にこ「名前は?」???「西………野、ま、真王」 (79)

真姫(私、西木野真姫は、誰にも言えない趣味がある)

真姫(それはズバリ、男装だ)

真姫(事の発端は、ライブで男装をした時、鏡に映っていた自分にときめいてしまったことだ)

真姫(最初は自分にときめくなんてキモチワルイと思いつつも、自分の部屋で男装をするようになった)

真姫(そしてだんだん自分にときめくことに抵抗がなくなり、むしろ男装している自分が好きになって、今となっては両親の目を盗んで、男装で外出したりもしている)

真姫(男装した状態でμ'sのみんなに会ってハーレム……なんてバカなことも考えてみたけど、私にそんなことをする度胸もなく、結局私だけの秘密にしている)



真姫「よし、完璧ね!」

真姫「ふふふ……やっぱり似合うわ」ニヤリ

真姫「キミのハートに、冷たい火傷を教えてあげよう(謎ポーズをとりながら)」キリッ



真姫(そして今日も、いつものように…男装して、日が暮れる頃に家を出た)


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真姫(男装)「…」テクテク

女「あの人、すごくイケメンじゃない?」ヒソヒソ

女2「分かるー!ちょーイケメン!!」ヒソヒソ

女3「イケメンって言うより美形じゃない?」ヒソヒソ

女「同じじゃん!」ヒソヒソ

女2「何はともあれ付き合うならあんな人がいいよねー」ヒソヒソ

女3「付き合えるものならねー」ヒソヒソ


真姫(ふふ…また私の話をしているレディがいるみたいね)

真姫「」ニッ

女's「!!??」

女「今こっち見た!!見てたよね!!」ヒソヒソ

女2「見た見た!絶対見てたよ!」ヒソヒソ

女3「やべぇよやべぇよ…」ヒソヒソ


真姫(かわいい子猫ちゃんたちね。少し微笑んだだけであんなにはしゃいじゃうなんて)ゾクゾク

真姫(これだから男装は止められないのよね)

真姫(男装していることが誰かにバレるのだけは嫌ね。絶対変な目で見られる)

真姫(でも男装した私をみんなに見せたいと思っている自分もいるのよね)

「ちょっと!!離しなさいよ!!」

真姫(ん?どこかで聞いたことのある声が…)

不良女「おいおいどこ行くんだよブス女ァ。話は終わってねーんだけど」

にこ「ブスにブスって言われる筋合いはないわよ!!」

不良女「んだとゴルァ!」

不良女2「ちょっと人気出たからって調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」

真姫(にこちゃん!?しかも不良に絡まれてる!?)

真姫(ど、どうしよう……見過ごすわけにはいかない……た、助けなきゃ!!)

理想

真姫(男装)「止めろ!彼女、嫌がっているじゃないか!!」

不良女「ああん?誰だてめ……」

不良女(な、なんだこのイケメン///)

不良女2(く、悔しいけどかっこいいな///)

真姫「さ、早くその手を離すんだ」

不良女「ちっ!しょーがねーな!///」

真姫「大丈夫?怪我はない?」

にこ「は、はい///」


現実

真姫(男装)「あ、あのー…彼女、嫌がっているみたいですけど……」ガクブル

不良女「ああ゙ん!?」ギロ

不良女2「あんだてめぇ?」ギロ

真姫「ひっ!!」

真姫(や、やっぱり怖い!!)

不良女「へぇ、よく見たら結構イケてんじゃん」

不良女2「なぁなぁ坊ちゃん、なんならあたしらと遊ぼうぜぇ~」

真姫「い、いや…その……」

不良女「今ならぁ、このブス女もついてくるってよ~!!」グイッ

にこ「痛っ!?」

不良女2「ぎゃははははは!!いいねぇそれ!!」

真姫「……」

にこ「ふ、ふざけんじゃないわよ…誰があんたみたいなブスなんかと……!!」

不良女「誰がブスだってぇ?」グイッ

にこ「い゙っ!?」

不良女2「ぎゃはは!あんた強く引っ張りすぎー!」

真姫「………」プツッ

真姫「……どけろ」

不良女「あん?」

真姫「彼女からその手をどけろ!」

不良女「ひっ!?」ビクッ バッ

真姫(今よ!!)ダッ

真姫「早く行こう!」パシッ

にこ「え!?ちょ、ちょっと!!」ダッ

不良女「あ!に、逃げる気か!!」

不良女2「待ちやがれ!!」



ダダダダダダダダダ…

にこ「はぁはぁ…ま、撒いた……?」

真姫「はぁはぁ……こ、ここまでくれば大丈夫………多分」

にこ「多分って…あんた」

真姫「ゔぇ…そ、そんな事より……髪、大丈夫?」

にこ「別に…大丈夫よ。あんたに心配されるほどじゃないし」

真姫「そ、そう…よかった……」ホッ

にこ「……ねぇ、なんで私を助けたの?」

真姫「え?」

にこ「だって…赤の他人よ?どうして赤の他人の私を助けたわけ?」

真姫(もしかして……これは……)

真姫(男装がバレていない……わよね……?)

真姫(つまり…にこちゃんの言う通り、今の私とにこちゃんは赤の他人)

真姫(どうしよう……助けた理由は、目の前で困っている友人を見過ごせないってことだけど……赤の他人だとしたらその理由はおかしい……)

真姫(いっそのこと男装をバラす?いや……それはダメね。にこちゃんにバレたらいろいろと面倒くさい。というか、それをネタにいじられる!)

真姫(だったらここは……)

真姫「誰かをを助けるのに、理由なんている?」

にこ「……」

真姫「………」カァァ

真姫(ぎゃああああ!!何言ってるのよ私!!!さっきのは恥ずかしいてレベルじゃぎゃああああ!!)プルプル

にこ「あんた……自分で自分の言葉に赤面するって……変なやつね」

真姫「ち、ちがっ!!恥ずかしがってなんか……」

にこ「誰も恥ずかしがってるなんて言ってないけど?」

真姫「っ!」

真姫(や、やられた!!)カァァ

にこ「あ、そうだ。ねぇあんた、連絡先を教えてくれる?」

真姫「え?な、なんで?」

にこ「なんでって、それはその……あんたには、一応助けられたわけだし?その礼っていうか…」

真姫「いや…別に礼なんて」

にこ「あんたがいらないって言っても私がダメなの!」

真姫「ゔぇ…」

真姫(連絡先って…どうしよう、教えたら私が真姫ってことがバレる……)

真姫「じ、実はさ……今日、ケータイを壊しちゃって……」

にこ「ふーん……ならしょーがないわね」

真姫(ほっ……)

にこ「だったら明日、ここに来なさい!」

真姫「ゔぇぇ!?」

にこ「絶対よ!!来なかったら一生恨むからね!!じゃ、また明日!!」

真姫「そ、そんな理不尽な!」

真姫「……行っちゃった」

真姫「どうしよう……なんか妙なことになった……」

翌日

穂乃果「疲れたぁぁぁぁ…」グテー

にこ「私先に帰るから、部室の施錠よろしくー」ガチャッ

希「にこっち、今日は何か用事でもあるん?」

にこ「ちょっとした野暮用よ」

絵里「妹さん達の面倒見かしら?」

にこ「んー、まあそんなとこね。じゃあねー」バタン

海未「……さっきのにこ、妙によそよそしかったような…」

ことり「そうかな?いつも通りだと思うけど…」

真姫(私だけがにこちゃんが嘘をついているのが分かるのはなんか複雑な気分……)

真姫(ていうかにこちゃん、本気でお礼をするつもりなのね……私も早く帰って、男装してあの場所に行かなきゃ)

凛「真姫ちゃーん!」ダキッ!

真姫「ヴェェ!?り、凛!?」

真姫(しまった…!凛につかまった!!)

凛「真姫ちゃん!!今日は凛とかよちんと真姫ちゃんの3人でラーメンを食べに行くにゃー!!」

真姫「お断わりします」

凛「即答!?なんでー!?」

花陽「もしかして真姫ちゃん、この後何か用事があるの?」

真姫「う、うん。私もちょっと野暮用で…寄らなきゃいけないところがあって…」

真姫(ナイスよ花陽!!)

凛「じゃあ凛も一緒に行く!」

真姫「ヴェェ!?」

真姫(り、凛~~~!!)

花陽「り、凛ちゃん、多分真姫ちゃんは……一人の方が都合がいいんじゃないかなぁ?」

凛「うーん、かよちんがそう言うなら……今日は仕方ないにゃー…」

真姫「そ、そんなに落ち込まないでよ。そもそも、いつだって行けるでしょ?」

凛「じゃあ約束だよ!?ぜーったいに一緒に行くって!!」

真姫「はいはい。いつか暇なときにね。じゃ、私はこれで……」

穂乃果「ところで、真姫ちゃんの野暮用ってなぁに?」

真姫「」ガクッ

真姫(ほ、穂乃果ぁ~~!!なんでこのタイミングで……!!)

希「はは~ん。もしかして……」ニヤニヤ

真姫「な、何よ!?」

希「今からにこっちと密会とか?」ニヤニヤ

真姫「ちちち、違うわよ!!!病院の用事よ!!!」

希「ホントかなぁ?」ニヤニヤ

真姫「嘘をつく必要なんてないでしょ!!そ、そもそも……なんでにこちゃんなんかと密会をしなきゃなんないのよ!!///」

希「いや、だってなぁ」ニヤニヤ

絵里「こら。あまり真姫をおちょくらないの」

希「はーい」ニヤニヤ

絵里「はぁ。ごめんね真姫。足止めさせちゃって。用事があるんでしょ?こんなところで駄弁ってると時間は過ぎていってしまうし、早く行って済ましちゃいなさい」

真姫「う、うん…ありがとエリー。それじゃ、私は帰らせてもらうから」ガチャッ

穂乃果「じゃあねー、真姫ちゃん」

凛「約束だからねー!」

真姫「はいはい」バタン




真姫(も、もう!なんなのよ……!!希ってば、まるで私のことを見透かしたみたいに……!!)ドキドキ

真姫(で、でも、実際ににこちゃんに会うのは女である私、西木野真姫じゃなくて、男装した私、西木野真姫とはまったく違う赤の他人だから、全部が嘘ってわけじゃないわよね……?)

真姫(ああもう!!イミワカンナクなってきた!!とにかく、早く男装してあの場所に行きましょ!!)ダッ

真姫(男装)(確か、ここらへんだったはず……)

にこ「……」ソワソワ

真姫(も、もういる!!早すぎでしょ!!)

真姫(ああああ、なんか緊張してきた……深呼吸深呼吸)スーハースーハー

真姫(よし…!!行こう!!)ドキドキ



真姫「や、やあ」

にこ「!!」ビクッ

真姫「もう来てたんだn」

にこ「おっそーーーい!!遅すぎるわよあんた!!レディを待たせるなんて言語道断よ!!」

真姫「ご、ごめん!ちょっと準備に手間取っちゃって……」

真姫(男装って結構時間いるのよね。おまけに男装を極めてからどんどん時間をかけるようになってきちゃったし……)

にこ「まったく……一時間以上待たされる方の身にもなりなさいよね」ボソッ

真姫「いや…時間は指定されてなかったし…って一時間!?ずっと待っていたの!?一体どうしてそんな早くなんかに……?」

にこ「そ、それはその……お礼は早く済ませたいと思っただけよ!!べっ、別にそれ以外の理由はこれっぽっちも無いんだからね!!///」

真姫「は、はぁ…」

真姫(なんでムキになってるんだろう……)

にこ「そ、そんなことより!はいこれ!!」バッ

真姫「これは……」

にこ「昨日言ったお礼よ!残したりしたら承知しないんだからね!」

真姫「あはは……残したりしないよ。ありがとう」

にこ「……ね、ねぇ、どうせなら今食べてよ」

真姫「え?」

にこ「だーかーらー!今食べて感想を聞かせてって言ってんの!ほら早く!!」

真姫「う、うん。それじゃあ遠慮なく……」ガサゴソ

にこ「……」ドキドキ

真姫(クッキー……美味しそう)

真姫「…………いただきます」モグモグ

にこ「ど、どう?」ドキドキ

真姫「」ゴクン

真姫「…美味しい」

にこ「!!」

真姫「凄く美味しいよ!!今まで食べた中で一番美味しい!」

にこ「あっ、当たり前よ!!なんせこの私の手作り……はっ!!」

真姫「手作り……?」

にこ「ち、違うくて!!えっとその、妹たちに作った分の余りで……!!」カァァ


にこ「ととととにかく!!渡したから帰るわね!!んじゃ!!」ダッ

真姫「う、うん」

ダダダ……

真姫(行っちゃった……)

ズテン

真姫(あ、転んだ)

真姫(……はぁ、しょうがないわね)スタスタ

にこ「い、痛いぃぃ……」ウルウル

真姫「大丈夫?手、貸すよ?」スッ

にこ「ううう……あ、ありがと……」グスッ

真姫「あ!膝から血出てる!!」

真姫「止血するから、ちょっと待っててね……」

にこ(なんなのよもう……また借りを作っちゃったじゃない…!)

にこ(って、顔近っ!?)カァァァ

真姫「よし、っと。これで大丈夫」

にこ「……」ボーッ

真姫「ん?顔が赤いけど……もしかしたら熱でも」

にこ「!!」ビクッ

にこ「だ、大丈夫だから!!もうほんとに大丈夫だから!!じゃ、じゃあねっ!!///」ダッ!

にこ(なんでこんなに顔が熱いのよ!!い、意味わかんない!!///)ドキドキ

ダダダダダダ……

真姫(今度こそ、行っちゃったわね…)

真姫(にこちゃん、体調が悪そうだったけど……大丈夫かしら?)

翌日

にこ「……」スッ

にこ(このハンカチ……後であいつに返してあげなきゃ)

にこ(そういえばあいつ、名前はなんていうのかな……どんな学校に通ってるのかな……)

にこ(また、会えないかな……)

にこ「……」

にこ「」pon!

にこ(なななななななにバカなこと考えてんのよ矢澤にこぉ!!)

にこ(私はアイドルよ!!そ、そんなスキャンダルになるようなことは言語道断!!あいつとは2度と会っちゃダメよ!!うん!!)

にこ「…」チラッ

にこ(で、でも……借りたものを借りっぱなしでいるのもアレだし……ハンカチを返すくらいなら)

希「にこっち~。一緒に部室に……」

にこ「うっひゃああ!!」ババッ

絵里「ど、どうしたの?」

にこ「な、なんでも無いわよ!!さあのぞみんエリチカ!!行くわよ部室!!GOGOGO!!はっはっはー!!」ダッ

希「に、にこっちが壊れた!?」

絵里「にこ……まさか勉強のしすぎで頭のネジが外れてしまったのかしら……?」

穂乃果「さあ今日も練習練習!!」

希「そう言えばにこっち、膝を怪我してるみたいやけど……」

凛「ホントだ!!いつ怪我したにゃ?」

にこ「昨日、帰ってる途中に派手に転んじゃったのよ。我ながら驚いたわ……」

花陽「にこちゃん……大丈夫?」

ことり「今日は休んでいた方がいいんじゃ……」

にこ「大丈夫よこれぐらい!!大した怪我じゃないし!それに、にこほどのスーパーアイドルとなれば、これぐらいの怪我はどうってこと無いわ!!」

絵里「だといいけど……」

海未「くれぐれも無茶はしないでくださいよ?」

にこ「はいはい、分かってるって!」

真姫「……」

真姫(昨日の様子を見るに、確かに深刻な怪我ではなかったけど、今日の練習をやるのは間違いなく辛いはず……にこちゃん、間違いなく強がってるわね)

真姫(ちょっと様子を見て、無理っぽそうだったら休ませようかしら……)

海未「穂乃果!!少し遅れていますよ!!」

穂乃果「は、はいぃぃ」

真姫「……」チラッ

にこ「はぁ、はぁ」

真姫「……」







海未「それじゃ、一旦休憩にしましょう」

穂乃果「やっと休憩だあああ……」

花陽「み、水……」

にこ「ふぅ………」

真姫「にこちゃん」

にこ「ん?どうしたの真姫ちゃ」

真姫「ちょっとこっちに来なさい」ガシッ

にこ「え」

絵里「真姫?どうしたの?」

真姫「ちょっとにこちゃんを借りるわ。もしかしたら今日は(にこちゃんは)練習出来ないかも。じゃ」

にこ「ど、どーいうことよそれ!?」

ガチャッ
バタン

絵里「は、ハラショー……」

希「真姫ちゃん大胆やなぁ」ニヤニヤ

海未「にこを連れ出して一体どうしたのでしょうか……?」

希「えー、そりゃあ勿論、ゴニョゴニョ」

海未「なっ!?///は、破廉恥です!!///」

花陽「希ちゃん海未ちゃんに何を言ったのぉ!?」ビクッ

にこ「ちょっと!!急にどうしたのよ!!ていうか引っ張らな」

真姫「失礼します」ガチャッ

にこ「え?保健室?なんで?」

真姫「先生はいないわね……」

真姫「仕方ないわね。勝手に使わさせてもらうわ」

にこ「ちょっと!私の質問に答えてよ!!」

真姫「私の言う通りにしたら答えてあげるわよ。ていうか保健室に来てやることは一つでしょ。とにかく、さっさと座る」ポンポン

にこ「なんなのよもう!」ストッ

にこ「で?どーして急に保健室に連れてきたわけ?」

真姫「その怪我よ。にこちゃん絶対に無理してるでしょ」

にこ「はぁ?何言ってんのよ。さっきまで普通に練習出来てたでしょ」

真姫「えいっ」ツン

にこ「ぎにゃああああああ!?」ビクッ

真姫「ほら、やっぱり駄目じゃない」

にこ「つつかれたら誰でも痛いわよー!!」

真姫「まあ確かにそうだけど。でもそれ抜きにしても実際は痛いんでしょ?」

にこ「そ、そんなこと無いにこー♪ぜ、ぜーんぜん痛く無いしー?」

真姫「図星ね。それじゃ勝手にやらせてもらうから」

にこ「ちょ、ちょっと!」

真姫「何よ?」

にこ「……優しくしてね?」

真姫「やっぱり痛いんじゃない」

にこ「うっ…」

真姫「あーあ、傷口開いちゃってるじゃない。よくこんな状態で練習を続けられたわね。驚きだわ」

にこ「い、いやー、それほどでも~」

真姫「褒めて無いわよ!むしろ呆れてるわよ!どうしてこんな状態で練習をやろうと思ったんだか。理解に苦しむわ」

にこ「だ、だって練習サボるわけにはいかないしぃ?」

真姫「だからって無茶すること無いでしょ。今日無理していつまで経っても怪我が治らないより、今日は休んで怪我をきちんと直して明日以降から万全の状態で練習をした方がいいに決まってるじゃない」

にこ「ま、まあそうだけどさぁ……」

真姫「そうだけど、何よ?」

にこ「うう~~~~……」

にこ(言えないわよねぇ……邪念、もといあいつのことを忘れるために無理してまで練習に打ち込んでいただなんて……)

| ̄| ∧∧
|ニニ( ゚Д∩コ
|_|⊂  ノ
   / _0
  (ノ

 えっ…と、クソスレ
\はここかな…、と/
  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧∧ ∧∧
 ∩Д゚≡゚Д゚)| ̄|
  ヽ  |)ニニニ|
   | |? |_|
   ∪∪


  ∧∧ ミ  ドスッ
  (  ) ___
  /  つ 終了|
?(  /   ̄|| ̄
 ∪∪   || ε3

      ゙゙~゙~

にこ「ていうか真姫ちゃん、よく気づいたわね。にこが無理してるって」

真姫「ヴェェ!?」ドキッ

真姫(昨日、その怪我した場面に出くわした挙句、応急処置をしたのは私だから怪我の具合が分かるのは当然……だけどそれを言ったら男装していたことがバレる……!)ドキドキ

にこ「ははーん!まさか真姫ちゃん……」

真姫「!?」ビクッ

真姫(ま、まさかバレて……!?)

にこ「そんなにジロジロにこのこと見てたんだー♪やーらしー☆」

真姫「そ、そんなわけ無いでしょ!!///怪我してるって聞いたから、医者の娘として見過ごせなかっただけよ!!///」

にこ「ふ~~~ん」ニヤニヤ

真姫「な、何よ!!///」

にこ「べっつにぃ~~?真姫ちゃんが相変わらず素直じゃないな~って思っただけよ~?」ニヤニヤ

真姫「は、はぁ!?///なにそれイミワカンナイ!!///私はいつだって素直よ!」

にこ「どの口が言うんだか」ニヤニヤ

真姫「もう!///知らない!///先に屋上に戻ってるからね!」プイッ

にこ「はーい」

真姫(でもよかった……男装の件はバレていないみたいで……)


真姫「」ガチャッ

凛「あ!真姫ちゃん戻ってきたにゃ!」

真姫「みんな、にこちゃんのことだけど……」

海未「真姫ぃ!!」ガシッ

真姫「ヴェッ!?」

海未「貴女って人は……貴女って人は……!!!」

真姫「な、何なの……」

海未「貴女は最低です!!破廉恥です!!スケベです!!えっちです!!変態です!!」カァァ

真姫「ヴェェェェェェ!?何言ってんのよ海未!?意味わかんない!!イミワカンナイんだけど!!私が何をしたって言うのよ!?」

海未「とぼけないでください!!希が言っていました!!真姫はにこを連れ出して二人きりになったところでピーした後に指をピーの中に入れて、さらにピーした挙句ピーをピーして……は、破廉恥です!!///」

真姫「ばっ、ばばばばば馬鹿じゃないの何考えてんのよ!!///って、希は海未に何を言ったのよ~!!」

希「い、いやだなぁ……流石にそんな細やかく言った覚えは無い……やん?」

真姫「希ぃ~~!!」プンスカ

絵里「はぁ…後で説教ね」

希「えりち!?」ガーン

真姫「て、ていうか!!別にそんないかがわしいことはしないわよ!!私はただ、にこちゃんの怪我を診てあげただけよ!!」

海未「えっ!?そうなのですか!?」

真姫「そうよ!!勝手に変な想像しないでよ!!」プンスカ

海未「そ、それじゃあ私は…自分の勝手な思い込みで……」プルプル

海未「うわあああああん!!も、もうここにはいられません!!旅に出ます!!探さないでください!!」ダッ!!

穂乃果「海未ちゃん!?」ビクッ

真姫「な、なんなのあの人……」

にこ「なんか海未が泣きながら階段駆け下りて行ったんだけど……」

ことり「にこちゃん!」

にこ「なんかあったの?」

絵里「なんかあったというか、海未の自滅というか、希のせいというか……」

にこ「なにそれ」

絵里「そう言えば真姫が怪我を診てあげたって言ってたけど……」

にこ「うっ……それはその……真姫ちゃんが心配で心配でしょーがないって言うから~」

真姫「だ、誰もそんなこと言って無いでしょ!!」

絵里「はいはい、痴話喧嘩はそこら辺にして」

にこまき「痴話喧嘩じゃないわよ!」

絵里「で。にこ、真姫が言った通りなら……無茶して練習していたみたいだけど」

にこ「そっ……そんなことないわよ」

真姫「そんなことあるでしょ。またつつくわよ?」

にこ「それだけは勘弁して!」

真姫「とにかく、大した怪我じゃないけど今日無茶したらいつまで経っても治らないから、今日はにこちゃん見学よ」

にこ「はーい……」

絵里「うーん、なるほどなるほど……」

絵里「にこは怪我だし、海未はどこかへ行っちゃうし……しょうがないか……」

絵里「穂乃果、ことり。なんだか後々面倒なことになりそうだから今から海未を追っ掛けて、励ましてやりなさい」

穂乃果「う、うん!よく分からないけど分かった!!」

ことり「でも練習は……」

絵里「ちょっと早いけど、今日は終わりにしましょう。にこも海未もこんな状態だし」

希「そうやね。確かにそれが1番やね。それじゃあえりち、帰りにパフェでも」

絵里「そうね。説教した後にちょうどいいわ」

希「ひぇぇ……えりちの鬼ぃ~……」ズーン

凛「真姫ちゃん真姫ちゃん!!せっかく練習が早く終わったんだし、この前の約束!!」

真姫「この前の…?ああ、ラーメン食べるって約束ね。仕方ないわねー」カミノケクルクル

凛「よーし決まり!かよちん真姫ちゃん!!いっくにゃー!!」ガシッ

花陽「わっ!?り、凛ちゃん!!」

真姫「ちょ、ちょっと!引っ張らないで!!」

にこ「……」

希「ん、にこっちも一緒にパフェ食べに行く?」

にこ「パフェは歓迎だけど説教に付き合わされるのは勘弁だから、このまま帰らせてもらうわ」

希「で、ですよねー」ガクッ

凛「ごちそうさまー!また来るにゃー!」

花陽「お腹いっぱい……食べ過ぎたかなあ?」

真姫「ラーメンをおかずにご飯を食べてるからでしょ……ていうかよくそんなに食べれたわね」

花陽「えへへ……あそこのラーメン屋さんのごはんは本当に美味しいんだ」

真姫「いや、そうじゃなくて……別に味がどうとかは聞いてなくて」

凛「かよちんはやっぱりごはんが大好きなんだにゃー!そんなかよちんも大好きにゃー!」

花陽「あれ?にこちゃん?」

真姫「え?」

凛「あ!ほんとだ!おーい!にこちゃーん!!」ダッ

にこ「」ビクッ

にこ(この声は……)クルッ

にこ「げ……やっぱりあんたたちだったのね」

真姫「ちょっと。何あからさまに嫌そうな顔してんのよ」

にこ「してないわよ!心外ね!」

真姫「いいやしてたわよ!」

花陽「ふ、2人とも喧嘩はやめて~!」

凛「ところでにこちゃん、どうしてこんなところにいるの?」

にこ「」ビクッ

にこ「どうしてって……なんでわざわざそんなこと聞くのよ?」

凛「だって、てっきりもう家に帰ってるか、そうでなかったら希ちゃんと絵里ちゃんと一緒にいるのかなーと思ったから」

にこ(うっ…こいつ、なんでこんな時だけはいつもより賢いのよ!!)

にこ「ちょっと買い物よ。欲しいものがあったから」

凛「でも手ぶらだよ?」

にこ「あいにく今のにこのお小遣いじゃ買えそうに無いのよねー。だから諦めて帰ってきたってわけよ」

凛「にこちゃん……」

にこ「な、何よその目!!悲しくなるからやめなさいよ!!」

花陽「ねぇにこちゃん、さっきから気になったんだけど……」

にこ「何よ?」

花陽「えっと、さっきからずっと何かを大切そうに持っているみたいだから……何を持ってるのかなー、って」

にこ「大切そうに持っている?」チラッ

にこ(なっ!?)

真姫(あれって……)

にこ(ポケットに入れたはずなのに!?無意識に手に持っていたっていうの!?)

真姫(私のハンカチ……よね?)

凛「あれ?ただのハンカチたにゃ」

花陽「いや……これはただのハンカチじゃないよきっと!にこちゃん!このハンカチ……もしかして、なんかすごいハンカチなんじゃ!?たとえば……人気アイドルが使っていたとか!」

にこ「そそそそんなこと無いわよ!!ただのハンカチよ!!」

凛「でもかよちんの言うとおり、すっごく大切そうに持っていたよ?なんで?」

にこ「べ、別に大切そうに持ってなんかいないわよ!!///」

にこ(うううう……///む、無意識に手に持っていた挙句大切そうに持っていたとか、恥ずかしすぎる……!///)

にこ(ただのハンカチのはずなのに……なんなのよも~!!///全部あいつのせいよ!!バカバカ~~!!)

真姫(にこちゃん……まさか)

真姫「凛、花陽。にこちゃん困ってるじゃない。その辺にしときなさい」

花陽「あ……ご、ごめん!」

凛「でもやっぱり気になるにゃ~!」

真姫「どーせまたくだらない理由よ」

にこ「く、くだらないって何よ!!」

真姫「そのままの意味よ。凛、花陽。さっさと行くわよ」

凛「わわっ!真姫ちゃん待って~!」

花陽「じゃっ、じゃあねにこちゃん!」

にこ(真姫ちゃんなりに気を使ってくれた……のかな)

にこ(ほんと、生意気よねー。……でも助かった。ありがと、真姫ちゃん)

にこ(さてと……)チラッ

にこ(返したいけど……あいつがどこにいるか分からないんじゃ意味ないわよね)

にこ(最後にあの場所に行って、あいつがいなければ今日は諦めて家に戻ろう……)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月04日 (火) 11:12:01   ID: wEO7gUcB

期待してるよー

2 :  SS好きの774さん   2014年11月05日 (水) 08:14:59   ID: WIY-0t6_

面白い

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