剣士「憑かれた」狐娘「?」(5)

剣士「可笑しい…」

剣士「魔王城の周りを冒険していたんだが…」

狐娘「…」モフ
剣士「なぜ?狐の娘に憑かれたんだ?」

狐娘「……」モフモフ

剣士「…とりあえず、俺もモフモフしよ」モフモフ

狐娘「…!!」オロオロ

剣士「これは…、ヤバい…モフモフ」モフモフ

狐娘「…コーン」オロオロ

剣士「鳴いた!?」サッ

狐娘「あ…あの…」オロオロ

剣士「鳴いて、喋った…」

剣士「何?」
      
狐娘「ここ…どこですか?」

剣士「…えっ!?」

剣士「わからないのか?ここの場所?」

狐娘「はい…目覚める日が早すぎて…」

剣士「へぇー…」

狐娘「本来は、そこにあった指輪が…無い…!!」

剣士「……」

狐娘「知りませんか?ここにあった指輪を!!」

剣士「えーと……指輪は…」

狐娘「あるなら返してください!!指につけないでください!!」 

剣士「もう遅い……指につけちゃった☆」

狐娘「…あぁ…うわぁぁぁん…」ブワァ

剣士「この指輪付けたら危ないのか?」オロオロ 

狐娘「危なくはないのです…指輪を付けたらですね…」

剣士「付けたら?」

狐娘「『私達の夫』になるんです…」

剣士「夫?誓いのキスとかなしに?」

狐娘「はい…誓いのキスとかなしに…」

剣士「…」 

狐娘「…」

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