早苗「…懐かしい夢ですね」 フフッ
早苗「おはようございます」
神奈子「おはよう早苗、…ん?」
早苗「どうかしました?」
神奈子「何かいいことでもあったのかい?」
早苗「…まぁ」 エヘヘ
早苗「…懐かしい夢ですね」 フフッ
早苗「おはようございます」
神奈子「おはよう早苗、…ん?」
早苗「どうかしました?」
神奈子「何かいいことでもあったのかい?」
早苗「…まぁ」 エヘヘ
神奈子「何があったんだい?」
早苗「いえ、ちょっと夢を見まして…」
神奈子「夢?」
早苗「えぇ、私がまだ学生だった頃の夢ですね」
神奈子「何だい?初恋の人でも出たのかい?」
早苗「…」
神奈子「おや?図星みたいだね」
早苗「いや、まぁそこまではいってないですね」
神奈子「へぇ」
早苗「…で、その夢でですね」
諏訪子「やっほーおはよ~」
神奈子「ん、おはよう」
早苗「おはようございます諏訪子様」
諏訪子「何々何の話?」
神奈子「早苗の初恋の話」
早苗「違いますよ、夢の話です」
諏訪子「夢の中でイチャラブしたのかい?」
早苗「そこまでしてないです」
神奈子「じゃあどこまでしたいんだい?」
早苗「そりゃあ結婚まで…って何言わせるんですか!!」
神奈子「いやぁ、ごめんごめんつい、ね?」 フフッ
諏訪子「早苗はかわいいなぁ」 ケロケロケロケロ
早苗「もういいです、朝食作ってきます」 スタスタ
神奈子「おや?やりすぎてしまったみたいだね」
諏訪子「これはちょっと反省しなきゃだね」
早苗(はぁ、せっかく話そうと思ったのに…神奈子様たちは…) トントン
早苗(…でも本当に懐かしい夢でしたね。もう一回ぐらい見てみたいものです) グツグツ
早苗(まぁ、夢は自分で選べませんからねぇ~、残念です) ジュージュー
早苗(またいつか見れることを願いましょう) カチャ…
早苗「できましたよー」
~~~~~~~~~
???「ここにもいないか…」
???「うーん、こんなに捜して見つからないとなると…神隠し?」
???「いやいや、非常識すぎるだろ」 ハハハ
?「いったい何を探しているの?」
???「…あなたは?」
紫「私は八雲紫、妖怪よ」
???「まぁ、見ればわかります。変なところから出てこれば」
紫「あら?驚かないのね」
???「驚いたところで無駄な時間ですからね、内心のほうは少し戸惑ってますが」
紫「そう、で?いったい何を探しているの?」
???「いえ、以前親友だった人の家を探しているのですが見つからなくて」
紫「ふ~ん」
???「守矢神社っての知りません?」
紫「知っているわ」
???「本当ですか!?」
紫「でも、どうして探しているの?」
???「いやぁ、夢で久々に親友の顔を見まして、ふといまどうしているのかなぁと思ってきたのですが…」
紫「覚えのある場所にはなかったと」
???「はい…さらには近くには湖もあったはずなのに…跡形もなく消えているんですよね」
紫「それは不思議ね」 クスクス
???「でも、守矢神社を知っているのですよね?」
紫「えぇ」
???「そこまで案内していただけませんか?」
紫「それはできないわ」
???「え?…あ、お金ですか?お金ならいっぱいありますよ」
紫「そういうことじゃないわ」
???「?じゃあ、どういうことです?」
紫「この世には存在しないのよ、その神社は」
???「え?」
紫「別の空間の別の場所にあるの」
???「…つまり」
紫「あなたは守矢神社を見つけることはできない」
???「そんな…じゃあどうしたらその空間に行けますか?」
紫「ある神社を探せばいいんじゃない?」
???「ある神社?」
紫「博麗神社というものよ」
???「それはどこに?」
紫「さぁ?行きたければ自分で探しなさい」
???「…分かりました」
紫「じゃぁ、向こうで待っているから。がんばってね」
???「…ん?向こうで待ってる?…?」
いじめっ子1[おい早苗!奇跡起こしてみろよ!!]
早苗[え、でも・・・]
いじめっ子2[でもじゃねえよ!!やれよ] ゲシッ
早苗[いたいっ、分かったよ・・・] ・・・ザッー
いじめっ子1[うわっ晴れてるのに雨降ってきやがった!!]
いじめっ子2[やっぱこいつ化けもんだ!!]
早苗[・・・うぐっ、ひぐっ] グスッグスッ
いじめっ子1[おい見ろよ!化けもんが泣いてるぜっ!!]
いじめっ子2[あはは、化けもんなのに涙、でるんだな~]
アハハハハハハハハ・・・
早苗「・・・グスッ」
~~~~~~~~~
???「・・・」
早苗「おはようございます」
神奈子「あぁ、おはよう」
早苗「朝食作ってきますね」
神奈子「分かった・・・ん?ちょっと」
諏訪子「おはよー神奈子」
神奈子「・・・あぁ、おはよう」
諏訪子「なに?なんかあった?」
神奈子「ちょっとね、早苗の目が赤かったから・・・」
諏訪子「泣いてたのかな?」
神奈子「多分そうだと思うけど・・・理由が分かんないからね」
諏訪子「夢で何か見たんじゃない?」
神奈子「そうかもしれないね。きっと怖い夢でも見たんだろう」
諏訪子「あはは、まだまだ子どもだなぁ早苗は」
~~~~~~~~~~~~~~
???「おはよ」
秘書「おはようございます社長」
社長?「悪いけど、しばらく出かけるから」
秘書「どちらまで?」
社長?「博麗神社」
秘書「聞いたことない神社ですね」
社長?「うん、調べたけど全然見つかんないから自分の足で探すことにした」
秘書「お帰りは何時ごろに?」
社長?「さぁ、明日かもしれないし1年後かもしれない」
秘書「はぁ・・・」
社長?「その間、頼んだよ」
秘書「かしこまりました」
ーーーーーーーーーーーーーー
社長?「さて、どこら辺にあるのかな・・・」
紫「見つかるのかしらね~」
社長?「・・・向こうで待ってるって言わなかった?」
紫「待っててもつまんないから」
社長?「そうですか・・・」
紫「で?どこを探すつもりなの?」
社長?「とりあえず、近くの神社で聞き込みをして見ますよ」
紫「頑張んなさいな」
社長?「・・・うーん」
紫「残念だったわね、誰も知らなくて」
社長?「一人ぐらいいてもおかしくはないと思ったんだけどな」
紫「そうねぇ」
社長?「本当にあるのかな、博麗神社っての」
紫「それはあるわ絶対」
社長?「何で言い切れるんです?」
紫「私の神社だもん」
社長?「・・・え?」
社長?「今なんて?」
紫「博麗神社は私の神社なの」
社長?「・・・妖怪なのに?」
紫「あら?私向こうの世界では創造神って言われるくらいよ」
社長?(本当かなぁ・・・)
社長?「あ、じゃあ・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
紫「・・・ここは?」
社長?「神隠し神社」
紫「神隠し?」
社長?「そう、・・・いつかは分からないけど、結構昔からこの建物はあったみたいで、」
紫「ふむふむ」
社長?「ここに訪れた人は必ずと言っていいほど忽然と姿を無くすらしいんだ」
紫「へぇ~、それで姿を無くした人はもうずっと無くしたままなの?」
社長?「大体の人はそうだけど、中には帰ってきた人もいるみたいだよ」
紫「あら?そうなの?」
社長?「でも、・・・大体50年後くらいに」
紫「結構遅く帰ってくるのね」
社長?「帰ってきた後、その人の昔の写真と比べるとね」
紫「・・・まさか」
社長「殆ど変わらないままらしいんだ」
紫「時間軸が違うのかしらね」
社長?「・・・ここがあなたの言う博麗神社なら、向こうの世界にいけるのですか?」
紫「えぇ、行けるわ・・・だけど私もここが博麗神社かどうかは分からない」
社長?「なんで?」
紫「こっちの世界で見たことないもん」 テヘペロ
社長?「・・・そうですか」
紫「まぁ、試してみればいいんじゃない?正解だったら向こうに行けるわけだし」
社長?「そうですね・・・では行きますか」
紫「じゃあ、向こうで来るかどうか見ててあげるわね」 シュン
社長?「・・・つれてってくれればいいのに」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
霊夢「ひまねぇ~」 ポリポリ ズズー
シュン 紫「ハロー」
霊夢「・・・はぁ」
紫「出てきた瞬間ため息はかないでくれる?」
霊夢「どうせまた厄介ごとでしょ?」
紫「まぁ、近いわね・・・そろそろ向こうの世界からお客さんが来る頃よ」
霊夢「客?」
紫「そう、客」
霊夢「また誰かを連れ去ってきたの?」
紫「今回は違うわ、向こうから来るのだから」
霊夢「向こうからって・・・!」
紫「どうやら来たようね」
ーーーーーーーーーーーー
社長?「・・・?」
社長?「あれ?綺麗だ・・・さっきまであんなにぼろかったのに」
社長?「つまり・・・神隠しにあったと」
?「あんたも物好きねぇ」
社長?「?・・・あなたは?」
霊夢「博麗霊夢」
社長?「博麗・・・じゃここは博麗神社?」
霊夢「そうよ」
社長?「どうやら正解みたいだな」
霊夢「は?」
紫「そうよ正解、あなたの読みは当たったわ」
社長?「どうも、紫さん」
霊夢「読みって・・・こいつ、自分の意思でこっちに来たの?」
紫「えぇそうよ、自分で博麗神社を探して自分の意思でこっちに来た」
霊夢「そんな馬鹿な話しがある?普段は結界のひずみに飲み込まれて間違ってくるのに、」
霊夢「自分の意思でだなんて・・・非常識にもほどがあるわ」
社長?「常識に囚われてはいけませんよ霊夢さん」
霊夢「は?」
社長?「常識なんて同じことを繰り返す行動によって生まれる仕組みです」
社長?「その行動を一つでも違えば非常識なんて・・・そんな考えはやめたほうがいいですよ」
霊夢「・・・なにこいつ?」
紫「そういえば名前聞いてないわね」
霊夢「・・・あなた、名前は?」
男「男といいます」
==補足========
名前;男 年齢;18
「常識に囚われない程度の能力」の持ち主
子供の頃から人とは違うことをして回りからは気味悪がれていた。「どうして皆とは違うことを
するのだろう」「非常識すぎる」等と言われたりしている今日この頃。
2年前に父親が他界し、父が経営していた会社を受け継ぐこととなった。
以来、その会社は大きく発展し、今では「金融」「製造」「医療」「福祉」「交通機関」
「情報」「農業」「水産業」・・・etc
つまり、どの業種でも成功し、その売り上げは「京」に行くほど。
因みにこの会社の従業員は地球人口の約3割 月給1億~
霊夢「・・・まぁ、こっちに来る方法なんてどうでもいいわ、肝心なのは何故ここに来たかよ」
男「守矢神社を探しに来ました」
霊夢「?何で守矢神社を探しに来たのよ?」
紫「夢で知り合いの子が出てきて、久しぶりに会いにきたそうよ」
霊夢「知り合いって?」
男「東風谷早苗って子知ってます?」
霊夢「え?早苗の知り合いなの?」
男「えぇ、幼馴染です」
霊夢「へぇーあいつにも友達はいたんだ」
疲れた
男「会いに行きたいのですが、守矢神社はどこに?」
霊夢「一山越えた先にあるわ、歩いていくと・・・4日くらい?」
紫「かしらねぇ、歩いたことがないから」
男「遠いですね」
霊夢「紫の能力なら一瞬じゃない?」
紫「まぁ、できなくはないけど・・・」
霊夢「けど?」
紫「着いてるときには死んでるわよ?」
男「あぁ、だからここに連れて来てくれなかったんですね?」
紫「そういうこと」
男「じゃあ、歩いていきますか・・・」 クルッ
霊夢「まった」
男「何です?」
霊夢「空を見なさい、もう夕方よ。今行くと妖怪に『どうぞ食べてください』っていってるもんよ」
男「それじゃあ・・・」
霊夢「今日だけ、泊めてあげるから出発は明日にしなさい」
紫「そうね」
男「分かりました。お世話になります」
===============
先生[今日は、転校生が来ているぞー]
男[男と言います。好きな物はオカルト、嫌いな物は常識です。]
生徒たち[は?][なにあいつ][意味わかんねーし][でも顔はまともよね][そこらへんにいる奴らよりはね]
男子生徒's[んだとごらぁ!!]
女子生徒's[ああ”ぁん!!?] ギャー ギャー
先生[はいはい静かにしろよぉ~]
早苗[(・・・)]
男[・・・?(あの子・・・)]
女子生徒1[ねぇねぇどこから来たの?]
男[京都からですね]
女子生徒2[何で長野に?]
男[親の都合ですね、2~3年のペースで転勤するらしいので]
女子生徒1[え?じゃぁ最初はどこなの?]
男[物心がついた時には・・・鹿児島にいましたね。そこからどんどん北上して今はここにいるわけです]
女子生徒2[へぇ~]
男[そんな風に生きてきたので、そこにいたという意味で町の歴史とか伝承を調べるのが趣味になりまして、]
男[できればこの町でも何か面白い歴史とかありませんか?]
女子生徒1[ん~わからないなぁ]
女子生徒2[私も、男子にも聞いてみよっか?]
男[お願いします]
女子生徒1[よし、じゃあ付いてきて]
男[・・・ってことで、何かありませんか?]
男子生徒1[ん~、よくわかんねぇな]
男子生徒2[親父とかなら知ってそうだけどな]
男[そうですか・・・]
いじめ男子1[なぁ、歴史じゃないが、面白いものならあるぜ]
男[面白い物ですか?]
いじめ男子2[そう、こいつだよ]
早苗[ちょっと痛いです!!やめてください!!]
男[この子は?]
いじめ男子1[早苗って言うんだけどよ、こいつがやべぇんだって!!]
いじめ男子2[こいつが合掌させてなんか唱えるとよぉ、いきなり雨が降ってくんだよ!!]
男[ほう?]
男子生徒1[おいお前らいいかげんに・・・]
いじめ男子1[あぁ?なんか文句あんのか?]
早苗[・・・]
男[・・・できるんですか?]
早苗[・・・]
いじめ男子2[あぁ、できるぜ!!・・・ホラやれよ、(また、タバコを腕に押し付けようか?] ボソッ
早苗[・・・っ!!]
ッザーーーー
男[ほう、今日の天気予報は一日中晴れだったのですが・・・]
早苗[・・・]
いじめ男子1[なぁ、おもしれぇだろ!!?] ギャハハ
いじめ男子2[化けもんだろ!!] ギャハハハ
================
早苗「・・・そっか、最初の出会いはこんなんだったっけ・・・」
早苗「あの時、私は・・・何を思っていたんでしょうね、忘れてしまいました」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
男「・・・」
霊夢「あら、おはよう」
男「おはようございます」
霊夢「起きるの早いのね」
男「まぁ、いつもより早いと自分でも思っています」
霊夢「まってて、朝ごはん用意するから」
男「手伝いましょうか?」
霊夢「大丈夫よ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
早苗「おはようございます」
神奈子「おはよう・・・早苗、ちょっと顔色悪くないか?」
早苗「え?」
諏訪子「んー、・・・そうかもね。永遠亭にでもいって診察したら?」
早苗「でも、仕事が・・・」
神奈子「それは私たちに任せなって」
諏訪子「そうだよー、早苗は今日は仕事しなくていいからさ」
早苗「・・・すみません」
神奈子「うん。・・・よし、それでは朝食は私が作ろう」
諏訪子「え!?・・・できるの?」
神奈子「何を言う、そんなの朝飯前だ」
諏訪子「ほんとかなぁ~?」
早苗「本当ですよまだ食べてませんから」
諏訪子「いや、そこでボケなくてもいいからね」
つづく
ーーーーーーーーーーーーー
男「それではいってきます」
霊夢「いい?夜は外に出ては駄目だからね。必ずその地図の場所で宿をとること」
男「寺子屋と紅魔館と…妖怪の山?」
霊夢「守矢神社はその妖怪の山の上にあるの」
男「でも、妖怪は危ないのでは?」
霊夢「そこにいる妖怪ならたぶん大丈夫よ」
男「なぜですか?」
??「私がそこに住んでますからね」
男「…?」 クルッ
??「どうも、外の世界の方ですか?」
男「ええ、…どちらさまで?」
文「あやや、申し遅れました、ブン屋の射命丸文と申します」
男「ブン屋…あぁ、新聞記者ですか?」
文「えぇ、そうです。風の噂でここに外の人がいると聞いたので来てみれば何やら旅立つご様子で」
霊夢「彼、守矢神社に用があるんですって」
文「ほう、それはまたどうして」 カキカキ
霊夢「早苗に会いたいそうよ」
文「あや?早苗さんにですか?」 カキカキ
男「えぇ、ちょっと久しぶりに会いたくなりまして」
文「もしかして、早苗さんとは彼氏彼女みたいな関係で?」
男「いえ、ちょっとした幼馴染ですよ」
文「そうなんですか、で…さっき話していた内容は?」
霊夢「歩いて妖怪の山まで行くそうだから泊る場所を教えてあげてたの」
文「歩いて行くのですか…まぁ、外の世界の人は飛べませんからねぇ」
男「ここの人たちはみんな飛べるのですか?」
霊夢「まぁ、6割ほどは飛べるわよ」
文「その5割は妖怪ですけどね、後の1割は魔法使いや霊夢さんみたいに能力として飛べるような人たちです」
男「能力?」
霊夢「潜在能力みたいなものよ。私は空が飛べる程度の能力」
文「私は風を操る程度の能力です」
男「へぇ、便利な世界ですね」
文「まぁ、そうですね…ってそろそろ出発したほうがよいのでは?」
霊夢「そうね…このままだと寺子屋まで行けなくなるかも」
男「分かりました。ではいってきます」
霊夢「気をつけなさいよ」
男「はい」
文「それでは私も行きますか。…あー一応早苗さんに報告しておきますね」
男「はい、お願いします」
文「では…」 バシュッ
つづく
ーーーーーーーーーーーーーー
神奈子「さて、まずは掃き掃除からかな」
諏訪子「じゃあ私は洗濯するよ」
神奈子「早苗の方は心配だけど仕事は私たちがするって言ったからねぇ」
文「あやや?早苗さんいないんですか」
神奈子「あぁ、ちょっと顔色悪かったから永遠亭に・・・ってうわ!?」
文「どうも、毎度お馴染み射命丸です」
神奈子「びっくりした・・・なんだ?早苗にようだったのか?」
文「えぇ、ちょっとお知らせしようと思っていたのですが・・・」
神奈子「お知らせ?」
文「外の世界から早苗さんに用があると言う男性が着たので言っておこうかと思ったのですが」
神奈子「外の世界から?その人はどうやってきたんだい?」
文「んー・・・聞くの忘れましたね、これは失態」
神奈子「まぁ、早苗が帰って来たら言ってくよ」
文「分かりました。では私はこれで」 シュバッ
ーーーーーーーーーーーーー
早苗「こんにちは」
鈴仙「あれ?早苗さんどうしたんですか?」
早苗「ちょっと体調が悪いので診察してもらいに・・・」
鈴仙「あー、確かにちょっと顔色悪いですね。分かりましたちょっと待っててください」
早苗「はい・・・」
・
・
・
鈴仙「いいですよ、こっちに来てください」
早苗「こんにちは」
永琳「こんにちは、あなたが来るのは珍しいわね」
早苗「まぁ、私も一応人間ですので・・・」
永琳「ふふっ、そうね・・・じゃあちょっといいかしら?」
早苗「あ、はい」
・
・
・
永琳「?・・・別にどこも悪くないわよ?」
早苗「え、そうなんですか?」
永琳「えぇ、顔色は少し悪いけど、体には何も症状はないわ」
早苗「そうですか、よかった・・・」
永琳「んー、・・・最近何かあった?」
早苗「どうしてです?」
永琳「顔色が悪いのはそのせいかもしれないからね」
早苗「そうですねぇ・・・いつも通りの日常でしたよ」
永琳「そう?最近になってやってることとかない?」
早苗「最近やってること・・・あ、夢を見るようになりました」
永琳「夢?」
早苗「はい、外の世界にいたときの夢です」
永琳「どんな夢?」
早苗「私がいじめられてた時の夢ですね、たしか・・・14歳の時だったかな」
永琳「あなた、いじめられてたの?」
早苗「はい、外の世界では私の能力なんて不気味な物でしたからね」
永琳「それは大変だったわね」
早苗「まぁ、過ぎたことですし」
永琳「でも、それが原因かもしれないわね」
早苗「顔色ですか?」
永琳「まぁ、何度もネガティブな夢を見ると軽くうつ病みたいになるときがあるの」
早苗「へぇー、そうなんですか」
永琳「まぁ、今回は顔色悪くなってるだけだから、そこまで悪くはないわ、気持ちが落ち込んでるだけ」
永琳「そうね、今日はいい夢がみれるようにてゐと寝る?」
早苗「・・・泊って行けと?」
永琳「はっきり言えばそうね、それと様子見」
早苗「様子見・・・ですか」
永琳「えぇ、本当に夢が原因なら、それだけで治るし」
早苗「でも神奈子様や諏訪子様が心配します」
永琳「それは心配要らないわ、鈴仙」
鈴仙「はい」
永琳「かくかくしかじかってことで神奈子たちに言っておいて」
鈴仙「分かりました」
永琳「それと、てゐ」
てゐ「なんだい?」
永琳「かくかくしかじかってことで、今日は早苗と寝ること」
てゐ「あー、わかったいいよー」
永琳「で、いいわね?」
早苗「・・・はい、ありがとうございます」
ーーーーーーーーーーー
鈴仙「・・・ってことで今日はこちらで預かりますね」
神奈子「あぁ、分かったお願いするよ」
鈴仙「はい、では・・・」
諏訪子「夢が原因・・・ねぇ」
神奈子「あの子がいじめられてたなんて、初めて知ったよ」
諏訪子「私もだよ、でもてゐと寝るならいい夢がみれそうだね」
神奈子「あぁ、・・・もしかしたら前の初恋の夢のつづきかもしれないね」
諏訪子「あー、そうかもね」
ーーーーーーーーーーーーーー
男「っくしゅ、ちょっと肌寒くなってきたな・・・でもあと少しで村があるな、もうちょっとだ」
??「おい!貴様は何者だ!?」
男「・・・子ども?いや羽があるから妖怪か?」
??「妖怪じゃない!!妖精だ!!」
男「あー妖精・・・はじめて見たな」
??「あたいもお前は初めて見る!!だから何者だ!!」
男「男といいます、君の名前は?」
チルノ「聞いて驚け!!あたいはチルノ!!この幻想郷最強の妖精だ!!」
男「最強ですか、それは困りましたね」
チルノ「えっな、なんで?」
男「私ちょっとそこを通りたいのですが、通してもらえませんか?」
チルノ「ここを通りたくばあたいを倒してからにしな!!」
男「だから困るんですよ、私そこまで強くないので君に負けますからね」
チルノ「ふははは!!恐れをなしたか!!弱い人間め!!」
??「あなたは何をしているの?」 ゴンッ!!
チルノ「っつ!!痛いよけーね!!」
??「すみません、チルノがへんな事しませんでしたか?」
男「いえ、大丈夫ですまだ何もされていませんでしたから」
??「そうですか、よかった」
男「あの、あなたは?」
慧音「あ、はい私の名は上白沢慧音といいます。そこの村で寺子屋をひらいています」
男「初めまして、私は男と言います」
慧音「あら、ご丁寧にどうも」
男「あの、それで寺子屋を営んでいるとか・・・」
慧音「はい、妖怪や人間問わず、勉学を教えています」
男「あ、じゃあこれを読んでいただきませんか?」 パサ
慧音「これは?」
男「霊夢さんから預かった手紙です」
慧音「霊夢から?どれどれ・・・」
チルノ「あたいをおいて話を進めるなー!!」
慧音「なるほど、事情は分かりました」
男「じゃあ、泊めて頂いても?」
慧音「それはちょっとお断りいたします」
男「え、どうしてです?」
慧音「今宵は満月、私実は妖怪でして、満月になると凶暴になってしまうんです」
男「あぁ、それで・・・」
チルノ「けーねは怖いぞ!!何かするとすぐ怒ってくるんだから!!」
慧音「それはあなたがへんな事するからでしょう」 ゴンッ!!
チルノ「・・・」 チーン
男「それではどうしましょうか・・・」
慧音「そうですねぇ・・・」
男「・・・本当に凶暴になるんですか?」
慧音「え、えぇ・・・できる限り村には被害を起こさないようにはしているのですが、」
慧音「その分、朝になると寺子屋がめちゃくちゃに・・・」
チルノ「そのおかげで1日休みになるんだ!!」
男「回復早いですね・・・」
慧音「・・・そうだ、確かチルノって人間の家に住んでいませんでしたか?」
チルノ「えっ?うん大ちゃんといっしょに使ってるよ」
慧音「男さん、きょうはチルノの家に泊めてもらってください」
男「え、いいんですか?」
チルノ「良くないよ!!家が狭くなる!!」
慧音「男さん泊めたら、今までの宿題のつけをチャラにしましょう」
チルノ「男!!どうした!?早く行くぞ!!」
男&慧音(単純だなぁ)
男「チルノがいいなら、いいんですかね?」
慧音「まぁ、大丈夫かと思いますよ、あの子も弱くはないのですから」
男「そうですか」
慧音「あ、でも防寒だけはしっかりしてくださいね、」
慧音「チルノは氷の妖精なので近くにいると、寒いので」
男「分かりました」
チルノ「男、早く行くぞ!!」
男「まって、飛んで行かないで・・・では」
慧音「はい、気をつけて」
次、どこのシーンを書くか考え中
15時ごろまでに何かリクエストがあればそこを描きます
ーーーーーーーーーーーー
永琳「さて、そろそろ晩御飯なのだけれど・・・」
早苗「あ、手伝いましょうか?」
永琳「そうね、お願いする・・・」
妹紅「永琳いるかー?」
永琳「あら?妹紅どうしたの?」
妹紅「いや、村の人が気分が悪いらしくてな、連れえてきた」
永琳「分かったわ」
妹紅「じゃあ、後はよろしくー・・・ってなんで早苗がいるんだ?」
早苗「ちょっと体調を崩して・・・」
妹紅「へぇー珍しいな」
早苗「ははは・・・じゃあ私が作ってきますね」
永琳「ごめんなさいね、何かあったら鈴仙かてゐに言えば手伝ってくれるから」
早苗「はい、分かりました」
妹紅「ん?何かするのか?」
早苗「えぇ、晩御飯を作ろうかと」
妹紅「じゃあ私が手伝おう」
早苗「え?」
妹紅「どうせ村の人を送ってかないといけないからなその暇つぶしだ」
早苗「え、でも・・・」
永琳「大丈夫よ、妹紅は一人暮らしなんだから料理は得意なはずよ」
妹紅「得意だよ、失敬な」
早苗「じゃあ、お願いします」
妹紅「おう」
永琳『台所の物は何を使ってもいいから』
妹紅「とは言われたものの」
早苗「いっぱいありますね・・・何を作りましょうか?」
妹紅「・・・竹の子の混ぜご飯に味噌汁、焼き魚でいいだろう」
早苗「和風チックですね、まぁそれが似合う場所なのですが」
妹紅「だろ?で、今の言ったやつでいいか?」
早苗「えぇ、大丈夫です」
妹紅「じゃあ、始めよう」
妹紅「ところで、体調のほうはいいのか?」 トントン
早苗「はい、顔色が悪いだけで体にはなんともないそうです」 グツグツ
妹紅「そうか、それならいいが・・・あんまり無理するなよ?」 トントン
早苗「はい、大丈夫ですよ」 グツグツ
妹紅「原因とかは分かっているのかい?」 トントン
早苗「何でも、夢のせいだとか」 グツグツ
妹紅「夢?」 トン・・・
早苗「嫌な夢を見てそれで気分が落ち込んでるそうです」 グツグツ
妹紅「ふーん」
早苗「それで今日はてゐさんと一緒に寝ていい夢がみれるようにと」
妹紅「泊るわけか」
早苗「はい」
妹紅「どんな夢を見せてくれんだろうねあのいたずら兎は」
早苗「それは分かりませんが・・・まぁ、夢までいたずらしには来ないでしょう」
妹紅「それもそうか・・・あ、野菜切れたぞ」
早苗「はいじゃあ貰いますね」
妹紅「でも、見るとしたらどんな夢がいい?」
早苗「そうですね・・・信者たちがたくさん来てくれる夢がいいですね」
妹紅「ふっ、お前らしいな」
早苗「そうですか?じゃあ妹紅さんはどんな夢がいいですか?」
妹紅「私か?私は、そうだな・・・輝夜を倒す夢かな」
早苗「妹紅さんも似たような物じゃないですか」
妹紅「う、うるさいな」
早苗「ふふふ」
早苗「でも、好きな人が出る夢はいいですね」
妹紅「そうだな・・・ん?いやいや、ちょっと待てなんでそこで好きな人となるんだ?」
早苗「あれ?好きじゃないんですか輝夜さんのこと」
妹紅「な、何であいつのこと好きにならないといけないんだ!!」
早苗「あら、違うんですか、私はてっきり好きなのかと・・・」
妹紅「いや、ないだろ・・・それに私たちは女性同士だ」
早苗「女性同士でも好きななるときはありますよ?たしか…同性愛だったかな」
妹紅「あるのか?そんな言葉が」
早苗「えぇ、外の世界にはありました」
妹紅「そうか、あるのか・・・」
輝夜「永り~んおなかすいたーって何で妹紅と早苗がいるのよ」
妹紅「う、うわあぁぁぁ!!」
早苗「あー、魚が!!」
ーーーーーーーーーーーー
男「ここが君の家?」
チルノ「そう!!さぁ入れ!!」
男「では、お邪魔しま~す」
??「あら?どちら様で?」
チルノ「ただいま大ちゃん!こいつ今日ここで泊ることになった!」
??「え?どう言う事?」
男「自分が説明しますね」
男「・・・と言うことです」
??「なるほど、確かに今日は満月ですから寺子屋に泊るのは危ないですね」
男「なので今日ここで泊めてもらってもいいですか?」
大妖精「構いませんよ。あ、申し遅れました私の名前は大妖精といいます」
男「私は男と言います、今日はよろしくお願いします」
大妖精「はい」
チルノ「大ちゃん!おなかすいた!!」
大妖精「じゃあ、今から用意するからね」
男「あ、料理手伝いましょうか?」
大妖精「料理?・・・あ、あぁそうですね・・・」
男「?」
大妖精「あの、私たちは妖精なので、あんまり料理はしないというか・・・」
男「あぁ、なるほど・・・つまり何かしらの養分だけで十分と」
大妖精「はい、・・・すみません」
男「いえいえ突然上がりこんだ私がけないんですから・・・ですが、何か食べれそうな物とかありますか?」
チルノ「カエルならいるぞ!!」
男「カエル・・・ですか」
大妖精「チルノちゃんそれは食べれないよ」
チルノ「なに!?こんなにおいしいのにか!!?」
大妖精「うん・・・」
男「いえ、何とかなりますよ」
大妖精&チルノ「えっ?」
・・・・・・・・・
男「できました」
大妖精「これは?」
男「カエルの塩焼きです、食べてみます?」
大妖精「じゃあ、ちょっとだけ・・・」
チルノ「・・・!!なにこれ!?すごくおいしいんだけど!!?」
大妖精「ほんと、塩だけでこんなにおいしくなるものなの?」
男「ふむ・・・うん、予想以上においしいですね、もうちょっと味気ないと思いましたが・・・」
チルノ「おかわり!!」
男「まだ、数匹ほどいますからどうぞ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
諏訪子「っは!!」
神奈子「どうした?」
諏訪子「今から氷精のところに行かないといけない気がする」
神奈子「やめとけ、もう夜だ」
諏訪子「うぐぐ・・・」
つづく
=============
早苗[…] テクテク
男[…早苗さん…だっけ?]
早苗[…何の用ですか?] テクテク
男[君がやったことについてなんだけど…]
早苗[…すいません用事があるので…] テクテク
男[風祝っていう人の技かい?]
早苗[…え?] ピタッ
早苗[知っているんですか?]
男[諏訪大社に代々伝わる能力なんだろ?]
早苗[はい私の一族がその末裔でして、時々私みたいに能力が宿るそうなんです]
男[へぇ~]
早苗[あの、どうして知っているんですか?]
男[言ったでしょ、自分は引っ越した地域の歴史を知るのが趣味だって。]
男[今日たまたま朝に諏訪大社よったら、そのことが書いてあったからね石碑に]
早苗[そうだったんですか…]
男[そこでなんだけど]
早苗[?]
男[君の一族の話を聞きたいんだ。いいかな?]
早苗[え・・・]
男[だめ?]
早苗[でも、私に近づくとあなたまでいじめられますよ?]
男[構わないよ。…俺も、前の学校ではそうだったからね]
早苗[えっ?]
男[子供なんてのは、一人その環境と一致しないだけでそいつをいじめるんだ]
男[俺の場合、引っ越してきたってのもあるが…何より皆とちょっとだけ価値観のとらえ方が違ったんだよね]
早苗[は、はぁ]
男[今だって君の見方なんて、周りからは気味悪がられてるけど、俺にとっては興味の対象なんだよ]
早苗[興味…]
男[だから、君のこと、君の一族のことをもっと知りたいと思ったわけなんだ]
早苗[…興味があるのは、私についてですか?それとも、私の能力について?]
男[んー、両方かな?君のことも知りたいし、その能力がいつから伝承されてきたとか知りたい]
早苗[なんで、私のことを知りたいんですか?]
男[だって早苗さん、いじめられてるんでしょ?]
早苗[?いじめられているのとどういう関係が?]
男[いじめは君のことを知らないから気味悪がられてるんだよ]
男[だから君のことを知ってもらえばいじめはなくなると思うんだけど]
早苗[別に、私はこのままでいいです]
男[えっ]
早苗[それに…この能力も一族の人以外には誰にも言うなと言われているので…]
男[そっか…]
早苗[それでは]
==============
早苗「・・・最初はおかしな人でしたね、ふふっ」
ーーーーーーーーーーー
男「・・・アプローチの仕方がいけなかったのか?」
てゐ「・・・元気は出たかい?」
早苗「おはようございますてゐさん」
てゐ「おはよぉ。・・・うん、顔色はいいみたいだね。いい夢がみれた?」
早苗「どうなんでしょう・・・良くも悪くもない夢でしたね」
てゐ「どういうこと?」
早苗「会話の内容は悪いのに、会話の相手はいい人なんです」
てゐ「それはまた微妙な夢だね」
早苗「まぁでも・・・悪くはなかったです」
てゐ「そっか、そう言われると一緒に寝たかいがあったもんだよ」
早苗「はい、ありがとうございます」
ーーーーーーーーーーーーーーー
男「おはようございます」
大妖精「あ、男さん。おはようございます」
男「・・・チルノは寝ているんですか?」
大妖精「はい、朝は弱くて・・・」 アハハ・・・
男「せっかく、料理をご馳走しようと思ったのに」
チルノ「本当か!!?」
男「はや・・・あぁ、本当だよ」
チルノ「じゃあ今すぐ作ってくれ!!」
男「ただし、条件がある」
チルノ「条件?なに?」
男「後で、寺子屋までつれてってくれるかい?」
チルノ「そんなの朝飯前だ!!さぁ、行くぞ!!」
男「それだと料理ができないよ」
チルノ「そうだった、じゃあ朝飯後だ!!」
大妖精「料理は昨日と同じ物を?」
男「いや、湖で魚を釣ってそれを料理しよう」
チルノ「かえるの方がおいしいぞ!?」
男「それは食べてから決めてね」
・・・
男「魚の刺身とムニエルだけど・・・どう?」
チルノ「・・・お前は、毎日こんな物を食べているのか?」
男「まぁ、野菜とかご飯とかあればもっと種類は増えるけどね」
チルノ「あたいと結婚してください!!」
男「えぇ!?」
大妖精「チルノちゃん何を言ってるの!?」
チルノ「毎日こんなおいしいもの食べたいです!!結婚してください!!」
男「いや、妖精と結婚はできないでしょ」
チルノ「・・・そうか」
大妖精「酷いです男さん!!」
男「えぇ!?」
大妖精「チルノちゃんがこんなに必死に結婚を申し込んでるのに・・・」
チルノ「大ちゃん・・・」
大妖精「私だってまだチルノちゃんに結婚してなんて言われてないんですよ!!?」
男&チルノ「えっ」
大妖精「なのに、昨日であったばっかりの知りも知らない男性に婚約なんて・・・チルノちゃんのバカ!!?」
チルノ「えっ?えっ?・・・ごめんね大ちゃん・・・?」
男(チルノの奴・・・頭こんがらがってるな)
男「とりあえず、結婚は無理だけど・・・時々料理しに来てあげるよ」
チルノ「本当か!?」
男「うん。だから結婚は諦めて・・・ね?」
チルノ「分かった!!」
大妖精「うぅ~・・・チルノちゃんのバカ~」 つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
早苗「ありがとうございました」
永琳「また何かあったら診てあげるからね」
早苗「はい…ですか本当に今回の御代はいらないんですか?」
永琳「えぇ、今回は薬は作ってないし、何より朝食と晩飯を作ってくれたからね」
てゐ「私はもらったほうがいいと言ったんだけどねぇ…」
鈴仙「つべこべ言わない」
てゐ「ちぇ」
早苗「あはは…、では行きますね」
永琳「はい、お大事に」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
男「慧音さん」
慧音「あら、男さんとチルノ?…こんな朝早くどうしました?」
男「今から出発しようと思ったのでその挨拶を」
チルノ「昨日と今日の朝に料理を作ってくれたからお礼にここまで連れてきた!!」
慧音「そうですか、気を付けて行ってきてくださいね」
男「はい、…それとチルノ」
チルノ「何?」
男「今日はありがとうね、また遊びに来るから」
チルノ「おう!待ってる!!」
男「よし、では…行ってきます」
ーーーーーーーーーーーー
早苗「ただいま帰りました」
神奈子「おかえり」
諏訪子「おかえり~」
神奈子「調子はどうだい?」
早苗「調子自体は変わりませんよ」
神奈子「そうだったね、じゃあいい夢は見れたかい?」
早苗「結果的には見れました」
諏訪子「じゃあ大丈夫だね」
早苗「はい」
神奈子「うん…ん?何か忘れているような…」
諏訪子「?」
早苗「どうしたんですか?」
神奈子「いや、早苗が帰ったら言おうと思ってたことがあるんだが…」
諏訪子「気のせいじゃない?」
神奈子「そうかもしれんな」 つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーー
男「さて、もう昼なんですが・・・弁当を忘れましたね。昨日は霊夢さんから頂いたおにぎりがあったのですが」
男「今日は自分自身で作らないといけないことを忘れてしまいました」
男「さて、どうしましょうか・・・」
??「・・・お前は食べてもいい人類?」
男「食べられたいと思う人類はそうそういませんよ・・・って君は誰ですか?」
ルーミア「ルーミア。里の皆は私のことを”人喰い妖怪”って言う」
男「人喰いってことは私は食べられるってことですか?」
ルーミア「食べれるんだったら食べたい」
男「じゃあ食べれませんと応えましょう」
ルーミア「そーなのかー」 グゥー
男「お腹空いてるんですか?」
ルーミア「もう昼だから食べ物探してる」
男「それでは一緒に探しましょう。私も君と同じ立場なので」
ルーミア「お腹空いてるの?」
男「そこまで空いてませんが、休憩がてら昼食にしようかと」
ルーミア「なら、木の実を食べる?」
男「木の実があるのですか?」
ルーミア「ある。待ってて」
男「分かりました」
ルーミア「これ」
男「結構多いですね。私の知ってる果物もありますし・・・」
ルーミア「どうぞ」
男「君は食べないんですか?」
ルーミア「私は肉しか食べれない。これ食べると吐いちゃう」
男「それは困りましたね」
ルーミア「そう困ってる・・・食べていい?」
男「ダメです」
男「動物とかはいないんですか?」
ルーミア「いるけど、つかまえる前に逃げちゃう」
男「つかまえ方がいけないのでは?」
ルーミア「ちゃんと隠れてるのに?」
男「どんな風に隠れているのですか?」
ルーミア「こう」 ブォン
男「・・・」
ルーミア「ちゃんと隠れているだろ?」
男「あなたの体は隠れていますが、それを昼間からやると目立ちすぎますよ」
ルーミア「隠れているのに?」
男「ちょっとそのままでお願いします」
ルーミア「ん」
カシャッ 男「・・・はい、いいですよ」
ルーミア「何したの?」
男「これ、見てください」
ルーミア「・・・なにこれ?」
男「君ですよ」
ルーミア「えっ」
男「君の能力は何か知れませんが、これでは目立ちすぎですもっと簡単な方法で行きましょう」
ルーミア「例えば?」
男「今あなたが持ってきた木の実を使うのです」
ルーミア「?」
男「まぁ、百聞は一見に如かず、やってみましょう」
ルーミア「分かった」
ルーミア「・・・すごい」
男「あなたは食べれない木の実でも、動物たちは違いますからね」
ルーミア「いっぱい動物が来た」
男「これが簡単な動物の誘い方です。餌で動物たちを釣る」
ルーミア「これならできそう。もう食料には困らない」
男「それはよかった」
ルーミア「お前を食べなくて良かった」
男「・・・そうですか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
諏訪子「そういえば早苗」
早苗「はい、何ですか?」
諏訪子「鈴仙から聞いたんだけど、夢の中でいじめられてたんだって?」
早苗「・・・まぁ、夢の中と言うより現実にあったんですけどね」
諏訪子「早苗をいじめてた子達祟っておこうか?」
早苗「いえ、もう解決してますし大丈夫ですよ」
諏訪子「あり?そうなの?」
早苗「はい」
諏訪子「でも一応祟っておいたほうが気持ち晴れない?」
早苗「んー・・・いえ、もうその子たちもふかく反省していたはずですから」
諏訪子「はずって・・・そんなに印象に残ってないの?」
早苗「いじめられてたのは覚えてますから印象にはありますが、その分早く忘れたい気持ちもありましたから」
諏訪子「・・・ごめんねへんな事聞いて」
早苗「大丈夫です」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男「ここですか紅魔館って言う所は」
ルーミア「そう」
男「道案内してくれたおかげで結構早く着きました。ありがとうございます」
ルーミア「いい。動物を捕まえる方法を教えてくれたお礼」
男「そうですか」
ルーミア「じゃあ行く」
男「はい、ありがとうございます」
男「さて、霊夢さんの話しでは門番がいるはずなのですが・・・」
??「zz・・・」
男「この人なんでしょうか・・・だとしたら起こした方が・・・ですが気持ちよさそうに寝ていますし・・・」
??「zz・・・」
男「どうしましょう・・・」
??2「すみませんが、どちら様でしょう?」
男「ん?・・・あなたは?」
咲夜「申し遅れました。私、当紅魔館のメイドをしております咲夜といいます」
男「私は男と言います。本日は少々頼みごとがございましてここによらせていただきました」
咲夜「頼み事ですか?」
男「はい」
咲夜「どのようなことでしょう」
男「こちらの書状を読めば分かると思います。」
咲夜「これは・・・霊夢さんからですか」
男「はい。私の言葉じゃあ力不足とのことで預かってきました」
咲夜「分かりました。少々お時間を頂きますがかまいませんか?」
男「というと?」
咲夜「この書状を主に見せてきますので、それまで待っていただきませんか?」
男「分かりました」
咲夜「それまでの間はそちらの門番、紅美鈴とお話しでもしていてください」
男「ですが、眠っておられるのでたたき起こすのは可愛そうかと」
咲夜「では・・・」 シュッ
ザクッ 美鈴「!?・・・いった~・・・なんですか咲夜さん!!」
男(ナイフ・・・刺し起こしたのか・・・そして刺されたのにもかかわらず平然と話してるしこの人)
咲夜「仕事中に寝るなとあれほど言っているのに寝ているからですよ」
美鈴「でも、人っ子一人こんな所に来るわけがないでしょう?強い妖怪なら気で分かりますし」
咲夜「では、この人はどう説明するのですか?」
美鈴「え?・・・誰ですかこの人?」
男「初めまして。私は男と申します」
美鈴「え、あ・・・私は紅美鈴と申します・・・ってまさかお客様?」
咲夜「そのまさかよ」
美鈴「眠っていてすみませんでした!!!」
咲夜「はぁ・・・ではこの書状を届けてきますね」
男「はい、よろしくお願いします」
美鈴「うぅ~・・・まさか人が来るなんて思わなかったよぉ」
男「すみません、突然訪問してしまって」
美鈴「い、いえそういった風に謝れると私の立場的にいけないと思いますので気になさらず」
男「そうですか」
美鈴「ですが、どうしてこんな所に?」
男「ちょっと守矢神社まで用事がありまして、私は空が飛べないのでこうやって途中途中で泊ることになったんです」
美鈴「あ~、確かに飛べないとなると徒歩しかないですからねぇ」
男「昨日も寺子屋方で泊る予定だったのですが」
美鈴「寺子屋・・・って慧音さんのところですか?」
男「はい」
美鈴「昨日満月だったから大変だったでしょう?」
男「まぁ、それを泊る前に言ってくれたので別の場所で泊ることになったんですよ」
美鈴「へぇ、どこで泊ったんです?」
男「チルノって言う妖精のところです」
美鈴「・・・寒くありませんでしたか?」
男「いえ、ちゃんと厚着で寝たので大丈夫でしたよ」
美鈴「そうなんですか、いやでも災難でしたね。満月の夜じゃなかったら普通に泊れたのに」
男「楽しかったので別に構いませんよ」
美鈴「まぁ、本人がそう言うのであればいいですかね・・・」
男「はい・・・それにしても咲夜さん遅いですね」
美鈴「そうですねぇもうそろそろ帰って来ても可笑しk・・・あー!!」
男「!?ど、どうかしたんですか?」
美鈴「す、すいません。あ、あのですねここのお嬢・・・主なんですが」
男「はい」
美鈴「実は吸血鬼でして、朝は弱いって言うか」
男「あぁ、今は起きていないと」
美鈴「・・・はい。今起こしているとは思うのですが・・・お・・・主は寝起きも悪いのでそれにも手こずってるかと」
男「・・・そうですか。・・・主って言い方が言いにくいのなら普通にお嬢様でも構いませんよ?」
美鈴「ありゃ、ばれてましたか」
男「まぁ、2回も言い直したら分かりますよ」
ーーーーーーーーーーーーーー
咲夜「お嬢様、失礼しますよ」
レミリア「zz・・・」
咲夜「まぁ、寝ていますよね・・・起きてくださいお嬢様」
レミリア「んー・・・zz・・・」
咲夜「お嬢様~」
レミリア「ん、さくやぁ・・・」
咲夜「はい、何でしょう?」
レミリア「だっこぉ・・・」
咲夜「えっ」
レミリア「だっこぉー・・・」
咲夜「か、かしこまりました」
レミリア「えへへぇ~・・・zz・・・」
咲夜「・・・はぁ」
レミリア「zz・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
レミリア「で?咲夜、用件は何?」
咲夜「はい、先ほど男性の方がお見えになってこれをもって来ました」
レミリア「・・・霊夢からの手紙?」
咲夜「はい」
レミリア「・・・・・・ふ~ん、まぁ別にいいんじゃないかしら」
咲夜「あの、手紙にはなんと?」
レミリア「あぁ、その男性を一日泊めてあげろって事が書いてあったわ」
咲夜「なるほど」
レミリア「別に泊めるぐらいなら問題ないでしょ?」
咲夜「はい」
レミリア「じゃあ決まりね。通していいわよ」
咲夜「かしこまりました」
つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
美鈴「あっ!!来ましたよ」
咲夜「すみません遅れました」
男「いえいえ突然来てしまった自分が悪いのですからお気になさらず」
咲夜「・・・分かりました。では主から許可を頂きましたのでどうぞ中へお入り下さい」
男「はい。では美鈴さんまた」
美鈴「はーい。ゆっくりしていって下さいね~」
男「そういえば美鈴さんから聞いたのですがここの主は吸血鬼だとか」
咲夜「あ、はい。ですがご安心下さい、主はあんまり血を飲まないため」
男「そうなんですか?」
咲夜「はい。飲むには飲むのですが、一日の食事が血だけだと栄養のバランスが偏ってしまうので」
男「食事にちょっと血を混ぜる程度ってことですか」
咲夜「まぁその分の血は補充してあるのであなたを襲う心配はありませんよ」
男「その血はどこから?」
咲夜「時々里に下りて献血と称してもらっております」
男「なるほど。それならたくさん希望者がいそうですね」
??「あなたが今日泊る男って人?」
男「ん?・・・君は?」
レミリア「レミリア・スカーレットよ」
咲夜「あちらの方がこの紅魔館の主、レミリア様です」
男「へぇ・・・まだ若いのに主ですか・・・すごいですね」
レミリア「わ、わかっ・・・///」
男「ん?何かへんな事言いました?」
咲夜「まぁ外見はまだ子どもですから無理はないかと思いますが・・・レミリア様は現在500歳でございます」
男「・・・吸血鬼の寿命はどれくらいなのですか?」
咲夜「さぁ・・・私にも分かりかねます」
男「そうですか、ですが私としては外見重視なため可愛いとか思いますけどね」
咲夜「それには同意します」
レミリア「可愛い・・・私が可愛い・・・」 ブツブツ
レミリア「っは!!・・・と、とにかく・・・今日はゆっくりしていきなさい歓迎するわ」
男「はい、ありがとうございます」
咲夜「では、夕食にはまだ時間がありますため本などお読みになられますか?」
男「あるんですか?」
咲夜「えぇ・・・殆どが魔法に関する物ですが、普通の小説なんかもございますよ」
男「そうですか、では読ませていただきます」
咲夜「それでは案内いたします」
男「お願いします」
咲夜「こちらになります」
男「広いですね」
咲夜「幻想郷1と言われるほどですからね」
男「はぁ・・・・・・ん、あの方は?」
咲夜「あちらの方はパチュリー・ノーレッジ様で、一応ここの司書を務めています」
男「あの人も吸血鬼ですか?」
咲夜「いえ、パチュリー様は魔法使いですね」
パチュリー「ん、咲夜?その人は?」
咲夜「こちらの方は男様といいまして、本日ここにお泊りになられます」
男「初めまして、男と言います」
パチュリー「・・・外の人?」
男「よくわかりますね」
パチュリー「まぁ、雰囲気と喋り方がここに相応しくないから」
男「なるほど」
咲夜「では私はまだやることがあるのでこれで・・・何かおありでしたらこの鈴をお使い下さい」
男「分かりました」
パチュリー「本を読みに来たのかしら?」
男「はい、できればこの世界について分かる本があれば読みたいのですが・・・」
パチュリー「ごめんなさい、あいにくそのような本は置いてないわ」
男「分かるのですか?」
パチュリー「ここの本は全て記憶しているので」
男「すごいですね」
パチュリー「いえ、暇なだけです」
男「では普通に暇つぶしになる小説とかありますか?」
パチュリー「あるけど・・・自分で選びたい?」
男「場所さえ教えていただければ向かいます」
パチュリー「じゃあ・・・小悪魔~」
小悪魔「はいはーい、なんですかパチュリーさm・・・誰ですかこの男性」
パチュリー「この人に小説がある場所まで案内してあげて」
小悪魔「いや、質問に答えてくださいよ」
パチュリー「つべこべ言わないでさっさと案内する」
小悪魔「つべこべ言ってませんから。普通に聞くでしょ?見ず知らずの人がいたら」
パチュリー「・・・めんどくさい」
小悪魔「じゃあ私の解釈でいいですか?」
パチュリー「かまわないから連れてってあげて」
小悪魔「はい。・・・ではパチュリー様の彼氏様、こちらになります」
パチュリー「分かったわ。話し合いましょう」
男(なるほど、小悪魔か・・・) つづく
小悪魔「さて、パチュリー様もからかったし、小説を探しますか」
男「はい、お願いします」
小悪魔「で、男様はどんな小説を読むんですかね?」
男「ジャンルはなんでも読みますよ。女性向けのものも読んだことありますし」
小悪魔「本は好きなんですか?」
男「暇なときに読む程度ですかね、そこまで暇を作った事は無いのですが」
小悪魔「じゃあ、当たり障りのない…こんなのは?」
男「…なるほど短編小説ですか」
小悪魔「これなら、続きが無いのでその分だけで読み切れますよ」
男「確かに…選んでくれてありがとうございます」
小悪魔「いえいえ…それで、話が変わるのですが」
男「はい?」
小悪魔「男様は何でこの幻想郷に?」
男「少々、守矢神社に用事がございまして」
小悪魔「なるほど…でもなんで守矢神社なんです?神社なら外の世界でもいっぱいあるでしょう?」
男「知り合いがそこの巫女をやっていまして、最近会ってなかったから会いたいなと思いまして」
小悪魔「巫女っていうと…早苗さん?」
男「はい」
小悪魔「早苗さんとはどんなご関係で?」
男「ただの友達ですよ」
小悪魔「そうなのですか…それで男さん」
男「なんですか?」
小悪魔「早苗さんとはどこまでいきました?」
男「…はい?」
小悪魔「いや、女性と仲良くなる男性は大体、体の関係を持ってるものでしょ?」
男「それは偏見だと思いますよ?その考えだと小学生からもうやっちゃってるじゃないですか」
小悪魔「えっ、ヤってないんですか?」
男「ヤりませんよ」
小悪魔「お二人も?」
男「してません」
小悪魔「…つまんないですね、どうして関係を持ってないんですか?」
男「別に…持つ持たないは私たちの自由ですから」
小悪魔「そうですか…ですが、もったいないですね」
男「何がですか?」
小悪魔「いえ、ちょっと…」
男「?」
パチュリー「本は見つかった?」
男「あ、はい。小悪魔さんのおかげでよさそうなものを」
パチュリー「そう…小悪魔?どうかした?」
小悪魔「…え?あ、いえ大丈夫です。何も企んでません」
パチュリー「そう、じゃあ男、好きなところで読んでていいから」
男「はい」
パチュリー「夕食の時間になったら咲夜が来るはずだからそれまで読んでなさい」
男「分かりました」
パチュリー「で、小悪魔は本の整理の続きを」
小悪魔「はーい…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男「…」 ペラ…ペラ…
咲夜「…さm…こ様…男様」
男「!…あ、咲夜さん。どうしました?」
咲夜「いえ、夕食の用意ができたので呼びに来たのですが…すごい集中力ですね」
男「あー、結構呼んでましたか?」
咲夜「はい、ざっと…50回ほど」
男「そこまで…軽く叩いてくれれば気づきますよ」
咲夜「そうですね、それでは今後このようなことがあった時にそうします」
男「はい、お願いします。…で夕食でしたっけ?」
咲夜「はい。食堂まで案内しますのでついて来てください」
男「分かりました」 つづく
咲夜「しばらくここでお持ちください。レミリア様達を呼んできますので」
男「分かりました」
パチュリー「本のほうはどうだった?面白かった?」
男「はい、中々楽しませて頂きました」
小悪魔「当然ですよ。私が選んだものなのですから」
美鈴「男さん本読んでたんですか?それするぐらいなら外の世界の話聞きたかったです」
男「今からでもいいなら話しますけど…って門番がここにいていいんですか?」
美鈴「あぁ、大丈夫です。レミリア様が『食事は皆でした方が楽しいわ』ってことで前からやってるんで」
男「そうなのですか…ん?」
パチュリー「どうかしたの?」
男「さっき咲夜さんがレミリア様達って言ったのは、ここにまだ誰かいるってことですか?」
小悪魔「あぁ、それはですね…(ガチャ
??「ふぁー…みんなおはよ…」
男「…おはようございます」
??「…おはよう…パチュリー、この人だれ?」
パチュリー「男って言って、今日ここで泊るそうよ」
小悪魔「男様、この方はレミリア様の妹で、フランドール・スカーレット様です」
フランドール「へぇ、ここでお泊りだなんてすごい人間がいるんだね」
男「いえ、それほどでも」 (ガチャ
レミリア「みんな集まってるわね」
フランドール「あっお姉様、おはよー」
レミリア「えぇ、おはよう。それじゃあ夕食にしますか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
男「ご馳走様でした。おいしかったです」
咲夜「それはそれは、とてもうれしいことです」
美鈴「さて、それじゃあ門に戻りますね」
パチュリー「私たちも図書室に戻るわよ」
小悪魔「はーい」
レミリア「フランはどうする?部屋に戻る?」
フランドール「んー、男と遊びたい」
男「私と…ですか?」
フランドール「うん、外で最近流行っている遊びってある?」
男「そうですね…まぁ、カラオケとかボーリングでしょうが…ここにはそのような施設はありませんし…」
フランドール「それはどんな遊び?」
男「歌を歌う遊びと、球を転がして棒を倒す遊びですよ」
フランドール「…つまんなそう」
男「フランドールさんはどのような遊びがいいですか?」
フランドール「私?えっとねー…弾幕ごっこ」
レミリア「フラン、それはふつうの人にはできない遊びだからダメ」
フランドール「えー」
男「…とりあえず、簡単な遊びでお願いします」
フランドール「んじゃあねぇ…おにごっこ!!」
男「それなら、大丈夫ですかね」
レミリア「…まぁ、頑張りなさい」
フランドール「え?お姉様はやらないの?」
レミリア「ちょっと用事があるのよ」
フランドール「そっかー…じゃあ男、向こうでやろ!」
男「はい」
レミリア「さて…咲夜」
咲夜「何でしょうか?」
レミリア「ちょっと出かけてくるわ、男のこと頼んだわよ」
咲夜「かしこまりました」
フランドール「じゃあ、男が鬼ね」
男「分かりました。ですがまだこの屋敷に慣れていないのでそんなに遠くには行かないでくださいね」
フランドール「大丈夫だよ、その鈴ならせば咲夜が来てくれるはずだから」
男「…そうでしたね。それでは数えますよ」
フランドール「うん!!」
男「1・・・2・・・3・・・4・・・」
フランドール「どっちに行こうかなー…こっちだ!!」
男「8・・・9・・・10…さて、行きますか」
男「…フランドールさん」
フランドール「何?」
男「飛んではいいですが、そんなに飛ばないでください。手が届きません」
フランドール「そしたら男がずっと鬼だね!!」
男「もう、遊びませんよ?」
フランドール「…それはつまんない」
男「じゃあ、もうちょっと低く飛んでください」
フランドール「分かった」 つづく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男「ふぅ、結構遊びましたね」
フランドール「もう寝ちゃうの?」
男「申し訳ないですが、そうさせていただきます」
フランドール「そっか…」
男「すみません」
フランドール「ううん、男は人間だもんね。…それじゃあお休み」 タッタッタッ
男「さて…」 チリンリン
咲夜「お呼びでしょうか?」
男「…ほんとにすぐに来るとは思いませんでした」
咲夜「お褒めに与かり光栄です」
男「結果的に褒めているのは確かですが…」
咲夜「それで、用件は何でしょうか?」
男「あぁはい、そろそろ寝ようかと思ったのですが、寝室はどちらでしょう?」
咲夜「それでしたらこちらになります」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
レミリア「霊夢はいるかしら?」
霊夢「…いるわよ、私の神社だもん」
レミリア「あなたは巫女であって神様ではないわ」
霊夢「そんなの知ってるわ…で?こんな夜遅くに何の用?」
レミリア「あの男の運命を知りたいって言ったのはあなたでしょう?」
霊夢「言ってない。書いたの」
レミリア「屁理屈言わない」
霊夢「…で、何か分かった?」
レミリア「唐突ね…まぁいいわ。そうね、…一言でいえば異常よ」
霊夢「異常?どのあたりが?」
レミリア「全てにおいて。あの人に自覚はないと思うけど、運命を幾度も変更している節があるわ」
霊夢「運命の変更って…あなたの能力じゃないの?」
レミリア「あの人はそんなのじゃなくて、…もっとこう…何て言えばいいのかしら」
霊夢「とりあえず、普通の人ではないわけね」
レミリア「まぁ、そうね。…ところで、なんでそんなこと聞くの?」
霊夢「なんか…お金のにおいがしたから…なんとなく?」
レミリア「あー…えぇ、あの人、外の世界では数億以上稼いでるわよ」
霊夢「!!!!???」 つづく
急展開すぎるだろwww支援
いや、これはおかしい
===================
男「・・・」
小悪魔「あ、おはようございます」 ニコッ
男「…小悪魔?」
小悪魔「はい、小悪魔です」
男「…」
小悪魔「どうしたんですか変な顔をして」
男「君が何かしたでしょ?」
小悪魔「はい?私がですか?いったい何をしたと言うんです?」
男「夢だから確証はないけど…早苗さんとの関係でhなことはしてないのは確かなのであなたが操ったのかと」
小悪魔「そんな、夢は操れるものでもないでしょう?」 クスクス
男「最近は早苗さんと出会った夢を見ていて、今までは昔あったことですが今の部分だけは無いことだったので」
小悪魔「それで私が操ったと?」
男「さらに言えば、起きた瞬間に目の前にあなたがいるんですよ?ほぼ犯人でしょ?」
小悪魔「まぁ、起きたのは予想外ですね」
男「犯人と認めるんですね?」
小悪魔「正解です。私があなたの夢を操りました」
男「…悪魔って夢を操れましたっけ?」
小悪魔「一部ですが…私これでもサキュバスなんですよね」
男「はぁ」
小悪魔「で、>>148あたりであなたが早苗さんとhをしてないという話を聞き」
男「はぁ」
小悪魔「だったら、淫夢見せたらどんな反応するのだろうと思ってやってみたわけです」
男「なるほど…」
小悪魔「まさか、これからって時に起きるとは思いませんでした」
男「夢は、これが夢って気づいたら起きますからね」
小悪魔「そこが私の弱点なんですけどね…うまく夢を操れないんですよ」
男「その前に操らないでください」
小悪魔「それはつまんないから嫌です」
男「では、私以外の人にやってください」
小悪魔「いまやっています」
男「…え?」
小悪魔「今あなたが見てた夢なんですけど…他の誰かの夢と繋がってるみたいなんですよね」
男「なんですって?」
小悪魔「まぁ、大体見当はつくのですが…まだ夢が途切れないってことは気づいてないみたいです」
男「…」
小悪魔「ちなみに今は挿入までして、ピストン運動している最中です」
男「夢が繋がっているんですか?」
小悪魔「夢も体も繋がってます」
男「誰がうまいこと言えと言いました?」
小悪魔「まぁ、とにかく…相手も同じ夢を見てたんですね。なぜか」
男「とても興味深い話ですね…」
小悪魔「ですが、そんなのどうでもいいです。今はこの夢が楽しくて楽しくて…」
男「あんまり無茶はさせないでくださいね?」
小悪魔「しませんよ。あぁ、それから…」
男「?」
小悪魔「>>194-195の人…急展開ではないですよ?」 ドヤァ
男「メタ発言は控えてください」 つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
早苗「・・・」
早苗「・・・大変なものを見てしまいました・・・」
早苗「あれが淫夢というものなんでしょうか…」 …クチュ
早苗「あ、濡れてる………///」
早苗「おはようございます」
神奈子「ん、おはよう」
諏訪子「おはよ~」
神奈子「今日、起きるの遅かったな。何かあったか?」
早苗「…な、何でもないです///」
諏訪子「おやおや?顔が真っ赤だよ?」 ニヤニヤ
早苗「何でもないです!!ご飯作ってきます!!」
神奈子「…何かあったのかねぇ」
諏訪子「また夢でも見たんじゃない?」
神奈子「夢でも、時間通りにあいつは起きてくるじゃないか」
諏訪子「ん~、じゃあ起きた後トイレに行ったとか?」
神奈子「でも、あいつの部屋とトイレの通りにこの部屋があるから私たちが気付くはずだろ?」
諏訪子「じゃあ部屋で何かしてたんじゃない?」
神奈子「何かって何?」
諏訪子「それは分んないよ」
神奈子「早苗に聞きたい所だけど…」
諏訪子「断固拒否するだろうね~」
神奈子「ま、体に影響がなかったら心配ないか」
諏訪子「そだね」
早苗「私がいない所で私の話をしないでください」
神奈子「早苗が心配なんだよ」
諏訪子「そうそう」
早苗「心配してくれるのはありがたいですが、なんともないので大丈夫です」
神奈子「そうか、…それならいいか」
早苗「はい、大丈夫です。ですのでご飯にしましょう」
諏訪子「そうしましょう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小悪魔「早苗さん、可愛かったな~…可愛過ぎてお尻までやっちゃった♪…まぁ、黙っておけばばれないか」
パチュリー「それを私の前で言った時点でアウトよ」
小悪魔「パチュリー様は経験がないからこういうの知っておかないと生き遅れますって痛い痛い本投げないでください」
つづく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男「ごちそうさまでした」
咲夜「おそまつさまです」
レミリア「このまますぐに行くのかしら?」
男「そうですねぇ…まだ早いですし、もう少しゆっくりします」
レミリア「そう…出発するときは声をかけて頂戴」
男「分かりました」
レミリア「じゃあ私は寝るわね…」 ファアァー…
男「さて…」
咲夜「どちらまで?」
男「図書館でちょっと悪魔退治に」
咲夜「悪魔退治…?」
男「あのときは少し寝ぼけていたので…今思えば止めておくべきでしたね」
咲夜「?」
男「小悪魔さん」
小悪魔「あれ、男さん?まだ出発してないんですか?」
男「えぇ、まだちょっと早いので…」
小悪魔「そうなんですか。じゃあまた本を読みに?」
男「はい」
小悪魔「じゃあこちらに」
男「そういえば小悪魔さん」
小悪魔「はい、何でしょう?」
男「夢の話なんですけど、あの後どうなりました?」
小悪魔「おや?気になるんですか?」 ニヤニヤ
男「えぇ、あのときちょっと寝ぼけてたんで、よく聞き取れなかったんですよ」
小悪魔「あぁ~、じゃあ繋がってる話からします」
男「なんですかそれ?」
小悪魔「…ということなんですよ」
男「なるほど、じゃあもしかしたら早苗さんと繋がってるってことですね?」
小悪魔「そうなりますね」
男「じゃあ、今日の夢も見たのかな…」
小悪魔「見ましたね~、もう最後まで」
男「そうなんですか?私が起きた後どこまでやったんです?」
小悪魔「そりゃあもう、中だしからぶっかけまで…さらにはお尻に!!」
男「いっぱいやってますねぇ」
小悪魔「いやぁ~、早苗さんが可愛くてつい♪」
男「…ですが私の親友をいじめたからには覚悟できてますよね?」
小悪魔「えぇ…え?」
男「私、早苗さんから悪魔の祓いかたを少し習ったことがあるので…」 ニヤァ…
小悪魔「あ、あははは…」 …(ピチューン
男「…ふぅ」 パンパン
パチュリー「まぁ…自業自得ね」
男「あ、パチュリーさん」
パチュリー「そろそろ行くのかしら?」
男「そうですね、はい」
パチュリー「そう、じゃあレミリア達を呼んでくるから門に行きなさい」
男「…今日晴天ですよ?」
パチュリー「気にしないで、これぐらい大丈夫よ」
男「…分かりました」 続く
男「美鈴さん」
美鈴「おや?もう行かれますか?」
男「はい、お世話になりました」
美鈴「いえいえ、こちらこそ外の世界の話を少し聞けただけで満足です」
男「そうですか」
美鈴「レミリア様には言いました?」
男「いま、パチュリーさんが行ってます」
美鈴「じゃあもう来そうですね」
レミリア「男」
男「あ、レミリアさん…?どこです?」
レミリア「下よ下」
男「下…なんでしゃがんでるんです?」
レミリア「しゃがんでるわけではないのよ?日陰の中に入ってるだけ」
男「…あー、周りにそれらしい日陰ポイントないですからねぇ…て言うかどうやってここまで?」
レミリア「咲夜に担いできてっもらったわ」
男「?その咲夜さんはどこですか?」
咲夜「あなたの後ろにいるわ」
男「うわっ!!」
レミリア「キャーーー!!灰になるーーーー!!」
美鈴「あわわわわ」
咲夜(あぁ、灰になるお嬢様…アリね!)
レミリア「死ぬかと思ったわ」
男「すみません」
レミリア「あなたは関係ないわ、咲夜が悪いもの」
咲夜「以後、気をつけます」
レミリア「それじゃあ男、がんばってね」
男「はい…」
レミリア「…?どうしたの?」
男「行ってもいいですか?」
レミリア「えぇ、挨拶がすんだのだからもう行っても構わないわよ?」
男「私が動いたら灰になりますよ?」
レミリア「…あ」
レミリア「さ、咲夜傘を持ってきて」
咲夜「すみません先日フランドール様にすべて壊されまして…」
レミリア「そうだった…だから日陰にいるんだったわね」
咲夜「はい」
男「あぁ、傘ならありますよ」
レミリア「え?どこに?あなたが持ってるのその大きな鞄だけじゃない」
男「これですよ」
レミリア「…何これ?」
男「傘です」
レミリア「…小さすぎるわ」
男「あれ?折りたたみ傘って知りません?」
レミリア「折りたたみ傘?」
男「これをですね伸ばしまして…ここを広げれば…」 ッバ
美鈴「おぉ!!すごいですね!!」
男「これは持ち運びに楽なのですよ」
男「よかったらどうぞ」
レミリア「あら、いいのかしら?」
男「はい、今日は快晴なので雨は降らないかと」
レミリア「そう、じゃあありがたく頂くわ。どうもありがとう」
男「いえいえ」
レミリア「それでじゃあ今度こそお別れね…気をつけなさい」
男「はい、では…」 スタスタ・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
早苗「そういえば今日雨乞いする日でしたね」
神奈子「あぁ、秋姉妹が『秋に豊作になるようにしてほしい』って前言っていたな」
諏訪子「最近、快晴続いていたからねぇ…4日連続だったらだっけ?」
早苗「そうです。それじゃあ準備しないと…」
神奈子「一人で大丈夫かい?」
早苗「問題ないですよぉ~」
早苗「1日降らせればいいんですかね?」
諏訪子「んー、半日でいいんじゃない?駄目だったらなんか言ってくるでしょ」
早苗「それもそうですね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ポタ
男「ん?…えー、なんで雨が降るんですか!!」 ッザーーーーー
男「とりあえず、あの木で休みましょぅ…」
男「何であの人は傘をさしているのに木の下にいるのでしょう…?」
つづく
??「もー、なんでいきなり雨降ってくるの?信じられない!!」
??「てか晴れてるのに雨とか…藍が嫁になったのかしら?」
男「お隣いいですか?」
??「あ、どうぞどうぞ…ってうわ!!人間!?」
男「えぇ、人間です。それがどうかしました?」
??「わ、私のこと怖くないの?」
男「どうしてです?」
??「私お化けなんだけど」
男「それは、見ればわかりますよ」
??「ほんとに?」
男「えぇ、眼の色が片方ずつ違うので」
??「…この傘はどう思う?」
男「さしてる理由は分かりませんが立派な和傘だと思いますよ」
??「立派な…///…って違う違うなにニヤけちゃってるの私。…あなたいい?私はお化けなの」
男「はい」
??「人間はお化けに会ったら驚くのが常識でしょ!?」
男「と言われましても、あなたが何のお化けかわかりませんから驚けませんね」
??「じゃあ何のお化けか考えてみなさい。ヒントはこの傘よ!!」
男「んー…雨わらし?」
??「ちがう!!大体この雨私のせいじゃないし。…ほら、よく見なさいよ傘の部分に目があるのよ?」
男「あー、…ん?九十九神ですか?」
??「間違ってはない、でももうちょっと言い換えて。ほら、傘が九十九神になると…」
男「あ、唐傘お化け?」
??「そう正解!!よかったわ知っていてもらえて」
男「まぁ、最初から知ってましたけどね」
??「…それはひどくない?」
男「いえ、反応が可愛くてつい」
??「可愛い…///…ってだから私ニヤつかない。…てか私の正体わかったなら驚きなさいよ」
男「いや、結構話した後に驚けって言われましても…無理な話ですよ?」
??「そ、それもそうね…それじゃあどうしたら驚いてくれる?」
男「そうですねぇ…上目遣いとか?」
??「え、そんなので驚いてくれるの?」
男「たいていの男性はドキッってしますね」
??「そ、そうなんだ…じゃあ女性はどうすれば?」
男「それは簡単ですよ」
??「えっ」
男「自分が触られてほしくない部分を触ればいいのです」
??「触られてほしくない部分…目とか?」
男「いえ、傘ではなくて人型のほうで」 つづく
男「…とまぁ、大体こんなことすれば驚いてくれるでしょう」
??「なるほど…こんな方法があったなんて…あなたに会えてよかったわ」
男「そんな大したことしてないですよ。おや、雨が上がってきましたね」
??「あ、ほんとだ。それじゃあ私は行くわね、早速試してみないと」
男「はい、がんばって下さいね」
??「えぇ、ありがとねそれじゃぁまた」
男「それでは」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
早苗「ちょっと疲れましたね」
諏訪子「仕方ないよ。幻想郷全体に雨を降らせてるんだから」
早苗「少し休んだらまた再開しますね」
諏訪子「ほいほ~い」
神奈子「…幻想郷全体に降らす意味なんてあるのだろうか…」
諏訪子「局地的だったら複数の場所を考えないといけないからね。そっちのほうが疲れるんだよ」
神奈子「そうか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男「そろそろ妖怪の山だと思うのですが、まだですかね」
男「霊夢さんの話では犬が警備をしてるって話なのですけど…見当たりませんね」
??「とまれ」
男「…どちら様です?」
椛「この妖怪の山の警備をしている犬走椛という。人間がこの山に何用か?」
男「こちらにある守矢神社に参拝しに来ました」
椛「参拝にしては荷物が多いな」
男「一応、3日かけてここに来たので私の着替えとかが入っているのです」
椛「なるほど…では、その中身を見てもよいか?」
男「なぜです?」
椛「怪しいものがないか調べる」
男「あぁ、なら構いませんよ」 つづく
椛「ふむ、確かに着替えの物が多いようだな」
男「でしょ?」
椛「後は、…ん?これは何だ?」
男「懐中電灯ですが」
椛「何だそれは」
男「これはですね…」 カチッ
椛「!?」 バッ!!
男「いきなりつけたのは謝りますから、その剣をおろして下さい」
椛「…それは火か?」
男「違いますが…まぁ、提灯と同じで周りを明るくするものです」
椛「提灯と…あんまり明るくないぞ?明るいのはこの部分だけだ」
男「あー、少し訂正します。これは一部分だけを明るくさせるものです」
椛「ならば提灯のほうがよいではないか」
男「周りならそうかもしれませんが、これですと遠くの方まで明るく照らせるのです」
椛「距離にすると?」
男「そうですね…この懐中電灯だと30mは余裕かと」
椛「なんと」
男「この説明はいいですか?正直これは夜じゃないと意味が無いので」
椛「よかろう。次は…これは何だ?」
男「携帯電話ですね」
椛「私の知り合いが持っている携帯電話と違うぞ」
男「どんなのです?」
椛「画面があるのは同じだ。だがこれにはボタンが無い」
男「あー…はい確かにそれも携帯電話だと思いますね。少し前の」
椛「少し前?ではこれは新しいのか」
男「はい、これはタッチスクリーンと言いまして、画面に触るだけで操作ができるのです」
椛「画面で操作?」
男「実際使って見ましょう。…カメラは知ってますよね?」
椛「うむ」
男「では…はい」
椛「画面が目の前の物を映しているのは分かるが…どうやってやるのだ?」
男「このカメラの絵を触ると撮影してくれます」
椛「これか?」 yeah! 「!?」 カシャ
男「びっくりしたら剣を構えるのやめてくれませんか?」
椛「…今のはお主か?」
男「いえ、カメラです。撮影する前にあのような声を入れてくとみんな笑ってくれるので」
椛「そうか、まぁこれもいいだろう…次だ」
男「はい」
椛「…この箱は何だ?」
男(…なんでコン○ームがあるんだ?) つづく(今夜)
椛「ん?手紙がついてるぞ…男さんへ」
男「見せてくれませんか?」
椛「ん」
『鞄の中を拝見しましたら避妊具がなかったのでプレゼントします。
がんばって下さい!! 小悪魔より』
男「」 ビリッビリッ
椛「ど、どうしたのだ?そんなに破って…」
男「いえ、ちょっと悪魔退治を失敗したらしくて…とりあえずそれは私が用意したものではないので」
椛「そうか、ではこちらで処分してもよいか?」
男「えぇ、構いません」
椛「では次だ…これは?」
男「あぁ、今朝咲夜さんが作ってくれた弁当ですね」
椛「ふむ…」 スンスン 「確かに料理のにおいがするな…そういえばもうじき昼か」
男「そうですね…」
椛「まぁ、鞄の中身も問題ないし近くの妖怪の村まで案内しよう」
男「えっ」
椛「なに、取って食うわけではない。こんな山の中よりは安全だと思ったからだ。知り合いも一人おるし、お主ならすぐに気に入られよう」
男「じゃあ、…お願いします」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小悪魔「!!」
パチュリー「どうしたの小悪魔」
小悪魔「いえ、仕掛けていたものがばれた気がしまして・・・」
パチュリー「仕掛けたもの…まさかあの人間に何かしたの?」
小悪魔「ちょっとしたプレゼントですよ」
パチュリー「…あなたのプレゼントほど怖いものはないわね」
小悪魔「いやだなぁ。パチュリー様にはエッチな夢をプレゼントしてr」
パチュリー「そう、あれはあなたの仕業だったの…」
小悪魔「…てへ♪」 ピチューン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男「…ここが村ですか?」
椛「そうだが?」
男「村というより要塞に近いような…」
椛「まぁ、河童は技術力に長けているからな。こんなの朝飯前だと前言っておったぞ」
椛「大丈夫だ。中に入れば普通の村だ」 キィ…
男「あ、ほんとだ」
椛「ちなみに、あそこにある階段を上ってゆくと守矢神社があるぞ」
男「そうなんですか」
椛「さて、…にとりはおるか?」
にとり「はいはーい。って椛じゃん珍しい。どうかしたの?」
椛「人間が守矢神社に用があると言ってな、今昼時だからここで休憩させようかと」
にとり「ここは休憩所じゃないよぉ~。…でも人間か~どんな人?」
椛「今連れてくる」
にとり「ほいほーい」
男「こんにちは、男と申します」
にとり「はいはいこんにちは、私は河城にとりと言って河童です」
男「河童ですか?」
にとり「河童ですよ」
男「頭に皿はあるんですか?」
にとり「あー…皿は恥ずかしいから見せないんだ」
男「あ、じゃああるんですね」
にとり「あるよ」
男「見せてもらっても?」
にとり「君の尻子玉をくれるなら見せてあげなくもない」
男「じゃあいいです」
にとり「なんだ、残念」
椛「では私は失礼する」
にとり「あれ?休憩していかないの?」
椛「急用ができたのでな」
にとり「そっか、じゃあまた」
にとり「さて、じゃあ私も休憩してご飯にしよう」
男「ご一緒しても?」
にとり「いいけど、ご飯はいるかい?」
男「あぁ、大丈夫ですお弁当がここに…ってあれ?」
にとり「どうしたんだい?」
男「いえ、咲夜さんからもらったお弁当がなくて…」
にとり「さっき椛が四角い包みを持ってたけど…それかな?」
男「えっ」
ーーーーーーーーーーーーー
椛(弁当からすごくいい匂いがして我慢できなくて持ってきちゃった) フリフリ
椛(あの人間には悪いことしちゃったなぁ…) フリフリ
椛(でも、にとりさんの所に連れて行ったから問題なし!) フリフリ
椛「では、いただきまぁー…」
文「どうしたんです?そんなに浮かれて?」
椛「!?」
文「何か嬉しい事でもあったんですか?」
椛「…そんなの、ありませんよ」 フリフリ
文「そうですか…その後ろに隠したものは何です?」
椛「…ただの箱です」 フリフリ
文「そうですか…そういえばお昼は食べました?今から食べようと思ったのですが椛も一緒にどうです?」
椛「すみません。これから用事があるのでもう食べてしまいました」 フリフリ
文「では仕方がないですね…食べてきますね」
椛「はい」 フリフリ
椛「…」(よかった~ばれなくて…文様にばれたらどうなる事か…) フリフリ
椛(でもこれでお弁当にたどりつけるぞ~) フリフリ
椛(さっさと食べて箱をどっかに隠しておこっと) フリフリ
カパッ 椛「わぁ、おいしそう」 フリフリ
文「そうですね、色とりどりなのは感心します」
椛「ですよね、こんなに綺麗だと食べるのももったいなk…」 フリフr…
文「」 ニコッ
椛「」 つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
文「…という訳で椛が弁当を盗んでしまってすみませんでした」
椛「すみません」 シュン…
男「いえ、そんな大したことではありませんし…」
文「いえ、これは天狗として恥じる行為です!!今後椛には厳しい罰を与えないといけませんね」
椛「う~、ごめんなさい~」
男「そこまで怒ってませんよ私は。お昼もにとりさんに作ってもらいましたので」
にとり「久しぶりの客人だからね。腕をいっぱい揮ったよ」
文『…ちなみに、どんな料理でした?』 ヒソヒソ
男『…すべての料理にキュウリが入ってました』 ヒソヒソ
椛「二人して何を話しているんです?」
文「いえ、これからどんな罰を与えるか相談を」
椛「!?」 ガクガクブルブル
にとり「おーよしよし。椛は可愛いなぁ」
椛「にとりさぁ~ん」
男「ところで文さん。一つ聞きたいことが」
文「はい、何でしょう?」
男「椛さんの態度がさっきと全然違うのですが、どうしてです?」
文「あー。あれが彼女の素ですよ」
男「じゃあさっきのは?」
文「あの子人見知りで、初めて会う人には堅苦しくなってしまうんですよ」
男「なるほど」
文「ちなみに、あの子が隠し事をしている時も堅苦しくなってしまいます」
男「それは分かりやすい」
文「さらにあの子、気持ちをすぐ体に出してしまうので、嬉しいときは尻尾をフリフリしているんです」
男「じゃあ、いま耳がペタンとなっているのは…」
文「落ち込んでますね」
椛「うぅ~」 ペタン
にとり「よしよーし」 ナデナデ
椛「うぅ~」 ペタn…フリフリ
男&文(あ、ちょっと回復したな)
男「…さて、お昼もごちそうになりましたし、そろそろ行きますかね」
にとり「えっ、もう行くのかい?」
男「えぇ、長く居ても時間が無くなるだけなので」
にとり「そうか…残念だ」
文「では守矢神社までは椛に案内させましょう」
椛「えぇ!?どうして私なんですか?」
文「ちゃんと守矢神社まで案内できれば罰の件は無かったことにしましょう」
椛「男さん、ちゃんと案内しますからね!!期待していてください!!」
男(あれ?なんかこの展開見たことありますね?流行ってるんでしょうか)
椛「それでは行きましょう!!」
男「ご飯おいしかったですよ」
にとり「また、来てくれると嬉しいよ」
男「はい、ではまt…」 ッザーーーーーー
椛「キャーーーーー!!」
文「おぉ、これはまた見事にどしゃ降りですね」
にとり「これじゃあ傘も意味をなさないね」
男「…もう少しここにいても?」
にとり「むしろ大歓迎さ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
神奈子「…なぁ、これはやりすぎじゃないか?」
諏訪子「そんなこと言ってもねぇ…」
神奈子「これじゃあ逆に悪影響及ぼすんじゃあ…」
諏訪子「でも本人が頑張ってるのに言うのはねぇ…」
早苗「それじゃあ再開し…ってなんで雨降ってるんですか?」
神奈子&諏訪子「えっ、早苗のせいじゃないの?」
早苗「私のせいってなんですか。私まだ何もしてませんよ」
諏訪子「じゃあ今までどこにいたの?」
早苗「少し仮眠を、今から夕方まで頑張ろうと思っていたので」
神奈子「じゃあこれは自然なものか、朝は晴れていたから予想外だったよ」
早苗「ですねぇ~」
諏訪子「こんな雨じゃあ参拝客も来ないだろうし暇だねぇ~」
早苗「参拝客は晴れていてもあんまり来ませんがね…」
神奈子&諏訪子&早苗「…はぁ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
文「そういえば男さんは外の世界から来たのですよね」
にとり「それは本当かい!?」
男「はい。それが何か?」
にとり「外の世界ではどんな機械があるんだい?持っているなら少し見せてくれないだろうか?」
男「ど、どうしたんです?血相を変えて…」
文「河童は技術にはうるさいですからね…外の世界の機械はものすごく価値があるんですよ」
椛「さっき見せていただいたのはおもしろかったですよ。ほら、…携帯電話や懐中電灯です」
男「あぁ、あんなのでいいんですか?」
にとり「機械であれば何でもいい!!」
男「分かりました」 つづく
男「では、まずこの懐中電灯から」
にとり「これは?」
男「簡単にいえばこのガラスから光が出て向けた場所を照らす機械です」
にとり「それに何の意味があるんだい?」
男「提灯と違いこれは一点を集中的に照らすので、その部分だけ遠くまで照らせるのですよ」
文「それで?」
男「夜道でもこれを使えば足元ははっきりわかりますし、横から妖怪とかが襲ってきてもすぐにこれを向ければ…」
にとり「目くらましになるのか!!」
男「その通りです」
文「確かに提灯ですと、自分の場所をアピールしてるようなものですからね。さすが外の世界です」
男(まぁ、外の世界に妖怪とかいないけどそれは黙っておこう)
にとり「でもこれはどうやってつけるんだい?つけようにも蝋燭がないじゃないか」
男「これは電気で点くんですよ」
にとり「電気?なんだいそれは」
男「えー…何て説明すればいいでしょうか…」
文「私たちの精気を吸っているんでしょうか?」
男「それは元気です」
男「雷は知ってますよね?」
にとり「あぁ、知っているさ。雲から落ちてくるあの光だろ?」
男「そうです。それも電気の一種です」
にとり「あんなのが?何かの間違いだろう?あんな一瞬で消えてしまうものなんて手に入るわけがない」
男「えぇ、すぐに消えてしまいます」
文「それに、あれが木に当たりますと木が裂けてしまうんですよ?」
男「雷は強力ですからね」
にとり「そんなのがこの手のひらサイズの機械のなかにあるって言うのかい?」
男「はい、あります」
にとり「ひえぇぇぇ」
男「ただし、雷ほど強力ではありませんので大丈夫ですよ」
にとり「なんだ、驚いて損した。…でもどうやって手に入れるんだい?あんなすぐ消えてしまう代物を」
男「これですよ」 ガチャガチャ…コロッ
文「なんですかこの円柱状の物体は」
男「電池です」
文&にとり「電池?」
男「この中に電気が蓄えられているんです」
にとり「ほえぇー」
男「これをこの懐中電灯に取り付けることにより光が出されるのです」
にとり「そりゃあすごい!!…ん?でもちょっと待って」
男「なんですか?」
にとり「電気は雷と同じなんだから一瞬で消えてしまうんじゃないかい?」
男「それは電機の性質で何とかなります」
にとり「性質…」
男「はい。とりあえず一瞬で消えるというのはその時だけの行いっですが、」
男「一瞬がその時に何回も訪れれば連続になるんです」
にとり「ん?…うん」
男「その行為を、この電池が何回も行います」
にとり「うん」
男「それで電気は連続で一瞬を起こしているので光が発せられるのです」
にとり「はぁー…」
男「ですが、」
にとり「まだ続くのかい!?」
男「この電気は先ほど言った通り雷ほど強力ではないので光は弱すぎます。ですので電気の性質である…」 クドクド
・・・ めんどくなってきたから要約
・・ 金属に電気はよく通る→ものすごく細い金属に電気を通す→電気には熱があるため金属が温められる
・ →金属が温まると熱がこもり異常に赤く光る
男「…と言うことです。わかりましたか?」
文&にとり「……」ポカン
椛「??」
男「…まぁ、簡単にいえばこれは電気自体が光っているのでは無く、熱で光っているのです」
文「熱…あー、刀を作る時に金属が光っていますね。あれをその懐中電灯が行っているんですか?」
男「原理は間違ってないですね」
にとり「じゃあその懐中電灯は刀になるのかい?」
男「なりませんよ」
椛「全然話が分んないです」
文「大丈夫です私たちも分かっていませんから…」 つづく
男「懐中電灯の説明はこれでいいですか?」
にとり「え、あぁうんなんとなくわかったでいいよ」
男「じゃあ次は、…携帯電話でしたっけ?」
文「あ、それは大丈夫です。知ってますから」
男「あれ?そうなんですか?さっき椛さんの話では型が違うと伺ったんですが」
文「型?でも、携帯電話は携帯電話ですよね?」
椛「文様は一度も見てないからそう言いますけど、あれは私たちが知っている携帯電はではありませんよ」
文「そうなのですか?」
男「私が持っているのはこんな携帯電話です」
文「…画面しかないいじゃないですか。まぁ、その下と側面に数個ほどボタンがありますが…」
にとり「これでどうやって操作するんだい?」
男「これはですね…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スマホとかipad持ってない俺には未知の領域なため省略
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
にとり「はへぇ~。外の世界はそこまで進んでいるのかい」
男「これでもまだ発展途上と言っている人たちもいますからね」
文「まだ進化するんですか!?いやはや、人間は知識が豊富ですね」
男「人間知識だけが取り柄ですから…」
にとり「私たちは技術力はあるけど知識が全然無いからね。尊敬するよ」
男「門のあれには驚きましたよ。すごい技術力ですね」
文「驚くのはそこじゃないですよ。あれを作ったのがにとりさん一人だけなんです」
男「えっ」
文「しかも一日で」
男「えぇっ!?」
にとり「そんな大したことじゃないよ。ちょっと本気を出せばそこらへんの河童もあのぐらい朝飯前さ」
男「…妖怪って怖いですね」
文&にとり「それが妖怪ですよ(だよ)」
男「そうでした」
にとり「それで、他にはないのかい?」
男「んー他にはですか…これ以外になりますと後は口述しかないですね」
にとり「現物が見たいからそれはいいや」
男「じゃあ無いです」
にとり「なんだ、つまんない」
文「そういえばこの箱ってなんですか?」
男「え?」
文「椛があなたから頂いたものって言っていたのですが」
男「いえ、処分してほしいと言ったのです。どうせ使いませんから」
文「使わないのに持ってきたんですか?」
男「まぁ、使おうと思えば使いますが使う気は無いので」
にとり「どうやって使うんだい?」
男「それは言えません。と言うより、言いたくありません」
文「何やら試験管みたいな絵は描いてあるのですが、そんなのがこんな小さい箱に入るわけありませんし」
男「てか、処分してくださいって言いませんでした?」
椛「いえ、処分していいなら貰ってしまおうかと」
男「使い方が分からないのに?」
椛「外の世界のものは珍しいので売ると高値で買い取ってくれるのですよ」
男「お金目当てですか」
椛「ですが、使い方もわかるともっと高くなるので教えてくれません?」
男「いやです」
文「それじゃあこうしましょう。私たちが質問するので、男さんはハイかイイエで答えてください」
男「どうしても知りたいんですか?」
にとり「外の世界のものだからね。とりあえず聞いておいて損は無いかと」
男「…分かりました。その方法でしたらいいですよ」
文「分かりました。じゃあこれはなんですか?」
男「最初からハイかイイエで答えれない質問しないで下さい」
文「失礼しました。じゃあそうですね、これを使うのに他に必要なものはありますか?」
男「…普通に使うときはイイエですかね」
文「普通に使わない時もあるんですか」
男「はい」
にとり「へー、じゃあこれ使うのは男みたいな男性?」
男「…はい」
文「じゃあこれを使って男性だけで何かするんですか?」
男「…いいえ絶対に使いません」
文「あや?使わないんですか?」
男「男性だけでは絶対に使いません」
文「ちょ、近いです。怖いです」
にとり「じゃあこれは男性が女性に対して使うのかい?」
男「…はい」
文「んー、どうやって使うんでしょう」
にとり「使うときにタイミングとかあるのかい?」
男「はい」
にとり「タイミングがあるのか…ますます分んなくなってきた」
椛「男性が女性にすることってなんですかね?」
文「そこが分からないんですよ」
男「…もうお手上げですか?」
文「すみません。もうちょっと考えさせて下さい」
男「分りました」
にとり「…これって男性のどこかに装着することができるのかい?」
男「…はい」
文「お、その装着場所は手ですか?」
男「いいえ」
文「じゃあ足?」
男「いいえ」
椛「頭!!」
男「いいえ」
文「あやや?じゃあ後は…」
にとり「陰茎に装着するのかい?」
男「…はい」
文「男性と女性がいるときにこれを陰茎に装着するとなると…タイミングは交尾のときですか?」
男「はい」
椛「なるほど、じゃあこれを使えば早く子供が作れるのですね!!」
男「え?いいえ」
文&椛&にとり「…ん?」
男「あれ?何か変なこと言いました?」 つづく
文「すみません、もう一度聞きますよ?」
男「はい」
文「これは、男性が陰茎に装着するものなんですよね?」
男「はい」
にとり「そして、交尾をするときに使うものなんだよね?」
男「はい」
椛「だから、これを使えば早く子供を孕ませることができるんですよね?」
男「…いいえ」
文&椛&にとり「…じゃあ、これ何?」
男(なんだろう、ものすごく違和感を感じる…)
文「交尾に使うのは分ったんですが…」
にとり「孕ませる以外で何に使うんだろう…」
椛「よくわかりませんねぇ…」
男「…あの、みなさん」
文達「はい?」
男「性行…じゃなくて交尾はどんな時にします?」
文「そりゃぁ、発情期の時ですよ」
椛「私もです」
にとり「同じく」
男「それ以外には?」
文「んー…しませんねぇ。というより発情期以外交尾には無関心ですし」
椛「第一、発情期なんて滅多に来ませんし」
男「発情期はいつごろ来るんです?」
文「私は、10年に一月ぐらいです」
椛「文様以外と短いですねぇ」
文「そういうあなたはどうなんです?」
椛「私は15年に10日ぐらいですかねぇ」
男「…にとりさんは?」
にとり「私かい?私は、周期的なものは無いよ」
男「そうなんですか?」
にとり「そうそう、私が発情するのは男が私に勝てた時」
男「勝つ…何にですか?」
にとり「一番主流なのは相撲だね。他にもいろいろあるけど、ここ百年そんな取り組みみたことないからねぇ…」
文「そういえば昔、にとりさん男性と相撲していませんでした?」
にとり「よく覚えているね。あのときは世間知らずの人間が勝負挑んできたからひとひねりしてあげたんだよ」
男「…そうですか」
文「それで、発情期がどうかしたんです?」
男「いや、まぁ…発情期以外に交尾をしたいと思ったことは、ありますか?」
文「発情期以外にですか?」
男「えぇ」
文「無いですかね、そこまでしようと思いませんし」
椛「というより発情期以外にしても子供産めませんし」
男「…ちなみに、発情期の時、お相手はいつも同じ人ですか?」
文「そんなわけないじゃないですか」
椛「私たち、子供さえできれば誰でもいいですし」
文「私の場合一月もあるんで相手が倒れたら他の人探しに行きますね」
男「では、…その人たちの中に原因不明の病があったらどうします?」
文&椛「え?」
つづく
男「私たちの世界には『エイズ』って病気があるんですよね」
文「はぁ」
男「その病気は性干渉したらうつってしまうんですよ」
椛「はぁ」
男「その人たちとやる場合これが必要なんです」
文達「・・・・・・・・」
男「どうしました皆さん?」
文達「その人としなければいいんじゃない?」
男「…それは、まぁそうなんですが…」
男「人間っていうのは運命の人的なものを感じるんですよね」
文「つまり私たちと違っていろんな人とやらないってことなんですか?」
男「そいうことです」
にとり「あーそれはなんとなく分るかも。私も一度倒されたらその人以外惚れないと思う」
椛「そんなもんなんですかね」
男「人間は単純なんですよ」
文「そういえば男さんは早苗さんに会いに来たんですよね?」
男「えぇ、そうですが?」
文「今の話を聞くと男さんは早苗さんに惚れているような気配を感じているんですが」
男「…」
にとり「そうなのかい?じゃあもうちょっとであるんだね。…外は大雨だけど」
椛「というよりもう暗いですね」
にとり「本当だ。じゃあもう外はあるかない方がいいかもね」
男「…泊っても?」
にとり「構わないよ。二人はどうする?」
文「もうちょっと外の話が聞けるのであれば泊りたいです」
椛「私は帰りますね」
男「タダで泊まるのもあれですし、晩御飯は私が作りますね」
文「あ、聞きましたよチルノさんから。料理上手なんですよね?」
男「いえ、大したことではありませんよ」
文「いえいえ、もう結婚を要求されたとか」
にとり「それは楽しみだね」
文「何でもどんなものでもおいしくなるとか」
椛「…」
男「食材によりますけどね」
にとり「ここならキュウリがあるよ」
文「近くに滝とかもあるので肉や魚は用意できますよ」
男「それならいろいろ出来ますね」
椛「…あの」
文「あやや?椛まだいたんですか?」
にとり「男、台所はこっちだよ」
男「あ、ご飯の方はにとりさんお願いします。釜戸で作ったことがないので」
文「それじゃあ3人で作りましょう。そっちの方が早いですよ」
にとり「いや~こんな楽しい晩御飯は久しぶりだねぇ~」
椛「私もまぜてください!!」 つづく
にとり「きゅうりの塩漬けっていうのはおいしいね」 コリコリ
文「いやいや、他のも全然おいしいですよ。食べてみて下さいよ」
にとり「きゅうりが無くなったら」
文「男さんいっぱい作ったのですか?」
男「いえ、4人分しか作ってませんからもうないですよ」
にとり「この世からきゅうりが無くなったら」
文&男「…」
男「まぁ、今晩は材料も豊富でしたのでたくさん作れましたけどね」
文「刺身に魚の煮つけ、豚汁やサラダまで何でもできるんですね」
男「刺身とサラダは切って盛り付けるだけなので簡単ですよ」
文「いえいえ、盛り付け方もどこかの店よりすごい丁寧ですので素晴らしい出来ですよ」
男「そこまで褒められると、少し照れますね」
文「これ、新聞に載せて頂いても?」
男「構いませんよ」
文「いい記事ができそうです」
男「そうですか。…ところで」
文「はい?」
男「椛さんが真剣な表情で食事をしているのはなぜです?もしかして苦手なものがはいってました?」
椛「…」 パクッ…パクッ…
文「あぁ、大丈夫ですよ。あれはただ味わって食べてるだけです」
男「味わって、ですか?」
文「椛は食事にはうるさい方なんですが…こうもおいしいと毎回なんな風に食べるんですよ」
文「ほら、尻尾を見てください」
男「…すごい振ってますね」
文「おいしいとあぁやって尻尾を振るんです。おいしければおいしいほど早くなるんですよ」
男「あれは意識的にやっているんですか?」
文「たぶん無意識でしょう。もう、意識が食事にすべて向かっていますから」
男「あそこまで振ってくれるのは、すごい事なんですよね?」
文「えぇ、いままで見たことがありません」
男「それは、作ったかいがありました」
文「それは良かったです。…では私たちも早く食べましょう」
男「えっ」
文「椛はあぁなると、目の前から料理が無くなるまで意識が戻ってきませんからね。そのうち私たちの食事も…」
パクッ
文「あー!!」 つづく~
椛「ごちそうさまでした」
男「お粗末さまです」
にとり「いやー、おいしかったよ」
男「きゅうりだけ食べてる人に言われたくない言葉ですね」
にとり「妖怪だからね」
椛「私はおいしかったです」
男「それはさっき見たので知っています」
文「…ほとんど椛にとられてしまったのでおいしかったかどうかわかりません」
男「…朝食も私が作りますね」
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神奈子「…あ、そうだ思いだした」
早苗「なにをですか?」
神奈子「二、三日前に文から連絡があったんだが、早苗に来客が来ているらしいぞ」
早苗「私にですか?」
諏訪子「あー、外の世界から来てるって言ってたね」
早苗「はて、そんな常識外れの人なんて…」
神奈子「心当たりがあるのかい?」
早苗「…一人いますが、…いやいやあり得ませんよ」
諏訪子「もしかして、初恋の人?」
早苗「いえ、そういう人ではないですね」
神奈子「じゃあ、どういう人なんだい?」
早苗「あの人は…何て言えばいいんですかね…恩人でしょうか」
神奈子「恩人って…命のかい?」
早苗「そんな大層な恩人ではありませんよ。簡単に言えば常識を覆してくれた恩人です」
諏訪子「なにそれ?」
早苗「まぁ、私の恩人なので…」
神奈子「その人が来ているかは分んないけど、まぁ誰か来ているのは間違いないから」
早苗「そうですか。じゃあ明日あたりに来ますかね」
諏訪子「そうだね~」
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にとり「さて、これが君の布団だよ」
男「え、これが?」
にとり「あいにく私の布団は私の分しかなくてね、それで勘弁してくれ」
男「いや、でも新聞紙でだなんて」
文「まだ、男さんの方がましですよ。私なんて大きな葉っぱですからね」
椛「私なんて何もないんですよ」
男「にとりさん、もうちょっと配慮できませんか?」
にとり「うーん、それじゃあ私と同じ布団で寝るってのはどうだい?」
男「それは…」
文「私は構いませんよ。むしろそっちの方があったかそうです」
椛「あ、じゃあ私もそれで」
にとり「男はどうする?」
男「…いや、でも…」
椛「男さんも入ったらどうです?新聞紙よりはあったかいですよ?」
にとり「そうだね、人間の体のことを考えるとその方がよさそうだ」
文「じゃあ、みんな同じ布団で寝るってことでいいですね」
男「え、私まだ何もいって…」
[に文男椛]
文「それではお休みなさい」
男(どうしてこうなった…あ、翼と尻尾から温もりを感じる…) つづく
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早苗[本当に転校するんですね]
男[転校とはちょっと違うけど、まぁここから出て行くことには変わりないね]
女[でもその年で父親の後を継ぐなんて男君はやっぱすごいよね]
早苗[えぇ、本当にあなたの人生は見ていて飽きそうにないくらいです] フフッ
男[前から親父の仕事のせいで振り回されてるから乗り気じゃなかったけど、みんながやれやれ言うから仕方なく継ぐだけだよ]
早苗[どんなお仕事でしたっけ?]
男[いや、とくに決まってない。様々な職業の人が集まってできた仕事だから万屋みたいなものかな]
女[どんなことしたらそんな仕事になるのよ]
男[親父、全国各地のホームレスに話しかけて人を選んでたんだよ]
早苗[ホームレスにですか?]
男[ホームレスの人って結構頭いいよ。昔は仕事をしていた人もいるし今のところ売り上げが上昇中だとか]
女[でも、汚くない?]
男[それは偏見だよ。こっちが頼んでるのに]
女[それもそっか]
秘書[社長、そろそろお時間です]
男[だからその社長はやめて、恥ずかしい]
秘書[失礼しました]
男[はぁ、じゃあもう行くね]
早苗[あ、はい。…さびしくなりますけど、また会えますよね?]
男[どうだろ、とりあえず半年ぐらいは親父の仕事内容を覚えないといけないし]
女[じゃあ、会社の場所教えて。遊びに行くから]
男[遊びに来るって…とりあえず名刺渡しておくよ]
女[もう名刺があるの!?]
男[会社の名刺の名前変えるだけだし]
早苗[じゃあ暇になったら行きますね]
男[早苗さんが暇になる日なんてあるの?]
早苗[最近、参拝者が全然来ていないので今まさに暇です]
男[それは、神社としてどうなんだろう…]
早苗[大丈夫です。あなたのおかげでやる気が出てきたのでがんばってみますよ]
男[そっか、がんばってね]
早苗[はい!!]
女[じゃあ男、また会おうね]
男[えぇ、では…]
女[行っちゃったねぇ~]
早苗[そうですね]
女[昔はあんなに暗かったのに、早苗は本当に変わったね]
早苗[えぇ、あの人のおかげで私の中の常識が崩れましたから…]
女[ほんとに…おかげでこんなに楽しい学校生活がおくれたから感謝しないとね]
早苗[はいっ!!]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
早苗[ただいま帰りました]
神奈子[あぁ、早苗ちょうど良かった]
早苗[?どうしたんです?]
神奈子[引っ越すぞ]
早苗[えっ?]
神奈子[だから、引っ越すぞ?]
早苗[え、でも…神社はどうするんです?ほったらかすんですか?]
諏訪子[いや、神社も一緒に行くんだよ]
早苗[諏訪子様!?ですがこんな大きなもの易々と運べませんよ]
?[そのための私がいるの]
早苗[…あなたは?]
神奈子[この人は八雲紫。幻想郷の住人だよ]
紫[こんにちは]
早苗[え、あ、こんにちは…幻想郷ってなんです?]
紫[こことは違う世界の名前よ。妖怪や魔法使いみたいな種族もいるし面白いわよ]
早苗[魔法使い…妖怪…非常識…]
神奈子[で、早苗はもう用事は無いよな。じゃあすぐに向かおう]
早苗[ちょっと待って下さい!!なんでそっちの世界に行かないといけないんですか?]
神奈子[ここ最近参拝者が来てないからな。信仰を増やすために違う世界に行くのもいいかと思って]
早苗[確かに、信仰は減ってきてますが、もうちょっと頑張れば参拝者が帰ってきますよ]
神奈子[すまないが早苗、もう決まったことなんだ]
早苗[そんな…]
紫[もういいかしら?それじゃあ行くわよ]
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早苗「…結果的に見ればこっちに来てもあんまり信仰されてませんけどね」
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男「…はて、早苗さんの隣にいた二人は誰でしょうか?神社に行っても見かけませんでしたし…」
つづく
男「…時間は、ちょっと早いですね。かといって二度寝する気もありませんし…」
男「朝食でも作りましょう」
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早苗「あら、まだ日が昇ってませんか…。少し早すぎましたかね」
早苗「なら、あれでも作りましょうか。たしか、仕込みに時間がかかるんでしたっけ…」
早苗「でも、ちょうどいいぐらいですし久しぶりに作りましょう」
男&早苗『もち米パン』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
文「おはようございます男さん。朝食を作ってたんですか?」
男「おはようございます。もうちょっと待って下さいもう少しでいい具合になりますんで」
文「いったい何を作ってるんです?」
男「パンです」
文「あぁ、パンですか。あれは一度紅魔館で食べましたが、私はご飯の方が好きですね」
男「そうなんですか?」
文「えぇ、長いパンが出てきてそれを切りながら食べたんですが、硬いしぱさついてて食べにくかったんです」
男「このパンは大丈夫ですよ。お米からできてるんで」
文「お米ですか?小麦じゃなくて?」
男「えぇ、最近外の世界では有名なものです。私の場合はもち米を使いますけど」
文「もち米と聞いただけでもちもちしてそうですね。興味がわいてきました」
男「もう少し待って下さい。あと少しで完成なんで」
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神奈子「なんかいい匂いがするぞ?」
早苗「あ、神奈子様おはようございます」
神奈子「おはよう。朝食を作っているのかい?」
早苗「はい、今日の朝食はパンですよ」
神奈子「パンかぁ~。できれば朝はご飯が良かったなー」
早苗「今回のパンはもち米から作っているんで、ご飯と同じようなものです」
神奈子「おや?いつもは小麦から作っていなかったかい?」
早苗「小麦からですと時間がかかってしまうんですが、米から作ると小麦より早くできるんです」
神奈子「ほう、味も違うのかい?」
早苗「それは食べてみてのお楽しみです」
神奈子「それは楽しみだ」
早苗「もう少しで出来ますので、居間で待ってて下さい」
神奈子「あぁ、期待しているぞ」
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男「お待ちしました」
文「おや、食べたことのあるパンとは違い四角いですね」
男「文さんが食べたことのあるのはたぶんフランスパンですよ」
文「パンにも種類があるのですか?」
男「えぇ、たくさんありますよ」
文「なるほど、勉強になりました」
にとり「ねぇ、…話し終わった?椛放してもいい?」
文「おぉ、今にも飛びつきそうな体制で…」
男「…一応、椛さんの分は分けておきますか」
文「そうですね、また食べられたらひとたまりもありませんし」
男「どうですかお味の方は?」
文「おいしいですね、食感も、もちもちしていますし…何より前のより全然食べやすいです」
にとり「そうなんだ、きゅうりにも合うのかな?」
男「それは、やったことがないんで分らないです」
にとり「そっか、残念」
文「試してみればいいじゃないですか」
にとり「いや、だってパンが…」
男「えっ…」
椛「ごちそうさまでした」
文&男『早っ!?』
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早苗「どうですかお味の方は?」
神奈子「ふむ、悪くは無いね。普通のパンよりむっちりしているし…」
諏訪子「これは飽きそうにない味だね。バターとか色々合いそうだよ」
早苗「そうですか。良かったです」
神奈子「これは早苗のオリジナル料理かい?」
早苗「いえ、学生時代に教えてもらったものですよ」
諏訪子「へぇ~その人はすごいね。こんなものを作れるなんて」
早苗「はい、そうですね」
神奈子「さて、それじゃあもう一枚…おや?」
早苗「どうしたんです?」
神奈子「パンがもうないぞ」
早苗「えっ、一人2枚ずつ切ったはずですけど…?」
神奈子「まさか、諏訪子か?」
諏訪子「いいがかりにもほどがあるよ…私だって一枚しか食ってないんだから」
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男「さて、雨も止んでますし行きますね」
にとり「外の話が聞けてよかったよ。これでまた新しいものが作れそうだ」
男「そうですか、それは良かったです」
文「また料理を作って下さいね。できれば二人っきりの時に…」
男「そうですね…その時があれば」
椛「あれ?もう行くんですか?」
男「椛さんはどこに行っていたんですか?」
椛「いえ、ちょっと散策に」
男「そうですか」
文「では椛、男さんの護衛頼みましたよ」
椛「あ、そんな話でしたね」
男「構いませんか?」
椛「えぇ、おいしいご飯をいただいたので精一杯がんばります!!」
男「そうですか。…ではお二人とも、また会えたときに」
男「そういえば、椛さんは山の監視はしなくていいんですか?」
椛「心配いりません。私の能力で常に監視体制にありますから」
男「それは心強いですね」
椛「それほどでも…って言ってるそばから誰か近づいてきますね」
男「大丈夫なんですか?」
椛「少し心配なんで見てきますね。あ、守矢神社はあと3分の2ぐらいですから」
男「分りました」
男「3分の2ですか…長い道のりですね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
椛「霊夢さん、こんな大急ぎで何の用ですか?」
霊夢「ちょっと守矢神社まで賽銭をもらいに」
椛「用がないなら帰って下さい」
霊夢「用があるから押し通る」
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早苗「おや、あんなところで弾幕ごっこですか、ここまで被害がでなければいいですけど」
男「おや、あの鳥居は…懐かしいですね」
男「もう少しなんですが、ちょっと疲れたんで休みますかね」
男「さて、向かいますか」
早苗「おや、弾幕ごっこは終わったんですかね」
男「ん?」
早苗「え?」
男&早苗『・・・あ』
男「…久しぶりですね早苗さん」
早苗「えぇ、そうですね男さんもお変わりないようで」
男「…少し他人行儀じゃありませんか?」
早苗「内心、なぜあなたがこの世界にいるのか分らないんです…てかなんでここにいるんです!?」
男「え、おかしいですか?」
早苗「可笑しいも何も…普段この世界は外の世界と遮断されているんですよ?」
男「まぁ、少しあなたのことが気になったので…」
早苗「なんですか?まさか夢に私が出てきたなんて言わないですよね?」
男「えぇ、夢であなたが出てきました」
早苗「えっ」
男「何でも、私の見ていた夢と早苗さんが見ていた夢はここ数日一緒だと宣言されましてね」
男「これは何かあったに違いないと思ってきたわけですよ」
早苗「ここ数日って…」
男「私が転校してきた辺りの夢からですね」
早苗「結構前から見てますね…」
男「それでなんですがどうしてそんな夢を?」
早苗「そんなの知りませんよ気付いたら見てたんですから」
?「おーい早苗ェー!!なにしてるんだー!!」
早苗「あ、神奈子様」
男「そちらの方は?」
早苗「ここの神社の神様で、八坂神奈子様です」
神奈子「はじめまして、八坂神奈子です」
男「はじめまして、男と申します。早苗さんとは学生時代にお世話になりました」
神奈子「おや、そうなのかい?」
早苗「いえ、お世話になったのは私の方ですよ」
神奈子「んー、それはどんなふうにお世話になったんだい?」
早苗「それはまぁ、…色々です」
神奈子「そうか。まぁ、ずっとここにいてもなんだしあがって行きなさいな。疲れただろ?」
男「そうですね、結構の階段でしたので…」
早苗「すみません。もう少し早く情報が来たら行きましたのに」
男「構いませんよ、いい運動になりましたし」
神奈子「じゃあ今夜は早苗の学生時代の話を聞こうかね」
早苗「えっ、いいですよそんな…それよりも男さんは最近どうなんです?仕事の方とか」
男「順調ですよ。前にも言いましたがたくさんの職種があるので儲かってます」
早苗「いいですねぇー。私も頑張ってはいるんですが…どうも集まりが少なくて」
男「おや、でも楽しそうですね」
早苗「それはまぁ、ここにきてたくさんのことがありましたから」
男「そうなんですか?」
早苗「えぇ、どれも常識外れでびっくりしました」
男「いい事じゃないですか、この常識に囚われない世界、私は好きですよ」
早苗「えぇ、私も好きですよ。…それに」
男「ん?」
早苗「こんな生き方を教えてくれたあなたのことも好きです」
男「それは嬉しい言葉ですね」
早苗「…ですがあなたはこの世界の住人ではないので意味のない告白ですけどね」
男「まぁ、それでもあなたに告白されるとは思いませんでした」
早苗「それだけ感謝しているんです。なので…これは私からの贈り物」
男「え・・・」
早苗「未来永劫、あなたが常識に囚われることがないよう祝詞を唱えましょう。それが私にできる最高の贈り物です」
男「それはそれは、ありがたいですね」
神奈子「じゃあ、祝詞を唱える準備をしようか?」
早苗「はい。では男さん、行きましょうか」
男「えぇ。お願いします」
end
エピローグを希望しますか?
yes or no >>378
誰の?(登場人物の中から) >>380
yes
早苗さんで 連投失礼(_ _)
~エピローグ~
早苗[また会いましたね男さん]
男[えぇ、そうですね。私、外の世界いたはずですが?]
早苗[はい、今も外の世界だと思いますよ]
男[じゃあなんで私たちは会話しているんでしょうか?しかも目の前で]
早苗[それはですね、これが夢の中だからです]
男[あぁ、なるほ…ど?え、これ夢なんですか?]
早苗[はい。私もできる自信はなかったんですが、やってみたら成功しましたね]
男[一体どんな原理で…]
早苗[私に起こせない奇跡なんてありませんから]
男[すごい自信ですね]
早苗[えぇ、そりゃあもう…ところで、あの後外の世界で何か進展ありましたか?]
男[そうですね…妻のお腹に赤ちゃんがいることが判明したぐらいですかね]
早苗[え、奥さんいるんですか?]
男[えぇ、いますよ。早苗さんも一度会ってるはずですし]
早苗[まさか、女さん?]
男[いえ、別れ際に私の隣にいた女性が私の妻ですよ]
早苗[あの秘書さんですか!?]
男[結婚のことを手紙で知らせようとしたのに連絡が取れなくてどうしようか考えましたからね]
早苗[あの後から私、幻想郷ですし…。でも、結婚していたのですね]
男[早苗さんから告白されたときは、うれしい反面、返答に困りましたのも事実ですし]
早苗[それは、私に好意を抱いているからですか?]
男[好意が無いというと嘘になりますが、私は彼女のことが好きなので]
早苗[そうですか。…ですがこれからも私たちは友達ですよね?]
男[それはもちろん。いつでも来てください]
早苗[はい!それでは今日も一日頑張りましょう!!]
男[えぇ、お互いに…]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
早苗「…ん、…少し残念でしたが、これから夢で会えますしいいですかね」 フフフ
早苗「さぁ、今日も一日頑張りますか」
end
はい、ということでこれでこのお話しは終了いたします。
長い間見ていてくださいましてありがとうございました。
男と早苗さんが結婚すると思った人は・・・常識に囚われています注意しましょう
それではまたいつか
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