ブレイキング・ジャスティス(16)

『賢くなっちゃダメ、戦い続けなさい』


かつて、俺を半殺しにした先代LSD社長がキャメルクラッチを仕掛けながら言った言葉。


その3ヶ月後に親友であり俺の師匠でもある“魔女”に刺し殺された。

因みに俺はその時……ハーバード大学の名誉学生になり3年後に主席で卒業した。


人生とは予測不能であり、常に俺たちの裏をかく。
 

そして更に4ヶ月後にはハーバード大学の心理学の教授に成り上がって更に3年後

受講生の父親にランニング・ネックブリーカー・ドロップを仕掛けてクビになった。


限りなくエキンセントリックな人生だ。

これから、親愛なる友人たちを紹介しようと思うが……まずは自己紹介から。


俺の名は天野大一。

渾名はスティール。
 
大体の知り合いや友人からはあだ名で呼ばれることが多い。

本名で呼ぶのは、これから紹介する“美しき親友”や“死ぬはずだったショタコンデカ”ぐらいだろう。


それと俺の自慢できない経歴を語ろう。

俺は身よりがなく孤児院で育った。

5歳のころに、民間学者だった義父に引き取られた。

そして8歳の頃に師匠に出会った……というか自宅を襲撃された。
 
後々、師匠から聞いた話によると義父が借金しててそれをピンハネしようとしたから襲ったらしい。 

まず最初に義母が眼を剃刀で切り裂かれ身包み剥がされた後に竹槍で肛門を突き刺され喉を貫いて、そのままガソリンを浴びさせら丸焼きなった。


義父は………うろ覚えだが確か……


『北九州監禁殺人事件』のウジ虫がおこなった糞拷問……“通電”をされた。

通電は効率化が求められる裏社会ではかなり重宝視される拷問方法だった。

やり方は、まず最初に電気コードの先にクリップをつけて

次に身体に挟んで

後は瞬間的に電流を流すだけ……

効果は激痛が走り目の前は真っ白になり患部は火傷を起こし酷い時には水膨れになる。  

主に通電する際の部位には手・腕・足・太股・乳首・口や耳や顎など顔がやられることが多い。

頭オカシイだろ?

師匠はさらに拷問と同時に相手を丸焼き出来る方法を思いついた。

それは太陽光発電を利用する方法だった。

電気代を節約し、電力がない所でも使うことが出来る拷問器具を生み出した。
 
その名も………“シャイニング・エレキボルト”

これで義父は白目を向きながら人体発火して丸焼きになった。

「さぁ、ボウヤ……お食べなさい」


師匠はいきなり丸焼きになった義父の頬肉をステーキを切り分けるかの如く斬り、それを俺に食べるように促した。

死の恐怖で今にも吐きそうだった俺は……義父の肉を喰らった。

師匠は満面の笑みを浮かべながら俺の頭を撫でてこう言った。


「喜びなさい。あなたはこれから私の“弟”になるのよ」


ここから先の事も話したいのだが、長くなりそうなので省略する。

次は………俺の友人たちを紹介しよう。

では、俺が勝手に心の友だと思っている友人たちを紹介していく。

まずは、ともにそこそこ修羅場をくぐり抜けた美しき親友……沢村鉄雄。

本名は藤宮麗子。

彼女……いや彼は性同一性障害を抱えている。

『幽麗塔連続殺人事件』の生存者。

今は……マイアミで俺と一緒に暮らしてる。

一応、永住権(グリーンカード)では性別が男性になっている。

偽造工作はキツかったが、テツオの為なら苦ではなかった。

実の両親は幽麗塔の正当後継者と変態検事………後はテツオを無理矢理、女性にしようとした時計の針に磔になった義理のクソババアだ。

もう一人はショタコンデカこと神戸市警所属の山科刑事改めて出版社経営者の山田勝利を紹介する。

何故、名前を改名したのか。

実は彼は幽麗塔内部で連続殺人鬼“死番虫”に頭と右手を撃ち抜かれ俺の腕の中で死ぬはずだった。

だが、俺がつい助けてしまったのだ……自分の“血”を輸血して。

自慢じゃないが俺の血には魔女である師匠の血が半分入っている。


「喜びなさい。あなたは私の弟になるのよ」


って言われて後ぐらいに血肉を体内にねじ込まれた。

まぁ……恩恵としては

○年を取らない○
 
○どんな目に遭っても死なない○

○強いヤツの技能と特殊能力を強化してコピーできる○


↑見て貰えれば分かる通り人間辞めてます。

因みに先代LSD社長も師匠とほぼ同じ能力を有していた。


こうして山科改めて山田君は俺と同じく人間辞めてる。

ただし……『強いヤツの能力をコピーする』に関しては持っていない。

何故かって?

それは俺が『弟』だからだよ。

『姉』には少し劣る部分はあるさ。  

それでは次に……俺が可愛がっていた『弟子』たちを紹介するとしよう。

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