ちひろ「ええ、そうなんですよ。寮にも帰ってないみたいで……」
モバP「どこか寄り道でもしてるんじゃないんですか? 行方不明だなんて大げさな」
ちひろ「それが……今度のライブの衣装が今日届いたんですよね」
モバP「あー……気づいちゃいましたか」
ちひろ「はい、ソロライブって知った途端にもう顔色真っ青って感じで」
モバP「機を見て話そうと思っていたんですが……とにかく心当たりのあるところ探してみます」
ちひろ「お願いします、事務所に戻ってくるかもしれないので私はここで待機していますね」
モバP「こんな時間まですいません、乃々のことで迷惑かけてしまって……それではお願いします」ピッ
モバP(もう20時も過ぎてるし、中学生の乃々に行ける範囲は限られてるはず……)
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——2時間後、事務所
ガチャッ
モバP「戻りました、乃々は見つかりました? こっちはダメでした」
ちひろ「それが、色々と電話かけたんですけど誰に聞いても分からなくて……実家にも聞いてみたんですけど戻ってないとのことで」
モバP「参りましたね……僕はもう少しここで待ってみることにします、もう遅いですしちひろさんは先に上がってください」
ちひろ「そう……ですね。後のことはお任せします。出張明けの上この騒ぎでお疲れの様ですし、このスタドリはツケでいいですよ」
モバP「いや、遠慮しておきます」
ちひろ「ふふ、冗談です。タダでいいので貰ってくださいな」
モバP「それは……お気遣い感謝します」
ちひろ「それでは失礼しますね」 ガチャッ
モバP「ゴクゴク……ふぅ……疲れた体にスタドリが染み渡るわ」
乃々(早く帰ってくれていいんですけど……)
モバP(乃々の奴、どこに行ったんだ……もしや事件や事故に巻き込まれたのか?)
乃々(ソロライブなんてむーりぃ……ライブの予定なくなるまでここに隠れてよう……)
モバP(だとしたら今すぐにでも警察に……いやでもただの早とちりかもしれないし)
乃々(気づかないでいいですけど……外出て直帰でいいですけど……)
モバP「ええい!とにかく電話だ!」乃々(!!)ガタッ
モバP「ん……?」
乃々(急に大声出すからびっくりして心臓が止まるかと思ったんですけど……)
モバP「もしかして乃々……いるのか?」
乃々(こっち来ないでいいですけど……お願い……来ないで……)
モバP「お前……こんな所に」
乃々「あ、あう……」
モバP「ライブの件はすまなかった、このままじゃ話もできないし出てきてくれよ」
乃々「な、なんで……」
モバP「?」
乃々「なんで見つけるんですか、このままライブなくなるまで隠れてる気だったのに……」
モバP「こんなとこで隠れきれるわけ無いだろ……」
乃々「いつもいつも……逃げようとするとタイミングよく……いて欲しい時はいないくせに……」
モバP「……」
乃々「……プロデューサーさん?」
ガシッ……グイッ
乃々「あっ、痛っ」
ギュウウウウウ
乃々「えっと……あの……ち、近いですけど……」
モバP「そりゃ抱きしめてるからな」
乃々「やめて欲しいですけど……」
モバP「でもこうでもしないと逃げてしまうからな……乃々のこと手放したくないんだ」
乃々「あうぅ〜」
モバP「乃々、お前はすごいいい子だ。自分の気持よりも他人のことを考えれるいい子なんだ」
乃々「仕事から逃げようとしてますけど……」
モバP「実際に逃げた事なんてありもしないじゃないか、小さいものではあったが一つ一つの仕事を疎かにせずやりきってきた」
乃々「それはいつもプロデューサーさんが見つけるからですけど……」
モバP「本当は、俺に見つけて欲しかったんだろ? 心細かったんだろ?」
乃々「……」
モバP「やりたくなければ事務所に来なければいいもんな、今日だって実家に帰ることもできただろうに、でもここにいた」
乃々「ウッ……ヒグッ……プロデューサー……グスッ……」
モバP「本当にごめんな……乃々」
————
モバP「落ち着いたか?」
乃々「離してくれればもっと落ち着くんですけど……」
モバP「逃げない?」
乃々「今は逃げませんけど……とりあえずは」
モバP「そうか」パッ
乃々「あ……」
モバP「それでな、乃々。ソロライブの件なんだが……」
乃々「一人でなんてむーりぃー」
モバP「今までだって一人で小さなことならやってたじゃないか、それの延長線じゃないか」
乃々「一人きりで歌って踊ってなんて絶対むーりぃー」
モバP「一人一人ってもう一人前になった気か」デコピンッ
乃々「あうっ」
モバP「たしかにステージに立つのは乃々、お前一人だ。けどこのステージは俺が用意した。俺とお前、二人でやるステージなんだ」
乃々「プロデューサーさんと二人?」
モバP「ああそうだ……いや、手伝ってくれるスタッフさん達も入れればもっと多くか……?」
乃々「プロデューサーさんがいるなら……頑張りますけど……」ボソッ
モバP「そうなるとレッスンしてくれるトレーナーさん達もか……あれ、今頑張るって?」
乃々「プロデューサーさんが側にいてくれるなら頑張る……」
モバP「そうか!やってくれるか!!」
乃々「その代わりと言ってはなんですけど……」
モバP「なんだ? お願いならできる限りのことはやるぞ」
乃々「もう一回……ギュッとして欲しいですけど……」
モバP「…………」
乃々「プロデューサーさん……?」
モバP「愛媛でスカウトした子に言われたけどやっぱ俺ってロリコンかもしれない……あー!乃々!かわいい!かわいい!!好きだ!!」ギュウウウウウウウウウウウウ!!
終われ
SR乃々ちゃん見てたら高まってきたから勢いだけで書いた
乃々ちゃん可愛い抱きしめたい
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