コミュ障クリスタ (111)
※進撃のネタバレあり
キース「貴様は何者だ!!!」
クリスタ「っ!!!??」ビクウッ
クリスタ「え…ああ…あ、あ、わ、わた、わたしゅハ」
キース「ああ!?」
クリスタ「クリスタレンズデス…」
キース「声が小さいぞ!!貴様は何者だ!!?」
クリスタ「クリスタレンズデス」ガクガクブルブル
キース「声小さいつってんだろがこの美少女め!!」
ユミル(大丈夫かよあいつ)
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ライナー「君可愛いな。名前はなんていうんだい?」
ベルトルト「さっそくナンパかこの鎧の巨人め」
クリスタ「え?え…あ…えへへ…」
ライナー「いや、えへへじゃなくて名前は…」
クリスタ「あ、ヒス、トリア……あ、ジャナクテ………ク、クリスタ・レンズデス…」
アニ「やめなよライナー、クリスタちゃん困ってるだろ」ガシッ
ライナー「あああ、俺の女神い!!!」ズルズル
コニー「あははは、何してんだよお前!!」
クリスタ「は…は、アハハ…」
ユミル(大丈夫かよあいつ)
―――
サシャ「はあ…はあ…まさか…死ぬほど走らされるなんて…」
サシャ「もっと…色々なものを食べた…かった…」
ドサッ
サシャ「」
ノソノソ…
パンを持ったクリスタ「…」キョロキョロオドオド
サシャ「」ピクッ
サシャ「があああああっ!!」バシュッ
クリスタ「あひゅっ!?」ベタンッ
バクウッ!!!
サシャ「ふー…ふー…」モグモグ
サシャ「これは、パァンッ!!!」
クリスタ「あ、あの……それだけダケド……えっと、パンを、パン…えっと…」
サシャ「パァンを取っておいてくれたんですか!?」
クリスタ「あ、ウン…あ…でも、その前に……あの、あ、あれ…お水…」
サシャ「はっ!!!」
クリスタ「オミズノマナキャ…」
サシャ「神様っ!!!」
クリスタ「お水…」
サシャ「貴女が神様ですか!!?」
クリスタ「え!?エト…」
サシャ「ふんがー!!」モグモグ
クリスタ「ア……ミズ……」
ユミル「本当になにしてんだお前!!?」
クリスタ「」ビクウッゴトンッガシャアアアンッ
ユミル「驚きすぎたアホ」
ユミル「お前…いいことしようとしてただろ?」
クリスタ「え、あ…イイコ…ト?」オドオド
ユミル「晩飯の時からイラついてた」
クリスタ「ゴメンナシャイ」
ユミル「…いや謝らなくていいけどよ」
サシャ「神様っ、パァンのおかわりを!!」
クリスタ「えっ…ア…ソノマエニオミズ…ア、オミズコボシテタ…」
ユミル「もう芋女は放っとけよ」
ユミル「それは芋女の為にやったのか?お前の得た達成感や高翌揚感はその労力に見あったか?」
クリスタ「ア……アウ…エト…ソノ……アウ…」オドオド
ユミル「…ごめん、私が悪かったよ」
サシャ「パァンのおかわりを!!」
クリスタ「オミズ…」
ユミル「ちょっと芋女は黙れ」
サシャ「グゴー」
ユミル「寝るのはえーなオイ」
クリスタ「あ…風邪ヒイチャウ…」
ユミル「こいつを寮まで運ぶぞ、お前の力じゃこいつを運ぶのは無理…」
クリスタ「私が…こうしたかったノハ…」
ユミル「お!?おう」
クリスタ「や、役に…たちゅ…タツ……人間だと…思われたい…から?…ナノカナ…」
ユミル「知るかよ」
クリスタ「ウン」
ユミル「それよりさっさと芋女運ぶぞ」
クリスタ「あ、あの……」
ユミル「なんだ?」
クリスタ「あの…あ…貴女は…あの……ソノ…」
ユミル「…」
クリスタ「なんで…ソノ…あの、いい…い…こと…あ、話してもいい?」
ユミル「いちいち確認とらんでええからさっさと話せや」
クリスタ「アウ……なんで…イイコト…するのかなぁ……ッテ……」
ユミル「こいつに恩を着せるためだ」
クリスタ「ア、オモタイ…」プルプル
クリスタ「ああうっ!!」ベタンッ
ユミル「…非力すぎだお前」
―――翌日の食堂
ザワザワ
クリスタ「…」キョロキョロ
ユミル「…」
クリスタ「…」キョロキョロ
ユミル「お前なに私の後ろに隠れてんだよ」
クリスタ「あ…ソノ…」
ユミル「…まあ好きにしろよ」
サシャ「ミカサ、パァンください!」
ミカサ「ダメ」
クリスタ「あ、ブラウスさん……アッカーマンさんの、パン……トッチャダメ…」
ユミル「名前で呼べばいいだろ」
クリスタ「え…イイノ?」
ユミル「…呼べばいいよ」
ジャン「くそー!テメエうらやましい!!」
エレン「服引っ張るなよ!!」
クリスタ「ア……服が破れちゃウ……」
ライナー「おいおい、二人とも寄せよ…」
ジャン「我慢ならねぇ!!」
エレン「やんのかコラァッ!!」
クリスタ「み、ミンナ…トモダチダカラ……ケンカダメ…」オドオド
ユミル「…」
ライナー「こらっ、殴りあいはやめ…」
バキイイイイイッ!!!
ライナー「ごふぁぁぁっ!!」
エレン「あ!すまねぇライナー!!?」
ジャン「うわ、すまん!!」
ライナー「…ふ…これで喧嘩が収まればいいのさ……」
クリスタ「あ、あの…ブラウンさ……ライナー…」
ライナー「!」
クリスタ「あ、あの…ア……だ、だだだだだ……ダイジョブ?」オドオドオドオド
ユミル「お前こそ大丈夫かよ」
―馬小屋―
クリスタ「ニンジンだよー♪」
馬「ヒヒインッ」
クリスタ「イイコイイコ♪」ナデナデ
アルミン「…僕はいま凄い事に気づいたよ。クリスタは馬相手なら普通に喋る」
エレン「ああ、あんなにニコニコしながら喋るクリスタ初めて見たぜ」
ミカサ「あれ、いつも一緒にいるユミルは?」ザッ
クリスタ「!!!」ビクウッ
ミカサ「驚きすぎ」
エレン「よう、おまえ馬相手なら普通に喋れるんだな」
アルミン「皆にも同じように喋ればいいのに」
クリスタ「ソンナコトナイヨ」
エレン(声小せえ)
アルミン「そういえば今日はユミルと一緒じゃないんだね」
クリスタ「あ…えっと…ユミルは……アッチ…」
エレン「あっちってどっちだよ」
クリスタ「…あ、その…それは……あの、あれで…」
ミカサ「わかった、トイレに行ったのね」
クリスタ「ウン、ソレ」
エレン「おお、よくわかったな」
ミカサ「行き場所を言うのを恥ずかしそうにしてたから何となくわかった」
アルミン「別にクリスタが恥ずかしがらなくていいと思うけどね」
クリスタ「ゴメンナシャイ」
アルミン「いや謝らなくていいよ、クリスタ」
エレン「お前なぁ…まあ、もっと話せとは言わんがせめて声は大きくした方がいいぞ」
ミカサ「ええ…クリスタはおとなしくて可愛いくて天使だから変な男から卑猥な事をされるかも知れない」
アルミン「まあ、確かになんか心配だね」
クリスタ「ダイジョブ」
エレン「大丈夫に見えない」
ミカサ「ところでエレン。私も無口でおとなしい…だからもしかすると変な男から襲われるかも知れない。ので、是非とも私を守って欲し…」
エレン「いや、ミカサは大丈夫だろ。むしろ相手の男が心配なくらいだ」
ミカサ「…それは誉め言葉として受け止めれば良いのだろうか」
アルミン「エレン…」
エレン「だが、まあ勿論…そんなやついたらボコボコにしてやるけどよ」
ミカサ「ズキュウウウンッ!!」
バタッ
クリスタ「ミカサがタオレター!」オドオド
エレン「まあ、俺達は先に戻っとくよ」
アルミン「またね」
ミカサ「ハナヂガ……食堂でまた会おう」シュタッ
クリスタ(みんないい人だなぁ……私こんなコミュ障なのに…)
ガチャッ
「よう、クリスタ」
クリスタ「!ユミ…」
男「へへ、もう一人だな」
男2「今がチャンスだぜ…ひひひ」
クリスタ「!?!?」
男3「ずっとお前が一人になるの待ってたんだよ。いつもユミルの後ろにいたからな」
クリスタ「え…アッ…ソノ…」
男「ここにいたらユミルが来るかも知れん!連れてくぞ、一応口を塞げ!」
クリスタ「アウー!アウー!」パタパタ
男3「へへ、めんこい娘は最高だぜ!!」
―――近くの林
男「ここまで来たら誰も来ないな」
男2「へへ、楽しもうぜ…」
クリスタ「な…ナニヲ…」オドオド
男3「わかってんだろ!?ああ!?」
クリスタ「エ………トランプ?」
男「なんでトランプになるんだよ!?」
男2「本当にわかって無いのかこいつ」
クリスタ「ア…ソノ……エット…」オドオド
男3「もういい!無理やりだ!!」バッ
クリスタ「ワー」パタパタ
男「へっ…だいたい男の集団についてきちまうとは無防備な奴だぜ」
クリスタ「ウウ…」
男2「もう誰も来ないぜ、このまま好き放題…」
クリスタ「アッ…ウウ…た、タタタ…タスケテー!」
男3「んな小さい声で助けなんか来るか…」
コニー「オラアアアアアッ!!!」バコオオオンッ
男「ぎゃーす!!!」ドサッ
男2「んなあ!?」
サシャ「神様になにさらしとんじゃコラアアアッ!!」バヒュヒュンッ
男2「おうち!!!」
ユミル「こんのカス〇ンが!!潰してやる!!」グシャッ
男3「過激な逆セクハラアアアッ!!!」ゴロゴロ
クリスタ「うう…う…うわぁぁぁん…」グスッ
ユミル「もう大丈夫だ…ったく、もっと大声で助けを求めろよ」
サシャ「私の嗅覚でクリスタのピンチを察知しましたからね」
クリスタ「ゴメンナサイ…ありがとう……ウウ…」
コニー「もう泣くなよ、まあ今度から気を付けろよ」
コニー「ああいう怪しい男が現れたら大声叫んで助けを求めるべきだ。それくらい馬鹿にだって分かるぞ」
クリスタ「…!!!」ズキュウウウンッ
コニー「ん?」
クリスタ(カッコいい)
サシャ「どうしたんですか、顔赤いですよクリスタ」
ユミル「オイコラ」
―格闘訓練―
クリスタ「…」キョロキョロ
クリスタ(今は格闘訓練の時間です。グループで半々にわかれ、その中から更に二人組にわかれて行われます。でも一番話せるユミルは今日は風邪ひいて寝ているのであります)
クリスタ(サシャとコニーは別のグループだし…こんな私にとって格闘訓練は苦痛極まりないのです)
ハンナ「…」
クリスタ(あ、あの人一人だ…よし、勇気をだして)
クリスタ「ア、アノ、あの…アノ……すみません、わわ、ワ…私と…クンデ……」
ハンナ「あ、フランツ!待ってたわ!」
フランツ「さあ始めようハンナ!」
クリスタ「ア…アウウ…」
クリスタ(どうやら彼氏待ちだったようです)
ベルトルト「…」
クリスタ(あの人も一人だ!よーし)トコトコ
クリスタ「アノ…スミマセン…」
ベルトルト「…」←身長高くて気づいてない
クリスタ「私と…ワタシトクンデ…」
ベルトルト「…」←クリスタが小さくて気づいてない
クリスタ「アノ…」
ベルトルト「…」←アニを見てて気づいてない
クリスタ「…」ピョンピョン
ベルトルト「…」ザッザッザッ
クリスタ「ア…」
クリスタ(どこか行っちゃった)
クリスタ(結局気づいてもらえませんでした)シュンッ
クリスタ(それにしても私は心の中ではちゃんと喋れるのになぜ口だと喋れないのか。もう自分にイライラしちゃいます)
アニ「…」
クリスタ(あ、一人だ!身長もあまり変わらないし…今度こそ)
トコトコ
クリスタ「…アノ…」
アニ「…」
クリスタ「…アノ…」
アニ「…」
クリスタ「…」チョンチョン
アニ「うわあ!?ビックリした!!」
クリスタ「あ、ゴメンナサイ」
アニ「いや謝らなくていいけど…いつからいたんだい?」
クリスタ「さっき…デス」
アニ「何か用?」
クリスタ「ア…アノ…格闘じつ……格闘術の訓練の相手ヲ………おネガイシマス…」オドオド
アニ「…こんな訓練真面目にすることないよ。点数も悪いし」
クリスタ「で、でも…あれ……怒…られちゃうし……」オドオド
アニ「…んなオドオドしないでよ」
クリスタ「ウン」
アニ「まあ…なんかあんた一人にしたら可哀想だし、付き合ってやるよ」
アニ「で、どうする。どっちが先に襲う番?」
クリスタ「あ…えっと……じゃあ…じゃあ……えっと」
アニ「うん、あんたでいいよ」
クリスタ「うん」
アニ「さあ、来なよ」ザッ
クリスタ「い、いい?襲っテモ…大丈夫?」プルプルプルプル
アニ「いや、私はあんたの方が心配だよ」
クリスタ「や…やー…」トコトコトコトコ
アニ「…」
クリスタ「えいっ」ブシッ
アニ「遅いよ、全然なってない」ガシッ
クリスタ「ヒャアア!?」ビックリ
アニ「ほら」ビシッ
クリスタ「ワワワワワ」グルン!
アニ「っと」パシンッ
クリスタ「あ…アリガトウ」
アニ「ありがとうじゃないよ。実戦じゃわざわざ助けてくれる敵なんかいないよ」
クリスタ「あ、う、うん…」
アニ「じゃあ次は私が…」
クリスタ「ア……う、うううウン…」オドオド
アニ「んな怖がらなくても痛くしないから」ハァ
クリスタ「ハイ」
アニ「行くよ」ダッ!!
クリスタ「」ビクウッ
アニ「こら!放心状態になるな!」
クリスタ「あ…エット……」
アニ「ほら、攻撃するからちゃんと防御して!」
クリスタ「あ、ウン…」
アニ「それで私から剣を奪う!」
クリスタ「え、えいっ…んっ…ん」グッグッ
アニ「んな剣を握ってる手をほどこうとしてもダメに決まってるでしょ!無理やり奪いなさい!」
クリスタ「でも……無理やりじゃ…イタイカモシレナイシ」
アニ「兵士になれるのかこの子」
クリスタ「ウウ…」シュンッ
アニ「ああもう…そんな顔しないの、全く。仕方ないな…私が一から教えてやろうか?」
クリスタ「!」
アニ「あんたまだまだ弱いし…もっと強くならなきゃいけないよ……私が教えてやってもいいよ」
クリスタ「あ…ウ…」
クリスタ「ウン…ありがとう……エヘヘ」ニッ
アニ「!!?」ズキュウウウンッ
アニ(か、かかかか…可愛い!!!)
クリスタ「あ、レオンハートさ…アニ……ど、どうしたの。やっぱり…ダメカナ…」
アニ「いや!いいよ!教えてあげるよ!」
クリスタ「!!」ニヤニヤ
アニ(あああああ!そんな嬉しいけど嬉しいのを表に出すのが恥ずかしいような顔しないで!!なにこの子よく見たら凄く可愛いじゃない!!!)
クリスタ「お願イシマス」
アニ(この子のお姉ちゃんになりたい)
エレン「アニの顔がすごい事になってるぞ」
―――訓練兵団書庫
クリスタ「~~~っ」プルプル
クリスタ「~~~っ」プルプル
クリスタ「~っ!!」ズテンッ
クリスタ「…」ヒリヒリ
ベルトルト「どうしたんだい?」ザッ
クリスタ「あ………エット…ベ……ベ…ベ?」
ベルトルト「ベルトルトだよ」
クリスタ「ベ…ル………ルトさん…?」
ベルトルト「…うん」
クリスタ「…」
ベルトルト「で、何してるの?さっきから」
クリスタ「あっ……あ…その、えと…ソコノ本が…トレナクテ」
ベルトルト「本が高い場所にあって取れないの?」
クリスタ「…」コクッ
ベルトルト「えっと…どれ?」
クリスタ「あ…アノ……あ、そこのそれ…アカイノ」
ベルトルト「…これかい?どうぞ」
クリスタ「あ、アリガトございマス」
ベルトルト「困った時はいつでも頼んでいいよ」
クリスタ「あ、じゃあ…ソノ…他にモ…」
ベルトルト「他にも欲しいのか」
ユミル「おい、なにしてんだ」
クリスタ「あ、ユミル」
ベルトルト「クリスタが本が取れないって言ってたから取ってあげたんだ」
クリスタ「アノ……あ、他にモ…あれ…と、それと…」
ユミル「まだ注文があるみたいだぞ」
ベルトルト「…」
ユミル「もうめんどくさいから肩車してやれよ。そしたらクリスタが自分で取れるだろ」
ベルトルト「それもそうだね」
クリスタ「え、か、かた…肩グルマ…」
ベルトルト「ほら、これで取れるだろ?」グッ
クリスタ「わっ!」
クリスタ(…ちょっと楽しい)
ベルトルト(楽しそうだな)
クリスタ「んっ…ん」グッグッ
ベルトルト「取りにくい?もう少し近づくよ」
クリスタ「うん」
ベルトルト「どう、取れたかい?」
クリスタ「はィ……うん、取れた。ソノ…ありがと」
ベルトルト(ちょっと嬉しそうな顔可愛いいい!!」
クリスタ「…?あ、ドウシタノ?…迷惑…ダッタカナ…」
ベルトルト「いや!そんなことないよ!もっと肩車してあげる!」
ユミル「いや、用がすんだなら降ろせや」
クリスタ「ヨイショ」
ベルトルト(クリスタのお兄ちゃまになりたい)
ユミル「このノッポ何考えてやがる」
アルミン「ベルトルト羨ましい…クリスタを肩車するなんて…」
ミカサ「アルミンももっと身長が伸びれば肩車できる。頑張って…」
エレン「…」
ミカサ「!エレン?」
エレン「…」
アルミン「そんなクリスタをガン見してどうしたのさ?」
エレン「…」
エレン「ひ…ひ…」プルプル
ミカサ「!?」
エレン「ヒストリアアアアアアア!!ああん、ヒストリア可愛いよおおお!!!」
エレン「ヒストリア抱き締めて頭撫で撫でして絵本読んであげたいよおおお!!ああん、ヒストリアアアアアアアン!!!」
ミカサ「!?」
アルミン「!?」
ユミル「!?」
クリスタ「!?!?」
ベルトルト「!?」
ミカサ「エレン!どうしたのエレン!?」
エレン「…は!あれ、俺は何を!?」
アルミン「…エレン…何だい今の…」
エレン「え、は?いや、わからん……」
ミカサ「は!?」
エレン「なんだろう…なんかクリスタを見てたら自然と出たんだが…何故だろうな」
ミカサ「エレン、医務室に行こう」
―――エレンの頭の中―――
フリーダ「あああ、ヒストリアアアアアアア!!可愛いよヒストリアアアアアアアン!!」
フリーダ「肩車してもらって本取れてちょっと嬉しそうなヒストリア可愛いよおおお!!!」
フリーダ「抱き締めて頭撫で撫でして絵本読んであげたいよおおおおおお!!ヒストリアアアアアアアン!!!」
フリーダ「…はあ…」
アニ「聞こえたよエレン!」ガチャン
エレン「うお!?」
ライナー「クリスタは俺の嫁だ!!」
エレン「は!?」
アニ「は!?私の妹だ!!」
エレン「は!?」
ベルトルト「僕がクリスタのお兄ちゃまだ!!」
エレン「はああ!!?」
クリスタ「あ……アノ…ケンカハ…」オドオド
ユミル「ほっとけ」
ライナー「クリスタはなぁ、俺にヒストリアという本名を教えてくれたんだぞ!!」
クリスタ「あ…ソれは……あの、口がスベッタダケデ……」
アニ「お姉ちゃんとしてあんたなんかに渡すわけにはいかないよ!!」
ベルトルト「お兄ちゃまだ!!」
ライナー「本名を教えてくれたって事はプロポーズだろが!!」
アルミン「!?」
クリスタ「ダカラ…クチガ…スベッテ…」
ユミル「帰るぞクリスタ」
この時、クリスタは大きな功績を果たしていた…
そう
壁内にいる知性巨人を全て味方につけていたのである
―立体機動訓練―
ビュイイイイイッ
クリスタ「あ……う…ウゥゥ…」キィイイイ
ユミル「アウアウ何言ってんだよ!?」
クリスタ「…コワイ…」
ユミル「まだ立体機動怖いのかよ、全く…」
サシャ「見てくださいコニー!私の華麗な立体機動を!」ギュンッ
コニー「まだまだ、俺の方が芸術的だぜ!」ギュンッ
ユミル「…見ろ。あいつらはもう恐怖なんか感じてねぇ、バカなだけかも知らんが」
クリスタ「アウウ…」
ユミル「んなお前みたいにゆっくり飛んでたって上達しねぇよ、ついてこい」ガシッ
クリスタ「あ!ま、待っ……その……ユックリ…」
ユミル「ゆっくりじゃ意味ないんだってば!最初は手ぇ掴んでてやるから来い!!」
ギュイイイッ!!
ユミル「せめてこれぐらいはな…」
クリスタ「」
ユミル「って放心状態になるな!!」
ユミル「ああもう、私教えるのとか苦手なんだよな」
クリスタ「メンボクナイ」
サシャ「あ!クリスタ、調子はどうですか!?」
クリスタ「ウゥゥ」
コニー「いや、ウーじゃわかんねぇよ!!」
クリスタ「こ、怖くて……ユミルみたいに、デキナイ」
ユミル「だがな、慣れなきゃ恐怖心なんか取れんぞ」
クリスタ「ウゥゥ」
サシャ「じゃあ、私達も一緒にやりましょう!」
コニー「みんなで一緒にやれば怖くないって奴だな!!」
クリスタ「ウン」
ユミル「いや、お前らと一緒にやらせたらなんか事故りそうで怖いんだが」
ユミル「もっと、立体機動を教えるのに適した奴がいればいいんだが…」
ジャン「…」ギュイイイッ
コニー「お、あそこに見えるのは!」
サシャ「ジャンジャないですか!」
クリスタ「キルシュタインさん」
ジャン「なんだ、揃いも揃って俺を見やがって」
コニー「ジャンは今期でも立体機動だけは優秀!」
サシャ「性格や態度に難があり格闘術はサボってますが立体機動は優秀!」
ユミル「いいとこに来たぞ立体機動の先生が」
クリスタ「あ、あ…アノ……キルシュタインさん…ソノ…」
ユミル「ジャンって呼んでやれよ」
ジャン「ああ、名前でいい」
クリスタ「え?」
ジャン「え?」
クリスタ「ア……ソノ…」
クリスタ「キルシュタインが…名前かト……」
ジャン「…ジャンだ」
クリスタ「エット……ジャン?さん……り、りり…りっかいヒロー…ジャナクテ、りったきいどー……立体機動の訓練を、お…教えてクダサイ」
ユミル「よし、よく言えた!」
ジャン「あぁ…」
ジャン(んー…正直クリスタみたいなタイプはちょっと苦手なんだよなぁ…接し方が良く分からねぇし。まあ、いいか…)
ジャン「わかったよ。訓練に付き合ってやるさ」
クリスタ「ア…アリガトウございます」
ジャン「あと、普通にタメ口でいいからな」
クリスタ「ハイ…うん」
ユミル「変なことすんなよ」
ジャン「するかよ」
コニー「いじめんなよ」
ジャン「しねぇよ」
サシャ「神様のパァンは私のものですよ!」
ジャン「知るかよ」
ジャン「よし、まずは移動するからついてこい!」ピシュンッ…ギュイイイッ
クリスタ「あ、ちょ……ま、マッテ……ハヤイ…」オドオド
クリスタ「ウゥゥ」トテトテ
ジャン「って、なんで走ってくんだよ!?立体機動でついてこいよ!?」
ユミル「立体機動がまだ怖くてゆっくりしか無理なんだってよ」
サシャ「ですから走って追いかけた方が速いですもんね」
コニー「無茶させんなよ、ジャン!」
ジャン「ああ、もう!捕まれ!」ガシッ
クリスタ「アヒッ!?」
ジャン「背負ってくからまずは怖いのに慣れろ!」キュンッ
クリスタ「ワワワワワ速いコワイ-」
ジャン「んな、まだそこまでスピード出してないぞ!」
ユミル「怪我させたらいけねぇから付いていくか」パシュッ
コニー「俺達もジャンとクリスタに付き合おうぜ!」
サシャ「そうしましょう!」
クリスタ「」ブルブルガチガチ
ジャン「ああ、もう!そんな強く掴むな、危ない!」
ジャン(くっ…どうする……どうすればクリスタの恐怖心を克服できる!?)
ジャン(そうだ…クリスタの好きそうなもの……それで気を紛らわしせたり……)
ジャン(…そういや、クリスタは馬相手にはヤケに喋るな。馬術の成績だけは飛び抜けていいし……だいたい馬の上もものすごいスピードのはずだ)
ジャン(そうか、わかったぞ!)
クリスタ「」ブルブルガチガチ
ジャン「おい、クリスタ!」
クリスタ「な…なななナナナナニ?」ブルブル
ジャン「またお前を背負って立体機動で飛ぶが………今度は俺を馬だと思って背中に乗ってみろ!!」
ユミル「プッ!!…くくっ…」
コニー「わ、笑ってやるなよユミル…」プルプル
サシャ「ブフォッ!!」
クリスタ「…馬…」
ジャン「そうだ!目をつむって馬に乗ってるのを想像してみろ!!」
クリスタ「馬」
ジャン「行くぞ!!」パシュッ
ギュイイイッ
クリスタ「…」パチッ
クリスタ(馬……私は今、馬に乗って…風になっている………)
パッカラパッカラパッカラ…
クリスタ(そう……あれは私が牧場で生活していた時のこと…)
コニー「お、回想に入るのか?」
サシャ「きっと聞くも涙話すも涙の話ですよ」
―――
ヒストリア「…はあ…」
馬「ブルルル…」
身内からは虐待や無視を受け周りからも除け者扱いにされ…その影響で人見知りで無口になってしまったわたくし
そんな私の唯一の友達はジャ……ではなく馬だけだした
馬「ブルルル…」
ヒストリア「今日も遊んでくれるの?」
パッカラパッカラパッカラ
ヒストリア「…」
馬「ヒヒイインッ!」
…気持ちいい…
馬に乗って走るのはとても気持ちいい
風が心地いい
暖かな気持ちになれる
そう…馬に乗っている時…風と一緒になっている時……私は確かにそこに存在している。
私もこの世界の一部なんだ
パッカラパッカラパッカラ…
―――
クリスタ「いけいけお馬さーん!」ドタドタ
ジャン「こら暴れんな!!」
ジャン「目を開けてみろ!」
クリスタ「…え」パチッ
ギュイイイッ…
ジャン「どうだ!?まだ怖いか!?」
クリスタ「…」
クリスタ「…コ、コワクナイ…ダイジョブ」
ジャン「おお、やったじゃねぇか!」
ユミル「恐怖を克服したかクリスタ!!」
クリスタ「ウン」
サシャ「やりましたねぇ!さっそく一緒に飛びましょう!!」
コニー「今日はパーティーだな!!」
クリスタ「エヘ…エヘヘ」
ユミル「ありがとよ、ジャン」
ジャン「いや、まさか俺もあんな上手く行くと思わなかった」
サシャ「わっしょい!」
コニー「わっしょい!」
クリスタ「ウわっ、タカイヨー」
―――休日
タッタッタッタ…
コニー「ほうら、こっち来てみろよぉぉ!!」ダダダッ
サシャ「負けませんよコニー!!」ダダダッ
クリスタ「ア…ウッ…ハヤイヨー…」トコトコ
サシャ「コニー!もう少しスピード落としてあげましょう!」
コニー「そうだな、ほらこっちだぞ~!」タタタッ
クリスタ「ンンン!」テテテッ
ユミル「クリスタ~!転けて怪我すんなよー!」
クリスタ「うン」
エレン「なにしてんだ?」
アルミン「サシャとコニーとクリスタで鬼ごっこらしいよ」
ミカサ「なんだかユミルが保護者にしか見えない」
ミカサ「ところでエレン、もし結婚したら子供は三人…」
エレン「あああああ!ヒストリア可愛いよおお、私も混ざりたいよおおお!!」
ミカサ「!!?」ビクッ
エレン「あ…すまん。なんかまた出ちまった…」
アルミン「それ本当にビックリするからやめて欲しいよ」
サシャ「ようし、連携プレーでコニーを捕まえましょう!通しませんよ!」バッ
コニー「うお、ウォール・ブラウスが立ちはだかって進めない!」
クリスタ「ゼェ…ゼェ……つ、つかま……ツカマヘタぁ…!」ガシッ
コニー「うおっと、捕まっちまった!」
クリスタ「エヘヘ…」
ユミル
ライナー「みろ、あの兵団とは思えない光景を」
ベルトルト「ああ、ここはもう小学校かなんかじゃないのか」
アニ「スケッチして部屋に飾りたい」
ライナー「…で、二人に話があるんだが」
ベルトルト「ああ」
アニ「なんのことかは察しがつくよ」
ライナー「もうここの人類への攻撃はやめよう」
ベルトルト「当たり前だよ、クリスタとみんなが悲しむよ」
アニ「そうだよ、クリスタとみんなが泣いちゃうよ」
ライナー「だが、もちろん故郷を裏切るつもりもない」
ベルトルト「当たり前だよ」
アニ「故郷だもんね、見捨てられないよ」
ライナー「だから俺達のすべき事は…」
ベルトルト「故郷の皆に壁内人類とクリスタの素晴らしさを伝えるんだ!」
アニ「クリスタは世界を救う!」
ライナー「俺達は壁外から送られてきたスパイだが……壁内の素晴らしさとクリスタの可愛さを伝えるんだ!!!」
ベルトルト「やろうぜ、鎧の巨人!」
ライナー「おう、超大型巨人!」
アニ「女型の巨人も忘れないでよね!」
アルミン「…あそこの三人大声でものすごい重大な事カミングアウトしてるよ」
ミカサ「どうする?削ぐ?」
エレン「まあ、裏切る気は無いみたいだからそこまですんなよ。十発ほどぶん殴ってはやるが」
もっとコニーとクリスタの絡みはよう
>>40
これから増えますよ。最初に他の同期とも書いておきたかったので
―――時は流れて解散式の翌日
―壁の上―
コニー「…でよ、みんな所属兵科は決めたのか?」
エレン「おお、調査兵団だ」
ミカサ「妻としてエレンを守るのは当然…ので、調査兵団」
アルミン「僕も調査兵団にするよ」
サシャ「アルミンまでですか!?」
エレン「ああ、俺達で外の世界を探検するんだよな!」
クリスタ(外の世界……)ポワワ~ン
ユミル「ったく、仲良く調査兵団選ぶとは幼なじみ揃って死に急ぎだな」
クリスタ「あ……ゆ、ユミ、ユミル……そんなこと、い、言っちゃ…ダメダヨー」
ユミル「お前は相変わらず話すの苦手だしな」
コニー「でもちょっとマシになったよな!」ポンッ
クリスタ「あ、ウン…エヘヘ…」
サシャ「続きですけど、クリスタはこれからはどうするんですか?」
クリスタ「あ、ンー………」
クリスタ「……ぼ…牧場か…ケーキヤサン…」
サシャ「ケーキ屋さん!?」ガタッ
コニー「よっしゃ、三人でケーキ屋しようぜ!!」
ユミル「いや、お前ら何しに兵士なったんだよ」
アルミン「兵団はどうするのさ兵団は」
コニー「俺は憲兵団だな。そんで母ちゃんを喜ばせるんだ!」
サシャ「私も憲兵団です!」
クリスタ「アウ…じゃ、じゃあ…わ、ワタシハ…」
サシャ「クリスタも憲兵団に行きましょう!」
クリスタ「ケーペーダン…」
コニー「クリスタも行こうぜ」
クリスタ「わ、わたしゅモ…ケーペーダンにスル」
ユミル「お前憲兵団くらいちゃんと発音しろよな…」
エレン「こう言っちゃ悪いが…何でクリスタが十位に入れたんだろうな」
クリスタ「あ、ウウウ……ワカンナイ」
ミカサ「きっと可愛いからね」
クリスタ(…ユミルが何かしたのかな?)
クリスタ「あ、あの…ユミる…」
ユミル「なんだ?」
クリスタ「えっと…あ、あの、その…もしかして……ユミルが…ナニカ…ソノ…あれだよ…あれ」
ユミル「…お前が十位に入れた理由なんか私は何も知らねぇよ」
クリスタ「ウウウ」(絶対知ってる)
ジャン「おい、お前ら。大砲の整備はもう終わるか?」
コニー「おう、もうすぐ終わるよ」
サシャ「あとは大砲の中を掃除するだけ…」
アルミン「大変だあああ!!!」
ジャン「ん、どうした?」
アルミン「クリスタが大砲の中に詰まって出られなくなった!!!」
コニー「どういう状況だよ!?ワケわからねぇのは俺がバカだからじゃないよな!?」
サシャ「神様の危機です!助けましょう!!」
ユミル「おう、ちょっとお前ら来い!クリスタが綺麗に大砲の中にはまって出られなくなっちまった!」
クリスタ「ウウウ」バタバタ
ジャン「なんでそんな状況になってんだよ…」
ユミル「奥まで掃除しようと入ったら入りすぎたみたいだ」
クリスタ「た、タ…タスケテー…」
コニー「ったく世話の焼けるなぁ…こういう狭い場所は任せろ」グッグッ
クリスタ「ウウウ」グググ
サシャ「おお、もうすぐです!」
ズポーンッ!
クリスタ「ワーッ」ポーン
コニー「よし、抜けた!」
サシャ「さすがコニー様!!」
ユミル「ほう、こういう時はチビも役に立つんだな」
コニー「チビ言うな!!」
クリスタ「あ、アノ…アリガトウ…」モジモジ
コニー「ああ、今度から気を付けろよ」
クリスタ「ウン」
ライナー「今日も平和だなぁ」
ベルトルト「本当なら今日は壁をぶち壊す日だったんだけどね」
アニ「でももうそんなのどうでもいいさ。エレンにも十発殴られたし」
ベルトルト「しかもただの十発じゃないからね。コンクリートの壁に頭を打ち付けさせながらの全力パンチ十発だからね」
ライナー「ありゃ巨人じゃなけりゃ2、3発でアウトだったなぁ、ははは」
アニ「はははじゃねぇよ」
こうしてなんだかんだで何事もなく無事に過ごしたひゃくよん期生たち。
その後エレン、アルミン、ミカサとライナー、ベルトルト、アニは調査兵団に所属することになった。
ズルズルズルズルズルズル
ライナー「うわあああ!離してくれ、俺達はクリスタと同じ憲兵団にいくんだああ!!」
リヴァイ「うっせぇな…裁判の結果でお前らは調査兵団所属になったんだ、文句言うな」
ベルトルト「壁外怖いい巨人怖いいい!!」
ハンジ「大丈夫だから!ね?それより私との実験ライフを楽しもうぜ!?」
アニ「いやあああ、実験されるううう!」
エレン「じゃあ俺達は今日から調査兵団だからよ。じゃあな、暇があればまた会おうぜ」
アルミン「元気でね」
ジャン「ふん。どこにしようが知った事じゃねぇが…お前らこそ死ぬなよ、目覚めが悪いからな」
マルコ「心配なら素直に言えばいいのに」
コニー「また暇な時に遊ぼうな!」
サシャ「給料入ったらまた一緒に美味しい店で食べに行きましょう!」
クリスタ「あ…エット…ソノ、みんな、キヲツケて」
ミカサ「ええ、皆も無事で」
ジャン「おお!!!ミカサこそな!!!」
ユミル「急にデケェ声出すな」
クリスタ「マタネー」
ユミル「…残りのお前らが憲兵団所属になるのか」
クリスタ「ゆ、ユミルは…どこ、行くの?」
ユミル「まあ、駐屯兵団しかねぇだろ」
クリスタ「ウウウ」
ユミル「なんだ、心配すんな、同じ壁内だからいつでも会えるし憲兵団には他の奴もいるだろ」
サシャ「そうですよ、一緒に頑張りましょう!」
コニー「俺達もいるからよ!」
クリスタ「ウン…ヘヘヘ」
ユミル「それにお前の専属の馬だっているしな」
ジャン「あ?誰が馬だって言った?」
クリスタ「じゃ、ジャ…ジャンハ…うう、ウマジャナイヨ……ソンナコトイッチャダメ…」
ユミル「ほら、ジャンの上だ」ポンッ
ジャン「うお!?」
クリスタ「だからそんなこと言ったら失礼でしょユミル!!」←ジャンの上
ユミル「はっきり喋ってる今のお前はなんなんだ」
コニー「おお、すげえ」
サシャ「もう、クリスタは常にジャンの上にいたらいいんじゃないですかね」
ジャン「…もう勝手にしてくれ」
―――――数日後
ナイル「ええ…君たちは今日から憲兵団に所属してもらうことになる」
新兵たち「…」
クリスタ「…」キョロキョロオドオド
コニー「…おい、クリスタ。あんまキョロキョロするなって」
クリスタ「あ、う…ソノ、し、知らなィ人ガイッパイイテ……ソノ…ウン…」オドオド
サシャ「大丈夫ですよ、すぐに慣れますって!」
コニー「憲兵って人と関わる事が多いんだから…」
クリスタ「エッ」ビクッ
コニー「お前…あからさまちょっと嫌そうな反応すんなよ…本当に大丈夫かよ…」
クリスタ「ウン…ガンバル…」
ナイル(あのクリスタってこ大丈夫か…もうキョロキョロオドオドし過ぎて分かりやすいくらい人見知りだが)
ヒッチ「なあにアンタ。見てんじゃないよ」
クリスタ「ヒッ!?」
コニー「あああ、ちょっと…」
サシャ「たぶんたまたま目が合っただけです。許してあげてください」
ヒッチ「…」ジロッ
クリスタ(憲兵団ってコワイ)ガクガク
――――――
ナイル「子供が迷子になったらしい…お前たちに捜索に行って貰いたいんだが」
コニー「任せてください!」
サシャ「頑張りましょうね!」
クリスタ「ウン、が、ガンバル」
ナイル「…無理はするなよ、クリスタ」
クリスタ「は、ハイ…キョウカン」
ナイル「教官ではない」
クリスタ「ウウ…スミマセン」
ナイル(やっぱり心配だ)
コニー「おい、クリスタはどこだ?」
サシャ「あっちから何か泣き声が聞こえます。行ってみましょう」
子供「うわあああん」
クリスタ「あ…ソノ、エット…も、モウ大丈夫だから…ナカナイデ…」オドオド
子供「うわあああん」
クリスタ「ウウウ…ハヤクカエらナキャ」
子供「うわあああん」
クリスタ「な、ナカナイデ…ウウウ」オドオド
子供「うわあああん」
クリスタ「ウウウウウウ」オドオド
サシャ「見つけました!!」
コニー「くっ、なんか二人とも迷子になってるみたいな雰囲気だ!」
―憲兵寮―
コニー「ああ、疲れた」
サシャ「さ、食堂行ってご飯食べましょう!」
コニー「よっしゃ、早く行こうぜ!」
クリスタ「ウン」
ナイル「…ちょっと話があるんだが」
クリスタ「!」
コニー「えっと…ナイス団長!」
ナイル「ナイルだ」
サシャ「どうしたんですか?」
ナイル「…お前の名前はクリスタだよな?」
クリスタ「え?アッ……はい……ソウデス」
ナイル「入団の時に書いてもらった登録の紙だが…」ピラッ
クリスタ「!」
ナイル「これに名前の欄でヒストリア・レイスと書いてあるのだが」
クリスタ「………」
クリスタ「アッ…」
クリスタ(間違えて本名で登録しちゃった)
その頃 調査兵団
エルヴィン「…という訳で今度の1ヶ月後の壁外遠征までにこの陣形を覚えておくように、以上だ」
「はっ!」
アルミン「いよいよ1ヶ月後か…」
エレン「生きて帰ろうぜ」
ミカサ「大丈夫、私とエレンの愛の力とアルミンの友情ミンパワーが加われば…」
ペトラ「君たち、はいお茶とお菓子」
エレン「ありがとうございます!」
アルミン「あの人はリヴァイ班の人か」
エレン「俺もいつかリヴァイ班になりたい…」
ミカサ「駄目、あの兵長からは何かドSでエレンをいじめそうな匂いを感じる」
エレン「意味わかんねぇよ…」ガリッ
エレン「いてっ!指噛んじまった!?」
アルミン「ちょっ、大丈夫!?」
エレン「ああ、ちょっと陣形の訓練の疲れで手が思うように動かねぇな」
ミカサ「エレン、無理はいけない。なんなら私が食べさせてあげても
エレン「こんなしょうもないドジしてちゃ駄目だな。俺は巨人を駆逐しなけりゃいけないんだ」
ミカサ「…」
エレン「絶対に駆逐してやる…この世から、一匹残らず!」
ピカアアアッ
エレン「え?」
ミカサ「え?」
アルミン「え?」
チュドーンッ
エレン巨人 ババーン
ハンジ「…それはライナー達の巨人化実験の最中だった。すぐ近くから爆発音がした。そして…」
エレン巨人「…」ズシイイイン
ハンジ「なんじゃありゃあああ!?」
ライナー「なんじゃありゃあああ!?」
ベルトルト「ちょっと見てたけどあれ、エレンだよ!」
アニ「あいつも巨人化出来たのかよ!?」
エレン巨人「グオオオオオン!!」
エレン(指が痛いから誰か救急箱持ってきてくれー!!)
ハンジ「う、なんだ!?何故だか無性に救急箱を持って来たい衝動に駆られる!?」
ライナー「うわあ、ビリビリきた!!」
ベルトルト「更に座標持ちだったのかよあいつ!!」
アニ「何者だよ!!!」
ここから最新話までのネタバレ入ると思うので注意
―――――
サシャ「今日は休みですねー!」
クリスタ「ウン」
コニー「ジャン、マルコ、暇ならどっか行こうぜ!」
ジャン「朝から元気だなお前は…俺は起きたばっかだってのに」
クリスタ「…」ソワソワ
コニー「ん、ソワソワしてどうした?クリスタ」
サシャ「わかった!ユミルに会いたいんですね!」
クリスタ「ウン」コクッ
コニー「暫く会ってないもんなぁ、でもあいつは休みなのか?」
ジャン「まあ、会いに行ってみればいいじゃねぇか」
サシャ「そうですよ、コニーが連れてってあげればいいじゃないですか!」
コニー「え、俺?」
クリスタ「!」
ジャン「そうだな、ユミルのとこまで連れてってやれよコニー」
クリスタ「…」ソワソワ
コニー「なら皆で行こうぜ」
サシャ「私も後で行きますからとりあえずコニーが行ってくればいいじゃないですか!ほら!」パシンッ
コニー「だから何で俺!?」
クリスタ「よ、ヨヨヨ よろしくオネガイシマシ……」
コニー「お、おう、まあ行くか」
―街―
ザワザワ…
クリスタ「アウウ…」キョロキョロ
コニー「やっぱ人が多いなぁ」
クリスタ「…」コソコソ
コニー「…なに後ろに隠れてるんだよ…」
クリスタ「ひ、ヒトゴミ…が。その…ニガテデ…」オドオド
コニー「これくらいなら慣れなきゃ駄目だぞ、おい。はぐれねえように近くにいろよ」
クリスタ「うん」
コニー「…俺きょうだい居るんだけどよ…」
クリスタ「!」
コニー「なんか妹みたいだなお前」
クリスタ「ウウウ…イモウト…」
コニー「少し腹減ったなぁ、何か食ってくか?」
クリスタ「あ、エット…ウン」
コニー「今日はおごってやるよ。何がいい?」
クリスタ「アリガト。じゃあ……アー…アレ」
コニー「あれってなんだよ」
クリスタ「アイスクリーム」
コニー「おお、俺も食いたいと思ってたんだよ。何がいいんだ?」
クリスタ「エット……ジャア……イチゴ」
コニー「わかった、ちょっと待ってろよ」
コニー「ほら、買ってきたぞ」
クリスタ「ア、アリガトウ。エット…」ゴソゴソ
コニー「だからおごりでいいって。金はいらねぇよ」
クリスタ「ウン」
コニー「その辺に座って食うか」
クリスタ「…オイシイ…」
コニー「そういやお前さ…前から聞こうと思ってたんだけど、何で偽名なんか使ってんだ?」
クリスタ「!エット…ソレハ、ソノ…」
コニー「まあ、嫌なら別にいいけどよ」
クリスタ「…ワタシ、レイシュ…じゃなくて。レイスッテイエデウマレタノ。ソレデ…」
―お話中―
コニー「…なんだそりゃ、ひでぇなオイ!誰もお前の事をちゃんと見てくれなかったのか!?」
クリスタ「ウン…デモ…」
クリスタ「オネエチャンガイタカラ」
エレン「はあっくしょん!」
ミカサ「エレン、風邪?」
エレン「いや…たぶん風邪ではないが…」
エレン脳内
フリーダ(なんかいま嫌な予感がしたのは何故だろう)
コニー「そのお姉さんは優しくしてくれたのか」
クリスタ「ウン…アレカラ、ズットアッテナイナー…」
―――数年前
フリーダ「わたしのヒスウウウ!」ギュウウッ
ヒストリア「くすぐったいよ~」
フリーダ「大きくなったら優しい人になるんだよ?ヒストリア」
ヒストリア「じゃあわたしお姉ちゃんみたいになりたい!」
フリーダ「え!?だ、だだめよそんなの!ヒストリアは今のままでいいの!!」
ヒストリア「?」
フリーダ「あ、そろそろ時間だ!じゃあ私は行かなきゃダメだから…」
フリーダ「今日も私の事は…あ、ふあ…」
ヒストリア「!お姉ちゃん?」
フリーダ「ま、待ってヒストリア…くしゃみでそう…はっ…」
フリーダ「はあっくしょん!!!」ズルッ
フリーダ「あ」
ヒストリア「あ」
ゴチーンッ!
フリーダ「」
ヒストリア「お姉ちゃああああああん!!!」
ロッド「フリーダ、何をしている?」
フリーダ「」チーン
ヒストリア「!?お、オオ…オジサンダレ」
ロッド「きみ、このお姉さんはなぜ気絶している?」
ヒストリア「ソレハ…ソノ、エット…は、ハックションってナッテ…エット…ウウウ」
ロッド(わからん)
フリーダ「…う…」
ロッド「目が覚めたか、何をしている」
フリーダ「あ、いや…これは…ははは…」
ロッド「ほどほどにしろ。帰るぞ」
フリーダ「はい…」
ヒストリア「!アッ…」
フリーダ(…待たね)フリフリ
ヒストリア「!!」
ヒストリア(待たね!)フリフリ
フリーダ(…)
フリーダ(あれ?)
フリーダ(ヒストリアの記憶ちゃんと消したっけ?)
クリスタ「…オネエチャンハ…ヤサシクテ、アカルクテ…オチョコチョーイでタノシイ人ダッタ」
コニー「そうか…今はどこにいるんだろうなぁ…」
クリスタ「ワカンナイ…」
コニー「ふう…食ったしそろそろ行くか」
クリスタ「うん。えっと…あ、アリガトウ」
コニー「おう。あ、服にアイス付いてるぞクリスタ。拭いてやるからちょっと待ってろ」
クリスタ「!!!!!」
コニー「よし取れた……って、どうしたんだよ」
クリスタ「///」
コニー「変な奴だな」
「よお、久しぶりだなクリスタ」
クリスタ「!!?」ビクッ
コニー「ん?誰だ?」
ケニー「デート中悪いな…ちょっとお前に用があるんだが」
クリスタ「!?!?あ、ウ…エット…違っ……アノ…エット………で、デート…」
ケニー「俺のこと覚えてるか?」
クリスタ「あ、ウ…アウウ…ソノ…」
ケニー「お前に新しい名前が付けられた時にいた…」
クリスタ「デートジャナイデス//」
ケニー「…人の話聞いてるかおい?」
コニー「それよりオッサン誰だよ」
クリスタ「…エッ」
ケニー「思い出したか?」
クリスタ「」ガクッ
コニー「クリスタ!?どうした!?」
ケニー「ふっ、俺はこいつの母親をバキュウウウンしてやった男だ。気づいて気絶しちまったようだな」
コニー「なんだと!?てめえ…」
ケニー「まあ、落ち着け坊主」
コニー「何が目的だ!!」
ケニー「クリスタを誘拐することだ。つまり俺は誘拐犯だな」
クリスタ「」
コニー「よくわからねえが怪しい奴なのはわかった!誘拐なんかさせるかよ!!」
ケニー「バキュウウウン!!!」ピシュッ!!
コニー「あいだぁっ!!」ドサッ
ケニー「見たか、俺の小石ガン!!説明しよう、デコピンで小石を飛ばす技なのだ!!」
コニー「いってええ…あんにゃろー!」
ケニー「さらばだ、少年よ!!」
クリスタ「」
コニー「待てえええ!!!」
ジャン「はあ…せっかくの休日だってのにミカサに会えないなんて…」
女「…動くな」ガチャン
ジャン「!?」ビクッ
女「エレン・イェーガーだな」
ジャン「………」
ジャン「は?」
女「お前がエレン・イェーガーだな!?」ガチャン!
ジャン「はああ!?」
女「しらばっくれても無駄だ。上から聞いたエレン・イェーガーの特徴とお前の特徴は一致している。悪人面とか」
ジャン「いや俺はジャン…」
女「ほざくな!!いつから座標を隠し持っていた!!?」ガチャン!グリグリ
ジャン「いてえよ、なに言ってんのか訳わかんねぇよ!!あと銃を顔にグリグリ押し付けんな!!」
ケニー「よう、エレンは見つかったか?」
女「はい。この男がエレン・イェーガーです、隊長」
ジャン「だから違うって言ってんだろが!!!」
ケニー「報告書通り威勢のいいガキだぜ」
ジャン「いやだから俺はジャン・キルシュタイン…」
女「キルシュタイン?いかにも中学生がかっこつけて考えたみたいな名前だな。貴様はやはり嘘をついている」
ジャン「ダメだこいつら」
ケニー「更に、ヒストリアはエレンと喋る事が上からもらった資料からわかっている。お前にヒストリアが乗るとよく喋るらしいからな」
ジャン「…それは否定しないが俺はエレンじゃないし」
女「エレンジャンない?」
ジャン「お前わざと言ってるだろ!!?」
ジャン「だいたいその資料ってなんだよ!?」
ケニー「進撃の巨人13巻だ」
ジャン「…もう疲れた」
―――中央憲兵アジト
ロッド「…ケニー、連れてきたか」
ケニー「ああ、エレンとクリスタだ」
クリスタ「」
ジャン「…」
ロッド「クリスタは気絶してるのか…前から臆病な子だったが」
ロッド「…そっちは?」
ケニー「え、だからエレンだよ」
ジャン「…」
ロッド「え?」
ケニー「え?」
ロッド「いや、エレンならそこにいるんだが…」
ケニー「え?」
エレン「ジャン!クリスタ!お前らも誘拐されたのか!?」
ジャン「!エレン!?」
クリスタ「」
ロッド「…」
ケニー「…」
ロッド「どっちが本物のエレンだ?」
ケニー「俺にもさっぱり」
エレン・ジャン「わかれよ!!?」
ケニー「もうこの際二人とも鎖に繋いどきましょうか」
ロッド「そうだな、めんどくさいし」
ジャン「…おい…なんなんだよこいつら」
エレン「俺にもわからん。俺も道を歩いてたら急に誘拐されたんだ」
クリスタ「…」パチッ
エレン「!目が覚めたかクリスタ?」
クリスタ「…エット…ココハ?」キョロキョロ
ケニー「よう、クリスタ」
クリスタ「」ビクッ!!ガクッ
ケニー「あーあ、また気絶しちゃった」
ロッド「もうお前ヒストリアに近づかないでくれ」
コナン「毛利蘭きも過ぎ」
コナン「毛利蘭要らねえ」
コナン「早く毛利蘭は消えろよ」
コナン「毛利蘭臭すぎだろ」
―――
ユミル「あー…めんどくさ。やっぱ兵士なんか興味ないからやめときゃ良かった…」
コニー「ユミル!!」ダダダッ
ユミル「!コニー…ってオイ、どうしたその傷!?」
コニー「クリスタが…クリスタが変なオッサンに誘拐されたんだ!!」
ユミル「!!」
ユミル(まさか…レイス家が動き出したか?)
コニー「はあ…はあ…ユミル…どうすりゃいいんだ?クリスタはどうなっちまうんだ?」
ユミル「安心しろ。私が助けに行く…ついてこい。それにクリスタを誘拐した奴の正体はだいたい目星がついている」
コニー「え?」
ユミル「レイス家…この壁の真の支配者であり」
ユミル「少し天然ボケが多い血族だ」
―調査兵団―
ミカサ「エレン…エレン…イェーガー…」ブツブツ
アルミン「ミカサ落ち着いて!!!」
ミカサ「イェーガー「「
リヴァイ「おい、友達が誘拐されて悲しいのは分かるがな…落ち込んだところで何も変わらねぇぞ」
ミカサ「エレン…よくもエレンを許さない…」ギリッ
ミカサ「エレンを誘拐した不届き者たちよ!!見つけたら削いでやる!!そして病院に送りつけて入院させてやる!!!」
アルミン「ミカサ…」
―――礼拝堂地下
エレン(…)
エレン(…!)パチッ
エレン(う…鎖で繋がれてる!?ここは?)チラッ
ジャン「」
エレン(ジャンも一緒に拘束されたのか…なんで俺達がこんな目に会ってるんだ!?クリスタは…)
クリスタ「~~~!」ピョンピョン
エレン「!」
クリスタ「エレン!オキタノ!?」
エレン(…)
クリスタ「モースコシシンボーシテネ!」
エレン(…)
クリスタ「ダイジョーブダカラ!」
エレン(声が小さくて何言ってるのか聞き取れんが…とりあえずクリスタも無事みたいだな)
クリスタ「エット……聞いて。ワタシタチが、ソノ…ココ、ここに連れてこられたノハ……エット、アレダヨ」
エレン(…)
ロッド「ヒストリア、私が説明しよう。そっちの方が早い」
クリスタ「あ、…ロッドサン」
ロッドサン「お父さんって呼んでいいんだぞ」
クリスタ「お、オッ…トーサン」
ロッド「…エレン、こんな18禁みたいな格好をさせて悪いね」
エレン(こいつ…いったい何者だ)
クリスタ「あ、アノ…その……ロットーサン」
ロットーサン「ん、なんだ?」
クリスタ「エット…アノ…アレダヨ…」
ロッド「どれだ?」
クリスタ「聞き忘れてタンダゲド…ソノ……オネエチャン…ドコカナー…ッテ」
ロッド「………お姉ちゃん?」
クリスタ「小さいころに……あしょ…ジャナクテ、遊んでもらッテタノ……ソレデ…ソノ…ヒサシブリニ……アイタイナー…ッテ…」
ロッド(……まさか…フリーダの事か?)
ロッド(あいつヒストリアの記憶消し忘れてたのかよ…)
ロッド「ヒストリア…落ち着いて聞くんだ。姉さんは…もうこの世にはいない」
クリスタ「………エッ?」
エレン(…?)
フリーダ(ここにいるよ!近くにいるよ!)
ロッド「詳しいことはエレンの記憶にあるはずだ」
クリスタ「エッ…エッ?」
エレン(ど、どういう事だ?)
ロッド「…が、どちらが本物のエレンかわからん」
クリスタ「ダカラ…ソノ…アノ…黒い髪のホウ……」
ロッド「まずはこの馬面くんの記憶から見てみよう」
ジャン(!?)
ロッド「ヒストリアも触れてみたまえ」
クリスタ「?」ピタッ
ゴオオオオオオッ!!!
―――
母ちゃん「ジャン!あんた!自分の部屋ちゃんと掃除したの!?」ガチャ
ジャン「ババア!!ノックしろよっ!!」
―――
ロッド「…」
クリスタ「アッ…エット…」
ジャン(…)
クリスタ「へ、ヘヤノ…ソウジハ…や、やらなキャダメダヨ?」オロオロ
ジャン(………)
ロッド「はい、次いこう次」
ロッド「さて…君が本物のエレンだったんだな。てっきり馬面くんの方かと思ってたが」
クリスタ「…」オロオロ
エレン(な、何をするんだ?)
ロッド「ヒストリアも触れてみるんだ。姉さんがどうなったのか…見てみるんだ。まあ私も詳しくは知らないんだが」
クリスタ「お…オジャマシマス」ピタッ
エレン(!!)
ビリビリビリビリ…
―――――
マリアが突破された日
フリーダ「離して!!離してったら!!」
ロッド「駄目だ駄目だ!」
フリーダ「マリアが突破されたのに黙って見てろって言うの!?」
ロッド「座標も巨人の力も上手く使いこなせていないお前が無数の巨人相手に勝てると思っているのか!?」
母「フリーダ…貴女を失えば人類は本当におしまいなの…」
フリーダ「…!!」
フリーダ「確かにそうだけど………でも……」
フリーダ「私は!黙って見てるなんて出来ない!!」
母「フリーダ!?」
フリーダ「…」グッ
ロッド「バカな真似はよせ!!」
フリーダ「!!」ガリッ
ドオオオオオッ
フリーダ巨人「…」ズウウウンッ
ロッド「ぐっ…あのバカ娘が!!」
―――シガンシナ区
巨人「…」ズシンッズシンッズシンッ
フリーダ「…」
フリーダ(確かに…これは凄い数…私じゃ勝てない…言われた通り下がってた方が…)
エレン「母さん!!」
カルラ「…あ…行かないで…」
バクッ
巨人「…」バキッ バキッ
フリーダ「!!!」
フリーダ(あ…)
エレン「母さあああん!!!」
ミカサ「…!!!」
フリーダ(人が食われた…そして残された子供たちが泣いている…)
フリーダ(私は…何をしていたの?無駄なこと考えずにもっと早く気づいていたら助けれたんじゃないの?私は……)
フリーダ(あの家族だけじゃない…他にもたくさんの家族が巨人によって引き裂かれていく……)
フリーダ(やっぱり私は…私は!!!)
フリーダ「うあああああああああ!!!!!」
フリーダ巨人「アアアアアアアアアッ!!!」
巨人「…」ズシンッズシンッ
┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ!!!
フリーダ巨人「アアアアアアアアアッ!!!」バキャアアアッ
巨人「!!」ズウウウンッ
フリーダ巨人「アアアアアアアアアッ!!!」バシュッ!ギュルンッ!
巨人「!」ズドオッ 巨人「!」ドオオンッ
フリーダ(巨人たち…あなたたちが好きで人間を食べてる訳じゃないことも、可哀想な存在であることも知っている。でも…)
フリーダ(だからと言って、人が食べられるのを黙って見ていられるか!!!)
巨人「…」ズシンッズシンッズシンッ
フリーダ巨人「…」パキッパキッ
フリーダ(バカ姉と言われてもいい…私はそれでも)
フリーダ(ただ…家族を……みんなを守りたいんだ!!!)
┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ……
―――――
―――
巨人「…」ズシンッズシンッズシンッ
フリーダ「…」ボロッ
フリーダ(結局…私一人じゃ勝てなかった…)
フリーダ「情けないなぁ……本当、私はバカだなぁ……」
フリーダ(再生能力が追い付かない……目がぼんやりしてきた…もう……ここまでかな……)
フリーダ(明日は弟の誕生日だったのになぁ…結局祝ってやれなかった…)
フリーダ(…ヒストリアも…一人にさせちゃうのかな…)
フリーダ「みんな…ごめんね……こんなお姉ちゃんで…」
ザッザッザッ
フリーダ「!」
グリシャ「フリーダ・レイス…見つけたぞ。座標の力を持っているのは君だな…」
フリーダ「………」
グリシャ「…抵抗する力も無いみたいだな」
フリーダ「いいよ、もう私は駄目だから…この力をあげても」
グリシャ「!!」
フリーダ「でも…さ…1つだけ約束して。この力は………」
フリーダ「みんなの……この美しい世界の為に………」
グリシャ「…わかった。約束しよう」
―――
とりあえず今はここまで。
もうすぐ終わると思います。
―――
エレン(…!!?なんだ…今の記憶は…つまり…俺は…)
クリスタ「…ウウウ…」グスッ
エレン(父さんやフリーダさんの分も…俺がやらなきゃいけないんだな!!)ドンッ
ロッド「………」
ロッド(あれ?)
ロッド(え?おかしいな…ヒストリアにエレンの記憶を見せたあとに『エレンの父親はお前の姉を食べた悪人だ』と刷り込ませ、エレンには絶望のドン底を味あわせてやろうと思ってたのに……なんかそんな風にできない流れだったじゃん)
ロッド(あらかじめ別冊マガジンで予習していたはずなんだが…なんか展開が違ったぞ…)
クリスタ「お姉チャンは…それで、ジンルイの為ニ……エレンニちからヲ託しタンダネ…」
エレン(…!!)
ロッド(くそ!クリスタにエレンを恨ませ、エレンを戦意喪失させ食べやすくさせるのが目的だったのに何かずれてきた!!どうする!!)
ロッド「………クリスタ、こっち向きなさい」
クリスタ「エ?」
ロッド「チクッとするだけだよ」注射器シャキーン
クリスタ「!?」ビクッ
エレン(あれは…俺が父さんに打たれた巨人化の注射!?)
ロッド「もうここまで予定とずれたら無理やりだあああ!!!」
クリスタ「ひっ!?わっ…ワアアアア!マッテヨー!」パタパタパタ
エレン(くそ!このままじゃクリスタが…!!)
ピシュンッ!!
ロッド「うお!?」ガスッ
クリスタ「!」
サシャ「クリスタをいじめるなんて許せません!」
クリスタ「サシャッ!」
コニー「助けに来たぜ!」
ユミル「やっぱりここにいたか…」
ロッド「何だあいつらは!?」
クリスタ「ミンナ!」
ユミル「クリスタ!そのオッサンに近づくな!そいつは父親面してお前を利用しようとしてるだけだ!!」
クリスタ「!?」
エレン(みんな…来てくれたのか)
ロッド「対人制圧部隊!奴等を潰せ!」
ケニー「了解だ、いくぜ野郎ども」
ユミル「…!!サシャ!コニー!お前らはクリスタとエレンとジャンを頼む!」
サシャ「え!?」
コニー「ユミル…まさか…」
ユミル「あの部隊は私に任せろ」
サシャ「無茶ですよユミル!」
ユミル「心配するな…あんな奴等に私は負けん」
クリスタ「ユミル!ダメッ!」
ユミル「はっ、相変わらず声が小さくてなに言ってんのかわかんねえよ」ザッ
ケニー「ガキが一匹で勝てると思ってんのか?くたばれ!!」
サシャ「クリスタ!エレン!ジャン!」ダダダッ
ロッド「邪魔はさせない!」ドーンッ
コニー「邪魔だ!」バキッ
ロッド「ぐへっ!」
コニー「エレン、ジャン、いま解放するぞ!」
サシャ「クリスタ、大丈夫ですか!?」
クリスタ「わ、ワタシは大丈夫ダケド……ユミル…ユミルが!」
ケニー「バキュウウウンッ」
ユミル「…!」
クリスタ「ユミル!ダメッ!カテナイヨッ!」
ユミル「…ふん…」
ユミル「もうこれしかねぇか…」
ケニー「!」
ユミル「…」ガリッ
ゴオオオオオッ!!
エレン「!!」
サシャ「え!?」
コニー「なんだ…あれ…」
クリスタ「アッ…アッ……ユミ…ル…」
ユミル巨人「ギイアアアアアアッ!!!」
ケニー「巨人だと!?だがそれがどうしたのバキュウウウンッだ!!」
ユミル巨人「…」シャッ!
ケニー「すばしっこい奴だ…」
キンッ!
コニー「!」
コニー「あぶねえクリスタ!」ガバッ
クリスタ「え!?」
ドサッ
キイイッン
クリスタ「…アッ…ジュウダン?」
ジャン「あいつの撃った弾が柱に当たって跳ね返ってきたんだ」
コニー「危ないとこだったな」
クリスタ「ウン…ありがトウ」
ユミル巨人「…!」
ケニー「一斉に撃つぜ野郎ども!」
部下「イエッサー!ジークケニー!」バキュウウウンッ
ユミル巨人「…!」ザッ
┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ!!!
ユミル巨人「アアアアアアッ!!」
クリスタ「エッ!?いま…」
コニー「ユミル、自分から弾に当たりに行った…」
ジャン「まさか…さっきの跳弾を気にしてるのか?」
クリスタ「…!」
ユミル(くそっ…なにしてんだ私は…いくら巨人体でも、こんな一斉に食らえばキツいってのに)
エレン「…たぶんそうだろう…それに、そもそも何でユミルまで巨人に…」
サシャ「…クリスタは知ってたんですか…?」
クリスタ「し、し……シラナカッタ……ずっと…一緒に…イタノニ………」
バキュウウウンッ!!
ユミル巨人「ギイアアアアアアッ」
コニー「おい、ユミルやばいんじゃねぇか!?」
ジャン「ああ、跳弾を気にしてるのか動きが鈍くなってる」
サシャ「ユミル!!」
クリスタ「…!」
クリスタ(お姉ちゃんは…命懸けで巨人と戦って…散っていった……)
クリスタ(このままじゃ…ユミルまで…ユミルまでが……」
ユミル(…)
クリスタ(いつも自分の好きに生きるとか…自分の為だけに生きるとか言ってたのに…こんなの…)
クリスタ(……なんでよ…ユミル!!)
ダンッ!!!
クリスタ「死ぬなユミル!!こんな所で死ぬな!!」
サシャ「!!」
コニー「!!」
ジャン「!!」
エレン「!!」
ユミル(…っ!!!)
クリスタ「何いい人ぶってんだよ!!そんなにかっこよくしにたいのかバカ!!」
コニー(ク…クリスタが…)
サシャ(大きな声で叫んでいる!!)
クリスタ「性根が腐りきってるのに今更天国に行けるとでも思ってるのか、このアホが!!」
ユミル(クリスタ!!)
クリスタ「自分のために生きろよ!!私達を守ってしぬくらいなら…もうこんなとこぶっ壊せ!!!」
ユミル(…!!)
カアッ!!!
ユミル巨人「ギイアアアアアアッ!!!」
エレン「な、なんだユミルの巨人が…」
ゴゴゴゴゴゴ…
ジャン「更に巨大化していく」
ユミル(私は…まだしぬわけにはいかない!!)
ゴゴゴゴゴゴ!!
ケニー「なんじゃありゃ、どんどんでかくなってやがる!!」
コニー「何が起こってんだ!!?」
ロッド「聞いたことがある…巨人は、なかにいる人間の思いの強さによって更に巨大化しパワーアップすると……旧人類はそれをハイパー化と呼んだ」
ロッド「あれは、ヒストリアとユミルの友情の力が生んだ奇跡の巨人…」
クリスタ(…奇跡の巨人…)
ロッド「ハイパーユミル巨人だ!!!」
ハイパーユミル巨人「オオオオオオ!!!」
サシャ「ハイパー…ユミル巨人!」
ハイパーユミル巨人「オオオオオオ!!!」バゴオオオッ!!!
ケニー「こいつ、柱を壊し出した!?」
対人制圧部隊「止めましょう!」
ケニー「ああ、ここを潰されたらえらいことだぜ!」
クリスタ「いいぞ、ユミル!!こんな場所なんかぶっ潰せ!!レイス家の思惑なんかぶっ壊せえええ!!!」
コニー「やれえええ!!」
サシャ「いけえええ!!」
ロッド「頑張れ、ユミル!!」
ハイパーユミル巨人「オオオオオオ!!!」
ガシャアアアアアアンッ
ガラガラ…
エレン「!崩れ始めた!!」
ケニー「くそっ!もうダメだ…脱出するぞ!」
ハイパーユミル巨人「…イキタカ…ツカアレ…」
クリスタ「ユミル!」
コニー「よし、ユミルに捕まって脱出するぞ!」
ロッド「ああ!」
サシャ「急ぎましょう!」
ゴゴゴゴゴゴ…
―――こうしてなんとか脱出に成功したクリスタたち
礼拝堂の地下は、ユミルによって跡形も無く潰された…
クリスタ「ユミル!」タタタッ
ユミル「…」
クリスタ「だ、大丈夫!?えっと、その……怪我とかは…」
ユミル「大丈夫だ、疲れただけだ…」
クリスタ「…良かった…」
ユミル「これで終わりだな、クリスタ」
クリスタ「…違うよ、ユミル…私は」
クリスタ「ヒストリアって言うの」
ユミル「…ああ、ヒストリア」
サシャ「みんな良かったですねぇ」
コニー「ああ、美しい友情だぜ」
ロッド「うむ、パパも感動した」
ジャン「…このオッサンなんなんだ?」
エレン「知らん。もう何がしたいのかわからん」
???「やるじゃない…地下を潰しちゃうなんて」
コニー「!」
サシャ「誰ですか!?」
フロリアン「私はフロリアン…レイス家の娘よ」
ヒストリア「…わ、ワタシと…同い年クライ?」
フロリアン「そうね、…あなたの名前は聞いたことあるわ。あなたがヒストリアね?」
ヒストリア「は、ハイ」
ロッド「フロリアン、聞いてくれ、さっきの感動した友情物語を…」
フロリアン「お父さん、よーく見て。礼拝堂潰されてんのよ」
ロッド「え?あ…ああああああ!!?」
ロッド「何てことを!!どうしてくれるんだ!!?」
エレン「おせぇよ」
フロリアン「ごめんなさいね、レイス家は少し変わり者が多くて」
ヒストリア「な…ナニしに…来たの?」
フロリアン「もちろんあなた達を捕らえるため。私達レイス家にとって厄介な存在だからね」
フロリアン「来なさい」パチンッ
┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ
ジャン「!なんだ、この足音…」
ユミル「あれは…」
巨人(複数)「…」┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ
コニー「巨人!?」
フロリアン「…私はフロリアン・レイス……レイス家の誇る最強の巨人使いよ…」
ヒストリア「つ、強ソウ」
コニー「やべえ、急いで逃げたから持って来てた装備礼拝堂の地下だぞ!!」
サシャ「私達丸腰じゃないですか!」
ジャン「俺はまだしにたくねぇぞ!!」
ユミル「ぐっ…」
ヒストリア「ゆ…ユミル!モウ無理しないで!」
フロリアン「さあ、おとなしく捕まりなさい」
ヒストリア「あ…フロリアンさん、もうヤメテ!」ガシッ
フロリアン「家族に、さん付けしないで」
ヒストリア「あ、うん…エット…フロリアン!」
フロリアン「うん、なに?」
ヒストリア「も、モウやめようよ…ソノ…こんなのはヤメテ…普通に家族で、暮らそ…」
フロリアン「誰が妾の娘なんかと仲良くするかい!」バシンッ
ヒストリア「アウッ」ベタンッ
コニー「おい、お前いい加減に…」
フロリアン「いけえ、巨人たち!!」
巨人「オオオオオオ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ
エレン「くそっ!一か八か…やるしかねえ!」ガリッ
ジャン「え?」
カアッ!!
エレン巨人「ガアアアアアアッ」ドウウウンッ
サシャ「え…エレンまで巨人に…」
エレン巨人「ガアアアアアアッ!!」バキイッ
巨人「グオオオッ」ドサアッ
フロリアン「ちい、こいつらの中にまだ巨人がいたの!?」
ヒストリア「フロリアン、ダカラ、アノ…やめようよ…」
フロリアン「ええい、うるさいわね!」バシンッ
ヒストリア「アウッ」ベタンッ
コニー「お前…家族に対しても手をあげるのは酷いだろ!大丈夫か、クリスタ」
ヒストリア「わ、ワタシは…ヒストリアだよ」
フロリアン「なにが家族よ!そんなやつ…」
フロリアン(フリーダ姉さんは…よくヒストリアの話をしてた。私達といる時より楽しそうに…何で妾の娘なんかに!!)
ヒストリア「…ウウ…」
エレン巨人「ガアアアアアアッ!!」
巨人「オオオオオオ!!」
ユミル「…あの数を相手にエレン一人じゃやっぱりキツいみたいだな…私も…」
サシャ「ユミル!そんな疲れた状態でまた…」
ドオオオオオッ!!
サシャ「!!」
エレン巨人「!!」
フロリアン「なっ!?」
鎧の巨人「…」ドオオオオオンッ
ライナー「助けに来たぜ、エレン!」
エレン(ライナー!)
ヒストリア「強ソウ」
超大型巨人「…」ドシイイイイインッ
巨人「ハギイイ」グシャアッ
女型の巨人「…」バシイイイイッ
巨人「イデッ」ギュオウンッ
エレン(ベルトルト…アニ!)
フロリアン「うそっ…」
コニー「すげえ…どんどん巨人が来るぜ」
ヒストリア「ウン…かっこいい…」
ミカサ「エレン!」パシュッ
エレン巨人「!」
アルミン「調査兵団が助けに来たぞ、もう大丈夫だ!」
エレン(みんな!)
フロリアン「なによ、せっかくいいところまで行ったのに!」
ヒストリア「…」オドオド
フロリアン「目の前でオドオドして何かよう!?」
ヒストリア「モウやめよう…」
フロリアン「しつこいわね、誰がやめるか…」
「フロリアン、もういいでしょう」
フロリアン「!」
レイス母「フロリアンも…あなたも…」
ロッド「お前!」
レイス母「これがいい機会です。隠すのはやめて、住民に私達の事を公表しましょう」
ロッド「な!?」
レイス母「あなたがヒストリアね…私はロッドの妻です」
ヒストリア「あ、ハイ…エット…はじめまして」ペコッ
ウルクリン「僕達はずっとどこかで悩んでいた…人類の為だとは思ってても、やっぱり真実を隠して都合のいいように裏から操るなんて」
レイス母「皆さんに全てを話し…これから人類全体でどうするべきなのかを話し合いましょう」
ロッド「む、むう…」
フロリアン「そ、そんなの認めないわよ!だいたい、フリーダ姉さんがしんだのだって…この壁の人類が無力なせいで…」
ヒストリア「…そんな事言っちゃダメダヨ!」パチンッ
フロリアン「うっ!?」
ヒストリア「みんな…好きでしんだんじゃ…無いんダカラ…」
フロリアン「えらそうに…」
エレン(!!)
フリーダ(姉妹喧嘩を止めなきゃいけないから、少し体借りるね)
エレン(…)
ザッ
エレン「…」ザッザッ
ヒストリア「!エレン…」
フリーダ「…今はフリーダだよ、ヒストリア。ちょっと体を借りてるの」
ヒストリア「!」
フロリアン「姉さん!?」
フリーダ「二人とも…姉妹なんだから、仲良くして」
フロリアン「嫌よ、妾の娘なんか…」
フリーダ「フロリアン…あなたは昔はそんなこと言わなかったのに…どうして…」
フロリアン「…!だって、だって…」
フロリアン「姉さんいつもヒストリアの話して…私達といる時より楽しそうで…わたし……ううっ…」
フリーダ「…ごめんね。いつかみんなで暮らせるときが来ればと思って、そのとき皆がヒストリアと仲良くしてくれるようにいっぱい話してたんだけど…勘違いさせちゃったみたいだね」
フリーダ「私はフロリアンのことも…みんなも、同じように愛してるから」ギュッ
フロリアン「お、お姉ちゃああぁん…」グスッ
フリーダ「家族なんだから…仲良くするんだよ」
ヒストリア「…」ゴシゴシ
こうして、レイス家との戦いは終わりを迎えた。
しかし、全てが終わった訳では無い。人類にはまだまだ問題が山積みなのだ。
しかし、彼等は進む…
それぞれの未来の為に
―――――2ヶ月後
―ユミルへ。駐屯兵団はどうですか?私たちは憲兵団で頑張ってます。まだ上手く話せなかったり迷子になったりするけど、皆いい人ばかりなので…なんとか上手くやっていけそうです。
あと、最近フロリアンも私と少しずつ仲良くしてくれるようになりました。今度一緒に遊びに行きたいです。風邪に気をつけてね
ヒストリア
ユミル「…よく手紙よこすなぁ、あいつ。まあ元気そうで何よりだ」
ハンネス「ユミル、ちょっと手伝ってくれ!」
ユミル「はいよ」
ハンネス「今日もエレン達の訓練生の時の話聞かせてくれよ?」
ユミル「へいへい」
―――――
ダダダダッ
サシャ「捕まえましたよ、強盗!」ガシッ
強盗「あうっ!」ベタンッ
コニー「ナイスだ、サシャ!」ザッ
ヒストリア「これで一件ラクチャクだね!」
強盗2「動くな!」ガチッ
ヒストリア「あひゅっ!?」ビクッ
コニー「あああ、ヒストリア!?」
サシャ「また人質に!」
ヒストリア「ウウウ…エイッ」グシッ
強盗2「いって、足踏まれた!?」
ヒストリア「ヤーッ」パコンッ
強盗2「くそっ!この美少女め…」
ジャン「隙ありだ、捕まえたぜ!」
強盗2「ああ、捕まった!!」
コニー「ナイスキルシュタイン!」
サシャ「やりましたね、ヒストリア!」
ヒストリア「ウン…何回も人質に取られたから…脱出の仕方がミニツイタ」エヘヘ
ジャン「それは自慢していいことなのか?」
―――調査兵団
巨人「…」ズシンズシンズシン
アルミン「巨人が来た!」
ミカサ「エレンは私が守っ」
エレン「二人とも無茶すんなよ、俺が皆を守る!」
ミカサ「うん、守って//」
ライナー「行くぞ、お前ら!」
ベルトルト「世界と皆とクリスタの為に!」
アニ「ああ!そして妹と暮らすんだ!」
ライナー「結婚しよっ!!!」
ドオオオオオッ…
―――
コニー「今日は俺達が就寝前の見回り当番か」
ヒストリア「ウン」
ヒストリア(コニーと二人…)
コニー「なんかいつもより声小さくないか?何に緊張してるんだ?」
ヒストリア「な、ウン…何でもナイヨ…エヘヘ」
コニー「お、見ろよあれ」
ヒストリア「!」
コニー「今日は綺麗な満月だな」
ヒストリア「ホントだ…綺麗…」
コニー「また皆で集まりたいな。そんでまた昔みたいに騒いだり…」
ヒストリア「うん」
ヒストリア「…ミンナ…また、会えるヨネ」
コニー「ああ、絶対会えるさ。それまで何があっても生きようぜ」
ヒストリア「うん!」
お姉ちゃん…私は元気にやっています。
これからも私は真っ直ぐに、仲間や家族と仲良くやっていこうと思っています。
でも、まだ私は弱いので…見守ってくれていたら嬉しいです。
おしまい
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