絵里「凛に魚を食べさせるには…」 (24)

~絢瀬家~


絵里「~♪」カチャカチャ

凛「ふぁ…絵里ちゃんおはようにゃ…」

絵里「おはよう凛。朝ごはん出来てるわよ」

凛「うん…って、お魚!?」

絵里「そうよ。凛が魚苦手なのは知ってるけど、いつまでも食べられないままじゃダメでしょ?」

絵里「旬の鰤だから脂がのってて美味しいわよ」クルッ

シーン

絵里「あ、あれ?凛…?」

<イッテキマース??

絵里「あっ!ちょっと、凛!」


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〜絢瀬家〜


絵里「〜♪」カチャカチャ

凛「ふぁ…絵里ちゃんおはようにゃ…」

絵里「おはよう凛。朝ごはん出来てるわよ」

凛「うん…って、お魚!?」

絵里「そうよ。凛が魚苦手なのは知ってるけど、いつまでも食べられないままじゃダメでしょ?」

絵里「旬の鰤だから脂がのってて美味しいわよ」クルッ

シーン

絵里「あ、あれ?凛…?」

<イッテキマース!

絵里「あっ!ちょっと、凛!」

〜教室〜


絵里「はぁ…結局今朝は逃げられちゃったわね」

絵里(魚嫌いの凛にどうやったら魚を食べてもらえるのかしら…)

仁美「ん?どうした生徒会長?浮かない顔して」

絵里「あら、志賀さん。そういえば1限は一緒だったわね」

仁美「おう。何か悩みでもあるなら相談に乗るぞ?」

絵里「そうね…じゃあ志賀さんの意見を聞こうかしら」

絵里「志賀さんは魚嫌いな人に魚を食べさせるならどんな方法を使う?」

仁美「そうだな。まずは自分で食うか力づくで食わせられるかを選ばせてやって……」

絵里「ストップ。やっぱりいいわ」

絵里(希かにこに聞きたいけどお昼までは理系と文系で教室分かれてるし…)

絵里(他の人に聞いてみようかしら)

絵里「ねえ、イザベラさん」

イザベラ「はぁーい!みんなのイザベラだよ☆どうしたの〜?」

絵里「………」

イザベラ「すまん。矢澤にこに教わったアイドル流の返事というのを思い出してつい…」

絵里(矢澤ァ!)

イザベラ「で、何だろうか?」

絵里「イザベラさんは魚嫌いの人に魚を食べさせるとしたらどうする?」

イザベラ「う…料理はあまり得意ではないから何と答えていいか…」

ラクシャータ「イザベラさーん。部活のことでお伝えしたいことがあって来ました」

イザベラ「ちょうどよかった。ラクシャータ」

ラクシャータ「はい?」

イザベラ「お前なら魚嫌いの人に魚を食べさせたいときどうする?」

ラクシャータ「そうですねぇ…お魚を具としてカレーに入れてあげたらどうでしょうか?」

絵里「カレー?」

ラクシャータ「はい。たとえ苦手なものでも美味しいカレーと一緒ならきっと食べられると思いますよ」

絵里「へぇ…確かにいいかも。参考にさせて貰うわね」


〜廊下〜


絵里(カレー…というか他の料理に混ぜて食べさせる方法よね)

絵里(いいんだけど…でも、それだとどうも根本的な解決になってない気がするのよねぇ)

絵里(何か他にいい方法は…)

ドンッ

彼方「あぅ」

絵里「おっと」

彼方「ごめんね。ちょっと寝ぼけてて…」

絵里「こちらこそボーッとしてたわ。ごめんなさい…って、近江さんじゃない」

彼方「あっ。絢瀬ちゃん…」

絵里「さっきの授業もいなかったみたいだけどまたサボり?」

彼方「え、えーと…保健室のお留守番をしてて…」

絵里「…まあいいわ。今はちょっと聞きたいこともあるし不問にしておいてあげる」

彼方「聞きたいこと?」

絵里「貴女、魚嫌いな人に魚を食べさせるとしたらどうする?」

彼方「うーん。私は嫌いなものなら食べなくてもいいんじゃないかなーって思うけど…」

絵里「あー、そうよね。貴女はそういうタイプだったわね」

彼方「でもね…嫌いなものでも遥ちゃんが食べさせてくれると食べられる時はあるよ?」

絵里「へぇ。あーんをして食べさせてあげるのもいいわね」

彼方「ううん。遥ちゃんは口移しで食べさせてくれるんだよ」

絵里「!?」

彼方「えへへ…嫌いなものも遥ちゃんの味なら美味しく食べられるんだぁ…」

絵里「ハ、ハラショー…」

キーンコーン カーンコーン

彼方「じゃあバイバイ…もう一眠りしてくるから…」

絵里「ええ。ありがとう近江さん」

絵里(しまった。自然な流れでサボりを見逃してしまったわ)

〜絢瀬家〜


凛「えーりちゃーん。お腹空いたにゃー」

絵里「はいはい。出来たわよ」

凛「わーい!…って、なんで絵里ちゃんのお皿にだけお刺身?」

絵里「ま、気にしないで。後でわかるから」

凛「? いただきまーす」パクッ…

絵里(さて…そろそろかしら)パクッ

絵里「凛」

凛「にゃ?」

絵里「ん……」チュッ

凛「んむぅ!?」

絵里「んぅ……」チュルッ

凛「んっ……ぷぁっ!絵里ちゃんいきなり何するの!?」モグモグ

絵里「ふふっ。凛があんまり魚を食べないから、ちょっとズルしちゃった」

凛「え?」

絵里「お刺身。ちゃんと食べられたでしょ?」

凛「…絵里ちゃん。凛、骨が無い魚なら普通に食べられるよ?」

絵里「えっ」

絵里「ご、ごごごごめん!私、凛が魚の 骨 が苦手だなんて知らなくて」

凛「………」フゥ

凛「いいよ。絵里ちゃんは凛のことを想ってやってくれたんだし、許してあげるにゃ」

絵里「ホント!?」

凛「そのかわり…」

〜〜〜

絵里「それにしても意外だったわ。まさか許してくれる条件が凛がベッドで上になることだなんて」

凛「だって、凛もたまには絵里ちゃんに色々してあげたいから…」

絵里「!」キュンッ

絵里(我慢しなさい…耐えるのよ絢瀬絵里…!ここで襲ったりしたら…)

凛「上手に出来ないかもしれないけど…絵里ちゃんが気持ち良くなれるように一生懸命頑張るからね…?」

絵里(ふおおおぉぉぉ!!)

〜〜〜

凛「zzz…」スヤァ

絵里「ハァハァ…なんとかお互いに果てるまで襲いかかりたくなる衝動を抑えることが出来たわ」

凛「んぅ…絵里ちゃん…」スゥ…

絵里「はいはい。ここにいるわよ」ナデナデ

絵里(今日はまた1つ今まで知らなかった凛を知ることが出来たわ)

絵里(まだまだ知らないことばっかりだけど、これから沢山教えてちょうだいね)

絵里「…さてと、私も寝ようかしら」

絵里「おやすみなさい。凛」



ー完ー

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