不良上条さん(強化)が風紀委員に入って無双しまくるだけの俺得SS
試験の仕組みとかその他設定めちゃくちゃだけど、こまかい事は許して目をつむって欲しい。
風紀委員の設定は、校外も管轄するアニメ版の方を用います。
物語の都合上、風紀委員は警備員みたいにバンバン事件に首を突っ込みますが気にしないでください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412946266
風紀委員は、学園都市で暮らす学生によって構成される街の治安維持組織である。
同じような組織に(教師によって構成される)警備員(アンチスキル)があるが、
こちらとは主に立ち入る案件や許可される行為、権限などの面で異なっている。
風紀委員は盾をモチーフとしたデザインの腕章を身につけ、今日も学園都市の平穏を守っている。
1月。寒空の下。
そんな風紀委員に憧れ、今日ここ『とある高校(第七学区)』の校庭に約二二〇人もの受験生が集まった。
今日は、第一六期風紀委員選抜適性試験の一日目なのだ。
全部で三日間にも及ぶ難関なこの試験は、一日目の試験の会場を二〇にも分けて行われる(二日目からは一つの試験会場)。
今年の受験者総数は五二〇〇名強。なんの影響か、年々受験者数は上昇傾向にあるらしい。
去年の受験者が約四六〇〇名ほどであったことを踏まえると、今年は倍率が更に上がっている。
続々と学生たちが校舎に入っていく中、体育館での全体説明を終えた試験官たちもそれぞれ担当の教室へと向かっていく。
試験を運営するのは、ほとんどが警備員に所属所属する学校教師たちだった。
列の真ん中のほうを歩いていた黄泉川愛穂は、ふと隣を歩くメガネの女性―――鉄装綴里に声をかけた。
黄泉川「今年は例年以上に受験者が多いじゃんか。いったい倍率はどれくらいになるのかねー?」
彼女の後輩である鉄装は、うーんと顎に手を添えて、
鉄爪「えっと、確か今年の受験者は全体で五二六三人でしたよね。毎年合格者は一五〇〇人以上出してますから…去年の合格者数で計算すると、大体3.4倍くらいですかね」
黄泉川は鉄爪の答えに、やや調子を落としたように頭を抱える。
考えているのは、今日試験を受けにこの学校に来ている一人の少年のことだった。
現在中学三年である彼に風紀委員の受験を薦めたのは黄泉川だ。
理由は色々とあったが、その一つに、マトモな人生を歩んで欲しいというものがある。
何を隠そう、その少年は五年間もの間黄泉川と追いかけっこを続けた不良で、中学にもろくに通ったためしがない。
このままでは進学もせず、どんどん状況が悪化する可能性さえある。
ゆえに黄泉川は今回の試験を半ば無理やり受験させたのだ。
もしもその少年がこの試験に合格すれば、つまり風紀委員という肩書を得れば、高校受験にかなり有利になる。
風紀委員に属する、というのはかなりのポイントになるのだ。
もちろん掛け算すらちゃんと熟せないような少年をそのまま試験会場(ココ)へ引っ張ってきたって、合格の可能性はゼロに等しい。
だから黄泉川は、最低限のサポートとして彼に半年ほどつきっきりで教えを施していた。
そして今朝、黄泉川は自信たっぷりに彼を送り出した。
しかし、三人に一人受かるか受からないかという数字を改めて意識してみると、どうにも今朝の自信が思い出せない。
鉄爪「あー、そういえば黄泉川先輩の家で預かってる子。今日受験で来てるんでしたっけ?」
黄泉川「そうなんだけど…。あー、あいつひょっとしたら落っこちちゃうかもしんないじゃん」
鉄爪「えー、そうなんですか?」
黄泉川だって、合格の可能性は信じている。
その少年は頭こそあまりよくはならなかったが、身体能力には眼を見張るものがあった。
根は優しく、(多少行き過ぎなところはあるが)己なりの正義感も持っている。
黄泉川としては、風紀委員として自慢していいくらいの資質を持っていると声を大にして言いたい。
けれど、生憎今日の黄泉川は一人の試験官だった。親代わりのような存在でも、身内贔屓は許されない。
黄泉川「まぁ、ここまできたら信じるしかないじゃん」
鉄爪「わ、私も上条くんを応援しますよ……。ちょっと怖いけど、い、いい子ですし…」
黄泉川「も、って。別に私は応援したりなんかしないじゃんよ。今日はあくまでも試験官。平等にってね」
鉄爪「そ、そうですよね」
黄泉川「さてと。それじゃあ私はこっちだから」
鉄爪「はい。じゃあまた」
二人は二階の階段で別れ、それぞれの教室へと向かっていく。
一日目は筆記と面接。最初の試験科目は一般教養である。
さっき書き始めたからここまでしかないです 次は纏まった量を投下するので今日はここらで
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期待