八幡「と、戸塚は......本当に!?」 (96)
八幡「と、戸塚......か!?」の続きです
※オリキャラとそれに伴う設定注意※
比企谷家、玄関
小町「お兄ちゃん、今日もお出かけ?」
八幡「ああ、ちょっとな」
小町「おお!いつも休みは篭りっきりなお兄ちゃんにしては珍しいね!」
八幡「ほっとけ」
小町「それで誰と?雪乃さん?結衣さん?」ニヤニヤ
八幡「なんでその2人が真っ先に出てくるんだよ」
小町「いや~、小町的にはそっちの方がポイント高いし」
八幡「......その2人と戸塚も一緒だ、微妙に違うけどな」
小町「へ?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412283602
――――――
―――――
八幡(以前行ってから結構間もない気がするが俺達はディスティニーランドに遊びに行く事になった)
八幡(雪ノ下と由比ヶ浜......それと戸塚文加(あやか)さんと一緒にだ)
八幡(文加さんは戸塚の双子の妹?でデートをした)
八幡(そこを雪ノ下と由比ヶ浜に見つかって一悶着あったが誤解だとわかってくれた)
八幡(文加さんは戸塚の女装か?本当に双子の妹か?疑いもしたし戸塚にけしかけてもみたが......)
八幡(今となっては本人が本当の事を言うまで待つ事にする。あまり妙な事したくないしな)
八幡(由比ヶ浜は4人で遊びに行こうよと言ってディスティニーランドに遊びにいく運びとなった)
八幡(戸塚に文加さんを誘おうとした時に一緒に行こうと思ったが都合が悪く断られた......)
八幡(双子で一緒に居るところを見たい......というわけではないが)
八幡(単に女3人男1人というのは俺がなんか窮屈だ!)
待ち合わせ場所
八幡「おう、来るの早いな」
雪乃「こんにちは比企谷くん、言ったでしょう?電車混むのが嫌って」
八幡「そうだったな、ところで......雪ノ下」
雪乃「なにかしら?」
八幡「どうしてここに遊びに行こうとしたんだ?」
雪乃「ちょうどチケットが人数分あったからいい機会にと思ったのよ」
八幡(まぁ、こいつはフリーパス持ってるからいいけど誰か誘って遊びに行くなんてちょっと想像付かないな)
雪乃「......なにか失礼な事を思われた気がするのだけれど」
八幡「気のせいだろ」
スタスタ
結衣「やっはろー!ゆきのん、ヒッキー、少し遅れちゃった」
雪乃「こんにちは由比ヶ浜さん」
八幡「おう」
八幡(相変わらず外なのに恥ずかしい挨拶しやがって)
結衣「あれ?あやちゃんは?」
雪乃「まだ来てないわ」
八幡「......」
結衣「そうなんだ。ってかヒッキー?どしたの?」
八幡「今気づいた......なんでこの間行った時に戸塚がいないんだよ!」
結衣「なんか急に怒り出した!?」
八幡「今回は誘ったんだが用事があるとかで来れなかったんだぞ」
結衣「い、いいじゃん!今日はそのさいちゃんの双子の妹さんが来るんだし」
トテテ
文加「遅くなってすみませんー」
八幡「よう」
雪乃「こんにちは、戸塚さん」
文加「こんにちはー、比企谷さん、雪ノ下さん」
結衣「やっはろー!あやちゃん」
文加「由比ヶ浜さん、やっはろー!」
八幡「ぶっ!」
結衣「なんで笑うし!」
八幡「戸塚から聞いたのかもしれないけどそこまで付き合う必要はないぞ?」
文加「確かにそうですけど嫌ではないですよ?」
結衣「ほら!いいって!これからはゆきのんとヒッキーも言おうよ!」
雪乃「絶対に嫌」
八幡「言うわけねぇだろ」
結衣「うぅー」
結衣「それともう呼んじゃってるけどあやちゃんでいいかな?」
文加「はい!私、あだ名で呼ばれた事はないので嬉しいです!」
八幡「つーか、由比ヶ浜にしては珍しくまともなあだ名だよな」
結衣「いつもまともだし!」
八幡「そうだな。ゆいゆい」
結衣「ちょ、それやめてよ!」
八幡「お前はちゃんとしたあだ名をつけるんだったな。ゆいゆい」
結衣「だからやめてってば!」
文加「......」クスクス
雪乃「......」
八幡「ほら、雪ノ下も呆れてるぞ......ユイ」
結衣「え?今......」
八幡「という事でみんな揃ったしそろそろ行こうぜ」
結衣「......」ムー
文加「あっ!その前に......雪ノ下さん、由比ヶ浜さん」
結衣「ん?」
文加「この前はごめんなさい!」
雪乃「いいえ、こちらこそごめんなさい......あまりにも戸塚くんに似てるから女装でもしてると思ったのよ」
結衣「あたしもごめんね......なんかほんとにさいちゃんにそっくりだったからさ」
文加「それはよく言われるんですけど......」
八幡(俺達も呆然としてしまったよな)
文加「ところでいいんですか?チケットなんて頂いて」
雪乃「ええ、遊びに行こうと言い出したのは由比ヶ浜さんだけれど私としてはお詫びのつもりでもあるの」
結衣「あやちゃんさえよければ仲良くなれればなーって思ってさ。どうかな?」
文加「はい!私でよければ宜しくお願いします」
雪乃「ではそろそろ行きましょう」
これを待ってた
八幡(それから、俺達は各種乗り物に乗った)
八幡(雪ノ下は相変わらず絶叫系のものが苦手らしく、無理するなと言っても付いてくる)
八幡(そしてフラフラになるが......某アトラクションの時は真剣そのものだ)
八幡(由比ヶ浜は普通に楽しんでいる。こいつはみんなで遊べればそれでいいんだろうな)
八幡(あまりこういうところには来た事がないらしい文加さんは純粋に楽しんでくれてるようだ)
八幡(文加さんとは大体隣合わせになるのでちょっと緊張したりしなかったりする)
八幡(シーズンは過ぎたため、あまり賑やかではないが)
八幡(俺自身も前回の取材目的とは違い、普通に遊べて悪くない感じだ)
八幡(心残りとすればやっぱり戸塚にも来て欲しかった!)
帰りの電車
結衣「ゆきのん!今日ゆきのんちに泊まっていい?」
雪乃「前もそのまま泊まったわね。ホテルか何かと勘違いしてるんじゃないかしら?」
結衣「そ、そんなんじゃないって!だめ?」
雪乃「はぁ......いいわよ」
結衣「やった!そうだ、あやちゃんも来ない?」
雪乃「そうね、せっかくだから戸塚さんもどうかしら?」
文加「せっかくですけどすみません。私、寮に帰らないといけないので......」
結衣「あやちゃんって寮に住んでんだ?」
八幡「全寮制の女子高なんだとさ」
結衣「へ~そうなんだ」
雪乃「私達は次で降りないと行けないわね」
結衣「そだね」
文加「雪ノ下さん、由比ヶ浜さん、今日は楽しかったです。ありがとうございました!」
雪乃「どういたしまして」
結衣「あやちゃん、また遊ぼうね!」
雪乃「あと戸塚さん、くれぐれも気をつけて」ジロ
八幡「だからなんだよそれは」
文加「それは大丈夫です。身をもって知ってますから♪」
八幡「」
雪乃「比企谷くん?」ギロ
結衣「ちょ!ヒッキー!どーいうこと!?」
プシュー
八幡「なにもしてねぇよ。ほら、ここで降りるんだろ?」
雪乃「誤魔化そうとしてるのかしら?」
結衣「今度ちゃんと話してもらうからね!」
プシュー、ガタン
八幡「......わざとか?」
文加「ちょっとからかおうかなーと思いまして」
八幡「勘弁してくれ。今度絶対2人に問い詰められる......」
文加「ふふ、そういえばこの間のプレゼント!ありがとうございます!」
八幡「あー、その......文加さんへのプレゼントなんだけどな」
文加「?」
八幡「デートの記念って言うよりは戸塚に送って動揺するか確かめる為だったんだ」
文加「えぇー」ガックシ
八幡「い、今思えば意味がないような事だと思ってるよ」
文加「せっかく、初めて男の人から貰ったプレゼントなのに」シュン
八幡「ほ、ほんとにすまなかった」
文加「許しません」フイ
八幡「じゃ、じゃあどうしたら......」
文加「また私とデートしてください」ニコ
八幡「あ、ああ。そんなんでいいなら」
文加「今度は雪ノ下さんや由比ヶ浜さんと鉢合わせしなそうな所にしましょう」
文加「あ!雪ノ下さんや由比ヶ浜さんが嫌なわけじゃないですから......」
八幡「わかってるよ。前みたいな事はないだろうけど面倒だからな」
文加「まさか戸塚くんに女装させてデートでもさせてるのかしら?」
八幡「」
文加「こんな感じですか?」クスクス
八幡「そ、そうだな」
八幡(......この人、物真似が好きなのかな?)
八幡「そんな事を言って通じると思うの?戸塚くんを脅迫でもしてるのでしょう」
文加「比企谷さんだって似てるじゃないですかー」
八幡「俺は単に言われ慣れてるだけからな」
八幡「でも本人の前でやらないでくれよな?あいつは嫌がるし間違いなく俺にとばっちりが来るから」
文加「そうですね。あ!私、次で降りますので」
八幡「そうか」
プシュー
文加「それじゃあ、比企谷さん!今度、楽しみにしてます!」
八幡「おう、じゃあなー」
文加「さようならー」
プシュー、ガタン
八幡(ふう......)
八幡(あ、連絡先を聞けばよかったかな?)
八幡(戸塚経由で知るだろうからいいか)
ここまで
23時頃に更新します
前回(今回も?)SSについて俺修羅を元にはしましたが
ピクシブの方に既に戸塚妹のSSがあるとは知りませんでした
そっちはそっち......という事にして下さい
ハマチまたは俺ガイルssなんて各所で飽和してるからネタ被りのチェック糞大変そう
期待
乙です
前スレ貼っとくよー
八幡「と、戸塚......か!?」
八幡「と、戸塚......か!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408201234/)
数日後、放課後
戸塚「八幡!」トテテ
八幡「おう、戸塚」
戸塚「えーと、妹が......文加がまた会いたいって言ってるけどいいかな?」
八幡「ああ、いいぞ。というかその文加さんも会うって言ってたんだが......」
八幡「俺、連絡先知らないから戸塚経由になってしまうんだよな」
戸塚「そうだね......」
八幡「ひょっとして、あんまり俺を文加さんと会わせたくないか?」
戸塚「あ!そうじゃないよ!文加は女子高に通ってて中々、男の人と会う事もないしさ」
八幡「それは本人も言ってたな」
戸塚「うん、それで僕としても八幡が文加と仲よくなってくれて嬉しいよ」
八幡「その仲良くなるのが俺ってのは大丈夫か?」
戸塚「もちろんだよ!じゃあ、今度の日曜日に同じ時間と場所でいいかな?」
八幡「ああ、わかった」
戸塚「僕、部活があるからよろしくね。八幡」タッタッタッ
八幡(どうしたんだろ......)
八幡(何かあまり元気ないというか歯切れが悪いというか)
奉仕部部室
結衣「それでヒッキー!あやちゃんが言ってた『身をもって知ってますから』ってなんのこと!?」
八幡「はぁ......いきなりうるさい奴だ。本人がちょっと2人をからかう為に言ったんだとさ」
結衣「ほんとに?」
八幡「つーか別に2人きりになったからって何かするわけないだろ?」
結衣「そうだね。ヒッキーはヘタレだし」ホッ
八幡「うっせ、一色の時もそうだが余計な事を言った雪ノ下が悪い」
八幡「......ところでその雪ノ下は?」
結衣「ゆきのんは用事で早めに帰るってさ」
八幡「じゃあ俺らも帰っていいんじゃね」スタ
結衣「ダメ!誰か依頼する人が来るかもしれないでしょ!」ガシ
八幡「いいだろ、どうせ来ないし......」
――――――
―――――
日曜日、駅前
八幡(あれ?もう来てるのか......って)
八幡(文加さんと......隣にいる帽子を深くかぶってるのは)
八幡(と、戸塚は......本当に!?)
文加「比企谷さん!こんにちはー!」
戸塚「や、やぁ......八幡」スッ
八幡「お、おう」
八幡「戸塚も一緒だったんだな」
戸塚「うん、八幡に双子だって証明する為に来たんだ。ごめんね、僕ももう少ししっかり説明してれば......」
八幡「い、いや、こっちこそすまなかった。あんまりそっくりだから変に疑ったりもしたんだからな」
文加「本当は私と彩加がそれぞれ別の格好して驚かそうとしたんですけど......」
戸塚「す、するわけないだろ。そんなのはもうやめたんだから」
八幡「まぁ、ややこしくなりそうだよな」
文加「八幡!僕と一緒にテニスしようよ!......みたいな感じで」クスクス
八幡「」
八幡(これはそっくりっていうかまんますぎる!)
戸塚「......八幡、ほんとにテニスでもしにいこうか?」
八幡「へ?」
戸塚「文加は運動とかダメなんだ、実際にテニスなんて出来ないから」
文加「ご、ごめん......」
戸塚「そういうのやめろって言ったじゃないか」
文加「だって......どうしてもやってみたかったんだもん」
戸塚「八幡もごめんね、最初は僕だけだったんだけど今では色んな人の物真似をするようになってさ」
八幡「......まぁ、なんかうまいと思ったよ」
八幡「会った事のないはずの小町のマネまでしてきたしな」
戸塚「あはは......小町ちゃんはこういう事言うんだよ?って少し教えただけなのに」
文加「そ、それより彩加......」
戸塚「うん、僕行くね」
八幡「戸塚は一緒じゃないのか」
戸塚「最近、テニススクールは少し早めに行ってるんだ」
八幡(電話通じないとこってこの事かな?)
戸塚「この間のディスティニーランドに誘われた時も一緒に行きたかったんだけどさ」
八幡「まぁそれはいいんだが......」
八幡(と言いつつすごく惜しい!)
戸塚「文加もあんまり八幡を困らせちゃダメだよ?」
文加「そんなことしないってば」
戸塚「それじゃあ、八幡もまたね?今度また僕とも遊ぼうね!」タッタッタッ
八幡「ああ、じゃあなー」
文加「......それじゃあ」スッ
八幡「おわっ!」ヒョイ
文加「え?腕組んでくれないんですか?」
八幡「やっ、まずいだろ?」
文加「どうしてですか?」ムー
八幡「正直、この間は戸塚が女装してる?とか、きっとパットだ!っていうのがあったけど」
八幡「あんな感じで腕を組むとその......む、胸が当たるから」
文加「たしかに......あまり大したものではありませんが///」
八幡「大したものとかそうじゃなくて!とにかく腕組むのはなしで......」
八幡「それより今日はどこに?」
文加「ちょっとここからは遠いですが私の買い物に付き合って欲しいなーって思ってるんです」
ショッピングモール
洋服店
文加「これとこれでどっちが私に似合いそうですか?」
八幡「どっt」
文加「どっちでもいいというのはダメですからね?」ムー
八幡「う......」
文加「雪ノ下さんや由比ヶ浜さんでもそう言うと思いますよ?」
八幡「別にあいつらとこうやって服を選ぶ事なんてねぇよ」
文加「そうじゃないです。女の子にとってはどちらか選らんで欲しいんですよ」
八幡「でも俺のセンスなんてアテにならないぞ?」
文加「そんなのは関係ありません、比企谷さんに選んで欲しいです」
八幡「......じゃあこっちで」
ショッピングモール
ファミレス
文加「比企谷さん、これおいしいですよ!はい、あ~ん」
八幡「い、いいよ」
文加「せっかく間接キスみたいになる事をしたかったのに......」
八幡「間接キスて」
文加「ということで比企谷さんのを私にください、あ~ん」
八幡「今の流れでそんな事するわけねぇだろ」
文加「え~」
八幡「それより、ひとつ聞いていいか?」
文加「あ!話を変える気ですね!」
八幡「うっ......」
文加「ふふ、いいですよ。なんですか?」
八幡「......戸塚とはあんまり仲よくないのか?」
文加「そんな事ないですよ?」
八幡「なんかさっきの戸塚はあんまり元気ないような気がしてな」
文加「普通に仲はいいですけど......彩加って女っぽく思われるのを気にしてるじゃないですか」
八幡「俺も最初に話をした時はそう思ったよ」
文加「そこにそっくりな私がいて双子の姉妹に見えてしまうのを嫌がるんです」
八幡「それでさっきはあんなに顔が隠れそうな感じで帽子をかぶってたのか」
文加「ええ、今では2人で出歩くことはあまりなくなりましたね」
八幡(もしかして通ってる学校が違うのもその為かな?)
文加「でも比企谷さんの話をしてる時の彩加はすごく元気そうですよ」
八幡「そうなのか?」
文加「ええ、ですからこれからも彩加とは仲良くして下さいね?」
八幡「もちろんだ」
八幡(当然だ!俺の天使なんだからな!!)
文加「ついでに私とも仲良くしてして下さいね♪」
八幡「あ、ああ......」
文加「なんか私の時の返事がよくないです」ムー
八幡「ほ、ほら......俺、女子と仲良くなる事なんてあんまりないからさ」
文加「ほんとですか」クスクス
――――――
―――――
八幡「結構たくさん買ったな」
文加「すみません、荷物まで持ってもらって......」
八幡「いいよ、こんな俺でもこれ位の甲斐性はあるからな」
文加「......やっぱりこういう付き合いに慣れているんじゃないですか?」クスクス
八幡「こういうのに妹がうるさいんだよ」
文加「小町ちゃん......ですよね?今度会ってみたいです」
八幡「そうだな、戸塚兄妹とも会ったわけだし俺も会わせないと......」
キャッキャッ、ガヤガヤ
八幡(げっ!雪ノ下さんと城廻先輩だ!なんか珍しい組み合わせだな)
八幡(生徒会で一緒だったらしいからその関係かな?とにかく雪ノ下さんはまずい......)
八幡「文加さん、こっち」グイ
文加「え!?きゃっ」
八幡「悪い。後で説明するから」
ダッダッ
陽乃「あれ?比企谷くんっぽいのを見かけたような?」
めぐり「はるさん?どうしたの?」
陽乃「ちょっと待ってねー」
――――――
―――――
陽乃「この辺に来たような気がするけど?」
八幡(ここからどうしようかな......)
文加「比企谷さん、こっち」グイ
八幡「おっと」
ダッダッ
文加「ここなら大丈夫だと思いますので」ヒソヒソ
八幡「そ、そうか」ヒソヒソ
八幡「......」
文加「......♪」ギュー
八幡(くっついてきた!?)
八幡「文加さん!?」ヒソヒソ
文加「大きい声を出すと見つかりますよ♪」ヒソヒソ
八幡(わざとだろ!?つーか当たるってそれ!)
八幡「......」
ハルサーン?ソロソロイカナイトマニアワナクナルヨー?
陽乃「しょうがないなー、今度雪乃ちゃんに報告しなきゃ!」
タッタッタッ
八幡「ふぅ、行ったか......そろそろ離れてくれないか?」
文加「もう少し♪」
八幡「だめだ」バッ
文加「むー」
文加「それであのすごく美人な人は誰ですか?雪乃ちゃんって言ってましたけど」
八幡「姉だ、雪ノ下のな」
文加「雪ノ下さんの!?納得したような、しないような......」
八幡「まぁな、単に明るいだけの人じゃないんだ」
文加「......嫌いなんですか?」
八幡「嫌いっていうか苦手だな」
八幡「2人でいるとこを見つかって戸塚の女装だとか疑われる事はないとは思うけど」
八幡「......まぁ、色々とからかわれるだろうな」
文加「ちゃんと雪乃ちゃんと遊んであげなきゃだめだよー、的な感じですか?」クス
八幡「ぐっ、まぁ......そんな感じの事を言われるな」
――――――
―――――
駅前
文加「今日も付き合ってくれてありがとうございました!」
八幡「俺はあんまり大した事はしてないけどな」
文加「そんな事ないですよ?楽しかったです」
八幡(まぁ、無事に?すんでよかったかな)
文加「それで......比企谷さん、携帯の連絡先を聞いてもいいですか?」
八幡「ああ、そうだな。この前に聞こうと思ったけど俺からだとナンパっぽくなりそうでな」
文加「私は気にしませんのに......はい」ピッ
八幡「おう」ピッ
文加「今度会うときはこれで直接連絡できますね」
八幡「ああ、小町も会わせたいしな......というか会いたいか?」
文加「はい!もちろんです」
八幡「まぁ、その辺は本人に聞いてみるよ」
文加「楽しみにしてます。それじゃあ、さようならー」タッタッタッ
八幡「ああ、じゃあなー」
ここまで
明日の23時頃に更新します
・文加→彩加が男装
・文加→彩加が女装
を期待してた人はごめんなさい
そもそもホモは趣味じゃないので後者はありえません
お久しぶりー&お疲れさまー
>>1楽しみにしてるからね~!
また明日ね!
何…だと
まあ俺もホモは好きじゃないしな!
>>9
>>41
そう言ってくれるだけで書いたかいがあります!
最近は毎日残業続きなので中々手がつかず遅くなりました(という言い訳)
>>18
各SSでガハマさんが三浦達(友達)と遊び(カラオケ)に行って奉仕部で二人きり
という展開は何度も見ました
>>19
わざわざ前スレをありがとございます
>>43
確か戸塚とそういう展開なSSもあったような
今更ですが続編といいつつ前回と矛盾点があるかもしれません
そこは脳内保管......ということでお願いします
それ以外でも期待してくれてる方、ありがとうございます
数日後、奉仕部部室
雪乃「......」ペラ
結衣「......」カチカチ
八幡「......」ペラ
ブー、ブー
八幡(お、メールだ......って文加さん?)
『戸塚文加です。小町ちゃんさえよければ今度の日曜日に会いませんか?』
八幡(さっそく来たよ......)
八幡(ここ最近、結構出歩いているような気がするなぁ)
結衣「......?」
八幡(つーか、まだ小町にどうするか言ってないな)
八幡(とりあえず『今日、小町に聞いてみるよ』っと)ピッピッ
結衣「......」コソコソ
ブー、ブー
八幡(ってはや!女子ってやっぱりこんなもんなの?)
『はい!楽しみにしてますね!』
結衣「......」
八幡(それでどうしようかな?)
八幡(家に連れ込むってのはマズいか......)
結衣「ヒッキー!」ヒョイ
八幡「おわっ!?」バッ
結衣「誰から?」
八幡「なんで言わなきゃいけないんだよ」
結衣「普段、アマゾンとマックからしかメール来ないヒッキーが夢中なのは珍しいなーって」
八幡「余計なお世話だ。先生からは超長いメールが来る」
八幡「それと愛する小町や戸塚もいるぞ」
結衣「だからそれはキモいって!」
八幡「あと、ゆいって奴から頭の悪そうなメールも来るかな」
結衣「ゆいって......それ、あたしじゃん!ていうか頭悪くないし!普通だし!」
八幡「わかったよ、由比ヶ浜は普通なんだよな」
結衣「今それ言われるとムカつく!......って誤魔化されないからね!」
雪乃「......そういえば姉さんが比企谷くんらしき人が女の人と一緒なのを見かけたと言ってたわ」
雪乃「それで『ちゃんと問い詰めてねー』ってうるさいのだけれども」
八幡(やっぱり雪ノ下さん経由で伝わるのか......)
雪乃「姉さんの性格は知ってるでしょう?いきなりここまで来て問い詰めに来る事もありえるわ」
八幡「いくらあの人でもそこまではする?......か」
雪乃「ええ、だから今言った方がいいわよ?」
八幡「......文加さんとちょっと出かけただけだよ」
結衣「デートしてるんじゃん!」ムー
八幡「ちげぇよ、文加さん宛てに贈ったプレゼントが戸塚の動揺を誘うためだったと正直に言ったんだよ」
八幡「そのお侘びとしてちょっと付き合っただけだ」
八幡「一応、待ち合わせした時に兄の方の戸塚も居て本当に双子だって思い知ったよ......ってこれメールの事と関係ないじゃないか」
雪乃「あら残念、そのままメールの事まで言うかと思ったのに」クス
八幡「引っ掛ける気だったのかよ......」
雪乃「でも姉さんの事は本当よ?」
八幡「わかってるよ、途中で会いそうになったところを逃げたからな」
結衣「なんで?」
八幡「お前と花火大会に行った時だって『浮気は感心しませんなー』とか言われて耳引っ張られたりしたんだぞ」
結衣「そんな事もあったね......あはは」
八幡「戸塚が女装してるとかを抜きにしてもたまたま女の人と歩いててあの人に見つかったら厄介だ」
八幡「っと......雪ノ下がいる前でその姉の事を厄介って言うのは悪いな」
雪乃「それは構わないわ。比企谷くん、姉さんの事苦手だものね」
結衣「ゆきのん!あ、あたしは陽乃さんの事は苦手じゃないから!」
八幡「声がうわずってるぞ」
結衣「るっさい!それよりヒッキーはまた、あやちゃんとデートするの!?」
八幡「......」ペラ
結衣「無視しないでよ!」
比企谷家、リビング
八幡「小町、息抜きがてらに今度出掛けないか?」
小町「ええ!でも雪乃さんと結衣さんを差し置いて小町とデートだなんて悪いな~」ニヤニヤ
八幡「デートじゃねぇよ。ちょっと合わせたい人がいるだけだ」
小町「誰?」
八幡「戸塚の双子の妹だ」
小町「へ?戸塚さんに双子の妹いるの?」
八幡「ああ、戸塚文加さんって言うんだ」
小町「それは初耳だよ!」
八幡「今話したからな」
小町「この間、4人でまたディスティニーランドに行ったって言ってたけどその戸塚さん?」
八幡「その戸塚だ。当然ながら雪ノ下も由比ヶ浜も知ってるぞ」
小町「今まで黙ってたなんて小町的にはポイント低いよ!」ムー
八幡「はいはい、それより行くんだよな?」
小町「もちろんだよ!」
八幡「それでどこ行こうか?あんまし遠くじゃない方がいいよな?」
小町「それはいいんだけど......じゃあペットショップに行きたい。カー君の餌とか買わなきゃ」
八幡「じゃあ連絡するか」ピッピッ
小町「それで小町を早めに退散させてお兄ちゃんとその文加さんはデートするんだね」ニヤニヤ
八幡「だからデートする方向に持っていくんじゃねぇ」
――――――
―――――
日曜日、駅前
文加「あ!比企谷さん!こんにちは!」
八幡「おう、なんか来るの早いな」
文加「待ち合わせると私が遅れる事が多い気がしましたので早めにこようかと」
八幡(俺が選んだやつの服だな。気合が入ってるというか......)
八幡「......その服、結構似合ってるんじゃないか?」
文加「当然ですよ///比企谷さんが選んでくれたんですから」
小町「へ~」ニヤニヤ
八幡「う......」
小町「おっと......やっはろー!文加さん」
文加「小町ちゃん!やっはろー」
八幡「アホか!それ、初対面の人にする挨拶じゃないだろ!」
小町「でもちゃんと返してくれたよ?戸塚さんも返事してくれるからいけるかなーって」
文加「前にも言いましたけど嫌じゃないですよ?」
八幡「はぁ......一応紹介すると妹の小町な」
小町「どうも!比企谷小町です!ごみいちゃんがお世話になってるようで!」
八幡「また余計な事を......」
文加「戸塚文加です。よろしくね小町ちゃん」
文加「それで今日はどこに行くんですか?」
八幡「うちの猫の餌とかを買いにペットショップに行くんだ」
文加「猫を飼ってるんですか」
小町「かわいいですよ!見に行きますか?」
文加「へえ~ なんか興味あります」
八幡「じゃあ買い物がすんだらうちに来るか?」
小町「文加さんを家に連れ込んで何するつもりなの~」ニヤニヤ
文加「連れ込むって///」
八幡「......まともに答えた俺がバカだったわ」
ペットショップ
八幡「戸塚はうさぎが好きだけど文加さんは好きな動物とかいるのか?」
文加「私は亀が好きです」
八幡「亀!?」
文加「あ!かわいいんですよ?亀も」ムー
八幡「そ、そうか......」
文加「この店では扱ってないのが残念ですけど......」
小町「お兄ちゃん、文加さん、買い物は済んだよー」タッタッ
八幡「おう」
小町「ってお兄ちゃん......あれ」
八幡「ん?」
ニャー、ニャー
雪乃「~♪」
八幡(雪ノ下じゃねーか。わざわざ猫見にきてるのかよ!)
小町「......」ニヤ
小町「お兄ちゃん、文加さん、小町が雪乃さんのお相手するので後はお2人でどうぞ~」
八幡「はぁ?」
小町「いいからいいから」グイグイ
八幡「おわっ」
小町「文加さん、お兄ちゃんは色々とややこしいですが頑張ってくださいね♪」ヒソヒソ
文加「......やっぱり雪ノ下さんや由比ヶ浜さんの事ですか?」ヒソヒソ
小町「んー、それもあるんですけどお兄ちゃん自身も捻くれてますので」ヒソヒソ
文加「そうですか......ありがとうございます!」ヒソヒソ
文加「比企谷さん行きましょう?」
八幡「あ、ああ」
ユキノサン、ヤッハロー! ヤッh......コマチサン?
――――――
―――――
八幡「これからどうしようか?」
八幡「文加さんに小町をちょっと合わせるくらいしか考えてなかったんだ」
文加「それじゃあ、このまましばらく歩きましょう?」
八幡「......で小町と何を話してたんだ?」
文加「それは女の子同士の内緒話ということで♪」
八幡「はぁ」
文加「それよりも雪ノ下さんって猫が好きなんですか?」
八幡「超好きだ。あいつは猫と勝負事に関しては本気になるからな」
文加「ふふ、なんですかそれ」
八幡「マジだ。この間も由比ヶ浜と犬と猫の事で......」
バッタリ 八幡「あ」沙希「あ」
沙希「比企谷と......戸塚?」
文加「彩加の妹です......兄とは知り合いですか?」
沙希「クラスメイトだけど......妹?」
文加「兄がお世話になっています」ペコ
沙希「いや、あたしはあまり関わる事がないけど......」
京華「はーちゃん、こんにちはー」
八幡「おう、久しぶりだな」
京華「おねーさんもこんにちはー」
文加「はい♪こんにちはー」
八幡「姉妹でおでかけか?」
沙希「そうだけど......妹って双子?」
文加「はい、彩加はあまり言いたがらないので」
沙希「で、あんたの名前は?」
文加「戸塚......文加といいます」
沙希「......あたしは川崎沙希って言うんだ」
八幡「疑わないのか?」
沙希「本人が双子の妹っていうならそうなんじゃない?」
八幡「ありがとうな」
沙希「は?」
八幡「この間、雪ノ下と由比ヶ浜と会った時は戸塚が女装してるとかで揉めたんだ」
八幡「川崎がそう信じてくれてそういう面倒な事にならなくてすむよ」
沙希「そ、そう......それじゃあ、あたし達もう行くから」
京華「ばいばい、はーちゃん!今度あそぼーねー」
八幡「おう、さーちゃんがよければな」
沙希「さーちゃん言うな。ほら、いくよ」
タッタッタッ
八幡「......」
文加「また女の人......」
八幡「は?」
文加「雪ノ下さん達やそのお姉さん、そして今の川崎さん。美人な人ばかり」ムー
八幡「あ、文加さん?」
文加「こうやって出歩くたびに比企谷さんの知り合いの女の人と会うんですけど?」
八幡「俺に言われても困る。たまたまじゃないのか?」
文加「実は比企谷さんって凄くモテるんじゃないですか?」
八幡「馬鹿言っちゃいかん。俺は小町と戸塚さえいればそれでいいようなもんだ」
文加「戸塚って私の事ですよね!?」パァ
八幡「兄の方な」
文加「むー」
八幡「......そろそろどこかで休もうか?」
文加「じゃあ......この間の公園がいいです」
ここまで
明日の21~22時頃に更新します
次で最後です
公園
八幡「ほれ」
文加「ありがとうございます」
八幡「......」カチッ、コクコク
文加「......」カチッ、コクコク
八幡「喫茶店とかでもよかったんじゃないのか?」
文加「なんとなくこっちのほうが落ち着くんです」
八幡「......」コクコク
文加「......」コクコク
八幡(でもここだとこの前にキスされそうになった時の事を思いだすな......)
文加「......この前のここでした事はさすがにやりすぎかな、と思いました///」
八幡(って自分から言ってしまったよ......)
文加「ですから、今度は真面目に言います///」
八幡(まさか......)
文加「比企谷さん」
八幡「......」
文加「私と」
八幡「だめだ」
文加「え......?」
八幡(つい雪ノ下みたいな事をやってしまった......)
八幡「文加さん、女子高に通ってて男子の付き合いがあまりないんだろう?」
八幡「それで俺と結構出歩いたりもしたがそのせいだと思う」
文加「そんな!私は......」
八幡「戸塚からどこまで聞いたか知らないが実際の俺は自分でも自覚してるくらい捻くれてる」
文加「そんな事......」
八幡「そして学校内では嫌われてて、働きたくないから将来は専業主夫になりたいと思ってるような奴だ」
文加「......」
八幡「わざと悪い事ばかり言ってるように見えるが本当だ」
文加「そ、それでも......」
八幡「!?」
文加「わ、私は......!」グス
八幡「お、おい!」
文加「私は、ほ、本当に比企谷さんの......」ポロポロ
八幡「悪い!ちょ、ちょっと言いすぎた!な?」
――――――
―――――
文加「......すみませんでした、泣いてしまうなんてずるいですよね」
八幡「いや......俺の方こそ本当に悪かった」
八幡「......」
文加「......」
八幡「俺は人の好意とかにはどうしても裏があるんだとか考えてしまうんだ」
八幡「過去には色々あってな。まぁ......つまらない事だからここでは言わないが」
文加「......」
八幡「文加さんが嘘ついたり騙してるとは思わないぞ?それはさすがに俺がクズすぎる」
文加「......聞いてもいいですか?」
八幡「ああ」
文加「私といてつまらなかったですか?」
八幡「それはない。ここ最近、文加さんと出歩く事が多いけど楽しかった」
八幡「ちなみにその度に知り合いの女の人と会うってのは俺のせいじゃないからな?」
文加「そういう事にしておきます」クス
八幡「最初は戸塚の妹だからってのもあったが、今はそんなのは関係ない」
文加「......言いたくなければいいですが好きな人がいるんですか?」」
八幡「雪ノ下と由比ヶ浜の事を言ってるなら違うぞ。いずれそういう事に向き合うとしてもあいつらとはそうじゃないんだ」
文加「それじゃあ、雪ノ下さんのお姉さん?」クス
八幡「まて、そうやって人を増やしていくな。川崎も違うぞ?」
文加「わかりました......つまり私にもチャンスがあるんですね」
八幡「は?」
チュ
八幡「!!」
文加「今はほっぺで我慢します///」
八幡「」
文加「小町ちゃんも比企谷さんはややこしいと言ってましたから」
八幡「......」
文加「やや強引な気もしますけどこれくらいは......とは思いました///」
八幡「や、その......」
文加「もちろん今返事はしなくてもいいです。でもこれが私の気持ちです///」
文加「......それじゃあ比企谷さん!さようなら!」ニコ
タッタッタッ
八幡「」ポカーン
八幡(......)
八幡(ほっぺだけどキスされたぁぁぁぁぁ!)
八幡(こうやって好意を持たれるのは悪い気がしないが)
八幡(ちゃんと応えない俺もヘタレだな......)
八幡(この間のキスされそうになった時は違ってまた......)ホッペスリスリ
八幡(今度会う時はどういう顔してけばいいんだよ)
八幡(......)
八幡(ここに居ても仕方ないし、そろそろ帰ろうかな)
比企谷家
小町「お兄ちゃんお帰りー」
八幡「......おう」
小町「いやー、雪乃さんは猫の事詳しすぎるよー」
八幡(でもお悩み相談メールの回答はアレだけどな)
小町「それと文加さんってノリがいいね!」
小町「......ってお兄ちゃん?大丈夫?」
八幡「ああ......」
小町「文加さんと何かあった?」
八幡「まぁな」
小町「せっかく小町がお膳立てしてあげたのにヘタレてないよね?」
八幡「......」
デコピンッ
小町「あいた!なにするの?愛する妹に対してそれはポイント低いよ!」
八幡「......高すぎたからポイントを少し戻したんだ」
小町「へ?」
八幡「悪い、部屋に居るからご飯ができたら呼んでくれ」
小町「う、うん」
――――――
―――――
翌日、学校
八幡「......」モグモグ
戸塚「八幡!」トテテ
八幡「んぐっ!」
戸塚「わわ!大丈夫?」セナカスリスリ
八幡「あ、ああ......どうしたんだ?」
戸塚「たまには八幡と一緒にご飯を食べたいなぁと思って」
八幡「そうか......ひょっとして昨日の事か?」
戸塚「昨日?」
八幡(あれ?知らないのか?)
八幡「文加さんが小町に会いたいっていうからちょっと出かけたんだ」
戸塚「そうなんだ......」
戸塚「ありがとうね、文加に付き合ってくれて」
八幡「いや......妹同士ってことでなんか共感するところがあるんじゃないか?」
戸塚「あはは......そうかもしれないね」
戸塚「......八幡」
八幡「ん?」
戸塚「どうして僕と文加は学校が違うと思う?」
八幡「成績や志望動機が違うとかじゃないのか?」
戸塚「そうじゃないんだ。僕ね、見た目がこんな感じだから文加といると兄妹というより姉妹に見えちゃってさ」
八幡(文加さんも言ってたけど、やっぱり戸塚の方が苦労するんだろうな)
戸塚「それで文加が自分から女子高に行ってくれたんだ」
戸塚「だからこの前、文加2人で待ち合わせた時は僕、あまりそっけない感じだったけど仲はいいんだよ?」
八幡(兄妹で仲が悪いとこなんて俺も見たくないしな)
戸塚「男の人と接する事がないって言うから八幡の事を教えたんだけど......」
戸塚「ほんとに迷惑じゃないよね?」
八幡「ああ、そんな事ないぞ?俺も楽しかったからな」
八幡(告白されかけたとかキスされたとかは知らないのか......)
八幡(まぁ、知らない方がいいかな)
戸塚「それとも雪ノ下さんか由比ヶ浜さんに悪いかな?」ニコ
八幡「......別にあいつらは関係ねぇよ」
戸塚「将来、八幡と文加が一緒になれば八幡と僕は義理の兄弟になれるかなぁって」
八幡「!!!」
戸塚「あはは、それは大げさだよね」
八幡(そうだ......肝心な事を忘れてた......そうなるんだな)
八幡(......戸塚と兄弟......戸塚と兄弟......)
八幡(文加さんと一緒になれば......)
戸塚「は、八幡?」
八幡(でも専業主夫は......その辺は文加さんはどう考えてるんだろう......)
八幡「っと......俺も聞いていいか?」
戸塚「?」
八幡「この間、奉仕部に来てコップ落としたのってわざとか?」
戸塚「......八幡の事を悪く言われてちょっとね」
戸塚「雪ノ下さんも由比ヶ浜さんも本気で言ってるとは思わないんだけど......」
八幡「そうだな、あれもちょっと戸塚の事でちょっと牽制しようとしてやったんだ」
八幡「実際に双子の妹だったわけだし今更だけどな」
戸塚「でも、やっぱりコップは弁償した方が......」
八幡「そんな事しなくてもいいから機会があったら普通に来てくれ。その方が俺もあいつらも喜ぶ」
戸塚「あと、この事は雪ノ下さん達には......」
八幡「もちろん言わないよ。この事は俺と彩加の秘密だな」
戸塚「は、八幡///いきなり名前で呼ばないでよ......」
――――――
―――――
八幡(それから文加さんからは連絡が来なくなった)
八幡(連絡先を知ってるとはいえ、俺の方からは連絡することはない)
八幡(戸塚も文加さんの事についてはあまり話したがらないし、いつも通りに接してくる)
八幡(雪ノ下、特に由比ヶ浜は『あやちゃんどうしてる?』とはしつこく聞いてくるし)
八幡(小町も『新しい嫁候補の文加さんは?』とかアホな事を言ってくる)
八幡(確かに文加さんと一緒になれば......まぁそれはおいといて)
八幡(当然、俺は知らないわけだし次第に聞いてくる頻度も減ってくる)
八幡(今までデートとかで出歩いたり、キスされたのも過去の事だと思い始めてきた)
八幡(そして数ヵ月後......)
廊下
八幡(さーて、部活も終わった事だし帰ってなにしようかな?)
タッタッタッ、ヒキガヤサーン
八幡(今、『比企谷さん』って......?)
八幡(俺をそんな呼び方をするのは......)
文加「比企谷さん!」
八幡「あ、文加さん!?」
八幡(少し長くなった髪を後ろに結って眼鏡を掛けてるけど......)
八幡「ちょ......色々聞きたい事があるけど、どうしてここに?」
文加「転校して来ました♪」
八幡「はぁ!??」
文加「苦労したんですよ?結構いいとこの女子高からの転校なので」
文加「両親の説得もそうですけど、何より彩加とも揉めましたし」
八幡「......」
文加「一度見学でここに来たんですけど、正式に決まったので今日は比企谷さんがいるかなーと思って探しました」
八幡「その髪と眼鏡は?」
文加「彩加と区別できるようにする為です。それと元々目が悪いんですよ」
八幡「そ、そうなのか」
文加「少し地味そうに見えるのはすみません......」
八幡(このまま髪を解いたら海老名さんっぽいかも?まさかこの人も腐ってはないよな?)
文加「でも比企谷さんと出かけるときはちゃんとした格好しますから///」
八幡「......それでどうして転校して来たんだ?」
文加「それを私に言わせるんですか?」
八幡「私に......って」
文加「比企谷さんに会いに来る為に決まってるじゃないですか!」
八幡「」
文加「......両親には本当の事は言えませんけど」
八幡(そりゃあ......会いたい人がいるから転校するとかは言えないわな)
文加「ということでこれからも宜しくお願いしますね。比企谷さん♪」ニコ
おわり
一応、第二章完みたいな形になります
ここまで読んでくれた方はありがとうございます
乙!
三章は奉仕部入部かな?
三章でバトルか
>>89
それはもう確定ですねw
>>90
結衣「ゆきのん!あやちゃん!あたしすっごい不利な気がするけど負けないからね!」
文加「それは私もです!2人に比べれば付き合いが少ないですから!」
雪乃「よくわからないけど、勝負事であれば負けるわけにはいかないわ」
こんな感じかと
第三章があるとしたら前スレ時点でも少し考えてましたが
八幡「俺のクラスメイトと知り合いと親友の双子の妹が修羅場すぎる」
みたいなタイトルや展開になると思います
その前スレで言ってた方のヒントで
このタイトル通りだと3人の修羅場っぽいですが
スレタイが長すぎて80バイト超えるので実際は4人になると思います
なんか自分でハードル上げちゃったかも......
それでも前作から結構期間が経ったにも関わらず
期待したり待ってる人がいるようでありがたいです!
それではHTML化します
>>78
終わった後なのに誤字の修正!
誤:戸塚「だからこの前、文加2人で待ち合わせた時は僕、あまりそっけない感じだったけど仲はいいんだよ?」
正:戸塚「だからこの前、文加と2人で待ち合わせた時は僕、そっけない感じだったけど仲はいいんだよ?」
戸塚「そうじゃないんだ。僕ね、見た目がこんな感じだから文加といると兄妹というより姉妹に見えちゃってさ」
八幡(文加さんも言ってたけど、やっぱり戸塚の方が苦労するんだろうな)
戸塚「それで文加が自分から女子高に行ってくれたんだ」
戸塚「だからこの前、文加と2人で待ち合わせた時は僕、そっけない感じだったけど仲はいいんだよ?」
八幡(兄妹で仲が悪いとこなんて俺も見たくないしな)
戸塚「男の人と接する事がないって言うから八幡の事を教えたんだけど......」
戸塚「ほんとに迷惑じゃないよね?」
八幡「ああ、そんな事ないぞ?俺も楽しかったからな」
八幡(告白されかけたとかキスされたとかは知らないのか......)
ほんと、こういうのをなくしたい......
このSSまとめへのコメント
いいゾ^~これ
3章も見たいです!
続き待ってます!!
続きはまだか?
戸塚姉妹なのねぇ…
同一じゃなくて残念、けど、楽しみにシテマス
続編待ってました
続編をお願いします!
続編お願いします