魔導書「それはありえませんね魔王様は殺される事が確定しています」

魔王「ならば俺様がその未来を変えてやろう！んで、この俺様を殺す者は誰だかわかるのか？」

魔導書「勇者御一行ですね」

魔王「勇者か、親父を殺したあ奴らは親父の爆風に巻き込まれて死んだのでは無いのか？」

魔導書「ええ、だから新しい勇者が誕生したのです」

魔王「それはどんな奴だ？」

魔導書「さぁ？そこまでは私も分かりません」

魔王「ええい！使えないやつめ」

魔王「アスモデウス！アスモデウスはおるか？」

アスモデウス「はい！こちらに」

魔王「新しく誕生した勇者について何か知っておるか？」

アスモデウス「はっ！新しく誕生した勇者はタダの小娘です」

魔王「女だと？」

アスモデウス「はい、なので魔王様が気に掛けることはないかと思いますが」

魔王「それがなアスモデウスよ、この俺様はその小娘に殺されることになっているらしい」

アスモデウス「はっはは、ご冗談を前のような屈強な戦士ならともかくタダの小娘ですぞ」

魔王「それがこの魔導書のやつがそう予言しているのだ」

魔導書「はい、魔王様はけっちょんけっちょんのギったんギったんに勇者に殺されます」

魔王「お前だんだんひどくなってないか？」

魔導書「それ程勇者が恐ろしい能力を持っているということです」

アスモデウス「恐ろしい能力？それは勇気（笑）というものか？」

魔導書「それもありますがもっと恐ろしい能力です」

魔王「焦らすな教えよ」

魔導書「それが分かりません」

魔導書「ただ私の魔導書には光の女神の加護を受けた勇者その世界の秩序を踏みにじる能力で魔王を破滅させるだろうと」

魔王「秩序を踏みにじる？なんだと思うアスモデウス」

アスモデウス「光の力で空間を切り裂く物だと」

魔王「そのくらい俺様にもできる。時間を遡るとかだろうか」

アスモデウス「それはありえるかもしれませんね」

魔王「ここで考えていても何も始まらないな」

アスモデウス「というと？」

魔王「四天王に偵察に行かせる」

魔王「流石の勇者もまだ誕生したばかりその恐ろしい能力とやらも使えこなせないだろう」

アスモデウス「それはいい考えでございます」

魔王「弱ければそのまま始末させよう」

魔王「火の四天王サラマンダーよ！ここに来い」

「....」

魔王「ん？どうしたサラマンダー！サラマンダーよここに来るのだ！」

アスモデウス「魔王様、サラマンダーは休暇中でございます」

魔王「休暇だと？なぜそのようなことを」

魔導書「あなた様が偶には休めと言ったのですよこの前」

魔王「そうだったな....うん、あいつは働き過ぎてるしな。休暇を取らせたんだったな」

魔王「では、水の四天王リヴァイアサンよ！ここにくるのだ」

「....」

魔王「どうしたリヴァイアサン！ここに来いと言っとるだろうが！」

アスモデウス「魔王様！リヴァイアサンは今いません」

魔王「何？奴には休暇などやってないはず」

アスモデウス「リヴァイアサンは海賊王になるといい出ていきました....」

魔王「....あいつめ！勝手なことばっかやりおって力がなければ殺してる所だ」

魔王「ならば風の四天王グリフォンよ！ここに参れ」

「....」

魔王「あいつもいないのか！」

アスモデウス「グリフォンは先代の命令により旧遺跡を守っています」

魔王「そうだったなあいつは親父になついてたからな仕方無いか」

魔王「それなら土の四天王ベヒモスよ参れ！」

「....」

魔王「アスモデウスよ奴は何をしている」

アスモデウス「砂漠の緑化活動に....」

魔王「そうか、何故そんな事を」

アスモデウス「いずれ魔王様の物になるから綺麗にすると張り切って」

魔王「あいつは忠実だが突っ走るところがあるからな」

魔王「アスモデウスは会議などもあるだろう？」

アスモデウス「失礼ながら予定が既に」

魔王「いい、魔界のためだ」

魔王「他の下級魔物では相手にならないだろうし....」

魔王「仕方無いこの俺様自ら出向いてやろう」

アスモデウス「魔王様自ら！」

魔王「ああ、そうだ確実に息の根を止めてやろう」

魔導書「自分から死ににいくとか（笑）」

魔王「てめぇ！やっぱ舐めてるだろう！」

魔王「貴様も来い！その目で予言が崩れるところを見せてやる」

魔導書「仕方無いですねついて行ってあげましょう」

魔王「だからなんで上から目線なんだよ！」

魔王「んで転移して来たのだがここが人間界の王国か中々広いとこだな」

魔王「これが俺様の物になるとは心が躍る」

魔導書「まだ、少しも侵略して無いですけどね」

魔王「うるさい！で、勇者はどこにいる？」

魔導書「今は仲間と２人で旅に出たらしいですね」

魔王「仲間だと」

魔導書「ええ、王国の剣士が1人仲間についています」

魔王「剣士か、それは強そうだな」

魔王「では早速見に行くか」

魔王「で、あの剣をふり回してる二人組が勇者と剣士か」

魔導書「ええ、あの二人ですね」

魔王「あれ、ただの素人だろ」

魔導書「ええ素人ですね」

勇者「えい！たあ！とりゃー」

剣士「まだまだー！そりゃー」

魔王「下級魔物に苦戦してるぞ」

魔導書「苦戦してますね」

剣士「うっ！すまない勇者よ俺はここまでのようだ」

勇者「剣士さん！....剣士さんの敵私が取ります！とりゃー！」

魔王「剣士死んだぞ」

魔導書「死にましたね」

魔王「いやいやおかしいだろ一国の剣士だよね？なんでスライムとコウモリにやられてるの？」

魔導書「レベルが足りてないのでしょう」

魔王「レベルが足りてないのか....レベルってなんだ？」

魔導書「レベルはレベルです。私達魔物には有りませんが人間はレベルというものが強さを表す数値です」

魔導書「ついでにレベル99まであり今勇者と剣士はレベル3くらいですね」

魔王「弱！俺来なくてよかったじゃん！俺が殺されるとか嘘だろ」

魔導書「いいえ、魔王様は殺されます。あの恐ろしい能力で」

魔王「だから能力ってなんだよ」

勇者「もうダメです」ﾊﾞﾀｯ

魔王「勇者も死んだか....よし帰るぞ」

魔導書「魔王様！見てください」

魔王「ん？どうした」

勇者、剣士「....」ｷｭｲ-ﾝ

魔王「勇者と剣士が光の粒子に変わっていくだと？」

魔王「王国の方に飛んで行ったな」

魔導書「死体はありませんね」

魔王「王国にいくぞ魔導書！」

魔導書「そうですね」

魔王「転移！」ｷｭｲ-ﾝ



魔王「王国についたか」

魔王「勇者と剣士の光はどこへ行ったのだ」

魔導書「魔王様伏せてください！」

魔王「お、おう」ﾊﾞｻｯ

勇者「やられてしまいましたね」

剣士「仕方ないさ戦い始めたばかりなんだから」

勇者「もっと装備を整えた方がいいかもしれませんね」

剣士「そうだな、では装備屋に行こう」

魔王「....」

魔王「おい、なぜ生きている」

魔導書「生きてますね」

魔王「俺はなぜ生きていると聞いているのだ」

魔導書「これが恐ろしい能力です」

魔王「まじか」

魔導書「まじです」

魔王「....これ勝てなくないか？」

魔導書「だから殺されると言ってるじゃないですか」

魔王「いや、これは駄目だろ秩序踏みにじるとかじゃなくてこれは駄目だろ」

魔王「死んだら鍛え直してまた来るゾンビだぞ」

魔導書「だから恐ろしい能力と言ってるじゃないですか」

魔導書「諦めて王国でも観光しませんか美味しそうなものも有りますよ」

魔王「そうだな頭を冷やしながら観光でもするか」

魔導書「では、手始めに名物のクレープから食べに行きますか！」

魔王「で、あいつの倒し方だが」

魔導書「クレープおいしい！いちごがヤバイですね」

魔王「何か考えはあるか？」

魔導書「生クリームヤバイ！甘くておいしー！！」

魔王「....」ｱｲｱﾝｸﾛ-

魔導書「いたい！何するんですか魔王様」

魔王「聞けよ！って言うかお前キャラぶれすぎだろ」

魔導書「魔導書のキャラですら崩壊させるクレープヤバイですね！」

魔王「もういいよ自分で考えるから....あっ、本当にうまいなこれ」

魔王「でも、まじでヤバイな死なない勇者とその仲間たち」

魔王「俺が鍛えるにしても親父をやった勇者の強さが何度も来たら勝てる気がしない」

魔導書「だから大人しく殺されましょうよ。美味しいものでも食べながら」

魔王「お前は黙ってろ」

市民Ａ「それでさー今の彼氏私にチョーベタ惚れでさー」

市民Ｂ「へー」

市民Ａ「なんでも買ってくれるのよー」

市民Ｂ「まじでー惚れた者の弱みってやつだね」

市民Ａ「そうそう、もう食べ物から服まで何でも買ってくれるの！」

市民Ｂ「えーいいなー」

魔王「........」

魔導書「どうかされましたか？」

魔王「それだーーーーーー！」

今日はここまでです。

フツウノファンタジー知りませんでした面白そうですね

コノＳＳはラストゲームを読んでたら思いつきました

ついでに勇者は茶髪ロングペッタンコ低身長です。剣士は爽やか青年。魔王はラストゲームの柳くん。魔導書はラストゲームの九条さんみたいな感じです。

ではまた！

再開します

魔導書「どうしたんですかいきなり？びっくりしてクレープ落としちゃったじゃないですか」

魔王「クックク、気づかぬか？魔導書よ」

魔導書「ええ、まさか勇者を惚れさせるというわけでは無いでしょ？」

魔王「....」

魔導書「図星ですか。流石に考えが安易すぎます」

魔王「....魔導書よお前は惚れた相手を殺せるか？」

魔導書「私は本なので惚れませんね」

魔王「....っく、ならば見せてやろう恋の恐ろしさを」

魔導書「魔王のあなたが恋を語りますか」

魔王「いいだろ、確かアスモデウスは色欲を司っていたな奴に相談しに行こう」

魔導書「最終的に他人だよりですか」

魔王「うるさい！転移！」

アスモデウス「魔王様お戻りですか」

魔王「うむ」

アスモデウス「で、勇者の恐ろしい能力は分かりましたか？」

魔王「ああ、奴らの能力それは奴らは死なない」

アスモデウス「死なない？」

魔王「正確には死ぬがすぐ生き返るのだ」

アスモデウス「なんと！我々悪魔が何年掛かっても出来ない研究を奴らはやって載せるのか」

魔王「ああ、本当に恐ろしい能力だ。今から会議を開くこの城にいる上級悪魔を集めよ」

アスモデウス「承知しました」

サタン「おい！魔王さんよいきなり呼びつけて何のつもりだ？」

サタン「確かにお前は魔王だけれども俺らが使えてるのは先代の魔王さんだぜ？」

サタン「いい子ちゃんのアスモデウスはあんたにも使えてるみたいだけどよ」

マモン「口が過ぎるぞサタン、今の魔王様はこの方だならば我らの主もこの方」

レヴィアタン「そうよサタンちゃんこの前は勇者に一番最初にやられて逃げ帰って来たんだから黙りなさい」

ベルゼブブ「このクレープ美味しいな」

魔導書「でしょーいちごがヤバイですよね」

ベルフェゴール「..｡zZZ」

アスモデウス「集めてまいりました」

魔王「では、勇者対策会議を始めます」

サタン「会議はいいけどよーお前四天王はどうしたお前の直属は奴らだろ？俺らは隠居した身だぜ？」

魔王「うっ、四天王は俺様の命令により動いている」

マモン「海賊王」

魔王「あいつは別だ！」

マモン「しかし、魔王よ確かにわたし達の主はあなただがサタンの言ってる通りわたし達は隠居した身。勇者を倒しにはいきませんよ」

魔王「それは分かっておる。今回は相談だけだ」

レヴィアタン「それよりルシファーはどうしたのよ？」

アスモデウス「奴は強いものを求め旅に」

サタン「あいつは勝手な野郎だからな力は俺らの中で一番だが」

魔王「ルシファーは抜きで行う。では、勇者の能力だが奴らは死なない」

アスモデウス以外の大罪「「「！！！！」」」

サタン「死なない勇者だってありえないだろ！」

レヴィアタン「ええ聞いたことがないわ」

マモン「ええ、私の研究の先を行くとは....」

ベルゼブブ「これはクレープ食べてる場合ではないな」

ベルフェゴール「..｡zZZ」

アスモデウス「ベルフェゴールいい加減に起きよ」

魔王「本当だ。奴らの力は弱いスライムとコウモリに負ける程だ」

サタン「コウモリって....」

魔王「しかし、死んだあと奴らは光の粒子になり街へ飛んでいき生き返った」

マモン「もしかして光の女神の加護か？」

魔導書「そうです勇者は光の女神の加護により死なない体を持っています」

サタン「それはヤバイな、先代の勇者は確かに強かったしかし死んだらそこでおしまいだった」

マモン「ああ、魔王様と相打ちして今生き返って無いのを見るにそれがわかる」

ベルフェゴール「え？なに？死なないってどういうこと？」

アスモデウス「ベルフェゴール貴様は黙って聞いてろ！ならば封印はどうでしょう？」

マモン「だめだ、私が先代の勇者にやったが奴らは呪いが光の加護によりきかない」

レヴィアタン「わたし達の封印は呪いだものね」

魔王「ああ、今回の勇者もその点は引き継いでるだろう」

アスモデウス「魔王様にお考えはあるのですか？」

魔王「ああ、あるにはある」

ベルゼブブ「流石は魔王だな」

魔王「今回はそれに至るまでのことを相談しに来たのだ」

アスモデウス「ほう、してその方法とは」

魔王「勇者を俺に惚れさせる！」

大罪「「「....」」」

魔導書「もう一個食べよ」