カイジ「○×クイズやろうぜ……!」 (19)

ざわ…ざわ…

○×クイズ……それは答えを知らなければ完全にギャンブルと化す闇のゲーム……!
もしランダムで選択するとしても……5連続で正解する確率は……!
たったの3%……!3%……!

利根川「一つのクイズには……100万賭けるが……問題無いな……?」

カイジ「こいっ……!」

利根川「じゃあ一問目……!俺はホモ……○か×か……?」

カイジ「あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛」ボロボロ

まさかの問題……!
答えなんて利根川が好きな様に変えられる○×クイズ……!
それを理解したカイジはただ泣くことしかできない……!

カイジ「あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛」ボロボロ

利根川「さっさと答えろ……カイジィ……!」ニヤァ

カイジ「○だ……!」ボロボロ

利根川「不正解……!」

利根川「ついでにカイジ……お前の存在も不正解だ……!」

カイジ「あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛」ボロボロ

何故か自分の存在すらも不正解と否定されるカイジ……!
もはやカイジは人間扱いされず……人間としての尊厳も失われつつあった……!

利根川「次はサービス問題だ……」

利根川「伊藤カイジ……こいつはクズ……○か×か」ニヤァ

カイジ「利根川あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛」ボロボロ

カイジを精神的に追い詰める利根川……!
カイジはここで○と答えれば自分自身は屑だと……この先ずっとその重厚を背負うことになる……!
だが×と答えれば……100万円を失う……!

カイジ「○だ……」ボロボロ

利根川「正解」ニヤァ

カイジのプライドは利根川によってすべて叩き壊された……!
そしてカイジは唇を噛みしめる……自分を屑だと言わせた男が悔しくて唇を噛みしめる……!

カイジ「……」ギロッ

利根川「その反抗的な目はなんだ……カイジ……!」

カイジ「なんでもない……ただし次のクイズは……事前に紙に○か×か答えを書け……!」

利根川「いいだろう」ニヤァ

カイジ……圧倒的遅漏……圧倒的遅漏……!
何故二問目の時点で言わなかったのか……!ただの間抜け……!

利根川「書き終わったぞ……では最終問題だ」

利根川「俺のアレは9センチ……○か×か」

カイジ「ば……っ」

その時カイジに電流走る……!

ざわ……ざわ……

利根川「……」ニヤァ

カイジ「(な、なんだあの不敵な笑みは……!)」

カイジ「(まさか……利根川のアレは9センチなのか……?)」

カイジ「(短小包茎なのか……っ?)」

利根川「(カイジィ……!お前はアレと聞いてちんぽを思い浮かべたはずだ……!)」

利根川「(言葉を濁して9センチと言われたら誰でもちんぽだと思いつく……だから×だと答える……!)」

利根川「(だが俺が言ってるアレは髪の毛の長さなんだよ……!)」

利根川「(お前はそれが見抜けずに……×と答えて)」

利根川「(俺に敗北する……!)」ニヤァ

カイジ「×……!」

利根川「(キタァ……!×キタァ……!お前の負け……確定……!)」

カイジ「ではなく……答えは○だああああああああああああ!!!」

利根川「あ……?」

カイジ「書いた紙を出せっ……!」

利根川「ダメだ……」

カイジ「うるさいっ……出せっ……!出せったら出せっ……!」ガシッ

利根川「やめろぁあああああああああ!!!」

カイジ「やっぱり○か……」

利根川「何故だ……何故だ何故だ何故×にしなかったァ!?カイジィ!?」

カイジ「俺はアンタを信じたのさ……」

利根川「あ゛あ゛あ゛……?」

カイジ「アレが9センチって聞いて普通そんな短小包茎なんていない」

カイジ「そして×と答える……だがアンタはそんなに素直な奴じゃない」

カイジ「だからアンタは罠を仕掛ける……下品な言葉を濁していると思わせて本命を隠す……!」

カイジ「なぁそうだろ……?」

利根川「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

利根川「お前は最初×って答えただろうがァ……!」

利根川「よってこの勝負は無効……無効……!」

利根川「ノーカン……!ノーカン……!」

兵藤「やめんかぁ!!!」ゲシッ

利根川「んぎぃ!」

兵藤「負け犬の遠吠えはよさんか……!」

兵藤「ほれ……お前の100万円だ」っ100万円

カイジ「くぅ……!これを待ってたんだ俺は……!」

カイジ……100万円の重みに感動する……!
だがこの後残酷な現実がカイジを待ち受けていた……!

遠藤「カイジくん……残念だけどその100万円は没収だ……!」

カイジ「は……?」

遠藤「君一昨日ベンツに傷つけたよね?あれ弁償代600万円」

カイジ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ボロボロ

終わり

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