雪乃「比企谷君、話があります」 (22)
八幡「……なんだ?」
雪乃「あなた、由比ヶ浜さんに卑猥な視線を送るのを辞めなさい」
八幡「……な、なんのことだ?」
雪乃「女子はそういう視線に敏感なのよ?」
八幡「俺は由比ヶ浜を見ることすら許されないのかよ……」
雪乃「そうよ」
八幡「肯定しやがった、こいつ」
結衣(どうしよう、部室入りづらい……)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412857077
雪乃「確かに由比ヶ浜さんは素晴らしいスタイルをしているわ。特に彼女の豊満な胸はあなたじゃなくても視線を集めるでしょう」
八幡「……」
雪乃「でも、だからと言ってあなたが凝視していい理由にはならないのよ?由比ヶ浜さんだってきっと困っているわ」
結衣(う~ん……確かに男子に胸見られるのは困るけどヒッキーにだったら……//)
八幡「……雪ノ下」
雪乃「何かしら?」
八幡「おまえは誤解をしている」
雪乃「誤解?」
八幡「……俺は由比ヶ浜の胸を凝視などしていない」
雪乃「え?」
結衣(えっ?)
雪乃「そんな嘘を信じるとでも思っているの?」
八幡「確かに由比ヶ浜の胸は素晴らしい。あれは国宝級だろう」
雪乃「やっぱり、あなたは由比ヶ浜さんの胸を見ているんじゃない」
八幡「……違う」
雪乃「何が違うと言うのかしら?」
八幡「俺が由比ヶ浜を見てるのは……」
雪乃「……」ゴクリ
八幡「 ふとももだ 」
雪乃「なんですって!?」
結衣(はぁぁあ?!)
八幡「由比ヶ浜の太すぎず、細すぎないあのふとももに俺は心を奪われた」
雪乃「……」
八幡「できることならあのふとももに膝枕を……いや、やっぱりいい」
雪乃「あなた、怖気ついたの?」
八幡「違う。あの聖域には立ち入っちゃいけないんだ。それが例えそれが……俺自身であってもな」
雪乃「比企谷君……あなたはそれでいいの?」
八幡「あぁ。俺なんかが触れてはいけないんだ……」
雪乃「比企谷君……」
八幡「雪ノ下、お前の言うとおり由比ヶ浜への俺の視線は許される物ではないのかもしれない」
雪乃「……」
八幡「あのふとももに手を伸ばす勇気がなく視線で追うしかなかった俺はただの臆病者だ」
雪乃「比企谷君」
八幡「だが、わかってほしい。まるで俺の濁った眼でさえも浄化してくれるようなあのふとももがただ、ただ……眩しかっただけなんだ」
雪ノ下「比企谷君!」
八幡「……引くよな、こんなことを考えてるやつなんて。俺の事は退部にしてくれていい。由比ヶ浜のためだ」
雪乃「……引いたりなんかしないわ」
八幡「え?」
雪乃「私、あなたを見直したわ」
八幡「……!」
結衣(ごめん、あたしはちょっと引いた)
投下します。
雪乃「確かに由比ヶ浜さんは素晴らしいふとももを持ってるわ、比企谷君が触れたいと言ったふともも。すべすべした肌触り、かつ柔らかい、素晴らしいの一言と言える一品だったわ」
八幡「お、おまえは触れたことがあるというのか!?あの聖域(サンクチュアリ)に!」
雪乃「えぇ、彼女が私に抱きついた時に……どさくさに紛れてね」
八幡「流石、雪ノ下。セクハラもエリートレベルだと言うのか……」
雪乃「セクハラ?違うわ。私のは『スキンシップ』だと言うのよ」
八幡「くっ……女子同士のスキンシップがこんなにも羨ましいと思ったことはない……」
結衣(ゆきのんに抱きつくの控えよう……)
雪乃「由比ヶ浜さんは最高よ?彼女の柔らかさ、すべてを包み込む包容力、そして甘えてくる時の声」
八幡「羨ましいを通り越して妬ましいな。それと雪ノ下、鼻血を拭け」⊃ティッシュ
雪乃「ありがとう、比企谷君。ただあなたは思い違いをしているわ」
八幡「思い違い?なんのことだ」
雪乃「彼女の胸は国宝級なんかじゃない、世界遺産レベルよ」
八幡「なんだと!?」
雪乃「彼女と一緒にお風呂に入った時、私は見たの。服の上からでも隠しきれない大きさだけれど脱ぐとさらにすごいのよ。大きさはもちろん、形、弾力、全てにおいてパーフェクトだったわ」
八幡「やめろ……今日一日立ち上がれなくなるだろ」
雪乃「ふふ、今度はあなたがティッシュを使う番かしら?」
結衣( )ドンビキ
八幡「いや、材木座のフルヌードを妄想すらから必要ない。……あいつはルックスだけではなく性格も良いよな」
雪乃「ようやくその話題になったわね。彼女の内面の話を始めたら今日は帰れなくなってしまうわよ?」
八幡「手短に済ませよう、由比ヶ浜今日来るんだろう?」
雪乃「えぇ、特に休みの連絡は貰ってないわ」
八幡「こんな会話、由比ヶ浜に聞かれたらそこの窓から飛び降りるしかない」
雪乃「その時は私も一緒に飛び降りてあげるわ」
結衣(二人とももう遅いよ……)
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません