【ダンガンロンパ】霧切「超高校級の33分探偵よ。」 (42)

苗木「え?」

霧切「それがワタシの才能よ。」

苗木「えっと、ごめん。33分探偵って何?」

霧切「その名の通り、どんな事件も33分で解決する探偵よ。」

苗木「へえ~どんな事件でも33分以内に解決なんて、超高校級の探偵と呼んでもいいくらいだね!」

霧切「33分以内ではなくて、33分よ。」

苗木「う、うん。」

苗木(何でわざわざ訂正したんだろう?)



霧切「このスレは、見ての通りダンガンロンパの二次創作スレよ。」

霧切「ネタバレは勿論あるし、キャラ崩壊もあるわ。」

霧切「それでも大丈夫という人だけこの先を見なさい。」

苗木(霧切さん…だっけ?何を一人でブツブツ言ってるんだろう?)

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なんやかんやってなんだよ

~4日目~

苗木「ボクがキミをここから出してみせる!」

苗木「どんな事をしても絶対にだよ!!」

舞園「お願い…助けて…」

霧切「何やら事件が起こりそうな気配ね。」

~5日目~

苗木「うわああああ!!!舞園さんっ!!!!」

霧切「ついに起きてしまったのね。」

霧切「とにかく捜査しましょう。」

~学級裁判前~

苗木(僕たちは、それぞれ捜査をして、情報を集めた。)

苗木(犯人が誰かなんてまだ分からないけど、答えを見つけるしかない…!)

学 級 裁 判  開廷!

モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう!」

モノクマ「学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます。」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき。」

モノクマ「だけど…もし間違った人物をクロとした場合は…」

モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが、晴れて卒業となりまーす!」

モノクマ「じゃあ、議論を開始してくださーい!!」

苗木(何か気づいたことがあったら、ボク自身が発言しないと…)

苗木(ボクだけじゃない…みんなの命がかかってるんだ…!)

議論開始!

十神「殺人が起きたのは苗木の部屋だったな。」

桑田「じゃあ、苗木が犯人じゃねえか!」

苗木「いや、容疑者はキミだよ。桑田君。」

霧切「……」

桑田「…アポ?」

不二咲「えっと…それってダイイングメッセージの事?」

十神「あの11037という文字だな。」

セレス「何かあの数字と桑田君が関係することがあるのですか?」

葉隠「そうだ!バイキングソーセージによると、LEON…レオンって書いてあったから、桑田っちが犯人ってわけだな!」

苗木(ダイイングメッセージなんだけど…)

朝日奈「そんなの見ればわかるじゃん。」

大神「問題は、そのダイイングメッセージが本物かどうか…」

十神「おい待て!あれのどこがLEONだ!!」

セレス「意味わかんねえこと言ってんじゃねえぞビチグソがああああああ!!!」

桑田「そうだぞー…お前らー…それは明らかに11037だぞー…」ガクガクガクガク

苗木「何で逆さまに読むのさ?」

十神「逆さまに読んでなど…ん?逆さま…はっ!」

セレス「確かに…!逆さまに読むとLEONに…!!」

大和田「だから逆さまに読んでるのはてめえらの方だろ?」

石丸「今気づいたのだが、これはそのままの体勢でみれば、11037と読めるな。彼らはこれと勘違いしていたのだろう。」

腐川「はあ!?何でそのまま読むのよ!?意味わかんないわ。ホントはビビッて捜査してなかったんじゃないの?」

不二咲「舞園さんの死体の状況を見れば、そのままの体勢で見るなんて普通思いつかないよぉ。明らかにダイイングメッセージは逆さまになるんだから。」

不二咲「わざわざ説明するまでもないよぉ…!」

大神「話を元に戻すぞ。おそらくあのダイイングメッセージは本物だ。」

桑田「なっ、何でだよぉ!!」

苗木「犯人が逆手にしながら舞園さんの指を使ってダイイングメッセージを書く場合、どうしても密着したうえで、シャワールームの舞園さんの血が付いているところまで踏み入れなきゃならない。」

苗木「そうなると、靴とか全身に渡って血痕が残っちゃうよね?」

葉隠「トラッシュルームで燃やしたとしても、替えの靴なんてふつう持ってきてねえからな!」

山田「つまり!僕が犯人で血の付いたものを焼却したなどという推理も成り立ちませんぞ!」

石丸「そもそもそれ以前に、トラッシュルームにはシャツの燃えカスがあった。」

大和田「山田が犯人なら、んなもん残さねえな。割れたガラス玉まであったし。」

葉隠「あれマジで水晶玉だとおもったんだけどなー…ショックだべ。」

十神「そうだ!桑田、お前が犯人…」

苗木「ちょっと黙ってて。」

十神「……」

苗木「あれってさ…桑田君が証拠を隠滅しようとした根拠になるよね。」

桑田「くそぉ!デタラメ言ってんじゃねえ!」

山田「おそらく、葉隠康比呂殿がランドリーに置き忘れたガラス玉を投げてスイッチを押し、シャツを丸めて投げ込んだのですな!ktkr!ボクの名推理!!」

朝日奈「大したこと言ってないじゃん。」

大神「その程度の推理…誰でも可能だ。」

山田「そんな…」ショボーン

苗木「桑田君、もう認めてくれないかな?」

桑田「認めるわけねえだろ!!全部でっちあg…」

葉隠「桑田っちが認めなくても別にいーべ。どうせ多数決なんだし。」

不二咲「そうだね。さっさと投票しちゃおうよぉ。」

朝日奈「そうだよね!もう投票しよっ!」

大和田「うーし、このスイッチで投票すればいいんだな?」

モノクマ「えっとぉ…うん。そうなんだけど、せめて彼の最後の反論ぐらい聞いてあげても…」

石丸「葉隠君が多数決だと言った後、黙りこんだところを見るに、おそらく決定的な証拠がないから…とかその程度の反論だろうな!」

大神「では、聞くだけ時間の無駄だな。」

桑田「アホアホアホ…あ…」

桑田「アp不二咲「じゃあ皆投票して!」

桑田「……」

苗木「これで全部終わりだ。」

霧切「果たしてそうかしら?」

苗木「どうしたの?」

霧切「まだ桑田君を犯人だと決めつけるのは早いんじゃないかしら?」

大和田「何でだよ?明らかにこいつが犯人だろ?」

石丸「これで事件解決のはずだが…」

霧切「いえ、時間はまだたくさんあるわ。」

霧切「この裁判…こんなに早く終わらせる気?」

葉隠「つっても、今回ばかりは…ダイイングメッセージもあるし、証拠を隠滅しようとした跡もあるし、他の可能性なんてないべ?」

霧切「私はこの事件を、こんなところで終わらせるつもりはないわ。」

霧切「この簡単な事件…」

霧切「私が33分持たせてみせる!」

モノクマ「普通にやればたった5分(原作では一時間以上)で終わる超簡単な事件を、33分のゲームプレイ時間いっぱいまでなんとか持たせる名探偵。」

モノクマ「その名も…33分探偵、霧切響子。」

モノクマ「次々と繰り出される推理にガンガン増える一方の容疑者…」

モノクマ「その果てに真犯人は見つかるのか見つからないのか…」

モノクマ「ただ今8分です。」

霧切「あのダイイングメッセージはまだ、決定的証拠とは言えないわ。」

苗木「さっき、偽装ではほぼあり得ない…って話をしたと思うんだけど。」

霧切「それが間違いなのよ。靴を脱いで入れば…」

苗木「足に血が付くよね?」

葉隠「そのまま靴を履いたら結局汚れちまうし、乾くまで待ってたら夜時間に水が出ない以上足から血が取れなくなっちまうし、タオルで拭いたとしたら、それを処分できる人間じゃなきゃ不可能ってことになっちまうな!」

霧切「そう。犯人は山田君だったのよ!」

山田「はいいいいい!!!?」

霧切「あえて燃えカスを残したのは、桑田君に罪をかぶせる為よ!!」

葉隠「それは無理があるべ。だって、それだと山田っちまで容疑者に含まれる危険があるし。」

山田「そうだそうだー!!」

十神「くくく…馬鹿め。そもそもダイイングメッセージに気づかなかったり、ガラス玉を使った犯行が暴かれなければ、容疑者は山田だけになってしまうだろう?」

霧切「馬鹿はあなたよ。ダイイングメッセージは誰でも分かるし、それによく思い出して。桑田君がガラス玉を投げてスイッチを入れたと最初に主張したのは誰だったかしら?」

山田「あんな推理誰でもできると大神さくら殿も言っていたではないですかっ!!」

朝日奈「そうだよ霧切ちゃん。山田が言わなくてもどうせ誰かが言ったって。」

霧切「でも、馬鹿な山田君は誰も気づかないと思い込んで地雷を踏んだのよ。」

苗木「ただの偶然じゃないか。」

桑田「何言ってんだ!!こんな偶然普通ねえよ!!」

腐川「あるわよっ!普通にぃ!」

葉隠「ま、そもそも山田っちがわざわざ自分が容疑者に含まれるやり方を使わないって説明しただろ?」

大神「その上、山田の巨体は的は大きいものの包丁が刺さりにくい。舞園が狙うにしては相手が悪いな。」

セレス「あの、話を聞いていたのですか?何で舞園さんが犯人を狙っているのですか。逆です。」

大神「…む?」

朝日奈「えっと、セレスちゃん?」

石丸「まさか、この事件が起きた原因にまだ気づいていないのか!?」

セレス「え?え?桑田君が舞園さんを殺したのでしょう?」

大和田「あほか。確かにそうだけどよ、その原因は舞園にもあんだよ。」

葉隠「模擬刀の鞘に傷があっただろ?そしてあの模擬刀は犯人が舞園っちの手首を骨折させたときの武器だべ。」

セレス「あれ?では何故鞘に傷が?」

葉隠「簡単だべ。舞園っちが桑田っちを包丁で刺し殺そうとして、それを防御したってんなら、辻褄が合うだろ?」

葉隠「包丁の先制攻撃だべ!」

苗木「そうなんだ…舞園さんは、桑田君を殺そうとしてしまったんだよ。」

十神「ふざけるな!それだけで断言など…」

不二咲「舞園さんの部屋のメモ帳を見なかったのぉ?」

セレス「メモ帳…?何か書いてあったのですか?」

大神「何も書いては無かったが、破られたメモ用紙に書いた内容が、下のメモ用紙にうっすらと残っていたのだ。」

大神「我はそれを光に当てて、解読した。その内容は、誰かを誘うものだった。」

苗木「でも、その日の夜に舞園さんは僕に、誰かに襲われそうだから部屋を交換して欲しいと頼んできたんだ。」

山田「その舞園さやか殿が誰かを呼び出したということは…苗木真殿は騙されたという訳ですな!」

腐川「しかもネームプレートの交換までされているなんて…殺す気満々じゃない。あっさり騙された苗木は本当に馬鹿ねっ!」

十神「ね、ネームプレートまで!?」

苗木「残念ながら事実だよ。」

苗木「僕は彼女の殺意にさえ気づけなかった…最低のヘタレなんだ。」

葉隠「うわぁ…変なスイッチ入ってるべ。」

霧切「無視して続けましょう。」

葉隠「俺としては、寧ろ霧切っちを無視したいべ。」

霧切「私はあなた達にどう思われようと、議論を続けるわ。」

霧切「33分立つまでね!!」

朝日奈「そこは、事件の謎を解くまで…じゃないんだ。」

苗木「話を元に戻そうか。舞園さんが山田君を狙うとは思い難いから、桑田君を狙ったのは間違いないでしょ。」

霧切「その理屈は成り立たないわ。分が悪いという意味では桑田君も同じでしょ?」

霧切「彼は仮にも野球選手、いくら不意をついてもスポーツ選手にアイドルが勝てるとは思えないわ。」

苗木「でも、アイドルには筋肉が必要なんだよ!」

霧切「そんなの枕の戯言よ。もしあなた達の推理が正しかった場合、結局舞園さんは返り討ちにあって死んでいるじゃない。」

苗木「く、霧切さんかなりしつこいね…!」

霧切「当然よ。超高校級を舐めないで。」

朝日奈「今のところ邪魔しかしてないけどね。」

葉隠「役立たずだべ!」

霧切「可能性がある限り追求するのは当然よ。」

石丸「では、仕方がない。そろそろ終わりにしようか!」

大和田「そうだな、正直この茶番にも飽きてきたしな。」

桑田「は?は?どういうことだよ?」

苗木「桑田君、君の工具セットを見せてくれるかな?」

不二咲「苗木君の部屋のシャワールームのドアノブは、明らかに工具セットの道具で壊されていたもんね。」

桑田「…アポ?」

葉隠「そのセリフ何度目だべ?」

大神「やはり開いているみたいだな。」

桑田「……」

苗木「今度こそ投票タイムだよ。」

霧切「……」

苗木「霧切さんもさすがにもう反論はないよね?」

霧切「……」

苗木「じゃあ…」

霧切「まだよ!」

苗木「ええ~…」

葉隠「うわぁ」

霧切「どうやら桑田君の工具セットは開いていたみたいね。」

霧切「でも、きっとそれに気づいたときは桑田君も驚いたはずよ。」

霧切「何で使ってもいない自分の工具セットが開いているんだ…ってね。」

山田「何を言っているのですか!本人が使わない限り工具セットが開けられることなんて…」

霧切「彼は犯人に嵌められたのよ!部屋に鍵をかけ忘れたまま熟睡してしまってね!」

葉隠「そりゃ無理があるべ。部屋のドアが開いたら絶対起きるし、そもそもこんな状況下で鍵をかけ忘れる馬鹿はいねーべ。」

不二咲「そうだね。あ、でも桑田君ドジだから…」

桑田「ふざけんな!ドジじゃねえよ!」

不二咲「それは鍵をかけ忘れた訳がないって意味として捉えていいよね?」

桑田「あ…」

桑田「あ、でもそれとこれとは話が…」

腐川「別じゃないわよっ!」

大神「自縄自縛…だな。」

霧切「まあ、確かにそれはないと思っていたわ。でも、他にも桑田君の部屋に入る方法はあるわ。」

苗木「どういうこと?」

霧切「犯人は、舞園さんが自分を襲うと言うところまで読んでいたのよ。そして模擬刀で反撃したらシャワールームに逃げ込むことまで予測して。」

葉隠「どんな予知能力だべ。そもそも犯人に模擬刀が部屋にあることが分かるはずが…」

霧切「じゃあ、苗木君が犯人よ!そもそも苗木君の部屋で殺人が起きたのなら苗木君が犯人に決まってるじゃない!」

苗木「ええ~」

霧切「話を戻すわ。そこで、工具セットを使うことになるところまで計算して、前もって桑田君が部屋にいない時に忍び込んで開封しておいたのよ!」

山田「無理!サファリパーク!」

苗木「結局鍵はどうしたのさ?」

霧切「ふっ…あなた達は忘れているようね。」

葉隠「何の話だべ?」

霧切「CHAPTER2よ!」

モノクマ「え?」

霧切「あの時、本来男子の入れない女子更衣室の扉の鍵が開いていたわ。」

モノクマ「いやちょ…」

苗木「まあ、たしかにそうだけど…」

モノクマ「いや待ってよ!これそんなメタ発言とかやっちゃうタイプのやつなの!?」

霧切「その時鍵は何故開いていたのか…それはモノクマが鍵を開けたからよ!」

大和田「それがどう関係するんだよ?」

霧切「気づいていないみたいね。犯人はモノクマに桑田君の部屋の鍵を開けてもらったのよ!」

モノクマ「いや開けないよ?」

霧切「…え?」

モノクマ「事件と無関係じゃん。」

苗木「モノクマがこう言っている以上、霧切さんの推理は間違いだよ。」

霧切「……」

苗木「もう終わりにしようよ。」

霧切「…ふふ。」

苗木「…?」

霧切「ふふ…あっはははははははは!!」

苗木「?何が可笑しいの?」

霧切「一生懸命頼んだら開けてもらえるわよねぇ!?」

モノクマ「開けないよ。」

霧切「これが事件の真相よ!」

モノクマ「だから開けないって。」

霧切「そうして桑田君の部屋の工具セットを開封したのよ!」

モノクマ「開けないって言ってるじゃん。」

霧切「開けなさいよ!」

モノクマ「何で僕に怒るのさ!」

霧切「あなたが何と言おうと、真実はいつも一つなのよ!」

苗木「その真実を今君が捻じ曲げようとしてるんだけど。」

霧切「苗木君は、桑田君の部屋の鍵を開けてもらうために、必死でお願いしたのでしょうね。」

霧切「土下座したり、涙目になったり、挙句の果てには靴を舐めたり。」

苗木「僕を何だと思ってるのさ。」

霧切「そんなことをされる内に、苗木きゅんが好きで好きで溜まらなくてお風呂に入った苗木きゅんを見て自分を慰めたりしてるような黒幕は、苗木きゅんの可愛さに悶えて、つい桑田君の部屋の鍵を開けてしまったのよ。」

モノクマ「『つい』って何さ!?何で僕がうっかり開けちゃったみたいな言いぐさしてるの!?」

霧切「苗木きゅんで自分を慰めていたことは否定しないのね。」

モノクマ「するよ!否定するに決まってるじゃん!」

霧切「ふん、もう嘘は通用しないわよ。私はちゃんと確証を持って言ってるわ。」

モノクマ「え!そうなの!?」

大和田「マジでそうだったのかよ!?」

モノクマ「あ…」

霧切「引っかかったわね、モノクマ。あなたが苗木きゅんで毎日興奮していたことは証明されたわ。」

苗木「別にそこまでは証明してないよ。それとその『苗木きゅん』っていうの止めてもらえるかな?」

霧切「とにかく犯人は苗木君で間違いないわね。」

苗木「そこは素直に言うこと聞いてくれるんだね。」

霧切「まず、舞園さんに部屋の交換を申し出されたあなたは、その時点で彼女の計画とその結末を全て理解した。」

大和田「まずそこに無理があるだろ。」

霧切「モノクマに死ぬほどお願いして、桑田君の部屋の鍵を開けてもらって、桑田君の裁縫セットを開けたのよ。」

苗木「でもさ、事件発生までその工具セットから取り出したドライバーとかを隠し持ってなきゃいけないよ?僕の工具セットが開いていなかった以上、桑田君のしか使えないわけだし。」

霧切「そこももう分かっているわ。」

石丸「何だと!?」

霧切「苗木君は、その時にシャワールームのドアノブを壊したのよ。そして、そして道具を工具セットの中に戻した後、何食わぬ顔で舞園さんと部屋を入れ替えた。」

霧切「そして、その後舞園さんは、桑田君を部屋に呼ぶために手紙を書いたけど、あまりの出来の悪さに書き直そうとして、読み取り不可能なレベルに破って、誰にも見つからない場所に捨てたのよ。」

山田「出来が悪いってどういうこと?」

霧切「そうして、2枚目を書こうとしたところで、苗木君がやって来たわ。」

葉隠「来るの早くねーか?」

霧切「そこで、もう苗木君でいいやと思った舞園さんは苗木君に包丁を刺そうとする。」

苗木「何でそう思っちゃったの?」

霧切「そして、そのことを読んでいる苗木君は模擬刀でガード、すぐさま反撃した。」

朝日奈「舞園ちゃんがそう思っちゃうのまで読んでたってことになるけど…」

霧切「骨折した舞園さんはドアノブが壊れているのに気付かずシャワールームの中へ。」

石丸「何故気づかない!?」

霧切「そのまま、舞園さんを刺殺したのよ!」

霧切「その後、靴を脱いで偽のダイイングメッセージを残した苗木君は、タオルで足の血をふいて、そして血の付いたYシャツごとトラッシュルームで捨てようとした。」

不二咲「苗木君って、Yシャツ着けてたっけ?」

霧切「そうして、なんやかんやで二つを処分したわ。」

大和田「なんやかんやってどういうことだオラァ!!」

腐川「い、一番肝心なところじゃないっ!」

霧切「なんやかんやは…」

苗木「……」

大和田「……」

腐川「……」

霧切「なんやかんやよ!」

苗木「…え?」

石丸「ん?」

不二咲「はぁ?」

大神「ふざけているのか…?」

霧切「大真面目よ。」

葉隠「大真面目な方が怖いべ。」

苗木「ちなみに、ガラス玉は?」

霧切「葉隠君がランドリーで置き忘れた時に、そのまま転がり続けてトラッシュルームまで行き、スイッチ台にぶつかって割れたのよ。」

苗木「転がり過ぎじゃない?」

霧切「その時の衝撃でスイッチも入った。」

山田「あり得なさすぎる!」

苗木「そもそも僕の部屋なのにコロコロをつかう理由がないんじゃない?」

霧切「それもなんやかんやで…」

葉隠「なんやかんやが多すぎだべ!」

大和田「もうおめーの推理が適当なのは分かった!」

石丸「そのなんやかんやが説明できない様では、誰も納得しないぞ霧切君!」

霧切「くっ、まだよ。まだ見落としていることがあるはず…」

【閃きアナグラム開始】

モ マ ノ ク

霧切「…!そうか、分かったわ!」

霧切「モノクマよ!モノクマを利用したのよ!」

葉隠「犯行のトリックほとんどモノクマ頼りになるじゃねーか。」

山田「モノクマがそこまで手を貸すわけがないでしょう!?」

モノクマ「というか一つも手を貸してないから!」

霧切「違うわ。今回はモノクマの性質を利用したのよ。」

苗木「モノクマの…性質?」

霧切「モノクマの中には爆弾がある。苗木君はそれを利用したのよ。」

大神「どうやって利用したというのだ?」

霧切「まず苗木君は、モノクマをぶん殴ってトラッシュルームの檻の中に叩き込んだの。」

朝日奈「ワイルドだね…」

霧切「そうすると校則違反の罰として、大和田君の時みたいにモノクマは自爆する。」

腐川「苗木が近くにいる訳でもないのに?無駄死にじゃない?」

山田「モノクマは、犠牲になったのだ。」

大和田「ならねーよ。」

霧切「そうして自爆したモノクマの破片がスイッチに当たって、スイッチが押されたのよ!」

苗木「あのスイッチが入ったって話に無理があることを理解してもらえてるのは助かるけどさ、もっと理解不能な内容になっちゃったよ。」

不二咲「そもそもどうやって服を捨てたの?」

霧切「それもモノクマの行動を利用しただけに過ぎないわ。」

霧切「まず苗木君は、血の付いたYシャツとタオルをトラッシュルームに投げ込んだ。」

霧切「そして、その後体育館に行ったのよ。」

霧切「そこで苗木君は、明日の捜査の時間の前に江ノ島さんがモノクマに抵抗してグングニルの槍が召喚されることを予測したわ。」

苗木「霧切さんの中の僕は何なの?予知能力者なの?」

霧切「それを利用しようと企んで、体育館に丁度槍一本が入る大きさの穴をドリルで開けたのよ。」

葉隠「そのドリル、どっから出た?」

霧切「その穴は凄く長く続いていた…そう、ブラジルまで!」

大和田「何年かかるんだよ!?」

大神「絶対に不可能だな。」

霧切「そうして、その時はやって来た。」

霧切「モノクマがグングニルの槍を召還したその時、一本の槍が丁度その穴の中に入ったのよ!」

十神「何という奇跡だ!」

腐川「いや、あり得ないから。」

霧切「そうしてグングニルの槍はブラジルまで届き…」

大和田「勢いどんだけあんだよ。」

苗木「霧切さん…マントルって知ってる?」

霧切「その時丁度ブラジルにいたアントニオさんにその槍が刺さった。」

霧切「そしてその怒りのあまり、彼はその槍を全力で海の向こうへ投げた。」

霧切「そうしてその槍は、再び地球の反対側までやってきてしまった。」

大和田「アントニオ何者だ?」

大神「是非一度手合せ願いたいものだ。」

不二咲「絶対に実在しないよね?」

霧切「しかし、アントニオさんはその槍を投げつけた相手への復讐のつもりだったのでしょうけど、その軌道は僅かにずれてしまい、トラッシュルームに来てしまったのよ。」

石丸「まさか、障害物を全部貫通して来たと言うのか!?」

大和田「あの槍がそんだけ強かったらそれで壁ぶち壊してここから出てるっつーの!」

霧切「しかし、そこで槍の勢いは死んでしまい、床に落ちた…だけど、あの槍は床に落ちた後も何度か跳ねたはずよ。」

十神「まさか…!」

霧切「そのまさかよ。床に落ちてピョンピョン跳ねた時に服を引っ掛けて、その後跳ねて上に跳んだ勢いで服が焼却炉の中に入ったのよ!」

苗木「跳ねすぎでしょ。」

山田「槍がピョンピョンと跳ねるとは…なんとも想像ができませんなぁ。」

腐川「て言うか、ほとんど運便りじゃない!」

霧切「そう、これは完全に運便り、だからこそ彼はこのトリックを使ったのよ!」

霧切「そうでしょう?超高校級の幸運、苗木真君?」

苗木「違うけど。」

霧切「往生際が悪いわね。」

苗木「どっちがだよ。」

霧切「これで分かったわね?犯人は苗木君よ!」

葉隠「なーるほど!それなら納得…する訳ねぇだろ!?」

霧切「どうしたのかしら?」

葉隠「どうしたも何も適当過ぎるべ!」

不二咲「モノクマの自爆がまずおかしいし。」

石丸「破片がスイッチに当たるのも超高校級の運があったとしても無理がある。」

腐川「て言うか、ドリルなんかあったらそれでここから脱出してるでしょ?」

大神「アントニオもいくらなんでも強すぎではないか?」

大和田「つーか、アントニオって誰だよ?」

山田「そもそも体育館に穴が開いていたら皆気づきますぞ!」

朝日奈「それと槍は落としてもピョンピョン跳ねないよ。」

苗木「それに、トラッシュルームに入ってきた槍はどこにいったの?もう全体的に…」

苗木「幼稚園児の絵日記みたいな話だったよ。」

霧切「で、でも絶対にないとは言い切れないはずよ。」

苗木「絶対にないよ。言い切れるよ。それに、だったらさっき皆が言った疑問に答えを出せる?」

霧切「それは…なんやかんやね。」

山田「まさかこの人、全部なんやかんやで済ます気じゃ…」

霧切「これで、苗木君が犯人だとはっきりしたわね?」

朝日奈「ちっともはっきりしてないよ!言ってること支離滅裂だし!」

大和田「結局何も話が進展してねーだろうが。」

大神「はっきりしたことは、霧切の推理が出鱈目であることだけだな。」

苗木「じゃあ、霧切さんの推理は全部間違ってたってことでいいね。」

霧切「どういうこと…?苗木君には犯行は不可能なの?」

苗木「だから何度もそう言ってるじゃん。」

霧切「じゃあ真犯人は一体…?」

霧切「考えろ…考えなさい霧切響子。」

霧切「ちゃんと考えれば、この事件の真犯人が分かるはず…」

苗木「はぁ、霧切さんは適当なことしか言わないし、もう終わりでいいよね?」

霧切「少し…時間を頂戴。」

霧切「この事件の答えが…もう少しで分かりそうなの。」

苗木「また適当な推理を言わないよね?」

霧切「今度こそ、解いて見せるわ。」

霧切「この事件の真相…それは…」

【閃きアナグラム開始】

ん ク は は タ に ワ ん

霧切「そう…そうだったのね!」

霧切「今から、この事件の全てを話すわ。」

霧切「この事件、舞園さんが山田君を呼び出そうとした所から始まった。」

山田「結局拙者ですか!?」

霧切「山田君の体型は、舞園さんにとって自分とアイドル仲間のぽっちゃり系アイドルをどうしても思い出させるものだった。」

朝日奈「ぽっちゃり過ぎない?」

大和田「こいつみてぇなアイドルがいるか!」

霧切「そうして、山田君を見る度に人を殺してここから出たいという欲求が高まってしまい、それは山田君への殺意に変わった。」

不二咲「凄い変わり方だね…」

セレス「山田君!あなただったのですね…」

石丸「何故そうなる!?」

霧切「そうして、山田君に手紙を書こうとした…だけど!山田君に手紙を書くのは止めたのよ!」

朝日奈「あ、結局止めたんだ。」

霧切「彼女は、悩んでいた。本当に人を殺していいのか…とね。」

霧切「だけど、そこで殺意むき出しの苗木君が部屋に入ってきたのよ。」

苗木「何でそこで殺意むき出しにするんだよ。」

霧切「その殺意を見て、舞園さんの殺意も蘇ったのよ!」

腐川「何それ?伝染病じゃあるまいし。」

霧切「人間は周りの影響を受けやすいのよ。」

十神「つまりは苗木が犯人ということだな!」

霧切「そして、舞園さんが包丁で刺そうとして苗木君が反撃して…ということもなく、そこはなんか会釈だけして帰ったのよ。」

山田「苗木殿何でやって来たし?」

大神「結局犯人は誰だと言うのだ?」

霧切「その後、舞園さんは新しい人物を呼んだわ。」

霧切「そして彼女はその人物と部屋の中で争った。その後、模擬刀で手首を骨折してシャワールームに逃げ込んだ彼女を殺したのは…」



霧切「桑田君、あなたよ!」

桑田「…はい?」

霧切「あなたは舞園さんを殺した後、部屋に落ちた髪の毛を掃除したわ。」

朝日奈「…そうだね。」

霧切「その後、ランドリーにあったガラス玉を使って焼却炉のスイッチを押して、Yシャツを投げ込んだ。」

苗木「うん。皆知ってた。」

霧切「だけど、そこに燃えカスが残っていることに気が付かなかったことが、あなたの最大のミスよ。」

葉隠「その話もうしたべ?」

霧切「桑田君、もうお仕舞いね。あなたが犯人よ。」

霧切「謎は全て解けたわ!!」

苗木「最初から全部解けてたよ。」

モノクマ「じゃあ、無駄に長くなっちゃったけど、そろそろ投票タイムに参りましょう。」

桑田「いやだーっ!」

VOTE

|クワタ|クワタ|クワタ|

GUILTY!!!

学 級 裁 判 閉廷!

モノクマ「大正解!犯人は…」

霧切「ふう、何とか33分持たせられたわ。」

モノクマ「あの、話を…」

大和田「帰って綿あめでも食うか。」

不二咲「私も食べたいな♪」

朝日奈「ドーナツも食べようよー!」

大神「では、我と共に作るか。」

葉隠「うーし、解散解散!」

石丸「みんな、寄り道せずに戻るのだぞ!寄宿舎に戻るまでが学級裁判だ!」

モノクマ「何これ?何で皆こんなにテンション高いの?」

苗木「じゃあね。」

モノクマ「君も帰っちゃうの!?」

三期やってくれねえかなーあれ

苗木「にしても霧切さん、今日は楽しませてもらったよ。」

苗木「さすがは超高校級の33分探偵だね。」

霧切「いえ、私が必死に引き延ばしたのは、33分探偵だからだけではないわ。」

苗木「え?」

霧切「芸能界で人に夢を見せ続けてきた舞園さんを、芸能界を夢見ている桑田君が殺してしまったなんて…認めたくないじゃない。」

苗木「霧切さん…」

苗木「大丈夫だよ!君がそう思ってくれていることで、2人も向こうで少しは報われてるさ!」

霧切「そうだと良いわね。」

苗木「あ、霧切さんも綿あめ食べる?」

霧切「要らないわよ。」

苗木「そんなこと言わずにほら…」

霧切「ちょ、止めて…あ!」

苗木「……」

霧切「……」



大和田「ん?どうしたんだおめーら、こんなとこで立ち止まって。」

苗木「……」

石丸「食べ歩きは感心しないが、食べ止まりも感心しないぞ。」

霧切「……」

朝日奈「なんで2人揃って静止してるの?」

苗木「……」

霧切「……」

葉隠「俺の占いによると、今エンドロールが流れているべ!」

END

むしゃくしゃして書いてしまった。反省はしている。後悔はなんやかんやしていない。

>>2なんやかんやです!

こんなアホなssを最後まで見て頂きありがとうございました。

いろいろスレを見てたら33レス探偵見つけて、そこからまあ、なんやかんやあってこのssを書きました。

ホントになんやかんやは名言でしたよね。懐かしい。

なんやかんやに限らず、迷言をたくさん産んでましたね。

>>31今度は『再び帰ってこさせられてしまった』とかですかね?

これ思い出した
http://www.youtube.com/watch?v=vIzK4bFUWFY

>>37
実はちょっとそれの影響受けてます。

話が突拍子もない方向に行くところが33分探偵と似てるように感じるんですよねwww

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