優「ほらアレですよ、男同士でしか話せない事とかあるじゃないですか」

冬馬「まあ、生きてりゃそれなりの年頃だろうしな」

優「思春期ですよ、思春期!!」

冬馬「やめて、なんか地味に似てるし」

冬馬「そもそもだ」

優「はい」

冬馬「何でナチュラルに俺と会話してんの?」

優「そりゃもうアレですよ、貴音さんのお力添えで」

冬馬「すげえな四条家」

冬馬「アレ?でもあいつ幽霊の類いは嫌いだったんじゃねえか?」

優「そりゃ最初は驚かしてしまいましたよ?」

冬馬「だろうな」

優「でも響さんのパンツ渡したらすぐやってくれました」

冬馬「そうか」



冬馬「…何色?」

優「白地の縞パン」

冬馬「…」

優「お財布出さないで下さい」

冬馬「話を戻すか」

優「ええ」

冬馬「まあ如月は歌以外にもあるだろって事だ」

優「はい」

冬馬「ちなみに弟から言わせるとどうなんだ?」

優「まあ、笑顔とか良いと思うんですよ」

冬馬「ほう」

優「ギャップ萌えってヤツですかね、いつもクールな姉ちゃんがたまに見せる笑顔」

冬馬「確かに良いな」


優「ただ…」

冬馬「ただ?」





優「…んあー」

冬馬「お前姉ちゃん嫌いだろ」

昼休み終わりそうだから
離脱するんだ…

優「冬馬さん」

冬馬「おう」

優「ぶっちゃけ、うちの姉ちゃん、どうですか?」

冬馬「あー、まあ心に響く歌声だよな、アレは尊敬するぜ」

優「そうじゃなくてですね」

冬馬「うん?」

優「実際、抱けます?」

冬馬「すげえ答えづらいんだが」

優「まあ、抱いたところで抱き心地最悪でしょうしね」

冬馬「絶対本人の前で言うなよ?」

優「ガッチガチですよ、割と」

冬馬「鍛えてるらしいしな」

優「…」

冬馬「どうした？」



優「水嶋咲さんと姉ちゃんどっちのほうがが抱けます?」

冬馬「答えづらいなぁ」

冬馬「水嶋なんてお前、男だぜ?」

優「ですね」

冬馬「だったらフツー如月じゃねぇか?」

優「あー…」




優「…冬馬さんはノンケだったと」ﾒﾓﾒﾓ

冬馬「色々待て」

優「だってジュピターとかアレ完全に黒井社長の趣味ですし」

冬馬「マジか」

優「試しに盗み聞きしたときに知りました」

冬馬「そうだったのか」



優「あと黒井社長、両刀らしいですよ」

冬馬「それは知りたくなかった」

冬馬「幽霊も盗み聞きするのか」

優「バレないですしね」

冬馬「すげえ」

優「あと、黒井社長のほかに高木社長もいましたよ」

冬馬「仕事の話でもしてたのか?」






優「お二人とも全裸で…」

冬馬「もういい…

冬馬「お前の姉貴は昔から歌好きだったのか？」

優「はい、よく歌ってくれました」

冬馬「良い姉だな」

優「当時、『夢芝居』しか歌ってくれませんでしたけど」

冬馬「渋いな」

優「君が触れたから七彩ボタン?♪」

冬馬「弟も上手いとは」

優「でもアレですよね」

冬馬「ん?」



優「あの振り付け、ポジション的に乳首ですよね」


冬馬「…分からなくもないな」