女騎士「守ってあげるからヤらせて」 姫「…………ん?」 (50)

姫「え? よく聞こえなかったんだけどもう一回言って?」

女騎士「守ってあげるからヤらせて」

姫「……」

女騎士「ね?」

姫「色々聞きたいことはあるけど、まず何から守るの?」

女騎士「敵国からの刺客とか、あと魔物とか」

姫「魔物とかいないし、敵国からって私の家が国を支配してたのって400年前よ?」

女騎士「うん」

姫「今じゃ私の家はただの小金持ちでしかなくなったし、考えられるとしても誘拐犯くらいでしょ」

女騎士「じゃあ誘拐犯から守るから」

姫「別に守らなくてもいいわよ、貴女だってただの元近衛騎士の家系の人間だってだけでしょ」

女騎士「でも私の使命は……」

姫「ちゃんとお金で雇った護衛の人がいるんだから、もう家とかそういうの忘れていいの」

女騎士「じゃあどうしたらヤらせてくれるの!?」バン!

姫「結局そっちが本題なのよね……」

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姫「まず、なんでいきなりそんなこと言い始めたのか聞いていい?」

女騎士「劣情が抑えきれなくなったから」

姫「……質問を変えるわね、いつからそういうことを考えてたの?」

女騎士「20年前くらいから」

姫「貴女今16歳でしょ」

女騎士「それくらい前から姫のことを想っていたんだよ?」

姫「もういいわ……じゃあなんで抑えきれなくなったの?」

女騎士「昨日の夜、今日の学校のことで姫に聞きたいことがあったから部屋に行ったら」

姫「待って待って待ってそれ以上言わなくていいから!」

女騎士「姫がオナニーしてる声が聞こえて理性が崩壊しそうになった」

姫「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」ジタバタ

女騎士「可愛かったよ」

姫「黙れっ!!」

女騎士「だから姫は責任を取ってヤらせるべきだと思う」

姫「意味がわからないから! っていうか私たち女同士じゃない、無理よ無理!」

女騎士「……なんで?」

姫「は? なんでってそりゃ……」

女騎士「女同士でもエッチなことはできるよ? 知らないの?」

姫「知りたくないっ!」

姫「っていうかなんで私の家に勝手に入ってきたのよ!」

女騎士「ちゃんと姫のお母さんに入れてもらったよ?」

姫「っ……だからって人の部屋の前で聞き耳立てるのはどうなの!?」

女騎士「え……別に聞き耳立ててたわけじゃ……」

姫「じゃあなんで聞こえるって言うのよ」

女騎士「だって姫、声大きいから普通に聞こえるし」

姫「…………ぇ?」

女騎士「姫のお母さんも『あの娘今取り込み中みたいだから、ちょっと待っててあげてね』って」

姫「」

女騎士「だからちょっと1階で待ってから行ったんだけど」

姫「うわあああああああああああああああああ!!!!」ジタバタ

女騎士「修学旅行の時は、みんなに姫の声を聞かれないように、全員薬で眠らせたんだから」

姫「そ、それでみんな毎日朝グロッキーだったの……」

女騎士「流石に修学旅行中は我慢したほうがいいと思うけど」

姫「もうやめてええええええええええ!!」

女騎士「とにかく、現代社会の中でも騎士の役割はちゃんと果たしてるんだから、報酬を受け取る権利はあると思う」

姫「……それが騎士の仕事なのかどうかは置いておいて、確かに報酬は与えないといけないかもね」

女騎士「!」

姫「ちょっと待ってね……」ゴソゴソ

女騎士「え?」

姫「はい、私の持ってる株券半分あげるから、これでもう妙なことは言わないでね」

女騎士「……」バシッ

姫「ちょ!?」

女騎士「そういうのは別にどうでもいいから、体で払って欲しい」ズイ

姫「ちょ、そもそも私は守ってほしいなんて一度も言ったことないでしょ!」

女騎士「覚えてないの?」

姫「え?」

女騎士「10年前のこと……」

##########

ロリ女騎士「ひめー」

ロリ姫「何?」

ロリ女騎士「わたし、ずっとひめといっしょにいる!」

ロリ姫「やだ」

ロリ女騎士「ふぇ!?」

ロリ姫「おもいから」

ロリ女騎士「わたしかるいよ?」

ロリ姫「そうじゃなくて……まぁ、そんなにいっしょにいたいなら、わたしのたてになりなさい」

ロリ女騎士「たて?」

ロリ姫「わたしをまもるってこと」

ロリ女騎士「まもる……」

##########

姫「待って」

女騎士「え?」

姫「それ、『傍に居させてあげる』ことが既に報酬になってるわよね」

女騎士「……あ」

姫「じゃあこの話はこれでおしまいね」

女騎士「だ、だめっ!」

姫「言っておくけど……これ以上ゴネるなら『傍に居ていい』っていう報酬も考え直さなきゃいけなくなるわよ」

女騎士「っ!」ビク

姫「私だって貴女のこと嫌いじゃないし、さっきの発言は忘れてあげるから、ね?」

女騎士「……」

姫「じゃあね、また明日」

##########


姫「はぁ……」

友「どうしたの? 朝から疲れたような顔して」

姫「いや……ちょっと女騎士とね」

友「あぁ……あの娘のラブラブ攻撃に疲れちゃったのか」

姫「私なんかのどこがいいのか、正直理解に苦しむけど」

友「確かに、絶対女騎士ちゃんの方がスペック高いよね」

姫「はっきり言いすぎよ……」

友「でも、いいよね~、お姫様と騎士の身分差の恋!」

姫「もう身分なんて時代でもないし、そもそも女同士だけど」

友「別にいいんじゃない? 禁断の重ねがけとか燃えるでしょ」

姫「何言ってるの……」

友「やっぱり姫ちゃんがネコだよね、ある日耐え切れなくなった女騎士ちゃんに襲われて、でも拒めなくって……」

姫「私の家が今でも国を支配してたら、貴女は牢獄行きにしてたわ」

友「わー恐怖政治だー」

姫(ある日耐え切れなくたった……か)

次は日曜くらいに

―姫家―

姫「……」ペラ

友「……」ペラ

姫「ねぇ」

女騎士「はい」コト

姫「ん……」

友「私にもお茶ちょうだい」

女騎士「置いておくから自分で淹れて」

友「……毎回思うけどさ、実は執事とかメイドの家系なんじゃないの?」

女騎士「私は騎士の家系だよ」

姫「いきなりどうしたの?」

友「いや……普通騎士とかってお茶入れたりしないんじゃないかな」

女騎士「あらゆる形で主人に尽くすのが騎士道だよ」

姫「そうそう」ズズッ

友(絶対間違ってる……)

友「っていうか、いつからそんなに姫ちゃんの世話を焼いてるの?」

女騎士「……物心ついた頃からかな」

姫「私も覚えてないわね、ずっとこうだったとしか言えないわ」

友「甘やかされてんなぁ」

姫「別に私から要求したわけじゃないから」

女騎士「好きでやってる」

友「でもさ、そんなに頑張ってるんだし、何か見返りとかがあったりしないの?」

女騎士「見返り……」

姫「こうやって傍に置いてあげてることが既に見返りなのよ」

友「姫ちゃんって可愛い顔して酷いこと言うよね」

姫「だって事実だし」

女騎士「……」

友「ほら、女騎士ちゃんが物欲しそうな顔してるよ?」

姫「……なにかしら?」ジロ

女騎士「何も……気にしないで」

友「かわいそー」

姫「ちょっと黙りなさい」

姫(この流れだとこの間の話になりそうで嫌だし……)

友「でもさ、もしもある日突然女騎士ちゃんが『何ももらえないならもうお世話やめる』って言いだしたらどうするの?」

姫「何も困らないから別にいいわよ」

友「嘘、絶対困るって」

姫「なんで?」

友「だって姫ちゃん、身の回りのこと全部女騎士ちゃんにやらせてるでしょ」

姫「失礼ね、そんなことないわよ」

友「DNAレベルでお姫様だとわからないのかぁ」

姫「私だって自分の面倒くらい自分で見れるわよ」

友「じゃあ、最後に自分でお湯を沸かしたのっていつ?」

姫「そんなの……」

女騎士「多分沸かしたことないんじゃないかな」

姫「ちょっと黙ってなさい! 今思い出すから……えーと……」

友「一人で買い物に行ったことある?」

姫「…………」

女騎士「ないと思うよ」

姫「だから黙って……っ! あった、あったわ!」

友「ほぅ?」

姫「去年ジュースを買ったわ!」

女騎士「でも自販機だよね」

姫「っ!」

友「あー……」

友「……まぁお姫様だしね」

女騎士「でも姫のお母さんはなんでもできるよ?」

友「うーん、もしかしたら女騎士ちゃんが世話を焼きすぎちゃったのかもね」

姫「そ、そうよ! 私は本当はできるのに全部女騎士がやっちゃってきたから!」

友「でも、やっぱり姫ちゃんが女騎士ちゃんに何もしてあげないのはかわいそうだと思うよ?」

姫「うっ……」

友「よく考えてあげたほうがいいともうなぁ」

姫「……」

女騎士「姫……」

姫「……うるさいわね」

女騎士「……」

友(ちょっと踏み込み過ぎちゃったかな……)

##########

姫(よく考えると、私って本当に女騎士に甘えてきたのよね……)

姫(私が気づかないだけで、きっと見えないところで色々やってくれてるのかも)

姫(今までちゃんとお礼を言ったことがあったかしら……)

姫(別に女騎士に世話を焼かれるのが嫌なわけじゃない、けど)

姫(あの娘が家系に縛られてやっていることのような気がして、こっちも冷淡な反応になってしまって……)

姫(……もしかしたら、あの娘も小さい時からの惰性で今の関係を続けているのかもしれない)

姫(もう私たちも、なあなあの関係を続けられない年齢になったのかもしれないわね)

姫(この辺で二人の関係をはっきりさせておいた方がいいわよね)

姫(これ以上、甘え続けることは私にも女騎士にも良くないし)

――ヤらせて

姫「っ!」ブンブン

姫(あれは冗談……そう、きっとそうよ)

姫(だから私は……)

##########

女騎士「姫、そろそろ出ないと、休みの日だから混んじゃうよ?」

姫「……ねぇ、ちょっと話があるの」

女騎士「え?」

姫「座って」

女騎士「うん……」ポスン

姫「……もう、こういう関係は終わりにしましょう」

女騎士「え?」

姫「この年で四六時中べったりなんて、まともな関係じゃないわよ」

女騎士「な、何言ってるの? 姫」

姫「もう騎士の家とかいう面倒くさいものに縛られる必要はないから、私のことは放っておいていい、ってことよ」

女騎士「そんなっ! 私は別に家なんて……」

姫「じゃあどう言う意図で私の世話を焼いてるの?」

女騎士「それは……姫のことが……」

姫「……もし本当にそうだったら、なおさらこのままでは居られないわ」

女騎士「どうしてっ……」

姫「私は特別な立場なんかじゃない、ただの一般人、これから先もそういう立場で生きていく」

女騎士「……」

姫「貴女が私の面倒を見続けるということは、私から普通に生きていく術を奪うことなのよ」

女騎士「っ」

姫「だから、もうこれっきりにしましょう? これからは普通の友人でいましょう……私のことを思ってくれるなら」

女騎士「……もう、一緒にはいられないってこと?」

姫「そういうことじゃないわ、普通の友人として接していこう、ということ」

女騎士「私はっ、そんなのじゃ我慢できない!」

姫「……」

女騎士「じゃあ、もう余計なことはしないから、傍にだけ、傍にいるだけならっ」

姫「普通の関係じゃないでしょう、それ」

女騎士「っ……」

姫「そういうことだから……」

ガタッ グイッ

姫「きゃっ!?」

ドサッ

姫「いたっ……ちょっと! いきなり……っ」ゾワッ

女騎士「……」

姫「ね、ねぇ……どうしたの?」

女騎士「やっぱり、さっき言われたみたいに、私は家系に縛られてるところがあったんだと思う」

姫「……そ、それで?」

女騎士「姫を害するなんてもってのほか……そう言い聞かせて今まで我慢して来た」

姫「ちょっと……どういう、こと?」

女騎士「でも、そういうのから解放されていいなら……」ギュ

姫「ちょ……やめっ……」

女騎士「もうこれ以上、今までみたいにいられないならっ……」

姫「女、騎士……」

女騎士「もう、我慢できない」

2日も遅れてしまって申し訳ありませんが、とりあえずこの辺で
ここから先はドロドロR-18展開にするかどうするか迷っているので、次はしばらく先になるかも
今週末の連休中くらいには投稿できるといいなぁ……

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