女「何も聞こえない」 (5)
平凡じゃなくて、少しおかしい非凡があればいいなって思った。
だって、平凡ってつまんないし。
漫画に出てくる主人公みたいになりたいなって思った。
だって、皆から好かれてて楽しそうだし。
私もそうなりたいな。
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朝。
学校…に行かなきゃいけないけど、
学校に行っても平凡な日常しかないよね。
…学校、休もうかな。
あ、ダメだ。
休んだら、ずっと家にいなきゃいけないし…!
その方がつまんない。
仕方がない。
学校に行こう。
通学路。
女友「女ー!おはよー!!」
女「あ、女友ちゃん!」
いつものように、通学路で女友ちゃんと出会う。
これじゃ、平凡だよね…。
いつもと違うことしなきゃ!
いつもは、このまま女友ちゃんと学校に行くしなぁ…
一緒に学校に行かないとか!
…よし、そうしよう。
女「女友ちゃん、私、先に学校に行くね」
女友「え?」
女友ちゃんの前を早足で歩く。
やった。
いつもと違うよね。
いつもより早く学校についたな。
まだ、誰も教室にいない…
…つまんない。
机に顔ふせとこう。
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