ブラッド1「闇を駆け照らす白金の光」 (23)
リンクサポートデバイス発動!一定時間、皆さんはキュウビが大好きになります!
これを許容できるなら、スレの続きをみてください!
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ーどこかもわからない場所
ブラッド1(以下隊長)「この一撃は大きいですよぉ!!」ズガン
ウロヴォロス「グヴォロ……ォ……」ドシャアン
隊長「ふう、片付いた。さぁーみなさん、スマイルスマイル……あ」
隊長(そっか、今日は僕一人だっけな……さみしい)ショボン
ブラッドのメンバーが四人になり、そしてジュリウスとの誓いからしばらくがすぎた頃……
激増した感応種に対応するためブラッドのメンバーは散り散りに行動することが多くなった。四人で一緒にミッションに行ったのはずいぶん前だ
その中でも僕はブラッドの体調として激務に追われている。単独出撃は当たり前、一日に三回でることもある。どれもこれも全部感応種の所為だ
隊長「はぁ、疲れたなぁ……」
八つ当たりも兼ねてウロヴォロスの死体に執拗に捕食形態の神機を喰らいつかせる。ケーキのように削れてゆくウロヴォロスが滑稽だ
ヒバリ『お待たせしました、隊長さん。間もなく、期間準備が整います』
隊長「はい、りょーかいしましたぁ」
溶けて地面に沈んだウロヴォロスを尻目に、帰還ポイントへの移動を開始する。レーダーにもアラガミ反応はない、気は抜けないが、安全は確保されているだろう
隊長「……ん?」
その時、8時方向に生体反応が映った。アラガミかと思ったが、どうやら違う、しかし人間でもない、なんともいいがたいナニカだ
隊長「……ヤクシャがでるか、蛇が出るか……」
念のために神機、アルストロメリアを展開し、恐る恐る岩場の影へと視線を覗かせる。すると、そこには……
少女「ぅ、うん……」
隊長「な!民間人!?」
そこに倒れていたのは、雪のように白い肌に金糸のような髪を持つ、美しい少女であった。身に纏う服はぼろぼろで、危うくあんな所まで見えてしまいそうだ
隊長「こちらブラッド1。民間人を発見した。保護の手配を願う」
ヒバリ『民間人?なんでそんな所に……了解しました』
少女の脈を確認する。安定しているし、いますぐ命の危険はなさそうだ。少女を抱え、煙の立ち上る帰還ポイントへと向かう
思えばこれがすべての始まりだったらしい
ー極東支部
隊長「ふぅ」
シエル「隊長、お帰りなさい」
隊長「シエル、先に戻ってたんだね」
シエル「ええ、あの程度のアラガミなら……それよりも、民間人の方は?」
隊長「あぁ、それなら、ここに帰還した途端に輸送班が病気つへと運んで行ったよ。今はもう無いはずだけど、黒蜘病とか、それ以外の感染病の疑いがないかを調べるらしい。勿論、それに接触した僕もね」
シエル「そうですか、お疲れ様です。何事もなければ良いのですが……」
隊長「そうだねぇ……じゃ、行ってくるよ。今から忌々しいレントゲンや胃カメラとデートしてくるからね」
シエル「ええ、またあとで」
隊長(まったく、精密検査でどれだけ時間をかける気だ。今日は久しぶりに早く終わったからゆっくり休もうと思ったのに)
隊長(明日もきっと任務がある、早く寝よう、早く……)ピピピピ
隊長(なんだ?呼び出しブザーが、こんな時間に)
隊長「こちらブラッド1」
サカキ『やぁ、まだ起きてたね、良かった。あの少女について詳しい結果が出たから、君にも聞かせたいんだけど。支部長室にきてくれるかい?』
隊長「ああ、わかりました」
隊長(流石にねてるわけなはもいかないか)ノソリ
隊長「失礼します」ガチャ
サカキ「やぁ、待ってたよ。いやぁ、夜分遅くに済まないねぇ」
隊長「イヤイヤ、気にしないでください。それで、あの民間人の容体は?」
サカキ「うん、極めて健康。今は意識を取り戻して食事をねだっているよ。だが、それより一つ、大きな大きな、解決しようの無い問題も一つある」
隊長「え?」
サカキ「確か以前、君に特異点の話をしたよね、覚えているかな?」
隊長「ええ、ジュリウス隊長もなったような、世界を1からやり直すための世界の意思、それを成し遂げるために必要不可欠なリセットボタンのようなものでしたね」
サカキ「うんその通り。でも今回重要なのは、その特異点という性質ではなくて、その前例の話なんだが……たしか、ジュリウス君の前に、この極東支部で特異点が居た、という話はしたね。その特異点は、なんと人型のアラガミだったんだ」
隊長「人型のアラガミ?」
サカキ「そう。人の言葉を解し、人に思いを寄せる、しかしアラガミのコアを喰らう、人型のアラガミ、それが彼女だった……で、だね」
隊長「はい」
サカキ「君が保護した少女、それが実はだね」
サカキ「アラガミなんだよね」
隊長「はい?」
サカキ「間違いないんだよね。しっかり検査したから。人間からは採取されない偏食因子によく似た因子も採取されたし、あの少女がアラガミであることは間違いない」
隊長「まさか、また特異点が終末捕食を起こそうと!?」
サカキ「いや、それはない。だって特異点じゃないしね」
隊長「じゃあ、一体」
サカキ「君は……ニッポンに伝わるキュービノキツネという伝承を知っているかな?」
隊長「は?」
サカキ「その九本の尾を持つ狐の妖は、美しい女の姿に化けて、三国を股にかけて暴虐の限りを尽くしたらしい。ここで注目するのは、アラガミは、勝つて我々が信仰した神の姿を真似る性質があることだ」
隊長「えー、と。つまり?」
サカキ「つまりだね?あの少女の正体は、君もよく知る、あのアラガミ、キュウビが人型に化けた姿だ、と仮定できるわけだ」
隊長「いやいや局長、そりゃーねーですよ、HAHAHAHAHA!!!」
サカキ「やっぱりそうかな!HAHAHAHAHA!!」
ガチャ
狐少女「おにいちゃん……?」
隊長「」
サカキ「言っとくけどその子の耳と尻尾は幻覚じゃないよ」
隊長「局長、なんで後ろの部屋からこの子が出てくるんすか」
サカキ「意識を取り戻したとは言ったけど、ベッドから起きれない、と入ってないよね」
隊長「いやいや局長、それは屁理屈」
狐少女「お兄ちゃん、おなかすいたー、なにかちょーだい」
隊長「いや、お兄ちゃんて何ぞや」
サカキ「やっぱり君のことだったんだね。その子、起きてからご飯とお兄ちゃんしか言わないんだよね」
隊長「え、なんすかお兄ちゃんて。僕兄弟姉妹いないんだけど」
狐少女「むー、無視しないでよ」グィグィ
隊長「わかった、わかったから少しだけ待って、あとでガルムコアあげるから」
狐少女「やったー!はやくはやくー!」クィクィ
隊長「で?サカキ局長、僕にどうしろと?」
サカキ「その子の世話は君に任せたよ。情報の隔離は任せて起きたまえ」
隊長「ふざけんな」
隊長はキュウビと同居するようになりました
キュウビのキャラクターエピソードが追加されました
ミッションを選択してください
難易度1
きゅうびたんのおゆはん
難易度2
きゅうびたんのおふろ
難易度9
白面金毛九尾ノ狐之狩
>>10
難易度2
隊長「どうしてこうなった……」
キュウビたん「ー♪」ガリガリ
隊長(こんなにシリアスな声を出したのはジュリウスに挑む前のあの時以来だ。そんな僕の貴重なシリアスボイスをこんなのほほんとした空気の中発したくなかった)
キュウビたん「ぷはー☆お腹いっぱい!」
隊長(今、僕の横で基調素材赤蝕狼ノ爪をガツガツ食べてたのは、なんとあの原初のアラガミキュウビらしい。そんなばななと言いたいが、目の前でアラガミ素材を生で齧っ臭いてたら、ねえ?)
キュウビたん「あまーい♪」コロコロ
隊長(そして僕が一生懸臭い命戦って集めた赤蝕狼ノ紅玉を飴玉のようにほおばってい臭いやがる。クソッ!それレアなんだぞ!)
キュウビ「ー♪」コロコロ
隊長(あー畜しょ臭いう僕の集め臭いた素材をガツガツ遠臭い慮なく貪りやがって臭いとんだ疫病臭い神臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い)
隊長「獣くさい!!!」ダンッ
キュウビたん「!?」ビクッ
隊長「あーもう!君獣くさいよ!!整備してない金剛破砕棒の匂いがするよ!!リッカに悟られたら大目玉だよちくしょう!!風呂はいれ!風呂!!お湯わいてるから!!」
キュウビ「あ、あの」オドオド
隊長「ハリー!ハリーハリー!ハリーハリーハリー!」
キュウビ「お、お兄ちゃん、おふろって、なに?」
隊長「そこからかよ」ガクッ
キュウビ「あったかぁーい♪」ザプザプ
隊長(後でお湯変えなきゃ。ヤロウからだも洗わずに湯船に入りやがった)シャカシャカ
キュウビ「んー、尻尾がしなしなー」ムスッ
隊長(は、ざまぁみやがれ。その主な匂いの発生源の自慢の尻尾は濡れそぼってまるで筆のよう……いや、ちょっとまて)
キュウビ「んー、カラダから変なの出てくる」ボリボリ
隊長(なんで僕はこいつと一緒に入ってんの?)シャカシャカ
隊長(イヤイヤ、こいつアラガミだよ?なんでそんなこいつに無防備の素っ裸さらして体洗ってんの?)シャカシャカ
キュウビ「うぅ、くらくらしてきた」
隊長(おまけにこいつあれだよ?言動はガキだけど体つきはもう大型アラガミだよ?アマテラスまでとはいかなくてもサリエルクラスのボンキュッボンだよ?あぁ、そういえばあしたはアマテラス狩にいかなくちゃ……うつだ……)シャカシャカ
隊長(言ってる場合じゃないよ。いや、確かにこいつはアラガミだけど見かけはもうやばいよ?くっ、このままじゃ僕の夜の神機が捕食形態に……)シャカシャカ
キュウビ「そのあわあわ私にもやってー!」
隊長(神よ……)
隊長(なんで僕はアラガミの体洗ってんの)ゴシゴシムニュモニュ
キュウビ「ふぁあ……きもちいい……もっとー、むねもー」プルン
隊長(なんなの?バカなの?胸を突き出すなよ、揺れてんぞ、クソが)ムニュモニュゴシゴシ
キュウビ「んっ……あれ、なんかピリピリする」
隊長(やめてくんない?しにそうなんだけど。尊厳が)ギンギン
キュウビ「はぁ、はぁ……あぁ、胸部装甲、結合崩壊しちゃうよぉ……」
隊長(よかった、今の隠語で萎えた)ヘニャヘニャ
キュウビ「ん、おなかもぉ……」
隊長「自分で洗えよ」
キュウビ「いじわるっ……」ムスッ
隊長(少しキュンときたのは内緒だ)
隊長「ダメだ、死ぬ、このままではしんでしまう」
キュウビ「お風呂上りは美神ゼリー体に限るね☆」プハー
隊長「何かってに食ってんの?ひっぱたくよ?」
キュウビ「んー、いーじゃんおにーちゃーん」ギュウ
隊長「もう臭くないけど暑い。くっつくな暑苦しい」グイグイ
キュウビ「いーじゃんいーじゃん!だってさーだってさーあー?お兄ちゃんは私の恩人なのー、だからくっつくしかじらないのー」
隊長「は?なにいってんのお前。僕がアラガミを助けるはずないだろ」
キュウビ「知らないならいーのー、んにゅうーー」ムギュムギュ
隊長「くっつくな!やわらけー脂肪を押し付けんな!尻尾巻きつけんな!やめろ!」
<うるせぇ!ドンッ
キュウビ「ひっ」ビクッ
隊長「あ、さーせん……」
隊長「……我慢してやんよ。仕方が無い、寝るか……」
キュウビ「はぁーい……んー、お兄ちゃんのくびすじおいしい」ペロペロ
隊長「シャレにならないこわいやめて」
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