坂本「最近はネウロイの活動が穏やかになってきている!」
坂本「連合軍第501統合戦闘航空団員は皆!たるんでいる!!」
坂本「そこで!扶桑皇国の伝統競技であるローション相撲大会を開催し、我らを脅かす怠惰と憂鬱を吹き飛ばそうというワケだ!!!」
宮藤「あれは用意も片付けも大変だし、まず必要な道具もありませんよぅ…」
坂本「大丈夫だ!全て土方に用意させた!土方ッ!」
土方「はっ!指定のモノ全て、ハンガー内に設営完了しました!」
あと頼んだ
坂本「では早速放送をかけるとしよう」
坂本『諸君!聞こえるか!!只今よりハンガー内で特別訓練を行う!部隊員は全員強制参加だ!』
ハルトマン「ん…うるさいなぁー私は行かないよぉ」
坂本『来たくないものは来なくていい!そんな奴には十倍辛い訓練メニューを考えてある!』
ハルトマン「げぇ~…めんどくさぃ」
坂本『到着が最も遅かった二人から特別訓練を開始する!急いでハンガーに集合せよ!以上ッ!』
バルクホルン「今日の少佐は気合いが入っているな…聞いただろ、起きろハルトマン」
ハルトマン「あと二千年…」
バルクホルン「お前は柱の男か!行くぞ!」
ハルトマン「あぁんトゥルーデお姉ちゃんやめてぇン」
バルクホルン「は、や、く、し、ろッ!というかお姉ちゃんはやめろ気色悪い!」
ハルトマン「えぇーっ、トゥルーデのいけずぅ」
ーーーーーーー
リネット「芳佳ちゃーん、一緒に…あれ?もう行っちゃったかな?」
ペリーヌ「リーネさん、急ぎますわよ!坂本少佐のことですからきっと画期的な訓練に違いありませんわ!」
リネット「『到着が最も遅かった二人』ってことは二人組になってする訓練なんですかね?」
ペリーヌ(ということは…!)
ーーーー
坂本「今日の訓練はロッテを組んでの航空技術訓練だ!私はペリーヌと組む!いいか?」
ペリーヌ「はい!是非!!」
坂本「私について来い!!お前と一緒にどこまでも飛んでやるさ!」
ペリーヌ「さかもとしょうさぁ…」
ーーーー
ペリーヌ「うふふんふふふ…んふ…」
リネット「ぺ、ペリーヌさん…こ、こわい…」
ペリーヌ「さあ行きましょう今すぐ行きましょう待っててください坂本少佐ぁぁぁぁぁぁ!!」
リネット「あぁー!まってくださーい!!」
ーーーーーーー
ルッキーニ「ふわぁ~…ねむねむぅ…ん?あれ何だろ?」
ルッキーニ「あ!よしかがおもしろそーなことやってる!シャーリーも呼んでこよーっと!」
ルッキーニ「シャーリィィィ!!!どーん!!」
シャルロット「うおぅ!どしたー、今日はいきなりだな」
ルッキーニ「うじゅぅ…やわらかい…じゃなくてね、んーとね、よしかがおもしろそーなことやってたよ!一緒にいこ!!」
シャルロット「面白そうなことねぇ…何やってたんだ?」
ルッキーニ「なんかね、大っきいリングみたいなのができてたよ!きっと日頃のうっぷんをはらすためにミーナ隊長と一騎打ちするんだよ!!」
シャルロット「違うと思うが…確かに面白そうだ!行ってみよう!」
ーーーーーーー
坂本『ーーー、ーーーー!!』
エイラ「う~~~~ん…」
坂本『ーーー!ーーーー!』
エイラ「う~~~~~ん…」
坂本『ーー合せよ!以上ッ!』
エイラ「うっさぁぁぁぁぁい!」
エイラ「んんん…サーニャ、起きてたのカ?」
サーニャ「うん、少佐がハンガー集まれって…」
エイラ「何するんだろナ…サーニャは夜間哨戒明けで疲れてるってノニ…」
サーニャ「エイラ、急ご。最後の二人が訓練を最初にやるんだって」
エイラ「うわぁぁ!今すぐ着替えるから待ってクレ!!」
坂本「よし!全員揃ったな!ではここに第一回第501統合戦闘航空団ローション相撲大会の開催を宣言する!」
坂本「では一番到着が遅かったエイラ・サーニャに試合をしてもらう!」
エイラ「待テーーッ!!なんだこれは!前が丸見えじゃないカァ!」
サーニャ「は、恥ずかしい…」
坂本「これはローション相撲の正装だ!恥ずかしいと思ったら負けだ!」
宮藤「いいよーサーニャちゃんかわいいよーイイヨーイイヨオー」カシャカシャ
エイラ「サーニャをそんな目で見んナーァ!!つーか撮るナァァ!!!」
坂本「ミーナには行司…つまりジャッジをしてもらう」
ミーナ「みんな頑張ってね!」
バルクホルン「なっ、ミーナ!!ずるいぞ!何故一人だけ訓練を免れるんだ!!」
ミーナ「私はこう見えてローション相撲協会認定のローション相撲大会執行資格を持っているのよ!資格を持たない者が行司をすることは扶桑皇国憲法に違反しているわ」
ハルトマン「ダメだよトゥルーデ、物事には需要の有無があるんだよ。突っ込んだらかわいそうじゃないか」
ミーナ「エーリカ・ハルトマン中尉、あとで作戦室まで来なさい」
ハルトマン「あ、いや…ほんとごめんなさい…」
坂本「とにかく土俵、リングの外に相手を少しでも出せば勝ちだ!では第一回戦を開始する!ミーナッ!」
ミーナ「はっけよーい、のこった!」
エイラ「うわっ」
サーニャ「きゃっ」
エイラ「す、滑って…立てなイ…」
サーニャ「エイラ…離れ、ぁん…!」
エイラ(こここここれは…!まさか!)
エイラ「あー手がすべってしまったー」
ムニュ
サーニャ「ぁ…エイラの…えっち…」
エイラ「ぶっはァ!」バタン
ミーナ「サーニャの勝ち~!」
宮藤(流石エイラさん…一戦目でこの試合の趣旨に気づくなんて…!)
坂本「いい試合だったぞ!エイラが失血死する前に鼻にティッシュを詰めて寝かせておけ!」
坂本「第二試合は…」
宮藤「はい!私やります!」
坂本「いいぞ宮藤!自分から進んで訓練するとはウィッチの鑑だ!対戦相手は…」
リネット・バルクホルン「「ここは私が」」
シャルロット(うわぁ…)
ハルトマン「トゥルーデはそんなにミヤフジとやりたいのか~?」
バルクホルン「当たり前だ!こんな合法的かつ直接的に触れる機会など無いのだぞ!」(自ら訓練を受けるのはカールスラント軍人として当然の事だ!)
ペリーヌ「本音と建前が逆転してますわ!」
宮藤(どっちに転んでも美味しいッ!)
リネット「公平にじゃんけんで決めましょう!」
リネット・バルクホルン「「じゃーんけーん!」」
バルクホルン「ぐー!」
リネット「ぱー!」
リネット「っしゃぁぁぁ!!おらぁ!!」
バルクホルン「くそぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ルッキーニ「このひとたちこわい…」
坂本「では第二試合を始める!」
ミーナ「はっけよーい、のこった!!」
リネット(芳佳ちゃん芳佳ちゃん芳佳ちゃん芳佳ちゃん芳佳ちゃん芳佳ちゃん芳佳ちゃん)ハァハァ
宮藤(流石リーネちゃん…でもローション相撲なら私の方が上だよ!)
ペリーヌ「あ、あれは!」
シャルロット・ルッキーニ「「左捻り込み!!」」
ハルトマン「後ろをとったよ!」
宮藤(この戦いの趣旨は胸のみにあらず!)
ムニムニムニムニ
リネット「あっ、よしかちゃ…おしりだめ、いや…ぁぁっ!」
宮藤(このまま尻揉み出しで勝ちだよ!)
リネット「っく…」
坂本「土俵際で踏みとどまったぞ!」
リネット(まだだ…まだ触れていない!芳佳ちゃんの秘匿の聖域にッ!)ハァハァ
リネット「うおおおおおおお!!!」
宮藤「消え…!?」
シャルロット「カットバックドロップターン!!」
リネット(後ろを取り返してまわしを…掴む!そしてそのまま…)
ハラリ
リネット「見えたッ!!」
宮藤「きゃあああああああぁっ!!!」
ミーナ「もろだしーもろだしでリーネの勝ち~」
リネット「我が生涯に一片の悔いなし!」バタン
坂本「ドローだな、いい試合だったぞ!次は…ルッキーニ少尉、どうしたんだ?」
ルッキーニ「いやあのその、あたし急用を思い出して」
坂本「第二試合はハルトマンとルッキーニだ!!」
ハルトマン「えぇーっ!勘弁してよぉ」
ルッキーニ「エーリカ、エーリカ…」ボソ
ハルトマン「何?」ボソ
ルッキーニ「当たり強めで、後は流れで」コソコソ
ハルトマン「おk」コソコソ
ミーナ「では!はっけよーい、のこった!」
ルッキーニ「えい」
ハルトマン「えい」
ルッキーニ・ハルトマン「「あー」」
ミーナ「ハルトマンの勝ち~」
坂本「何だか気の抜ける試合だったな、まぁいい!次は…」
バルクホルン「待て!」
バルクホルン「この試合は八百長だ!」
シャルロット「せんせールッキーニが八百長持ちかけたのあたし聞きましたー」
坂本「何?!本当かルッキーニ!」
ルッキーニ「え!?いやそんなコト…」
ハルトマン「証拠がないじゃないか!」
バルクホルン「証拠はある!宮藤!」
宮藤「は、はい!」
バルクホルン「襟の裏だ」
宮藤「こ、これは盗聴器…!」
バルクホルン「これに八百長の事実がすべて記録されている!」
ミーナ「決定的ね。フランチェスカ・ルッキーニ少尉、エーリカ・ハルトマン中尉、ゲルトルート・バルクホルン大尉以下三名は禁固処分とします」
バルクホルン「何故私まで!?」
ハルトマン(わかんないのかよ…)
ルッキーニ「そんなぁー!ゆるしてよぉ!」
坂本「黙れ恵那司!」
ルッキーニ「誰がサンドイッチマンの片割れだ!」
坂本「シャーリー!連れていけ!」
シャルロット「はーい皆いくぞー」
バルクホルン「待て!納得いかん!何故私も禁k「当て身ッ!!!」
ミーナ「よくやったわ宮藤さん!」
坂本「あとは…私とペリーヌか」
ペリーヌ(きたきたきたきたきたきましたわあああああああここここれでやっと夢にまでみた少佐とのくんずほぐれつがうっふんあっはんすっぽんぽーん)
ペリーヌ「ぐふひふ…」
サイレン「アッー!!!」
坂本「どうした!!」
ミーナ「ネウロイよ!」
坂本「動けるのは誰だ!」
ミーナ「私と美緒、宮藤さんとペリーヌさんだけよ!」
坂本「仕方ない!急いで支度しろ!」
ペリーヌ「」
ペリーヌ「ちくしょう…」
ペリーヌ「ちくしょおおおおおおおおお!!!!!!」
ミーナ「待って!ネウロイがすごいすぴで基地に向かってるわ!これは…人型ネウロイ!!」
坂本「何ぃ!今どこにいる!!」
ミーナ「もう基地の滑走路に!」
宮藤「滑走路にはいません!!」
ミーナ「美緒!後ろよ!」
坂本「くっ……?」
ネウロイ「」
坂本「この構え…ローション相撲か?」
宮藤「私達の真似を…?」
ミーナ「撃つわよ!」
宮藤「待って下さい!私が…私がローション相撲します!!ミーナ隊長、行司を!」
ミーナ「危なくなったらすぐに撃つわよ!…はっけよーい、のこった!!」
私達はネウロイと共にローション相撲をした
そこには憎悪や憤怒はなくただ清々しさだけがあった
言葉は無くとも伝わった
人とネウロイは分かり合えた
かくしてローション相撲は異種族間に絆という架け橋をかけた
ローション相撲は世界を…救ったのだ
あれから幾度となく小競り合いが続いたがその度にローション相撲大会は行われた
人は出会い、別れ、また出会う…まるで一筋のローションのように
人類はネウロイと手を取り合って進んでいく…
そう、ローションの向かう方へ…
完
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません