傭兵1「マジですごかったよ…あの魔物を一撃でぶった斬ったんだぜ!」
マスター「へぇ…よっぽど強い御方なんですね」
傭兵1「いやいやありゃ強いなんてもんじゃねぇよ!すっげぇおっかねぇんだ」
傭兵2「俺も見たぜ!思わず隠れちまったもんな」
傭兵1「俺も俺も!チビるかと思ったwww」
傭兵2「俺はちょっとチビったぜwww」
傭兵1「やめろよビール飲んでる時にwww」
傭兵1「いやぁ…でもマジでおっかなかったなぁ…うちの隊長でも殺られちまうんじゃねぇかな…」
隊長「ああん?誰が殺られるだって」
傭兵1「た、隊長!?」
傭兵2「俺は言ってねぇっすよ!」
隊長「別に怒っちゃいねぇよ!それでお前らが会ったヤツってのはどんなヤツなんだ?」
傭兵1「どうしてっすか?」
隊長「俺が会ったら殺ってやろうと思ってよ」
傭兵1「マ、マジすか」
隊長「んでどんなヤツなんだよ」
傭兵1「でっけぇヤツでした!多分隊長と同じくらい」
隊長「ほう俺とタメを張るか」
傭兵2「へ?俺が見たヤツはそんなにでかくなかったぞ」
隊長「あ?どういう事だ?」
傭兵1「んー?お前が見たヤツは違うヤツじゃねぇか?背中に鉄の塊みてぇな剣を背負ってたか?」
傭兵2「いや…そのかわり腰に普通の剣より長い剣と筒みたいなのぶら下げてた」
傭兵1「全身黒だったか?」
傭兵2「いや…赤かった…んで何を言ってるか分かんなくてよバカでっけぇ叫び声上げてさ」
傭兵1「やっぱり違うヤツだよ!そいつ」
隊長「お前らの情報がずいぶん食い違ってるじゃねぇか」
傭兵1・2「「はぁ」」
隊長「まぁ、構わねぇや黒いヤツだろうが赤いヤツだろうが俺がぶっ殺してやるよ」
傭兵1「お前が見たヤツは本当に強かったのかよ…」
傭兵2「お前こそホラ吹いてんじゃねぇか?」
傭兵1「んだとテメェ!お前が言ってたヤツは弱そうじゃねぇかテメェが最弱だからって自分よりちょっと強いヤツを化け物とか抜かすな」
傭兵2「テメェこそ目立ちたくてホラ吹いてんだろ!前だってエルフの女を犯したとかホラ吹いてたじゃねぇか」
傭兵1「黙れ童貞野郎」
傭兵2「んだと!短小が」
――― 翌日 ―――
隊長「テメェらたかがケンカを殺しあいにまで発展させてんじゃねぇよ」
傭兵1・2「「すいませんした…」」
『ウォオオオオオオオ』
隊長「なんだ!魔物か!?テメェら戦闘体制だ」
傭兵2「こ、この声…アイツだ…」
隊長「あ?昨日言ってた黒いヤツか?」
傭兵2「ち、ちがいます…赤いヤツです…」ガタブル
隊長「上等じゃねぇか」
傭兵3「た、隊長…後方は…たった三人で全滅させられまし…た」バタリ
隊長「あ!?三人だと!!」
傭兵1「ひ、ひぃぃぃぃ」
隊長「今度はどうした!」
傭兵1「あ…あああああああ出たああああ」
黒い剣士「うるせぇよ」
隊長「へぇ…コイツがねぇ?おいテメェ」
黒い剣士「あ?なんだよ」
隊長「名前…なんてんだ」
黒い剣士「なんでテメェに言わなきゃなんねぇんだよ」
隊長「言いたくないなら言わせるまでだが?」
黒い剣士「チッ…面倒くせぇ…」
傭兵4「ぐはぁ」バタンッ
隊長「今度はなんだ!」
傭兵2「来た…アイツが…」
赤い剣士「はッ…他愛なか!」
赤い剣士「お前が大将か?」
隊長「そうだ!へへ…獲物が二人たぁなぁ」
ズバッ
隊長「な…に…」バタリ
赤い剣士「わい(お前)じゃなか」
黒い剣士「へぇ…細身のくせにやるじゃねぇか…」
赤い剣士「わい(お前)が大将だな」
「首置いてけ…なぁ!首置いてけよ!!」
黒い剣士「チッ…どいつもコイツも!」
ブゥゥンガキンッ
黒い剣士「このガキ!俺の一撃を受け止めやがった」
赤い剣士「ははッ!ヘド戦(ゆっさ)じゃ!!関ヶ原の退き口じゃ!楽しか…楽しかッ!!」
黒い剣士「そいつは良かったなッ!!」ガキンッ
?「うわぁ…おっかねぇ…あれが人間の戦かよ」
?「そのわりには楽しそうな顔してますよ?信長殿」ニコリ
信長「当たり前よ…当たり前よ!俺を誰だと思っている!織田前右府信長よ…第六天魔王よ!!」
与一「こわやこわや」クスクス
信長「しかし、お豊のヤツ大丈夫かにゃ~相手相当化け物臭くね?」
豊久「首…首おいてけよ!」ガキンッ
黒い剣士「テメェは首おいてけしか言えねぇのか?」ガキンッ
?「おいガッツ!コイツだいぶ狂ってるぞ」
ガッツ「今は話しかけんなッ!」ガキンッ
豊久「お前は本多平八かよ!よか!伯父上が喜びなさるッ!」ガキンッ
ガッツ「なに言ってるかわかんねぇよッ!」ガキンッ
ガキンッガキンッガキンッガキンッガキンッ
豊久「クハハハハハハハハハ」ガキンッ
ガッツ「ははははははははは」ガキンッ
パック「なんだよコイツら…狂ってるぜ…」
信長「良いねぇ!あの黒い剣士欲しいのう…森や柴田…いやッ!家康ん所の本多平八並みだ…欲しいのぅ」
与一「…信長殿」
信長「ああ、気付いとるわ!兵が迫っとるなぁ…100いや…200か…」
与一「どうしますか?」
信長「どうもせん」
与一「ですよね」
信長「見てみろや!あの二人ガキみてぇな笑顔をしてやがる」
与一「童は遊びを邪魔させるのが一番イヤなんですよねぇ…ククッ…」
豊久「ちぇりゃああああああああ」ガキンッ
ガッツ「ふんッ!」ガキンッ
信長「囲まれたにゃあ…わしらは逃げるかにゃあ」
与一「私はちょっと」
信長「ククッ…与一よぉ…お主もずいぶんあれだなぁ?」
与一「いとをかし…ククッ…信長殿ほどでは」
指揮官「あれらが傭兵殺しか…たった二人にやられるとは情けない…かかれッ!」
「「「ウォオオオオオオオ」」」
信長「お豊よぉ…おみゃーに死んでもらうにはいかんがよ…そんくらい凌げなきゃなぁ?」
豊久「ククッ…沖田啜の戦(ゆっさ)みたいだの…親父殿は見とるかのぅ」ガキンッ
ガッツ「わらわらわらわらとッ!邪魔するんじゃねぇ」ガキンッ
パック「マジかよ…二人で戦いながら兵を斬り倒してる…」
信長「そうだよにゃあ!おみゃー薩摩の士だもんなぁ…豊久よぉ!」
歩兵「ヒィィィィ!アイツら化け物だぁ」
ビシュッ
歩兵「ぐえッ」バタンッ
与一「ふふ!重畳重畳」
指揮官「な…なんなんだ…アイツら」
豊久「黒いヤツゥゥゥゥゥゥ!」ガキンッガキンッガキンッ
ガッツ「テメェ!」ガキンッガキンッガキンッ
指揮官「く…来るなぁ!!」
指揮官「う、うわあああああああ」バタッ
豊久・ガッツ「「あ?」」
信長「ククッ…二人の戦いは続けながら200人近く倒したのぅ」
豊久「なんぞ?わい(お前)が殺したか」
ガッツ「いや?テメェだろ」
豊久「いいや主だ」
ガッツ「いいやテメェだ」
与一「あーあ…私の所には十人も来ませんでしたよ…帰りましょ」
信長「だろうなぁ?あのイカレ共がやったもんよ…しかし良いかげん飽きたにゃー帰るとするか」
豊久「主だッ!」
ガッツ「テメェだ!」
豊久「主だと言ってるッ!」ガキンッ
ガッツ「テメェだって言ってんだろッ!」ガキンッ
「「お前だって言ってんだろ」」ガキンッ
おわり
終わりが見えなかったから終わらせましたよ!狂戦士二人がひたすら斬り合う話でした。
次はアーカードvs赤屍蔵人の不死対決を書くかも?まぁ、そこらへんは興が乗ったらで
ありがとうございました&お疲れさまでした
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