P「みんなのアプローチが激化してきた」 (58)
※キャラ崩壊注意
高木「……あー、すまないがもう一度説明してもらえるかな」
P「つまりですね。最近、事務所のみんなからのアプローチが激化の一途を辿ってるんです」
高木「うむ。わからん。もうちょっと詳しく話してくれないかね」
P「分かりました。まぁ、気付いたのがちょうど一ヶ月ほど前の事なんですけどね」
高木「割と最近だね」
P「えぇ、その頃の様子から話しましょうか」
…………
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春香「プロデューサーさん! クッキー作ってきたんでどうぞ」
P「おっ、ありがとな」
春香「えへへ。どうですか?」
P「うん、美味いよ」
春香「ところでこのクッキーの形……どう思います?」
P「ハート型だな。可愛いんじゃないか」
春香「これ、プロデューサーさん専用ですから」
P「?? よく分からんがありがとう」
千早「~~♪」
P「突然、恋愛ソングを歌いたいというから用意したが……」
千早「~~♪」
P「なかなかいい感じじゃないか。心もこもってるし」
千早「~~♪」
P「ただ……」
千早「~~♪」ジー
P「何でずっと俺の方ばっかり見てるんだ!」
千早「~~♪」
P「今ライブ中! そして俺は舞台袖!」
やよい「あのぅ、プロデューサー」
P「ん、どうかしたのか」
やよい「今日の晩御飯、もう決まってますか?」
P「いや、まだだけど」
やよい「だったら私の家に来ませんか?」
P「やよいの家? いや、しかしなぁ」
やよい「遠慮なんてしないで下さい。みんな大歓迎ですよ!」
P「そうは言ってもな……やっぱり」
やよい「プロデューサーにはちゃんと栄養のあるものを食べてもらいたいんです」
P「んー、でも一週間連続はどうかと思うんだ」
伊織「ねぇ、ちょっと聞いていい?」
P「おう、何か分からない事でもあったか」
伊織「そうじゃなくて。アンタ、将来設計って考えてる?」
P「将来設計? ……取り敢えずはお前たちをトップアイドルに導く事かな」
伊織「それは目先の目標。もっと先を見定めないと」
P「もっと先ねぇ。何れは新しいアイドルとかが入ってきて、そいつらもトップへ――」
伊織「ちょっと! アンタ、私たちを見捨てる気!?」
P「そんなつもりはない。ただ、将来を見据えるってそういう事だろ」
伊織「ああもう! そうじゃなくて、結婚とかそういう話よ!」
P「結婚ねぇ……相手もいないし、考えられんなぁ」
あずさ「プロデューサーさんは運命って信じますか?」
P「そうですねぇ……いい運命は信じて悪い運命は信じない、ですかね」
あずさ「あらあら、随分都合がいいですね」
P「ははは。これくらいがちょうどいいんですよ。あずささんはどうなんです?」
あずさ「私は信じますよ。今も運命は近づいているって」
P「ロマンチックな事を言いますね」
あずさ「似合わないでしょうか」
P「いえ、ステキだと思います」
あずさ「ふふふ。もしかしたら、本当にすぐ傍に運命はあるのかも」
P「ははは、あずささんならどんな運命も引き寄せられそうですね」
亜美「にーちゃーん、ゲームしようぜー」
P「見て分からないかな。俺、仕事してんだけど」
亜美「ちょっとくらい、いーじゃん」
P「はぁ。で、何をやりたいんだ?」
亜美「これだよ」
P「ネトゲかよ。メッチャ時間かかるじゃん」
亜美「でもさ、これ結婚できるんだよ?」
P「あー、よくあるな。でも仕事あるから」
亜美「亜美とごーほー的に結婚できるんだよ?」
P「魅力的だが、結婚生活エンジョイできそうにないからやめておこう」
真美「ねぇねぇ、にーちゃん。写真撮ろうよ」
P「写真? 宣材に気に入らないところでもあったか?」
真美「そーじゃなくて! 真美とにーちゃんのツーショット!」
P「んなもん何に使うんだよ」
真美「もっちろん、二人のカンケーを強力にするためだよ」
P「ハッハッハ、世間にバレたら俺が殺されるだろ」
真美「死んじゃってもパパが治してくれるって」
P「死ぬ前提かよ。ともかく、そういう危ない事はしない」
真美「にーちゃんのケチー」
P「プロデューサーの職務を全うしているだけだよ」
真「最近、王子様路線もいいかなって思うんです」
P「つまりカッコいい系って事か……ちょっと意外だな」
真「そうですかね。でも、カッコいい系なら自分から立ち向かえるじゃないですか」
P「立ち向かうって……何にだ?」
真「それはまぁ恋愛とか……あ、アイドルだって自覚はありますよ」
P「まぁ確かに、いつまでも恋愛禁止って事はないからな」
真「でしょう。だったら、好きな人に自分から告白するタイプもいいかなって」
P「んー。でも、真はそれでいいのか?」
真「そう言われると困りますね。けど、人って変わっていくものだと思うんです」
P「変わらなくていいものもあると思うぞ」
雪歩「プロデューサーは穴掘りって興味ないですか?」
P「ないなぁ」
雪歩「スコップとシャベルの違いとか、どうしたら効率よく掘り進められるかとか気になったり……」
P「残念ながら全く気にならない」
雪歩「極めると土だけでなく金属も掘れるようになるんですけど」
P「ごめんな。そこに魅力もメリットも感じないんだよ」
雪歩「あうぅ。それじゃ、えーっと」
P「何で雪歩はそんなに俺に穴掘りを教えたがるんだ?」
雪歩「それは勿論私の体を……ってこれ以上は言えませんよぅ!」
P「そうか。じゃ、俺もこれ以上は聞かないよ」
響「プロデューサー、プロデューサー」
P「うん?」
響「知ってるか。猫って喉を撫でられると気持ちいいんだぞ」ゴロゴロ
P「それを言いながら擦り寄ってくるのはどういう意味かな?」
響「……むー。あとね、孔雀のオスって好きな子の前で羽をバァッて広げるんだぞ」
P「あー、求愛行動ってやつだな」
響「なんだ知ってたんだ」
P「それくらいはな」
響「ちなみに自分、最近イワヒバリの物まね出来るようになったんだぞ」
P「イワヒバリかー。知らんなー。雌から求愛行動する珍しい鳥類だなんて全然知らんなー」
貴音「……」ペラ
P「貴音、読書中か。何を読んでるんだ?」
貴音「おや、貴方様……夏目漱石を少々」
P「ほほう。確かに貴音に似合うなぁ」
貴音「ふふ。勉学の為に手にとってみましたが、実に興味深いものですよ」
P「勉学か。どんなところが良かったんだ?」
貴音「そうですね。夏目漱石という方は英訳がお得意だったようで」
P「英訳?」
貴音「はい。その表現はとても心に響くものであると……貴方様も参考にしては如何でしょう」
P「そうだなぁ……時間があったら読んでみるよ」
美希「ハニィィィ!!」ダダダッダキッ
P「……なぁ、最近ハニー呼びの頻度が増えてないか?」
美希「気のせいじゃないかな」
P「前は二人の時だけだったのに、今じゃ事務所は当たり前……この前は収録中にも言いかけたろ」
美希「事実なんだからしょうがないって思うな」
P「俺はしょうがなくないって思うの」
美希「じゃぁなんて呼べばいいの?」
P「普通にプロデューサーで」
美希「それじゃミキとハニーの関係がちゃんと伝わらないの!」
P「間違った認識をされなくなるだけだと思うなー」
律子「プロデューサー、昨日の打ち合わせの件ですが……」
P「あぁ、この資料に詳細を書いておいたよ」
律子「ありがとうございます」
P「ふぅ……それにしても、こう忙しいと遊びにもいけないな」
律子「どこか行きたい所でもあるんですか?」
P「ん、特にこれってのはないが……気分転換はしたいなぁって思わないか」
律子「そうですね。映画とか、最近あんまり見れてないんですよね」
P「映画か。仕事の参考にって事なら時間作るんだが、趣味だとな……」
律子「そうなんですよね。後は温泉とか行きたいです」
P「いいねぇ。時間ができたら行きたいなぁ」
小鳥「プロデューサーさんの理想的なシチュエーションって何です?」
P「唐突になんですか。つーか何のシチュですか」
小鳥「それは勿論、色恋のあれそれです」
P「はぁ……今、仕事中なんですが」
小鳥「ちょっとくらい、いいじゃないですか。教えてくださいよー」
P「言ったら仕事してくださいよ……強いて言うなら告白はされるよりする方がいいです」
小鳥「ピヨッ!? つまり攻めですね!」
P「その言い方は何とかならないんですかね」
小鳥「なるほどなるほど。つまり私はじっと待ってればいいわけですね!」
P「言ったんだから仕事してください」
…………
P「とまぁ、こんな感じでして」
高木「……聞いている限り、既に何人かは危ない領域のようだが」
P「でしょう? 当時は気付かなかったものもありますが、今思えば全部アプローチだったなぁと」
高木「それが一ヶ月前の話だったね。今は違うという事かな」
P「はい。何せ激化の一途を辿ってるんで」
高木「心なしか楽しそうなのは気のせいかね?」
P「ははは。まさか」
高木「とりあえず続きを聞こうじゃないか。どう変わったんだね」
P「じゃぁ、昨日の様子なんですけど……」
…………
春香「おはようございまー……うわっほい!?」ツルッ
P「春香がコケた! ……と見せかけてかーらーのー」
春香「とあっ!」ギュルルルルル
P「横回転の大ジャンプ。そう、それはまるで新体操のリボンのように」
春香「プーロデューサーさーん!」ババッ
P「そして空中で服を全て放り出し下着姿になったところで……俺がキャッチ、と」ダキッ
春香「えへへ、転んじゃいました」
P「あれを転んだと言い張る度胸が凄い」
春香「でもプロデューサーさんが支えてくれたお陰で無事でした」テレッ
P「怪我されたら困るからな。あと、早く服着ろよー」
千早「~~♪」
P「ストップだ。千早、確認するがその歌のテーマはなんだ?」
千早「プロデューサーへの愛です」
P「違うよね。夢を追いかける事の大切さだよね。男……ましてや俺なんて出てこないよね」
千早「私とプロデューサーの出会いから結ばれ、そして幸せな未来までを描いた大スペクタクルです」
P「話聞いて。あと歌詞勝手に変えないで。収録中だよ」
千早「ごめんなさい」
P「分かってくれればいいんだよ」
千早「本番まで隠しておいたほうがサプライズになりましたね」
P「千早は俺を社会的に抹殺したいのかな」
やよい「プロデューサー、家族っていいですよね」
P「そうだな。俺もたまに実家が恋しくなるよ」
やよい「やっぱり家族って多ければ多いほど幸せも増えると思うんです」
P「生活が大変そうだが、夢があるよな」
やよい「だから、もっと家族が増えたらいいなって思って」
P「そうなのか」
やよい「でも、もうこれ以上弟や妹は増えそうにないって言われちゃったんです」
P「残念だな」
やよい「それで考えたんですけど、プロデューサーと私でならもっと増やせるかなーって」
P「俺は犯罪者になるつもりはないかなーって」
伊織「ふんふーん♪」テキパキ
P「伊織、その人形はなんだ?」
伊織「アンタよ。見て分からない? よく似てると思うけど」
P「まぁ、確かに似てるな。それでその人形とテーブルやら小物やら用意して何をするんだ?」
伊織「私とアンタの共同生活のシミュレーションに決まってるじゃない」
P「おままごとなら他所でやってほしいなぁ」
伊織「将来的に一緒に住むわけだし、未来を想定して色々準備するのは当然でしょ」
P「そんな約束をした覚えはないんだけど」
伊織「じゃ、アンタはそこで見ててね。何か不満があったら今のうちに直すから」
P「そこで遊ばれる事が一番の不満だよ」
あずさ『もしもし、プロデューサーさんですか?』
P『おや、あずささん。もしかしてまた迷子ですか?』
あずさ『そうなんです。だから迎えに来てもらいたくて』
P『えっと、場所はどこでしょう?』
あずさ『ふふ、それは左手の小指を見れば分かりますよ』
P『あぁ、あずささんだったんですか。俺の小指に赤い糸結んだの』
あずさ『結んだなんて……運命ですよ~』
P『ハッハッハ、面白い冗談を言いますね』
あずさ『それではお迎え待ってますから~』
P『自分で糸辿って帰ってきてください』
亜美「にーちゃーん! ゲームしようぜー」
P「仕事中だっつーの」
亜美「たまにはいいじゃん。これすっごく難しいから協力してよー」
P「ふむ。俺の目にはそれがエロゲーに見えるんだが」
亜美「そだよー。双子の妹を攻略するゲームだぜー」
P「どこで拾ってきたんだ」
亜美「んっふっふ~。亜美の収集力を甘く見てたね」
P「エロゲーなんて持ってちゃダメだろ」
亜美「難しいゲームに挑戦したいのはゲーマーの性ってもんだよ」
P「選択肢選ぶだけのノベルゲーで何を言うか」
真美「…………」パピプペプ
P「メール? ……って、ブフォオッ!!」
真美「ねぇねぇ、どうだった?」
P「なぁ真美、この写メはなにかな」
真美「せくちーでしょ」
P「そうだね。警察に見つかったら即時逮捕されるぐらいせくちーだね」
真美「んっふっふー」
P「んー、楽しそうなところ悪いけど削除するからね」
真美「そっか。やっぱり生身じゃないとダメなんだ」
P「話が通じてなかった。どうしたら通じるかなー」
真「おっはようございまーす!」シャララーン
P「おう、真おはよう」
真「プロデューサー、今日のボクどうですか?」
P「純白のドレスか。よく似合ってるぞ」
真「えへへ」
P「だが、通勤には不便だろ」
真「でも、もしかしたら今にも必要になるかもしれないし」
P「必要になる状況が浮かばないぞ」
真「それをボクに言わせるんですか?」
P「何も言う必要はないぞー。俺も言わない」
雪歩「ドラマとかでたまに、雑巾を絞ったエキスをお茶に混ぜて……みたいなのありますよね」
P「あるな。あれは陰険で怖いよなぁ」
雪歩「でも、逆パターンもあるかなって思うんです」
P「逆……?」
雪歩「つまり、相手が好き過ぎるから色々なエキスを混ぜてしまう……みたいな」
P「ちょっとよく分からないかな」
雪歩「私の一部だけでも感じて欲しいとか、混じって欲しいみたいな感覚ですぅ」
P「ははは。雪歩は想像力が豊かだなぁ」
雪歩「あ、関係ないですけどお茶淹れてきましたぁ」
P「うん。今日は持参したのがあるから遠慮しとくわ」
響「……」クネクネ
P「さっきから響は何をしてるのかな」
響「見て分からないか。ダンスの練習だぞ」クネクネ
P「棒に絡み付いて……普通のダンスには見えないけど」
響「ポールダンスだからな。ふふん、自分の完璧なダンスでプロデューサーを魅了しちゃうぞ」
P「また妙な知恵をつけたな」
響「この腰遣いにプロデューサーは釘付けさー」
P「はいはい、そーですねっと」カタカタ
響「あっ、ちゃんとこっち見てよ!」
P「どうでもいいが、その棒邪魔だから後で片付けとけよー」
貴音「貴方様、今宵は満月ですね」
P「まだ昼だけどな」
貴音「お昼のお月様というのも風情があるとは思いませんか」
P「せめて月が見える時に言ってほしいな」
貴音「日々形を変えていく月……見ていると胸に響くものがあります」
P「分からなくもない」
貴音「では、その気持ちを口に出してみては如何でしょう」
P「なるほどな。貴音が言いたい事……いや、言わせたい事は分かった」
貴音「はて。何のことやら」
P「が、言質を取らせるような真似はしないぞ」
美希「ん~ハニー入りのおにぎりは美味しいの~♪」モグモグ
P「ハチミツだよな。俺じゃないよな」
美希「ハニーが入ってたらもっと凄い事になると思うよ」
P「ハチミツって時点でツッコみたかったのに」
美希「でもやっぱりしょっぱい方がおにぎりには合うかな」
P「だろうな。普通の具にしとけ」
美希「じゃん! ちゃんと用意してるの。イカの塩辛、するめ、イカ天……」
P「その偏ったチョイスは……いや、聞かないでおこう」
美希「これもハニーのおにぎりって思うと美味しさ倍増だよ」
P「ハッハッハ。何のことやら俺にはサッパリわからんぜよ」
律子「プロデューサー、明日映画に行きませんか」
P「いや、普通に仕事あるし。時間ないだろ」
律子「ライブの打ち合わせの件なら終わってますよ」
P「マジで!? いつの間に……」
律子「さっき終わらせました。これで一緒に行けますね」
P「後は春香たちの送迎とかテレビ収録の打ち合わせとか色々あるけど」
律子「送迎は小鳥さんに任せました。収録の方もすでに話はついています」
P「え、なに。俺の仕事ないの?」
律子「というか向こう三日分ほどの仕事は無くしましたので、そのまま温泉でもどうでしょう」
P「律子が有能すぎて俺の居場所がねぇ……でも温泉は行かないよ」
小鳥「二人っきりですね」
P「残業ですから」
小鳥「言葉ではつれない感じでも、心の中では何を思っているのやら」
P「早く帰りたいと思ってますよ」
小鳥「抑えきれない欲望が衝動となって私へと襲い掛かるわけです」
P「あ、一人で何とかできるんで大丈夫です」
小鳥「イヤがる私。でも本心はプロデューサーさんを求めていた」
P「妄想も大概にしてください」
小鳥「そして二人は朝までしっぽりと……」
P「仕事の邪魔するなら家で書いてくださいよ、その同人誌」
…………
高木「もう手遅れじゃないか……」
P「あっはっは」
高木「何故そこで笑っていられるのか不思議でしょうがないんだが」
P「いやぁ、もう笑うしかないでしょう」
高木「……なるほど。状況は分かった」
P「えぇ。律子のおかげで仕事がなくなったので相談にきたわけです」
高木「つまり、なにかね? 君は私にこの事態を何とかしてくれと頼みにきたと」
P「いえ、違います」
高木「なに?」
P「そういう要望ではないです」
高木「そうなのかね? 私はてっきり、事態の収拾を任されるのかと思ったが」
P「何とかできるんですか?」
高木「……いやぁ、無理だね」
P「でしょ。今日社長に時間を作って頂いたのは別件でして」
高木「ふむ。この流れから何を言われるのか不安で仕方がないが……言ってみたまえ」
P「考えたんですけど、俺この765プロの女性陣に好かれてるじゃないですか」
高木「そうだね。好かれすぎて大変な事になってるね」
P「14人いる内の一人や二人じゃなくて、14人全員です」
高木「うむ」
P「これだけ熱狂的に好かれるなら、俺もアイドルやるべきじゃないかなと」
高木「うん?」
P「だからアイドルですよ、アイドル」
高木「……本気で言ってるのかね」
P「当然です」
高木「……あぁ、うん。君は仕事バカだったか」
P「いやぁ、それほどでも」
高木「褒めたつもりはないんだが……考え直す気はないのかね」
P「ないですね。ヒットする確信がありますから」
高木「はぁ……分かった。好きにしたまえ」
P「ありがとうございます! じゃ、俺は早速企画書作ってきますんでこれで!」タタタッ
高木「…………」パピプペプ
高木「……もしもし、黒井か。うちの事務所なんだがね、もうダメかもしれん」
高木「……うん……うん……詳しい話はいつもの店で……じゃ、また……」ピッ
高木「…………」
高木「……ふぅ」
高木「どうしてこうなった」
終わり
読んでくれた方、ありがとうございます。
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