雪乃「出版社に入社したわ」 (118)
社会人になった雪乃と大人八幡です
まあ気がむいたらどうぞ
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雪乃「つぎの担当は…千葉の稲毛のほうね」
雪乃「まったく作家という人種はルーズな人たちが多いもの…今度はしっかりした人だといいのだけれど」
雪乃「電車は人が多いからいやだけど、まあ仕方ないわね」
電車内
雪乃「ん?私たちの高校が見えるわ」
雪乃「…」
雪乃「駅から徒歩五分…ぎりぎり迷わなそうね」
雪乃「ペンネームは睡眠(ねむりねむる)…最悪のセンスだわ」
45分後
雪乃「不覚…いったいどこで…?」
雪乃「…まあこんなこともあろうかと1時間早く出たのだから、まあ間に合ってよかったわ」
雪乃「この家ね…表札がはげてるのだけど」
ピンポーン
チョッオニーチャーンダレカキター
マカセルー
エエー
雪乃「…?騒がしいわね」
雪乃「それにしてもこの声…」
小町「はいはいーお待たせしてすいま…」
雪乃「…」
小町「…せーん?」
小町「えっちょっまじすか?何で?」ヒソヒソ
雪乃「私だって知らなかったわ…というか比企谷くん作家だったの…」ヒソヒソ
小町「雪乃さんが働いてるなんて知りませんでしたよ」ヒソヒソ
雪乃「なかなかいい職業よ…疲れるのが難点だけど」ヒソヒソ
雪乃「というか何で私たちひそひそ話しているのかしら」ヒソヒソ
小町「さあ…なぜでしょう」ヒソヒソ
八幡「こまちーどしたー」
雪乃「!!!」
八幡「そろそろ担当さんが来るから片付けてつだ…」
雪乃「…」
八幡「…ご無沙汰です」
雪乃「何で敬語なのよ…」
八幡「出版社につとめているのか」
雪乃「作家という人種に興味があったの」
八幡「いい職業か?」
雪乃「最高よ。ブラックみたいなものだけど」
雪乃「あなたは就職しないの?」
八幡「してやるもんか」
雪乃「食べていけてるの?」
八幡「週五回バイトすれば」
雪乃「…あなたどこの大学でたの」
八幡「K大」
雪乃「福沢諭吉に顔向けできないじゃない…」
雪乃「親に反対されなかったの?」
八幡「猛反対だったなあ…」
雪乃「いま親とはどんな感じ?」
八幡「音信不通」
雪乃「あなたずいぶん変ったわね…」
八幡「おまえはかわってねえな」
小町「あの…そろそろ家にあがりましょうよ」
雪乃・八幡「すいません…」
翌日
雪乃「失礼」
八幡「おっす」
雪乃「あらいたの。出口は右側よ」
八幡「えっここ俺の家だろ?」
雪乃「納屋を家と呼ぶなんて傲慢極まりないわね」
八幡「どの口が言ってやがんだ」
雪乃「興味深い反論ね。じっくり聞かせてもらおうかしら」
八幡「遠慮しとく」
雪乃「まあそれはともかく、あなたの作品が読みたいわ」
八幡「ああ、そこにある」
雪乃「?一作だけ?」
八幡「後は捨てた」
雪乃「どうして?」
八幡「過去の作品なんて思い出品だろ。書き終わったら興味は失せた」
バーロー 花のノートルダムは小説の名前だよ
何かおれがすげー痛々しい奴見てえじゃねえか
雪乃「そう…」
八幡「そういや由比ヶ浜とはどうしてる?」
雪乃「ときどき連絡をとっているわ」
八幡「もう5年もたったんだなあ…」
雪乃「恋愛とかはなかったのかしら?」
八幡「戸塚ぁ…」
雪乃「気味の悪さは健全ね…」
八幡「おいそんなジトジトした顔で見るな。俺の心まで湿ってくる」
雪乃「あらあなたカビ類の仲間ではなかったの?良かれと思ってやったことなのだけれど」
八幡「千人が千人人間っていうだろ」
雪乃「私はもっと現実的な話がしたいの。理想ではなくてね」
八幡「お前が一番現実的じゃねえぞ…」
雪乃「それでは、まずは作品のテーマから決めましょうか」
雪乃「参考までに今までの作品のテーマを教えて」
八幡「怒り、憎しみ、卑怯、不条理、欺瞞…」
雪乃「流石ね…目の付け所がまるでゾンビだわ」
八幡「芸術は爆発さ」
雪乃「もっとましなものを爆発させなさい」
八幡「じゃあ何書けってんだ」
雪乃「青春ものがいいわ」
八幡「何とち狂ってんだ」
雪乃「あなたは五感が狂うことになりそうね」
八幡「こええよこわすぎるよ」
八幡「で、何で青春?」
雪乃「私自身が好きだということと…」
八幡「?」
雪乃「あなたが何を書くかすこしだけきになって」ニコッ
おやすみ
花のノートルダムって題名かっこいいじゃん
中坊に無理言わないで…ほいじゃ恥ずかしながら
八幡「青春か…おれが書くとえらくダークな青春を描いちまいそうだぜ」
雪乃「いやあなた実際そんなものだったじゃない」
八幡「だめだこいつ…はやくなんとかしないと…」
雪乃「人を本気で殴りたいと思ったのは生まれて初めてだわ…」
八幡「いや戸塚と友人になれた時点で超ホワイト青春野郎だから。おそらく千葉で一番の。千葉で一番ってことは世界 で一番か」
雪乃「…」ピピピ
八幡「?」
雪乃「…もしもしおまわりさ…」
八幡「えっ!!ちょまっ!はっ!?」
雪乃「冗談よ」ニマニマ
八幡「寿命縮める冗談はよして…」
雪乃「どうでもいいことばかり言ってないで、構想を練りましょう」
八幡「お前から吹っ掛けたんだろうが…」
雪乃「そうね、まず青春とは何?」
八幡「嘘と建前」
雪乃「ん…それで人をどう感動させるの?」
八幡「いやむしろ心理恐怖小説になりそうだな」
雪乃「いやそれはやめるべきね」
八幡「なんで」
雪乃「いやどうしても何も嘘や建前の恐怖小説なんてだれがどう考えてもいやむしろ地球の裏側まで探索してもそんな小説が好きだなんてひと見つかるわけがないわそんなことにも目がゆかないなんて最底辺の世界の住民そのものだわ第一警察はなにをしているのこのゾンビに日の目を当てるなんて…」ペチャペチャ
八幡(あ、こいつ怖いんだな)
八幡「んじゃ、それはやめるか」
雪乃「そ、そうね。賢明な判断だわ」
八幡「心霊小説にでもするか」
雪乃「ひっ」
八幡「冗談だ」ニタニタ
雪乃「この…」
八幡「まあこういうのは人から聞いて学ぶべきだよな」ピピッ
雪乃「?誰にかけているの?」
八幡「知り合いの作家」ピポパピポペポ
雪乃「驚いたわ…どの次元の存在?」
八幡「三次元だよ…」RRR…ガチャ
「我だ」
八幡「おっす」
「おお、我が一番弟子か」
八幡「じゃあな」
「ああっちょっとまってぇ!」
八幡「チャンスは二度までだぜ」
「ぐすん…さすが八幡…」
八幡「じゃあな」
「ええっ!!ちょっとまって!!まだなにも言ってないではないか!」
八幡「何だよなんの用だよ」
「電話してきたのはお前だろ!」
ちょっと休憩
ちょっと待って48はなりすましだぞ!!
おれ全然あきてないんだけど
あと酉のつけ方教えて
名前欄にfusianasan#好きな文字列でおk
>>55
ありがと
今日の夜でまた
八幡「
駄目だ見てらんないw
トリップは「(好きな名前)#(任意の文字列)」な。
節穴さんはちょっとよろしくない情報が晒されてしまう、素人をからかう悪戯みたいなもんだ。
自分でぐぐるとかして自衛しような。
>>63ごめんミスった
八幡「ところで材木座、お前青春もの書くよな」
材木座「うむ、ヒロインが20人程おるがな」
八幡「…ちゃんと全員の名前覚えてるよな?」
材木座「ええと…雪美、由香子、諭吉…」
八幡「お前名前考えるの下手だろ」
材木座「まあ、二日で打ち切りになったがな」
八幡「世界記録樹立してんじゃねえよ…」
八幡「とりあえずお前の思う青春の極意を教えてくれ」
材木座「放課後の窓際、誰もいない教室、汗に濡れた体育マット…」
八幡「…」ブツッ
材木座「淫靡な香りのする倉庫、汁まみれの君と僕…あれっ、八幡?」
>>64
すまぬ
雪乃「収穫は?」
八幡「電話した俺がバカだったぜ…」
雪乃「何を諦観してんだか…」
八幡「お前覚えてる?材木座」
雪乃「誰?」
八幡「ああ、いとあはれなるかな材木座」
雪乃「まあそんなことは置いといて、どんな感じにしようかしら」
八幡「おれらの高校生活のリメイクしたものでよくないか?」
雪乃「妙案ね」
IPアドレス程度じゃ特定なんか絶対に無理だから安心して大丈夫
不安ならググれ
>>73
実は冷や汗かいてた…
八幡「まずは題名だな」
雪乃「最後ではないの?」
八幡「俺は最初に決めるんだよ」
雪乃「変な人ね…」
八幡「ほっとけ」
雪乃「では安直に『奉仕部での毎日』とか」
八幡「ハッ…」
雪乃「『奉仕部のゾンビ』」
八幡「おい」
雪乃「『奉仕部の恥さらし』」
八幡「あ、あの…」
雪乃「『奉仕部の凶悪犯罪因子比企谷君』」
八幡「すいませんでした…」
雪乃「あら、何に対して謝っているの?皆目見当がつかないわ」
八幡「ならば俺もあなたが何に対し怒っているのか皆目見当がつかないわ」キリッ
雪乃「微妙に似ているから余計腹が立つ…」
八幡「まあともかく、もっとひねった題名が欲しいんだよ」
雪乃「具体的に?」
八幡「一文字ですべてを表すとか」
雪乃「『屍』」
八幡「雰囲気全然ちげえよ…」
雪乃「じゃああなたの意見をきかせてもらおうかしら」
八幡「…なんてことだ。おれも『屍』以外おもいつかねえ…」
雪乃「当然のことだわ」
八幡「しかしなぜ」
雪乃「それはあなたがそんな顔してたからよ」
八幡「否定しきれない…」
『屍』って先にタイトル決めたらまたホラーに逆戻りしそうだ
八幡「一文字はさすがにハードルが高いか」
雪乃「せめてひとつの言葉にするべきだわ」
八幡「ふむ」
雪乃「例示してみましょう」
八幡「月と六ペンス」
雪乃「ボヴァリー夫人」
八幡「肉体の悪魔」
雪乃「シュルレアリスム宣言」
八幡「世界の果てまでつれてって」
雪乃「怒りのぶどう」
八幡「ああ、なんてかっこいいんだ…」クラクラ
>>77
ばかやろー
よくもネタを潰しやがったな
ごめんちょっと寄生獣読む
八幡「もう『未来はぼくらの手の中』でよくないか?」
雪乃「とあるギャンブラーを彷彿とさせるのだけど…まあいいわ」
八幡「主人公は無論俺だよな」
雪乃「あなたの自堕落な生活をなんて書くに値しないわ。ここは私にするべきよ」
八幡「ヒロインの心理がばればれなんて嫌だろ」
雪乃「それもそう………」
八幡「…?どした?」
雪乃「…あなた今私をヒロインって言った…?」
八幡「あ…」
雪乃「…」
八幡「…」
翌日
八幡「また見つかった! 何が? 永遠が」
雪乃「…」
八幡「いっちまった海のことさあ 太陽もろともいっちまった…」
雪乃「…変質者ね」
八幡「ひっ」
雪乃「驚くのはこっちでしょう…」
八幡「いつからいたんだよ…」
雪乃「あら、晩のこと忘れたのかしら」クス
八幡「…」
雪乃「驚いたわ、一瞬で耳から鎖骨まで赤くなるなんて…」
八幡「…そういえばお前から誘ってきたよな」
雪乃「…」
八幡「肩まで赤くなった…」
しばし休憩
おやすみ
しまった…風邪引いた
会話に重点を置こうか話に重点を置こうか…
>>1の過去作品
友「俺の知っている男さんは悪魔みたいな嫌なやつでした」
八幡「うす」雪乃「あら」
八幡「そうだ…変態になろう」雪乃「悪くないわ」
全部未完です。
友「俺の…でした」に関してはたて逃げです。
完結させられないのならSSは書かないほうがいいですよ。
このSSまとめへのコメント
これはなかなかの予感
いけるか?と思ったけど
どっちもあまり頭のいい会話じゃないところが目立ってキャラ崩壊に見える。
屑作うー