時子「はぁ…暇だわ」 (11)

時子「…」

時子「…ほんっとに暇ね」

ガチャ

法子「ただいま戻りましたー!」

時子「…」

法子「あっ! 時子パイセン!」

時子「チッ…それはやめなさい法子」

法子「えーなんでー、良いじゃん良いじゃんカワイイじゃん」

時子「…もう終わった事よ」

法子「もったいない」

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時子「そうね…あなたが今面白い事をしたら呼んでも良いわ」

法子「面白い事?」

時子「ええ私は今暇なの、その私を楽しませたら特別に呼んでもいいわ」

法子「ほほぅ…その言葉後悔しても知りませんよ!」

時子「アァン?この私が後悔?クックック…それが出来るならしてみなさい」

法子「はい!ちょっと待ってて下さいね」

すみません、酉間違えんたんで別のにします


30分後

時子「遅い…」イライラ

法子「お待たせしました!」

時子「あなた人を随分待たせるのね…」

法子「まあまあちょっとこっちに来てください」

時子「この私を待たせたのだからそれ相応の物は用意してるんでしょうね」

法子「大丈夫!きっと面白いですよ!」

キッチン

時子「こんな場所に連れてきてどうするつもり?」

法子「これからドーナツを作ります!」

時子「…法子、あなたドーナツしか頭にない訳?それにあなたが作ったドーナツは何十個も食べてるしもう正直いらないわ」

法子「ふふん…実は今回は違うんですよ♪」

時子「違う? 何が?」

法子「今回は時子さんが作るんです!!」

時子「アァン?」

法子「面白いですよドーナツ作り!」

時子「はぁ…あなたに少しでも期待した私が馬鹿だったわ」

法子「そういえば時子さんはお菓子作りは出来ますか?」

時子「さぁね、した事は無いけどやれば出来るんじゃないかしら」

法子「お菓子作りって難しいんですよ~意外と出来なかったりして」

時子「…あなた意外と大口叩くのね」

法子「なら今回やってみましょうか!」

時子「ええやってみようじゃない」

法子「えっとまずは」

時子「いいわ法子」

法子「えっ」

時子「あなたの指示は受けない」

法子「そうですか…」

時子「退屈ね、こんなのレシピを見ながらならあの豚にも出来るわ…」

時子「…ん?強力粉?薄力粉?法子、これは…」

法子「ニコオ…」

時子「ちっ…強い方が良いから強力粉で良いかしら」ドサー

時子「…ベーキングパウダー?」

法子「それはですね!」

時子「いいわ、これも小麦粉の一種でしょう」ドサー

法子「あっ…」

時子「バターも溶かすのなんて面倒だわそのまま入れましょう」

法子「…」

時子「バニラエッセンス?砂糖代わりの様ね」ドバー

時子「さて…レシピ通りならこれで完成だわ」

法子「…」

時子「なんだか形は少し変だけど穴はあいてるしまぁ許容範囲ね、さあ食べましょう」

法子「と、時子さんからどうぞ…」

時子「アァン?あなたが食べなくちゃ意味ないじゃない…まあいいわ」パクッ

時子「ゴホォッ!!」

法子「!?」

時子「…法子」

法子「…はい?」

時子「さあ…食べなさい…!」

法子「ええっ!?」

時子「…あなたドーナツ大好きよね!?」

法子「いやいやいやいや!」

時子「大体あなたが食べなくちゃ意味ないじゃない…!!」

法子「い、いやでも…」

時子「これなかなか美味し…ゴホッゴホッ!!」

法子「…駄目じゃないですか、水飲みます?」

時子「はぁ…何が駄目だったのか分からないわ」

法子「最初からだと」

時子「チッ…法子」

法子「ん?」

時子「悔しいけれど教えなさい正しいドーナツの作り方を」

法子「はい!頑張りましょう!」

時子「それとあなたのドーナツ一つ貰おうかしら」

法子「私のですか?」

時子「ええ口直しにね」

法子「どれがいいかなー…これかな?はいどうぞ!」

時子「私のと同じ形なのにね」パクッ

時子「…やっぱりあなたのが一番美味しいわ」


おしまい

これで終わりです、見て下さった方ありがとうございました。
時子様と法子のコンビカワイイ

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