時は、魔人ブウを倒してからおよそ十ヶ月後──
─ カプセルコーポレーション ─
悟空「よう、ベジータ!」
ベジータ「カカロット……なんの用だ?」
悟空「おめえ、たしか魔人ブウ相手に自爆したことがあったよな?」
ベジータ「ああ、倒せはしなかったがな」
悟空「だったら出場してみねえか? 天下一自爆会に」
ベジータ「天下一自爆会だと!? ……面白い!」
悟空「オラも出たかったんだけどさ」
悟空「自爆した経験がなきゃ、加減ができないからダメっていわれちまってよ」
ベジータ「ふん、残念だがキサマの出る幕はないぜ!」
ベジータ「しかし、気になることがある」
ベジータ「自爆をするとなると、当然オレは死ぬことになるが──」
悟空「そのことなら心配すんな!」
悟空「新ナメック星のムーリっちゅう最長老様が」
悟空「ナメック星のドラゴンボールをさらにうんとパワーアップさせて」
悟空「ドラゴンボールは一日に一回使えるようになったし」
悟空「何度死んでも生き返れるのはもちろん、死後一年以内って制限もなくなったんだ」
ベジータ「そいつを聞いて安心したぜ」ニヤ…
ベジータ「カカロット! 大会当日は、オレの自爆っぷりをよ~く見ていやがれ!」
悟空「ちくしょう……いいなぁ」
悟空「オラも出たかったぜ……」
悟空「オラのアニキを倒す時、ピッコロに任すんじゃなく自爆してりゃよかった……」
ベジータ「ふん、今さら後悔してもおそい!」
悟空「じゃあオラはあの世とかも寄って出場選手を集めてくっから!」
ピシュンッ!
ベジータ「ふふふ……腕がなるぜ」
大会当日──
─ 天下一武道会会場 ─
司会『皆さま、大変長らくお待たせいたしました!』
司会『これより、第一回天下一自爆会を開始いたします!』
ワァァァ…… ワァァァ……
司会『ではさっそく、本日の出場選手を紹介いたします!』
司会『まず、エントリーNo.1、サイバイマン選手!』
サイバイマン「ギギーッ!」
司会『ナメック星のドラゴンボールとやらで生き返っての出場です!』
司会『正直いって、どういう方なのか存じ上げないのですが……』
司会『はたして、どのような自爆を見せてくれるのでしょうか!?』
ワアァァァァァ……!
クリリン「ありゃあ、ベジータたちが地球に攻めてきた時の……」
18号「気持ち悪いヤツだね」
司会『エントリーNo.2、チャオズ選手!』
チャオズ「えへへ……」
司会『天下一武道会にも出場経験のある、チャオズ選手!』
司会『すばらしい自爆が期待できそうです!』
ワアァァァァァ……!
天津飯「がんばれよ……チャオズ!」
司会『エントリーNo.3、セル選手!』
セル「ふっふっふ……。甘いマスク姿で登場だ」
司会『かつて、ミスター・サタンに倒されましたが、こちらも生き返っての出場!』
司会『なお、あえて完全体となる前の形態になったとのことです!』
司会『一度は我々人類を恐怖のどん底に叩き落としただけあって』
司会『とてつもない自爆をやってくれることでしょう!』
ワアァァァァァ……!
悟空「オラ、こいつの爆発に巻き込まれちまったんだよな~」
悟飯「あの時はすみませんでした……お父さん」
司会『エントリーNo.4、ベジータ選手!』
ベジータ「オレがナンバーワンだ!」
司会『チャオズ選手と同じく、天下一武道会に出場経験があるベジータ選手!』
司会『自爆には自信あり、といった不敵な笑みを浮かべております!』
ワアァァァァァ……!
ブルマ「ベジータ、しっかり~!」
チチ「派手に爆発してけろ~!」
司会『以上、4名によって、天下一の座が競われます!』
司会『優勝して、賞金1000万ゼニーを手に入れるのはいったい誰だ!?』
司会『皆さま、出場選手にもう一度拍手をお願い致します!』
ワアァァァァァ……!
パチパチパチパチパチ……!
サイバイマン「ギギギ……」
チャオズ「ボクが勝つ!」
セル「優勝はこの私のものだ」
ベジータ「ふん、キサマらはオレの引き立て役にすぎん……」
司会『それでは、天下一自爆会のルールを説明いたします!』
司会『勝敗は、審査員による採点によって決まります!』
司会『採点の内訳は、技術点、芸術点、そして感動点があり』
司会『それぞれ満点は10点、つまり得点は最大30点!』
司会『合計得点が一番高かった選手が、優勝となります!』
司会『そして、それぞれの項目の審査員は、ご覧の方々です!』
司会『私は知らない方々なのですが、皆さまとっても偉いんだそうです!』
<技術点>
デンデ「よろしくお願いします!」
<芸術点>
界王神「界王神として、完璧な審査をしてみせますよ!」
<感動点>
界王「わしは北の界王じゃ。北から、来たんじゃ。 ……ぷぷっ!」
司会『続いて、自爆を行うにあたってのルールを説明いたします!』
司会『自爆はこの武舞台の上で行うことになりますが──』
司会『評価項目に“破壊力”はありません』
司会『ですので、武舞台の外に影響が及ぶような自爆は、即失格となります!』
司会『そして、出場選手は一人だけ“パートナー”をつけることができます!』
司会『パートナーをどう使うかは、出場選手の自由です!』
司会『なお、例外として、パートナーは自爆に巻き込んでもかまいません!』
司会『以上で、天下一自爆会のルール説明を終了いたします!』
ワアァァァァァ……!
司会『ではさっそく始めましょう! サイバイマン選手、どうぞ!』
サイバイマン「ギギーッ!」
ヤムチャ「久しぶりだな! オレをパートナーに選んでくれて嬉しいぜ!」
サイバイマン「ギギギ……」
ヤムチャ「オレたちで最高のショーを見せてやろうぜ!」バッ
サイバイマン「ギャウッ!」バッ
【エントリーNo.1 サイバイマン】
サイバイマン「ギーッ!」スタッ
ヤムチャ「よっと」スタッ
司会『それでは始めて下さい!』
サイバイマン「ギエーッ!」バッ
ヤムチャ「はああああっ!」バッ
ガガガガッ! シャッ! ガッ! ドカッ! ズドドドッ!
ドガガッ! ズガガガッ! バババッ! ズドッ! ドカッ!
司会『いきなり二人が戦い始めた! すさまじいスピードです!』
ブウ「二人とも大したことないな、サタン」
サタン「これはあくまで演技ですから……」
サタン(全然見えないんだけど……)
ヤムチャ「つあっ!」
ドゴォッ!
サイバイマン「ギエッ……」ドサッ…
司会『ヤムチャ選手の蹴りで、サイバイマン選手ダウーンッ!』
司会『これは決まったか!?』
ヤムチャ「もう終わりか」
ヤムチャ「どうやら、この化物は大して強くなかったようだな」ニヤッ
サイバイマン「…………」ピクッ
ガバッ! ──ガシィッ!
ヤムチャ「し、しまった!」
司会『サイバイマン選手、油断していたヤムチャ選手に抱きついた!』
ヤムチャ「く、くそっ!」ググッ…
サイバイマン「ニヤ……」
ドォォォォォンッ!!!
司会『ここで自爆! 決まったぁぁぁっ!』
ヤムチャ「…………」プスプス…
司会『サイバイマン選手は木端微塵になり、ヤムチャ選手もこんがり焼けました!』
司会『これはみごとな自爆! 高得点が期待できそうです!』
ワアァァァァァ……!
18号「なんであれぐらいの爆発で、ヤムチャが死ぬんだい?」
クリリン「きっと、わざと気を下げて、サイバイマンの自爆を喰らったんだ!」
プーアル「ヤムチャ様、かっこいいです~!」
ウーロン「ヤムチャの奴、やるじゃんか!」
司会『審査員の皆さま、得点をどうぞ!』
【サイバイマンの得点】
技術点:7点
芸術点:8点
感動点:3点
合計:18点
司会『18点! まずまずの得点が出ました!』
司会『では審査員の方々に意見をうかがいましょう!』
デンデ「ヤムチャさんの油断を突いたという設定の、とてもいい自爆でした!」
界王神「ヤムチャさんのなんともいえない倒れ方が、実に芸術的ですばらしい!」
界王「感動というより滑稽さが目立ったので、低めになってしまった」
~ あの世 ~
ヤムチャ「くそぉ~、18点か……。20点はいきたかったんだがな……」
ヤムチャ「もう少し、お涙ちょうだいな要素を入れるべきだったか……」
サイバイマン「ギィ……」
ヤムチャ「いや、気にするな! お前の自爆はすごかったぞ!」
ヤムチャ「気を下げたオレを、ちょうどいい具合に焼いてくれたしな!」
サイバイマン「ギギーッ!」
ヤムチャ(さて、あとは残り三人の自爆を待つだけか……)
【エントリーNo.2 チャオズ】
ナッパ「よぉ~し、やるぞ!」
チャオズ「うんっ!」
司会『チャオズ選手とパートナーが出て参りました!』
司会『パートナーはナッパ選手……という宇宙からいらした方!』
司会『この方も、サイバイマン選手のようにドラゴンボールで生き返ったそうです!』
司会『では始めて下さい!』
ナッパ「どりゃあ!」
ドカッ!
チャオズ「うわぁっ!」ドサッ
司会『ナッパ選手の一撃で、いきなりチャオズ選手ダウン!』
ナッパ「へっ、あっけないチビだぜ!」
ナッパ「さて、次はあの三つ目ヤロウの番だ!」
司会『おーっと、ナッパ選手、観客席にいる天津飯さんに挑むつもりか!?』
チャオズ「させない!」ガバッ
ナッパ「なに!?」
司会『チャオズ選手、ナッパ選手の背中に張りついた!』
ナッパ「は、はなれやがれ!」
チャオズ「さよなら天さん……どうか死なないで……」
ドゴォォォォォンッ!!!
司会『ここで自爆が決まったぁっ!』
ナッパ「くっくっく、あの程度でオレを倒せるかよ……」モクモク…
司会『なんとーっ! まったく効いていません!』
天津飯「チャオズ……チャオズーッ!!!」
司会『観客席から天津飯さんの悲痛な叫びっ!』
司会『これは高得点が期待できそうだ! 得点をどうぞっ!』
【チャオズの得点】
技術点:8点
芸術点:9点
感動点:8点
合計:25点
司会『これは高得点! サイバイマン選手の得点を抜きました!』
デンデ「ナッパという人を傷つけない程度の自爆、すばらしいです!」
界王神「肉片も残らない自爆とは、おみごとです! 実に美しい!」
界王「天津飯の叫びも手伝って、かなり悲壮感が出ておったぞ。よくやった」
天津飯「よし……!」グッ
天津飯(これでセルとベジータに、かなりのプレッシャーがかかったはずだ!)
ナッパ「久しぶりだな、ベジータ。もう一度オレを殺してくれねえか」
ベジータ「なぜだ?」
ナッパ「あのチャオズってガキと一緒に、残りの大会を見物してえからな」
ベジータ「仕方ない奴だ」ボッ
ドォォォンッ!
司会『あーっと、ここでナッパ選手も爆死したあっ!』
~ あの世 ~
チャオズ「やったぁ、ボクらの勝ち!」
ヤムチャ「ちくしょう、やられたぜ……!」
ヤムチャ「お前の方がもうナッパってサイヤ人よりずっと強いのに」
ヤムチャ「倒さない程度の威力にしたのもすごかった! 完敗だ……!」
チャオズ「へへへ……」
サイバイマン「ギィィ……」ショボン…
ナッパ「ま、これがオレたちの実力ってことだ!」
ヤムチャ(25点……これはセルやベジータでも超えられないんじゃないか……?)
【エントリーNo.3 セル】
司会『セル選手、始めて下さい!』
セル「さて、私の番か……」
セル「私はパートナーなどなくても、自爆できる」
グググ……
司会『セル選手の体がふくらんでいきます!』
司会『これは、このまま破裂してしまうんでしょうか!?』
セル「うぐぐ……むむむ……」グググ…
司会『お~っと、どんどんふくらんでいく! まるで風船です!』
セル「見せてやろう……究極の自爆というものを!」ググ…
セル「うっ!」
ズドォォォォォンッ!!!
司会『ここでセル選手、自爆!』
司会『セル選手の肉片が、武舞台に飛び散っている!』
司会『サイバイマン選手やチャオズ選手同様、死んでしまったのでしょうか!?』
核「…………」グググ…
司会『おや?』
核「…………」ググググググ…
司会『これは、まさか──』
ギュバッ!
セル「はああああっ!」ボウッ
司会『これはすごい! 粉々になったセル選手、復活いたしましたーっ!』
司会『しかも、先ほどよりハンサムになっております!』
司会『かつてセルゲームを開催した時の形態です!』
セル「死の淵からよみがえったことで、完全体となったのだ」
司会『なるほどーっ! よく分かりませんが、すばらしい!』
司会『では、得点をどうぞ!』
【セルの得点】
技術点:10点
芸術点:9点
感動点:1点
合計:20点
司会『20点です! 現在のところ、第二位! 感動点が伸びませんでした!』
セル「バ、バカな……」
デンデ「あの状態から復活するなんて、ボクの能力でも無理ですよ! すごい!」
界王神「あのふくらみ方、実に芸術的でした! 文句なしです!」
界王「やっぱり……自爆ってやった者が死んでナンボじゃろ」
界王「それにワシ、お前に殺されとるしな。その恨みもこめといた」
セル「ち、ちくしょおおおおお……!」
~ あの世 ~
ナッパ「よっしゃ! あのセルってヤロウはオレたちより下だ!」
チャオズ「うんっ!」
ヤムチャ「まぁ……やっぱ自爆したら死ななきゃダメだよな」
サイバイマン「ギィーッ!」
ナッパ「さて残るはベジータか……」
ナッパ「ベジータ……。オレたちの得点、25点を超えられるかな?」
─ 天下一武道会会場 ─
ベジータ「セルはチャオズとナッパの得点を超えられなかったようだ」
ベジータ「いくぞ、トランクス!」
トランクス「うんっ!」
ベジータ「オレたち親子が真の自爆というものを思い知らせてやるんだ!」
トランクス「オレもパートナーとしてがんばるから、パパもがんばってね!」
ベジータ「任せておけ」
【エントリーNo.4 ベジータ】
司会『いよいよ天下一自爆会、最後の選手です! ベジータ選手、どうぞっ!』
ベジータ「…………」ジッ…
トランクス「…………」ジッ…
司会『ベジータ選手とパートナーのトランクス君……』
司会『武舞台の中央で、なにやらしんみりと見つめ合っていますが……?』
ブルマ「ベジータ! 派手に散りなさいよ~!」
悟飯「ベジータさん、しっかり~!」
悟空(見せてもらうぞ、ベジータ……おめえの自爆を!)
ベジータ「トランクス……」
ベジータ「ママを……ブルマを大切にしろよ……」
トランクス「え?」
ベジータ「トランクス、抱かせてくれ……」ギュッ…
トランクス「パパ、恥ずかしいよ!」
司会『お~っと、父と子のスキンシップ! これは感動的場面です!』
ブルマ「いいわよ~!」
悟空「やるじゃねえか、ベジータ!」
チチ「悟空さも、もっとああいうことをして欲しいだ!」
ベジータ「逃げろ、トランクス!」
トランクス「でっ、でも!」
ベジータ「早くしろ!」
トランクス「う、うんっ!」バシュッ
司会『トランクス君、飛んで逃げた!』
司会『どうやら、トランクス君をかばって自爆をするというストーリーのようです!』
ベジータ「さらばだ、ブルマ、トランクス……。そして、カカロット……」
ブルマ「じゃあね~!」
トランクス「バイバ~イ!」
悟空「おう、またな!」
ベジータ「うおおおおおおおおおおっ!!!」
ドズォォォォォンッ!!!!!
司会『おおおおおっ!?』
司会『すごい自爆です! ですが、かろうじて武舞台内に収まっているのでセーフ!』
司会『失格にはなりません!』
ベジータ「…………」シュゥゥ…
ザンッ……
司会『力を使い果たし、灰になってしまったベジータ選手!』
司会『武舞台の中央に落下し、肉体が空しく散りました! なんとも切ない光景だ!』
司会『さぁ、得点をどうぞ!』
トランクス「さすがパパ!」
ブルマ「やったわ!」
悟空「やるなぁ、ベジータ!」
悟飯「チャオズさんの得点を超えられるでしょうか……?」
【ベジータの得点】
技術点:9点
芸術点:10点
感動点:9点
合計:28点
司会『これはすばらしい! すばらしい得点が出ました!』
ワアァァァァァ……!
デンデ「さすがベジータさん、爆発の規模をみごとにコントロールしましたね!」
界王神「灰になったベジータさんが散るシーンが最高ですね! 私もやってみたい!」
界王「うむ、みごとなもんじゃ。ベジータとやら、なかなかやりおる」
~ あの世 ~
ベジータ「ふん、当然だ」ニヤッ
ヤムチャ「ちくしょ~、さすがだな! とてもかなわねえよ!」
ナッパ「うぐぐ……完敗だ。やっぱりベジータはとんでもねえぜ」
チャオズ「ごめんね、天さん……」
サイバイマン「ギィーッ!」
ベジータ「さて、優勝はオレに決まっ──」
ベジータ「な、なんだ、アイツは!?」
─ 天下一武道会会場 ─
16号「オレも参加させてくれ……」
司会『あ、あなたは……!?』
16号「自爆の経験はないが、未遂になったことはある」
16号「頼む……」
クリリン「16号……! いつの間にか復活してたのか、アイツ!」
18号「へぇ、懐かしいじゃないか」
司会『う~ん、どうしましょう? 今から飛び入りを認めるというのは……』
界王「ワシがあの世にいるベジータと会話をしてみよう」
界王≪どうする、ベジータ?≫
界王≪16号の参加を認めるか?≫
ベジータ≪当然だ!≫
ベジータ≪ここで逃げたらベジータ様の名がすたるってもんだぜ!≫
界王「──というわけじゃ。16号とやらの参加を認めよう」
16号「ありがとう」
司会『それでは、飛び入り参加となった16号選手、お願いします!』
クリリン(多分、自分で体内に新しい爆弾を仕込んだんだろうけど……)
クリリン(いったいどんな自爆をするつもりなんだ……?)
【エントリーNo.5 16号】
司会『始めて下さい!』
16号「俺の好きだった……自然や動物たちを……」
16号「守る!」キッ
16号「だあああああああああっ!!!」
バゴォォォォォンッ!!!
司会『16号選手、いきなり自爆! それでは審査員の皆さま──』
司会『おや……これは?』
フワァァァ……
司会『大量の花びらが、花吹雪となって会場中を包み込んでいます!』
司会『16号選手の体内に仕込まれていたのでしょう! 実にキレイです!』
悟空「すっげぇ~!」
悟飯「キレイだなぁ~」
チチ「オラ、こんなの見るの初めてだべ!」
ワァァァァ……! ワァァァァ……!
ボトッ!
司会『おっとここで、16号選手の生首が武舞台に落ちてきた!』
16号「セル、今だーっ!」ゴロン…
セル「分かった!」バシュッ
セル「余計なお世話だ。できそこないめ!」
グシャッ!
司会『セル選手、16号選手の首を踏みつぶしたぁ!』
悟飯「許さないぞーっ!!!」ボウッ!
司会『観客席の悟飯さん、怒ったぁーっ!』
司会『みごとな三段オチが決まりました! さぁ、得点をどうぞ!』
【16号の得点】
技術点:10点
芸術点:10点
感動点:10点
合計:30点
司会『出ましたぁーっ! 満点です! 満点が出たぁーっ!』
デンデ「生首だけ残すという自爆、技術点は文句なしの満点です!」
界王神「花吹雪は美しいし、セルさんに踏みつぶされるところもすばらしかったです!」
界王「孫悟飯が怒るタイミングもバッチリで、感動したわい」
司会『決まりましたーっ! 第一回天下一自爆会、優勝は──』
司会『16号選手です!!!』
ワァァァァ……! ワァァァァ……!
セル「フッ、私としたことが、対戦相手に協力してしまったようだ」
ブルマ「あ~、惜しかったわ~」
チチ「ベジータさんもトランクスもよくやっただよ!」
悟飯「ところで、踏みつぶされた16号はどうなっちゃうんでしょう?」
悟空「心配すんな、ドラゴンボールがある!」
~ あの世 ~
ヤムチャ「くっそぉ~、セルや悟飯までうまく利用するとは……やりやがるぜ!」
チャオズ「ボクたちの負けだね」
サイバイマン「ギィィィッ!」
ナッパ「……惜しかったな、ベジータ」
ベジータ「どこが惜しいものか」
ベジータ「30点満点と28点じゃ、天と地ほどの差がありやがるぜ……」
ベジータ「アタマにくるぜ……自然と動物が大好きな人造人間なんてよ」
ベジータ「16号……お前がナンバーワンだ!」
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ポルンガ『では願いは叶えたぞ、さらばだ』
バシュゥゥゥゥゥ……
悟空「お、みんな生き返ったな!」
悟空「惜しかったな~、ベジータ!」
ベジータ「ふん……あそこまで完敗したら、素直に認めるほかないだろう」
トランクス「また次の大会でがんばろうよ!」
ブルマ「そうよ!」
ベジータ「……そうだな。次はもっととんでもない自爆を披露してやるぜ!」
クリリン「ところで16号、賞金はなにに使うんだ?」
16号「自然や動物を守るために使おうと思っている」
18号「ふふっ、アンタらしいね」
ヤムチャ「次こそはオレたちが優勝してみせるぜ! なぁ、サイバイマン?」
サイバイマン「ギーッ!」
ナッパ「ふん、次こそオレとチャオズのコンビで優勝してみせるぜ!」
チャオズ「うん!」
天津飯「オレも次回は出場してみるか……」
セル「なんの! 次の大会では完全なる自爆を見せてやろう」
ワイワイ…… ガヤガヤ……
司会『大変名残惜しいですが……』
司会『これにて第一回天下一自爆会はお開き! 第二回をお楽しみに!』
─ 完 ─
これにて終わりです
悪ブウも自爆っぽいことをしてましたが今回は除外しました
他にもまだ自爆キャラがいたかも…
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