黒井「おやおや、高木の所の弱小プロデューサーじゃないか」P「どちら様?」 (37)

黒井「何? 今なんと言った?」

P「いやだからどちら様ですか?」

黒井「ふん、何をふざけたことを言っている この私を忘れたというのか?」

P「いや初対面ですが…、依然どこかでお会いしましたか?」

黒井「おい、貴様 これ以上ふざけたら許さんぞ」

春香「プロデューサーさん、遅くなりました!」

P「ああ、春香 もう買い物は終わったか?」

春香「はい!」

黒井「ほう…、天海春香も一緒か」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413537797

春香「プロデューサーさん、この人は?」

P「ああ、なんか俺のことを知っているらしいんだが…」

黒井「まさか貴様も覚えてないとかほざくんじゃないだろうな」

春香「ええ?」

P「あなた、うちの春香に対していきなり貴様とは何ですか!?」

P「何なんですかあなた、私たちに何か恨みでもあるのですか!?」

黒井「いい加減にしろ! 貴様らそろいもそろってふざけおって」

黒井「私のことを一切覚えてないとでも言うのか!?」

P「あなたこそ何を言ってるのですか!?」

P「会った瞬間悪口を言ったり覚えてないだのなんだの…、迷惑なんですよ!」

P「これ以上付きまとったら警察をよびますよ!」

黒井「…!」

P「通報されたくなかったら二度と係わらないでください 行こうか、春香」

春香「はい」

黒井「…」

黒井(あの様子だと本当に覚えていないようだ…)

黒井(なぜだ!? あれほどの妨害を受けておきながらなぜ記憶にない!?)

黒井(おかしい…どういうことだ…)

黒井(ん、あれは?)

千早「手伝ってくれてありがとう」

響「これくらいたいしたことないさー!」

貴音「困った時にはお互い様ですよ」

黒井(よし…)

黒井「クックックッ…、久しぶりだな3人とも…」

貴音「はて?」

千早「え?」

響「なんだ?」

黒井「前はよくも私の妨害工作に耐えてくれたな」

黒井「おかげで悪事がばれてジュピターからも見放されてしまったではないか」

黒井「このツケは必ず返すぞ、そして今度こそ二度とアイドルができないように貴様らを潰してやる」

千早「え…?」

響「な、なんだ?」

貴音「あの、突然何をおっしゃっているのでしょうか?」

黒井「何?」

響「人を間違えてないか? 自分たち、おじさんのこと全く知らないぞ?」

黒井「なんだと…?」

千早「依然どこかでお会いしましたか?」

黒井「な…な…」ワナワナ

黒井「き…貴様らまでふざけているのか!?」

黒井「私が貴様に移籍疑惑をかけたことも!」

四条「え?」

黒井「貴様が番組収録できないようにADにけしかけたことも!」

響「は?」

黒井「貴様の家庭の事情で精神的苦痛を与えたことも!」

千早「…?」

黒井「全て覚えてないとでもいうのかァ!?」

黒井「ハァ…ハァ…」

響「なあ貴音、千早 この人なんかおかしくないか?」

貴音「私たちを誰かと間違えているのでしょうか?」

千早「関わらないほうがいいわね、行きましょう」ダッ

黒井「あ、おい 待て!」

黒井「あ、おい 待て!」

黒井「何なんだ…一体何なんだ!?」

黒井「何で誰も私のことを知らない、何で異常者のような目で見たんだ!?」

黒井「なんかの悪戯か? 全員グルになって私をたぶらかしているのか?」

黒井「そうだ! あの三人なら!」

北斗「で、どうだ? コツがわかったか?」

冬馬「どうやってもバットエンドにしかなんねぇ…」

翔太「うわだっさーい♪」

黒井「お前たち!」

三人「!?」

黒井「会いたかったぞ!」

冬馬「な、何だ?」

黒井「私だ、お前たちジュピターをトップさせた男だ」

黒井(こいつらなら私のことを覚えているだろう、あれほど長くいたのだからな)

冬馬「は…?」

黒井「どうだ? 今なら謝ればもう一度私のところでアイドルをやらせてもいいんだぞ」

黒井「ただし私のやり方でやるという条件でだがな」

黒井(とりあえずこの妙な気分を晴らえればいい、その後は適当に考えておこう)

冬馬「おい、おっさん 突然何言ってんだ?」

黒井「あ?」

翔太「おじさん、僕たちと会ったことあるの?」

黒井「会ったこと…ってお前たちとはあれほど長い間…」

北斗「申し訳ないけど…俺たちはあなたとの面識がないんだ」

冬馬「誰かと間違えてるんじゃないのか?」

黒井「間違えるものか! 天ヶ瀬冬馬、伊集院北斗、御手洗翔太 ジュピターであり元961プロのアイドル」

冬馬「961プロ? 何だそれ」

北斗「聞いたことがないな」

翔太「おじさん、ごめんなさい… おじさんが僕たちのことを知ってても、僕たちおじさんのこと知らないんだ」

黒井「そんな…」

黒井「ふざけるな! あれほど長く面倒を見てやったんだぞ!」

黒井「高い金だして衣装やステージを用意したりしたんだぞ!」

黒井「私の駒として利用されていたことすらも忘れたというのか!?」

冬馬「そんなことを言われてもな…」

翔太「これってもしかして被害妄想ってヤツ?」

北斗「そうらしいね、ファンがアイドルのことを一途に追い求めすぎると」

北斗「実際に一緒にいたような感覚になったケースを何度か聞いたことがある」

冬馬「こういうのには関わらないほうがいいな」

翔太「そうだね」ダッ

黒井「待て! 待つんだ! 待ってくれ!」

黒井「どうしてだ…どうして誰も…」

黒井「ああ、頭が痛くなった… 会社に行こう…」



黒井「はあ…」ウィーン

受付「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件で?」

黒井「ああ、何だ貴様は? 私の会社で何を言っている」

受付「私の会社といいますと?」

黒井「ここは私の会社、961プロダクションだぞ!」

黒井「貴様、社長の顔を忘れたというのか!?」

受付「申し訳ございません、会社を間違えているようでは?」

黒井「何!?」

受付「ここはあなたのおっしゃった961プロダクションというところではありません」

黒井「そんな馬鹿な!? いつも見るビルにいつも見る社内だぞ! 見間違えるわけがない!」

受付「しかしここは本当に961プロダクションではありません、ご覧ください、うちの会社名です」

黒井「そんな…、ありえない… ありえない! 私の会社が一瞬で別の会社になるなどありえない!」

黒井「さては貴様ら! 私の会社を奪ったな!」

受付「え!?」

黒井「返せ! 私の961プロを返せ!」ガシッ

受付「や…やめてください!」

???「何の騒ぎだい?」

黒井「誰だ!?」

玲音「それはこっちのセリフだよ、突然入り込んで大声で叫んで」

玲音「キミは何者だい? 何しにここへ来たんだ?」

黒井「貴様こそ何者だ! 私の会社を奪いおって!」

玲音「私の会社? ここはもともとアタシの事務所だけど」

黒井「ふざけるな! 私は貴様のような小娘など雇った覚えはないぞ!」

玲音「そんなこといわれてもこの事務所はアタシのだから…」

黒井「いい加減にしろ! そろいもそろって私を侮辱するとは…!」

黒井「私の961プロを返せ!」ガッ!

ガシッ

黒井「なんだ?」

黒服A「申し訳ございませんが」

黒服B「社内での暴力行為は控えて欲しいのですが」

黒井「黙れェ! 私の会社だぞ! 何をしようが私の勝手だ!」

黒服A「早く警察を…」

受付「は、はい…」

黒井「放せええええええええええええええええええええええ!」

玲音「………」

玲音「………」ニヤッ

警察署

警官A「どうだ、何かわかったか?」

警官B「それが彼が言ってることと現実のことがまるっきり逆で」

警官A「つまり…言っちゃ悪いが頭がアレなのか?」

警官B「はい…」

黒井「私は961プロの代表取締役社長、黒井崇男だ!」ドンドン!

黒井「高木だ…高木に電話しろ! あいつなら私のことを知っているはずだ!」

警官B「ああ言ってますが」

警官A「仕方ない…、とりあえず電話してみよう」

警官A「もしもし、765プロダクションの高木順二朗様でしょうか? こちら○×警察ですが」

警官A「実はこういう事情でして…」

警官A「はい、はい…わかりました、ご協力感謝します、それでは」ピッ

警官A「高木さん、あんたのことを知らないといってたぜ」

黒井「そんなはずがない! 何かの間違いだ!」

警官A「本当だって」

黒井「貴様らまで私を馬鹿にする気かあああああああ!」

警官A「まずい、錯乱しているぞ 取り押さえろ」

警官B「はい」ガシッ

黒井「放せええええええええ!」

ボゴッ!

キャスター『昨日逮捕された無職 黒井崇男氏が警官に暴行を加えたとして再逮捕されました』

キャスター『黒井氏は意味不明な発言を繰り返しており、近日精神鑑定を行う予定です』

春香「黒井ってあの変なおじさん?」

P「逮捕されたのか、まあよかったよ」

P「ああいうのがふらついてたら危ないからな」

高木「黒井…黒井…やっぱりわからん、誰だ?」

玲音「キミは本当にすごいね、広範囲に記憶を改善させることができるなんて」

玲音「おかげで邪魔者がいなくなったよ、ありがとう」

首領千『礼などいい、そんなものより我はお前が持っている例のものが欲しい』

玲音「わかった、今用意させる いつもの場所で待っててくれ」

首領千『いいだろう、それでは後ほど』

玲音「それじゃ」ピッ

玲音「…」

玲音「黒井社長、小ざかしい卑怯な真似をして悪事を働くライバルはもう必要ない」

玲音「これからはアタシがあなたの代わりを勤めましょう」

玲音「50代のおじさんよりかわいい女の子のライバルのほうがいいに決まってるからね」

数ヵ月後

病院

黒井「ワタシノカイシャ…ワタシノカイシャ…」

看護婦「黒井さん、ご飯の時間ですよ」

黒井「ワタシノカイシャ…ワタシノカイシャ…」

看護婦「ダメねこれ…」

終わり

やべ、>>19ミスった

玲音「キミは本当にすごいね、広範囲に記憶を改変させることができるなんて」

玲音「おかげで邪魔者がいなくなったよ、ありがとう」

首領千『礼などいい、そんなものより我はお前が持っている例のものが欲しい』

玲音「わかった、今用意させる いつもの場所で待っててくれ」

首領千『いいだろう、それでは後ほど』

玲音「それじゃ」ピッ

玲音「…」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom