内容は完全に出来ていませんが、徐々に進めていきます。
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9月30日夜、東京都調布市高槻家。高槻やよいとその両親は話し合っていた。
やよいの父が仕事を解雇されたのだ。
やよい父「すまない。みんなに迷惑をかけて。」
やよい「大丈夫だよ、お父さん。私、もっと稼いでくるから。」
やよい母「やよい、あなたは学業が第一だから、それを優先しなさい。私も残業を増やすから。」
やよい父はタクシー運転手で稼ぎが一定しなかったが、やよいがアイドルとして売れるようになってからは、
765プロのアイドルたちが仕事やレッスンで遅くなった時(特に春香)にやよい父のタクシーを使うようになり、
売上が伸びてやよい父の売上がタクシー会社の中で上位になった。
高槻家のもやし祭りに肉を入れることができるようになるほどの稼ぎになったが、
会社内で「娘のコネで稼いでる」陰口をたたかれるようになり、
タクシー会社は娘がアイドルとして売れているから辞めてもらっても困らないだろうと思ったのか、
やよい父をリストラの対象としたのだ。
やよい父「とにかく、明日から仕事を探すよ。やよいは学業を優先しなさい。」
10月1日、765プロ。やよいとプロデューサーは話し合っていた。
やよい「プロデューサー、もっと仕事を増やしてください。バラエティーやグラビア、
何でもやりますから。お笑いでも汚れ仕事でもいいですから。」
P「やよい、君の家庭の事情はよくわかるが仕事はちゃんと選ばないと。
765プロとしてもやよいを売り出したい路線っていうのもあるし。」
P「それと、来年高校受験なんだろ?仕事と学業はちゃんと両立しないと。」
やよい「別に、高校に行かなくてもいいです・・・家族のことがあるから・・・」
P(やよい、なんか変だぞ?家で何かあったのか?)
小鳥(やよいちゃんが汚れの仕事・・・妄想が捗るピヨ)
千早(た、高槻さん・・・)
高木社長「ちょっと待った~!!」
高木社長が社長室からばっと出てくる。
高木社長「やよい君とプロデューサー君、社長室に来なさい。秋月君もだ。」
やよいとプロデューサー、秋月律子は社長室に入る。
765プロの社長室。高木社長の机の前にやよいとプロデューサー、秋月律子が立っていた。
高木社長「やよい君、君のお父さんは仕事を辞めてしまったのではないのかね?」
やよい「そうですけど、なんで知っているんですか?」
高木社長「それぐらいのことはお見通しだ。やよい君がプロデューサー君に仕事を多く回すように頼んだり、
高校に行かないなんて言い出すなんて変だよ思うよ。」
やよい(・・・)
高木社長「実は、昨日銀座から自宅に帰ろうとタクシー会社に電話したんだが、」
前日深夜銀座某飲み屋
高木社長「番台交通ですか。765プロだが銀座の〇〇に一台頼む。高槻さん指名で」
タクシー会社オペレーター「すみません、高槻は今日で退職したんですよ。」
高木社長「なぜだ。いい運転手だったのに。」
タクシー会社オペレーター「申し訳ございません。ここだけの話、会社が高槻に辞めてもらっても娘がアイドルとして
売れているから生活に困らないだろうとリストラしたんですよ。」
高木社長「なんと・・・」
高木社長「って言うわけだ。やよい君、君はきょうだいを支えなくてはならないということはわかる。
だが、闇雲に学業を疎かにして仕事してもらうわけにもいかない。」
高木社長「765プロとしてもやよい君を応援するつもりだから、仕事に学業にしっかり励みなさい。やよい君は退室してよろしい。プロデューサー君と秋月君はまだ話すことがあるから残りなさい。」
やよい「はい・・・」
P 秋月律子「???」
やよいはとぼとぼと社長室を出て行った。
10月2日夜、都内のレッスンスタジオ。765プロのアイドルたちは全員集合で鬼軍曹秋月律子のもとレッスンを受けていた。
学校が秋休みなので、これを機会にダンスの弱点を改善しようとみんなやる気に満ちていた。
レッスンが佳境を迎えていたところ、高木社長が激励にやってきた。
差し入れも持ってきてくれたので、レッスンも一旦中断。
高木社長「765プロのアイドルの諸君!この秋休みにレッスンに仕事によく励んでくれた。
君たちのがんばりには期待しているよ。」
765プロアイドル一同「はい!」
高木社長「そこでだ。新しく765プロで働いてもらうことになった者がいるので紹介しよう。
みんなも一度は顔を見ていると思うが。入ってきなさい。」
765プロアイドル一同「誰だろう?」一同ざわめく。
高木社長「運転手として働いてもらうことになった高槻さんだ。」
水瀬伊織「やよいのお父さん?」
やよい父「どうも、高槻です。娘がいつもお世話になっています。」
やよい「え~~~?なんで?お父さんが765プロの運転手に?」
春香「私が遅くなって終電がなくなった時にお世話になっているタクシーの運転手さんだよね。なんで765プロに?」
高木社長「高槻さんはタクシーの運転手だったんだが、訳あって辞めてしまってね。
そこで暫くの間、765プロで運転手として働いてもらうことになった。みんなよろしく頼むよ。」
765プロアイドル一同「はい!」
高木社長「高槻さん、早速だが天海君を自宅まで送ってほしい。
場所はわかるね?送ったらそのまま今日は直帰でいいよ。明日は午後1時に765プロへ頼むよ。」
やよい父「はい、早速・・・よろしくお願いします。アイドルの皆さん。」
実は10月1日、やよいが社長室を退室してから
高木社長とプロデューサー、秋月律子が打ち合わせをしたのだ。
回想
高木社長「やよい君のお父さんには765プロで運転手として働いてもらうことにする。
765プロも忙しくなってきたからな。」
秋月律子「なんでですか社長。竜宮小町の移動は私の運転で十分ですよ。」
プロデューサー「僕だって、車の運転ぐらい。」
高木社長「何を言うのかね、プロデューサー君、秋月君。
アイドルたちにはもっと稼いでもらわなくてはならない。
それと秋月君は運転中に携帯電話で通話して警察に捕まったばかりではないのかね?
警視庁からも苦情が来ているよ?」
秋月律子「・・・」
高木社長「アイドルたちの安全を守るためにもプロの運転手である高槻君のお父さんに手伝ってもらいたいと思う。
もう明日の午後の2時に面接に来てもらうように話は付いている。今頃お父さんは運転経歴証明書を取りに
府中の運転免許試験場に行っているんじゃないのかな?」
プロデューサー 秋月律子「さすが社長、仕事が早い・・・」
回想終わり
やよい父「春香ちゃん、もう着いたよ。」
春香「ありがとうございます、やよいちゃんのお父さん。色々と大変ですね。」
やよい父「タクシーに乗ってた頃は酔っぱらいや水商売、チンピラを相手にしていたから、
春香ちゃんみたいにかわいいアイドルはいいお客さんだよ。」
春香「そうだ!ちょっと待っててください!」
やよい父「???」
春香「クッキーとマドレーヌです。東京までの帰りにどうぞ!
これからもよろしくお願いします!」
やよい父「ありがとう。」
翌日 夕方 某TV局駐車場
秋月律子「じゃあ、午後9時にまたここに来てください。
パスを置いていきますのでそれでまた駐車場には入れますのでそれまではどこかで待機で結構です。」
やよい父「はい・・・」
ブ~ブ~ブ~
やよい父「はい・・・」
電話のP「すみません、高槻さん。千早を高校から
レコーディングスタジオに連れて行ってくれますか・・・」
やよい父「わかりました。」
そのまた翌日 高木社長編
高木社長「紹介しよう。先日から来てもらっている高槻さんだ。」
黒井社長「こざかしい。弱小プロが運転手を雇うほど羽振りがいいとはね~」
黒井社長「おい、運転手くん。この弱小プロなんかさっさとやめて961プロに来るがいい。
この弱小プロの倍の給料を出すぞ。」
やよい父「・・・」
高木社長「おいおい・・・」
その夜
高木社長「済まないね。赤坂で飲んでいたら終電逃してしまってね。」
やよい父「春香ちゃんを二宮まで送って行ったついでです。大丈夫ですよ。」
高木社長「済まないが、これから言う場所に停めて二時間ほど待ってくれ。」
やよい父「???」
とあるマンション前
高木社長「済まない、ある女性と会っていたんだ。」
やよい父「あえて詮索はしません。これが仕事なので。」
高木社長「女性といっても音無君のお母さんだ。旦那様も一緒だからやましいことはないよ。
仮にプロデューサー君や律子くんに話しても問題はないよ。」
やよい父「」
もうめんどくさいのである日 亜美・真美編
音無小鳥「やよいちゃんのお父さん、
秋葉原のヨドバシの駐車場の600円の領収書、何かあったんですか?」
やよい父「これは、亜美ちゃん、真美ちゃんの頼みでヨドバシに行ったんですけど、
問題ありましたかね?」
秋月律子「やよいさんのお父さん、
どれくらいの時間その駐車場で待ったんですか?」
やよい父「高槻で結構です。3時間ぐらいで、
亜美ちゃん、真美ちゃんはゲームを買ったみたいで、2時間サービスをつけてもらいました。」
秋月律子「あの二人、レッスンをサボってアキバに行ってたのね・・・後でヤキを入れてやる!」
やよい父「あと、他に音無さんの薄い本?
を買いにとらなんとかに行ってきたと言ってたんですが・・・」
音無小鳥(ビクッ)
P 秋月律子「音無さん???」
音無小鳥「け、決して成人向けの本は頼んでないピヨ 健全なカップリング本を頼んだピヨ」
秋月律子「その駐車場代は音無さんが払いなさい!」
音無小鳥「」
P「アイドルや事務員の私用には社有車は使えませんので、
頼まれたらきっぱりと断って僕や律子に報告してください。
仕事ついでのちょっとしたした買い物だったら構いませんが。」
やよい父「はい・・・」
千早編
千早「高槻さんのお父さん、このCDをかけていただけますか。」
やよい父「はいよ」
♪~♪~♪~
やよい父「千早ちゃんはクラシックが好きなのかい?」
千早「ええ。他にはジャズやあとは・・・」
やよい父「???」
千早「高槻さんの前ではちょっと・・・」
やよい父(人に話せない趣味でもあるのか?千早ちゃんは)
千早(高槻さんの父親にキラメキラリやおはよう!!
朝ご飯をテープが擦り切れるほど聞いているなんてとっても・・・)
仕事終了後
千早「高槻さんのお父さん、これからちょっと・・・」
やよい父「???」
やよい父(お花屋さんに行ったと思ったら、菊の花を買ったぞ。)
千早「もうちょっと行った先で止めてもらえますか。」
やよい父「???」
都内某所 墓地
やよい父「もしかして今日は・・・」
千早「高槻さんのお父さん、済みました。事務所へ向かいましょう。」
やよい父「」
伊織編
伊織「普段は新堂の運転で学校から事務所に向かうんだけど、
新堂が法事で休みだから今日ばかりはしょうがないよね。」
やよい父(いおりちゃん、普段はどんな車に乗っているんだろう・・・)
伊織「やよいのお父さん、水瀬本社に向かってちょうだい。
高木社長からお父様へ渡して欲しい書類を預かったのよ。」
やよい父「はい、かしこまりました。」
丸の内 水瀬製作所本社
伊織「すぐに帰ってくるから、しばらく待ってて。」
イオリオジョウサマ、イラッシャイマセ!!
オニモツヲオモチシマス
オトウサマハシャチョウシツデス
警備員「765プロの運転手様、中でしばらくお待ち下さいませ。
窓をお拭きさせていただきます。屑物はございませんか・・・」
受付嬢「高槻様、コーヒーとお菓子でございます。」つコーヒーとお菓子
やよい父(水瀬製本社には何度か行ったが、こんな対応ははじめてだ。)
数十分後 伊織がなにか紙袋を持って車へ戻ってきた。
やよい父「おかえり、伊織ちゃん。」
伊織「水瀬アプライアンスの社長から高槻様にだって。」つシェーバーとナノイオンドライヤー
やよい父「伊織ちゃん、高そうな品だけど、いいの?」
伊織「いいのよ。どうせ倉庫の肥やしになるんだし。」
やよい父「」
水瀬家
メイド一同「お帰りなさいませ、お嬢様!!」
伊織「ただいま~」
メイド「高槻様、運転お疲れ様でした。つまらないのものですが、
お持ち帰りくださいませ。」つ高級洋菓子
やよい父「」
雪歩編
雪歩(わたしのあこがれの人・・・)
やよい父(また何かを書いているな、雪歩ちゃん。)
やよい父(恋多き年頃だからな・・・)
萩原家
弟子「お帰りなさいませ、お嬢!!」
やよい父(ヤクザっぽい人がいっぱいだ・・・)
やよい父(プロデューサーは雪歩ちゃんの実家は建設会社だと聞いているが・・・)
しばらくたって・・・
やよい父(???雪歩ちゃん、手帳を忘れていったぞ・・・)
やよい父(念のため・・・これ、絶対に口外できない内容だぞ・・・)
再び萩原家
弟子「お嬢の事務所の運転手殿、なにか御用で・・・」
やよい父「雪歩ちゃんがこれをお忘れで・・・」つ手帳
弟子「!!!運転手殿、中を改めましたか・・・」
やよい父「はい、持ち主を確認するため・・・」
弟子「少々お待ちを・・・」
弟子「これでどうか内密に・・・」つ高級お茶・のりセット
やよい父「」
春香編
春香「いつもすみません、高槻さん。レッスンで遅くなってしまって。」
やよい父「いいよ、別にこっちも残業代が入るからね。」
また高校生の春香は遅くとも午後10時にはレッスン、仕事ともに終わらせることになっている。
東海道線の二宮までの終電には間に合うが、電車での帰宅は騒ぎになるおそれがあることと、
夜道を歩かせるのは危険なので、やよい父を雇用する前はタクシーで帰宅させていた。
そのタクシーの運賃はTBSから二宮町役場までの計算で、
乗車区間:東京都港区赤坂5-3-6 ~ 神奈川県中郡二宮町二宮961
深夜料金:適用する
高速道路:優先する ※高速料金は別途必要となります。池尻~二宮間 高速代ETCで2040円
予想運賃:\26,340 ~ \27,370( 約70分 )
※タクシー料金計算・高速料金計算サイトで検索
1回につき3万円近くかかっていることを考えれば、
やよい父を雇っても元がとれるという高木社長のしたたかな計算もあってのことだ。
やよい父「春香ちゃん、お家まで休んでてもいいよ。」
春香「では、お言葉に甘えて・・・zzz」
やよい父(学校にアイドル、毎日大変だな。)
二宮町 春香の自宅前
やよい父「春香ちゃん、もう着いたよ。」
春香「はい・・・ありがとうございました。」
春香母「春香、おかえりなさい。やよいちゃんのお父さん、毎晩すみません。」
やよい父「いいえ、これが仕事ですから。」
春香母「これ、つまらないのもですが。」つおにぎりとお茶
やよい父「わざわざすみません・・・」
春香母「これからも、よろしくおねがいします。」
貴音編
山手通り
貴音「やよいのご父上、もうちょっとで止めてもらえますか?」
やよい父「何があるんだい?」
貴音「この前にラーメン二郎ののれん分け一号店の
ラーメン二郎目黒店がございます。そちらで昼食を。」
やよい父「おいおい、貴音ちゃん、アイドルが二郎なんて・・・」
貴音「構いません。もう仕事が終わったことですし。
お店の先にあるこいんぱーきんぐにお止めください」
やよい父「構わないけど駐車場代、貴音ちゃんが出してよ?
プロデューサーから私用の駐車は経費として落とせないって言われたんだ。」
貴音「貴方様はいけずです・・・」
ラーメンを食べ終わって
やよい父(二郎はよく行ったけど、歳になると胃に来る。烏龍茶が必須だな。)
やよい父(一方で貴音ちゃんは大ダブル全増しを完食してしまった。)
数十分後
ぐう~~~~(お腹の虫の音)
やよい父(お腹の虫の音、貴音ちゃん?)
貴音「やよいのご父上、事務所の皆様には内密に・・・」
やよい父「」
真編
某ロケ地
真「やよいのお父さん、撮影が終わりました。事務所までお願いします。」
やよい父「あいよ」
渋谷某ファッションビル前
真「すみません、高槻さん。ちょっと止めてくれますか?すぐに戻ってきますので。」
やよい父「ああ、いいよ。駐禁取り締まりが厳しいから30分後にここで。」
30分後
キャア!! マコトサマ~
アクシュシテ~
アイシテル~
真「すみません、ファンに見つかってしまって。」
やよい父「何を買ってきたんだい?」
真「もちろん、キャピキャピできるかわいい服ですよ、仕事じゃこんな服が着れないもんね。」
やよい父(真くんも女の子なんだな・・・事務所は王子様キャラで行きたいだろうけど。)
あずさ編
あずさ「すみません高槻さん、事務所に行こうと思ったら高槻さんのお宅近くまで迷いこんでしまいまして。」
やよい父「ちょうど良かったですよ。今日は六本木で仕事でしたね。」
六本木ヒルズ
あずさ「仕事が終わりました。テレビ朝日まで送って行ってくれますか?」
やよい父「あずさちゃん、テレ朝はすぐそこでしょ。」
あずさ「このまえ、同じように迷ってしまって///」
やよい父「」
仕事が終わって・・・
あずさ「友美、さっきはごめんね?なんの電話?」
あずさ「合コン?友美、私には運命の人がいるって・・・」
あずさ「ううん、今でも思い続けてるだけ。あの人、鈍感だから・・・」
やよい父(運命の人って誰だ?まさかプロデューサーさん?)
あずさ「やよいちゃんのお父さん、このことは内緒で・・・///」
やよい父「」
美希編
美希「zzz zzz おにぎりといちごババロアは合わないの」
やよい父(美希ちゃんは寝てばかりだな)
やよい父(だけどかえって仕事がしやすくてありがたい。)
テレビ局駐車場
やよい父「美希ちゃん、着いたよ。起きて。」
美希「zzz zzz ハニー、もっと寝かせてなの・・・」
やよい父(夢の中でも寝てやがる)「もしもし、プロデューサーさん、美希ちゃんが・・・」
続きは翌日以降となります。一旦中断します。
ちょこっとだけ再開します。
響編
響「ハム蔵許してくれ、ひまわりの種を食べたのは謝るからさ~」
ハム蔵「ヂュイ」(許すもんかこの馬鹿響)
いぬ美「ワン」(それと響ちゃん、私の肉食べたでしょ・・・しかも生で。)
ハム蔵「ヂュイ」(誠意を見せろこのぼっちアイドル)
いぬ美「ワン」(食い物の恨みは恐ろしいわよ)
響「うう・・・有機栽培のキャベツで許してくれるか・・・」
いぬ美「ワン」(ついでに松阪牛も要求するわ)
ハム蔵「ヂュイヂュイ」(キャベツなんか食いたくねーよ!ひまわりの種を持って来い!!)
やよい父(また、響ちゃんがペットの餌を食べたのか?ひまわりの種なんかよく食えるな)
やよい父「響ちゃん、よかったらやよいの家庭菜園からひまわり持ってこようか?」
やよい父「もう、ひまわりから種が出てくる時期じゃないかな。」
響「よろしく頼むぞ・・・」
仕事が終わって
響「ドッグフードの会社からCMのオファーがあったけど断っちゃたぞ」
いぬ美「ワン」(ドッグフードなんか食べられたもんじゃないわ)
響「やっぱり、手作りが一番だな!」
いぬ美「ワン」(響ちゃんの手作りの餌が一番ね。)
やよい父「あのう・・・一つ提案なんだが・・・」
響「何だ?」
やよい父「CMのギャラで餌を買ったほうがいいんじゃないか?
ドッグフードを食べるのはほんの少しだろうし。」
響「」(こういう発想はなかったぞ)
いぬ美(ああ、松阪牛が・・・)
律子編
律子「はい、その件でしたらまた折り返し・・・」
律子「三浦あずさのグラビアの件でしたら・・・」
律子「京急から水瀬伊織に依頼?水瀬伊織は水瀬系列と競合企業のCMはNGとなっておりまして・・・
はい、今では確かにJRの傘下ですが、今でも水瀬の資本が入ってまして。」
律子「三浦と四条と星井でグラビアですか?いい企画ですね~」
律子「如月千早をファッション誌に?担当プロデューサーから折り返し・・・」
やよい父(律子さんは本当に忙しくしているなぁ・・・彼女には当分運転させないほうがいいみたいだな。)
律子「双海亜美・真美に子宮頸がんワクチンのCMの依頼の件は社内で検討しましたところNGで・・・」
律子「JRから天海春香へのSuicaのイメージキャラクターの件は・・・」
律子「如月千早へハイレゾ機器のCMの依頼ですか?担当プロデューサーから折り返し・・・」
律子「四条貴音へのラーメンのCMの依頼の件で・・・」
律子「私がファッション誌にですか?いやだな~本気ですか?本当に?」
律子「私をバラエティにですか?本気ですか?」
律子「私をローソンのイメージキャラクターに?」
やよい父(ときどき、律子さん本人に仕事の依頼の電話があるみたいだが、受けてはいないみたいだな。)
やよい父「律子さん、今の電話、受けるんですか?」
律子「高槻さん、それを言わないでもらいますか・・・
あくまでも今はアイドルをやめて、プロデューサーですから」
やよい父「」
プロデューサー編
我那覇響はプロデューサーと一緒にとびだせ!どうぶつワールドの収録と
生っすかの響チャレンジの中継で静岡県駿東郡小山町に来ていた。
しかし、富士山での生っすかの響チャレンジの予定は御嶽山の噴火の影響で中止になり、
その代わりにサファリパークのレポートから発展させて
飼育員体験の収録というハードな仕事をこなし、一日目が終わりホテルの部屋に戻った途端爆睡してしまった。
一方、二人を連れて行ったやよい父はサファリパークに着いてからは暇を持て余していた。
やよい父(本当に暇だ。東京に戻って、他のアイドルの送迎に・・・)
コンコン P「高槻さーん」
ガチャ やよい父「はい」
P「もう響は寝てしまいましたから、一杯やりますか。ほら、お酒やおつまみも。」
やよい父「運転手がお酒なんか・・・」
P「いいですよ、明日は夜までロケバスで移動の予定ですから。」
P「高槻さんに運転を頼んだのは以前どうぶつワールドの収録で
妨害工作があったもので念のため高槻さんについてもらったんですが杞憂でした。」
やよい父「じゃあ、一杯だけ」
プシュー P やよい父「乾杯!」
P「高槻さん、いつもすみません。ほとんど休みを出せなくて。」
やよい父「いいんです。稼がなくてはいけない身分ですから。
といっても待機時間が多いもんでタクシーよりかは楽です。」
P「アイドルたちは結構うるさいでしょう?特に亜美と真美が」
やよい父「亜美ちゃん、真美ちゃんは最近結構おとなしいですよ?あの一件があってから。」
やよい父「それと、アイドルはみんなプロデューサーに好意を・・・」
P「それはいいんです。一時的な感情ですから。事務所には男は社長と僕と高槻さんだけですし。」
やよい父(一時的な感情とは言えないアイドルたちが何人かいるんだが。)
やよい父「それと、やよいはアイドルとしてやって行けているんでしょうか?」
P「やよいさんですか?はい、ちゃんとやって行けてますよ。」
やよい父「体は全然成長していないし、学校の勉強もできないですし、体力も。」
P「大丈夫ですよ。最近は体力もついていますし、勉強はアイドルみんなで面倒を見て・・・」
P「やよいさんはなんにも心配はありませんよ。」
やよい父「」(自分の気がつかないうちにやよいはこんなに成長していたなんて・・・)
再び中断します。続きは翌日以降となります。
ちょこっとだけ再開します。
やよい編
調布市やよい宅前
やよい父「やよい、着いたぞ。」
やよい「うう・・・お父さん、ご苦労様。」
やよい父「これから春香ちゃんを送っていくから早く降りて。」
やよい「お父さん、ちょっと待って。」
やよい父「???」
やよい「お父さん、かすみが握ってくれたおにぎり、食べて」つおにぎり
やよいちち「かすみが握ったのか?」
やよい「うん!ごはんは長介が炊いてくれたんだよ。」
やよい父(長介まで・・・)
やよい「お父さん、お仕事がんばってね。」
やよい父「あいよ!」
二時間後 二宮町の路上
やよい父(春香ちゃんを無事に送ったし、おにぎりを食べるか。)
やよい父(おかか、梅干し、明太子入りか。)
やよい父(うう・・・うまい・・・)
やよい父(タクシーに乗ってた頃は、クレームばっかりで社長に叱られ、
ゲロを吐かれ、料金踏み倒されたりと悪いことばかりで、
やよいが売れるようになったら陰口を叩かれ首になってしまった・・・)
やよい父(765プロの運転手になってからは感謝され、ねぎらいの言葉をもらって、差し入れまで・・・)
やよい父(ひょんなことから運転手になったけれども感謝されるのって嬉しい・・・)
翌日 765プロ
小鳥「やよいちゃんのお父さん、お疲れ様でした。給与明細です。」
小鳥「毎日残業、休日出勤までしてくれてありがとうございます。」
やよい父「いえいえ・・・」
P「高槻さんがいてくれたおかげで、春香がレッスンに専念できるようになりましたし。」
律子「移動中の仕事の電話も逃さないので、仕事もうまく行ってますし、」
高木社長「765プロのますますの発展に貢献してくれた。感謝してるよ。」
やよい父「自分は、運転手として当然のことを・・・」
帰宅後
やよい父「ただいま~」
家族一同「おかえりなさい!」
やよい父「母さん、はい。給与明細。」
やよい母「ええと・・・あなた、前の会社より多くもらってるじゃないの!」
やよい父「残業、休日出勤が続いたからね。」
やよい「うっうー今日は焼き肉にしましょう!」
子どもたち一同「わ~い!!」
やよい父の給与は日給1万6000円で、勤務時間は午後1時から午後10時までだが、
実際は天海春香の送り届け、高木社長のうっかり終電逃しで残業が午前1時までがザラで、
早出もアイドルの仕事の都合で多くなり、結局は勤務時間が形骸化していた。
事務所の指示でホテルに宿泊することも多く、宿泊代とは別に宿泊手当1回5000円が支給されている。
休日出勤も多く、休めたのは月に一日のみだったが、待機の時間は多く休息の時間はとれている。
雇用形態はアルバイトだが、社会保険は加入であり特に厚生年金はやよい父の万が一のために
絶対に無くてはならない。また、厚生年金基金にも加入している。
運転手にしては、待遇が良すぎるかもしてないが、これは守秘義務の対価でもあるのだ。
クライマックス編
伊織(やよいのお父さんが入ってからは765プロ、水瀬グループのスキャンダルはなし。)
伊織(うちの役員付き運転手は高翌齢化していて後継者養成が急務。)
伊織(外部委託を提案されたみたいだけど、
水瀬とM重工の経営統合の日経飛ばし記事で外部委託は見送り・・・)
伊織(その点でやよいのお父さんは身内に近い存在だから・・・)
伊織(水製執行役常務の運転手数人が今年度いっぱいで定年だからそこに・・・)
伊織(これでやよいは私のもの計画の序章ね。)
ある日 やよい父は水瀬伊織を竜宮小町から分かれ、次の仕事場へ向かっていた。
やよい父は765プロで運転手になってから5ヶ月経っていた。
仕事は相変わらず忙しいが、家族のために休日も出勤して稼ぎに出ていた。
伊織「やよいのお父さん、うちで運転手にならない?」
やよい父「何だい?突然。僕をからかわないでくれるかな?」
伊織「いいえ、冗談じゃないわ、うちの執行役員の運転手が何人か定年になるから、
その後釜にやよいのお父さんにやってもらおうと思っているのよ。」
やよい父「だけど、765プロを辞めるのは義理的にも・・・」
伊織「いいえ、お父様が高木社長に電話一本で済む話よ。」
伊織「悪いことは言わないから、今度の休み午後1時に
履歴書を持って水瀬本社に来なさい。確か今度の月曜日が休みでしょ。」
やよい父「」
数週間後、やよい父は水瀬製作所に役員付きの運転手として採用された。
高木社長には伊織父から「高槻やよいちゃんのお父さんを引きぬくぞ」との電話一本で話は通した。
一方、水瀬伊織は
(にひひっお父さんの次は長介くんね。)
水瀬伊織によるやよいは私のもの計画は進んでいったのだった・・・
3月下旬 765プロ
アイドル一同「え~~~辞めちゃうの?」
高木社長「すまん、伊織くんのお父さんに引きぬかれてしまった・・・」
やよい父「半年間の短い間でしたが、楽しく仕事が出来ました。
いままでいろんな仕事をしてきましたが、765プロの仕事が一番楽しかったです。」
やよい父「今までありがとうございました。」
アイドル一同「ありがとうございました!」パチパチパチ
高木社長「いつでも戻ってきていいんだからね。」
やよい父「お言葉だけでもありがたいです。」
春香「やよいさんのお父さん、私からです。」クッキーとマドレーヌ
律子「また、わたしの運転が必要になるわけね。」
亜美・真美「りっちゃんの運転は危なくて安心して乗れないよ」
律子「なんですって?」
春香「私の帰り、どうしよう・・・」
P「だったら僕が・・・」
アイドル一同「!!」
美希「ハニーも送っていてほしいの!!」
あずさ「あらあら~~」
亜美真美「りっちゃんより兄ちゃんの運転のほうが安心だね!!」
美希「ハニーは美希のものなの!!」
響「春香を夜遅く連れ回すなんて、やっぱり変態プロデューサーだぞ・・・」
雪歩「プロデューサーさん、私も家まで送って・・・」
P「」
やよい父が水瀬製作所の役員付き運転手として活躍したあとは
高槻家の収入も安定し、裕福とはいえないまでも肉や魚が食卓に並び、
やよいの収入を頼ることがなくなった。
水瀬製作所の運転手の仕事は楽ではなかったが、待機時間も多いためタクシーとくらべて苦にならなかった。
やよい父は水瀬で役員付きの運転手のしごとを65歳まで続けることができたのは言うまでもない。
おわりです。お付き合いありがとうございました。
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