Ⅳ「俺の話を聞け不動遊星」

遊星「フッ、龍亞の前では猫を被って俺の前では凶暴性丸出しの顔・・・」

遊星「お前に企みは解っている。だが俺もタダでは殺されん」

ジャック「遊星、誰だこいつは」

遊星「俺の命を狙う。殺し屋だ」

ジャック「殺し屋？確かに殺し屋の顔をしている。おい！誰の命令だ！！」

Ⅳ「違うって言ってんだろうが！おい俺の話をちゃんと聞け！」

遊星「殺し屋ではない証拠はあるのか？」

Ⅳ「見ろよこれを・・・デュエリストだ」

遊星「怪しい」

Ⅳ「・・・ッッ！」

Ⅳ「俺はこの世界とは違う世界から来た」

ジャック「何？まさかお前・・・」

遊星「モンスターか」

Ⅳ「俺のツラをよく見ろ！どこがモンスターだ！？てめえら頭おかしいんじゃねえか！！」

遊星「・・・」

Ⅳ「ほらよ。このカード何か知らねえだろ」

遊星「エクシーズか・・・」

Ⅳ「調べはついてんだよこの世界にはエクシーズはねえってな」

遊星「それはどうかな」

Ⅳ「知ってんのか？」

遊星「違う世界から来たと言う事は何となく解った気がする。それで目的は何だ言ってみろ」

Ⅳ「俺の世界もお前の世界も近いうちに腐っちまうぜ・・・」

遊星「どういう事だ？説明してもらおうか」

「そこからは俺が説明しよう」

遊星「あ、あなたは！」

カイザー「君が不動遊星か」

遊星「カイザー亮？確かこの前、成仏したはず」

カイザー「君の知っているカイザーではない。俺は過去のカイザー亮だ」

遊星「それでカイザーは何を俺に」

Ⅳ「こいつの話は聞くのかよ。この蟹頭」

ジャック「お前は殺し屋だからな」

Ⅳ「この野郎・・・」

遊星「世界が腐るとは」

カイザー「闇のデュエリスト達が俺の時代、この時代、Ⅳのいる世界そしてまた違う別世界へ進行しているんだ」

遊星「闇のデュエリストとは？」

カイザー「裏デュエル界の連中だ・・・いや最早、魔物とでも言った方がいいな奴らは」

遊星「そいつらに世界を腐らせる力が」

カイザー「そうだ・・・裏デュエル界のデュエリストとは表街道を追いやられた連中。その多くの原因は腋だ」

遊星「腋？腋が」

Ⅳ「まだ解らねえのかよ！奴らの大半は腋臭だから追放されてんだよ！！」

ブルーノ「腋臭？まさか腋臭で追放だなんて」

遊星「いやあり得る話だブルーノ、腋臭はそれほど凶悪なんだ」

カイザー「腋臭デュエリストの逆襲が始まった。俺たちデュエリストと腋臭デュエリストの全面戦争がな」

遊星「・・・腋臭デュエリスト」

カイザー「奴らは手のつけられん連中よ。デュエルに敗北すれば腋臭にされてしまう、俺の仲間の明日香、弟の翔も」

Ⅳ「凌牙・・・ついでにバリアンの奴ら・・・」

遊星「・・・」

ジャック「フン、だがまだこの世界に腋臭デュエリストは」

クロウ「ゆ、遊星・・・」

遊星「クロウ！」

クロウ「腋臭だ・・・あいつらボマーもアキも倒しちまったぜ・・・」

ブルーノ「クロウ・・・クサッ！何て臭いだ・・・」

Ⅳ「見ろよ。こいつも立派な腋臭だぜ」

遊星「俺は今まで色々な敵と戦ってきた・・・だが」

遊星「まさか今度の敵は腋臭だとは・・・」

遊星「やりましょうカイザー！」

カイザー「奴らの本拠地はあそこ・・・あの空にある穴を見よ」

遊星「いつの間にあんな穴が」

Ⅳ「あの黒いのは俺が通った穴」

カイザー「あの青い穴は俺だ」

Ⅳ「そしてあの赤と緑の混じった穴に腋臭デュエリストの本拠地がある」

遊星「行こう。ジャックこっちはお前に任せる」

「ワキガー・・・ワキガー・・・」

ブルーノ「腋臭デュエリストだ！」

カイザー「行こう！世界の命運は俺達にかかっている！！」

Ⅳ「さっさと来い遊星！」

遊星「・・・ああ！」

はあ

遊星「舞網市・・・ここは腋臭デュエリストはいないようですねカイザー」

Ⅳ「さっきから無視しやがってこいつ」

遊星「いや別に無視していたわけじゃないんだ、ただ」

Ⅳ「ただ何だよ」

遊星「お前の顔があまりにも殺し屋すぎて・・・少し引いてるだけだ」

Ⅳ「おい！俺のどこが殺し屋だ？親兄弟にも言われたことねえぞ！」

遊星「・・・」

Ⅳ「よりによってこんな野郎と組むなんて、まだ凌牙の方が愛嬌があるぜ」

「ワキガー・・・ワキガー・・・」

「ワキガー・・・ワキガー・・・」

カイザー「来たか！」

Ⅳ「ここは俺が仕切らせてもらうぜ、カイザー、遊星」

「ワキガー？」

Ⅳ「来いよ腋臭デュエリスト、極東チャンピオンのファンサービスを見せてやるよ！」

Ⅳ「チッ、もう終わりかよ」

遊矢「どうなってんだよこれ・・・」

柚子「お父さんまで腋臭にされちゃうなんて」

Ⅳ「見たか遊星、殺し屋じゃここまでのファンサービスを」

遊星「生存者だ！」

Ⅳ「聞けよ俺の話」

遊星「俺達は・・・何と名乗ろう」

カイザー「腋臭討伐デュエリストと名乗るか、君達の味方だ」

遊矢「俺は榊遊矢」

遊星「遊矢か・・・いい名だ」

Ⅳ「何がいい名だよ気取りやがって」

遊星「お前はどうしてⅣなんだ？四男だからか？」

Ⅳ「ちげえよ俺は次男、Ⅳってのは」

遊星「さあ君達の家に案内してくれ」

Ⅳ「くっ・・・」

カイザー「落ち着け喧嘩していたんじゃ腋臭には勝てないぞ」

アカンわこれ

終