【進撃SS】クール眼鏡少女ヒストリアさん (24)




フリーダ「すごいね、ヒストリア。もうこんな読めるようになるなんて」

ヒストリア(8歳)「はい…姉上が丁寧に教えてくれましたから」スチャッ

フリーダ「その眼鏡チョー似合ってるよヒストリアアアン!」ギュウッ

ヒストリア(8歳)「会話が支離滅裂です」

フリーダ「いいのいいの」ポンポン

ヒストリア「ところで姉上…非常に申し上げにくいのですが」

フリーダ「ん?どうしたの?」

ヒストリア「姉上の鼻から鼻水が出ています」

フリーダ「あら!気が付かなかった!」タラー

ヒストリア「私のハンカチでどうぞ」スッ

フリーダ「ふんんんんん!!」ズビビビビビ

ヒストリア「姉上は綺麗な方なのですからもう少し女性らしさを身に付けるべきかと」

フリーダ「ヒストリアはしっかり者だねぇ」



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ヒストリア「いえ、そんなことは…私(わたくし)などは牧場の隅で奴隷のように扱われている…」

フリーダ「自分でそういうこと言わないの!お姉ちゃん怒るよ!」

ヒストリア「…はい。そうですね、ネガティブ思考は精神衛生上にもよくありません。ありがとうございます姉上」

フリーダ「てかね、ヒストリア。姉上じゃなくてお姉ちゃんって呼べばいいよ?」

ヒストリア「え…しかし…」

フリーダ「しかしじゃないの。ほら、お姉ちゃんって」

ヒストリア「お、お姉…ちゃん……」

フリーダ「きゃー!ありがとー!♪」ギュウッ


ヒストリア「や、やっぱり恥ずかしいので……姉上でいいですか」

フリーダ「あ、そろそろ時間だ…」

ヒストリア「出勤ですか?」

フリーダ「まあ、そんなところだねぇ~」

ヒストリア「では、頑張って下さい姉上」

フリーダ「お姉ちゃん!」

ヒストリア「…お姉ちゃん…」カァァ

フリーダ「ふふふ♪ありがとうね、ヒストリア」

フリーダ「じゃあ、今日も私の事は忘れてね。また会う日まで」コツン

ヒストリア「は?」

ピリッ



フリーダ「…」ザッザッザッ


ヒストリア「…あれ…」

ヒストリア「あの方は…誰だ?」

ヒストリア「…」

ヒストリア「何だろう、このモヤモヤ感…前にも同じような事があったような…これはいずれ真相を追究しなければなりませんね」


ヒストリア「一応、あの女性の姿をスケッチしておきましょう。今後、何かの役に立つかもしれません」カリカリ

×追究

○解明

…そして、時は流れ…ウォール・マリアが突破された日


アルマ「…」

ヒストリア(母上…何かに怯えている?)

ロッド「はじめまして、ヒストリア。私が君の父親だ」

ヒストリア(10歳)「は?」

ロッド「はい?」

ヒストリア「あ、申し訳ありません…あまりに突然なもので…」

ロッド「ああ、そうだな、すまない。私が君の父親だ…今まで会えなくてすまなかった」

ヒストリア「いえ、きっと何かしら仕方のない事情があったのでしょう」

ヒストリア(と、口では言っておきましょう)

ロッド「そうだ。今日から私と暮らすぞ」

ヒストリア「そうですね…父上がいた方が母上も楽でしょうし生活も豊かになるでしょう。経済的な視点で見るならば問題ありません父上」

ロッド「…君、本当に10歳か?」

ヒストリア(10歳)「…しかし、私個人の視点で言わせてもらえば、感情論になりますが…やはり、『父親』と名乗り突然目の前に現れた男性と一緒に暮らすというのは多少の不信感を拭いきれない…」

ロッド「そうだな、わかったから一緒に暮らすぞ」グイッ

ヒストリア「まだ話途中ですのに…」

ロッド「行くぞ、アルマ」

アルマ「…はい」


ヒストリア「…!」ピクッ

ゾロゾロ…

ヒストリア(なんでしょう?通行人が何だか突然増えたような……いや…)



ヒストリア(彼等は本当に通行人なのか?)



ピキイイィィィンッ



ヒストリア(まさか!!)

バッ

ロッド「わ!?」

ヒストリア「手を離して貰えませんか!?」

ロッド「な…!?」

ヒストリア「母上!逃げてください!!」バッ

アルマ「え、ええ!?私に話し掛けんじゃないよ!!」

ヒストリア「文句は後で聞きますから今は逃げてください!!」

ロッド「…!」

アルマ「!!」

サネス「勘づかれたか……勘のいい子供だな」

ゾロゾロ…

ヒストリア「くっ…」眼鏡クイッ

アルマ「キャアアア!?」

ロッド「中央憲兵か…」


ケニー「勝手な真似はやめてもらいたいですな、レイス卿…」


ヒストリア「奴等が会話してる今なら隙があります!この馬車の馬は貰いました、母上乗ってください!!」

ケニー「おいおい、コラ!喋ってる途中に勝手に動くのは漫画アニメじゃやっちゃいけねぇことだろうが!」

ヒストリア「そんなの知りません!母上、早く!」

アルマ「うう…」バッ


ロッド「待て!アルマ!ヒストリア!」

サネス「ちっ!逃がすな、追え!」


ヒストリア「母上、しっかり捕まっていてください」グッ

アルマ「ふん…」


ヒストリア「いきますよ、走ってくださいお馬さん…!」眼鏡スチャッ

馬「ヒヒイイインッ」



ケニー「…ほう…」


パカラッパカラッパカラッ…


―――――――



ヒストリア「…この森の中まで来ればしばらくは大丈夫でしょう……」

アルマ「…」

ヒストリア「…母上…」

アルマ「うっさい!話し掛けんな!!」ブンッ


ヒストリア「いたっ!!」


アルマ「お前さえ!お前さえ産まなければ…こんなことには!!」ビシッ ビシッ

ヒストリア「うっ!く…っ」


アルマ「はあ…はあ…」フラッ

ヒストリア「…」

ヒストリア「母上…申し訳ありませんが、私にはどうすればいいのかわかりません。謝罪するのは違うと思いますし、私にはどうも出来ません…」

アルマ「ふん、この世から消えてくれりゃいいのよ。簡単でしょ?」

ヒストリア「…」



「オイオイオイオイオイオイ。母親が自分の子供に言う台詞か?」

ザッザッザッ

ヒストリア「!」

アルマ「ひっ!?」ビクッ


ケニー「ったく、噂には聞いてたが…本当にどうしようもねぇクソババアだな、お前は」

ヒストリア「あなたは…さっきの」クイッ

アルマ「ご、ごめんなさい!命だけはあああ!!」バッ

ケニー「ふざけんじゃねぇ、謝罪するなら俺じゃなくてヒストリアにだろうが」

アルマ「ひいいい…」ブルブル

ケニー「ちっ…たく…」

ヒストリア「…」

ケニー「まあまあ、落ち着いてリラックスしろやお前ら。俺は殺しに来たんじゃねぇ」

ヒストリア「?」

ケニー「お前を逃がしてやるよ、ヒストリア」

ヒストリア「じゃあ、母上も逃がしてください」

ケニー「いや、お前ちったぁ驚いた反応しろよ」

ヒストリア「いえ、驚きましたよ」

ケニー「そうかい…」

ヒストリア(10歳)「…それで…逃がすとは?」クイッ


ケニー「そのまんまの意味だ。中央憲兵から逃がしてやる…お前が面白そうだからな、ヒストリア」

ヒストリア「は?」

ケニー「お前は死なせちまうには惜しい奴だ。将来が楽しみだからよ…」

ヒストリア「それは…どういう意味でしょうか。5通り程の意味が想像できますが」

ケニー「強くなるのが楽しみって事だ」

ヒストリア「よくわかりませんが…わかりました」

ケニー「中央憲兵には、俺が二人を殺して捨てたって事にしておいてやる。勝手な判断をしたって事で軽い罰は受けるだろうが、辞めさせられたり殺されたりはしねぇだろう。俺は中央憲兵にとっちゃ貴重な戦力だからな」

ヒストリア「…そうですか」

ケニー「嘘ついてまで逃がしてやる事に感謝しろよ?」

ヒストリア「はい、感謝します…よろしければ御名前を伺いたいのですが」

ケニー「ケニー…ケニー・アッカーマンだ」

ヒストリア「覚えておきましょう」クイッ

―――――


クリスタ(…あれから数年経ちました…今は偽名を使い生きています)

クリスタ(さて、私はこれから訓練兵団の入団式に行かなければなりません。何故、訓練兵団に入るのか…それは去年ケニーと、ある約束をしたからです…)


キース「お前たち、入団式が始まるぞ!集まれ!」



クリスタ(…さて…行きますか)スチャッ



ユミル(…あの眼鏡かけてんのがレイス家の妾の娘か)



クリスタ「…」ブツブツ


ユミル(何かメモ帳みたいなの見てブツブツつぶやいてる…)

クリスタ「よし」ザッ

キース「貴様は何者だぁ!!!」

クリスタ「はい。人類ヒト科…ウォール・シーナから来ました、クリスタ・レンズと申します。今後ともよろしくお願いいたします」

キース「ん…うむ。よろしく。何しにここへ来た!!」

クリスタ「兵士となり憲兵団へ入り…この壁に閉鎖された世界を変え、人類を解放することであります」

キース「ふむ、立派な思想だな」

クリスタ「ありがとうございます」クイッ

キース「ふん!」ゴチンッ

クリスタ「あいたっ!!」ガクッ

キース「この程度で倒れ込むようではまだまだだ!はい次!!」

クリスタ「ううう…痛い…」ズキズキ


ライナー(うほお!クールな雰囲気の時と頭突きされた後の普通の女の子の雰囲気のギャップが可愛いいいい!!」

ベルトルト「ライナー…戦士を保ってくれ…」

―――――

サシャ「はぁ…はぁ…」ザッザッザッ



コニー「あいつまだ走らされてるぜ」

マルコ「しかし、入団式で芋を食うとはな…」


クリスタ「それは彼女の出身地と関係があるでしょう…」クイッ

マルコ「わ、びっくりした!?」

クリスタ「彼女の出身地は狩猟民族の暮らす村みたいですね……狩猟で暮らすというのはやはり普通の村や街で暮らす人々と違い安定した食糧を得られません。つまり、彼女と我々の食糧に対する価値観は根本から違うのでしょう」

クリスタ「民族による文化の違いですね…仕方のない部分もあるでしょう」

コニー「難しくてよくわかんねぇけど、つまり腹減ったから食ったんだな」

クリスタ「極論で言えばそうなりますね、コニーさん」

マルコ「まあ、確かに価値観は違うだろうね…」

アルミン「でもさ…民族による違いはある程度は仕方ないだろうけど、違う生活圏に来るならそっちの価値観の事も少しは調べるべきだとも思うんだ」

クリスタ「それもそうですね、知らない事は調べる…生きていく上で重要な事です」

マルコ「でも、サシャもまだ10代前半の子供だしさ……そんなしっかりしてないのも普通だと思うよ。子供のうちはある程度なら自由でもいいと思う」

アルミン「そうだね、僕達の考え方も極端だったかも知れない」

クリスタ「アルミンさん、マルコさん、貴方たちとは面白い話が出来そうです…座学の時間で是非ともお二人と議論をしてみたいものです…」

アルミン「あはは…」

コニー「???」



エレン「あいつら何を話してんだ…?」

ミカサ「アルミンにお友達が出来そうだから良しとしよう」

―――

「じゃあ、見たのか!?超大型巨人!」

エレン「だから…見たって」


コニー「壁を跨ぐくらいにデカイって聞いたぞ!!」

エレン「いや、そこまでデカくねぇ…」

コニー「じゃあ、鎧の巨人は!?」

エレン「それも見た」


ベルトルト「…」

ライナー「…」



「じゃあ……」

クリスタ「ちょっと待ってください、皆さん」バアアンッ

コニー「お、どうしたクリスタ」

クリスタ「あまり根掘り葉掘り聞くのはよろしくないでしょう…彼もまた巨人による被害者なのです」

コニー「ん、そうだな…言われてみりゃそうだ…すまん」

エレン「いや、別に気にするこたねぇよ。聞きたいことがありゃ聞けばいい。そういう話はやっぱり実際に目の前で見た人間から聞いてこそ意味があるだろう?」

クリスタ「む、それもそうですね、エレンさん。体験した人が語るからこそ後世まで話を受け継ぐ事が出来るのですよね」

アルミン「何か例えが大袈裟な気もするけど」

マルコ「そういえば、前から気になってたんだけど…そんな大きな巨人が来るなら扉が壊される前に足音でも聞こえそうなもんだよね」

エレン「ああ…あいつ、突然消えたんだ」

コニー「消えた??」

アルミン「僕達にもよくわからないんだけど、超大型巨人は突然現れて突然消えた…僕もそれは前から気になっていたんだ」

クリスタ「…なかなか興味深い話ですね…」

コニー「えーと、なんだ?消えたって…帰ったとかじゃなくて突然いなくなったのか?」

アルミン「うん」

ミカサ「あれは何だったのだろうか…謎だらけだ」

ベルトルト「…」


クリスタ「よし、それじゃあ…」


クリスタ「皆で推理してみましょう」

ベルトルト「!?」

アルミン「推理とは言っても、巨人に関してはわからない事だらけだしね…」

マルコ「うん…」

コニー「んー…あのさぁ…もしかしてさぁ…」

クリスタ「はい」

コニー「そいつ、消えたんじゃなくて縮んだんじゃね?」

エレン「縮んだぁ?」

ジャン「何言ってやがんだ、巨人が縮むなんざ聞いた事ねぇぞ」

コニー「やっぱり違うかなぁ…」

マルコ「あはは、いくらなんでもそれは…」

アルミン「…いや、あながち違うとも言い切れないかも…」

マルコ「え?」

クリスタ「そうですね…なかなかいい視点かも知れません。私達は難しく考え過ぎているのかも知れません…もっと単純に考えれば……」

エレン「まあ、でも確かに…冷静に考えりゃ、突然消えたり現れたり出来るならいつでもバレずに襲って来れるし…」

アルミン「うん、そこなんだよ…」

クリスタ「…人類への攻撃は、目的ではなく何かの手段…?」



ライナー「…」ドキドキ

ベルトルト「…」ダラダラダラ

クリスタ「サシャさんも呼んで来ます。彼女やコニーさんのような方の視点こそ頼りになるかもしれません」ガタッ

ミカサ「サシャはまだ罰で走らされているところだけど…」

クリスタ「大丈夫です、教官殿には『人類の未来の為の行動』と伝えておきますから」

ミカサ「そう…なら安心」

エレン「いや、それでいいのかよ」

クリスタ「それではサシャさんをつれて参ります!」タッ

ユミル「…」




サシャ「はぁ…はぁ…」フラッ


クリスタ「サシャさん、ちょっと来てください」

サシャ「く…クリスタ…?私まだ走るの終わってない…」ザッザッ

クリスタ「大丈夫です、私が上手く言っておきますから。さぁ、パンを持って来たのでお食べください」スッ

サシャ「」ピクッ


サシャ「パアアアンッ!!」ガブリッ

クリスタ「おっと、いい勢いでかぶりつきましたね。ただ、その前にお水を飲んだ方がよろしいかと…」


ユミル「おい」ザッ

クリスタ「はい、なんでしょう」クルッ



ユミル「…突然声かけたんだからちょっとは驚け」

ユミル「お前…初めからこいつにパンやるつもりだったろ?食事中にこっそり1つ隠してるの見えてたぞ」

クリスタ「いい観察力ですね。その通りです」

ユミル「………」

ユミル「お前、いいことしようとしてるだろ?」

クリスタ「はい、そうですが」



ユミル「………」

クリスタ「………」

サシャ「ふがふが」ガツガツ


ユミル「それは本当に芋女のためにやったのか?」

クリスタ「…なるほど…人間の善意の奥底にある本心、善意による良い面と悪い面の二面性について議論をしたいのですね?」

ユミル「はい?」

クリスタ「私の持論ならば、善意にも1つでなく様々なものがあり…更にそこにはまるで巨木の木の枝のように複雑な…」

ユミル「いや、うん、わかった、もういいよ。うん」

クリスタ「まだ持論の1割も話してないですのに…」

ユミル「わかった、また後で聞いてやるから」

クリスタ「本当ですか!」パアア

ユミル(なんだこいつ)

クリスタ「では私はサシャさんを交えて議論がありますので…また後で話しましょう」

ユミル「へいへい」


ユミル(ちょっとからかってやろうとしただけなのに…)



クリスタ「…という訳でサシャさんを連れて参りました」

サシャ「私の力が必要らしいですね、何でも任せてください!」バアアンッ

アルミン「まあ、そんな大袈裟な事じゃないけどね」

マルコ「サシャ…超大型巨人は知ってるよね?」

サシャ「当たり前ですよ、馬鹿にしないでください」

アルミン「超大型巨人はあの日…突然現れて突然消えた…」

エレン「そんで、一枚目の壁で攻撃を止めたんだ。本当に好きに現れたり消えたり出来るならいつでもバレずに攻撃出来るはずなんだ」

サシャ「ちょっと待ってください、一度に色々言われると困ります」

クリスタ「簡単にまとめた紙も書いてあります。これも参考にすると良いです」

コニー「俺は縮んだと思うんだがなぁ…」

サシャ「…縮んだ…」

サシャ「あー…一枚目の壁で攻撃を止めたんですよね?」

エレン「ああ、そうだ」

サシャ「なるほど、縮んで、攻撃を止めた…」


サシャ「壁内で観光旅行でもしているんじゃないですかねぇ?」

ジャン「んな訳ねぇだろ!」ビシッ

アルミン「!!」

クリスタ「!!待ってください、ジャンさん!!」

ジャン「あ?」

クリスタ「サシャさん…なんと言いました?」

サシャ「えーと、ですから…縮んで、観光旅行と…」

クリスタ「…!!!」


クリスタ「あなたのお陰で多くの謎が解けそうだ!!ありがとうございます、サシャさん!!いえ、サシャ師!!」ガシッ

サシャ「はい!?」

コニー「え?つまり巨人は旅行にしに来たのか?」

アルミン「いや、そういう事じゃなくてね」

エレン「クリスタもアルミンも何を閃いたんだよ?」

クリスタ「…まず、そこの話に入る前に巨人の生態について復習しましょう」

エレン「おう」

アルミン「まず、巨人は人間しか食べない、生殖器が無いから繁殖しない、そもそも100年以上人間を食べていなくても普通に生きていられると言うことは巨人にはそもそも食事自体が必要ない」

エレン「ああ、そうだ」

アルミン「何かおかしいと思わないかい?」

コニー「んー…何も食わなくていいなんて腹減らねぇのかな?」

クリスタ「なかなかにユニークな疑問ですが、まあ視点はいいところをついていると思います」

エレン「………何から栄養を取ってるんだ?いや、栄養自体必要ないのか?」

アルミン「…つまり、巨人は生き物ではない可能性が非常に高いと言うことだ」

クリスタ「その通りです」クイッ

コニー「???」

エレン「なるほどな…しかし、さっきまでの話とそれにどういう関係があるんだ?」

アルミン「もう少し待ってくれ。つまり巨人の存在は人為的な可能性が高いんだ」

クリスタ「では更に深く考察してみましょう」クイッ


アニ「………」ダラダラダラ

クリスタ「ではここで超大型巨人についてです」

エレン「おう」

クリスタ「聞いた話から推測するに…超大型巨人と鎧の巨人は知性を有している可能性が高いと思われます」

アルミン「ああ、明らかに狙って扉部分を破壊した。あれは知性を持っている証拠だ」

クリスタ「…先ほどの話で巨人は人為的に生まれた可能性が高いと結論を出しましたね?」

コニー「そうだぜ」

クリスタ「人為的に作られた巨人の中に知性のある巨人がいる…これはどういう事なのかを考えてみましょう」


クリスタ「巨人が人為的に作られたものだと仮定するならば………進化して知性がついたというのは非常に考えにくい事です。彼等巨人は純粋な生物では無いのですから」

エレン「…つまり、どういう事だ?」

クリスタ「つまり知性を持った巨人というものの正体は………人間が操っている、もっと言えば人間が巨人の中で操作している可能性が高いのです。まあ、全て巨人が人為的に作られたものだと仮定した場合の話ですが」

アルミン「でも、それだと色々と辻褄が合いそうなんだ」

クリスタ「そしてここから、少しまえに出た答えに繋がります…つまり」


クリスタ「人間により操作されている超大型巨人及び鎧の巨人は何らかの理由で壁を破壊、そこに無知性巨人の習性を利用し壁の中に入れ人類を攻撃。その後、巨人を操作していた人間は何らかの理由で壁内でスパイ活動をしていると思われる。これで、一枚目の壁からはまだ襲撃を受けてない理由も説明がつきます」

エレン「すげーな、お前ら。さすがアルミンだ」

アルミン「えへへ…」

ミカサ「とても感心した」パチパチパチ


ライナー(やべぇよ…やべぇよ…)ガクガク

ベルトルト(何なのあの人達…)ダラダラダラ

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