魔法少女まどか✩マギカ×仮面ライダー鎧武のクロスssです。
スレタイの通り魔法少女とライダーたちがサッカーするだけのssです。
なのでそれでも良いという方はあまり深く考え込まないで読んでください。
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さやか「…だとしてもこれだけは忘れない!あんたが悪魔だって事は!!」
ほむら「…せめて普段は仲良くしましょうね。
あまり喧嘩腰でいるとあの子にまで嫌われるわよ…」
――――
――
―
さやか「あの悪魔が女神としてのまどかを裂いてから数ヶ月が経った。
結局私は暁美ほむらとは今も仲良く出来ずにいる。それはあの悪魔も同じだ…
私は美樹さやか。かつて円環の理に導かれ、女神まどかのカバン持ちだった。
そんな私が…円環の一部をもぎ取った暁美ほむらと仲良くなんて出来るはずもない。
これはそんな日々を過ごしている私たちの身に起きた不思議な出来事のお話…」
~???~
さやか「ここは…どこだろ?気づいたらこんなとこに立ってたんだけど?」
ほむら「美樹さやか、まさかあなたもこの場所に迷い込んできたとはね…」
さやか「暁美ほむら!まさかこれもあんたの仕業か!?
まどかを裂いて今度は何を企んでいるの!この悪魔め!!」
ほむら「相手をしてあげてもいいけど、剣を納めなさい。
今の私の話を聞かなかったの?私は『あなたも』と言ったのよ。
つまり私もこの場所に迷い込んだのよ。」
さやか「そんな事信じられるか!
大体それが本当ならあんたの悪魔の力ですぐに抜け出せるはずでしょ!?」
ほむら「信じるか信じないかはあなたの勝手よ。
それにしてもどうもこの空間では私の悪魔としての力は制限されているようだわ。
使えるのは精々魔法少女としての力のみ…
けど本当にここはどこなのかしら?まさかまたインキュベーターの罠じゃ…?」
さやか「ていうかここ、なんだかロッカーがたくさんあるよね。
まるで運動部の部室みたいな感じなんだけど?」
ほむら「それにしてもよりにもよってあなたと一緒にこんな場所に迷い込むとはね。
一体何の因果でこんな目に合うのかしら…」
さやか「それはこっちのセリフよ!?」
さやか、ほむら「「フンッ!」」
既にさやかとほむらの両者の間には険悪な雰囲気が漂っていた。
最早一触即発の二人、その時であった!
((バタンッ!))
?「あなたたちこんなとこにいたのね!
しかもまだ着替えてないじゃないの!?ほら、早くこのユニフォームに着替えて!!」
ほむら「あなたは一体誰?それにこのユニフォームは?」
?「いいから早く着替えて!時間がないのよ!?」
さやか「じ…時間!?」
突然室内に現れた一人の女性。
わけもわからずユニフォームに無理やり着替えさせられるさやかとほむら。
そしてその女性の案内で二人はある場所へと連れて行かされる。そこはなんと…
「「「「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」」」」
ほむら「ここはスタジアム…?」
さやか「しかも何この大勢の観客は!?」
舞「当然でしょ!今からここでサッカーの試合が始まるんだから!
あ、そういえば自己紹介まだだったよね!私は高司舞!チーム鎧武のマネージャーよ!
これからよろしくね!!」
さやか、ほむら「「サッカー!?」」
チーム鎧武のマネージャー高司舞によりさやかとほむらが連れてこられた場所は、
なんとサッカースタジアムであった!
そしてそんな二人を待っていたかのように一人の男が駆け寄ってきた。
(ナレーション:大塚芳忠)
紘汰「よぉっ!キミたちがウチのチームに入る新入りだな!
俺の名は葛葉紘汰!今日から一緒にプレイする同じチームメイトだ!よろしく頼むぜ!!」
さやか、ほむら「「チームメイト!?」」
さやか「あ…あの…わけが…」
ほむら「わからないわ…!?」
葛葉紘汰と名乗る青年、どうやらこの青年と一緒にこれからサッカーをやろうという話だ。
さすがに初対面の男といきなりサッカーをやれなどと唐突過ぎて混乱していたが…
その時!
(ナレーション:大塚芳忠)
曽野村「おいチーム鎧武!いつまで待たせる気だ!さっさと試合再開しろ!?」
祐也「スマン二人とも、俺はチーム鎧武のリーダー角居祐也だ。
さっそくで悪いが二人とも今すぐ選手として試合に参加してくれ!
この試合に勝てば次は本戦だ、どうしてもこの試合必ず勝たなきゃいけないんだ!!」
さやか「え…ちょっと!いきなりサッカーの試合に参加!?」
ほむら「冗談じゃないわ!この私がなんでそんな事を…」
舞「ハイハイ!文句は試合が終わってから!」
紘汰「待たせたなチームREDHOT!さぁ、試合再開だ!!」
DJサガラ『さぁ!ようやく試合再開だ!チーム鎧武vsチームREDHOT!
この予選試合に勝ったチームが本戦出場決定だ!
おっと、今更ながら自己紹介するぜ!
俺はDJサガラ、この試合の実況を配信している!そして俺の相棒はこいつDA!!』
QB『やぁ、解説のQBだよ。みんな、僕と契約して魔法少女になってよ!』
さやか「QB!あいつまで…!?」
ほむら「この世界は一体何なの…?」
DJサガラ『ちなみに試合時間は残すところ3分!
ここまでまだ両チームとも0対0と無得点!
既に他のチームは予選を勝ち進み本戦出場が決定している!
残すはこの試合のみ。さぁ…この試合どうなるか!?』
いきなり選手としてサッカーの試合に半ば強制的に参加させられるさやかとほむら。
とりあえず試合に参加するのだがチームREDHOTに不穏な動きが…
(ナレーション:大塚芳忠)
曽野村「チーム鎧武!お前らはここで終わりだ!」
((ガシャンッ!))
さやか「あいつ…何か変なモノを取り出した!」
ほむら「何かしら…?上から何か…降ってくるわ!?」
初級インベス「ウゥゥゥッ!」
さやか「こいつは…魔獣!?」
ほむら「こんな魔獣は見た事もないわ!まさか…魔女!?」
紘汰「いや、こいつらは…インベスだ!?」
さやか、ほむら「「インベス!?」」
DJサガラ『おーっと!チームREDHOTはロックシードを使ってインベスを召喚させたぞ!
さすがはチームREDHOT!やる事なす事が全て悪役に徹しているぜ!!』
QB『それとインベスについて説明しておくよ。
インベスとはロックシードで召喚されるヘルヘイムの森に住む怪物の事さ。
ちなみに曽野村が召喚したインベスは初級インベス。
インベスの中じゃ戦闘力は低いがそれでも人間以上の能力があるんだよ。』
祐也「汚いぞ!インベスを試合に出場させるなんて!?」
曽野村「ハッ!何が汚いだ!
この試合インベスを出場させちゃいけないなんてルールはないんだぜ!」
DJサガラ『チームREDHOTの言う通りだ!
この試合、インベスの出場は禁止されていない。つまり…』
QB『彼らはルール違反していないという事さ。問題なくゲームを続けられるね。』
さやか「嘘…あんな化物がサッカーを…!?」
ほむら「しかもチーム鎧武の選手たちを蹴散らしながらドリブルしているわ!」
初級インベス「ウゥゥゥッ!」
チャッキー「キャッ!?」
ラット「うわっ!?」
曽野村「どうだチーム鎧武!優勝は俺らのモンだ!!」
さやか「ちょっと!あんな乱暴なドリブルイエローカードじゃん!審判仕事しろ!?」
祐也「くっ…!インベス相手じゃまともに戦えない…紘汰!頼む!」
紘汰「オゥッ!任せとけ!」
祐也に頼まれた紘汰は先程曽野村が取り出したのと同じロックシードであった。
いや、それだけではない。何やらベルトらしきモノも取り出したではないか!?
(ナレーション:大塚芳忠)
紘汰「インベスは俺が相手をする!変身!!」
((ブォォォォ!ブォォォォ!ソイヤッ!!オレンジアームズ!花道・オンステージ!!))
さやか「うわっ!紘汰さんの頭上からオレンジが降ってきた!?」
ほむら「しかも装着して…仮面の戦士になったわ!?」
鎧武「ここからは俺のステージだ!」
初級インベス「ギャギャッ!?」
DJサガラ『ここでチーム鎧武もアーマードライダー鎧武が参戦だ!
瞬く間に初級インベスを蹴散らしてボールを奪ったZO!!』
QB『アーマードライダーはロックシードにより召喚されるアーマーを着込み戦う戦士。
ちなみに他の強豪チームにはアーマードライダーが複数所属している。
むしろアーマードライダーのいないチームは弱小扱いされているんだよ。』
曽野村「クソッ!うちのチームはアーマードライダーがいないからな…」
鎧武「うらっ!祐也パスだ!」
祐也「任せろ!行くぞ二人とも!」
さやか「よっしゃー!ボールも取ったしあとは点を取れば!」
ほむら「油断は禁物よ!相手チームがまだ何か仕掛ける気だわ!」
曽野村「チッ!これ以上はやらせるかよ!
錠前ディーラーから高値で買い取ったマンゴーロックシード!
これさえ使えばアーマードライダーにだって太刀打ちできるはずだ!!」
((シュゥゥゥ!))
ライオンインベス「ガァァァァッ!」
さやか「今度はライオンに似た化物が!」
ほむら「これもインベスというヤツなの!?」
QB『その通り、それは初級インベスが進化したライオンインベス。
しかもそれはクラスAのロックシードから発生したインベスだから戦闘力はかなり強い。』
曽野村「ハハハ!やっちまえライオンインベス!
俺たちチームREDHOTがこの試合に勝って本戦に出場するんだ!!」
ライオンインベス「ガゥゥゥゥッ!」
祐也「しまった!ボールが!?」
ライオンインベスはその獰猛な習性から俊敏な速さを兼ね備え祐也のボールを奪った!
このままではチーム鎧武は…
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「こうなったらこっちも本気で相手してやる!」
ほむら「行くわよ!」
((カッ!))
DJサガラ『なんと!ここでチーム鎧武の魔法少女が華麗に変身したぞ!』
QB『ちなみに魔法少女の参戦もこの試合では認められている。
まあインベスやアーマードライダーが認められているんだ。
魔法少女だけが認められないという事はないだろうがね。』
ほむら「魔法少女の存在が知られている?どういう事!?」
さやか「そんな事よりも!今は早く点を取らないと!うりゃーっ!」
((ガキィンッ!))
ライオンインベス「グゥゥッ!」
DJサガラ『魔法少女さやか!ライオンインベスの爪を自らの剣で押さえつけた!
これじゃあライオンインベスはボールをドリブルできないぞ!』
ほむら「今なら、時よ!止まれ!」
((カチッ!))
時を止めたほむら、その間にライオンインベスからボールを取り返す事に成功した!
(ナレーション:大塚芳忠)
ライオンインベス「!?」
DJサガラ『なんてこったー!
いつの間にかボールがチーム鎧武の方に戻っているじゃないか!これはどういう事だ!?』
QB『わけがわからないよ?』
さやか「アンタ時を…!でも今はそんな事言ってられないよね!早くシュートして!」
ほむら「…」
DJサガラ『どうした事だ?
魔法少女ほむら、せっかくボールを持っているのに全然シュートしないぞ?
その間にチームREDHOTが総動員でほむらに押し寄せてきたー!?』
曽野村「ボールだ!ボールを寄こせ!」
ほむら「まずい…このままじゃ!?」
まさに絶体絶命の大ピンチ!だがその時!!
(ナレーション:大塚芳忠)
鎧武「よく頑張ったな、ほむら!」
ほむら「鎧武!?」
鎧武「あとは俺に任せろ!行くぜ!無頼シュ―――ット!!」
((ドシュゥゥゥッ!))
「「うわぁぁぁぁぁぁ!?」」
さやか「ス…スゴイ!チームREDHOTを蹴散らして得点を決めちゃった!」
祐也「やったな紘汰!」
((ピピ―――ッ!))
DJ『ここで試合終了!この試合は1対0でチーム鎧武の勝利DAAAAA!!』
QB『これで予選は全て終了したね。
本戦出場は今勝ったチーム鎧武を含めてこれで4チームが争う事になるわけだ。』
曽野村「チ…チクショウ…せっかく銀の果実を手に入れられるはずだったのに…」
((ガクッ…))
ほむら「銀の…果実…?」
力尽きその場で倒れこむチームREDHOTのリーダー曽野村…
こうしてチーム鎧武vsチームREDHOTの試合はチーム鎧武の勝利にて終わった。
しかし試合が終わったと同時にほむらはこの試合会場から抜け出そうとしていた。
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「ちょっとあんた!どこ行く気よ!?」
ほむら「決まっているでしょう。こんな馬鹿げた試合に付き合うつもりはないの。
さっさとこんな試合会場から出て行くのよ。サッカーなんて興味ないし…」
会場にあるゲートから抜け出そうとするほむら。
だが試合会場のゲートは何故か強固に閉じられて魔法少女の力でもびくともしなかった。
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「あ…開かない…一体どうして?」
???「それはキミたちがこの世界に閉じ込められてしまったからさ。」
さやか「誰!?」
ミッチ「僕の名は呉島光実。
キミたちと同じチーム鎧武の所属でみんなからはミッチと呼ばれている。
ちなみに僕も紘汰さんと同じくアーマードライダーなんだ。」
ほむら「どうやらあなたは事情通のようね。説明して、この世界は一体何なの?」
ミッチ「それは…僕にもわからない。
ただしここから抜け出すには条件がある。それはこのサッカーの試合に優勝する事さ。」
さやか、ほむら「「サッカーの試合に優勝!?」」
ミッチ「そう、まずこのサッカーについてだけど基本ルールは普通のサッカーと同じだ。
けどここではアーマードライダーやインベス、それに魔法少女の力を使う事が許されてる。
だから各強豪チームにはそれぞれアーマードライダーや魔法少女が所属しているんだ。」
さやか「魔法少女ってまさか私たちの他にもこの世界に迷い込んだ魔法少女がいるって事!?」
ほむら「フンッ、バカバカしい。
その試合に優勝しなければこの世界に閉じ込められたままってわけ?
冗談じゃない…
それよりもこんな世界に私を閉じ込めた張本人を探し出した方が手っ取り早いに決まっているわ…」
さやか「ちょっと待ちなさいよ!」
自分には関係がない。
そんな態度を取り会場から抜け出ようとするほむら…
だがそれを阻止するかのようにある者たちが立ちはだかった!
(ナレーション:大塚芳忠)
??「フンッ!弱者め!力のないヤツはとっとと失せろ!」
??「ここはプロが名誉と誇りを賭けて戦う場よ!
お遊び気分のアマチュアなお子さまはさっさと帰りなさい!」
??「誰がいなくなろうと構わん!優勝は我々が手にする事に変わりはない!」
さやか「ちょっと…あんたたち誰よ!?」
ほむら「まったく…厄介なのが次から次へと現れるわね…」
ミッチ「彼らは…まさか!」
戒斗「優勝はこのチームバロンだ!俺はサッカーでも常に上を目指す!」
ミッチ「チームバロンの駆紋戒斗!」
鳳蓮「NonNon.それはちがくてよバナーヌ。優勝はこのチームシャルモンが頂くわ!
そしてあなたたちアマチュアに本物のサッカーを教えてあげる!!」
ミッチ「チームシャルモンの凰蓮・ピエール・アルフォンゾ!」
貴虎「いいや、優勝するのはこのユグドラシル・コーポレーションが結成したチームゲネシスだ。」
ミッチ「それに…兄さん!?」
さやか「何よこいつら…?」
ほむら「どう見てもタダ者じゃなさそうね…」
紘汰「そりゃそうさ、俺たちは今からこいつらとサッカーで戦うんだからな!」
戒斗「葛葉紘汰…なるほど、その二人がチーム鎧武の魔法少女という事か。
だが俺たちのチームにも魔法少女は既にいるぞ!出てこい!!」
((ザッ!))
さやか「嘘…!何で…」
ほむら「そんな…あなたたちは!?」
そして現れる各チームの魔法少女たち!
その正体はなんと…二人も知るあの魔法少女たちであった!?
(ナレーション:大塚芳忠)
杏子「よ、さやかにほむら!あたしはこのチームバロンに所属してんだ。
つまりお前らの敵ってわけだ。容赦しねえからよろしく頼むぜ!」
さやか、ほむら「「杏子!?」」
戒斗「杏子はこのチームバロンの『強さこそ全て!』という信念に共感している!
既に杏子はチームバロンの要でもある。そう…強さこそ全てだ!!」
杏子「そういうわけさ。あたしもこいつの言う事にちょっとばかし共感しちまってね。
まあそういうわけだ、悪いな二人とも!」
戒斗「ちなみにうちのチームにはあともう一人魔法少女が所属している。
こいつの正体については今はまだ明かせん!楽しみにしているがいい!」
さやか「ちょっと…何うちの子扱いしてんのよ!杏子はうちの子なんだからね!?」
ほむら「別にあなたの子でもないでしょ。けどそうなると他のチームの魔法少女は…」
鳳蓮「フフ、このチームシャルモン所属の魔法少女は…出てらっしゃい!マミ!なぎさ!」
マミ「美樹さん、明美さん、こんな形であなたたちと戦う事になるとはね。」
なぎさ「さやか!ほむら!なぎさは絶対に負けないのです!」
さやか「マミさん!それになぎさ!?」
ほむら「二人は同じチームに所属のようね。けど何でそのオカマのおじさんのチームに入ったの?」
鳳蓮「La ferme!誰がオカマですって!これだからアマチュアは!?
マミはプロの魔法少女、そしてワテクシもプロのパティシエ。
その二人が組んで優勝を狙うのは当然の事ではなくて?」
マミ「そうよ、私たちの出会いは必然だったの。ただそれだけの事よ!」
なぎさ「なぎさは一番チーズを食べれそうなところだったのでこのチームを選んだのです!」
マミ「え…?私と一緒に居てくれるからじゃ…?」
さやか「あのマミさんが敵になるなんて…」
ほむら「このチームが一番厄介そうだわ。
けどそうなると最後のチームの魔法少女はまさか…!?」
貴虎「我がチームゲネシスが誇る魔法少女は…この娘だ!」
まどか「ティヒヒ!ほむらちゃん、さやかちゃん!私はチームゲネシスのメンバーなんだよ!」
さやか、ほむら「「ま…まどか!?」」
さやか「嘘でしょ…何であんたまで!」
ほむら「一体どういう事なの!?」
まどか「秩序を守るっていうのを信念にしているチームゲネシスに共感したの!」
貴虎「鹿目まどかは最強の魔法少女だ。
その最強の魔法少女がこの最強のチームゲネシスと手を組んだ。これ以上の説明が必要か?」
ほむら「この男…そんな誘い文句でまどかを誑かしたのね!許せないわ!?」
さやか「いやいや、別に何かされたわけじゃないんだし落ち着きなって!」
ほむら「何かされてからじゃ遅いのよ!!」
さやか「本当にこの悪魔はまどかの事になると周りが見えなくなるんだから…」
DJサガラ『よーしっ!これで本戦出場チームが揃ったわけだな!』
QB『勝ったチームにはどんな願いもたったひとつだけ叶える事ができる銀の果実を与えられるんだよ。』
DJサガラ『そういうわけだ!全チーム優勝を目指してファイトだ!熱いバトルを期待しているZE!!』
ほむら「今QBがさらりと重要な事を言ったわね。」
さやか「どんな願いもたったひとつだけ叶えるって…?」
ミッチ「そう、このサッカーの試合に勝てた1チームにだけ与えられる権利。
それはどんな願い事もたったひとつだけ叶えられるという銀の果実なんだ。
だからどのチームも銀の果実を狙って血眼になっているんだよ。」
ほむら「なるほど、大体の事はわかったわ。
どうやら私たちをこの世界に放り込んだ何者かは意地でも私たちにサッカーをさせたいわけね。」
さやか「あんたの意見には正直賛同したくはないけどこればかりは仕方ないか…
さやかちゃんもサッカーに出場しますか!…とその前に…」
ほむら「そうね、その前にまずどうしても言っておかなければならない事があるわ。それは…」
さやか、ほむら「「あんたとだけは同じチームになりたくないのよ!?」」
さやか「こいつとは違うチームにして!」
ほむら「それはこちらのセリフよ。美樹さやか。誰があなたと同じチームなんかに…」
紘汰「そんな事言われても…もうみんなチーム決まってるし…」
マミ「あなたたち来るのが遅かったから…」
杏子「お前らがもう少し早く来たら同じチームになれたかもしれないけどな。」
戒斗「フンッ!早いか遅いかなど関係ない!
試合会場から逃げ出そうとする弱者などチームバロンには必要ない!
この場で叩き潰してくれる!!」
鳳蓮「バナーヌの言う通りよ!
アマチュアならこの会場から抜け出そうが問題ないけどプロならあるまじき醜態よ!
そんな半端なアマチュアはこのチームシャルモンのメンバーには相応しくないのよ!
大体ほむらとか言ったわね。私はあなたのその貧困なボディが気に入らないわ!
まさにアマチュアを体現したその貧乳ボディ!ちなみにワテクシの方がおっぱい大きいわ!!」
ほむら「あのオカマぁ…!アマチュア扱いはともかく何で胸の事言われなきゃいけないのよ!?」
紘汰「まあまあ落ち着けって…シャルモンのおっさんに何言っても無駄だから…」
貴虎「既に我がチームゲネシスには最強の魔法少女鹿目まどかが所属している。
最強の魔法少女を得た今、他の魔法少女など最早必要ではない。」
まどか「そんなわけだからごめんね二人とも…」
さやか「結局どのチームもチームメイトは決まってるんだね…」
ほむら「出来ればまどかと同じチームがよかったのに…」
ミッチ「そういう事ですからいい加減観念して僕たちとサッカーしましょう。
じゃないとこの場所から永遠に抜け出せませんよ?」
さやか「けどこいつとサッカーなんて…」
ほむら「冗談じゃないわ…」
さやか、ほむら「「フンッ!」」
舞「もう!二人とも仲良くしなさいよ!」
紘汰「まったく、これじゃ先が思いやられるぜ…」
ミッチ「ですね…」
DJサガラ『さあて!それじゃあ本戦出場チームを改めて紹介するZE!
まずはこのチームからだ!先程チームREDHOTとの試合に勝ったチーム鎧武DA!!』
QB『このチームは角居祐也をキャプテンに、アーマードライダーは鎧武と龍玄が所属している。
鎧武はその実力もさる事ながら多数のロックシードを所有していて龍玄は唯一の射撃ライダーだ。
それに魔法少女のさやかとほむら。
さやかは剣の使い手だからそのためのスピードが特化されている。
だが攻撃力は多少劣っているがこれはサッカーだ。今回は攻撃力より機動力が重要だろうね。
ほむらは魔法少女としては能力的に劣っている部分が多い。
だが彼女の時間停止はこの試合において使いどころによっては最大の武器となる。
さらにこのチームは本戦出場チームの中でも老舗でメンバーの仲が良く、
チームワークならこのチーム鎧武が一番のはずさ。』
さやか「仲良くサッカーなんて誰があんたなんかと!」
ほむら「こっちこそお断りよ!」
紘汰「コラ!お前らいい加減にしろ!?
同じチームメイトなんだから頼むから仲良くしてくれよ!」
DJ『だが、一部そうじゃないのもいるようだぜ?』
QB『…』
DJサガラ『続いてはチームバロン!
キャプテンは負けず嫌いで有名な駆紋戒斗!
所属するアーマードライダーはバロン!ナックル!
そして魔法少女は佐倉杏子!
それからもう一人、チームバロンの秘密兵器!謎の少女Aだぁぁぁぁぁぁ!!』
QB『このチームはチーム鎧武の次に老舗のチームだからここもチームワークが強い。
だがリーダーの駆紋戒斗は戦いになると、
たとえ自分より格上の相手でも引く事を知らない直情タイプなのが欠点だ。
リーダーたる者、時に冷静な判断も必要だよ。
それと杏子、強い者が正しいというチームバロンの信念は、
まさにこれまで実力でのみ生き抜いてきた杏子にとっては共感できるはず。
このチームバロンほど杏子に相応しいチームはないだろうね。
それと謎の少女A…この人物は正体不明なためコメントが出来ない…
だがチーム鎧武と同じく急成長を見せるこのチームは意外と侮れないかも…』
戒斗「優勝はこのチームバロンだ!それ以外にはありえん!」
杏子「要するに、ぶっ潰しちゃえばいいんだろ。」
A「…」
DJサガラ『そして凰蓮・ピエール・アルフォンゾ率いるチームシャルモン!
実はこのチームはチームインヴィット、チームレイドワイルドを吸収合併させた新チーム!
そのためにチーム内ではまだチームワークの結束がないという噂も…?
しかしそれを補うだけの強さはあるぞ!
元傭兵の凰蓮が変身するアーマードライダーブラーボ!
それと弟子のグリドンに黒影!ブラーボに鍛えられた彼らがどんな活躍を見せるのかが期待だ!!』
QB『さらにチームシャルモンには魔法少女としてはキャリアの長い巴マミと百江なぎさがいる。
歴戦の魔法少女と傭兵が手を組んだんだ。
新チームとはいえこのチームが強豪チームである事に変わりはないだろう。』
凰蓮「アマチュアの子供たちに教えてあげるわ!
このチームシャルモンがプロとしての偉大さを叩き込んであげる!!」
マミ「そうですね。パティシエ。
私たちプロの魔法少女と傭兵が手を組めば、もう何も恐くない!」
なぎさ「なぎさはチーズが食べたかっただけなのです。」
DJサガラ『そして最後は優勝候補筆頭のチームゲネシスだ!
この試合のスポンサーであるユグドラシル・コーポレーションが発足したチーム!
おっと、金の力で作った急造チームだと言うのはやめろよ!連中実力はあるんだからな!
リーダーの呉島貴虎、それにシド、湊耀子、戦極ドライバーの開発者である戦極凌馬は…
アーマードライダーの次世代型ベルトゲネシスドライバーを持っている!
つまり連中は通常のアーマードライダーとは比較にならない強さがあるってわけだ!』
QB『それにチームゲネシスの他の選手は全て黒影トルーパーだ。
だからこのチームは鹿目まどか以外は全てアーマードライダーで構成されているんだよ。
だが魔法少女であるまどかはそんなゲネシスドライバーと同等、いやそれ以上の魔法力を持っている。
つまり正直に言えばこのチーム以外の優勝はありえないと言っても過言じゃないんだ!』
貴虎「当然だ。クズどもに現実を思い知らせてやる!」
まどか「ティヒヒ!クラスのみんなには内緒だよ!」
DJサガラ『さぁ、各チームの紹介はこれで終わりだ。予選を勝ち抜いた4チーム!
だが優勝できるのは1チームだけだ!果たして優勝は誰の手に!?』
QB『チームワークの取れたチーム鎧武か?引く事を知らないチームバロン?
歴戦の強者で構成されたチームシャルモン?
それとも優秀なエリート選手ばかりのチームゲネシスか?
勝敗の行方は今のところ誰にも予想が出来ない展開だ!』
DJサガラ『それでは…
魔法少女まどか✩マギカ&仮面ライダー鎧武 夢のサッカー対抗杯!
これより………………キ――――ック!オ――――フッ!!!!』
「「「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!」」」
こうして始まったサッカー対抗杯!
いきなりの事態に今だ混乱中なさやかとほむらを置いてきぼりのまま試合が始まる!!
たったひとつだけ願いを叶えられるという銀の果実を掴み取るために…
魔法少女とアーマードライダーが入り混じった各強豪チームが激しく対決する!
まさにサッカー戦国時代!果たしてどのチームが勝つのか!?
(ナレーション:大塚芳忠)
とりあえずここまで
基本さやかとほむらが主役のssです。
果たしてどのチームが勝つのか?
~控え室~
祐也「今からサッカー対抗杯の本戦試合が始まる。
第一試合は俺たちチーム鎧武vsチームシャルモンだ!」
ほむら「結局半ば強制的に試合に出る事になってしまったわ…」
さやか「もう諦めて気持ち切り替えなきゃ…
けどチームシャルモンっていえばマミさんのいるチームじゃ…?」
ほむら「それとあのオカマのおじさんがいるチームね…
ちょうどいいわ、先程の侮辱してくれたお返しをたっぷりしてやる…!」
ミッチ「けどあっちにはアーマードライダーが三人。
噂だと城之内と初瀬は鳳蓮にかなり鍛えられて見違える強さを手に入れたとか…
それに彼女たちの話からすると巴マミという魔法少女もかなりの手練、苦戦は避けられませんね。」
紘汰「苦戦は覚悟の上だ!
シャルモンのおっさんは俺がなんとかする!ミッチは城之内と初瀬を、さやかとほむらは…」
ほむら「わかっているわ。巴マミの相手は私が…」
さやか「ちょーっと待った!
マミさんの相手は私がするからあんたはなぎさの相手をしてなさいよ!」
ほむら「何であなたの指図なんか受けなきゃならないのかしら?
私はさっさとこの試合に勝って元の世界に戻るの。
そのためには私が巴マミを相手にした方が効率がいいに決まっているでしょう?」
さやか「ハァッ?マミさんと付き合い長いのは私の方だかんね!
大体あんたなんか今のところ時を止める以外の能力無いんだし引っ込んでなよ!」
紘汰「コラー!もう喧嘩すんな!何でお前らはこんなに仲悪いんだ!?」
舞「そうよ!魔法少女同士なんだからもっと仲良くしなさいよ!」
さやか、ほむら「「フンッ!誰がこんなのと!」」
ミッチ「まったく先が思いやられる。あ、そういえば…
今更だけどキミたちはちゃんとサッカーを出来るのかい?」
さやか「うわ、本当に今更な質問が!?…でも大丈夫だよ!
これでもさやかちゃんは体育の成績は10段階評価で10を貰えてますからな♪」
ほむら「フンッ、身体を動かす教科以外はてんでダメなくせに…」
さやか「むっ!?」
舞「コラ、喧嘩しないの!それでほむらちゃんはどうなの?」
ほむら「私も問題ないわ。サッカーなんてした事ないけどボールを蹴っ飛ばすくらい簡単な事よ。」
さやか「それなら、うりゃ!ボールパス!」
ほむら「フンッ、こんなモノ…」
((ゴンッ!))
ほむら「ゴホッ!?」
ミッチ「酷い…今顔面に当たってましたよ!」
舞「しかも鼻血垂らして…女の子が周りに晒していい顔じゃないわ…」
紘汰「ほむら…大丈夫か!?ところで…まさかほむら…ひょっとして…運動音痴じゃ…?」
ほむら「うぅ…」
ミッチ「なるほど、先程のチームREDHOTの試合…
何故ほむらさんが取ったボールをドリブルもせずに呆然と突っ立ていただけなのかわかりました。
キミはサッカーをした事がないからドリブルのやり方さえできないんだね。」
「「なんだって!?」」
ほむら「魔法少女になる前は病弱だったからサッカーどころかまともな運動すら…」
さやか「ちょっと!ドリブルも出来ないってんじゃ話にならないよ!?」
紘汰「コラさやか!それは言い過ぎだ!けど…ほむらは俺たちの大事な戦力だ。
チームシャルモン戦には欠かせないしな。しょうがない、今から教え込むか…!」
祐也「だが試合開始まで残り数分だぞ!今から教え込むにも時間がない…」
ほむらは魔法少女になるまで病院生活を送っていたためサッカーなどした事がなかった。
そのためサッカーの知識0である彼女がこのまま試合に出ても、
満足なプレイが出来ない事は誰の目にも明白であった…
だがそこへ、チーム鎧武に救いの手が!
(ナレーション:大塚芳忠)
戒斗「無様だな、チーム鎧武!」
紘汰「お前は…戒斗!敵チームのお前が何で俺たちの控え室にいるんだよ!?」
戒斗「うちのチームの控え室はお前らと隣同士だからな。話し声は嫌でも耳に入ってくる!」
杏子「まったくだぜ。うるさいったらありゃしない…」
さやか「杏子…あんたまで!」
ミッチ「チームバロンの主力が二人も…一体何の用なんですか?」
戒斗「随分とご挨拶じゃないか。こっちはわざわざ敵に塩を送りに来てやったというのに!」
ほむら「塩ですって?」
なんと部屋に乱入してきた人物は戒斗と杏子であった。
そして二人の後ろにもう一人…
(ナレーション:大塚芳忠)
??「明美ほむら!」
祐也「あっ!あの人は…!?」
ほむら「誰…?」
舞「知らないの!川○フロンターレの○村憲剛選手よ!」
中〇「無様だな!本当のサッカーを教えてやろうか!」
戒斗「そうだ、この俺も以前世話になった〇崎フロンターレの中〇憲剛選手だ!
この男を紹介してやるから練習して強くなってみせるがいい!」
ミッチ「けど…何で…?」
戒斗「フンッ、以前お前たちにはサッカーの試合で不覚にも負けてしまったからな。
その時の借りを返すためにもこんなところで負けてほしくないだけだ!」
杏子「こいつ素直じゃなくてな…」
舞「まあいつもの事だから…」
紘汰「マジかよ!あの〇村選手にサッカー教えてもらえるだなんてほむらスゲーじゃねーか!」
さやか「さやかちゃんもサッカー大ファンだよ!中〇選手、あとでサインくださ~い♪」
ミッチ「とりあえずこれで名コーチがほむらさんを育ててくれるようです。
それまでは僕たちでなんとか試合を持ち堪えさせるしかありません!」
祐也「それしかないようだな。よし、みんな行くぞ!」
ほむら「ちょっと…私はどうなるの?」
〇村「安心しろほむら!俺が指導してやるぜ!」
ほむら「何でこんなセリフ棒読みのおじさんからサッカー教わらなきゃいけないのよ…」
紘汰「ありがとよ戒斗!これでなんとかなるかもしれねえ!」
戒斗「礼はチームシャルモンに勝ってからにするんだな。
まあ、俺たちはチームゲネシスに余裕で勝利してみせるが…」
ミッチ「あのチームゲネシスを相手によくもそこまで強気な発言を…」
祐也「よし、時間だ!ほむら以外は全員試合場へ行くぞ!」
戒斗「勝ち進めチーム鎧武!決勝戦で必ず会うぞ!」
杏子「そういうこった!さやか、マミになんか負けるんじゃねえぞ!」
紘汰「まったく、お前たちも負けんなよチームバロン!」
さやか「そっちこそ!まどかに負けんじゃないわよ!」
ほむら「なんだか少年漫画みたいな展開だわ…」
こうして単身○崎フロンターレの○村憲剛選手の指導を受けるほむら。
その間にチーム鎧武とさやかはチームシャルモンが待つ試合会場へと向かった!
(ナレーション:大塚芳忠)
とりあえずここまで
このssでのほむらは基本運痴の設定で…
【チーム鎧武vsチームシャルモン】
DJサガラ『さぁ、これからサッカー対抗杯本戦の第一試合を始めるぜ!
まず第一試合はチーム鎧武vsチームシャルモンだ!』
QB『既に試合場には両チーム勢揃いだね。』
鳳蓮「Bonjour.水瓶座の坊や。勝つのはワテクスたちチームシャルモンよ!
このゲームに勝利して今度こそ麗しのメロンの君とご対面するの♡」
紘汰「相変わらずだなシャルモンのおっさん…だが勝つのは俺たちだ!」
ミッチ「城之内、初瀬、キミたちは…」
城之内「チームシャルモンに入ったのは正解だった。おかげで俺たちは強くなった!」
初瀬「あぁ、以前の俺たちと思ったら大違いだぜ!」
城之内、初瀬「「パティシエ!舐めんなよ!」」
さやか「マミさん、今日はよろしくお願いします。」
マミ「美樹さん、こんな形で戦う事になるとはね…でも今回はお互い正々堂々と頑張りましょう!」
なぎさ「ところでほむらはどうしたのですか?」
さやか「アハハ、ちょっと武者修行にね…」
紘汰「よし、ここからは本戦だ!最初から全開で行くぜ!」
鳳蓮「こちらもよ、行くわよ坊やたち!」
「「「変身ッ!!」」」
((ブォォォォ!ブォォォォ!ソイヤッ!!オレンジアームズ!花道・オンステージ!!))
((ハイィ~ッ!ブドウアームズ!龍・砲、ハッ・ハッ・ハッ!))
((ドリアンアームズ! Mister Dangerous!))
((ドングリアームズ!Never Give Up!))
((マツボックリアームズ!一撃・イン・ザ・シャドウ!))
DJサガラ『さぁ、試合開始前にライダーたちが全員変身したぞ!』
QB『みんな最初から全力で戦う気だね!』
さやか「紘汰さんたちが変身した!しかも相手もライダーに…!?」
マミ「当然よ、パティシエはアーマードライダーブラーボでもあるんだから!
戦闘力も並みのアーマードライダーよりも上、そちらのチーム鎧武も手練のようだけど残念ね。
あなたたちはここで終わりよ。」
なぎさ「なのです!」
さやか「なんか今日のマミさん…やけに強気ですね…
けどチーム鎧武にはさやかちゃんがいる事を忘れないでください!」
マミ「勿論、私たちも正々堂々サッカーで決着をつけましょう!」
なぎさ「なのです!」
両チーム、ライダーと魔法少女に変身を終えて試合場に並び立った。
そしてフエッスルの鳴り響き第一試合が開始される!
(ナレーション:大塚芳忠)
【第一試合】
[チーム鎧武vsチームシャルモン]
((ピッピ―――――ッ!!))
DJサガラ『さぁ、それでは試合開始だ!』
QB『第一試合、チーム鎧武vsチームシャルモンだね。』
龍玄「チームシャルモンはFWがブラーボと巴マミ。
それにDFがグリドンに黒影、それとGKが百江なぎさという配置のようですね。」
さやか「マミさんが攻めでなぎさが守りか。こりゃしんどいだろうな…」
祐也「よし、まずは俺たちの攻撃だ!」
鎧武「行くぜ!さやか!」
さやか「OK紘汰さん!最初に点を入れるのは私たちよ!」
龍玄「みんな頑張りましょう!」
DJサガラ『まずボールを取ったのはチーム鎧武だ!
それを鎧武がドリブルしてボールをチームシャルモンのゴールポストまで持って行くぞ!』
ブラーボ「NonNon!そう上手くはいかなくてよ!ハッ!」
((バシィッ!))
鎧武「うわっ!?」
さやか「紘汰さん!あのおっさん…スライディングでボールを取った!」
ブラーボ「プロたる者、ボールを相手に1分以上与えておくほど甘くはないのよ!」
さやか「こうなったら私が!」
マミ「させないわよ!美樹さん!」
((シュルッ!シュルッ!))
さやか「ギャッ!何これ!?」
QB『これはマミの拘束リボンだ!』
マミ「この隙に!」
ブラーボ「パスよ!坊やたち決めなさい!」
グリドン&黒影「「D’accord!ハァッ!!」」
龍玄「うわぁっ!?」」
((バシュゥゥゥゥゥッ!))
DJサガラ『まずはチームシャルモンが1点を制したぜ!
さすがはチームシャルモン、鎧武とさやかの動きをブラーボとマミが牽制!
その隙にグリドンと黒影が得点を頂いたってわけだ!さすがだぜ!!』
QB『まさに隙のない動きだね。』
黒影「当然だ!」
グリドン「なんと言っても…」
グリドン&黒影「「パティシエ!舐めんなよ!」」
龍玄「こいつら…鳳蓮に鍛えられてパワーアップしたのは本当のようだ…今までとは桁違いの強さだ!」
ブラーボ「当然よ!我がチームシャルモンは全てが一流!常に上質を保っているのよ!!」
DJサガラ『さすがはチームシャルモン!新規チームとはいえその実力は本物だ!
チーム鎧武はこれにどう対抗するんだ!?』
それから試合はチームシャルモンに有利に進められた。
前半は終わりその結果は…
[チーム鎧武得点0:チームシャルモン得点3]
…と3点も点数を取られるという有様…
選手や観客の大半が試合はこのままチームシャルモンに有利に運ぶかと思われていた。
(ナレーション:大塚芳忠)
~練習場~
中〇「はい!そこでドリブル!もっと早く!」
ほむら「ハッ!このっ!」
舞「あれから時間は過ぎて一応ドリブルは出来るようになったけど…」
〇村「よしほむら!シュートだ!」
ほむら「ハァッ!」
((へにょへにょ~))
中〇「何だそのへにょへにょシュートは!やる気あるのか!?」
ほむら「うぅ…どうしても必殺シュートが完成できないわ…どうしたら…」
チーム鎧武が苦戦を強いられている頃、
ほむらは〇村選手の練習により多少は上達できていたのだが…
しかしサッカーに決め手の必殺シュートを編み出せずにいた。
そんな時であった…
(ナレーション:大塚芳忠)
???「僕が手助けしてあげようか?」
ほむら「あなたは…」
舞「何だろあの子?知らない子なんだけど…?」
気がつくと一人の少年がほむらの目の前に立っていた。
少年はサッカーボールを蹴り始めてほむら目掛けてシュートを放った!
(ナレーション:大塚芳忠)
((ドシュゥゥゥゥゥッ!))
ほむら「なっ…!いきなり!?」
???「逃げないで!そのシュートをキックするんだ!」
ほむら「そんな事突然言われても……こうなったらヤケよ!」
ほむら「ほむシュート!」
舞「こ…これは!?」
((バシィッ!))
中〇「やったなほむら!これがお前の必殺シュートだ!」
ほむら「なんだかよくわからないけどとにかくこれで特訓は終わりね。
さっきはありがとう。おかげで助かったわ…って…あら?」
舞「どうしたの?」
ほむら「今…少年が…いたような気が…」
激しい(?)練習の末サッカーをマスターしたほむら。
しかしそのきっかけを作った謎の少年は、
まるで最初から存在しなかったかのようにほむらの前から忽然と姿を消した…
(ナレーション:大塚芳忠)
とりあえずここまで
チームシャルモン戦、チーム鎧武に勝機はあるのか?
※サッカーの〇村選手は実在する選手なので一応伏字で…
~試合場~
鎧武「この…っ!」
さやか「おりゃー!」
マミ「フッ、甘いわ!」
ブラーボ「さすがだわマミ!」
黒影「俺たちも!」
グリドン「忘れるな!」
グリドン&黒影「「パティシエ!舐めんなよ!」」
なぎさ「マミやブラーボたちが攻撃してくれているのでなぎさはぶっちゃけ暇なのです。
なので思いっきりチーズを食べながらダラけられるのです!チーズうまうま♪」
さやか「なぎさ!あんた舐めすぎ!」
龍玄「ダメだ…結局後半もチームシャルモンの勢いは衰えていない!
それどころかさらに勢いを増している気がするんだけど…」
ブラーボ「その通りよ!
我がチームシャルモンは一流のプロの集まり!
そのワテクシたちがスタミナ切れなどとアマチュアのようなミスを犯すと思って!」
グリドン&黒影「「パティシエ!舐めんなよ!」」
さやか「くぅ~ッ!なんか腹が立つ!」
祐也「ほむらは…ほむらはまだなのか!?」
ほむら「呼んだかしら?」
「「ほむら!?」」
DJサガラ『オーッと!ほむらだ!
前半戦では何故か姿を見せなかったチーム鎧武のほむらが試合場に現れたぞ!』
QB『どうやらチーム鎧武はほむらを後半戦まで温存していたようだね。』
鎧武「ほむら!ここに来たって事は特訓を終えたんだな!」
さやか「つーかあんた…大丈夫なの?」
ほむら「えぇ、少なくとも巴マミに手も足も出ない美樹さやかよりはマシなプレイが出来ると思うわ。」
さやか「むっきー!」
龍玄「こんなとこで喧嘩はやめて!
とにかくすぐに試合に出てください!こっちは押され気味のピンチなんですからね!」
DJサガラ『チーム鎧武にほむらが加わり試合再開だ!』
QB『チーム鎧武、ここで巻き返しなるかな?』
そしてほむらが加わり後半戦がスタート!
まずボールを手にしたのはチーム鎧武、さてどうなるか?
(ナレーション:大塚芳忠)
鎧武「ほむら!行くぜ、パスだ!」
ほむら「任せなさい!時間停止!」
((ガシャンッ!))
((………))
ほむら「フフ、時の停止状態。まさに私の独断場というところかしら。
これなら巴マミも踏み込めないし、鎧武のセリフを借りるなら…
ここからは私のステージよ!必殺のほむシュート!!」
((………))
((ガシャンッ!))
なぎさ「……ほえ?」
ブラーボ「なぎさ―――ッ!!あなた何してんのよ!?」
マミ「ゴールされてるわよ!?」
なぎさ「えぇ――――ッ!!??」
DJ『ゴール!いつの間にかチームシャルモンのゴールポストにボールが入っていた!
これは一体どういう事だ!?』
QB『なるほど、明美ほむらは時を止めてシュートを繰り出したようだ。
時を止められたらいくらチームシャルモンが強敵でも手も足も出せないだろうね。』
黒影「時を止めるとかマジかよ…」
グリドン「そんなの反則だろ…」
DJサガラ『いいや、ルールには時間停止が反則ではないからOKなんだぜ!』
マミ「暁美さん、やるわね…」
ブラーボ「s'étonner!でも…そういつまでもうまくはいかなくてよ!」
ほむらの時間停止能力でまずは1点を取ったチーム鎧武!
それからほむらの時間停止能力により続いて追加で2点を獲得。
点差は3対3の同点となり残り時間5分という場面まで進展した!
(ナレーション:大塚芳忠)
鎧武「よっしゃぁっ!ほむらのおかげで点差は無くなった!
あと1点必ず取って俺たちチーム鎧武が絶対に決勝戦に進出するぞ!!」
さやか「よーし!決勝戦に向かって頑張ろうー!」
ほむら「主に頑張っているのは私なんだけど…あなたは全然活躍しないわね。」
さやか「むぅ~っ!あんたは何でいつもいつも私の揚げ足を取ろうとするかな…!?」
鎧武「おいおい、こんな時に喧嘩はやめろって!
これはゲームなんだから仲良くチームプレイしないとダメだぞ!」
ほむら「勿論試合には勝つわ。けどそれだけよ。別に仲良くなる必要なんて…」
さやか「まったくあんたって本当に腹立つわ!」
龍玄「サッカーは上達出来てもこの二人の険悪さは相変わらずですね。
けど敵もそろそろ何かしらの対抗策を立ててくるはず、油断はできない…!」
DJサガラ『コラコラチーム鎧武!まだ試合は終わってないんだぞ!油断は禁物だぜ?』
QB『さぁ、残り時間わずかだ。
チーム鎧武vsチームシャルモン、果たして勝つのはどちらかな?』
ほむら「このまま時間停止で行くわよ!」
鎧武「待てほむら!相手もそろそろ警戒してくるはずだ!もっと慎重に…」
ほむら「問題ないわ、チームシャルモンは私一人で倒してみせる!」
((ガシャンッ!))
ほむら「フフ、こうなれば私の独断場。この試合は勝ったも同然よ!」
このまま時間停止能力で一気に勝負を決めようとするほむら!だが…
(ナレーション:大塚芳忠)
マミ「それは甘いわよ暁美さん!」
ほむら「巴マミ!?けど一体何で…?」
マミ「自分の足元をよ~く見てご覧なさい!」
ほむら「足元って…あぁっ!?」
ほむらの足元にはなんとマミのリボンが!?
そう、マミはほむらの身体に接触する事で時間停止から解放されていた!
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「けどあなただけなら私でも太刀打ち出来るわ…!」
ブラーボ「甘いわね!ワテクシもいるのよ!」
グリドン&黒影「「俺たちも忘れるなよ!」」
なぎさ「なのです!」
ほむら「そんな!
チームシャルモンの主力メンバー全員がこの時間停止状態を動けるなんてどうして!?」
ブラーボ「貧乳娘!やはりあなたはアマチュアね!
そんな同じ手を何度も喰うのは所詮アマチュア、プロは既に対策済みなのよ!!」
なぎさ「ほむら!なぎさたちの手を見るのです!」
ほむら「手?そういえばみんな黄色のリボンが締め付けられてる…?まさか!?」
なんとチームシャルモンの主力メンバーの手にはマミのリボンが結ばれていた。
つまりマミは自分を通して他のメンバーも時間停止状態から解放させていたのだ!
(ナレーション:大塚芳忠)
マミ「暁美さん、これは普通の戦いじゃなくサッカーなのよ!
チームプレイを忘れて一人でプレイしようとしたのがあなたの失敗ね!」
ブラーボ「所詮あなたはアマチュア!プロたる者は周囲に目を配る事を忘れてはならないものよ!
あなたはそこで指を加えて私たちの勝利するところを見ていなさい!」
((バサッ!))
ほむら「しまった!ボールを取られた!?
けどマミになぎさ、それにライダーが三人もいてはさすがに私も太刀打ちできない…!」
ブラーボ「行くわよ!ブラーボシュート!!」
ブラーボの必殺シュートであるブラーボシュート!
それを今のほむら防ぐ手立てなどありはしない!
チーム鎧武!絶体絶命の大ピンチ!?
(ナレーション:大塚芳忠)
鎧武パインアームズ「うらっ!」
龍玄「ハァッ!」
ブラーボ「なっ!ワテクシのブラーボシュートが弾かれた!?」
黒影「鎧武!」
グリドン「それに龍玄まで…!」
ほむら「あなたたち…何で止まった時の中を動けるの!?」
鎧武「それはミッチのおかげさ!」
龍玄「そろそろ何か仕掛けてくる頃合いだと思ってね。僕たちもキミたちと同じ手を使ったんだよ!」
ほむら「あ、私の身体に何か結んである!?」
ほむらの身体に結んであるのはなんとパインアームズの使用武器であるパインアイアンのワイヤーであった!
それを鎧武は自分と龍玄に結んでいた!それにあと一人…
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「マミさん!私を忘れてもらっちゃ困りますよ!」
((ズバッ!))
マミ「美樹さん!?」
なぎさ「さやかも時の停止状態で動けるです!
このままじゃさやかの剣でマミのリボンが斬られちゃうのです!」
ほむら「くっ…残念だけど…これ以上時を止めていても無駄に魔力を消耗するだけだわ…」
((ガシャンッ!))
DJサガラ『うん?どうやら何かあったみたいだが…?』
QB『恐らくチームシャルモンがほむらの時間停止を破ったようだ。
これでほむらは能力を封じられたも同然だね。』
時間停止を解除するほむら。
だが巴マミ…いやチームシャルモンに時間停止を破られてしまい次の手立てがなかった…
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「時間停止が破られるなんて…こんな事になるとは…」
さやか「…ほむら…」
龍玄「ほむらさん…落ち込んでますね…」
祐也「自分の技を破られたからな。落ち込みもするさ。」
鎧武「…」
自らの能力を破られて落ち込むほむら…
だが落ち込んでいる暇はない。この隙を突いてチームシャルモンが攻撃に転じてきた!
(ナレーション:大塚芳忠)
ブラーボ「やはりアマチュアね!プロは気持ちの切り替えが第一よ!マミ!」
マミ「oui,monsieur.パティシエ!チーム鎧武!これでお終いよ!ハァッ!!」
((ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!))
鎧武「な…なんだこりゃ!?」
龍玄「変な装飾をした巨大な馬車…いや!戦車が現れた!?」
DJサガラ『大変だぁっ!なんとチームシャルモン!試合場に巨大な戦車を投入したぞ!』
QB『マミが召喚した戦車の訪問にブラーボがパスでボールを装填しているよ。
それと一応言っておくけどあの戦車もルール違反じゃないからね。』
さやか「嘘!あれはマミさんのティロ・フィナーレ(特盛)!?
しかも以前使った時(映画新編反逆の物語)よりも豪華な盛り合わせになってるし…」
ブラーボ「光栄に思いなさい!
本来ならこれは対チームゲネシス戦に温存しておいた秘密兵器!
洋菓子店シャルモンが丹精込めて作ったティロ・フィナーレ(シャルモン号)よ!
それをこれからあなたたちに披露するんだから!!」
黒影「さすがパティシエ!最後は派手に決めてくれよ!」
グリドン「これでもうお前らの勝ち目はないよチーム鎧武!」
ほむら「時間停止も封じられてもう打つ手は…」
落ち込むほむら、だが…
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「諦めるな!」
ほむら「美樹…さやか…?」
さやか「あんたって本当いつもそう!そうやってすぐに諦めようとして!
私はねぇ…あんたのそういう見切りの早さが嫌いなの!!」
ほむら「放っといて!どの道もう勝ち目なんて…」
鎧武「さやかの言う通りだ!簡単に諦めんな!」
ほむら「鎧武…?」
鎧武「これはサッカーだ!お前一人でプレイしてるわけじゃないんだぞ!
最初からほむら一人で全部出来るだなんて誰も思っちゃいない!
お前には俺たちがついている!だからもっと俺たちを頼ってくれ!!」
龍玄「まあキミたちをサッカーに誘ったのは僕たちだからね。
魔法少女だけに任せておけないよ。」
ほむら「鎧武…龍玄…さやか…けど一体どうすればいいの?」
鎧武「それは…こいつを使うのさ!」
((スイカ・アームズ!大玉・ビッグバン!!))
さやか「うわっ!空からでっかいスイカが出てきたー!?」
ほむら「それを鎧武が装着しているわ!」
鎧武スイカアームズ「よっしゃ!行くぜ!」
DJサガラ『ここでチーム鎧武!スイカアームズを装着だ!』
QB『なるほど、スイカアームズのパワーなら!』
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
鎧武「スイカキック!!」
((ドォォ――――――ンッ!!))
DJサガラ『サッカーボールを装填させたティロ・フィナーレが発射されたぁぁぁぁ!』
QB『だが鎧武もスイカアームズのスイカキックでそれを防いでいる!』
((バチッ!バチッ!))
さやか「互角!?」
ほむら「いいえ!鎧武の方が押しているわ!」
鎧武スイカアームズ「ハァァァァッ!」
((バシィィィィッ!))
DJサガラ『鎧武スイカアームズがボールを蹴った!』
さやか「今だ!マミさん!
その物騒な砲台ぶっ壊させてもらいますからね!スプラッシュスティンガー!!」
((ズバッ!))
マミ「キャッ!私たちチームシャルモンのティロ・フィナーレ(シャルモン号)が!?」
DJサガラ『ここでさやかがまさかの大活躍だ!』
QB『チームシャルモンのティロ・フィナーレ(シャルモン号)を破壊した。
これでチームシャルモンはもう大技を出せないね。
そしてそのボールは既に敵のゴールポスト前にいた龍玄にパスされたよ!』
鎧武スイカアームズ「パスだ!ミッチ!」
龍玄「ナイスパスです紘汰さん!行くぞ!ブドウシュ――――ット!!」
((バシュゥゥゥッ!))
DJサガラ『ここで龍玄のブドウシュートだ!』
QB『ゴールを守るのはなぎさ一人、これならチーム鎧武の勝利は決まったね!』
ブラーボ「NonNon.その予想はスウィーツより甘くてよ!」
マミ「なぎさちゃん!今よ!」
なぎさ「ハイなのです!シャルロッテ!!」
((ズォォォォォッ!))
シャルロッテ「グゥゥゥゥッ!」
龍玄「なんだって!?」
DJ『こいつは驚いた!なんとGKのなぎさ選手!魔女に変化したぞ!』
QB『あれは…お菓子の魔女シャルロッテ!?』
さやか「嘘!なぎさが魔女化した!?」
ほむら「この世界は何でもアリなの…?」
シャルロッテ「「ガァァァァッ!」」
((ビシィッ!))
DJサガラ『OH!なんという事だ!龍玄の渾身のシュートがシャルロッテに弾かれてしまった!』
龍玄「しまった!これじゃあ…」
QB『チーム鎧武、どうやらここまでだね。』
龍玄のブドウシュートを弾いたシャルロッテ!
渾身の力を込めて放ったシュートを弾かれその場で膝をつく龍玄…
最早ダメかと思ったその時…!
(ナレーション:大塚芳忠)
鎧武「ミッチ!諦めるな!まだボールは生きている!!」
さやか「あとは私たちがやるからね!」
ほむら「行くわよ!」
龍玄「紘汰さん!それにさやかさんにほむらさんも!」
DJサガラ『ここでチーム鎧武の鎧武に魔法少女たちがチームシャルモンのゴールポストまで近づいていた!
さぁ、残り時間1分!試合は一体どうなるんだ!?』
鎧武スイカアームズ「生半可なシュートじゃあの魔女は破れねえ!だったら…!」
((ガコンッ!))
さやか「えぇっ!?」
ほむら「これは…」
シャルロッテが弾いたボールを取った鎧武スイカアームズ!
そして鎧武アームズはなんとそのまま大玉モードへと変形する!
(ナレーション:大塚芳忠)
QB『これは驚いたね!
なんと鎧武が先程弾いたボールをスイカアームズに収納して大玉モードに!?
これで鎧武は巨大なサッカーボールになったんだ!!』
ブラーボ「確かに面白いパフォーマンスだったわ!
けど坊や自身がボールになったらそのボールを蹴る人はいないんじゃなくて?」
鎧武「へへっ!サッカーはチームワークなんだぜ!
さやか!ほむら!今だ!二人の力で俺をゴールにシュートさせろ!!」
さやか「え~!」
ほむら「美樹さやかとシュートとか冗談じゃ…」
龍玄「早く!急がないとチームシャルモンが追いついてしまうよ!」
仲良くシュートしろと言われ冗談じゃないと答えるさやかとほむら。
だがそんな我が儘を言っている場合ではない!
早くシュートしなければチームシャルモンに逆転されてしまう可能性も…
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「こうなったら…行くわよ美樹さやか!」
さやか「あんたこそ!外すんじゃないわよ!」
さやか、ほむら「「さやほむシュ――――ット!!」」
鎧武スイカアームズ「いいシュートだ!行くぜ!セイッ!ハ――――ッ!!」
シャルロッテ「ウガガァァァァッ!?」
((ドッシュゥゥゥゥゥ!!))
DJサガラ『ゴ――――ッル!チーム鎧武!試合時間残り1分で得点を入れたぞ!
この試合はチーム鎧武の勝利だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
QB『僕の予想ではチームシャルモンが勝つものかと思ったがどうやら予想外の力が働いたようだ。
まったくわけがわからないよ?』
試合時間ギリギリで得点を入れたチーム鎧武!
チーム鎧武が勝利した光景を目の当たりにしてチームシャルモンのメンバーは呆然としていた…
(ナレーション:大塚芳忠)
マミ「そんな、私たち…負けたの?」
なぎさ「ゴメンなのです。なぎさがもっと頑張っていれば…」
鳳蓮「NonNon.あなただけの責任ではないわ。
最終場面であえて大技を指示したワテクシにも責任があるわ。
プロたる者、反省を踏まえた上でまた次を目指すのよ!」
マミ「でもパティシエ…ヒック…グスッ…」
鳳蓮「泣くのはおよし!
プロたる者、たとえ負けようとも観客の前では最後まで優雅でいるのよ!
泣くのは………舞台の裏でお泣きなさい。」
マミ「はい…!」
初瀬「そうだぜチーム鎧武!」
城之内「俺たちを…いや…!」
初瀬&城之内「「パティシエ!舐めんなよ!」」
鳳蓮「チームシャルモンを応援してくださったみなさま!merci!!」
「「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」」
紘汰「あいつら、負けたのに案外スッキリしてるよな。」
ミッチ「まあ今回は戦いじゃなくサッカーの試合ですから、それよりも…」
さやか「ちょっと!
さっきのさやほむシュートって何!
ほむらと一緒の扱いとかネーミングセンス最悪なんだけど!?」
ほむら「そんな事よりも!何でさやかの名前が先なの?私の名前を先にしなさい!」
祐也「いい加減やめないか!」
舞「もう!せっかく勝ったのに何であんたたちは喧嘩すんのよ!?」
紘汰「あの二人にシャルモンの連中の仲の良さを見習わせたいよ…」
ミッチ「ですね…」
こうしてチーム鎧武vsチームシャルモンの試合はチーム鎧武の勝利で幕を閉じた。
だが…
(ナレーション:大塚芳忠)
とりあえずここまで
さて、次にチーム鎧武と試合をするのはどのチームか?
スカイダイブシュートじゃねーか
※ボールを抱え込んだ味方プレイヤーに触れるのは通常のサッカーでは反則です
斬月・真「ぐわぁぁぁぁっ!?」
紘汰「貴虎!?」
ミッチ「兄さん!?」
まどか「きゃぁぁぁぁっ!?」
さやか、ほむら「「まどか!?」」
鳳蓮「メロンの君!お怪我は大丈夫?ワテクシがさっそく愛の手当を致しますわ!」
マミ「それにしても何でチームゲネシスの二人が吹っ飛ばされてきたの?」
DJ『なんという事だ!
第二試合場でチームバロンvsチームゲネシスの試合を行っているはずの、
斬月・真と鹿目まどかが吹っ飛ばされてきたぞ!?』
QB『たった今入った情報だ!なんとチームバロンvsチームゲネシスの試合は…
100対5の100点差でチームバロンの圧勝だよ!?』
「「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!??」」
紘汰「嘘だろ…あの貴虎が…?」
ミッチ「兄さんたちがこんな大差で負けるなんて…」
さやか「まどかだって私たちの中じゃ一番魔力があるのに…」
ほむら「まどかを負かすなんて許さないわ!」
なんと予想外の展開か!?
チームバロンvsチームゲネシスの試合、
誰もが信じて疑わなかったチームゲネシスの勝利が見事に覆された!
これは一体どういう事なのかと思ったその時であった!
(ナレーション:大塚芳忠)
戒斗「チーム鎧武!どうやら貴様らも勝ち残ったようだな!」
紘汰「戒斗!」
杏子「へへっ!これで決勝はあたしらとお前ら仲の悪い凸凹コンビの試合になるわけだ!」
さやか「杏子!」
ほむら「ふふっ、いいわ!こんなサッカーの試合なんて正直どうでもよかったけど…
あなたたちがまどかをここまで負かしたのなら、私がまどかの敵討ちをするまでよ!」
まどか「あの…ほむらちゃん…私別に死んでないからね?」
マミ「明美さんは鹿目さんの事になると周りが見えなくなるから。」
なぎさ「とんだ傍迷惑なのです!」
こうして勝ち残ったのがチーム鎧武とチームバロン!
そして最後に行われる決勝戦はチーム鎧武vsチームバロンの試合!!
運命の決勝戦、果たして銀の果実を手にするのはどのチームか!?
(ナレーション:大塚芳忠)
とりあえずここまで
>>114
このssの作者はサッカーのルールをハンドがルール違反くらいしか知りません
※あまり気にしない方向で…
【最終試合】
DJサガラ『遂に迎えた最終試合だ!
チーム鎧武vsチームバロン!この試合に勝利して銀の果実を掴むのはどのチームか!?』
QB『チーム鎧武にチームバロン。
両チームとも前評判では相手チームの方が有利だと言われていたけど、
まさかそんな予想を覆して勝ち残るとは…
まったく恐れ入ったよ。』
戒斗「最後に残ったのはやはり貴様らだったな!チーム鎧武!いや、葛葉紘汰!!」
紘汰「やっぱりお前たちと戦う事になるんだな。戒斗、手加減しないぜ!」
ザック「おっと!俺たちがいる事も忘れるなよ!」
ペコ「へへっ!」
ミッチ「ザックにペコ、侮ると痛い目に合いそうだ…」
湊「戒斗こそがこの世の王となるべき男よ!」
舞「ていうか何で湊さんがチームバロンにいるのよ!?
湊さんはチームゲネシスのメンバーのはずでしょ!?」
湊「大人には色々と事情があるのよ!」
杏子「マミたちを倒したようだな。さすがだなって褒めてやるよ!
けどな、優勝するのはあたしらさ!勝って銀の果実を貰うんだからね!」
さやか「杏子!」
ほむら「銀の果実なんてどうでもいいわ。
私はあなたたちの所為で敗れたまどかの敵を取りたいだけよ!」
紘汰「これが最後の試合だ。みんな、円陣組むぞ!」
祐也「この試合必ず勝つぞ!」
さやか「よーし!さやかちゃんも頑張るぞー!!」
ミッチ「そうだね。キミたち魔法少女にも頑張ってもらわないと!」
ほむら「ふぅ、別にチームワークなんて要らないのに…」
舞「ほら、ほむらちゃんもブスッとしてないでみんなで円陣組むの!」
「「やるぞ!エイ!エイ!オォ――――――――ッ!!」」
ほむら「オ…オォ…」
紘汰「ほむら!声が小さいぞー!もっと大きな声で元気よく!」
ほむら「エ…エイエイオー!…まったく…私は体育会系じゃないのに…」
各チームが決勝戦に向けて円陣を組み意気込みを掛けていた時、
壇上では何やら展示の準備が行われていた。
それはこの試合の全て参加者が注目すべき優勝賞品の展示であった!
(ナレーション:大塚芳忠)
DJサガラ『さすが決勝戦だぜ!既に両チームとも火花を散らしているようだ!』
QB『そんなキミたちのために今から優勝賞品である銀の果実を見せてあげようじゃないか。
さぁ、見るがいい。これがキミたちが求めた銀の果実。
その名も…銀のリンゴロックシードだ!』
「「オォ――――――――――――――――――――ッ!!」」
遂に姿を見せるどんな願いもたったひとつだけ叶えるという銀の果実。
その正体はロックシード、それも銀のリンゴロックシードであった!
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「へえ~、あれがどんな願いも叶えるっていう銀の果実なんだ。
……うん?ていうかあれロックシードじゃん!?」
ほむら「まあ予想はしてたけど…」
ミッチ「あれを手に入れればどんな願いも叶えられるんだ。」
ほむら「何でも願いを叶えてくれるって何処かで聞いた事あるような話だわ。
その手の話は大抵リスクがあるんだけど…魂取られたり魔女にされたり…」
さやか「私らは苦い経験があるからね、けどまあ今回は大丈夫じゃないかな…?」
舞「大丈夫よ、そんな心配はないから。」
ほむら「…」
紘汰「ラピス…」
さやか「紘汰さん…?」
ほむら「ラピス…?」
紘汰「いや…なんでもない!二人とも、決勝戦頑張ろうぜ!」
さやか、ほむら「「?」」
このスタジアムにいる誰もが願いをひとつだけ叶える銀のリンゴロックシードに注目する中で、
唯一人、葛葉紘汰のみが何やら複雑な眼差しで銀のリンゴロックシードを見つめていた…
(ナレーション:大塚芳忠)
【決勝戦】
[チーム鎧武vsチームバロン]
((ピッピ―――――ッ!!))
「「変身!!」」
((ブォォォォ!ブォォォォ!ソイヤッ!!オレンジアームズ!花道・オンステージ!!))
((カモン!バナナアームズ!Knight of Spear♪))
((ハイィ~ッ!ブドウアームズ!龍・砲、ハッ・ハッ・ハッ!))
((ギュイーン!クルミアームズ!Mister Knuckleman!))
((ピーチエナジーアームズ!))
DJサガラ『試合開始と同時に両チームの選手がアーマードライダーと魔法少女に変身だ!』
QB『チームバロンはバロンにナックル、それに黒影・真とアーマードライダーは3人!
それに杏子も魔法少女の中ではマミの次にベテランだ。
バロンも鎧武と同じく今まで自分よりも格上な強敵を相手に立ち回ってきたからね。
この勝負は恐らく互角とみて間違いないだろう!』
>>130訂正
【決勝戦】
[チーム鎧武vsチームバロン]
((ピッピ―――――ッ!!))
「「変身!!」」
((ブォォォォ!ブォォォォ!ソイヤッ!!オレンジアームズ!花道・オンステージ!!))
((カモン!バナナアームズ!Knight of Spear♪))
((ハイィ~ッ!ブドウアームズ!龍・砲、ハッ・ハッ・ハッ!))
((ギュイーン!クルミアームズ!Mister Knuckleman!))
((ピーチエナジーアームズ!))
DJサガラ『試合開始と同時に両チームの選手がアーマードライダーと魔法少女に変身だ!』
QB『チームバロンはバロンにナックル、それにマリカとアーマードライダーは3人!
それに杏子も魔法少女の中ではマミの次にベテランだ。
バロンも鎧武と同じく今まで自分よりも格上な強敵を相手に立ち回ってきたからね。
この勝負は恐らく互角とみて間違いないだろう!』
鎧武「よし!まずは俺たちからだ!行くぜ!」
祐也「紘汰!油断するな!まずは落ち着いて…」
バロン「フンッ!冷静な判断も結構だが時と場合によっては勢いの方が大事だ!」
杏子「うりゃぁぁぁっ!」
鎧武「おわっ!?」
DJサガラ『なんと魔法少女杏子!
強引にタックルしてボールを奪った!
力づくでボールを取りに行くとはチームバロンの戦い方そのものだぜ!』
杏子「ほらよ戒斗!パスだ!」
バロン「よし、バロンシュ―――ット!」
((ドシュゥゥゥゥゥッ!))
龍玄「こんな直球簡単に止められる!」
バロン「そいつはどうかな?」
((クルッ!))
祐也「なっ!ボールが曲がった!?」
DJサガラ『ゴ――――ッル!
これは驚いた!ボールが曲がってシュートされるとはな!?』
QB『さすがはバナナシュートだね。』
バロン「バナナじゃない!バロンだ!バロンシュートだ!」
杏子「そんなのどっちでもいいじゃねーか。」
さやか「この…!さっそく相手が点を取るなんて…」
鎧武「俺たちも負けてられねーぞ!反撃開始だ!」
ほむら「ならば私の番ね。時を止めれば…!」
バロン「そうはさせん!杏子!」
杏子「あいよ!」
((ガバッ!))
ほむら「きゃぁぁぁぁっ!?」
DJサガラ『おっと!こいつはハプニングだ!
なんと杏子選手!対戦チームのほむら選手に抱きついてきたぞ!?』
QB『こんな大観衆のスタジアムで白昼堂々押し倒すなんてどうかしてるよ。』
ほむら「杏子!私にはまどかという心に決めた人がいるのよ!?
だから…あなたの想いには…残念だけど応えられないわ…」
杏子「バカ!そんなんじゃねーっての!こうやって抱きついてれば時間停止できねえだろ!」
ほむら「くっ…考えたわね!でも…」
さやか「だったら私らが動けばいいだけだし!紘汰さん!!」
鎧武「オウッ!ここらで俺たちも本気出して行くぜ!」
((イチゴアームズ!シュシュッとスパーク!))
鎧武イチゴアームズ「ソイヤッ!」
DJサガラ『ここで鎧武がイチゴアームズを装着した!』
QB『イチゴアームズはスピードに優れているからね。早さを生かした戦法が得意なんだ!』
鎧武イチゴアームズ「行くぜ!イチゴシュート!」
((バシュゥゥゥゥッ!))
DJサガラ『ゴール!チーム鎧武が点を取った!これで1対1の同点だ!!』
さやか「さっすが鎧武!もう逆転だね!」
杏子「ケッ!まだまだ勝負はこれからだ!」
バロン「杏子の言う通りだ!点を取られたらその分取ればいいだけの話だ!!」
QB『試合はまだまだこれから、一体どうなるんだろう?』
決勝戦なだけあって両チームとも序盤から試合を大いに盛り上げていた。
さて、一方観客席では…
(ナレーション:大塚芳忠)
~観客席~
マミ「暁美さん!美樹さん!そこよ!佐倉さんも頑張って~!」
まどか「ほむらちゃ~ん!さやかちゃ~ん!杏子ちゃんもファイト!」
なぎさ「マミ…まどか…
両方応援してないでどっちか片方を応援すべきじゃないのですか?」
マミ「みんな大事な後輩だもの。どっちも応援してあげなきゃ!」
まどか「そうだよ!みんな大切なお友達だよ!」
なぎさ「なぎさはチーズ食べているので試合とかもうどうでもいいのです。」
鳳蓮「メロンの君!お怪我は大丈夫でして?
ワテクシの傭兵時代の愛ある治療で癒して差し上げますわよ♡」
貴虎「いらん!それにそれ程大怪我を負っているわけじゃない!この程度かすり傷だ!」
DJサガラ『ここは観客席だ!
先程試合を終えたチームシャルモンとチームゲネシスのメンバーが試合を観戦している最中だ!』
QB『試合を終えた選手はこうしてほかのチームの試合を観戦しているんだよ。』
城之内「けどわからないな。今のところ両チームとも互角の勝負をしている。
確かに試合内容はスゴイけど…
今観ている限りじゃ正直チームバロンに、
あんたたちチームゲネシスがボロ負けしたとはどうしても思えないんだけど?」
貴虎「それは…」
まどか「私たちもまさかあんな事になるとは思わなかったの…」
それからまどかと貴虎は先程惨敗したチームバロンとの二回戦の試合での出来事を話し始めた…
(ナレーション:大塚芳忠)
(回想)
【第二試合】
[チームバロンvsチームゲネシス]
まどか「よろしくね、杏子ちゃん!」
杏子「まったく…これから戦うって相手によろしくとか相変わらず甘ちゃんだな。でもまあ…」
貴虎「手加減はせんぞ!クズどもめ!」
戒斗「フンッ!でかい口を叩くならそれに見合った強さがいる。
今の貴様らに果たしてその資格があるのか?」
貴虎「なんだと…?」
シド「貴虎ぁ!どうやらこの坊やにお仕置きをしなきゃいけないようだぜ!」
凌馬「我々の力を見くびらない方がいい。
何故なら私たちはキミの持つ戦極ドライバーを上回るゲネシスドライバーを持っているんだからね。」
湊「駆紋戒斗、残念だけどあなたに勝ち目はないわ!」
戒斗「それはこちらのセリフだ!行くぞ!」
杏子「サッカーの試合であんな大人げない連中よりはよっぽどマシだけどな…」
まどか「あはは…」
「「変身ッ!!」」
((カモン!バナナアームズ!Knight of Spear♪))
((ギュイーン!クルミアームズ!Mister Knuckleman!))
((メロンエナジーアームズ!))
((レモンエナジーアームズ!))
((チェリーエナジーアームズ!))
((ピーチエナジーアームズ!))
斬月・真「遊びは終わりだ…
そろそろ悪ガキどもには、現実と向き合ってもらおう…」
バロン「俺は俺の敵を砕くだけだ!」
まどか「貴虎さん!落ち着いて!」
杏子「おい!お前らサッカーの試合だって事を忘れんなよ!?」
シグルド「さぁ、ガキども!これからは大人の時間だ!」
デューク「設計者自ら特別にチューニングしたゲネシスドライバーの性能…
見せてあげようじゃないか!」
マリカ「覚悟なさい!」
こうして始まったチームバロンvsチームゲネシス。
序盤はチームゲネスシスの圧倒的有利であった。
(ナレーション:大塚芳忠)
斬月・真「斬月シュート!」
デューク「デュークシュート!」
シグルド「オラァッ!シグルドシュート!」
マリカ「マリカシュート!」
まどか「まどシュート!」
((バシィッ!)) ((バシィッ!)) ((バシィッ!))
チームゲネシスの選手たちによる連続シュート!
これにはさすがのチームバロンも苦戦するのだが…
(ナレーション:大塚芳忠)
ナックル「どうする戒斗!このままじゃやられちまうぞ!?」
バロン「ええい!だからといって引くわけにいくか!俺が屈しない限り絶対に負けん!!」
杏子「落ち着けって!少しは引く事も考えろ!?」
斬月・真「やれやれ、どうやら意地でも敗北を受け入れんようだな。
仕方がない、絶望するまで徹底的に得点を入れるしかあるまい。」
まどか「ティヒヒ!ゴメンね杏子ちゃん!」
杏子「この…こうなったら…!おい秘密兵器!出番だぞ!」
A「…」
杏子の呼びかけに応えフードを被り顔を隠した一人の少女がチームバロンのベンチから出てくる。
その少女こそ今までその正体が明かされていなかった謎の魔法少女Aであった!
(ナレーション:大塚芳忠)
デューク「おや?彼女は何者だい?」
シグルド「連中まだ魔法少女を隠していたようだな!」
マリカ「ですがあのような魔法少女など今まで見た事もありませんが?」
まどか「あの子…何処かで会ったような…」
斬月・真「誰が来ようと我々チームゲネシスの勝利は変わらん!行くぞ!!」
((バッ!))
たかが魔法少女が一人参戦するだけ!
そう判断したチームゲネシスは一気に勝負をつけようとしたのだがこれが間違いであった…
(ナレーション:大塚芳忠)
A「ハァァッ!」
まどか「えぇっ!?」
斬月・真「なんだと!?」
((ドッガァァァァァァン!!))
「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」
なんと謎の魔法少女Aが放った一発のシュートによりチームゲネシスのメンバーが全員吹き飛ばされた!
それから次第に点差は開き50点差になる頃には…
(ナレーション:大塚芳忠)
シグルド「悪いな貴虎。」
斬月・真「シド!?」
まどか「シドさんが逃げ出しちゃった!?」
そして70点差…
デューク「ハッハッハ、すまないね貴虎。まあ後は任せたから。」
((ド ド ド ド ド ド ド ド!))
斬月・真「おい!待て凌馬!?」
まどか「今度は凌馬さんがこの会場に仕掛けていた脱出用ロケットで逃げちゃったよ…」
これもしかして本編後?
さらに80点差になった頃には…
マリカ「駆紋戒斗、私はあなたに王の素質を見出したわ!
そんなわけで呉島主任、私は今日限りでユグドラシルを寿退社します!」
バロン「フンッ!勝手についてくるがいい!」
斬月・真「おい!湊耀子!?」
まどか「湊さんがチームバロンに寝返った!こんなの酷いよ!あんまりだよ!?」
最後に90点差になると…
黒影トルーパー「もうダメだ!ユグドラシルはお終いだー!?」
斬月・真「おい!お前たち!?」
まどか「遂に黒影トルーパーの人たちまで逃げ出しちゃったよ!?
嫌だぁ~…もう嫌だよ、こんなの…」
~観客席~
貴虎「その後、気づけば最終的には俺とまどかしかメンバーは残っていなかった。
我がチームゲネシスにチームワークなど…最初から欠片もなかったようだ…」
まどか「本当にひどい試合でしたよね…」
鳳蓮「まあ、pauvre.お労しやメロンのキミ!その傷ついた心をワテクシが癒して差し上げますわ!」
初瀬「しかし話を聞くと俺らのチームって案外よかったんだな。」
城之内「そうだね初瀬ちゃん。やっぱり持つべき者は良い師匠って事だろうね。」
マミ「えぇ、パティシエのおかげで私たちは試合が終わっても不貞腐れずに済んだのかも…」
なぎさ「なぎさはチーズが食べられたらそれでいいのです!」
貴虎「だが我々を圧倒してみせたあの謎の魔法少女Aとは一体何者なんだ?」
まどか「試合して感じたけどあの魔法少女はなんだか他人とは思えない気がする…」
まどかと貴虎が自分たちを圧倒してみせた謎の魔法少女の正体に疑いを抱いていた頃、
試合の流れは…
(ナレーション:大塚芳忠)
とりあえずここまで
>>147
試合が終わる頃に説明するのでもうちょっとお待ちを
~試合場~
龍玄キウイアームズ「キウイシュート!」
マリカ「マリカシュート!」
ナックル「クルミシュート!」
杏子「うりゃっ!杏シュート!」
さやか「なんの!さやシュート!」
ペコ「ペコパス!」
祐也「なんの!祐也ドリブル!」
DJサガラ『試合の流れはここまで一進一退の引き分けだ!』
QB『点を入れては逆に入れられの繰り返し。
どうやら両チームの実力は五分五分といったところだね。
このままだと試合に劇的な展開は無いように思えるけど…?』
各選手のシュートが入り混じる試合場。
点差は今のところ5対5の同点。
だがそんな時、チームバロンのベンチからまたもや…!
(ナレーション:大塚芳忠)
A「…」
貴虎「あの娘は…!?」
まどか「さっき私たちをコテンパンに倒した魔法少女だよ!」
さやか「フード被っているから顔はわからないけど凄まじい魔力を感じる!」
ほむら「あいつがまどかを…!許さないわ!!」
鎧武「待てほむら!むやみに近づいたら危険だ!?」
祐也「紘汰の言う通りだ!相手はチームゲネシスを圧倒した魔法少女だぞ!」
鎧武たちの制止を振り切り謎の魔法少女に挑むほむら!だが…
A「ハッ!」
((シュバッ!))
ほむら「なっ…!この私からすり抜けるように駆けて行くなんて!」
龍玄「なんて早さだ!?」
A「ハァァッ!」
((ガシッ!))
DJサガラ『なんという事だ!謎の魔法少女A!
いきなり試合場に乱入するなりチーム鎧武の選手を押しのけボールを取ったぞ!!』
QB『彼女は一体何者なんだ!?』
誰もがこの謎の魔法少女Aの正体に関心を示していた。
だが少女は頑なにその正体を明かそうとはしない。
そして試合は続き…
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「ダメ…あの謎の魔法少女に太刀打ちできないよ…」
ほむら「さっきの巴マミたちよりも強い…一体何者なの?」
祐也「みんな消耗しているな…まずいぞこれは…」
龍玄「なんてきつい試合なんだ…」
鎧武「やべーぞ!あの魔法少女が俺たちのゴールに攻めてきた!?」
A「アルティマシュ――――ット!!」
「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」
((バシィィィィィッ!))
DJサガラ『ゴール!謎の魔法少女A!チーム鎧武の選手たちを押しのけてゴールを決めた!!』
QB『それにしても驚いたね。
まさかチームバロンにこんな隠し玉があったとは…
これじゃあチーム鎧武の勝てる可能性は殆ど0だね。』
まどか「あのシュート!?
あの力で私たちチームゲネシスはコテンパンに打ちのめされたんです…」
マミ「アルティマシュート…
何故かしら?昔もしかしたら私が使っていたかもしれない技名な気がするわ…」
鳳蓮「それよりもあのほむらって貧乳娘が問題よ。チーム鎧武の中じゃ一番消耗が激しいわ。」
ほむら「ハァ…ハァ…」
さやか「ほむら…」
謎の魔法少女Aが試合に参加してからは点差が激しく変化する。
10点、20点、30点とドンドン大差が開いていった。
そしてそれは50点差にまで…
(ナレーション:大塚芳忠)
A「アルティマシュート!」
DJサガラ『ゴール!これでチームバロンは50点だ!』
バロン「フッ!どうだチーム鎧武!
この謎の魔法少女Aが我がチームバロンにいる限りお前たちに勝ち目などないぞ!!」
杏子「そういうこった。それに肝心のほむらも使い物にならないみたいだしな。」
ほむら「ハァ…ハァ…」
龍玄「ほむらさん、しっかりするんだ!試合はまだこれからなんだよ!」
ほむら「放っておいて!
杏子たちの言う通り…私はもう使い物にならないわ…
あなたたちがまだ試合を続ける気なら他の選手と交代でもさせればいいのよ。」
鎧武「おい!待てほむら!?」
体力の消耗が激しいほむら…
それもそのはず、
長い間、病院での入院生活を送っていたほむらに長時間試合が出来るほどの体力はなかった…
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「まどか…ごめんなさい…私はもう…」
さやか「ほむら…ほら、しっかりしなよ…」
ほむら「さやか…?」
さやか「いつもは円環の使いだとか悪魔とか張り合ってるけどさ…
今の私らは…ほら…その…チームメイトなんだからさ…諦めずに最後まで頑張ろうよ!」
ほむら「…フンッ、余計なお世話よ…」
疲れて消耗しているほむらに手を差し伸べるさやか。
しかしそれを拒否するほむら…
その時だった!
(ナレーション:大塚芳忠)
バロン「フンッ!試合の最中だというのに悩み事か!
くだらん!余計な事を考えて今やるべき事を疎かにするなどと弱者のする事だ!!」
((マンゴーアームズ!Fight of Hammer!))
DJサガラ『バロン!なんとマンゴーアームズを装着だ!』
バロンマンゴーアームズ「最早戦う気のない者などこの場に必要ない!
そのような弱者などこの場から消え去るがいい!マンゴーシュート!!」
ペコ「出た!戒斗さんのマンゴーシュートだ!」
龍玄「待ってください!あのシュート…
このままだとほむらさんとさやかさんに当たってしまいますよ!?」
杏子「おいおい…やばくないか?」
祐也「いけない!二人とも避けろ!?」
((ドシュゥゥゥッ!))
((ミックス!オレンジアームズ!花道・オンステージ!ジンバーレモン!ハハーッ!))
鎧武ジンバーレモン「うらっ!」
DJサガラ『なんとここで鎧武がジンバーアームズを装着だ!そしてバロンが放ったボールを受け止めた!』
QB『このアーマーを装着する事で鎧武は次世代型ライダー(斬月・真等)と同等の力になるんだ!』
ほむら「が…鎧武…?」
さやか「私たちを助けてくれたの…?」
鎧武ジンバーレモン「大丈夫か二人とも?試合はまだまだこれからだぞ!」
ほむら「試合だなんて…もうどうでもいいわ。」
さやか「ほむら!あんたはまだそんな事を…」
鎧武ジンバーレモン「…」
咄嗟に二人を庇った鎧武。
しかしほむらとさやかは未だに仲違いが続いていた。
(ナレーション:大塚芳忠)
鎧武ジンバーレモン「なぁ…二人とも。いい加減素直になれよ。」
ほむら「素直に…?」
さやか「私たちに素直になれってどういう事のさ?」
龍玄「キミたち本当はそんなに仲悪くないだろ。
それなのにいつまでも仲違いしていたらいつか本当に後悔してしまうよ…」
鎧武ジンバーレモン「このままくだらない誤解を続けて…最後はどうなると思う?
お前たちはいつか本当に争う事になっちまうんだぞ!?
そんな事になったらお前たちは絶対後悔するはずだ!そんなの…見てられねえよ…」
ほむら「…けど…」
さやか「どうしたら…」
龍玄「やり直せばいい。」
ほむら「龍玄?」
龍玄「キミたちの過去に何があったか僕は知らない。
でもそれならやり直せばいい。人にはそれが許されるんだ。
僕もかつてはそうだった。自分の行った過ちを悔いて前へ進めずにいた。
けどそれじゃダメなんだ!前へ進むんだ!
どんな過去を背負っていようと人は新しい道を歩む事ができる…
それを、紘汰さんが僕に教えてくれたんだ!」
鎧武ジンバーレモン「そうだな、ミッチ。
なぁ二人とも。諦めないでほしいんだ。人は変わる事ができる。変身するんだ!」
ほむら「変身…?」
紘汰とミッチに励まされるさやかとほむら。
そしてそれは観客席からも…
(ナレーション:大塚芳忠)
鳳蓮「そうよ!アマチュアの小娘たち!簡単に諦めるなんてプロとしては御法度よ!!」
城之内「お前らが負けたら俺たちの立場がないんだからな!」
初瀬「無様に負けたら承知しねーぞ!」
マミ「美樹さん!暁美さん!まだまだこれからよ!」
なぎさ「なぎさはチーズを食べたいのです!」
貴虎「光実、葛葉、それに魔法少女たち!俺たちチームゲネシスの分まで戦ってくれ!!」
まどか「ほむらちゃ~ん!さやかちゃんも!私たちの敵を取ってくれるんでしょ!
ならこんなところで諦めちゃダメだよ!それと二人とも、頑張って~!!」
ほむら「まどか…」
さやか「それにみんなも…アハハ、なんかみんなの応援で吹っ切れちゃったよ!」
バロン「どうやら話は終わったようだな!フンッ!
まったく随分と手間取らせてくれたな!これでお前たちに塩を送るのは最後だぞ!!」
ほむら「一体何の話かしら?」
龍玄「なるほど、さっき二人にわざとボールをぶつけたんですね!」
さやか「そんな!酷い!なんてヤツ!?」
バロン「フンッ、あの程度で倒されるならそれまでの実力だっただけの話だ。
それに葛葉、貴様なら絶対この二人を守っていたはずだ。
まあそんな心配する必要もなかったが…」
鎧武「素直じゃないな戒斗!だがおかげでこうして二人が立ち直れた!礼を言うぜ!!」
杏子「礼なら試合で頼むぜ!こっちはいい加減待ちくたびれてるんだからさ!」
さやか「杏子!もう容赦しないんだからね!」
ほむら「えぇ、改めて本気で行くわよ!」
鎧武「よし!それじゃあやるぜ!!」
DJサガラ『ここで鎧武がカチドキロックシードを取り出した!』
バロン「そう来るか!ならばこちらも…!」
QB『バロンもゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを取り出したよ!』
((カチドキアームズ!いざ出陣!エイエイオー!))
((レモンエナジーアームズ!))
バロンレモンエナジーアームズ「行くぞ、試合再開だ!」
鎧武カチドキアームズ「あぁ、行くぜみんな!ここからは…」
「「俺たちのステージだ!!」」
鎧武カチドキアームズ、バロンレモンエナジーアームズ、にパワーアップして試合は再開された!
既に迷いのないさやかとほむら。
果たしてこの決勝戦の行方は!?
(ナレーション:大塚芳忠)
~控え室~
((ガンッ!))
曽野村「クソッ!本当なら俺たちが本戦に出るはずだったのに…!?」
ここはチームREDHOTの控え室。
そこではチームREDHOTのリーダーでもある曽野村が、
チーム鎧武との試合の敗北で苛立ちロッカーを蹴って八つ当たりしていた。
するとそこへ二人の男の姿が…
(ナレーション:大塚芳忠)
シド「よぅ、荒れてるな。」
凌馬「ハハハ、そりゃそうだろうね。
いきなりわけのわからない世界に連れてこられてサッカーをさせられて、
おまけに無様に負けちゃうわけだし…
それにキミのとこは弱小チームだったから尚更か。」
曽野村「あんたらは…
俺にロックシードを売りつけた錠前ディーラー!俺に一体何の用だ!?」
シド「随分とご挨拶だな。こっちはお前に取引を持ち掛けに来たんだぜ。」
曽野村「取引…だと?」
凌馬「キミにもう一度チャンスを与えようと思ってね。
このまま無様に負けたままじゃ悔しいだろう。
キミさえその気があるのなら私たちが力を貸してあげようじゃないか!」
曽野村「力…本当か!?」
そしてプロフェッサー凌馬は曽野村にある物を与えた。それは…
(ナレーション:大塚芳忠)
凌馬「これだ。新しいロックシード。その名もサッカーロックシードだ。」
曽野村「サッカーロックシードだと?ダセェ…もっとマシな名前はなかったのか!?」
プロフェッサー凌馬からサッカーロックシードを受け取った曽野村。
だが受け取った瞬間、ある異変が起きた!
(ナレーション:大塚芳忠)
((シュワァァァァ!))
曽野村「な…なんだこりゃ!?俺の身体が化物に変わって…」
凌馬「すまないね、実はそのロックシードは最近知り合ったある連中の技術も含んでいてね。
おまけにまだ未完成だから一体どうなるかは我々にもわからないんだよ。」
シド「悪いガキほど大人に騙されやすいってな。まあ精々頑張ってくれや!」
曽野村「チクショウ!騙しやがって…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!???」
シドとプロフェッサー凌馬の企みにより貶められた曽野村…
曽野村の身に一体何が起きようとしているのか!?
(ナレーション:大塚芳忠)
とりあえずここまで
曽野村はどうなってしまうのか?
~試合場~
鎧武カチドキアームズ「行くぜ!カチドキシュ―――ット!!」
バロンエナジーレモンアームズ「なんの!レモンシュ―――ット!!」
A「ハァァァッ!」
さやか「させないよ!」
ほむら「この謎の魔法少女は私たちが相手をするわ!」
杏子「おっと!お前らあたしがいる事を忘れんなよ!」
DJサガラ『さすがは決勝戦だ!今まさに両者死力を尽くしているぜ!!』
QB『点差はチームバロン100:チーム鎧武95の5点差だ。
残り時間は10分、もしかしたらチーム鎧武の逆転もあり得るかもしれないね!』
決勝戦は残り時間10分を切った。
両チームほぼ互角の戦い、チーム鎧武は次第に追い上げて点数は5点差まで…
そんな時、スタジアム内で突如異変が起きた!?
(ナレーション:大塚芳忠)
「「ガァァァァァァッ!!」」
鎧武カチドキアームズ「何だ…この叫び声は…!?」
さやか「一体どこから…?」
((ズシャッ!))
祐也「な…正面に現れたぞ!?」
ほむら「あれは…魔獣?それとも魔女!?」
龍玄「いや…あれはもしかしたら!」
試合場に降り立った謎の怪人。その正体は!?
(ナレーション:大塚芳忠)
サッカーインベス「俺の名はサッカーインベス!お前らの試合を邪魔しに来たぜ!!」
DJサガラ『これは大変だ!なんとスタジアムに正体不明の怪人が現れたぞ!?』
QB『この怪人は…僕にも正体がわからないな?』
バロンレモンエナジーアームズ「サッカーインベスだと?
ふざけたヤツめ!こうなればチーム鎧武の前にお前を倒してやる!!」
杏子「よし!やっちまおうぜ!」
ペコ「俺たちに挑むとは大した度胸だぜ!」
チームバロンのメンバーが取り囲みサッカーインベスを撃退しようとする。
だが…
(ナレーション:大塚芳忠)
シグルド「おっと、暴力はよくないな!
俺たちは今から新チームでこの試合に参戦するんだからな!」
デューク「これより新たに結成された我々チームNEWゲネシスが銀の果実を頂く!」
貴虎「シド!それに凌馬まで!?」
まどか「二人ともどうして!?」
シグルド「どうしてだって?
目の前になんでも願いを叶えてくれるロックシードがあるんだぜ!
欲しがらないヤツがどうかしている!」
デューク「シドの言う通りだ。
それに先ほどの試合で我々は棄権したわけじゃない。
こうしてチームNEWゲネシスとして参戦するのだからね!」
さやか「ちょっと…ふざけないでよ!」
ほむら「そうよ!ここにいるのは本戦を勝ち抜いたチームよ!
そもそもあなたたちには決勝戦に出る資格なんてあるはずがないわ!?」
さやかとほむらの言う通り、
確かに決勝戦を行えるのはチーム鎧武とチームバロンの2チームだけなのだが…
(ナレーション:大塚芳忠)
DJサガラ『普通なら飛び入り参加は認められない。だが、俺は大歓迎だがね。』
鎧武カチドキアームズ「おい…サガラ!?」
QB『僕たちの役目はこの試合を盛り上げる事、乱入者が現れるなんてまさにそれだよ。』
ほむら「QB…あいつまで!」
なんと本来なら公平な立場にあるDJサガラとQBがチームNEWゲネシスの参戦を認めてしまった。
だがこんな参戦は認めないとチーム鎧武とチームバロン双方のメンバーが異議を唱え強硬手段に出た!
(ナレーション:大塚芳忠)
バロンエナジーレモンアームズ「ふざけた事を!試合の邪魔をするのは許さん!!」
鎧武カチドキアームズ「そうだ!せっかくの試合を邪魔されてたまるか!
それにこれは…あの子が望んだ…大切な試合なんだ!!」
A「…」
果敢にも挑む鎧武とバロン、だが…
サッカーインベス「ハァッ!」
((ズシッ!))
バロンエナジーレモンアームズ「な…なんだこれは!?」
鎧武カチドキアームズ「身体が…言う事を聞かない!?」
さやか「まるでどんよりした気分みたいな…」
ほむら「私の時間停止とは違うこの感覚はなんなの!?」
チームNEWゲネシスのメンバー以外のこのスタジアムにいる誰もが奇妙な感覚に陥った。
周囲のあらゆるものが動きを鈍くされ、まともに動く事ができなくなってしまう。
この現象は一体何なのか…?
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「重加速…?」
さやか「何よそれ!?」
デューク「実はロイミュードとかいう妙な連中から技術提供を受けてね。
それを応用してこのサッカーインベスに重加速の発生装置を組み込んでおいたんだ。
結果は大成功、こうして我々以外は動きが遅くなってしまったわけさ。
ちなみにこの現象は『どんより』と呼ばれているらしい。」
龍玄「ど…どんより…?」
バロンレモンエナジーアームズ「ふざけた事を…何がどんよりだ!」
さやか「そんな事よりも一体どうしたらいいのよ!」
ほむら「このままじゃヤツらに優勝を奪われてしまうわ!?」
デューク「さぁ、試合を終わらせて銀の果実を頂こうか!デュークシュート!!」
シグルド「無抵抗なヤツらを相手にするのは面白いなまったく!シグルドシュート!!」
サッカーインベス「目立ちてえ、暴れてえ!」
DJサガラ『こいつは大変だ!
この重加速の空間でチームNEWゲネシスがどんどん得点を上げていくぞ!!』
QB『これで試合はチームNEWゲネシスの独断場だね。』
杏子「チクショウ!あたしらの試合なのに…!」
鎧武カチドキアームズ「やめろお前たち!今やってる事が恥ずかしくないのか!?」
バロンエナジーレモン「おのれ…最早お前たちは弱者ですらない!ただの卑怯者だ!」
さやか「何よ…何なのよこれ…」
ほむら「嫌よ…このまま理不尽に負けるのだけは絶対に嫌!」
さやかとほむらは願った。
こんな形で試合を終わらせたくはないと…
いや、二人だけではない!この場にいる誰もがこんな結末で終わらせたくないと願った!
するとそこへ…
(ナレーション:大塚芳忠)
((ブォォォォォォッ!!))
シグルド「この音は何だ?」
デューク「これは車の排気音じゃないか?」
サッカーインベス「チクショウ!こんな大事な時になんだってんだ!?」
((ブォォンッ!!))
DJ『こいつは…驚いたぜ!
このスタジアムに現れたのは車だ!一台の赤い車が乱入してきたぞ!!』
QB『まったく…次から次に出てきてわけがわからないよ。』
スタジアムに突如出現したのは謎の赤い車!
そしてその赤い車から一人の男が現れる!
それは赤い仮面の戦士!その名も…!
(ナレーション:大塚芳忠)
ドライブ「俺は泊進之介、刑事で仮面ライダーの仮面ライダードライブさ!」
さやか「仮面ライダー…?」
ほむら「ドライブ?」
杏子「車に乗っているのにライダーってどういう事だよおい!?」
鎧武カチドキアームズ「そんな事よりも…あいつこの重加速の中で普通に動けるぞ!」
ベルトさん「我々はロイミュードを倒す戦士だ。
故にこの重加速の中でも制限なく行動する事ができるのだ!」
ほむら「今度はベルトが喋っているわ!?」
さやか「もうわけが…」
スタジアムに現れたのはスーパーカー、トライドロンを駆る新ヒーロー!
その名も仮面ライダードライブであった!!
(ナレーション:大塚芳忠)
ドライブ「それにしても重加速の反応があったから来てみればどういう状況だ?
俺みたいなライダーが大勢いるしコスプレした女の子たちがいるし、
おまけにサッカーをやってるとか状況がまったくわからないぞ?」
ベルトさん「進之介、どうやら彼らはここでサッカーの試合をしているようだ。
それとあの怪人、サッカーインベスと他の二名がこの重加速を引き起こしているぞ。
早くこの現象を止めるんだ!」
サッカーインベス「何が仮面ライダードライブだ!
この俺よりも目立つとは許さねえ!俺が一番目立って暴れたいんだ!!」
シグルド「まったく新しい仮面ライダーだか何だか知らんが邪魔されちゃ困るんだよ!」
デューク「仮面ライダードライブ、キミには興味が注がれるね。
その身体を隅までたっぷりと研究させてくれないか?」
ドライブ「なるほど、繋がった!脳細胞がトップギアだぜ!」
ロイミュードの力を使うチームNEWゲネシスを危険と判断したドライブ。
さっそく彼らを倒そうと構えるのだが…
(ナレーション:大塚芳忠)
鎧武カチドキアームズ「悪いが…ドライブ…ここは俺たちにやらせてくれないか?」
ドライブ「あんた…確か鎧武とか言ったな。
無茶はやめておけ。ここは重加速が働いている。
いくらライダーでも普通の人間じゃまともに動く事は不可能だぜ?」
さやか「そんなのわかってる!
けど…あんたがこのまま…あいつらを倒すだけじゃダメなんだよ!」
龍玄「そうだね、この決勝戦まで色んなチームが戦ってきた!
みんな勝つのに必死で…それなのにこのまま終わらせてしまっては…誰も報われない!」
ほむら「この試合に勝つのは私たちよ!!」
ドライブ「あんたたち…よし、わかった!みんなこれを受け取ってくれ!」
ドライブは自らが持つシフトカーをそれぞれチーム鎧武のメンバーに貸し与える。
こうする事により鎧武たちもまたこの重加速の中で存分に活動する事ができるようになった。
(ナレーション:大塚芳忠)
鎧武カチドキアームズ「うおお!俺たちも動けるぞ!」
龍玄「動けるようになったのは僕と紘汰さん。それにさやかさんとほむらさんの4人か。
さすがに全員というわけにはいかないけどこれならヤツらと戦えますね!」
さやか「サンキュー!ドライブ!」
ほむら「チームNEWゲネシス、さっきまでの借りをまとめて返してあげるわ!」
ベルトさん「進之介、キミは…」
ドライブ「おっと、ベルトさん。何も言うなよ…
このまま部外者の俺たちがあの怪人を倒すよりはと思っただけさ。
子供たちの意思を尊重するのも警察官の…いや…仮面ライダーの役目だろ?」
ベルトさん「ふむ…キミも少しは成長したようだな。だがロイミュードの力を使う彼らは危険だ。」
DJサガラ『さぁ!盛り上がってきたぜ!
なんとチーム鎧武に仮面ライダードライブが参戦だ!
この重加速の空間で満足に動けるのはチーム鎧武とチームNEWゲネシスの2チームのみ!』
QB『それに試合時間も3分と迫ってきたようだ。
こうなれば試合ルールを大幅に変更しよう。残り3分の間にどちらのチームでもいい。
先に1点を制するんだ。そのチームが優勝となる!』
杏子「まったく…こっちの都合も考えずに好き勝手に決めやがって…大した運営だぜ…」
さやか「杏子…ゴメン。本当ならあんたたちと…」
マリカ「気にしないで、それよりも…必ず勝ちなさい!」
ナックル「頑張れチーム鎧武…俺たちの分まで…」
鎧武カチドキアームズ「チームバロン、すまない。本来ならお前たちとの試合が…」
バロンエナジーレモン「フンッ、今回はお前たちに勝ちを譲ってやる!
だが覚えておけ!この俺が屈しない限りチームバロンは敗北した事にはならない!
俺たちは決して負けてはいない!!」
さやか「なんというか羨ましいくらいポジティブだよねこの人…」
ほむら「この男なら魔法少女になっても簡単には絶望しそうにないわね。」
バロンエナジーレモン「行け!チーム鎧武!俺たちの分までヤツらを倒し…
優勝を勝ち取れ!それがあの娘の…願いのはずだ!!」
チーム鎧武に優勝を託すチームバロン!
そしてその想いを受け取った鎧武は極ロックシードを取り出し極アームズへとパワーアップする!!
(ナレーション:大塚芳忠)
DJサガラ『ここで鎧武が極アームズにパワーアップだ!』
QB『このフォームになると鎧武は全てのロックシードの力を引き出せるんだ!』
舞「みんな…頼むわよ!」
祐也「必ず…勝ってくれ!」
龍玄「任せてください。舞さん、祐也さん、僕たちは必ず勝ってみせます!」
ベルトさん「進之介、最高速で倒そう。」
ドライブ「OKベルトさん!
さぁ、チームNEWゲネシス!ひとっ走り付き合えよ!!」
さやか「よーし!今度はこっちの番よ!」
ほむら「そうね、反撃開始よ。」
鎧武極アームズ「行くぜ!ここからは…」
「「「「みんなのステージだ!!」」」」
こうして変則的な形で始まってしまったチーム鎧武vsチームNEWゲネシスの試合!
残り時間3分、先に得点を入れた方が勝利するこの試合。
果たして優勝はどちらの手に…!?
(ナレーション:大塚芳忠)
((ピッピ―――――ッ!!))
サッカーインベス「目立ちてえ!暴れてえ!」
シグルド「まずは俺たちだ!」
DJサガラ『さぁ、試合再開だよ!
先にボールを手にしたのはチームNEWゲネシス!たった三人のチームでどう戦う気だ?』
デューク「心配しなくても一工夫すれば、手のうちようはいくらでもあるんだよ。」
((シュゥゥンッ!))
鎧武極アームズ「何っ!デュークが大量に現れた!?」
龍玄「落ち着いて、これは分身です!」
さやか「あ~っ!これじゃあどれが本物かわかんないよ!?」
鎧武極アームズ「ほむら!こいつを使え!」
ほむら「これは…退きなさい美樹さやか!一気に殲滅させてやる!火縄大橙DJ銃!!」
((ジャキッ!))
((ドルルルルルルッ!))
さやか「ちょ…ほむらっ!火縄大橙DJ銃ぶっ放つのは反則だって!?」
ほむら「大丈夫よ、この試合に必殺武器を持ち出してはならないというルールはないわ!」
DJサガラ『ほむらの言う通り、確かにそのルールはないぜ!』
QB『けどもう無茶苦茶だね。ルール無用を逆手に取られてしまったよ…』
鎧武極アームズ「よし!俺たちもやるぜ!パインアイアン!イチゴクナイ!」
龍玄「ドラゴンショット!」
さやか「うわぁ、みんなメッチャ撃ってるし…もう止めるのもバカらしいわ…」
((ドンッ!)) ((ドンッ!)) ((ドンッ!))
チーム鎧武が分身デュークに対して尽く攻撃!分身はかき消されたのだが…
(ナレーション:大塚芳忠)
シグルド「悪いな!ボールはこっちだぜ!」
デューク「まったく見事に引っかかってくれたね。世の中バカばかりで助かるよ。」
ほむら「なんて事!あいつらとっくに私たちのゴールポストへ向かっているわ!?」
さやか「あんたたちが景気よくブッ放してるからでしょうがー!」
サッカーインベス「行くぜ!インベスシュート!」
鎧武たちの猛攻を潜り抜け、既にチームNEWゲネシスはゴールポストの前へ!
このままでは得点を取られてしまうぞ!?
(ナレーション:大塚芳忠)
ドライブ「そうはさせるか!」
サッカーインベス「なんだと!?」
DJサガラ『おーっと!ドライブがまだ残っていた!
なんとドライブ!予め予想していたのかチーム鎧武のGKのポジションにいたぞ!』
ベルトさん「やはり我々がキーパーとして残っていたのは正解だったな。
進之介、このシフトカーを使うんだ!」
ドライブ「よし、頼むぜ!」
((タイヤコウカーン!ドリームベガス!!))
さやか「た…タイヤ交換した…」
ほむら「鎧武たちもそうだけど仮面ライダーたちの特殊なセンスにはついて行けないわ…」
デューク「失敬な!私の開発したライダーをあんなヘンテコなタイヤと一緒にされては困る!」
シグルド「あんたのセンスも相当だと思うがな…」
ドライブ「ドラムシールド!」
DJサガラ『ドライブ!なんとシールドでボールを受け止めたぞ!』
QB『なんて強固なシールドだ!サッカーインベスのシュートを簡単に受け止めたぞ!』
さやか「ドライブ…」
ほむら「なんて強さなの!」
ドライブ「今度はこっちの番だ!ドライブシュ―――ット!」
DJサガラ『ここでドライブのシュートが炸裂!』
QB『そのボールは既に敵陣に向かった他のメンバーへのロングパスだ!ボールは龍玄に!』
龍玄「よし!紘汰さん!」
DJサガラ『今度は龍玄が鎧武に向かってパスだ!』
鎧武極アームズ「よっしゃ!行くぜ!極シュ―――ット!!」
((ドシュゥゥゥゥゥッ!))
QB『極アームズの力を使った極シュートだ!これでチーム鎧武の勝ち…』
鎧武極アームズの必殺シュートが炸裂。
このスタジアムにいる誰もがチーム鎧武の勝利を確信するのだが…
(ナレーション:大塚芳忠)
サッカーインベス「まだだ―――ッ!!」
鎧武極アームズ「何っ!?」
((ガシィッ!))
DJサガラ『おーっと!これは予想外!
サッカーインベスがギリギリで鎧武のシュートを止めたぞ!?』
QB『渾身のシュートを放った鎧武にはもうシュートを打つ力は残っていない。
残念だけどこれで終わりだね…』
鎧武極アームズ「なんてこった…最後でこれかよ…すまないみんな…」
サッカーインベス「勝つのは俺だ!俺なんだ!!」
鎧武極アームズが放った渾身のシュートを止めてみせたサッカーインベス。
これがただの戦いなら鎧武は負けていたのかもしれない。
だが忘れてはならない。これは単なる戦いではない。
サッカーの試合である事を!
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「残念だけどまだ!」
ほむら「私たちが残っているのを忘れていたわね!」
サッカーインベス「何だお前らは!?」
鎧武極アームズ「さやか!」
龍玄「それにほむらさんも!」
ほむら「鎧武、サッカーはチームワークなのよね。
散々私に言い聞かせてきたくせにあなたたちが忘れてちゃ様にならないわよ?」
さやか「そういう事!ボールは頂き!」
DJサガラ『チーム鎧武!まだ魔法少女たちが残ってた!』
QB『だが残り時間30秒だ。ここで決着をつけないとチーム鎧武に勝ち目はないよ。』
サッカーインベス「ガァァァッ!」
さやか、ほむら「「きゃぁぁぁぁっ!?」」
DJサガラ『なんとここでサッカーインベスの攻撃だ!』
QB『強力な攻撃だ。二人に当たればひとたまりもないだろう!』
鎧武極アームズ「さやか!ほむら!二人とも頑張っているんだ…
ここで…俺たちが諦めてどうする…?行くぜミッチ!!」
龍玄「わかりました!ハァッ!」
さやかとほむら、魔法少女たちのピンチに再び立ち上がる鎧武と龍玄!
二人は魔法少女たちの前に立ちサッカーインベスの攻撃を受け止めた!
(ナレーション:大塚芳忠)
鎧武極アームズ「メロンディフェンダー!」
龍玄「キウイ撃輪!」
((ババッ!))
ほむら「鎧武…?それに龍玄…?」
さやか「二人とも!大丈夫なの!?」
龍玄「あんまり大丈夫ってわけじゃないけど…キミたちを試合に誘ったのは僕たちだ。」
鎧武極アームズ「その俺たちが倒れるわけにはいかないからな…!」
さやか「二人とも…」
サッカーインベス「グゥゥッ…」
龍玄「サッカーインベスが怯んだ…今がチャンスです!」
鎧武カチドキアームズ「最後は俺たちみんなの力を合わせるぞ!俺たち仮面ライダーと…」
さやか「魔法少女の…!」
ほむら「合体技よ!!」
「「ライダ―――ッ!魔法少女―――ッ!合体シュ―――ット!!」」
サッカーインベス「「う…ぁぁ…うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!???」」
((ドッガァァァァァァァァン!!!!!!))
DJサガラ『ゴ――――――――ッル!!
チーム鎧武vsチームNEWゲネシスの試合はチーム鎧武の勝利だぁぁぁぁぁぁぁ!!』
QB『幾多の困難を乗り越えての勝利とは…まったく恐れ入ったよ。』
さやか「やった…勝った…」
ほむら「それじゃあ優勝は…?」
DJサガラ『勿論この大会の優勝はチーム鎧武だ!おめでとうチーム鎧武!!』
「「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」」
ドライブ「優勝おめでとう、チーム鎧武!
サッカーインベスを倒した事でロイミュードの力は失われた。
これでこの世界での俺の役目は終わった。
俺は自分がいた元の世界に還る。また困った事があったらいつでも呼んでくれ!」
鎧武極アームズ「あぁ、今回は助かったぜドライブ!」
さやか「うん!本当に大助かりだよ!」
ほむら「こんな事はあまり言わないけど…感謝するわ…」
ドライブ「ハハッ、それじゃあまたな!」
ベルトさん「さらばだ、仮面ライダー鎧武。それに魔法少女たち!」
トライドロンに乗り込みこのスタジアムを去る仮面ライダードライブ。
それからチーム鎧武の優勝にスタジアムにいた大観衆が一斉に声援と拍手の喝采を上げた。
さて、残る問題は…
(ナレーション:大塚芳忠)
シグルド「まさか曽野村が負けるとはな…
まあヤツが負けるのは最初からわかっていた。途中離脱して正解だったぜ。
大人ってのは勝つ勝負にしか手を出さないんだよ!」
デューク「所詮あの坊やじゃあの程度だという事さ。
クズが一人敗れたくらいで気にする必要もない。
それよりも今のうちにさっさと銀のロックシードを奪って逃げようじゃないか。」
シグルドとデューク。
実はこの二人、試合の途中でこっそり抜け出して銀のロックシードを奪おうとしていた。
…のだが…
(ナレーション:大塚芳忠)
斬月・真「そうはさせんぞ!」
デューク「貴虎!?」
まどか「横取りは許さないよ!」
シグルド「鹿目まどか!どうしてお前らが…?」
ブラーボ「元傭兵を舐めないでくださる?
あんたたちみたいな悪党が何をするのかなんて手に取るようにわかるんだからね!」
城之内「これでも策士ですから!」
初瀬「パティシエ舐めんなよ!」
マミ「あなたたちの所為で決勝戦が滅茶苦茶に終わったんだから!」
なぎさ「なぎさもたとえチーズ貰えたとしても許さないのです!」
デューク「チームシャルモンのメンバーまで…」
シグルド「お前ら一体何のつもりだ!?」
なんとデュークとシグルドの周りをこの試合に参加した全チームが取り囲んでいた!
(ナレーション:大塚芳忠)
斬月・真「お前たちは我がチームゲネシスを裏切ったばかりではなく…
チームREDHOTの曽野村を唆して優勝を横取りしようとした!
本来なら子供を正しく導く大人が子供を利用するなど絶対に許されない事だ!!」
まどか「そうだよ!みんな一生懸命なのにそれを利用するなんて!」
初瀬「世間知らずな俺たちでもお前らが悪党だってわかるぜ!」
城之内「ガキだからって舐めてほしくはないね!」
ブラーボ「未熟な子供を導くのはワテクシたち大人の役目!
それを利用するあんたたちの方が………よっぽどクズよ!!」
なぎさ「なのです!」
マミ「覚悟は…出来ていますね!」
デューク「どうやら…逃げられそうにないようだ。」
シグルド「マジかよ…」
この場にいる誰もがこの二人の行いを許す気などなかった。
さらにそこへ…
(ナレーション:大塚芳忠)
ナックル「悪いが俺たちにもやらせてくれないか?」
ペコ「お前らよくもやってくれたな!」
杏子「あんな形で決勝戦を台無しにされたんだ…こっちはムシャクシャしてんだよ!」
マリカ「プロフェッサー、それにシド、覚悟は出来ていますね?」
A「…」
ロードバロン「本来ならこんな寄って集ってのやり方は好まんが…
それ相応の事を仕出かしたんだ、殴られる覚悟をしておけ!」
「「「お前ら…絶対に許さねえ!!」」」
シグルド「なんてこった…チームバロンまで…」
デューク「しかも駆紋戒斗のあの姿は…これは私たちの惨敗だな…」
そして先程決勝戦を台無しにされたチームバロンまでもが現れた!
こうしてこの場にいる仮面ライダーと魔法少女たちにより…
デュークとシグルドはボコボコにされてしまうのであった。
(ナレーション:大塚芳忠)
~壇上~
DJサガラ『優勝おめでとうチーム鎧武!』
QB『さぁ、この銀のロックシードを受け取るといい。それがキミたちの運命だ。』
さやか「なんか以前にも似たような場面なんだけど…?」
ほむら「ところで本当にいいの?私たちが優勝賞品の銀のロックシードを受け取っても?
葛葉紘汰、あなたたちにもその資格があるのよ?」
紘汰「俺たちはいいさ。お前たちが受け取ってくれ!」
ミッチ「そうですね。二人のおかげで優勝できたわけだし。」
舞「ほら!早く受け取って!」
舞に急かされ銀のリンゴロックシードを受け取ったさやかとほむら。
しかし二人は優勝賞品よりもこれまでの試合の事を思い返していた…
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「これが銀のロックシード…
それにしてもマミさんや杏子を倒して私たちが優勝できるなんて…まるで夢のよう…」
ほむら「夢…そうかもしれないわね…」
さやか「え…?」
((パンッ!))
ほむらが手をパンッ!と叩いた。
すると次の瞬間…!
(ナレーション:大塚芳忠)
…
……
………
さやか「あ…あれ?スタジアムは?みんなは!?」
ほむら「あれはもう無いわ。いえ、というよりも最初から全部存在してなかったのよ。」
さやか「ほむら!その姿はあんたまさか!?」
ほむら「えぇ、先程銀のロックシードに触れたら悪魔の力が元に戻ったわ。
それと落ち着きなさいさやか、確かにスタジアムが消えたのは私の力だけど…
最初からこの世界自体が偽りだったのよ。」
さやか「この世界が…偽り!?」
ほむら「そうよ。最初からこんな世界は存在していなかった。
何者かが勝手に想像した虚像の世界にしか過ぎなかったのよ…」
悪魔としての力を取り戻したほむら。
ほむらはさやかにこの偽りの世界を誰が創造したのか説明した。
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「思えばおかしな点はいくつも合ったわ。
例えば魔法少女や仮面ライダー、
それにインベスといった化物が出てきたというのに観客は当たり前のように受け入れていた。
普通なら気味悪がるのに誰も不思議とすら思わなかった…」
さやか「あ、そういえば…!」
ほむら「それにチームシャルモン戦で百江なぎさがお菓子の魔女シャルロッテに変化していた。
あれは私たちの世界では絶対にありえない事よ…
何故なら私の魔なる力であなたたち円環の使いは魔女の力を封じられているのに…」
さやか「確かに…でもそれだとこの世界は一体どこなの?」
ほむら「愚かね、まだ気づかないの?既に答えは出ているのに…」
この世界は一体どこなのか?
さやかの疑問に対してほむらは既に答えが出ていると説明するのだが…
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「愚かとか言うな~!……それで悪魔さんや。一体どういう事なんだい?」
ほむら「まったく…あなたという子は…調子がいいんだから…このサッカーの試合。
本戦に選ばれた4チームが試合をする際に行われた開幕を思い出してみなさい。」
さやか「開幕の時…?え~と…う~ん…おかしなところは何もなかったけど?」
ほむら「美樹さやか、あなたは本当に愚かだわ…
そんな事でよく円環の使いが務まったと逆に感心するくらいよ…」
さやか「む~っ!一々人の神経を逆なでするな~!?」
ほむら「それではよ~く思い出しなさい。
この開幕時にDJサガラが言った言葉よ。このssで言うなら>>38のセリフよ。」
さやか「え~と確か…
『魔法少女まどか✩マギカ&仮面ライダー鎧武 夢のサッカー対抗杯!』
とかってヤツ?」
ほむら「そう、それよ。今あなたが言った事が答えよ。」
さやか「へ?」
ほむら「鈍いわね、まだわからないようだから説明してあげる。」
ほむら「夢よ…」
さやか「夢…?」
ほむら「そう…
『魔法少女まどか✩マギカ&仮面ライダー鎧武 夢のサッカー対抗杯!』
つまり『夢』のサッカー対抗杯だから私たちは夢の中でサッカーをしていた。
この世界は夢なのよ。」
さやか「「え…え…えぇ…えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」」
ほむらの説明に驚くさやか。
無理もない、今までの出来事全てが夢であったと言われて誰が信じられるものか…
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「で…でも…そんな夢の世界を作るなんて一体誰が…!?」
ほむら「まったく…あなたという子は…
この世界を改変させた私の力を封じた存在。そんな存在を私は一人しか知らない。
そうよね…謎の魔法少女Aさん?」
A「…」
ほむらの呼びかけに応じたのかそこに突然現れたのはチームバロンの選手である謎の魔法少女Aであった。
試合中、彼女の正体は最後まで明かされなかったのだが…
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「そろそろ正体を現してもいいんじゃないかしら。
謎の魔法少女Aさん…いえ…女神まどか…」
女神まどか「ウェヒヒ!やっぱりほむらちゃんにはバレていたんだね。
さやかちゃん、ほむらちゃん、久しぶりだね!」
さやか「「ま…ま…まどかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」
謎の魔法少女Aの正体はなんと鹿目まどかであった!
その姿は先程までの魔法少女の姿と違い神々しく神の気品すら感じるほどの存在…
だが何故彼女がここに?
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「でもまどかは…チームゲネシスのメンバーだったじゃん!?」
ほむら「あの子は私が裂いたこの世界のまどかよ。けどおかしいと思ったわ。
私たち魔法少女の中でも一番の魔力を持つまどかや仮面ライダーたちを倒せる存在…
そんな存在は女神まどかを置いて他にはいないはずよ。」
女神まどか「ウェヒヒ!せっかく変装してたのに正体を見抜くとはさすがはほむらちゃんだね!」
さやか「まどか…けどどうしてこんな事を…?
私たちだけじゃなく杏子やマミさんたちまで巻き込んでサッカーの試合をしたの!?」
女神まどか「それは…」
???「それは俺が提案した事なんだ。」
ほむら「あなたは…」
さやか「紘汰さん…?けど何か感じが違うんだけど…?」
女神まどかの後ろから一人の男が現れた。
それは先程まで一緒に試合をしていた葛葉紘汰なのだが…
金髪に白いマントに鎧を着込み、女神まどかと同じ神々しく思えるほどであった。
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「葛葉紘汰、やはりあなたも…」
始まりの男「俺もまどかと同じで人間の身でありながら神さまになっちまったのさ。
つまりはまどかと同類だな。
魔法少女の事情は大体まどかから聞いたよ。大変だったみたいだな…」
さやか「まどかと同じ存在って…神さまって他にもいるの!?」
ほむら「そんな事はどうでもいいわ。
それよりもなるほど…葛葉紘汰…あなたが神だというのなら全てにおいて合点がいくわ。
女神まどかだけでなくあなたの力もあれば私たちを夢の世界へ誘う事も可能でしょうね。」
さやか「な…なるほど…!
けどまどか、それに紘汰さんもどうしてこんな事をしたの?」
ミッチ「それはキミたちが原因なんだよ。」
ほむら「ミッチ!やはりあなたも…」
始まりの女「ミッチだけじゃないわ。私もよ。」
さやか「舞さんまで!それじゃあチーム鎧武のみんながまどかとグルだったの!?」
始まりの男「いや、二人をこの夢の世界に導いた事を知っているのはここにいる俺たちだけだ。
他の連中はこれをただの夢だと思っているだけさ。」
さやか「じゃあ杏子やマミさんたちはなんともないんだ。よかったぁ~!」
ほむら「ちっともよくはないわ!
私たちをこの空間に閉じ込めて一体何をする気だったの!?」
ほむらは紘汰を問い詰めた。
夢の中とはいえ異なる世界の人間を集めて、
サッカーの試合を行うだけとはどうしても考えられなかったからだ。
(ナレーション:大塚芳忠)
始まりの男「実は…俺がこの力を持つ少し前の話だ。
俺は今回と同じようにある夢の世界で…
今のお前たちと同じようにいきなりサッカーをする事になったんだ。」
さやか「え…?でもこの夢の世界を創造したのは紘汰さんじゃあ?」
始まりの男「いや、この夢の世界を作ったのは俺じゃない。
この銀の果実、いや銀のリンゴロックシードの力のおかげなんだ。」
ほむら「それはこの試合の優勝賞品ね。」
始まりの男「そうだ、その夢の世界で俺はラピスという少年と知り合った。
ラピスは人が血を流さずに戦うサッカーの競技を見て感心していた。
あいつの生きていた場所は血みどろの戦いが繰り広げられていた世界だった…
そんな世界をラピスは嫌っていた。いや…哀しんでいたと言う方が正しいのかな。
そして神にも等しい力を得た俺はあのサッカーの続きをもう一度しようかと思った。
死んだ連中も集めてあの続きをやろうとしていた。そんな時、まどかと出会ったんだ…」
女神まどか「ほむらちゃんに裂かれた私は現実世界に干渉できなくなってしまったの…
そこで事情を知った紘汰さんが銀のリンゴロックシードの力を使って、
私たち魔法少女や貴虎さんたちをこの世界に導いてサッカーをする事になったんだよ!
みんなでこうしてサッカーをするのって初めてだったからね♪」
ミッチ「僕も紘汰さんに頼まれてキミたちのフォローをする事になったんだよ。」
始まりの男「こんな面倒な事頼めるのはミッチしかいないからな。面倒かけて悪いなミッチ。」
ミッチ「いえ、それに予定外の事もありましたから。
戦極凌馬たちが試合の外で色々と企んでいたり仮面ライダードライブが現れたり…」
さやか「う~ん…なるほど…わかるような…わからないような…」
ほむら「まったく…このカバン持ちが…簡単に納得しないで!
最後にひとつだけ納得できない事があるわ!
どうして私とさやかが同じチームで戦う事になったの!?
どうせならまどかと一緒に試合したかったのに…」
そう、ほむらにとって一番の疑問が…
何故今回犬猿の仲であるさやかと一緒にサッカーをしなければならなかったのか?
それが一番大きな疑問であった!
(ナレーション:大塚芳忠)
始まりの男「そりゃ…あれだよ…」
ミッチ「部外者の僕らでもわかる事だよ。」
始まりの女「だって…あなたたち…」
さやか「え…?私らが何だっていうの?」
ほむら「ちゃんと説明して!」
女神まどか「だって…ほむらちゃんとさやかちゃんに仲良くなってほしかったんだよ!!」
さやか、ほむら「「え…?」」
さやか、ほむら「「え…え…?」」
さやか、ほむら「「ええ――――――――――――――ッ!?」」
始まりの男「今回俺たちがサッカーをする本当の目的はお前たちの仲直りにあったんだよ。」
ミッチ「それにしてもよくこの凸凹コンビが優勝できたと今思うと不思議ですよね。」
始まりの女「本当に、これこそまさに奇跡よね…」
さやか「まさか…私らを仲良くさせるために…」
ほむら「こんな大掛かりな試合を行ったというの!?」
女神まどか「そうだよ!だって…大切なお友達がいつまでも仲が悪いままなんて…」
始まりの男「まどかを責めないでくれよ。
元々は俺が提案したんだからな。女の子同士が仲良くなる方法なんてわからなかったし…
サッカーでもやれば勝手に仲良くなるんじゃないかって思ったんだよ。」
さやか「まったく、まどか…あんたって子は…ちょっと呆れちゃうよ!」
ほむら「いいえ、これはまどかが優しさに満ちた自愛の女神だからこそよ!
けどまどか、ひとつだけ言わせてもらえるかしら?」
さやか「あ、それなら私だって…!」
女神まどか「二人改まって一体どうしたの?」
さやか、ほむら「「それは…余計なお世話!!」」
さやか「気遣いはありがたいけど…どう考えてもほむらと仲良しとか冗談じゃないわ!」
ほむら「私だって…さやかと仲良しとは御免だわ!」
ミッチ「やっぱり…ダメでしたか…」
始まりの男「いや、案外うまくいったのかもな…」
女神まどか「ウェヒヒ、けど二人とも。私はこのサッカーの試合結構面白かったよ!
みんなとこうして楽しくサッカーの試合するのって初めてだったんだもん!」
ほむら「そういえばそうね…」
さやか「今までは魔女や魔獣の事でまともに遊んだ事もないし…
で…でも!それでもほむらとは二度と一緒にサッカーなんてしないんだからね!」
ほむら「私だってお断りよ!」
さやか、ほむら「「フンッ!!」」
始まりの女「結局二人の関係は元のままなわけね…」
始まりの男「まあいきなり変われと言われても無理に決まってるさ。
ところで、最後に二人に聞いてほしい事があるんだ。俺たちの世界の話だ。」
そして紘汰は語り始めた。
かつて自分たちの世界で起きた悲劇を…
(ナレーション:大塚芳忠)
始まりの男「俺たち仮面ライダーは沢芽市を…いや世界の平和を守るために戦った!
だがそのための犠牲は大きかった。
祐也と初瀬がインベスと化して倒され…
禁断の果実を手に入れようとシドと戦極凌馬たちもまた命を落とした。」
さやか「嘘…」
ほむら「祐也さんと初瀬が既に死んでいたの…?」
始まりの男「そして戒斗、
あいつもまた自分なりに世界を救おうと足掻いて死んじまった…
本当なら今回のサッカーの試合みたくみんなわかりあえたかもしれないヤツらだった。
けど…俺たちにはそれが出来なかった…」
ミッチ「そうですね。僕の所為で…」
始まりの女「ミッチだけの所為じゃないよ。私たちがもっとわかりあえていたら…」
さやか「なんていうか…」
ほむら「他人事とは思えない話ね…」
女神まどか「そうだね…」
紘汰の話はほむらたちにとっても決して他人事ではなかった。
彼女たちもまた絶望の因果に左右され魔法少女の悲劇を間近で目撃してきたのだから…
(ナレーション:大塚芳忠)
始まりの男「二人がすぐにわかりあえるだなんて俺だって思っちゃいないさ。
けど、いつまでも仲違いばかりしているといつかお前たちも俺たちと同じように…
取り返しのつかない過ちを犯してしまう。
お前たちにしてみれば余計なお世話かも知れない。でも…!」
ほむら「言いたい事はわかったわ。けど…」
さやか「そうだね、急にそんな事言われてもわかんないよ…」
女神まどか「ほむらちゃん…!さやかちゃん…!」
始まりの男「そっか。まあ今はそれでいい。おっと…それじゃあそろそろ時間だな!」
さやか「時間…?」
ミッチ「夢から覚める時が来たんだよ。
もう他の子たちはみんな夢から覚めている。あとはキミたちだけだよ。」
ほむら「それじゃあもうお別れなのね…」
さやか「まどか…ごめんね。あんた一人を置いてきぼりにして私だけ元の世界に戻って…」
女神まどか「大丈夫だよさやかちゃん。
現実世界にはもうひとりの私がちゃんといるし…
今のさやかちゃんとほむらちゃんはみんなと一緒に居られてとっても幸せそうだもん!
ほむらちゃんが私を裂いた事、今はよかった事だと思っているの。
だからほむらちゃん、ほむらちゃんもこれからは幸せに生きてね!」
ほむら「まどか…ごめんなさい…
あなたの事を勝手に…許される事じゃないとわかっていたのに…
それなのにあなたを…ひとりぼっちにしてしまって…」
始まりの男「大丈夫、俺たちもいるしな!」
始まりの女「まどかちゃんには私たちの星の開拓のお手伝いをしてもらっているの。」
女神まどか「意外と楽しいよ!ウェヒヒ!」
女神まどかとの一時の解合、だがその楽しい時も長くは続かなかった。
空間が靄のように消えかけてきた。
どうやらさやかとほむらもこの夢の世界から目覚める時がきたようだ…
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「どうやらお別れのようだね。」
ほむら「あぁ…まどか…本当はもっと話していたいのに!」
女神まどか「大丈夫だよほむらちゃん。いつか言ったかもしれないけど…
私はいつでもあなたの傍に居るよ。頑張って…!」
ミッチ「さぁ、目覚めるんだ。そうじゃないと永遠に眠ったままになってしまうよ!」
さやか「嘘!?ほら、ほむら!早く行くよ!じゃあねまどか!」
ほむら「さよならまどか…いつかきっとまた会いましょう!」
女神まどか「うん!二人とも仲良くね!」
ミッチ「さやかさんとほむらさん…
いなくなりましたね。どうやら現実世界で目が覚めたようですよ。」
始まりの女「結局あの子たち、最後まで仲悪かったけど大丈夫なのかしら?」
女神まどか「きっと大丈夫ですよ。
あ、そういえば…優勝の願い事を叶えるのをすっかり忘れてたけど…」
始まりの男「願い事か…それはもう叶ったと思うよ。
少なくとも俺の『さやかとほむらの二人が仲良くなれますように!』って願いはね…」
さやかとほむらが目覚め、そしてこの夢の世界は閉じられた…
(ナレーション:大塚芳忠)
「…か…」
「さ…や…」
さやか「むにゃ…?」
杏子「さやか!起きろ――――ッ!!」
さやか「きょ…杏子!?」
杏子「ようやく起きたかこの寝ぼすけめ!
お前なぁ…昼メシ食った後だからって学校で熟睡してんじゃねーよ!」
さやか「学校…?昼メシ…?」
マミ「あらあら、美樹さんたらまだ寝ぼけているのね。
私たちお昼ご飯一緒に食べてそれでみんなお昼寝しちゃったのよ。
私たちもさっき起きたばかりだけど…
もう、午後の授業まで熟睡していたらどうしようかと心配しちゃったわ。」
さやか「そういえば…思い出した!みんなで一緒にご飯食べていたんだ!?」
夢から目覚めたさやか。そこはいつもの日常の光景があった。
見滝原中学校の屋上、
いつもの魔法少女たちで集まって昼食の最中だったのだが…
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「そうだ!ほむら!ほむらはどうしたの!?」
まどか「ほむらちゃんならここにいるよ。
ほむらちゃんもさやかちゃんと一緒でまだお寝んねしているみたいだけど…」
ほむら「…大丈夫…寝てなんかいないわ…ファ~ァ…」
さやか「クールぶってるけど思いっきり欠伸してるからね!全然カッコついてないよ!」
ほむら「う…うるさいわね!大きなお世話よ!?」
杏子「まったく、お前らっていつも喧嘩ばかりしてんな。
それよりもそんな寝ぼけたまんまで次の体育の授業は大丈夫なのか?」
さやか、ほむら「「体育…?」」
まどか「うん、午後の授業は体育だよ。なんでもサッカーやるんだって!」
さやか、ほむら「「サ…サッカー!?」」
さやか「そんな…今やったばかりなのに…」
ほむら「まさか…あれは正夢だったの?」
杏子「どうしたお前ら?随分と顔色悪いぞ?」
さやか「アハハ、気にしないで…ハァ…」
まどか「ねぇみんな!サッカーのチームは一緒にやろうね!」
杏子「バカ!やめとけまどか!こいつらは同じチームじゃ…」
マミ「そうよ、暁美さんと美樹さんは…」
さやか「よっしゃ!やってやろうじゃん!」
ほむら「そうね、私たちのチームワークを見せつけてやりましょう!」
まどか、杏子、マミ「「「え…?」」」
まどか「ほむらちゃん…?」
杏子「あの仲の大大大大大悪い二人が…?」
マミ「一体どういう心境の変化かしら?」
まどかたちはあの夢の世界での出来事を覚えていなかった。
だがさやかとほむら、この二人は朧げながらあの夢の世界でのサッカーの試合を覚えていた。
これは奇跡なのか?それとも…?
(ナレーション:大塚芳忠)
さやか「よーし!それじゃあさっそく体操服に着替えなきゃね!」
ほむら「待ちなさいさやか!あら…?」
『…』
その時、ほむらはふと目撃した。
一人の少年の幻を…
その少年は夢の世界で出会ったほむらにサッカーを教えた少年であった。
(ナレーション:大塚芳忠)
ほむら「そう、あなたがラピスなのね。」
ラピス『ほむら、チームワークを忘れないで…』
ほむら「…チームワークか…ありがとうラピス…」
さやか「どうしたほむら!早く行くよ!」
ほむら「今行くわ!待ってなさい!」
まどか「ティヒヒ、二人ともすっかり仲良しさんだね!」
杏子「あいつらに一体何があったんだ?」
マミ「きっと二人とも何か楽しい夢でも観ていたんじゃないのかしら。」
さやか、ほむら「「そんなのじゃないから!?」」
~終わり~
これで終わりです。
書き溜めてたので読みにくいと思われますがその辺はご容赦してください。
つまりはタイトルがオチだったと…
そのオチ無くした方がもっと面白くなってたぞ
理由付けは結構しっかりしてたし、無駄に笑い取ろうとして滑ってるようにしか見えない
けど、それを差し引いても面白かった
完結おつ
完結乙! 中々面白かった
乙
三人でシムカズラバしてるんだ…
面白かったが以前ゴミみたいなまどか×鎧武ssからよくこんなの書けたな
この作者短期間に成長し過ぎじゃね?
>>199訂正
サッカーインベス「グゥゥッ…」
龍玄「サッカーインベスが怯んだ…今がチャンスです!」
鎧武極アームズ「最後は俺たちみんなの力を合わせるぞ!俺たち仮面ライダーと…」
さやか「魔法少女の…!」
ほむら「合体技よ!!」
「「ライダ―――ッ!魔法少女―――ッ!合体シュ―――ット!!」」
サッカーインベス「「う…ぁぁ…うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!???」」
((ドッガァァァァァァァァン!!!!!!))
DJサガラ『ゴ――――――――ッル!!
チーム鎧武vsチームNEWゲネシスの試合はチーム鎧武の勝利だぁぁぁぁぁぁぁ!!』
QB『幾多の困難を乗り越えての勝利とは…まったく恐れ入ったよ。』
>>240
いや関係ないでしょ
どうせならオバロ達も出て欲しかったな
書き溜めしてたから名前の間違いに気づきませんでした。すんません…
さて、感想ありがとうございます。
今回はまどかssで絶対に守りたかったのは主役はあくまでさやかとほむら。
それ以外は全員脇役という条件を守って書きました。
そうじゃないと登場人物が多すぎるので収集がつかなくなるの…
壮大なssかと思いきや女神まどかが、
同じく神さまになった紘汰さんたちと一緒にさやほむを仲良くさせる展開でした。
だからドライブとかもただのお助けキャラにしか過ぎません。
それとインベスと化した曽野村ですがこれは夢の世界の話なので現実の世界ではちゃんと生きています。
最後に戒斗さんも実は夢の世界である事と紘汰さんたちの目的もちゃんと知っていました。
だから何度もチーム鎧武を影ながら手助けしていたのです。
では長文長々と読んでくださってありがとうございました!
恭介と中沢と仁美もライダーで出てきて欲しかったな
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