男「可愛い彼女ができて早数ヶ月。マジで人生が楽しい」
友「惚気はいいからはよ注文しろよ」
男「でもさぁ、遠距離なんだよ!しかも結構な距離なの!」
友「わかったわかった、リア充爆発しろ」ニクモグモグ
男「電話もなかなかしてくれなくて、メールも最近はできなくて・・・」
友「おっ、それもうやばいんじゃないの」ニヤニヤ
男「や、ヤバくないから!」ヤサイモグモグ
男「いや、彼女受験なんだよ・・・」
友「年下か?へぇ、お前にそんな趣味があったなんてねえ」
男「一個下だよ、うちの大学受けるって聞かなくてさ・・・」
友「うちの大学って、いっちゃなんだけどそこそこレベル高いぞ?」
男「それで頑張ってるから邪魔するわけにもいかなくて・・・」
友「ふーん」モグモグ
男「でさ、どうすればいいと思う?」
友「・・・別の女作ったら?」
男「彼女が大切なの!!」
友「おー熱い熱い、そうじゃなくてさ、その寂しさを紛らわせる程度の友達でいいじゃん」
男「友達・・・?」
友「お前男友達ばっかじゃん、たまには女の友達も作ってみたらどうだ?」
男「友達ねぇ・・・」
男「んー、でも出会いとかないしなー」
友「合コンに行けとまでは言わないけど、お前の研究室に女の子いないの?」
男「え?まあいるといえばいるけど、そんなに話さないな・・・」
友「ちょうどいいじゃん!この機会に仲良くなっちゃえよ!」
男「えー、難しいよー」」
友「うだうだ言わない!研究室のメンバー同士仲がいいのはいいことだろ?」
男「まあそうだけど・・・」
ー研究室ー
男「友のやつ、無茶苦茶言いやがって、何が仲良くできなかったら飯奢れだ、意味分かんねーよ」
男「おはよーございまーす」ガチャ
「・・・」
男「あれ?誰もいないのかな?」
女「・・・」
男「女さんいるじゃん!無視とか冷たいなー」
女「・・・」シャカシャカ
男「あ、音楽聴いてるのか、一応挨拶しとこっかな」
男「トントン 女さん、おはよう!」ニコッ
女「ひゃっ・・・あ、男くんでしたか、おはようございます」
男「そんな露骨に嫌がられるとへこむんだけど」
女「いやいや、嫌がってませんよ。ちょっと驚いちゃっただけです」
男「ならいいんだけどさ、それにしても女さんよく僕の名前覚えてたね、地味に嬉しかったんだけど」ニコ
女「ふふふ、男くんだって私の名前覚えててくれたじゃないですか。私いつも目立たないのに」
男「女さんのノートはいつも綺麗だって評判だからねー。教授も褒めてたよ」
女「それほどでもありませんよ、ただ自分がわかりやすいようにまとめてるだけです」
男「それがすごいんだって!尊敬するよ!」
女「褒めても何も出ませんよ」フフ
男「別になにか欲しくて褒めてるわけじゃないよ!」
女「そうですよね、ちょっとからかっただけです」フフ
男「むぅ、女さんは意地悪だなぁ・・・」
女「そんなことないですよ♪」
男「嘘つけー!今思いっきり愉しんでるだろー!」
女「そうですね、男くんと話すのは楽しいですね♪」
男「あ、あの改まって言われると照れるんだけど・・・」
女「男くんは照れ屋なんですね♪」
ー大学終わって帰り道ー
男「うーん、少しは仲良くなれただろうか。それにしても女さんがあんなに笑う人だったなんて。人は見かけによらないなー」
男「週末一緒に出かける約束もしたし、友に飯を奢らなくてよさそうだなー」
男「そして、ついに一ヶ月か・・・電話も、メールすらできていないな・・・」
男「邪魔してしまうってわかってるから自分から送ることはできないし、はぁ、もう一ヶ月も声聞いてないのか」
男「あの子のガッコの男子が羨ましいよ。あの子の声が毎日聞けるんだもん」
男「なーんて、女々しいこと言っても声聞けるわけじゃないし、今日のご飯でも考えようかなー!」
男「結局昨日と同じリゾットか・・・。いい加減ほかの料理も覚えないとな・・・」モグモグ
きゅんきゅんきゅーん♪
男「あ、メールだ。もしかしてあの子からかな!」
男「なんだ、友か。なになに、うまくいったのかって?週末遊びに行くからおごりはなしなーっと、送信!」ピロリーン
きゅんきゅんきゅーん♪
男「返信早いな!?爆ぜろ?あー知らん知らん、無視しよーっと」
男「明日の準備して風呂入るか!」
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