清澄高校控室


咲「ただいま戻りました……」

久「……」

まこ「……」

優希「……」

京太郎「……」

和「……」

咲「あ、あの……遅くなってごめんなさ、皆さん……？」

久「それじゃ帰りましょうか、ずいぶん遅くなってしまったし」

まこ「そうじゃな。疲れとるから早く帰って休みたいわ」

優希「あーあ、もうタコス売り切れだじぇ」

京太郎「だったら俺が作ってやるよ。だから早く帰ろうぜ」

和「はぁ……私は父に報告しないといけないので、一足先に失礼しますね」

咲「あ……和ちゃん……」

久「ほら、皆が貴方を待っていたんだから、荷物くらい持ちなさい」


咲「……はい、分かりました」

宮永家


咲「……ただいま」

咲「……」

咲「そっか、今日は結婚記念日だったんだ……お父さんは東京か……」

咲「あ、牌譜。学校に置いてこないと……」


清澄高校


咲「……」

咲「あ、灯り？」

咲「誰かいる……もしかして部長？……私のせいで最後のインハイ……今日は帰ろう」


まこ「それじゃ全員そろったし始めるか。反省会といっても慰労会も兼ねとる、皆ゆっくり楽しんどくれ」

久「すっかり部長ね、安心して卒業できるわ」

優希「でも二人も部員が減るんだじぇ……来年は大変だじょ」

京太郎「えっ、二人？和は辞めずに済んだ
のか？」

和「えぇ。区間賞と個人戦の成績が認められて、東京には行かずに済みました」

久「よかったわね、来年は和たちの後輩もいるし、余計な人もいないから全国期待してるわよ？」

まこ「こりゃ責任重大じゃな」


「「「「「ＨＡＨＡＨＡ！！！！」」」」」


咲「……」

宮永家


界「まったくあいつ、大会でも照に迷惑をかけて……本当にしょうがない奴だ……誰に似たんだ？」


界「おーい、帰ったぞ。咲お前、まーた照に迫ったんだってな？」


界「いい加減に俺や母さん、照の顔に泥を……」


界「し、死んでる……」



終わり