青セイバー「え」
岸波「え」
青セイバー「えっと、貴方がマスターで間違いないですよね」
岸波「え」
青セイバー「え」
岸波「いや違う。俺が選択したの"剣を携えた男装の少女"だもん」
青セイバー「合ってますよ」
岸波「え」
岸波「いやいやいやいや違うんだって!俺が選択したのは、もっと、こう赤いんだって!」
青セイバー「赤い…?」
岸波「赤くて!暴君で!可愛くて!スカートすけすけでパンツ丸見えの!」
青セイバー「ちょっと待って下さい」
岸波「?」
青セイバー「スカートすけすけの"男装"?」
岸波「スカートすけすけの"男装"」
青セイバー「それはただの変態なのでは」
岸波「変態じゃない!暴君だ!」
青セイバー「まぁそう言い張るのなら男装という事で構いませんマス…いや、貴方の事はなんとお呼びすればいいでしょうか」
岸波「俺は岸波白野、岸波でも白野でもザビエルでも好きに呼んでくれ」
青セイバー「了解しましたザビ……ザビエル!?」
岸波「よし、そうだ!」
青セイバー「………。私のクラスはセイバーです、セイバーとお呼びください」
岸波「分かった、青セイバー」
青セイバー「青」
岸波「青」
岸波「暴君の方もセイバーだから区別するために"青"」
青セイバー「はぁ、それが白野の決定なら私は構いません」
岸波「ところで青セイバー、サーヴァントってチェンジできないのかな」
青セイバー「まだそんな戯言を言うのですか白野、サーヴァントのチェンジは不可能です」
岸波「そっか」ショボン
青セイバー「……あの、あまり落ち込まれると呼ばれた私も傷付きます」
岸波「あ、ごめんな青セイバー」
青セイバー「白野、安心してください。私は最良のサーヴァントであるセイバーです、他のサーヴァントに後れを取る事はありません」キリッ
岸波「初期レベルだからステータスオールeだけどそれでも大丈夫か?」
青セイバー「」
青セイバー「えっ……えっ……?」
岸波「いつもながらこの瞬間の英霊達のリアクションが楽し過ぎる」
青セイバー「あっ宝具も使えなくなって…えっ!?」
岸波「まぁいいか、さて今回も筋力ex目指して頑張ろうっと、えいえいおー」
コッツコッツ…
青セイバー「ま、待ってください白野!これはいったいどういうことなのですか!?白野!!」
タッタッタッ
◆
岸波「さてと、対戦相手も決まったし(ワカメ)アリーナ行こうぜ!」
青セイバー「あの、白野…」
岸波「何だ青セイバー」
青セイバー「私達なにもしていないはずなのにマトリクスがexになっているのですが」
岸波「こまけぇことはいいんだよ!」
━━アリーナ
青セイバー「(意外と優秀なマスターなのだろうか)」
白野「ひゃっはー」
青セイバー「白野、今日は初日なので進むのはあのエネミーのいるところまでにしましょう」
白野「boost_mp(60)shock(64)!boost_mp(60)shock(64)!boost_mp(60)shock(64)! 」
蜂エネミー「」シュウウウ
青セイバー「!?」
岸波「よし行くぞ青セイバー」
青セイバー「もう何が何だか分かりません」
ダダダダダダダ
ガッガッガッガチャッ
岸波「トリガーゲット!よし、じゃあ残りの時間は待ちに待ったレベル上げだ!」
青セイバー「了解です」
それからはただ地獄だった。
アリーナの隅から隅を走り回り、エネミーというエネミーを狩り尽くした。
戦いを経る事に上がるレベル/減る経験値
腹の虫も鳴らなくなるほどの時間が経過した。
普通ならば周囲のエネミーと同等以上のレベルになった辺りでアリーナから引き上げるだろう、いや、引き上げるべきだ。
━━━━━ただしここに例外が存在する。
岸波「後もうワンセットな」
青セイバー「」ビクッ(レベル6)
━━数時間後
岸波「よし、今日はこの辺りにしておこうか」
青セイバー「そうですね、もう引き上げましょう。魔力不足のせいかお腹が空きました」(レベル9)
岸波「あぁ確かにお腹が空いたな、帰って飯にしよう。カレーパンと焼きそばパン、どれがいいかな」
青セイバー「……好物なのですか?」
岸波「いや、ここの食堂それしか置いてないんだ」
青セイバー「」
青セイバー「ソレハマコトデスカ」
岸波「本当本当。味はいいんだけど流石にこう何度も食べると飽きるよね」
青セイバー「……白野」
岸波「ん、何だ?」
青セイバー「英気を養うには美味な食事を取ることが一番良いとされています。幸いにもここは電子の世界、データを改竄すれば料理の1つや2つ、再現することができるでしょう。━━━ここまで言えばわかりますね」
岸波「青セイバーがパンを食べたくなくてキチンとした料理を要求しているのが分かった」
青セイバー「い、いや騎士たる私がそのようなことを要求するわけがありません!」
岸波「じゃあ焼きそばパン食べようぜ」
青セイバー「うぐっ」
岸波「カレーパンでも可」
青セイバー「ぐぐぐ」
青セイバー「……せめて白米が食べたいです」
岸波「ん、了解」リターンクリスタル
━━マイルーム
岸波「とりあえず白米と麻婆豆腐は再現できたよ。いやぁ料理のためにハッキングしたのははじめてだから難しくって」
青セイバー「いえ、はじめてにしては素晴らしい料理(データ)です。特にこの麻婆豆腐は絶品だと思います」モグモグ
岸波「麻婆豆腐は何回か食べたことがあるからね、ちゃんと再現できて良かったよ」モグモグ
青セイバー「」モグモグ
岸波「」モグモグ
青セイバー「白野、おかわりお願いします」スッ
岸波「了解」
◆
青セイバー「ごちそうさまでした」
岸波「ごちそうさま。━━━しかし変わってるね青セイバーは、アジア系じゃない英霊なのに白米が好きなのか?」
青セイバー「はい、昔食したことがありまして。最初に食べた時は美味しさのあまり驚きました、私の国の食べ物はその……雑だったもので」
岸波「雑」
青セイバー「はい、雑でした」
岸波「そういえばまだ青セイバーの真名聞いてなかったな、名前なに?」
青セイバー「私の真名は━━━━」
◆
岸波「そっか、女の子だったんだ」
青セイバー「あまり驚いていませんね」
岸波「うーん、他にも男性の英雄だと思ってたら女性の英霊だったパターンを見たことあるからかな。赤とかシンジのライダーとか」
青セイバー「(……赤、私に似ているという赤いセイバー。どんな英霊なのだろうか)」
岸波「んじゃ時間も時間だし寝るか、俺こっちで寝るから青セイバーはそっちね」
青セイバー「あっ、はい」
岸波「およすみー」
青セイバー「はい、おやすみなさい」
今日はここで終了です(・ω・`)おやすみなさい
後いま気付いたんだが対戦相手分かるの二日目からだった。まぁ白野が最初から知っていたということでお願いします。
続き(・ω・)
◆
━━2日目、教会。
青子「改竄する?」
岸波「筋力に全振りでお願いします。exにしてセイバームキムキにする予定なんで」
青セイバー「お願いしま……ムキムキ!?えっ、待っ」
青子「」カチャッカチャカチャ…ッターン
キュイーン…
青セイバー「ムキムキについては後で話し合いましょう。……それはともかく一つ霊格を取り戻しましたよ、白野。これも貴方の努力の賜物です」
白野「ふむ、風王結界(インビシブル・エア)か。これどういう魔術なんだ?」
青セイバー「あぁ、それはですね━━━」
>説明中(詳しくはwikiで)
>バッチリ伝わった!
白野「━━━見えない剣か、何かよくわかんないけど凄いのは分かった」
青セイバー「まぁそれだけ分かってもらえれば十分です」
白野「うし、改竄も終わったし掲示板見に行くか、多分待ってるだろうし、慎二が」
青セイバー「(分かってて購買と保健室とマイルームと屋上と図書館と教会へ先に行ったのかこの人は)」
━━━━2階、掲示板前
慎二「遅かったじゃないか白野。もしかしてお前ビビってるのか?まぁ気持ちは分かるよ、なんたって僕が対戦相手な━━」
岸波「突然だが慎二、お前に話しておきたいことがある。仮初めとは友達だったんだ、聞いてくれるよな?」
慎二「なっ何だよ急に……ふん、別に聞いてやってもいいけど?友達だったしな、主人公であるこの僕が何でも聞いてやるよ」
岸波「ありがとう、慎二。━━━実はこの聖杯戦争、負けた側は電脳死するんだ」
慎二「」
岸波「そして俺は負ける気は一切ない。というか負ける気がしない」
慎二「」
岸波「何故なら俺は既にお前のマトリクスを全て集め終えているからだ!なぁライダー、いや"嵐の夜"の逸話を持つ海賊よ!」
慎二「」
岸波「アリーナへ来い慎二、そこで決着をつけるぞ!ではさらばだ!」タッタッタッ
<アーハッハッハッハ
<私のマスターがこんなに悪役なわけがない
慎二「……………えっ…………えっ?」
ライダー「大丈夫かいシンジ。魂でそうな顔してるよ」
◆
━━アリーナ
青セイバー「良いのですか、白野」
岸波「ん?何が」
青セイバー「間桐慎二の事です。仮初めとはいえ友達だったのでしょう?」
岸波「大丈夫だって、どうせまた次も会えるし」
青セイバー「……次?」
岸波「おっと、来たみたいだな」
コッツコッツ…
慎二「待たせたね、白野」
岸波「そうだね、三時間たっても来ないから今日はもう来ないかと思ってたよ」
慎二「うるさい!色々準備してたんだよ!」
岸波「準備?死ぬ前にusbメモリの中を削除するとか?」
慎二「だから何で僕が死ぬことが前提なんだよ!削除なんかしてないし!それに主人公は僕なんだ、負けるのはお前に決まってるだろう」
岸波「ふっ……いいぜ、お前が自分を主人公だっていうのなら━━━まずそのふざけた幻想をブチ殺す」
戦いは一瞬で終わりを迎えた。
そこにサーヴァントの格差はなく、あるのはただマスターの力量差/経験値の差だけ。
間桐慎二からライダーへの指示を全て先読みし、自らのサーヴァントへ的確な指示/コードキャストによる援護を行った岸波白野。
指示を全て読まれ、最終手段である宝具━黄金鹿と嵐の夜(ゴールデン・ワイルドハント)━さえ岸波白野のコードキャスト(アトラスの悪魔)によって無効化されてしまった間桐慎二。
勝敗は火を見るよりも明らかだった。
ライダー「━━━おや、いいのもらっちまったみたいだね」
慎二「なっ……!?」
ライダーは笑う。
ヘドが出るほど悔しいが、悪役の最後なんてこんなものだと呟いて。
そしてライダーが消え、慎二も叫びながら/もがきながら消えていった。
あれも、これもいつもどおりの結末。
それでも胸はチクリと痛む。いつまでも馴れることは出来ないのだと、思い知らされる。
岸波「帰ろう、青セイバー」
青セイバー「……わかりました、白野」
━━━━岸波白野、一回戦不戦勝━━━
◆
━━3日目、マイルーム
白野「おはよう青セイバー」モグモグ
青セイバー「おはようございます、白野。━━━何を食べているのですか?」
白野「焼 き そ ば パ ン。青セイバーも食べる?」モグモグ
青セイバー「いただきましょう」モグモグ
白野「」モグモグ
青セイバー「」モグモグ
名前表記ミスった
白野「」×
↓
岸波「」○
まぁいいか、誰か分かれば良いんだし(・ω・)
青セイバー「そういえば疑問に思っていることがあるのですが、今聞いても構いませんか?」モグモグ
岸波「構わんよ」モグモグ
青セイバー「ここse.ra.phは電子の世界、それ故にマスターは食事をとらなくても生きていける━━と私は聞いています」
白野「うむ」モグモグ
青セイバー「ですが白野は暇さえあれば食事を取っていますね、よく食べることは良いことですが…。他のマスターと比べ些か食べ過ぎなのでは?」
白野「そのマスターよりも食べる青セイバーに、まさかそんな疑問をぶつけられるとは……成る程、これがバットで頭をフルスウィングされたような衝撃か!」
青セイバー「それは致命傷ですね」
あれ、またミスってる。
すまんちょっと疲れているみたいだ(・ω・`)
このSSまとめへのコメント
あたまおかしいんか?