面「そら悪かったな。つかなに、お前なんか機嫌わるくない?」

絹旗(せっかく楽しく飲んで忘れようと思ってたのに……。その元凶が来るなんて本当、予想外ですよ)ギロッ

浜面「ひっ!?」

浜面(睨まれた……こりゃ下手に構わないほうがいいな)

上嬢「しっかし、浜面がこんなに早く結婚するとはなー」

青髪「そうやねー。正直ここまですんなりいくとは思ってなかったわ」チラッ


絹旗「んぐ、んぐ、んぐ、んぐ…………プハァ! 店員さーんおかわりー!」


青髪「……」






浜面「それどういう意味だよ」

青髪「それくらい自分で考えたらー?」ギロッ

浜面「えっ」
(なんで睨まれたの俺)

上嬢「なにはともあれ、おめでとうな浜面。滝壺のこと大事にしてやれよ」

浜面「サンキュー、大将。挙式とか詳しいこと決まったら招待状出すから、よかったら出てくれよ」

上嬢「おう、待ってるからな!」

絹旗「酒足りてませんよー!超足りてませんよー!」バンバンバンバン

一方通行「チビガキがうるせェんだけど」

青髪「絹旗ちゃんにもいろいろあるんやろ。ストレス溜まるんやない? ……現在進行形で」ジト

浜面「何でこっち見んの?」


とりあえずここまで

初スレ立てで調べつつやってるので指摘あればお願いします。


スレタイで男口調にしちゃってるので上条さんとは微妙に差をつけつつ上嬢さんの口調はこのままで行こうかと思います。

このスレの上嬢さんはボーイッシュ少女ということで。

投下



垣根「で?お前らは彼女とかいんの?」

上嬢「おおそれ興味ある。どうなの? ……じゃあ青髪」

青髪「いきなり僕!? そうやねー……今の嫁は金髪美少女のオッティちゃんかなー」

一方通行「それアニメのキャラクターじゃねェかよ」

上嬢「聞いた俺がまちがってたか」

青髪「アクセラちゃん魔神少女オティヌツちゃん知っとるん!?」

一方通行「ウチのクソガキが観てんだよ」

青髪「打ち止めちゃんが!? ちょっ、僕女子中学生と魔神少女トークしたい!!
アクセラちゃん打ち止めちゃんと今度会わせ」

一方通行「もぐぞクソ髪」ギロ

青髪「ああっアクセラちゃんそんな射るような目で見ないで感じてまう」ビクンビクン

上嬢「だめだこいつ」ジトッ

青髪「あっはーカミやんまでェ!!」




青髪「」ビクンビクン


上嬢(こいつはほっとくか……)
「一方通行は?」

一方通行「彼女かァ? いねェよ。くっだらね」

上嬢(やっぱロリコンなのか……)

一方通行(なンか失礼なこと考えてる顔だなァ、これは)


上嬢「まったく、上条さんのまわりにはまともな男がいないのでせうか」ハァ

垣根「上条サンにマトモを語られてもナー」

上嬢「……そういう垣根はどうなんだよ」

垣根「うん?」

上嬢「彼女いんの?」

垣根「…………」

上嬢「お前、見た目はいいもんな。モテるんじゃねーの? あ、もしかしてこの前のドレスの女の子とかとはどういう……」ワクワク

垣根「………………………………………………………………………………教えねえ」ニッコリ

上嬢「えー! 教えろよー!」ユサユサ

垣根「ハハハハやなこった」


一方通行(こいつ眼が笑ってねェ)

青髪(見た目がよくてもターゲットにモテなきゃ意味ないわーざまあー)

浜面(なんだ?向こう穏やかじゃない雰囲気は)

絹旗「ビール! もっとビールを!」

浜面「おい、絹旗お前飲み過ぎじゃ……」

絹旗「窒素ぱんちっ」

浜面「ふぐぅ!?」
 


浜面「」チーン



絹旗「ふんっ」ヒック


浜面「」チーン

上嬢「浜面どうした?寝てんの?」

青髪「今日も仕事やったし疲れとるんやない?」

上嬢「そうか。じゃあ寝かせといたほうがいいか」

浜面「…………ゥ、たいしょ……」ヨロヨロ

上嬢「うわあ浜面起きたの……」

絹旗「ぱんちっ!」ビュッ
浜面「ぶふぉ!!!」

上嬢「……か?」

浜面「」チーン

絹旗「バカ面がアホ面さげて超浜面ですねえアハハハハハ!!」ベチベチベチベチ



垣根「おい上条、そいつらはほっといて俺たちは飲もうぜー」

上条「でも……」

青髪「彼らなりのコミュニケーションやからだいじょーぶやでー」



絹旗「浜面のくせに寝るなんて生意気ですよお!」ガンガンガンガン!!

浜面「」ビクッ ビクッ



上条(酒瓶で殴られてるんだけど)


上嬢「コミュニケーション?……ほんとに?」

青髪「うん」

一方通行「一方通行だなァ」ボソッ

垣根「一方通行酔ってきただろ」

一方通行「……それなりに」






垣根「上条は…………サワーだけか。ビールとかは?」

上嬢「好きなんだけど、どうにも弱いんだよなぁ。今回は飲みすぎないようにしようかなあと」


.



青髪「あ、これおいしい」
「カミやんも飲む?」

上嬢「……ちょっとだけな?」

垣根「おお、このカクテル絶妙だな」
「上条~」

上嬢「ちょっとだけ……」

一方「コーヒーリキュールって甘ェな」

上嬢「ちょっとだけだぞ?」




絹旗「バカ面ァ!私の酒が飲めないンですかァ!?」アハハハハハハ

浜面「……」チーン


.



上嬢「…………あまーい……いいきぶんらー」ムニャムニャ

絹旗「……はまづらぁ…………あはは」ポヤポヤ


.


青髪「………………」

一方「………………」

垣根「……………………」

上嬢「うにゅー…………しあわせらー…………」



青髪「しまった。飲ませすぎた」

一方「なにやってンだ」

垣根「いや一方通行、お前頼んで飲みきれなかったの上条に飲ませてたから同罪だからな」

青髪「それにしても……」



上嬢「……えへへ」ムニャムニャ


青髪「いつもなら悪酔いするカミやんが借りてきた猫みたいなんやけど」

一方「いつもなら口に泡つけて説教始めるよなァ」



垣根「いつもならってなんだよ、お前らそんな頻繁に上条と飲んでんの?俺誘われてないんだけど」ネエネエ


.



青髪「カクテルだから?」

一方「いつもよりランク高い店だからじゃねェか?」

/やんややんや\


垣根「ねえ無視なの?」


.



浜面「……ハッ」

一方「おォ、起きたか」

浜面「俺、確か絹旗に腹殴られて……あれ?なんか身体中がいたいんだけど」

一方(酒瓶で身体中楽器にされてたからなァ……)


.

垣根「で、どーする? 上条もこんなだし解散にするか?」

青髪「せやなあ……」


酔った上嬢をどうする?
1.誰かが送る
2.誰かに向かえにきてもらう

>>

安価つけ忘れました

>>30

2 インデックスとオティヌスがお迎え。青ピに手伝ってもらう



一方「しょうがねェ、こいつの同居人に迎えに来させる。確か車持ってたし」ピッピッ

青髪「ああ、白いシスターちゃん。車持ってたんやね」

一方「あァ」トゥルルルル


.



垣根「たしかにこれじゃあ電車で帰るのは無理だな」ツンツン

上嬢「…………んにゃあ」ムニャムニャ


.



垣根「お前らよく飲んでんだろ? いつもはどうしてんだよ」

青髪「いつもはカミやん家の近くで飲んで、あとは僕かアクセラちゃんが近くまで送ってるんやけど」

一方「いつもはこんな歩けなくなるような酔い方しないからなァ」


.



青髪「あ、アクセラちゃん。シスターちゃんはなんて?」

一方「すぐ出るらしい」

青髪「場所わかるって?」

一方「一応は伝えた。わからないときは電話してくるらしい」


.
青髪「そっか」



垣根「あと、そこの浜面にくっついて離れねえチビはどうすんだ?」


絹旗「はまづらぁ…………///」スリスリ

浜面「絹旗……?どうしたんだよ、お前がくっついてくるなんて……まさか飲みすぎて気持ち悪いのか!?」ナデナデ

絹旗「撫でられるの……ちょう、きもちいーです……えへへぇ」デレデレ

浜面「よかった、少しは楽か?」ナデナデ

垣根「………………」


.



垣根「…………なあ浜面」

浜面「ああ悪い、そうだな……。こいつは俺が送って帰るわ。家知ってるから」

垣根「そうか……」

絹旗「はまづらぁ……」スリスリ

垣根「…………気を付けてな。道を踏み外すんじゃねーぞ」

浜面「ん?ああ、俺はほとんど飲んでないし、危なくはないと思うけど足元には気をつけて帰るわ」

垣根「…………」

絹旗「…………はまづら…………なでるの、やめないでください///」ギュウ

浜面「わかったわかった。そんなに強く腕掴むなよ。大丈夫か?」ナデナデ

垣根(お前が大丈夫かが心配だよ)ゴクリ

.

インデックスが車運転してくるの想像したら笑ってしまった

オメスではないよね? 一上がみたいですよろしく


>>37
やはり無理があったか……

>>38
違います
一上にしたい気持ちもあるのでまた安価するかも

投下


浜面「じゃあ俺、悪いけど先帰るな。(ほとんど記憶にないけど)今日は楽しかったわ。ありが……」

垣根「……………………………………浜面ァ」ポン

浜面「あ?」


垣根「結婚おめでとう」

浜面「へ?なんだよ急に」

垣根「ほら、俺言ってなかっただろ?」
「滝壺ってやつのこと、幸せにしてやれよ」ニッ

.



浜面「………………あ、ああ」キョトン
(こ、こいつが、俺に『おめでとう』だと……?)

(こいつと知り合ってから、理不尽な目に遭ったことも数知れず…………無能力者だとか見下しやがってこのクソレベル5が、いつか目にもの見せてやると耐え忍ぶ日もあった……だが、俺たちは知らず知らずのうちに友情を育んでいたんだな…………。だって、俺と滝壺に、幸せになれって笑うような、お前そんなキャラじゃねえだろ…………あ、やべ涙が……)ジーン

絹旗「はまづらぁ……///」スリスリ


浜面「ありがとうな垣根。滝壺は絶対幸せにする!!」

垣根「おう。まずはくれぐれも気を付けて帰れ。頼むから」

浜面「ああ。じゃあな」


絹旗「はまづらぁ……」ギュ

浜面「おう。すぐに送ってやるから吐きそうになったらちゃんと言えよ」

絹旗「もうっ……。吐いたりなんてしませんよ…………はまづらの、ばか」デレデレ


垣根「…………」

.




垣根「原子崩しに窒素装甲のガキ、嫉妬深い嫁に思春期のチビガキ……それから、『あいつ』と……」

垣根(本当、不憫な奴……)ハァ


.



垣根(……そんな浜面を応援してる……なんてな)


.



青髪「あ、垣根クンおかえり。浜面クンの見送り終わった?」

垣根「…………ああ」

一方(なンで見送り行ってきただけでこンな深刻な顔してンだァ?)



.



上嬢「…………かきねー?」ヒョコヒョコ

垣根「ん?」

上嬢「…………かきねー!」ガバッ

垣根「どわっ!!?」ドサッ

青髪「」

一方「」

垣根「」(上嬢に押し倒されて抱きつかれた態勢)

上嬢「……」ギュウウ

垣根「か、上条……?」ドキドキ

上条「Zzzz.... 」スピー

垣根(寝るのかよ!!)


.


垣根(い、いきなり抱きついてくるってことは、酔ってるとはいえ、少しは俺に……)

垣根(………………手ぐらい回してもいいよな?)ソロー

青髪「おう、垣根クンそこまでや」

一方「その手を畳につけろォ」

垣根「ですよねチクショウ」

.


青髪「カミやん移動するでー」ヒョイ

上嬢「…………んん」

一方「ン」っ座布団スッ

上嬢「んー…………」ゴロン

上嬢「Zzzz ... 」スピー

.

. . . . . . . .
. . . .
. .


禁書「とうま!」

青髪「おお、シスターちゃん。待ってたで」

禁書「おまたせ。あおかみ、あくせられーた、ごめんね、とうまが迷惑かけたんだよ」

青髪「いや、僕らが飲ませ過ぎたのが悪かったんや。カミやん飲ますと面白いから、つい……」テヘ

一方「お前確信犯だったのか……」

青髪「今日は予想外やったけど、新しい発見もあって良かったで。今日のカミやん押せば倒れてくれそうやったやん?」

垣根(確かに)ウン

禁書「よくわからないけどなんだかやましいんだよ」ジトー



.


禁書「とうまは?」

青髪「そこや」

上嬢「いんれっくすー……もう上条さんのさいふはげんかいれすのことよー……」スピー

禁書「……気持ち良さそうに寝てるね。とうまったら」フフ


禁書「あれ?そこの人……」

青髪「ああ、シスターちゃんは垣根クンとは初対面か」

垣根「そうだな。話には聞いてたけど」

禁書「私はインデックスっていうんだよ。はじめまして」

垣根「はじめまして。俺は……」ニコッ

一方(出やがったよエセホストモード)

禁書「かきねでしょ?顔はカブトムシに会ったことあるから知ってるし、とうまにも話はきいてたよ」

垣根「……そうなのかい?」チラッ

上嬢「…………うにゅー……」スヤスヤ

垣根「上条は俺のことなんて?」ドキドキ

禁書「えっとね」

垣根「」ドキドキ


.



禁書「『垣根ってやつがいるんだけど、すごくチャラいんだよ。カブトムシの垣根とは顔は一緒なんだけど、何処のホストだって感じの格好しててな。インデックスももし会うことがあったら気を付けろよ。悪いやつじゃ無いんだけど、手が早そうだから。……わたし?上条さんは大丈夫ですよ。あいつにとってそういう対象じゃないから。なんていうか……そもそも女扱いされてませんし』って言ってたよ」

垣根「」ピシッ

禁書「本当にホストみたいなんだねっ! テレビでやってたのと雰囲気そっくり!」ドヤッ

垣根「……………………………………」サラサラサラサラサラ

青髪(垣根クンの全身の色素が抜けて真っ白になっていく……)

.


白い垣根「…………」チラッ

上嬢「…………ふにゃーzzzz...」スヤスヤ

垣根「……!!!」バシュン

青髪「あ、戻った」


.


垣根「…………」

禁書「なんかかきね、とうまを睨み付けて怖いんだよ……もしかして私、余計なこと言っちゃったのかな?」オロオロ

青髪「インデックスちゃんのせいやないで、大丈夫や」

一方(上条も相当舐めてるがクソメルヘンも相当考え片寄ってやがンだよなァ……。マジ常識通じねェし。なに考えてやがンだか)

上嬢「いんれっくす……もうかんべんして…………」ムニャムニャ



一方「おいシスター、酒は無理だろうがなんか頼むかァ?」

禁書「いいの!? ……といいたい所だけど、お金のかかる駐車場に停めてきちゃったからあんまり長居出来ないんだよ」

一方「そうか」

禁書「ほら、とうまを起きて。そろそろ帰ろう?」ユサユサ

上嬢「ふわぁ……いんれっくす? いんれっくすらー////」ムギュウウウウ

禁書「とうま、立つんだよ。しがみつかれちゃ歩けないんだよ」

上嬢「やだ。さむいんらもん……」ギュウ

青髪「あらら、甘えたがりやね。僕が抱えて行こうか?」

禁書「……うーん」チラッ

上嬢「かみじょうさんはぁ……まだ、のめますのことよ……」ムギュ

禁書「じゃあ、悪いけどお願いするんだよ。ひとりじゃ無理かも」

青髪「了解やでー」


.



垣根「上条帰ったな」

一方「そうだな」

垣根「……なんか想像してたのと違ったわ」

一方「何が」

垣根「白いシスターだよ。お前らの話聞いてたらもっと小さいガキかと」
「見た目も普通の女だったし、食い物に目がないって聞いてたけど分別はちゃんとあるみたいだったじゃねえか」

一方「やっぱそう見えたかァ?」

垣根「落ち着きもあったしな」

一方「まァ、落ち着きも出てきたかもな」

垣根「?」

一方「人間なンだから成長くらいするだろ」

.


とある居酒屋の外

青髪「ホンマや、道路混んでるなあ……」

禁書「ほんとうは店の前まで来たかったんだけどね」

青髪「これじゃ仕方ないやろ」ヨイショ
「カミやん、ちゃんと捕まっとってな」

上条「んゆー」

青髪「聞こえとるんかいな……ま、ええか」テクテク

禁書「……」テクテク


.



禁書「あおかみ、ありがとうね」テクテク

青髪「これくらいええよ。カミやん軽いし。僕としてはかわいい女の子とこうして並んで歩けるだけでもーーー」

禁書「そっちもだけど」テクテク

青髪「……んー?」テクテク

禁書「とうま、久しぶりにみんなと遊べて楽しかったと思うんだよ」
「最近とうま元気なかったから、気にかけてくれてたんだよね?」

青髪「……カミやん誘うのはカミやんと飲むのが楽しいからやし、それ以外の理由はないんやけど。そういうことにしとこうかなー」テクテク

禁書「素直じゃないなあ……」フフッ

.

期待ありがとうございます

ちょっと投下

. . . . . . .
. . . .
. .
.


禁書「ここまででいいんだよ」

青髪「ええの? 車までまだ距離があるんじゃ……」

禁書「いいの! 女の子の車のなかを見るなんて非常識かもっ!」

青髪「ええ!? さすがの僕でも車のなか見る程度じゃオカズにせえへ………………いや、まてよ……?」

禁書「とにかくダメなんだよ! 『秘密』があったりもするんだからー!」

青髪「お、おう、わかった」

禁書「とうまのこと、本当にありがとうなんだよー!」アセアセ

.



青髪(なんや焦っとったなぁ)ボー

ホラ,トーマチャントシテ!
ウーン,インレックスウウ…

青髪(車……車で[ピーーーッ]いや、それとも車に[ピーーーッ]か……。ええやん!)ハァハァ

禁書「」クルッ

青髪「ん?」


.



禁書「あおかみ、これからひとりで帰れる……? やっぱり送って帰ったほうがいい……?」オロオロ

青髪(天使かな?)

禁書「『聞いてみれば』大丈夫だと思うけど……」

青髪「魅力的な申し出なんやけど、遠慮しとこうかな」
(カミやんに知れたらただじゃ済まなさそうだし)

禁書「そ、そう……。じゃあ今日はありがとう!おやすみなんだよ!」

青髪「おやすみー」ヒラヒラ


.

禁書「おまたせなんだよ」

オティヌス「遅かったな」

上嬢「かみじょうさんはぁ…………むにゃむにゃ」

禁書「とうまが珍しく潰れちゃってたからね。とうま、体起こそうね」ヨイショ

オティヌス「確かにここまで飲むのは珍しいな。シートベルトするぞ」シャー、カチン

禁書「でも、楽しそうでよかったんだよ」バタン

オティヌス「潰れたこいつを運ぶのは大変だっただろう」

禁書「大丈夫だったよ。あおかみが近くまで送ってくれたから」

オティヌス「……む。あの得体の知れない男か」

禁書「ちょっと変だけど優しいよ。とうまのことも気にかけてくれてる」

オティヌス「奴の考えは魔神に至った私にも理解が出来ないからな。できるなら関わり合いになりたくないものだ」

禁書「あおかみはオティヌスに会いたがると思うけどね」

オティヌス「?」

禁書「出発するんだよー」

ブロロロロ…

とりあえずここまでのこのSSの登場人物のまとめ

・上嬢さん
性別のちがうお酒の飲める歳の上条さん。とある大学に通う大学生。引っ越しはしたが相変わらずインデックス、オティヌス、スフィンクスと暮らしている。

・インデックス
いろいろと成長したインデックス。
相変わらず上嬢と暮らしている。女性同士のためか、上嬢との関係は姉妹に近い。上嬢の力になろうと家事なども少しずつこなすようになり、最近は能力を生かした仕事も始めた。運転免許も所持。愛車はイギリスから持ってきたファントム。

・オティヌス
上嬢家のマスコット。
現在放送中の超大人気アニメ『魔神少女オティヌツ』と外見が酷似しているのは「気のせいだ」とかなんとか。

・青髪ピアス
とある大学の学生。上嬢・一方通行とはよく飲みにいくらしい。
『魔神少女オティヌツ』のファン。

・一方通行
カエル顔の医者のいる病院の研修医。上嬢の病院へ転がり込んでくる率の高さに疲弊ぎみ。打ち止めと同棲中。

・垣根帝督
大学生。上嬢に惚れている。女性にはやさしいが、身内の女性には高圧的。

・浜面仕上
黄泉川につかまり警備員の下働きのような仕事をしているほか、多数アルバイト掛け持ち中。最近結婚が決まった。アイテム面々からの好意に気づいていない。

・絹旗最愛
今気づいたが飲酒していい歳じゃなかった件(このSSの設定はおよそ5年後)。浜面と滝壺の結婚を祝福したいができない心の葛藤と勢いから仲が良くもない知り合いの飲み会に参加した結果、飲み会の主役であるはずの浜面を昏倒させた。
飲み会のあと、浜面と夜の町に消えていったが……?

打ち止めちゃんはまた出すぜ

時間できたんで投下
のんびりで申し訳ない


ーーーインデックス?

『とうまってばいつもいつも勝手なことばっかりで疲れちゃうんだよ』

『もうとうまがいなくたって私はひとりでやっていけるんだよ』

インデックス?なにいってるんだ?




『サヨナラ、とうま』

.



上嬢「インデックスーーー!!」バサッ

禁書「なあに、どうしたのとーま」ヒョコ

上嬢「……………………インデックス?」

禁書「うん。そうだよ」

上嬢「…………夢か」ホッ

禁書「もう、寝ぼけてたの?もうすぐごはんできるから待っててね」

上嬢(インデックスがエプロンしてる……)ボー
「……ん?俺いつかえってきたんだっけ」

禁書「覚えてないの? 昨日飲み過ぎて寝ちゃったんだよ。はい、お水」コト

上嬢「……なんかインデックスの名前を呼んだような覚えはある、かも」

禁書「私が迎えにいって、あおかみが送ってくれたんだよ」

上嬢「それは迷惑かけたな」

禁書「お礼言っとかなきゃね」

上嬢「そうだな」

禁書「はい。今日はトーストとサラダと目玉焼きだよ」コト

上嬢「……すごいな」

禁書「黄身は割れちゃって不格好だけど、サラダは自信作かもっ」グッ

上嬢「うまそうじゃないか」

禁書「うん、食べてみてとうま!」

上嬢「おう」イタダキマス


上嬢「はー、満腹満腹。美味しかったぞ、インデックス」

禁書「次はみそしるに挑戦するからね!」

上嬢「うん、楽しみにしてるな」
(インデックス、本当に成長したよなあ……)ズキッ

(なんか、胸が)


禁書「とうま、今日は学校だよね?」

上嬢「え?あ、ああ」

禁書「じゃあはい、これ」

上嬢「……弁当?」パカッ

禁書「ああ! 今開けちゃダメなんだよ!」

上嬢「ご、ごめん……」

禁書「もう……!」
「ーーーえへへ、けっこう上手くできたと思うから、また感想聞かせてほしいかも」テレテレ

上嬢「」ズキ
「…………………………わかった。ありがとうな、インデックス」ニヘ

禁書「………………とうま?」


上嬢「時間かかってるなと思ったけどそういうことかー。インデックスの弁当が食べられるなんて上条さんは本当に幸せ者だなー!」

禁書「………………」

上嬢「あ、そういえばオティヌスは?」

禁書「とうまが起きる前にスフィンクスとどこかに行っちゃったよ。夕方には戻るっていってた」

上嬢「あいつ最近フラッといなくなるなあ」


上嬢「よし、じゃあ行ってくる」

禁書「うん。いってらっしゃいとうま」

上嬢「お前は今日も仕事か?」

禁書「うん。でもまだ締め切りには余裕があるからのんびりやるつもりだよ」

上嬢「そうか。無理してないならいいけど」

禁書「そこまで本数はないから平気だよ。とうま、紹介してくれた人にありがとうって言っといて欲しいかも」

上嬢「伝えとくよ。じゃあまたな」

禁書「うん。気を付けて行ってきてね」


上嬢「朝ごはんに弁当、か」

(インデックス、本当に成長したなあ……見た目もだけど、色んなことするようになって)

(仕事始めたいって言い始めたときはびっくりしたけど、今じゃ私が下手にアルバイトするよりずっと稼ぐし、上手くやってるみたいなんだよな)
(翻訳の仕事なんて珍しい仕事紹介してくれるなんて、雲川先輩にも頭が上がらないな……インデックスのこと少し話しただけでぴったりの仕事見つけてきてくれるなんて思わなかった)

(料理はまだ不格好だけど、日に日に出来ることが少しずつ増えてきてるんだよな……前は怖くて台所に立たせられなかったのに。舞花にずいぶん鍛えられてるみたいだし、そのうち私よりも上手くなっていくのかもしれないな)

(それにしても、イギリスから車持って帰ってくるなんて思わなかった。猫じゃないんだぞって叱ったっけ。でも今じゃインデックスの車に頼ってるな。前はインデックスが管理しきれるか不安なだったけど、今じゃインデックスひとりで管理してるようなもんだし)


上嬢「なんにも悪いことなんてないはずなんだけどな」ハァ


『とうまがいなくたって、私はひとりでやっていけるんだよ』

上嬢(あの夢………………)ズキン



上嬢「3限からだしのんびり行くかな…………ん?あれは……」


誰と会った?
安価↓



オッレルス「」キョロキョロ

上嬢(なんか見覚えのある金髪の男がいる……。関わりあいにならないようにしないと)プイッ

オッレルス「…………」ヒラヒラ

上嬢(手を振られている気がするが気のせい気のせい)

オッレルス「……」ニッコリ

上嬢(あいつまさかこっち来るんじゃ……)



???「超!!!!!すごいパーーーンチ!!!」



ドオォォォォン!!


上嬢「えええええ!!!!?」


オッレルス「やあ。どうして避けるのかな」タッタッタッ

上嬢「なんでって、そんなことよりなんで軍覇に追われてるんだよ!!」タッタッタッ


削板「ー!ー!!」


オッレルス「……」チラッ
「追われると逃げたくなる?」

上嬢「なんで疑問系なんだよ!追いかけっこなら私を巻き込まずにやってくれ!!」

オッレルス「まあそう言ってくれるな」ポン

上嬢「触んなっ!」

オッレルス「……手厳しいな。そうだ、君が彼を説得して私を助けてくれ」クイッ


削板「ーーーー!!!ー!かみじょおー!!」




上嬢「うわぁ!! なんか名前呼ばれてるうううう!? てか顔怖っ!! なんで体から湯気出てんだ!?」

オッレルス「無理そうか?」

上嬢「コンビニでジュース買ってきてみたいな気軽さで言われても困る!! ほんとオッレルス何したの!?」


一方その頃の絹旗のマンション


浜面「…………ハッ」ガバッ

絹旗「……スゥ」Zzzz...

浜面(ああそうだ、昨日は絹旗を送って帰って、絹旗が気持ち悪いっていうから介抱してたんだった……。朝の9時……いつの間に寝てたのか)


絹旗『けっこんなんて、やめましょうよ』
『むぎのだって、フレメアだって、きっとみとめてません』
『わたしは、いまのままがいいです。いままで通りのアイテムでいたいです。どうしてわたしたちと線を引いて、別々になろうとしてるんですか』
『またみんなバラバラになるかもしれない。はまづらは、わたしたちのことは、わたしのことは……』


浜面(絹旗がそんなこと考えてたとは思わなかったな。ふたりの問題だと思ってたけど、そうだよな。俺も滝壺もふたりで生きていくわけじゃないんだ。アイテムの連中とも、ちゃんと話をしたほうがいいのかも知れない)

絹旗「」スウスウ

浜面「…………ん?そういえばなんで同じ布団で寝てるんだっけ…………ん?」バサ

絹旗「」乱れた衣服

浜面「!?!?!?!?!?」

遅くなりましたが
上嬢さんパートの続きが難産すぎるんで出来てるとこまでとりあえず投下

浜面(………………って、いやいやいや、落ち着け! 昨日俺は素面で頭もはっきりしてたからそんなあんなことやこんなことはないはず……多分)

浜面(よくよく見たら絹旗ベッドから落ちて俺の隣にいるだけに見えるし…………服は寝ぼけてはだけてるだけ……に、見える)

絹旗「スピー」Zzzz ...

浜面「あーなんだ、びっくりさせやがって…………って、ん?ケータイに着信通知とメールが」パカッ

【着信 滝壺理后 58件】

浜面「…………oh」

「………………こっ、これは」ダラダラダラ

ドタドタドタドタ

浜面「ん?」

バンッ

海鳥「オイ!絹旗ちゃんよぉ!お前自分で映画誘っといて待ち合わせに来ないばかりか電話にも出ねーとはどういう了見だこ…………ってあれ?」


浜面「げっ……」

海鳥「………………浜ちゃんじゃん。なんで……」

絹旗「……なんですか喧しい……頭痛い……」パサッ

浜面「」

絹旗「???」乱れた衣服

海鳥「」ポカン

浜面「う、海鳥……これは」

海鳥「え? ちょ、おま浜ちゃんと絹旗って…………」

浜面「う、海鳥! これには事情が」

海鳥「ふ」

「フケツだーーー!!!」ダッ

浜面「待て海鳥!!」

絹旗「ちょっと! なんで浜面がここにいるんですか! しかも私、なんでこんな格好に……!?」

浜面「絹旗お前はちょっと落ち着」

絹旗「落ち着けますかこの変態っ……!」ビュッ

ゴッ

浜面「へぶっっっ」

トリつけ忘れてしまいまんた

一方その頃上条宅

パタパタ

インデックス「よし、今日の洗濯も完璧かも!」

インデックス「うーんと、部屋は綺麗だし、浴槽は昨日は使ってないから洗わなくていいし……」

インデックス「……仕事しようかな」

インデックス(それにしてもさっきのとうま、元気なかったんだよ)

(昨日、遊んで元気になってくれると思ったんだけどなあ。最近ずっと元気ないから心配なんだよ)

(相談くらいして欲しいんだよ。私、頼りないのかな)

インデックス「もっととうまの力になれるように頑張らなくちゃ、だね」

インデックス「そうと決まったら仕事を終わらせて、買い物に行って、夕飯は美味しいもの作らないとね!」ヨシッ


オッレルス「なんとか撒けたな」

上嬢(無駄に疲れた。不幸だ)ハァ


上嬢「なんで学園都市に?」

オッレルス「…………観光かな」

上嬢「観光ってまた口から出任せを……。じゃあなんで軍覇に追われてたんだ?」

オッレルス「侵入できたは良かったんだが、ここでいう警備員だったかな?に捕まりそうになって逃げてるうちに彼までついてきた」

上嬢「…………」

オッレルス「そんな顔しないでくれ本当の事なんだから」

上嬢「軍覇も話がわからない奴じゃないし、アンタに原因があるとしか思えないんだけど」

オッレルス「まあ前に学園都市に来たとき色々あったからそれもあってな」

上嬢「そーかい。じゃあ俺行くから」ハァ

オッレルス「ちょっと待った」

上嬢「…………」

オッレルス「そんな顔するなよ。ここで会ったのも何かの縁だろうし、よかったらこの辺りを案内してくれないか」ニッコリ

上嬢「お断りする」

オッレルス「なんならランチをご馳走する」

上嬢「間に合ってます」

オッレルス「お礼はするから」

上嬢「そーゆーのいいんで」

オッレルス「後生だから」

上嬢「アンタと行動するとロクなこと無さそうなんで勘弁してください」

オッレルス「ちょっと待っていかないで!最近の若い子は」

上嬢「あーもう!お前いざというときに私を囮にして軍覇から逃げたいだけだろ!!」

とある水族館

オッレルス(サングラス)「大人2枚で」

上嬢「…………不幸だ」

オッレルス「まだ言ってるのか」

上嬢「言っとくけど付き合うのは午前中だけだからな」

オッレルス「授業があるなら無理に頼むわけにもいかないよ。学生の本分は勉学だしな」

上嬢「どの口が」

オッレルス「ほら行こう、後ろが詰まってる」

上嬢「へいへい」


オッレルス「なかなか大きいな、水槽」

上嬢「海洋学校に併設された水族館で、太平洋の海洋生物を中心に約400種類、2万点が飼育されている……と」パラッ

オッレルス「へえ。それって多いのか?」

上嬢「他をよく知らないけど内陸にある水族館としては大きいほうなんじゃないかね。私も水族館って学園都市以外じゃいかないしわかんないな」

オッレルス「俺もそうだなあ。地元にはそういうものもなかったし」

上嬢「…………」

オッレルス「なんだその顔は。俺にだって生まれ故郷と子供時代くらいあったさ」

上嬢「なんかいきなり俗っぽく見えてきた」

オッレルス「君は俺をなんだと思ってるんだ」


オッレルス「ああそうそう、君と会うのも随分久しぶりだが、近況はどうかな」

上嬢「近況って……まあ、前より落ち着いてるよ。出席日数気にしつつ真面目に学生やってるとこ」

オッレルス「へえ。禁書目録とオティヌスは相変わらずか」

上嬢「…………うん、まあ、そう、かな」

オッレルス(歯切れが悪いな)

上嬢「そんなことより、次行こう。ペンギン!」

オッレルス「好きなのか。意外に女性らしいところもあるんだな」

上嬢「悪いか」


上嬢(よくよく考えたらこれってデートなんじゃ……。まあオッレルスなんてありえないんだけど、誰かに見られたら嫌だな)ソワソワ

オッレルス「なあ。手を降ってるけどあれ君の知り合いじゃないか?」

上嬢「へ?」



誰と会った?
科学サイドで


上嬢「ん……? あいつ、確か青髪の」

オッレルス「友達か?」

上嬢「いや? 敢えて言うなら友達の友達……あ、いなくなっ」

査楽「どうも」ヒョイ

上嬢「うわ!?」

オッレルス「能力者か」

査楽「査楽です。お見知りおきを」

上嬢「空間移動……?」

査楽「驚かせてすみませんね上条さん。これが芸風なもので」

上嬢「はあ、それはどうもご丁寧に……。ところで私お前に名乗ったっけ」

査楽「有名人ですよ貴女。まあ、ブ……青髪さんからも話はきいてるんですが」

上嬢「……嫌な予感がする」

査楽「ところで……」チラッ

オッレルス「ん?」

上嬢「?」



査楽「上条さん、デートですか」

上嬢「違います」

オッレルス「そんなに照れなくても」ハハハ

上嬢「これが照れてるように見えんのかよ」

査楽「まあまあ、せっかくのデートなんですから痴話喧嘩はほどほどにしてくださいね」

上嬢「くっ……」



オッレルス「そんなことより査楽くん」

査楽「なんです?」

オッレルス「君は上条当麻とたまたま会ったから声をかけるような仲でもないんだろう?俺たちになにか用事が合ったんじゃないか?」

査楽「……」

オッレルス「例えば、あそこでこっちを見ている金髪の婦人絡みのことで」

上嬢「金髪の婦人……?」

.



上嬢(そこには)

(透き通るような肌。最高級の金糸を束ねたような光輝く髪。こちらを射るように見る瞳は、宝石のように青い。そんな少女が立っていた)

(薄暗い水族館の中でも人混みに紛れない。そんな存在感を放っている)

(容姿も、纏う雰囲気も違う少女にインデックスを重ねてしまったのは、修道服に似たワンピースを着ているからだろうか)

.



査楽「……仰る通り」
「私があなた方に声をかけたのは、あの人に指示されてのことです」

ローラ「まったく、ずっと見ていたるに気付かぬとは」ヌッ

上嬢「うわっ!?」


.



ローラ「息災かしら、幻想殺し」フフ

上嬢「息災って、なんでお前まで学園都市に……」

オッレルス「……知り合いかい?」

上嬢「ああ、前にイギリスで会ったことが……!? うわ、腕に抱きつくなよ重い!!」

ローラ「婦女に重いとは何事かしら?失礼になりけるのよ」

上嬢「髪の毛!!そんだけ長いと相当重いから!あと相変わらず変な日本語!」

オッレルス「…………」

査楽「……」ハァ

.


オッレルス「……査楽くん。彼女は」

査楽「イギリスだかから漫遊に来てる貴族の娘さんだそうです。お忍びなので警備をあまりつけたくないと駄々を捏ねたそうで、案内兼護衛ということでなぜか僕に面倒な白羽の矢が……」

オッレルス「それは大変だな…………それにしても、お忍びのわりに目立ちすぎじゃないか?」

査楽「そうなんですよ!
見た目も目立つし馬鹿みたいな日本語で騒ぐし、今日も『学生が行くデートすぽっととやらを巡りけるのよ』とか言って衆目を集めそうな場所に行きたがるし……」

オッレルス「なんだ、そちらもデートじゃないか。そう考えれば楽しく……」

査楽「全然嬉しくないですね。私、好みは知的な会話ができる人なので」

オッレルス(知的な会話ができる点では案外当てはまるということは黙っておこう)


ローラ「…………ところで、妙な男と相居るのね、幻想殺し」

オッレルス「!」

上嬢「なに、お前ら知り合い?」

オッレルス「知り合い…そんなものかなあ?」

ローラ「よそよそしきこと。あなたが英国にもたらしたもうたこと、きちんとこちらは心得ているのよ」

オッレルス「過去のことは水に流して欲しいな。俺はもう隠居したつもりだし、英国にちょっかいだそうというつもりもない。そんなことより俺は貴女のような重要人物がどうして学生ひとりを護衛にこんなところを歩いていのか知りたいんだが」

ローラ「……」

オッレルス「必要悪の教会の最大主……」

ローラ「い、いかん!!」ガバッ

上嬢「?」

査楽「??」


ローラ(幻想殺しの前でわたしをその名前で呼ぶべからずなのよ!!)

オッレルス(それは失礼。隠していたとは気がつかなかっ痛たたたたたた!!!)

ローラ(…………まったく油断できぬ男ね!)ギチギチギチ


上嬢「どうした?」

ローラ「なんでもないわ」フフフフ

上嬢「なんかオッレルス、片頬赤くない?」

ローラ「こんな男のことを案ずることは無いわよ、幻想殺し」キッ

オッレルス「……」ハハ

上嬢(さっきオッレルスが言いかけてたあーくびしょ……アーク美女ってなんだろう)


禁書「とうま、今日は学校だよね?」

上嬢「え?あ、ああ」

禁書「じゃあはい、これ」

上嬢「……弁当?」パカッ

禁書「ああ! 今開けちゃダメなんだよ!」

上嬢「ご、ごめん……」

禁書「もう……!」
「ーーーえへへ、けっこう上手くできたと思うから、また感想聞かせてほしいかも」テレテレ

上嬢「」ズキ
「…………………………わかった。ありがとうな、インデックス」ニヘ

禁書「………………とうま?」

>>115
これはトリじゃなくて直接数字打ってるんですかね
なにかのメッセージ……?



ローラ「そんなことより、魚を観にきたのだからゆるりと鑑賞せしめるのよ。こうして『美味しそう』と会話するのが学生の水族館デートというものにありけるのでしょう?」

上嬢「水族館の魚を美味しいというのは違うような」

ローラ「そうなの? 日本人は生魚を好むのに?」

査楽「せめて刺身と言ってくださいよ」

上嬢「まあ、魚をそのまま捌く事ってあんまりないからな。出来合いの刺身とか焼くだけの切り身とかばっかりみてるとその魚が生きて泳いでるとこってあんまり連想できないんだよ」

ローラ「時代が変わって常識が変わるというのは良いことなのか悲しきことなのか図りかねるところがあるわね」

査楽「また年寄のような事を。貴女も自分では魚なんて捌いたことないクチでしょうに」



ローラ「なっ!?」
「失礼が過ぎたるのよ! そそそそそんな魚くらいちょちょちょ~~っと捌いて仕上げるくらいは何度だってしていたるわ!」

査楽「へえ」

ローラ「なんなのその顔は! 本当でありけるのよ!?」

査楽「へえ……じゃあこの中で捌いたことのある魚はいますか?」

ローラ「えっ」

査楽「ささ、教えてくださいよ。私はまったく知りませんので」

ローラ「! (あ、あれはみたことがあるような……)……あれよ!」


査楽「……」

ローラ「……」

査楽「あれ、毒がある魚なんですが」

ローラ「ええ!?」

査楽「毒がある魚を食べたことが?」

ローラ「そんなことは……」

査楽「どうやって捌いて仕上げたんです?」

ローラ「そ、それはぁ……」

査楽「毒のある魚を捌けるような知識と技術をお持ちなんです?」

ローラ「ふ、ふええ……」



オッレルス「なあ。さっき彼女が指してたのサバじゃないか?」

上嬢「ああ。サバに毒はないよなぁ」

一方絹旗マンション


浜面「落ち着いたか?」

絹旗「ええ、まあ……」

浜面「俺の顔面みて何か言うことは」

絹旗「……セン」

浜面「聴こえません」

絹旗「超スミマセンって言ってるじゃないですかしつこいですねこのタコ面!!」


絹旗「う……」

浜面「どーすんだよ、海鳥は結局どっか行っちまったぞ」

絹旗「被害者は私ですよ。こんなのとそういう関係だって勘違いされるなんて」

浜面「いやまてそもそもこれはお前がべろんべろんに酔っぱらったせいだろ」

絹旗「私別に頼んでないですもん」ブスッ

浜面「そりゃそうだがほっとくわけにもいかないだろ?昨日帰ってからお前すごかったんだぞ、暴れるわ叫ぶわ」

絹旗「全然記憶にないですね」シレッ

浜面「素面のお前に見せてやりたい」


順番間違えました
>>124の前にこっちです

絹旗「そもそも、軽々と女の部屋にあがるのがおかしいんですよ」ボソッ

浜面「ん、何か言ったか?」

絹旗「なんでもないです。そんなことよりお腹すきました」

浜面「あーはいはい。午前10時……ちょっと遅いけど朝飯だな」

絹旗「待ってる間もうちょっと寝ます。頭痛いので」

浜面「俺が用意する前提なのか……」

すまねえ……
また間違えた、すまねえ……


一方絹旗マンション


浜面「落ち着いたか?」

絹旗「ええ、まあ……」

浜面「俺の顔面みて何か言うことは」

絹旗「……セン」

浜面「聴こえません」

絹旗「超スミマセンって言ってるじゃないですかしつこいですねこのタコ面!!」

浜面「タコ面になるまで殴ったのお前だろ!!」


絹旗「う……」

浜面「どーすんだよ、海鳥は結局どっか行っちまったぞ」

絹旗「被害者は私ですよ。こんなのとそういう関係だって勘違いされるなんて」

浜面「いやまてそもそもこれはお前がべろんべろんに酔っぱらったせいだろ」

絹旗「私別に頼んでないですもん」ブスッ

浜面「そりゃそうだがほっとくわけにもいかないだろ?昨日帰ってからお前すごかったんだぞ、暴れるわ叫ぶわ」

絹旗「全然記憶にないですね」シレッ

浜面「素面のお前に見せてやりたい」



絹旗「そもそも、軽々と女の部屋にあがるのがおかしいんですよ」ボソッ

浜面「ん、何か言ったか?」

絹旗「なんでもないです。そんなことよりお腹すきました」

浜面「あーはいはい。午前10時……ちょっと遅いけど朝飯だな」

絹旗「待ってる間もうちょっと寝ます。頭痛いので」

浜面「俺が用意する前提なのか……」


浜面「あいつは相変わらず人使いが荒いなぁ……最近は麦野のほうがしおらしいってもんだ」ゴソゴソ

浜面「お、高そうな生ハム発見。『自然農場で手間暇かけて育てられた豚です』と。さすが良いもん食べてんな」



絹旗「……」モゾ

絹旗(本当は)チラッ

(だいたい、覚えている)



絹旗(昨日は言わなくてもいいことたくさん言った。
だから、忘れたことにしてしまおう)

(それがお互いのためだ)


浜面『滝壺と結婚するんだ、俺』


絹旗(浜面、幸せそうだった)



絹旗(私に邪魔する権利がないことくらいわかってたことじゃないですか)

(そもそも、あんなこと浜面に言うつもりもなかったのに)

(浜面が、私なんかに構うから)

(……違う。
私は、浜面が私をほっとくわけないって心のどこかで思ってる。そのことにずっと甘えたままなんだ)

(……ごめんなさい、滝壺さん)

(私、まだ)




.

. . . . . . . . .
. . . . . . .
. . . .



ローラ「ペンギンとはなかなかに良いものだったわね」ポワー

上嬢「そうだな」ポワー

査楽「ふたりとも口がゆるんでますよ」




ローラ「そういえば幻想殺し」コソッ

上嬢「なんだ?」

ローラ「あなた、わたしが学園都市にきた理由を知りたがっていたわね?」

上嬢「ああ、それはもう正直どうでもいいや。どうせオッレルスと一緒で観光だとしか言わないのが目にうか――」

ローラ「あなたに会いに来た、と言ったら?」

上嬢「……それこそ信じられないな。私たちが会ったの偶然じゃないか」

ローラ「信じるか信じないかはまかせたるわ。でも、これからする話は冗談で流すべからずなのよ」


.



ローラ「あなたは今通う学舎を出たら、どうするつもりであるのかしら」

上嬢「どうって」

ローラ「学園都市を出るか、出ないか。どんな将来を描いていたるの?」

上嬢「……」

ローラ「まだ考えていないのなら」


.






ローラ「上条当麻、あなた必要悪の教会に来る気はないかしら?」




.



オッレルス「上条当麻!」

上嬢「……へ?」

オッレルス「そろそろ昼だが、行かなくていいのか?」

上嬢「え?あ……ああ、そうだな」

オッレルス「さっきからどうしたんだい? 水族館を出てからぼーっとして」

上嬢「そうだったか?……あ、そういえばローラ達は」

オッレルス「さっき別れただろう」

上嬢「そうだっけ」

オッレルス「長い内緒話だったが、彼女に何か言われたか?」

上嬢「………………いや、いつもの軽口だった」

オッレルス「ならいいが。可笑しなことを言われてもあまり真に受けないほうがいい」

上嬢「わかってるよ」ハハ

オッレルス「…………」

.



ローラ「~♪」

査楽「……あまり、あの人にちょっかいかけないでくださいよ」

ローラ「あら、何故?」

査楽「あの人に何かあると各方面の均衡が崩れて被害が出るんですから」


.


「…………くちゅん!」

「御坂さん、風邪ですか?」

「いや、そういうわけじゃ……花粉症かしら」

.



ローラ「それはそれで楽しきこと」フフ

査楽「笑い事じゃありませんよ」

ローラ「悪き女ね、上条当麻も」

査楽「外野はたまったもんじゃありませんよ。あの人周りを刺激しないことで精一杯です」ハァ

ローラ「ふふ。……さて、案内や護衛もここまでで大事ないわ。下がっていいわよ」

査楽「はあ?困りますよ、なにを勝手に」

ローラ「別に監視などなくてもおかしなところにはいかんわよ?」

査楽「…………信用できません」

ローラ「心配せずとも、人を迎えに行くだけよ」

査楽「迎え……? 一体誰を迎えに行くんです? 返答によっては……」

ローラ「貴方には関係ないことよ」 
査楽「物分かりが悪いですね。私と行動を共にするという条件で貴方は外出を許されているんです。自分の立場と言うものを…………!?」


.


査楽「…………え?」


査楽「いない……?」

.

物陰

ステイル「……良かったんですか?」

ローラ「ええ」

ステイル「インデックスの迎えなら、僕一人でもいいんですが」

ローラ「こうしてきちんと待ち合わせにきた婦女に向かって冷たいわよ?」

ステイル「デートの真似事ならさっきの学生としてきたでしょう」

ローラ「貴方と似て堅苦しい学生だったわ」

ステイル「そういうわりに楽しそうでしたね」

ローラ「みみみみ見ていたの!!?」バッ

ステイル「そんなわけないじゃないですか」

ローラ「あ……」

ステイル「楽しかったんですね」

ローラ「そんなわけないでしょう!」

ステイル「あーはいはい」

ローラ「本当よ!苛められるし散々だったのよ!!ねえ、聞いてステイル!」



オッレルス(ローラ・スチュアートが上条当麻に持ち出した話は大方検討はつく…………が)

(口を出すべきか出さざるべきか……隠居したとかいった手前動きづらいなあ)

オッレルス「……ああ、あと垣根帝督のことを聞くのを忘れたが、それはまあいいか」
「さて、シルヴィアを外で待たせているしやるやって帰るとするか」

ポン

オッレルス「ん?」

削板「よう!」ニコッ


オッレルス「ーーーいっ」


.

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年10月20日 (木) 08:20:58   ID: HBURiRuq

シルヴィアって誰だよ。

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom