P「で、どうでしょうか？」

みく「え？」

P「アイドルになってみる気はありませんか？」

みく「ああ…(Pチャンほんとに気づいてないみたいだし…)」

みく「私、アイドルなんて向いてないのでは…」

P「そんなことないですよ！すごくかわいらしいですし…」

みく「か、かわいい！？」

P「ええ！」

みく「(Pチャンにかわいいって言われるなんて…いつもなら…)」



みく「PチャンPチャン、どうかなこの衣装？」

P「ああ、よく似合ってるぞ！馬子にも衣装だな」

みく「え！ひどくない？」

みく「(って感じなのに…)」

みく「でも、私Pチャ…さんのことよく知りませんし…知らない人にすぐについていくわけには…」

P「そんなすぐに決めなくても大丈夫ですよ」

P「まだ時間があるなら、そこのカフェで少し話しでも…」

みく「ええ、いいですよ(ふふん、ネタバラシしたあとが楽しみにゃ)」

P「何か飲み物は飲みますか？」

みく「…いえ、お水で充分ですよ」

P「遠慮しなくても大丈夫ですよ、俺のオゴリですし」

みく「そ、そうですか？では…(Pチャンがやさしい…)」

P「？どうしました」

みく「い、いえ…なんでもないです」

P「…そういえば名前を聞いてませんでしたね」

みく「名前は前川…(流石に名前を言ったらバレちゃうよね…でもまだPチャンとこのままお話したいし…)」

みく「前川…くみです」

P「前川さん…ですか、改めて宜しくお願いします」

みく「こ、こちらこそ…(バレてない…よね？)」

「ご注文はお決まりでしょうか？」

P「ああ、このアジの塩焼きを…」

みく「Pチャン！」

P「ど、どうしました？」

みく「だからお魚は…！」

P「す、すいません私食事がまだでしたので勝手に注文してしまって…」

みく「え？(さっきのは私に食べさせるために注文したんじゃ…もしかしてまだバレてない？)」

P「もしかして前川さんって…」

みく「あっ…(お魚で反応しちゃったから…)」

P「…」

みく「(ど、どうしよう…)」

P「…魚が苦手なんですか？」

みく「」ｽﾞｺｰ

みく「え、ええ…そうなんです(まだ気が付かないなんて、やっぱりPチャンは鈍感だにゃあ)」

P「やっぱり、うちのアイドルにも魚嫌いの子がいるんですよ」

みく「えっ(それってもしかして…)」

P「その子の名前はですね…」

みく「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

P「…誰だっけ？」

みく「わざとやってるよね」

P「い、いえ決してわざとでは…」

みく「いたでしょﾁｬｰﾐﾝｸﾞでﾌﾟﾘﾃﾞｨｰでﾆｬｱﾆｬｱした…」

P「アナスタシア？」

みく「違う！」

ﾌﾟﾘﾃﾞｨｰってなんだよ

P「冗談ですよ、みくのことですよね」

P「あんなに言うなんてよっぽど前川さんはみくのことが好きなんですね」

みく「え、ええ…まあ…」

P「私もです」

みく「え！？」

P「私もみくのことが大好きなんですよ」

みく「そ、それってアイドルとして…ですか？」

P「いえ、一人の女性としてです」

みく「」

P「…ご、ごめんなさい、前川さんは関係ないのにこんなこと言っちゃって」

P「先ほどの発言は忘れてください」

みく「い、いつから…」

P「え？」

みく「いつから好きになったんですか？」

P「…いつからでしょうね私にもよくわかりません」

P「もしかしたら私がまだ新人だったとき、ライバルとして初めてあったあのときから好きになってたのかもしれません」

みく「P…さん」

P「あーもうさっきの話はなしです！なしなし！」

P「それより…」

みく「私も…」

P「え？」

みく「私も…みくもPチャンのことが…」

P「まあ嘘なんだが」

みく「…」

P「…」

みく「…え？」

みく「もしかして気づいてた？」

P「はい」

みく「いつから気づいて…」

P「最初からだな」

みく「かわいいって言ったのは」

P「前川さんはかわいかったぞ」

みく「前川さんはって…」

みく「じゃああの好きって言ったのは…」

P「嘘だよ」

みく「…やっぱり」

P「嘘だよ」

みく「どっち！？」

P「さて、仕事サボってるのバレたらやばいから帰るぞみく」

みく「ちょっとまって話はまだ終わってないよPチャーーーン！！！」



尾張

HTML本人からか

P「でも、ダメですよね…アイドルを好きになるなんて…」

P「もしも付き合ってしまったらみくは最悪アイドルをやめないといけなくなってしまいますし…」

みく「ぜ、全然ダメじゃないですよ！」

みく「むしろバッチこいです！」

P「前川さん…でも、私はプロデューサーとしてみくをトップアイドルにしないといけないんです」

みく「…じゃあ」

みく「私じゃダメですか？」

みく「私なら、みく…さんの代わりになれると思います」

P「そんな、前川さんをみくの代わりとして見るなんて…」

P「そんなこと…出来ませんよ…」

みく「じゃあ、代わりじゃなくてもいいから…」

みく「私を好きになってください！」

P「前川さん、どうしてそこまで…」

みく「Pさんのことが好きだからですよ！」

P「前川さん…」

それから、オンではみくとしてアイドルを

オフでは前川さんとしてPチャンとデートという2重生活になったにゃ

幸い、デートはスクープされることもなく…

というか、私がみくとバレることもなく、いっぱいPチャンとにゃんにゃんできたにゃ

でも、そんな幸せな時間も長くは続かなかった…