全裸で小学校に突入した話 (18)

それは6月半ばの事であった。

5月の涼やかな空気はどこ吹く風、ジメジメとした暑い夏が到来し、経済的にも健康的にもダメージを与える日々が 悠久と続くのではないかと錯覚するほどの夏であった。

しかし喜んでくれ。これを見ている君たちはおそらく秋に差し掛かった頃ではないだろうか?

その涼しさを忘れないようにしていかねばならない。そう、暑さは人を狂わせるのだ。
普段ハンバーガーを齧って陽気に歌をうような娼婦でも譫妄にとらわれ、無償で体を明け渡すような博愛主義者へ変貌するのだ。

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俺はその中、馬鹿馬鹿しいほどに分厚いスーツを着込み、馬鹿馬鹿しいほどに暑苦しい会社へ行き、馬鹿馬鹿しいほどに狭隘な上司の視線をうまくくぐり抜け適当にサボりながら仕事をこなしていた。

時間を売って金に買える効率だが、それを決めるものはまた本人の効率に関わるのだから仕事というものは狂気に満ちたものだと思う。

そのような事を考えながらコーヒー飲んでいると、2つ下の女の子の社員が

「俺さん。セックスしませんか?」

そういったのだ。

なんだろう。流石に俺は戸惑った。
この女事務員は身体こそ貧相なもののなかなかに良く出来た顔をしているし、確か結婚していたのではなかろうか。

そういった出来の悪い考えを転がしていると、俺は考えに終着点をつけた。


そうか、暑いからだ。


今時この会社はエアコンの一つもなく、夏は外より暑く、冬は外より寒いのが定説なわけだがそのなかから回答を導き出すのは中々に容易であった。

俺は考えをまとめると、

「い、いいよ…ブヒッ」 

と、いかにも聞いたものが心底恍惚としてしまうような堂々としている返事をした。

「それじゃ、あそこいきましょうか」

女が指したのは男子トイレであった。

まさか男子トイレで貞操を失うなど、学生時代の淡い純情から考えると否定の言葉しかでないのだが、その時の俺はただただ肉欲に従った。

個室に入ると、女性特有の香りが満ちていて、俺の息子は優しく息を吹きかけられるだけで爆発してしまうような状況に追い込まれた。

女はいかにも婬猥な表情を浮かべながら、服を脱ぎ始めた。

ガサゴソと狭い個室に衣服の音が蔓延し、俺は我慢できずに息子を解き放った。

「んふっ。もうぐちゃぐちゃですよぉ……。ね?挿れてください……」

女が懇願するように、淫らな顔で誘うので、俺はむすこ女のあそこにあて……

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その瞬間、全てが爆発した。

世界は形を保てずに一つ一つの粒子に姿を変え、更にその粒子を構成する粒子にわかれた。

刹那、俺は悟った。

この世界は全て俺の認識下に過ぎないのだと、つまり世界は俺で、俺は世界でありまた、世界は俺を内包し、あるいは俺は世界を内包する。

矛盾が矛盾を呼び、そして全ての歯車は密接に絡み合いながら世界を構成する。


俺は、射精した。

ふと、気がつくと俺はPCの前に佇んでいた。

俺は何も考えずに頭から機器を外し、壁に投げ捨てた。

これだから安物は使いたくなかったのだ。

また機器を拾い、カードリッチを取り出す。

カードリッチは焼け焦げ、Made in chinaという表記が嫌に目立った。

俺椅子に腰掛けると、思考を巡らせた。

仕事をやめてからもう数年はたったが、失業給付の存在を知ってからは働くことがなにか懐疑的になり、所謂ニートとして実家に寄生していた。

ジメジメとしていて、何も考えつかなかった。

最近はいつもこうだ。
何かしらのことをやらないと、おそらく脳が縮むのだろうか?

疑問は尽きないが回答は持ち合わせなかった。

……そうだ小学校に行こう。

俺はそう思った。

あの頃は良かった。俺はクラスの中心的な存在で、いつも誰かに必要とされていた。期待されていた。

あの頃の気持ちが分かれば俺は俺を取り戻せる気が漠然とした。

俺はフラフラと家を出ると、母校へ向かった。


……ピンポーン


ーー……?

ーー警……部屋…見…‥…よ…

ーーい……


ーーーーーーーーーーー


ーーあり……と…

ーー……


…‥バタン

本日のニュースです。

…数の…‥…袋から女……学生の遺…が…‥か………で、…疑者が




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