男「だが無意味だ…世の中、そう上手くはいかない(cv大塚明夫)」
男「まぁ…隠し芸くらいには使えるからパターンを練習しとこう」
男「せっかくだからちゃんと変わってるか妹に判断してもらうか」
コンコン
男「妹!ちょっと良いか?(cv大塚明夫)」
妹『だ、だれッ!』
男「ちゃんと変わってるのか…ゔゔん…俺だ」
ガチャ
妹「兄ちゃん?」ソロ
男「おう!ちょっと良いか?」
妹「い、いいけども…」
男「突然だがお前の好きな声優を教えてくれ」
妹「な、なんで?に、兄ちゃんに言わなければいけないの?」
男「物真似を練習してるんだ だいぶ上達してきたと自負している だいたいの男性声優は可能になった そこでお前に判断して欲しいと言うわけだ」
妹「そ、そうなんだ え、えーっと…じゃあ緑川光」
男「分かった!ゔゔん…あーあー…お前を殺す(cv緑川光)」
妹「うひぃッ///」ビクッ
男「どうだ?ちゃんと変わってるか?」
妹「……///」コクッコクッ
男「緑川光を追加…っと ありがとう!温かくして眠れよ(cv緑川光)」
妹「に、兄ちゃん…ちょ、ちょっと早いけど…コレ」
男「……ふふ、お前だけは毎年欠かさずくれるな?兄ちゃん嬉しいよ(cv緑川光)」ナデナデ
妹「ふわぁあッ///」ボンッ
母「男~~!起きなさい」
男「ふわぁ~あ…あ゙ー…は~い」
母「な!?あんた声どうしたの!」
男「え?何が?(cv銀河万丈)」
母「なんでそんな良い声になってるのよ!?」
男「ああー…まぁ、気にしないで」
母「なんか気持ち悪いわねぇ…」
男「じゃあ、どんな声なら良いのさ」
母「そうねぇ…やっぱり爽やかな声が良いかな~」
男「嘘を言うなッ!猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら笑う」
母「あ、あんたいきなりなんなのよ!?」
男「ゴメンゴメン なんか言いたくなったんだよ ゔゔん…これで良い?(cv岸尾だいすけ)」
母「あら!?」
――― 一時間後 ―――
母「あら!?アンタ急ぎなさい!」
男「夢中になって遊んだのは母さんだろ(cv梶裕貴)」
母「しょうがないでしょ!もう時間ないんだし朝ごはんは我慢しなさいね!?」
男「…へーい」
母「あ…最後に良い?」
男「なんだよ」
母「ブラットピットの吹き替えの声をやってくれない?」
男「はぁ…仕方ないなぁ! ゔゔん…これで良い?(cv堀内賢雄)」
母「いや~やっぱり良い声ねぇ♪」
男「やべッ!急がないと」タッタッタ
男「だいぶ模索してるがレパートリーのてっぺんが見えないなぁ…(cv堀内賢雄)」
男「ん?あれは男友か…ちょっと脅かしてやろう♪」
男友(い、一応…紙袋もって来ちゃった…えへへ/// い、一個は貰えるよな!大丈夫だよな!?)
「亡霊を装いて戯れなば汝、亡霊となるべし」
男友「……!?」ビクッ
「調子はどうだ?満身創痍だな紙袋が落ちてるぞどうするんだ?おまえは非リアか?それともリア充か?」
男友「だ、誰だ!」
男「どうする…どうするんだ?化け物はここにいるぞ!!男友、今年は一個貰うんだろ?勝機はいくらだ千に一つか万に一つか億か兆かそれとも京か(cv中田譲治」
男友「や、やめろーー!」
男「さぁ、早く答えろハリーハリーハリーハリーハリーハリィィィ!!」
男友「いやーーー!希望を持たせてよッ!家族からすら貰えなくても希望を持たせてよーー」
幼なじみ「あんたら道の真ん中で何やってんの…」
男「…………///」
男友「……ふぇ!?」グスン
幼なじみ「………キモッ」スタスタスタスタ
男「そ、そんなぁ…」ズーン
男友「なんでぇ!?」ズーン
幼なじみ(ビックリしたぁ!なんで男のヤツあんな良い声なのよ…)
男友「なんだよ…脅かすなよバカ死ねよカスタコ童貞」
男「なに勢いに乗って悪口満載してんだよ」
男友「しっかし見事なもんだなぁ…物真似とか声帯模写の域を越えてるぞ!」
男「ゔゔん…俺もビックリしたよ いきなりなったからさ」
男友「良いなぁ…羨ましいなぁ…良い声出せればチョコ貰い放題だろ?」
男「ゔゔん…甘い甘過ぎるぞ馬鹿弟子が(cv秋元羊介)」
男友「マスターアジア!?」
男「良い声を出せたからなんだ!? 現実と言う物は甘くはないのだよ…世知辛いのだよ…」ジーン
男友「何故だろう…非リアのネガティブ発言なのに有り難く感じる…」ジーン
男友「でもさ!物はためしでやってみないか?」
男「ゔゔん…何を?」
男友「良い声出してチョコを貰えるかどうかだよ!」
男「えー…貰えないの目に見えてるしなぁ」
男友「やってみようぜ!もったいないって」
男「んー…でも、どんな声出せば良いか分からんよ…いきなり好きな声優だれ?って訊いてうわっなにこのキモオタって思われたくないし…」
男友「当たって砕けようぜ!ただの宴会芸にしとくのはもったいなさ過ぎるよ」
男「まぁ、たしかに…」
男友「なッ!決まり決定ッ!!」
男「ゔゔん…やれやれだぜ(cv小杉十郎太)」
男友「ova承太郎か…シブイな…」
男「でも誰に試すんだ?」
男友「そうだなぁ…委員長当たりが良いんじゃないか?優しいし」
男「なんか気がひけるなぁ…委員長だから特に…」
男友「まぁまぁ、そう言わずに!…っと噂をすれば」
男「えー…マジかよ…」
男友「ほら、早く行けよ!」
男「仕方ねぇな…ここはいま人気のあの声で行くか…微調整しないとな…ゔゔん…あー…ゔん」
男「委員長おはよう(cv小野大輔)」
委員長「ん?男くんおはよう」ニッコリ
男「(眩しい笑顔やで…)あ、そういえば委員長あの小説読みたがってたよね」ガサゴソ
委員長「持ってきてくれたんだーありがとう!」
男「はい、どうぞ」
委員長「ありがとうー!本屋さん行っても置いてなくて…凄く読みたかったの」
男「たしかに古い本で新装版出たのもだいぶ前だからね」
委員長「出来るだけ早く読んで返すね」
男「返すのはいつでも良いよ?委員長が喜んでくれて良かったよ」
委員長「ありがとう!そうだ…お礼ってわけじゃないけど…」ガサゴソ
男「ん?なんだい?」
委員長「ハイ、どうぞ」
男「え…こ、これって!?」
委員長「エヘヘ///がんばって作ったんだ///」
男「あ、ありがとう!」
委員長「じゃあ、私委員会に行くね?」タッタッタ
男「やっぱり委員長は優しいなぁ…」ジーン
委員長「あ!あとね?…今日の男くんカッコイイ声でドキドキしちゃった///」
男「ふッ……」ドヤァ
男友「気持ち悪ッ!そのドヤ顔気持ち悪ッ!!」
男「まぁまぁそう言うなよ友c」
男友「やめろ!友c言うのやめろッ!!気持ち悪いッ」
男「ゔゔん…上手くいったな」
男友「委員長だからだよッ!委員長は優しいからだよッ!!」
男「まぁ、たしかに…」
男友「あれ?じゃあなんで俺にはくれなかったの!?なんで…ねぇ…なんで!嘘だと言ってよバーニィ…」グスン
男「しかしあれだなー声を誉められるのって悪くないなぁ…」
男友「くっそッ!次だ!次でお前に恥をかかせてやる」
男「えー…もういいよ…これ以上もらったら分不相応だし…」
男友「もらう前提で話を進めるな!増長がぁ過ぎるんじゃねぇかいぃ!?」
男「うむ…確かに委員長は優しさの塊…もはや天使の域…俺は増長してたのかもしれん」
男友「だからこそお前の思い上がりをただしてやる」
男「えー…」
男友「次はアイツだ!」
男「え…誰?」
男友「俺の中学時代の後輩だ」
男「ちょっと待てよ!俺人見知りだから嫌だよ…」
男友「うるせぇッ!…ふっふっふっアイツは無口で有名なのだよ…人見知り×無口…最悪の空間とチョコが貰えない屈辱を味わうが良いさーー」
男「なんて話しかけたら良いんだろ…とりあえず優しめの声が良いかな…」
後輩「………」
男「や、やぁ!(cv赤羽根健治)」
後輩「………」
男「た、たしか男友の後輩…だよね?」
後輩「………」コクッ
男「えーっと…(くっそ!話題がまったく浮かばん!それにこの声じゃないのか?ピンチだ)」
後輩「………」
男「す、好きな声ってどんな声?(なに訊いてんだろ…まったく…)」
後輩「………」
男「アハハハいきなりごめんねぇー…じゃあ、俺いっいっ…へっくしょん!」
男「アハハハ…じゃあ行くから(cv小林清志)」
後輩「……ちょっと待って」ギュッ
男「どうしたの?(くしゃみで声が次元の声に変わってしまった…これじゃ渋すぎる…)」
後輩「……もう少しお話しよ」
男「…え、ああ(この娘…声カワイイっ)」
後輩「……その声」
男「ん?ああ、物真似の練習してるんだよ」
後輩「……他にも出来るの?」
男「まぁ、一応…どんな声が良い?」
後輩「……ペルソナ4の」
男「ああ、陽介?…ゔゔん…行くぜ相棒(cv森久保祥太郎)」
後輩「……違う」
男「え?じゃあ完二?」
後輩「……違う、堂島さん」
男「…え?」
後輩「……堂島さん」
男「って訳でチョコもらっちゃいました(cv石塚運昇)」
男友「なんでだよッ!」
男「なんか渋い声が好きらしく…しかもおっさんフェチらしいんだわ」
男友「ふざけんなチクショウ!それだけでチョコ貰えるのかよチクショウ!!」
男「まぁまぁ、そう気をたてるな」
男友「良い声だから尚更ムカつくわ!三度目はねぇッ!!三度目はねぇぞ」
男「まだやるのか…」
男友「当たり前だ!良い声になるからって二個もチョコ貰ったお前が許せねぇよ」
男「三個だがな」
男友「……うそ」
男「まぁ、妹からだが」
男友「お前はいつもいつもしれっとッ!去年だってそうだった覚えてるだろッ!!」
男「あ~…なんだっけ?」
男友「お前どんどん調子に乗ってやがるな…くそぅ…俺だってチョコほしいよぅ」
男「男友くん…」
男友「あ…ああ…」
男「諦めたらそこで試合終了だよ(cv西村知道)」
男友「男先生…チョコが欲しいです…」
男「あ、俺はもう良いかな~…甘いものってあんまり得意じゃないんだ」
男友「よし、ケンカだ!俺はお前と壮絶な殴り合いをするッ!いいか壮絶なだッ!」
男「ゔゔん…そのケンカ買っても良いが?(cv黒田崇矢)
男友「やっぱやめた…勝てる気が一瞬で失せた…」
男友「なので次の相手はあの娘にしました」
男「ん?誰…だ…」
不良子「」クッチャクッチャ
男「帰らせていただきます」
男友「どぅあ~めぇ~」ニヤニヤ
男「ふざけんなッ!あの御人は一人で不良校を潰したともっぱらの噂の不良子さんじゃないかよッ!」
男友「その声で恫喝しないで…凄く…怖い…」
男「帰らせていただきます」
男友「どぅあ~めぇ~」
男「ふざけんなッ!あの硬派で有名な不良子さんに手を出した男はみんな血を見てるんだぞ」
男友「だからその声で怒鳴るなよ…怖いから…それにそろそろお前には粛正が必要だ」
男「ゔゔん…絶望した!容易く人を死地に送る友達に絶望したッ!!(cv神谷浩史)」
男友「お前楽しんでるよな」
男「くそッ!どんな声で近付きゃ良いのか分からん…」
不良子「」クチャクチャ
男「うわぁ…近寄り難し…」
不良子「」ギロ
男「見られたぁ」ガタブル
不良子「おんどれなに見てんねん」ギロ
男「い、いや…あの…こうなりゃヤケだッ!ゔゔん…」
不良子「なに見とるて訊いてねん…答えろやッ!」ガンッ
男「ふ、不良子さんだよね?良く屋上で見るなって思ってさ(cv浪川大輔)」
不良子「悪いか?」ギロ
男「う、ううん…そんな事ないよ?ただ話して見たくてさ…アハハハ」
不良子「はぁ?私と話したい?からかっとったら承知せんぞ!!」
男「からかってないよッ!ま、マジでそう思ってる」
不良子「……ふんッ!私は別に話しとうないわ」
男「」
不良子「……どこへなりと行けやッ!」
男「いや…居るよ…だって俺が不良子さんと一緒に居たい気分なんだ」
不良子「なッ///」
男「いつも屋上にいる不良子さんを見てて思ったんだ…あの女のコと一緒に居たら楽しいんだろうなってさ」
不良子「ア、アホッ///いきなりなに言いくさっとんじゃワレ///」
男「ご、ごめん!やっぱり迷惑だよな」
不良子「……迷惑やッ///」
男「ごめん、ごめんね」トボトボ
不良子「……まぁ、居るだけなら別に構わんわ」ボソッ
男「一緒に居て良いのかい?」
不良子「そ、その変わり一言でも喋ったら許さへんからなッ!」
男「ありがとう!」
不良子「そ、そんくらいで喜ぶなやッ!」
男「あ、あのさ…喋れなくなる前にちょっと良いかな?」
不良子「……なんや」
男「なんでいつも屋上に居るの?」
不良子「……気に入らんからや」
男「気に入らない?」
不良子「……人を珍しい動物でも見る様な目で見腐りおって…そういう目が気に入らんのじゃ」
男「んー…それは違うんじゃないかな…」
不良子「…何が違うねん」
男「不良子さんが綺麗だからだと思うよ」
不良子「は、はぁ!?///ふざけとんのかワレ///」
男「い、いや…けっこうマジで」
男「不良子さんってさあんまりゴテゴテしたメイクしないから肌綺麗だと思うし硬派だから髪も染めてないから真っ黒で似合ってるし」
不良子「……ば、バカか///」
男「それに背が高くてモデルみたいだろ?確かに怖いってイメージもあるけどそれよりも美人って広まってるんだよ?」
不良子「~~ッ///」
男「俺がなかなか話しかけれなかったのは怖いってイメージがあったせいもあったんだけど…美人だから緊張したせいもあるんだよ?」
不良子「……み、見るなよぅ///」モジモジ
男(おや?勢いに乗って臭いことたくさん言ったがもしかしていける?)
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